JPH076619B2 - 流動層型汚泥燃焼炉の汚泥供給方法 - Google Patents
流動層型汚泥燃焼炉の汚泥供給方法Info
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- JPH076619B2 JPH076619B2 JP61126623A JP12662386A JPH076619B2 JP H076619 B2 JPH076619 B2 JP H076619B2 JP 61126623 A JP61126623 A JP 61126623A JP 12662386 A JP12662386 A JP 12662386A JP H076619 B2 JPH076619 B2 JP H076619B2
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- Japan
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- sludge
- furnace
- combustion
- calorific value
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、下水処理装置や屎尿処理装置から排出される
汚泥を処理するために用いる汚泥燃焼炉に関し、より具
体的には燃焼炉に汚泥を供給する方法に係る。
汚泥を処理するために用いる汚泥燃焼炉に関し、より具
体的には燃焼炉に汚泥を供給する方法に係る。
従来実用化されている汚泥燃焼炉は、燃焼効率、操作性
等の良さから流動層式燃焼炉が主流で、その概要は次の
通りである。
等の良さから流動層式燃焼炉が主流で、その概要は次の
通りである。
下水処理場または屎尿処理場等から排出される高含水、
低発熱量の汚泥は一旦ホッパ等に貯溜された後、ポンプ
またはコンベア等により移送され、スクリューフィーダ
等の定量供給機により炉上部(フリーボード部)から炉
内に投入される。投入された汚泥は高温の流動砂層内に
落下し、急激な解砕、水分蒸発、熱分解、燃焼工程を経
て、燃焼残渣が飛灰として炉内から排出される。
低発熱量の汚泥は一旦ホッパ等に貯溜された後、ポンプ
またはコンベア等により移送され、スクリューフィーダ
等の定量供給機により炉上部(フリーボード部)から炉
内に投入される。投入された汚泥は高温の流動砂層内に
落下し、急激な解砕、水分蒸発、熱分解、燃焼工程を経
て、燃焼残渣が飛灰として炉内から排出される。
なお、一般的な燃焼条件は次の通りである。
空塔速度:1m/sec、 砂層温度:800〜850℃、 空気過剰率:1.2〜1.4前後 〔発明が解決しようとする問題点〕 ところで、従来の汚泥焼却炉で焼却処理されている汚泥
は高含水率(65%〜85%)で、ポンプ輪送が可能な利点
を有するものの発熱量が低い。このため焼却には助燃料
を必要とし、処理コストが嵩む問題がある。
は高含水率(65%〜85%)で、ポンプ輪送が可能な利点
を有するものの発熱量が低い。このため焼却には助燃料
を必要とし、処理コストが嵩む問題がある。
そこで、汚泥を単に廃棄物として焼却するのではなく、
資源として有効利用する計画の一環として、汚泥の燃料
化研究が進められている。これは、屎尿処理装置等から
排出された汚泥中に含まれる水分を多重効用缶蒸発法に
より油と置換し、発熱量の増大を図ったものである。
資源として有効利用する計画の一環として、汚泥の燃料
化研究が進められている。これは、屎尿処理装置等から
排出された汚泥中に含まれる水分を多重効用缶蒸発法に
より油と置換し、発熱量の増大を図ったものである。
しかし、こうして得られる低含水率且つ高発熱量の汚泥
(以下高発熱量汚泥という)は塊状物と繊維質等の微粉
との混合物からなる固体(塑性)で、その性状が従来の
高含水率汚泥とはかなり相違している。このため、上記
高発熱量汚泥を従来の汚泥焼却装置及び焼却条件で燃焼
すると、その微粉類が未燃粒子として炉外へ排出され、
燃焼効率が大幅に低下する問題がある。この未燃粒子の
飛散を防止するため、炉内ガス流速を低減して滞留時間
を長くすること、この場合には火炉負荷が低下し、炉が
大型化して建設費が割高となる問題を生じる。このよう
