JPH076558U - 自動車の自動変速機におけるピストンリターンスプリングストッパ - Google Patents
自動車の自動変速機におけるピストンリターンスプリングストッパInfo
- Publication number
- JPH076558U JPH076558U JP3574193U JP3574193U JPH076558U JP H076558 U JPH076558 U JP H076558U JP 3574193 U JP3574193 U JP 3574193U JP 3574193 U JP3574193 U JP 3574193U JP H076558 U JPH076558 U JP H076558U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main body
- transmission shaft
- spring
- spring stopper
- welding
- Prior art date
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- Pending
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- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車の自動変速機において、溶接後の研磨
等の加工が容易でしかも軽量なスプリングストッパを提
供する。 【構成】 トランスミッション軸をその軸線方向にシフ
トさせるピストンとの間にコイルスプリングや皿バネ等
のスプリング介装し、トランスミッション軸の周りに設
けたリテーナリングの外周を拘束可能としたスプリング
ストッパであって、平板状の弾性金属材を環状に曲げ加
工した本体の両端部を突き合わせ面として溶接法によっ
て連結し、本体の軸線方向の一面にリテーナリングの外
周に嵌合する複数の突起を、突き合わせ面を避けた領域
にプレス加工によって形成し、溶接部分を平坦面とする
ことによって、溶接後のビードの除去や研磨加工の作業
性の向上を図る。
等の加工が容易でしかも軽量なスプリングストッパを提
供する。 【構成】 トランスミッション軸をその軸線方向にシフ
トさせるピストンとの間にコイルスプリングや皿バネ等
のスプリング介装し、トランスミッション軸の周りに設
けたリテーナリングの外周を拘束可能としたスプリング
ストッパであって、平板状の弾性金属材を環状に曲げ加
工した本体の両端部を突き合わせ面として溶接法によっ
て連結し、本体の軸線方向の一面にリテーナリングの外
周に嵌合する複数の突起を、突き合わせ面を避けた領域
にプレス加工によって形成し、溶接部分を平坦面とする
ことによって、溶接後のビードの除去や研磨加工の作業
性の向上を図る。
Description
【0001】
本考案は、オートマチックの自動車の自動変速機に組み込まれ、トランスミッ ション軸とピストンとの間のスプリングを受けるためのスプリングストッパに関 する。
【0002】
自動車のオートマチック変速機には、トランスミッション軸の軸線方向の移動 によってクラッチ板の位置を変更する駆動機構として油圧シリンダのピストンが 利用される。そして、このピストンとトランスミッション軸との間を圧縮のコイ ルスプリングや皿バネによって連接し、油圧が減少したときにはピストンを戻す ようにしている。
【0003】 コイルスプリングをトランスミッション軸側に連接するため、たとえば図3に 示すようなリターンスプリングストッパが用いられる。このストッパ50は、ト ランスミッション軸の周りにフランジ状に配置され、コイルスプリングの一端を 受けることが可能なリング状のものであり、金属板を巻いてその接合端を溶接に よって連結した構成を持つ。また、皿バネを備えた場合でも同様である。
【0004】 ストッパ50は、トランスミッション軸周りに配置したリテーナリングの周り を拘束し、回転時におけるこのリテーナリングの遠心力による変形を生じないよ うに特殊な断面形状とすることが必要である。たとえば、図3のものでは、図4 の縦断面図に示すようなリブ51を形成した金属素材を予め機械加工しておき、 これをリング状に巻いた構造である。このようなリブ51を備えることで、その 内周側にリテーナリングの外周を嵌合し、これによってリテーナリングの開口半 径の拡大を防止する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 ところが、金属素材をリング状に巻いてその接合端を溶接52によって連結し たとき、溶接ビードの除去や研磨作業はリブ51があるために煩雑になる。すな わち、溶接部分が平坦面であれば、溶接ビードの除去や研磨は簡単であるが、リ ブ51が山状に突き出ているとその外殻に合わせた加工が必要になり、作業性が 悪い。
【0006】 また、ストッパ50の全周にリブ51が形成されているため、ストッパ50の 全体の重量も大きくなる。このため、トランスミッション軸の高速回転による振 動系にも微妙な影響を与えることになり、最適設計の困難さも伴いやすい。
【0007】 本考案において解決すべき課題は、溶接後の研磨等の加工が容易でしかも軽量 なスプリングストッパを提供することにある。
【0008】
本考案は、自動車の自動変速機のトランスミッション軸の周りに装着され、前 記トランスミッション軸をその軸線方向にシフトさせるピストンとの間にスプリ ングを介装し、更に前記トランスミッション軸の周りに設けたリテーナリングの 外周を拘束可能としたスプリングストッパであって、前記スプリングストッパは 、平板状の弾性金属材を環状に曲げ加工した本体を備えると共に該本体の両端部 を突き合わせ面として溶接法によって連結し、前記本体の軸線方向の一面に前記 リテーナリングの外周に嵌合する複数の突起を、前記突き合わせ面を避けた領域 にプレス加工によって形成してなることを特徴とする。
【0009】
本体を環状に成形するときの突き合わせ面部分には突起が形成されないので、 溶接部分は平坦面となり、溶接後のビードの除去や研磨加工が簡単になる。また 、リテーナリングの外周の拘束を複数の突起によって行うので、本体の全周にリ ブ状に設ける場合よりも本体全体が軽量化される。
【0010】
図1は本考案のスプリングストッパの概略斜視図、図2は図1のA−A線矢視 による拡大縦断面図である。
