JP2748217B2 - 流動層ごみ焼却炉における塩化水素の除去方法 - Google Patents
流動層ごみ焼却炉における塩化水素の除去方法Info
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- JP2748217B2 JP2748217B2 JP5185443A JP18544393A JP2748217B2 JP 2748217 B2 JP2748217 B2 JP 2748217B2 JP 5185443 A JP5185443 A JP 5185443A JP 18544393 A JP18544393 A JP 18544393A JP 2748217 B2 JP2748217 B2 JP 2748217B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、流動層ごみ焼却炉にお
いてごみ中の塩素系化合物の燃焼に起因する塩化水素を
効率よく除去する方法に関する。
いてごみ中の塩素系化合物の燃焼に起因する塩化水素を
効率よく除去する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、ごみ中に占めるプラスチック類の
割合が増加しており、このため、ストーカ炉等に比べ
て、プラスチック類の燃焼に適する流動層ごみ焼却炉が
注目を集めている。従来の流動層ごみ焼却炉において、
ごみ中に含まれる塩素系プラスチックの燃焼に起因する
塩化水素を除去するため、燃焼させた後の排ガス中に生
石灰（ＣａＯ）や消石灰（Ｃａ（ＯＨ）２）を噴霧し塩
化カルシウム（ＣａＣｌ２）にして、このＣａＣｌ２を
フィルターで捕集する方法が一般に知られている（例え
ば、特公昭６０−２５１７９号公報参照）。また、脱塩
剤として石灰石（ＣａＣＯ３）を用いることもよく知ら
れている。なお、Ｃａ（ＯＨ）２、ＣａＣＯ３は炉内に
投入されると、熱分解してＣａＯになる。
割合が増加しており、このため、ストーカ炉等に比べ
て、プラスチック類の燃焼に適する流動層ごみ焼却炉が
注目を集めている。従来の流動層ごみ焼却炉において、
ごみ中に含まれる塩素系プラスチックの燃焼に起因する
塩化水素を除去するため、燃焼させた後の排ガス中に生
石灰（ＣａＯ）や消石灰（Ｃａ（ＯＨ）２）を噴霧し塩
化カルシウム（ＣａＣｌ２）にして、このＣａＣｌ２を
フィルターで捕集する方法が一般に知られている（例え
ば、特公昭６０−２５１７９号公報参照）。また、脱塩
剤として石灰石（ＣａＣＯ３）を用いることもよく知ら
れている。なお、Ｃａ（ＯＨ）２、ＣａＣＯ３は炉内に
投入されると、熱分解してＣａＯになる。
【０００３】図４は、従来の脱塩方法の一例を示してい
る。この方法は、流動層ごみ焼却炉１０の流動層１２
に、脱塩剤供給口２２から粒状のアルカリ金属酸化物
（例えばＣａＯ、ＭｇＯ）等の脱塩剤を投入し、流動媒
体の一部又は全部として、流動層１２内で発生する塩化
水素と反応させて金属塩化物として流動層１２から抜き
出すものである。１４は空気分散板、１６は流動媒体、
灰、塩化物、不燃物を抜き出すための排出管、１８はフ
リーボード、２０はごみ投入口、２１はごみ、２４は蒸
発管、２６は過熱器である。通常、脱塩剤は流動媒体の
一部として用いられ、流動媒体（例えば砂）、灰、塩化
物、不燃物は排出管１６により抜き出された後、振動篩
等の分級機で不燃物等が分離されて、流動媒体（砂）等
が流動層１２内に循環されている。
る。この方法は、流動層ごみ焼却炉１０の流動層１２
に、脱塩剤供給口２２から粒状のアルカリ金属酸化物
（例えばＣａＯ、ＭｇＯ）等の脱塩剤を投入し、流動媒
体の一部又は全部として、流動層１２内で発生する塩化
水素と反応させて金属塩化物として流動層１２から抜き
出すものである。１４は空気分散板、１６は流動媒体、
灰、塩化物、不燃物を抜き出すための排出管、１８はフ
リーボード、２０はごみ投入口、２１はごみ、２４は蒸
発管、２６は過熱器である。通常、脱塩剤は流動媒体の
一部として用いられ、流動媒体（例えば砂）、灰、塩化
物、不燃物は排出管１６により抜き出された後、振動篩
等の分級機で不燃物等が分離されて、流動媒体（砂）等
が流動層１２内に循環されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】脱塩剤としてアルカリ