に従来の汚泥燃焼技術をそのまま適用できないことか
ら、高発熱量汚泥に適した燃焼炉の開発が急務となって
いる。
(以下高発熱量汚泥という)は塊状物と繊維質等の微粉
との混合物からなる固体(塑性)で、その性状が従来の
高含水率汚泥とはかなり相違している。このため、上記
高発熱量汚泥を従来の汚泥焼却装置及び焼却条件で燃焼
すると、その微粉類が未燃粒子として炉外へ排出され、
燃焼効率が大幅に低下する問題がある。この未燃粒子の
飛散を防止するため、炉内ガス流速を低減して滞留時間
を長くすること、この場合には火炉負荷が低下し、炉が
大型化して建設費が割高となる問題を生じる。このよう
に従来の汚泥燃焼技術をそのまま適用できないことか
ら、高発熱量汚泥に適した燃焼炉の開発が急務となって
いる。
そこで、発明者等は前記高発熱量汚泥を分級し、微粉類
については直接流動砂層内に供給する(以下アンダーフ
ィードという)と共に、塊状物は炉上部から投下供給す
る(以下オーバーフィードという)ことにより、火炉負
荷を低減させることなく高い燃焼効率を保持できる流動
層型汚泥燃焼炉を考案した。しかし、高発熱量汚泥には
8〜12%の油分が含まれているため付着し易いから、こ
の燃焼炉の場合にはアンダーフィード管壁に汚泥が付着
して閉塞する問題がある。また、汚泥中に含まれる硫黄
や塩素に由来したSOx,HClガスが排ガス中に混入して大
気汚染の原因となる問題が残る。
については直接流動砂層内に供給する(以下アンダーフ
ィードという)と共に、塊状物は炉上部から投下供給す
る(以下オーバーフィードという)ことにより、火炉負
荷を低減させることなく高い燃焼効率を保持できる流動
層型汚泥燃焼炉を考案した。しかし、高発熱量汚泥には
8〜12%の油分が含まれているため付着し易いから、こ
の燃焼炉の場合にはアンダーフィード管壁に汚泥が付着
して閉塞する問題がある。また、汚泥中に含まれる硫黄
や塩素に由来したSOx,HClガスが排ガス中に混入して大
気汚染の原因となる問題が残る。
上記事情に鑑み、本発明は高発熱量汚泥を炉内に供給す
るに際し、汚泥搬送配管内の閉塞を防止し、且つ排ガス
中のSOxやHClガス濃度の低減を図ることを技術的課題と
するものである。
るに際し、汚泥搬送配管内の閉塞を防止し、且つ排ガス
中のSOxやHClガス濃度の低減を図ることを技術的課題と
するものである。
本発明による流動層型汚泥燃焼炉の汚泥供給方法は、下
水汚泥や屎尿汚泥等の燃料化システムから発生する低水
分且つ高発熱量で、しかも微粉含有率の高い高発熱量汚
泥を分級し、または解砕して得た微粉類汚泥を直接流動
砂層内に供給するようにした流動層型汚泥燃焼炉で汚泥
を燃焼させる際、炭酸カルシウム等のアルカリ化合物を
汚泥搬送配管中に供給し、または汚泥中に予め混合する
ことにより、汚泥の付着および成長による搬送配管の閉
塞を防止すると共に、炉内において脱硫および脱塩を行
なうようにしたことを特徴とするものである。
水汚泥や屎尿汚泥等の燃料化システムから発生する低水
分且つ高発熱量で、しかも微粉含有率の高い高発熱量汚
泥を分級し、または解砕して得た微粉類汚泥を直接流動
砂層内に供給するようにした流動層型汚泥燃焼炉で汚泥
を燃焼させる際、炭酸カルシウム等のアルカリ化合物を
汚泥搬送配管中に供給し、または汚泥中に予め混合する
ことにより、汚泥の付着および成長による搬送配管の閉
塞を防止すると共に、炉内において脱硫および脱塩を行
なうようにしたことを特徴とするものである。
本発明においては、炉外に排出されたダストをサイクロ
ン等により捕集し、その一部を燃焼炉内へ循環させるよ
うにするのが望ましい。
ン等により捕集し、その一部を燃焼炉内へ循環させるよ
うにするのが望ましい。
まず本発明の適用対象である汚泥燃焼炉の作用について
説明すると、空気搬送等にて流動砂層内へ直接アンダー
フィードされた高発熱量汚泥中の微粉類は、高温で活発
に流動している砂層内で瞬時に燃焼する。また、炉上部
から炉内へオーバーフィードさた塊状物は、砂の解砕作
用を受けながらその殆どが砂層内で燃焼工程を完了する
から、高い燃焼効率が得られる。
説明すると、空気搬送等にて流動砂層内へ直接アンダー
フィードされた高発熱量汚泥中の微粉類は、高温で活発