【0011】 図において、金属を素材とした細長い平板状のものをリング状に曲げ加工する ことによって本体1が成形され、この本体1の両端部の互いの接合端を溶接2に より連結して環状のストッパが成形される。
【0012】 この成形の後、プレス加工によって図2のように、本体1の一面側には突起3 を及び他面側にはこの突起3に対応して凹部4を形成する。これらの突起3及び 凹部4は、プレス装置の金型にそれぞれ円形開口断面の凹み及び球面状の突部を 設けておくことで、金属素材の塑性流れを利用した塑性変形によって簡単に成形 することができる。そして、突起3は図1に示すように、環状の本体1に対して ほぼ一定のピッチで設け、凹部4も同様に配列して設ける。
【0013】 突起3及び凹部4を形成した本体1は、図2中に二点鎖線で示すトランスミッ ション軸5の周りに組み込まれ、このトランスミッション軸5に装着したリテー ナリング6の半径方向の拡大変形を抑えるように組み込まれる。すなわち、リテ ーナリング6外周面が本体1の突起3の配列の中に嵌まり込み、この嵌合力によ って本体1をトランスミッション軸5側に拘束する。
【0014】 以上の構成において、本体1は平板状の金属素材を環状に曲げ加工してその接 合面を溶接2によって連結するので、溶接面は平坦面のままである。このため、 溶接後のビードの除去や研磨加工は、従来例の突起が走る面への加工に対して格 段に簡単になり、良好な研磨が行える。
【0015】 また、プレス加工によって突起3を複数の点に設けるだけなので、従来例のよ うにリブを全体に走らせるのに比べて、本体1の全体の重量を削減できる。この ため、トランスミッション軸5の回転系に与える影響も小さくて済み、最適設計 の容易化が図られる。
【0016】 更に、本体3の突起3がリテーナリング6の外周を高速するので、トランスミ ッション軸5が高速回転するときでもリテーナリング6の変形を抑えることがで きる。
【0017】 なお、実施例では、細長い平板状の素材を溶接によって環状の本体1となるよ うに成形した例を説明したが、打ち抜きプレス加工によって環状体とし同時に突 起及び凹部も成形したものとしてもよい。また、コイルスプリングに代えて皿バ ネ等の各種のスプリングを用いることもできる。
【0018】
本考案では、突起と凹部を一定の間隔で本体に形成し、これらの突起と凹部を 避けた位置を溶接部とすることによって、溶接面の外殻形状が簡単になり、溶接 後の処理や研磨加工の作業性が向上する。
【0019】 また、リテーナリングは複数点の突起によって拘束されるので、従来構造に比 べるとストッパ全体が軽量化され、変速機の回転系に与える影響の度合いも小さ くなる。
【図1】本考案のスプリングストッパの一実施例を示す
概略斜視図である。
概略斜視図である。
【図2】図1のA−A線矢視による拡大縦断面図であっ
て、トランスミッション軸及びリテーナリングとの位置
関係を示す図である。
て、トランスミッション軸及びリテーナリングとの位置
関係を示す図である。
【図3】スプリングストッパの従来例を示す斜視図であ
る。
る。
【図4】図3のスプリングストッパの断面形状を示す拡
大図である。
大図である。
1 本体 2 溶接 3 突起 4 凹部 5 トランスミッション軸 6 リテーナリング
Claims (1)
- 【請求項1】 自動車の自動変速機のトランスミッショ
ン軸の周りに装着され、前記トランスミッション軸をそ
の軸線方向にシフトさせるピストンとの間にスプリング
を介装し、更に前記トランスミッション軸の周りに設け
たリテーナリングの外周を拘束可能としたスプリングス
トッパであって、前記スプリングストッパは、平板状の
弾性金属材を環状に曲げ加工した本体を備えると共に該
本体の両端部を突き合わせ面として溶接法によって連結
し、前記本体の軸線方向の一面に前記リテーナリングの
外周に嵌合する複数の突起を、前記突き合わせ面を避け
た領域にプレス加工によって形成してなる自動車の自動
変速機におけるピストンリターンスプリングストッパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3574193U JPH076558U (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 自動車の自動変速機におけるピストンリターンスプリングストッパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3574193U JPH076558U (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 自動車の自動変速機におけるピストンリターンスプリングストッパ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH076558U true JPH076558U (ja) | 1995-01-31 |
Family
ID=12450258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3574193U Pending JPH076558U (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 自動車の自動変速機におけるピストンリターンスプリングストッパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH076558U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5388499U (ja) * | 1976-12-21 | 1978-07-20 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP3574193U patent/JPH076558U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5388499U (ja) * | 1976-12-21 | 1978-07-20 | ||
JPS563495Y2 (ja) * | 1976-12-21 | 1981-01-26 |
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