金属酸化物を用いる場合は、雰囲気温度が低い程、脱塩
効率が高いので、図４に示す従来方式では雰囲気温度が
高くなって脱塩効率が低くなるとともに、脱塩剤の使用
量が増加する。このため、過熱器２６下流のガス冷却室
と、このガス冷却室下流の集塵器との間で脱塩剤を噴霧
したり、別に反応装置を設置して脱塩処理を行わなけれ
ばならない。
金属酸化物を用いる場合は、雰囲気温度が低い程、脱塩
効率が高いので、図４に示す従来方式では雰囲気温度が
高くなって脱塩効率が低くなるとともに、脱塩剤の使用
量が増加する。このため、過熱器２６下流のガス冷却室
と、このガス冷却室下流の集塵器との間で脱塩剤を噴霧
したり、別に反応装置を設置して脱塩処理を行わなけれ
ばならない。
【０００５】この場合は、脱塩位置がガス冷却室の下流
側であることから、蒸発管２４、過熱器２６等の熱交換
部で伝熱管と接触する排ガス中には高濃度の塩化水素が
含まれており、伝熱管が腐食するので蒸気温度を上げる
ことができない。本発明は上記の諸点に鑑みなされたも
ので、本発明の方法は、脱塩剤と塩化水素との接触効率
を上げるとともに、脱塩剤の使用量を低減し、しかも、
伝熱管の腐食を低減する方法を提供することにある。
側であることから、蒸発管２４、過熱器２６等の熱交換
部で伝熱管と接触する排ガス中には高濃度の塩化水素が
含まれており、伝熱管が腐食するので蒸気温度を上げる
ことができない。本発明は上記の諸点に鑑みなされたも
ので、本発明の方法は、脱塩剤と塩化水素との接触効率
を上げるとともに、脱塩剤の使用量を低減し、しかも、
伝熱管の腐食を低減する方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するために、本発明の流動層ごみ焼却炉における塩化
水素の除去方法は、図２を参照して説明すると、流動層
ごみ焼却炉の流動層内で、流動層に脱塩剤を供給して脱
塩剤とごみ中の塩素系化合物の燃焼に起因する塩化水素
とを反応させて塩化物とする層内脱塩方法において、流
動層に脱塩剤を供給することに加えて、脱塩剤と発生し
た塩化水素との接触効率を上げ、かつ、脱塩剤の使用量
を低減するために、流動層に投入するごみが流動層に到
達する前に、ごみに脱塩剤を混入させ、流動層から流動
媒体、灰、塩化物及び不燃物を抜き出し、分級機に導入
して下燃物と流動媒体・塩化物・灰とに分離した後、流
動媒体・塩化物・灰を水で洗浄して塩化物及び灰を除去
し、ついで、水で冷却された流動媒体を脱塩剤とともに
焼却炉内に循環して、流動層の温度を４００〜５５０℃
に制御することを特徴としている。
成するために、本発明の流動層ごみ焼却炉における塩化
水素の除去方法は、図２を参照して説明すると、流動層
ごみ焼却炉の流動層内で、流動層に脱塩剤を供給して脱
塩剤とごみ中の塩素系化合物の燃焼に起因する塩化水素
とを反応させて塩化物とする層内脱塩方法において、流
動層に脱塩剤を供給することに加えて、脱塩剤と発生し
た塩化水素との接触効率を上げ、かつ、脱塩剤の使用量
を低減するために、流動層に投入するごみが流動層に到
達する前に、ごみに脱塩剤を混入させ、流動層から流動
媒体、灰、塩化物及び不燃物を抜き出し、分級機に導入
して下燃物と流動媒体・塩化物・灰とに分離した後、流
動媒体・塩化物・灰を水で洗浄して塩化物及び灰を除去
し、ついで、水で冷却された流動媒体を脱塩剤とともに
焼却炉内に循環して、流動層の温度を４００〜５５０℃
に制御することを特徴としている。
【０００７】図３は、脱塩剤としてＣａＯ、Ｃａ（Ｏ
Ｈ）２を用いた場合の流動層温度と塩化水素平衡温度と
の関係を示している。なお、図３は水分が２０％のガス
雰囲気の場合のグラフである。脱塩剤としてＣａＯを用
いた場合、層温を４００〜６００℃に制御すると、ＨＣ
ｌ濃度を約３２０ｐｐｍ以下とすることができる。ま
た、層温を４００〜５５０℃に制御すると、ＨＣｌ濃度
を約１２８ｐｐｍ以下とすることができる。脱塩剤とし
ては、ＣａＯ、Ｃａ（ＯＨ）２ 、ＭｇＯ、Ｍｇ（ＯＨ）
２ 等を用いることができる。ＣａＯ及びＭｇＯ等のアル
カリ金属酸化物は塩化水素発生を促進するＳＯ２をも除
去し、結果として、ＨＣｌ除去とＨＣｌ発生の抑制とを
行う。
Ｈ）２を用いた場合の流動層温度と塩化水素平衡温度と
の関係を示している。なお、図３は水分が２０％のガス
