JPH0765448A - リール台駆動装置 - Google Patents

リール台駆動装置

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Publication number
JPH0765448A
JPH0765448A JP5228226A JP22822693A JPH0765448A JP H0765448 A JPH0765448 A JP H0765448A JP 5228226 A JP5228226 A JP 5228226A JP 22822693 A JP22822693 A JP 22822693A JP H0765448 A JPH0765448 A JP H0765448A
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JP
Japan
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arm
reel
gear
reel base
shaft
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Application number
JP5228226A
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English (en)
Inventor
Shoji Kawahara
河原  昭二
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0765448A publication Critical patent/JPH0765448A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気記録再生装置のリール台駆動装置におい
て、リール巻取負荷による歯車列の軸受ラジアル荷重を
減少させ、中継歯車などの耐久性を向上させること。 【構成】 再生モード又はFF/REWモードに応じて
移動するアーム駆動板36を設け、係合軸35Tを介し
て回動アーム34Tと第1のアーム42の一端を連結す
る。そしてアーム42の他端を支点軸41で回動自在に
保持し、支点軸41を中心に第2のアーム43を回動自
在に保持する。アーム42,43にねじりコイルばね4
6を架け、アーム42に対してアーム43に反時計方向
の回動力を与える。こうするとFFモードの場合のみ、
アーム43に取り付けたローラ44がリール台軸受45
の外周部に当接し、FFアイドラギアにかかるモード切
り換直後の軸受ラジアル荷重の急増を減少することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
やデジタルオーディオテープレコーダなどの磁気記録再
生装置に使用されるリール台駆動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置に設けられた従来のリ
ール台駆動装置について図6及び図7を用いて説明す
る。図6、図7は従来のリール台駆動装置の構成を示す
平面図であり、図6は再生(PLAY)状態、図7は早
送り(FF)状態における各ギヤの配置を示している。
図6,図7において、一般に左側を供給側(以下S側と
いう)の機構部品とし、右側を巻取側(以下T側とい
う)の機構部品としている。
【0003】図6及び図7において、キャプスタンモー
タ1はテープカセットのリール台2Sとリール台2Tの
駆動源である。プーリ4はキャプスタンモータ1に同軸
に取り付けられて一体に回転する。センタプーリ5は、
リール台2Sと2Tとのほぼ中央に位置し、シャーシに
立てられたセンタプーリ軸に回転自在に取り付けられて
いる。そして無端状のベルト6がプーリ4とセンタプー
リ5との間に張架されている。
【0004】センタギヤ7は、センタプーリ5に同軸に
形成されており、振り子ギヤ9と噛合する。振り子アー
ム12は振り子ギヤ9,10を回転自在に保持するもの
で、センタギヤ7と同軸に回転自在に取り付けられてい
る。振り子ギヤ9,10は振り子アーム12の先端部に
軸支されており、センタギヤ7の回転方向により、S側
又はT側のどちらかに選択的に回動する。プレイアイド
ラギヤ21Sは回動アーム34Sの係合軸35Sに回動
自在に軸支され、リール台2Sに取り付けられたプレイ
ギヤ22Sと噛合又は離間するよう、微小角度回動する
アイドラギヤである。プレイアイドラギヤ21Tも回動