に流動している砂層内で瞬時に燃焼する。また、炉上部
から炉内へオーバーフィードさた塊状物は、砂の解砕作
用を受けながらその殆どが砂層内で燃焼工程を完了する
から、高い燃焼効率が得られる。
この汚泥燃焼炉は本発明を適用したときの作用は次の通
りである。
りである。
第一に、高発熱量汚泥は油分を8〜12%含み、且つ短繊
維類を含有するために搬送配管壁に付着成長して閉塞す
ることが懸念されるが、炭酸カルシウム等のアルカリ化
合物を硬質の粒子、例えば鉱物である石灰石、として同
一配管にて供給することにより、付着物を剥離除去して
成長を防止し、管内の清掃を行なわせることができる。
維類を含有するために搬送配管壁に付着成長して閉塞す
ることが懸念されるが、炭酸カルシウム等のアルカリ化
合物を硬質の粒子、例えば鉱物である石灰石、として同
一配管にて供給することにより、付着物を剥離除去して
成長を防止し、管内の清掃を行なわせることができる。
第二に、汚泥と共に流動層内に供給された炭酸カルシウ
ム等は、燃焼時に発生するSOxやHCl等の酸性ガスと次の
ように反応するため、SOxやHClの排出量が抑制される。
ム等は、燃焼時に発生するSOxやHCl等の酸性ガスと次の
ように反応するため、SOxやHClの排出量が抑制される。
・CaCO3→CaO+CO2 ・CaO+SO+12O2→CaSO4 ・CaO+2HCl→CaCl2+H2O なお、上記の反応生成物である硫酸カルシウムや塩化カ
ルシウム等は、固体として流動層に残留し、または固体
ダストとして燃焼残留渣と一緒に排ガス中に含まれて炉
外に放出される。
ルシウム等は、固体として流動層に残留し、または固体
ダストとして燃焼残留渣と一緒に排ガス中に含まれて炉
外に放出される。
また、炉外へ排出されたダストをサイクロン等で捕集
し、その一部を燃焼炉内へ循環させれば、炭酸カルシウ
ム等の利用率を向上することができる。
し、その一部を燃焼炉内へ循環させれば、炭酸カルシウ
ム等の利用率を向上することができる。
第1図は、本発明の一実施例を示すフローチャートであ
る。この実施例に用いた燃焼炉は、炉本体の内部に流動
砂層9が設けられ、その上部はフリーボード部8となっ
ている。流動砂層9の内部には温度コントロール用の伝
熱管14が設けられている。炉本体の底部には燃焼の為の
空気を送給する送気ライン10、及びベッドドレン抜出し
管18が設けられ、炉の頂部には排ガスライン11が設けら
れている。
る。この実施例に用いた燃焼炉は、炉本体の内部に流動
砂層9が設けられ、その上部はフリーボード部8となっ
ている。流動砂層9の内部には温度コントロール用の伝
熱管14が設けられている。炉本体の底部には燃焼の為の
空気を送給する送気ライン10、及びベッドドレン抜出し
管18が設けられ、炉の頂部には排ガスライン11が設けら
れている。
上記燃焼炉で高発熱量汚泥を燃焼させるに際し、この実
施例では次のようにして汚泥を供給する。まず、ホッパ
1に貯溜された高発熱量汚泥を分級機2に導き、微粉類
と塊状物とに分級する。ここで分級された塊状物は炉本
体のフリーボード部位置に設けられたオーバーフィード
装置6に送られ、炉内に投入される。なお、オーバーフ
ィード装置6は炉の頂部に設けてもよい。一方、分級さ
れた微粉類はアンダフィード用の汚泥供給装置4に送ら
れる。この供給装置4には、汚泥微粉類とは別に炭酸カ
ルシウム等のアルカリ化合物3が供給される。これら汚
泥微粉類およびアルカリ化合物は混合され、搬送空気流
5で一緒に搬送され、アンダーフィード用汚泥搬送管7
を通って直接前記流動砂層9に供給される。汚泥微粉中
に混合された炭酸カルシウム等の硬質粒子は管内を清掃
する機能を果し、汚泥が搬送配管7内に付着成長して閉
塞するのを防止する。
施例では次のようにして汚泥を供給する。まず、ホッパ
1に貯溜された高発熱量汚泥を分級機2に導き、微粉類
と塊状物とに分級する。ここで分級された塊状物は炉本
体のフリーボード部位置に設けられたオーバーフィード
装置6に送られ、炉内に投入される。なお、オーバーフ
ィード装置6は炉の頂部に設けてもよい。一方、分級さ
れた微粉類はアンダフィード用の汚泥供給装置4に送ら
れる。この供給装置4には、汚泥微粉類とは別に炭酸カ