雰囲気の場合のグラフである。脱塩剤としてＣａＯを用
いた場合、層温を４００〜６００℃に制御すると、ＨＣ
ｌ濃度を約３２０ｐｐｍ以下とすることができる。ま
た、層温を４００〜５５０℃に制御すると、ＨＣｌ濃度
を約１２８ｐｐｍ以下とすることができる。脱塩剤とし
ては、ＣａＯ、Ｃａ（ＯＨ）２ 、ＭｇＯ、Ｍｇ（ＯＨ）
２ 等を用いることができる。ＣａＯ及びＭｇＯ等のアル
カリ金属酸化物は塩化水素発生を促進するＳＯ２をも除
去し、結果として、ＨＣｌ除去とＨＣｌ発生の抑制とを
行う。
【０００８】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるも
のではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変
更して実施することが可能なものである。 図１は、本出
願人がすでに開発している流動層ごみ焼却炉の一例を示
している。１０は流動層ごみ焼却炉で、底部に流動層１
２を備えている。１４は空気分散板、１６は排出管、１
８はフリーボード、２０はごみ投入口、２１はごみ、２
２は脱塩剤供給口、２４は蒸発管、２６は過熱器であ
る。
に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるも
のではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変
更して実施することが可能なものである。 図１は、本出
願人がすでに開発している流動層ごみ焼却炉の一例を示
している。１０は流動層ごみ焼却炉で、底部に流動層１
２を備えている。１４は空気分散板、１６は排出管、１
８はフリーボード、２０はごみ投入口、２１はごみ、２
２は脱塩剤供給口、２４は蒸発管、２６は過熱器であ
る。
【０００９】脱塩剤は予めごみと混入して投入される。
この場合、脱塩剤の粉粒体をごみにまぶすようにして投
入するのが好ましい。流動層内に投入された脱塩剤は、
ごみの燃焼によって生じたＨＣｌと反応して金属塩化物
となり、脱塩が行われる。脱塩剤としてＣａＯを用いる
場合は、次の反応により脱塩が行われる。ＣａＯ＋２Ｈ
Ｃｌ→ＣａＣｌ２＋Ｈ２Ｏまた、次の反応により、金属
塩化物（この場合はＣａＣｌ２）からのＨＣｌ発生を促
進するＳＯ２が除去される。 ＣａＯ＋ＳＯ２＋１／２Ｏ２→ＣａＳＯ４ このため、熱交換部での排ガス中のＨＣｌ濃度は低減
し、伝熱管の腐食を防ぎ、蒸気温度を上げることができ
る。本例においては、脱塩剤をごみに混入して供給する
とともに、脱塩剤供給口２２からも脱塩剤を供給するこ
ともできる。
この場合、脱塩剤の粉粒体をごみにまぶすようにして投
入するのが好ましい。流動層内に投入された脱塩剤は、
ごみの燃焼によって生じたＨＣｌと反応して金属塩化物
となり、脱塩が行われる。脱塩剤としてＣａＯを用いる
場合は、次の反応により脱塩が行われる。ＣａＯ＋２Ｈ
Ｃｌ→ＣａＣｌ２＋Ｈ２Ｏまた、次の反応により、金属
塩化物（この場合はＣａＣｌ２）からのＨＣｌ発生を促
進するＳＯ２が除去される。 ＣａＯ＋ＳＯ２＋１／２Ｏ２→ＣａＳＯ４ このため、熱交換部での排ガス中のＨＣｌ濃度は低減
し、伝熱管の腐食を防ぎ、蒸気温度を上げることができ
る。本例においては、脱塩剤をごみに混入して供給する
とともに、脱塩剤供給口２２からも脱塩剤を供給するこ
ともできる。
【００１０】また、流動層温度を４００〜６００℃にコ
ントロールすると、脱塩剤としてＣａＯを用いる場合
は、図３に示すように、ＨＣｌ濃度を約３２０ｐｐｍ以
下にすることができる。また、流動層温度を４００〜５
５０℃にコントロールすると、脱塩剤としてＣａＯを用
いる場合は、図３に示すように、ＨＣｌ濃度を約１２８
ｐｐｍ以下にすることができる。
ントロールすると、脱塩剤としてＣａＯを用いる場合
は、図３に示すように、ＨＣｌ濃度を約３２０ｐｐｍ以
下にすることができる。また、流動層温度を４００〜５
５０℃にコントロールすると、脱塩剤としてＣａＯを用
いる場合は、図３に示すように、ＨＣｌ濃度を約１２８
ｐｐｍ以下にすることができる。
【００１１】実施例１ 図２は、本発明の方法を実施する流動層ごみ焼却炉の一
例を示している。１０は流動層ごみ焼却炉で、底部に流
動層１２を備えている。１４は空気分散板、１６は排出