アーム34Tの係合軸35Tに回動自在に軸支され、リ
ール台2Tに取り付けられたプレイギヤ22Tと噛合又
は離間するよう、微小角度回動するアイドラギヤであ
る。
【0005】リール台2Sと同軸にプレイギヤ22Sと
REWギヤ24Sが夫々取り付けられている。同様にリ
ール台2Tと同軸にプレイギヤ22TとFFギヤ24T
が夫々取り付けられている。REWアイドラギヤ23S
はシャーシに軸支されて、振り子ギヤ9と噛合したとき
早送りの回転トルクをREWギヤ24Sに伝達するギヤ
である。同様にFFアイドラギヤ23Tはシャーシに軸
支されて、振り子ギヤ9と噛合したとき早送りの回転ト
ルクをFFギヤ24Tに伝達するギヤである。
【0006】回動アーム34Sはリール台2Sと同軸に
回動自在に取り付けられ、回動アーム34Tもリール台
2Tと同軸に回動自在に取り付けられている。アーム駆
動板36はT字状の部材で、左右のバーの両端位置と中
央のバーの上下位置に長溝が夫々開口されている。アー
ム駆動板36は回動アーム34S、34Tの係合軸35
S、35Tに夫々係合すると共に、シャーシに軸支され
たガイド軸37、38で前後方向に摺動自在に取り付け
られている。
【0007】ロッド14は図示しない駆動手段により左
右に駆動されることにより、リール台駆動装置を再生状
態又はFF/REW状態に切り換えるもので、略クラン
ク状のカム溝が形成されている。そしてアーム駆動板3
6の下部に取り付けられたカムフォロワ39と、ロッド
14に設けられたカム溝が係合し、ロッド14はアーム
駆動板36を図6,図7の上下方向に駆動する。ロッド
14が右に移動すると、アーム駆動板36は上に移動
し、図6で示す再生状態となる。ロッド14が左に移動
すると、アーム駆動板36は下に移動し、図7で示すF
F状態となる。この状態でセンタギヤ7が矢印Bと反対
方向に回転したときはREWモードとなる。
【0008】以上のように構成された従来例のリール台
駆動装置の動作について説明する。先ず図6に示すよう
に、ロッド14が図示しない駆動源により右側に移動し
たとする。アーム駆動板36は、カムフォロワ39がロ
ッド14のカム溝の上側と係合するので、図6の矢印A
方向に移動し、左右のバーの両端部の長溝も矢印A方向
に移動する。このため回動アーム34S及び回動アーム
34Tと、それらに取り付けられたプレイアイドラギヤ
21S、プレイアイドラギヤ21Tはやや上方に回動す
る。センタプーリ5が図6の矢印B方向に回転している
状態では、振り子アーム12が反時計方向(CCW)に
回動する。このとき図示のように振り子ギヤ10はプレ
イアイドラギヤ21Tと噛合し、振り子ギヤ9はFFア
イドラギヤ23Tとは噛合しない。同様にセンタプーリ
5が図6の矢印Bの反対方向に回転する状態では、振り
子アーム12は時計方向(CW)に回動する。このとき
振り子ギヤ10はプレイアイドラギヤ21Sと噛合し、
振り子ギヤ9はREWアイドラギヤ23Sとは噛合しな
い。
【0009】一方、キャプスタンモータ1の駆動力は、
ベルト6によりセンタプーリ5に伝達される。このため
センタギヤ7,振り子ギヤ9,振り子ギヤ10が夫々回
転駆動される。センタプーリ5が矢印B方向に回転して
いるとき、その駆動力はプレイアイドラギヤ21T,プ
レイギヤ22Tを介し巻取り側のリール台2Tに伝達さ
れる。そしてリール33TがCW方向に回転駆動し、磁
気テープを再生モードで回巻する。
【0010】又センタプーリ5が矢印Bと反対方向に回
転した場合には、プレイアイドラギヤ21S,プレイギ
ヤ22Sを介して駆動力がリール台2Sに伝達される。
そしてリール33SがCCW方向に回転駆動させられ、
磁気テープが逆方向に回巻される。
【0011】次に図7に示すように、ロッド14が図示
しない駆動源により左側に移動したとする。この場合カ
ムフォロワ39が矢印C方向に移動するので、アーム駆
動板36も矢印C方向に移動する。そして回動アーム3
4S及び回動アーム34Tと、それらに取り付けられた
プレイアイドラギヤ21S及びプレイアイドラギヤ21
Tもやや下方に回動する。このとき振り子アーム12が
左又は右に回動すると、振り子ギヤ9はREWアイドラ
ギヤ23S又はFFアイドラギヤ23Tと噛合する。し
かし振り子ギヤ10はプレイアイドラギヤ21S又はプ
レイアイドラギヤ21Tとは噛合しない。
【0012】図7に示すようにセンタプーリ5が矢印B
方向に回転しているとき、振り子アーム12はCCW方
向に回動する。このためセンタプーリ5の駆動力は、振
り子ギヤ9,FFアイドラギヤ23T,FFギヤ24T