ルシウム等のアルカリ化合物3が供給される。これら汚
泥微粉類およびアルカリ化合物は混合され、搬送空気流
5で一緒に搬送され、アンダーフィード用汚泥搬送管7
を通って直接前記流動砂層9に供給される。汚泥微粉中
に混合された炭酸カルシウム等の硬質粒子は管内を清掃
する機能を果し、汚泥が搬送配管7内に付着成長して閉
塞するのを防止する。
こうして炉内に供給された高発熱量汚泥のうち、アンダ
ーフィードされた微粉類は流動砂層9内部で瞬時に燃焼
され、またオーバーフィードされた塊状物も流動砂層9
の解砕作用を受けながらその殆どが砂層内で燃焼を完了
する。その際、汚泥中の硫黄分および塩素分の燃焼で生
成したSOxやHClは、既述したようにアルカリ化合物と反
応する。そして、燃焼生成ガスは排ガスライン11から炉
外に取出される。この排ガス中には未反応のアルカリ化
合物、硫酸カルシウムや塩化カルシウム等の反応生成物
が微粉状で含まれているから、サイクロン等の排ガス処
理装置12で除塵した後、除塵ガス13を大気中に放出す
る。排ガス処理装置12で捕集した未反応アルカリ化合物
は循環装置15に送られ、循環用空気16により循環ライン
17を通って流動砂層19に戻される。
ーフィードされた微粉類は流動砂層9内部で瞬時に燃焼
され、またオーバーフィードされた塊状物も流動砂層9
の解砕作用を受けながらその殆どが砂層内で燃焼を完了
する。その際、汚泥中の硫黄分および塩素分の燃焼で生
成したSOxやHClは、既述したようにアルカリ化合物と反
応する。そして、燃焼生成ガスは排ガスライン11から炉
外に取出される。この排ガス中には未反応のアルカリ化
合物、硫酸カルシウムや塩化カルシウム等の反応生成物
が微粉状で含まれているから、サイクロン等の排ガス処
理装置12で除塵した後、除塵ガス13を大気中に放出す
る。排ガス処理装置12で捕集した未反応アルカリ化合物
は循環装置15に送られ、循環用空気16により循環ライン
17を通って流動砂層19に戻される。
第2図は本発明の他の実施例を示すフローチャートであ
る。この実施例では高発熱量汚泥を分級するのではな
く、ホッパ1から解砕機19に送り、その全部を微粉状と
する。また、オーバーフィードを用いずに、解砕機にか
けた汚泥の全量をアンダーフィード用の汚泥供給機4に
送り、アルカリ化合物3を混合して燃焼炉の流動砂層9
に直接供給する。それ以外については、第1図の実施例
と同じである。
る。この実施例では高発熱量汚泥を分級するのではな
く、ホッパ1から解砕機19に送り、その全部を微粉状と
する。また、オーバーフィードを用いずに、解砕機にか
けた汚泥の全量をアンダーフィード用の汚泥供給機4に
送り、アルカリ化合物3を混合して燃焼炉の流動砂層9
に直接供給する。それ以外については、第1図の実施例
と同じである。
第3図は本発明の更に別の実施例を示しており、この実
施例は飛灰循環系15〜17を設置していない点を除き第1
図の実施例と略おなじである。このように、本発明にお
いて飛灰循環系15〜17は必要に応じて設置すれば足り
る。
施例は飛灰循環系15〜17を設置していない点を除き第1
図の実施例と略おなじである。このように、本発明にお
いて飛灰循環系15〜17は必要に応じて設置すれば足り
る。
なお、上記実施例ではアンダーフィードの手段として何
れも空気搬送を用いているが、スクリューフィーダ等に
より砂層内へ直接供給する手段を用いることも可能であ
る。
れも空気搬送を用いているが、スクリューフィーダ等に
より砂層内へ直接供給する手段を用いることも可能であ
る。
次に、本発明による効果を確認するために行なった燃焼
試験について説明する。なお、この試験は第3図の実施
例に従って行なった。
試験について説明する。なお、この試験は第3図の実施
例に従って行なった。
まず、高発熱量汚泥をホッパ1から約3mm□の分級器2
に送り、篩上をオーバーフィード装置6に送って炉内に
投入した。また、篩下をアンダーフィード装置4,5,7で
流動砂層9に供給し、従来の燃焼炉におけると同じ条件
で燃焼させた。その結果、従来汚泥の至適燃焼条件であ
る空塔速度約1m/sec、砂層温度800〜850℃、空気過剰率
1.2〜1.4において98%以上の高い燃焼効率を達成するこ