管、１８はフリーボード、２０はごみ投入口、２１はご
み、２２は脱塩剤供給口、２４は蒸発管、２６は過熱器
である。 本実施例は、図２に示すように、流動媒体（例
えば砂）の循環を行っている場合に、流動媒体循環ライ
ン３０に脱塩剤を投入し、この脱塩剤が流動層に投入さ
れるごみ中に混入するようにしたものである。この場合
も、脱塩剤供給口２２又は／及びごみ投入口２０からの
脱塩剤供給を併用することができる。
例を示している。１０は流動層ごみ焼却炉で、底部に流
動層１２を備えている。１４は空気分散板、１６は排出
管、１８はフリーボード、２０はごみ投入口、２１はご
み、２２は脱塩剤供給口、２４は蒸発管、２６は過熱器
である。 本実施例は、図２に示すように、流動媒体（例
えば砂）の循環を行っている場合に、流動媒体循環ライ
ン３０に脱塩剤を投入し、この脱塩剤が流動層に投入さ
れるごみ中に混入するようにしたものである。この場合
も、脱塩剤供給口２２又は／及びごみ投入口２０からの
脱塩剤供給を併用することができる。
【００１２】炉内に投入された脱塩剤は、ごみの燃焼に
よって生じたＨＣｌと反応して金属塩化物となる。流動
媒体、灰、塩化物、不燃物は排出管１６を経て排出機３
６により抜き出され、篩等の分級機３２で不燃物と、流
動媒体・塩化物・灰とに分離された後、流動媒体・塩化
物・灰は水洗浄装置である塩化物除去装置３４に導入さ
れて、塩化物及び灰が除去された後、水で冷却された流
動媒体は脱塩剤とともに炉内に循環再使用される。な
お、塩化物は流動媒体に比べて軟らかいので、流動中に
流動媒体等による摩擦や、反応そのものによって粉化し
ている。また、塩化物は水に対する溶解度が大きいの
で、水による洗浄装置により、水溶液として容易に除去
することができる。また、水で冷却した流動媒体を炉内
に循環させることにより、流動層温度を４００〜５５０
℃にコントロールすることができる。他の構成及び作用
は、上記の図１についての説明の場合と同様である。
よって生じたＨＣｌと反応して金属塩化物となる。流動
媒体、灰、塩化物、不燃物は排出管１６を経て排出機３
６により抜き出され、篩等の分級機３２で不燃物と、流
動媒体・塩化物・灰とに分離された後、流動媒体・塩化
物・灰は水洗浄装置である塩化物除去装置３４に導入さ
れて、塩化物及び灰が除去された後、水で冷却された流
動媒体は脱塩剤とともに炉内に循環再使用される。な
お、塩化物は流動媒体に比べて軟らかいので、流動中に
流動媒体等による摩擦や、反応そのものによって粉化し
ている。また、塩化物は水に対する溶解度が大きいの
で、水による洗浄装置により、水溶液として容易に除去
することができる。また、水で冷却した流動媒体を炉内
に循環させることにより、流動層温度を４００〜５５０
℃にコントロールすることができる。他の構成及び作用
は、上記の図１についての説明の場合と同様である。
【００１３】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 （１） ごみと脱塩剤とをごみが流動層に到達する以前
に混合し、かつ、水で冷却した流動媒体を脱塩剤ととも
に焼却炉内に循環させて、流動層の温度を４００〜５５
０℃に制御しているので、脱塩剤と発生したＨＣｌとの
接触効率が向上するとともに、ＨＣｌ平衡濃度が小さく
なってＨＣｌ濃度が少なくなり、かつ、脱塩剤の使用量
を低減することができる。（２） 塩北物は水に対する溶解度が大きいので、流動
層から抜き出した塩化物及び灰を含む流動媒体を水で洗
浄することにより、塩化物を水溶液として容易に除去す
ることができる。また、同時に灰を除去することができ
る。 （３） 熱交換部の上流側で高効率の脱塩が行われるの
で、伝熱管の腐食が低減し、蒸気温度を上げることがで
きる。 （４） きわめて簡単な構造で、本発明を実施すること
ができる。
で、つぎのような効果を奏する。 （１） ごみと脱塩剤とをごみが流動層に到達する以前
に混合し、かつ、水で冷却した流動媒体を脱塩剤ととも
に焼却炉内に循環させて、流動層の温度を４００〜５５
０℃に制御しているので、脱塩剤と発生したＨＣｌとの
接触効率が向上するとともに、ＨＣｌ平衡濃度が小さく
なってＨＣｌ濃度が少なくなり、かつ、脱塩剤の使用量
を低減することができる。（２） 塩北物は水に対する溶解度が大きいので、流動