を夫々介してリール台2Tに伝達される。従ってリール
33Tが高速で回転駆動され、FFモードで磁気テープ
が回巻される。又センタプーリ5が矢印Bと反対方向に
回転するとき、REWアイドラギヤ23S,REWギヤ
24Sを介し、巻取りトルクが供給側のリール台2Sに
伝達される。こうしてリール33SがCCW方向に高速
回転し、磁気テープが高速で巻戻しされる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】リール台駆動装置など
の歯車の軸受部を設計する際は、リール巻取負荷より受
ける歯車軸受部のラジアル方向の面圧力をPとし、歯車
の減速比により決まる歯車軸受部の周速度をVとする
と、面圧力Pと周速度Vの積として表されるPV値を考
慮することにより、軸受強度を確保して軸受部の設計を
行うのが一般的である。従来、リール台駆動装置の薄型
化を図る場合、当然のことながら歯車等軸受寸法も薄く
設計しなければならない。しかしPV値との関係から耐
久性低下を防止するため、軸受に高価な高強度材料を採
用したり、軸受寸法を大きくしなければならないなどの
問題を有していた。
【0014】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、アイドラギヤの軸受ラジアル荷
重を減少させてPV値を軽減すると共に、アイドラギヤ
軸受部の耐久性を向上させることのできるリール台駆動
装置を実現することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、磁気記録再生装置に所定範囲で移動自在に
取り付けられ、再生モードと早送りモードに応じて異な
った位置に駆動され、係合穴及び案内用の長溝が形成さ
れたアーム駆動板と、リール台軸受と共に回転して磁気
テープを巻取るリール台と、一端がリール台と同軸に回
動自在に取付けられ、他端にアーム駆動板の長溝と係合
する係合軸が設けられた回動アームと、を具備するリー
ル台駆動装置において、リール台の回転中心とアーム駆
動板の長溝との間に位置する支点軸に一端が軸支され、
支点軸に近接した位置に立設された係合用のピンを有す
ると共に、他端が回動アームの係合軸に係合する第1の
アームと、一端が支点軸に回動自在に保持されると共
に、他端に回転ローラが取り付けられ、第1のアームの
ピンの外径より大きい開口径を有し、ピンが嵌入された
係合穴が設けられた第2のアームと、第1及び第2のア
ーム間に取り付けられ、第1のアームに対して第2のア
ームをリール台軸受と当接する方向に付勢力を与える付
勢部材と、を設け、アーム駆動板が早送り又は巻戻しモ
ードに切り換えられたときは、第1のアームの回動によ
り第2のアームの回転ローラをリール台軸受の外周部に
当接させ、磁気テープの巻取り方向と同方向の回転トル
クをリール台に与えるようにしたことを特徴とする。
【0016】
【作用】このような特徴を有する本発明によれば、磁気
記録再生装置が早送り又は巻戻しモードに切り換えられ
た場合に、アーム駆動板はセンタギヤから遠ざかる方向
に摺動する。このため回動アームは係合軸を介して振り
子ギヤから離れる方向に移動する。このとき第1のアー
ムも支点軸を中心に振り子ギヤから離れる方向に回動す
る。第2のアームは第1のアームに対して支点軸を中心
に微小範囲で回動自在に保持されているので、付勢部材
の付勢力により第2のアームのローラがリール台軸受の
外周部に当接する。当接した瞬間、ローラはリール台軸
受に磁気テープの巻取り方向と同一の回転トルクを与え
ることとなり、FF又はREWアイドラギヤの必要駆動
トルクは少なくなる。そうするとFF又はREWアイド
ラギヤの軸受けに掛かるラジアル荷重も減少し、その軸
受部の耐久性が向上する。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例におけるリール台駆動
装置について図1〜図4を参照しつつ説明する。図1〜
図4は本実施例のリール台駆動装置の主要部の構成を示
す平面図である。図1,図2は巻取側のリール周辺部の
再生状態における各ギヤの配置を示し、図3,図4はF
F状態における各ギヤの配置を示している。尚、供給側
のリール周辺部の機構部品は同様に構成されるものとし
て、従来例と同一部分は同一符号を付けて説明する。
【0018】図2及び図4において、センタプーリ5は
リール台2Sとリール台2Tとのほぼ中央に位置し、シ
ャーシに立てられたセンタプーリ軸に回転自在に取り付
けられている。そして無端状のベルト6が図示しないプ