とができた。なお、同じ高発熱量汚泥を全部オーバーフ
ィード投入した場合には、空塔速度1m/sec前後での燃焼
では未燃焼微粉の飛散が多く、更に空塔速度を0.5m/sec
前後に低減させた場合にも燃焼効率は60〜80%しか得ら
れない(但し、空気過剰率は1.2〜1.4、砂層温度は約90
0℃)。
に送り、篩上をオーバーフィード装置6に送って炉内に
投入した。また、篩下をアンダーフィード装置4,5,7で
流動砂層9に供給し、従来の燃焼炉におけると同じ条件
で燃焼させた。その結果、従来汚泥の至適燃焼条件であ
る空塔速度約1m/sec、砂層温度800〜850℃、空気過剰率
1.2〜1.4において98%以上の高い燃焼効率を達成するこ
とができた。なお、同じ高発熱量汚泥を全部オーバーフ
ィード投入した場合には、空塔速度1m/sec前後での燃焼
では未燃焼微粉の飛散が多く、更に空塔速度を0.5m/sec
前後に低減させた場合にも燃焼効率は60〜80%しか得ら
れない(但し、空気過剰率は1.2〜1.4、砂層温度は約90
0℃)。
一方、汚泥中のS,Cl分に対して砂層当量1〜3の比率
で、炭酸カルシウム3を供給して燃焼を行なったとこ
ろ、40〜80%の脱硫率および脱塩率を確保できた。ま
た、アンダーフィードする汚泥中に炭酸カルシウムを混
合することにより、アンダーフィード管壁への汚泥の付
着成長は殆どなかった。
で、炭酸カルシウム3を供給して燃焼を行なったとこ
ろ、40〜80%の脱硫率および脱塩率を確保できた。ま
た、アンダーフィードする汚泥中に炭酸カルシウムを混
合することにより、アンダーフィード管壁への汚泥の付
着成長は殆どなかった。
以上詳述したように、本発明によれば高発熱量汚泥を燃
焼させるに際して火炉負荷を損うことなく高い燃焼効率
を維持できる。また、炭酸カルシウム等の混合によりア
ンダーフィード管への汚泥の付着成長を防止すると同時
に、炉内での脱硫および脱塩を行なうことができる等、
顕著な効果が得られるものである。
焼させるに際して火炉負荷を損うことなく高い燃焼効率
を維持できる。また、炭酸カルシウム等の混合によりア
ンダーフィード管への汚泥の付着成長を防止すると同時
に、炉内での脱硫および脱塩を行なうことができる等、
顕著な効果が得られるものである。
第1図、第2図、第3図は、夫々本発明の実施例を示す
フローチャートである。 1……高発熱量汚泥ホッパ、2……分級機、3……炭酸
カルシウム等のアルカリ化合物、4……汚泥供給装置、
5……アンダーフィード用搬送空気、6……オーバーフ
ィード装置、7……アンダーフィード用汚泥搬送管、8
……炉内フリーボード部、9……流動砂層、10……燃焼
空気ライン、11,13……排ガスライン、12……排ガス処
理装置、14……温度コントロール用伝熱管、15……再循
環装置、16……循環用空気、17……循環ライン、18……
ベッドドレン抜出し管、19……解砕機
フローチャートである。 1……高発熱量汚泥ホッパ、2……分級機、3……炭酸
カルシウム等のアルカリ化合物、4……汚泥供給装置、
5……アンダーフィード用搬送空気、6……オーバーフ
ィード装置、7……アンダーフィード用汚泥搬送管、8
……炉内フリーボード部、9……流動砂層、10……燃焼
空気ライン、11,13……排ガスライン、12……排ガス処
理装置、14……温度コントロール用伝熱管、15……再循
環装置、16……循環用空気、17……循環ライン、18……
ベッドドレン抜出し管、19……解砕機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23G 7/00 104 8409−3K (72)発明者 奥野 敏 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 藤間 幸久 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 山内 康弘 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (56)参考文献 特開 昭58−263312(JP,A) 特開 昭53−110269(JP,A) 特開 昭50−120175(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】下水汚泥や屎尿汚泥等の燃料化システムか