層から抜き出した塩化物及び灰を含む流動媒体を水で洗
浄することにより、塩化物を水溶液として容易に除去す
ることができる。また、同時に灰を除去することができ
る。 （３） 熱交換部の上流側で高効率の脱塩が行われるの
で、伝熱管の腐食が低減し、蒸気温度を上げることがで
きる。 （４） きわめて簡単な構造で、本発明を実施すること
ができる。
【図１】本出願人がすでに開発している流動層ごみ焼却
炉の一例を示す立面概略図である。
炉の一例を示す立面概略図である。
【図２】本発明の流動層ごみ焼却炉における塩化水素の
除去方法を実施する装置の一例を示す立面概略図であ
る。
除去方法を実施する装置の一例を示す立面概略図であ
る。
【図３】脱塩剤としてＣａＯ、Ｃａ（ＯＨ）２を用いた
場合の流動層温度と塩化水素平衡濃度との関係を示すグ
ラフである。
場合の流動層温度と塩化水素平衡濃度との関係を示すグ
ラフである。
【図４】従来の流動層ごみ焼却炉における脱塩方法を実
施する装置を示す立面概略図である。
施する装置を示す立面概略図である。
１０ 流動層ごみ焼却炉 １２ 流動層 １４ 空気分散板 １６ 排出管 １８ フリーボード ２０ ごみ投入口 ２１ ごみ ２２ 脱塩剤供給口 ２４ 蒸発管 ２６ 過熱器 ３０ 流動媒体循環ライン ３２ 分級機 ３４ 塩化物除去装置 ３６ 排出機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村岡 利紀 兵庫県明石市川崎町１番１号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (56)参考文献 特開 昭49−78369（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−284118（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−309103（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−60116（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−35315（ＪＰ，Ａ) 特開 昭49−119860（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−92613（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−41723（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−223232（ＪＰ，Ａ) 特公 平３−5846（ＪＰ，Ｂ２) 特公 平５−4566（ＪＰ，Ｂ２)
Claims (1)
- 【請求項１】 流動層ごみ焼却炉の流動層内で、流動層
に脱塩剤を供給して脱塩剤とごみ中の塩素系化合物の燃
焼に起因する塩化水素とを反応させて塩化物とする層内
脱塩方法において、 流動層に脱塩剤を供給することに加えて、脱塩剤と発生
した塩化水素との接触効率を上げ、かつ、脱塩剤の使用
量を低減するために、流動層に投入するごみが流動層に
到達する前に、ごみに脱塩剤を混入させ、流動層から流
動媒体、灰、塩化物及び不燃物を抜き出し、分級機に導
入して不燃物と流動媒体・塩化物・灰とに分離した後、
流動媒体・塩化物・灰を水で洗浄して塩化物及び灰を除
去し、ついで、水で冷却された流動媒体を脱塩剤ととも
に焼却炉内に循環して、流動層の温度を４００〜５５０
℃に制御することを特徴とする流動層ごみ焼却炉におけ
る塩化水素の除去方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5185443A JP2748217B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 流動層ごみ焼却炉における塩化水素の除去方法 |
| US08/149,280 US5379705A (en) | 1992-11-11 | 1993-11-09 | Fluidized-bed incinerator |
| EP93118214A EP0597458B1 (en) | 1992-11-11 | 1993-11-10 | Fluidized-bed incinerator |