ら発生する低水分且つ高発熱量で、しかも微粉含有率の
高い高発熱量汚泥を分級し、または解砕して得た微粉類
汚泥を直接流動砂層内に供給するようにした流動層型汚
泥燃焼炉で汚泥を燃焼させる際、汚泥の供給を空気搬送
により行ない、さらに炭酸カルシウム等のアルカリ化合
物の硬質粒子を汚泥搬送配管中に供給し、または汚泥中
に予め混合することにより汚泥の付着および成長による
搬送配管の閉塞を防止すると共に、炉内において脱硫お
よび脱塩を行なうようにしたことを特徴とする流動層型
汚泥燃焼炉の汚泥供給方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61126623A JPH076619B2 (ja) | 1986-05-31 | 1986-05-31 | 流動層型汚泥燃焼炉の汚泥供給方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61126623A JPH076619B2 (ja) | 1986-05-31 | 1986-05-31 | 流動層型汚泥燃焼炉の汚泥供給方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62284118A JPS62284118A (ja) | 1987-12-10 |
JPH076619B2 true JPH076619B2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=14939775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61126623A Expired - Lifetime JPH076619B2 (ja) | 1986-05-31 | 1986-05-31 | 流動層型汚泥燃焼炉の汚泥供給方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH076619B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2739258B2 (ja) * | 1991-03-14 | 1998-04-15 | 河合石灰工業株式会社 | 焼却炉内での塩化水素及びまたはイオウ酸化物の除去方法 |
JP2748217B2 (ja) * | 1993-06-28 | 1998-05-06 | 川崎重工業株式会社 | 流動層ごみ焼却炉における塩化水素の除去方法 |
CN106517726A (zh) * | 2016-12-26 | 2017-03-22 | 南昌航空大学 | 一种污泥两级干燥装置及方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56124823A (en) * | 1980-03-07 | 1981-09-30 | Ebara Infilco Co Ltd | Sludge incineration treatment |
JPS5896913A (ja) * | 1981-12-02 | 1983-06-09 | Agency Of Ind Science & Technol | 流動層奈燃焼装置の固体燃料供給方法 |
JPS58203312A (ja) * | 1982-05-21 | 1983-11-26 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 汚泥の燃焼方法 |
JPS60181539U (ja) * | 1984-05-14 | 1985-12-02 | バブコツク日立株式会社 | 下水汚泥の焼却装置 |
-
1986
- 1986-05-31 JP JP61126623A patent/JPH076619B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62284118A (ja) | 1987-12-10 |
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