| DE69316835T DE69316835T2 (de) | 1992-11-11 | 1993-11-10 | Wirbelschicht-Müllverbrennungsanlage |
| KR1019930023778A KR970006969B1 (ko) | 1992-11-11 | 1993-11-10 | 유동층 쓰레기 소각로 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5185443A JP2748217B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 流動層ごみ焼却炉における塩化水素の除去方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0783422A JPH0783422A (ja) | 1995-03-28 |
| JP2748217B2 true JP2748217B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=16170889
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5185443A Expired - Fee Related JP2748217B2 (ja) | 1992-11-11 | 1993-06-28 | 流動層ごみ焼却炉における塩化水素の除去方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2748217B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4543629B2 (ja) * | 2003-07-09 | 2010-09-15 | 株式会社Ｉｎａｘ | 排ガス処理装置、フッ化カルシウムの回収方法及びフッ素の回収方法 |
| CN111088081A (zh) * | 2020-01-06 | 2020-05-01 | 浙江科技学院 | 一种复合脱氯的生活垃圾气化处理系统 |
| CN116734265B (zh) * | 2023-07-17 | 2024-05-14 | 中国环境科学研究院 | 一种生活垃圾掺烧工业有机固废过程酸性污染物炉内控制方法 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4978369A (ja) * | 1972-12-02 | 1974-07-29 | ||
| JPS49119860A (ja) * | 1973-03-19 | 1974-11-15 | ||
| JPS5560116A (en) * | 1978-10-30 | 1980-05-07 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | Combustion treating method of waste containing hydrochloric acid and chlorine |
| JPS5835315A (ja) * | 1981-08-25 | 1983-03-02 | Agency Of Ind Science & Technol | 燃焼炉内での塩化水素とイオウ般化物の同時除去方法 |
| JPH076619B2 (ja) * | 1986-05-31 | 1995-01-30 | 三菱重工業株式会社 | 流動層型汚泥燃焼炉の汚泥供給方法 |
| JPH0739844B2 (ja) * | 1989-05-23 | 1995-05-01 | 宇部興産株式会社 | 流動床燃焼装置 |
-
1993
- 1993-06-28 JP JP5185443A patent/JP2748217B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0783422A (ja) | 1995-03-28 |
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Legal Events
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