ーリ4とセンタプーリ5との間に張架されている。
【0019】センタギヤ7は、センタプーリ5に同軸に
形成されており、振り子ギヤ9と噛合する。振り子アー
ム12は回動自在となるようセンタギヤ7と同軸に取付
けられている。振り子ギヤ10は振り子アーム12の先
端部で回転自在に軸支されており、センタギヤ7の回転
方向により、S側又はT側のどちらかに選択的に回動す
る。プレイアイドラギヤ21Tは図示しない回動アーム
34Tの係合軸35Tに軸支され、リール台2Tに取り
付けられたプレイギヤ22Tと噛合又は離間するよう、
微小角度回動するアイドラギヤである。
【0020】リール台2Tと同軸にプレイギヤ22Tと
FFギヤ24Tが夫々取り付けられている。FFアイド
ラギヤ23Tはシャーシに軸支されて、振り子ギヤ9と
噛合したとき早送りの回転トルクをFFギヤ24Tに伝
達するギヤである。アーム駆動板36はT字状の部材
で、左右のバーの両端位置と中央のバーの上下位置に長
溝が夫々開口されている。アーム駆動板36は回動アー
ム34Tの係合軸35Tに係合すると共に、シャーシに
軸支されたガイド軸37等で前後方向に摺動可能に取り
付けられている。又、供給側のリール台2Sにも、巻取
側の回動アーム34Tと同様の回動アーム34Sが回動
自在に取り付けられている。
【0021】ロッド14は図示しない駆動手段により左
右に駆動されることにより、アーム駆動板36を上下方
向に駆動し、リール台駆動装置を再生状態又はFF/R
EW状態に切り換えるものである。ロッド14が右に移
動すると、アーム駆動板36は上に移動し、図2に示す
再生状態となる。ロッド14が左に移動すると、アーム
駆動板36は下に移動し、図4に示すFF状態となる。
【0022】さて本実施例では、図1及び図3に示すよ
うにシャーシに軸支された支点軸41を回動軸として、
第1のアーム42と第2のアーム43が取り付けられて
いる。図5はアーム42,43の係合状態を示す断面図
である。アーム42は係合軸35Tの移動に伴って支点
軸41を中心に回動するアームである。アーム42の一
方の端部に穴42aが設けられ、支点軸41を挟む両側
に第1及び第2のピン42b,ピン42cが夫々立設さ
れている。穴42aは図示しない回動アーム34Tの係
合軸35Tと嵌合し、アーム駆動板36が上方又は下方
に移動することにより、アーム42を図1に示すCW方
向又はCCW方向に回動させるものである。
【0023】一方、第2のアーム43も支点軸41を中
心に回動するアームである。アーム43は支点軸41か
ら端部に至る途中に形成された係合穴43aを有してい
る。係合穴43aはその開口径がピン42bの外径より
大きく、アーム42に対してアーム43の回動範囲を規
制する働きをしている。アーム43の係合穴43aの近
くにピン43bが立てられている。支点軸41にはその
コイル部が支点軸41に保持され、両端がピン42c,
43bに懸けられたねじりコイルばね46が取付けられ
ている。ものである。ねじりコイルばね46はアーム4
2から見て、支点軸41を中心にアーム43をCCW方
向に回動させる偶力を与えるものである。
【0024】アーム43の軸43cには回転自在のロー
ラ44が取付けられている。ローラ44はFF状態でリ
ール台軸受45の外周部と当接する。図1,図3に示す
リール台軸受45はリール台2Tと一体に回転する軸受
で、シャーシに固定された軸に回転自在に保持されてい
る。
【0025】ピン42bとアーム43の係合穴43aと
の隙間により、アーム43はある範囲内でアーム42と
独立して回動可能となる。又アーム42と43とに懸け
られたねじりコイルばね46の弾性により、アーム42
に対しアーム43が、図1及び図3に示す矢印D方向に
偶力を受けている。又各動作モードに応じて移動する係
合軸35Tに連動して、アーム43が支点軸41を中心
に回動することにより、ローラ44がリール台軸受45
に当接したり、離脱することができる。
【0026】以上のように構成された本実施例のリール
台駆動装置の動作について説明する。先ず図1に示すよ
うに、ロッド14が図示しない駆動源により右側に移動
した状態、即ち再生状態となった場合には、図1に示す
ようにカム溝の移動によりカムフォロワ39が矢印A方
向に移動する。これに伴いアーム駆動板36も矢印A方
向に移動し、回動アーム34Tとそれに取り付けられた
プレイアイドラギヤ21Tの係合軸35Tとアーム42
が図2に示す位置に回動する。このときピン42bも支
点軸41を中心に回動する。支点軸41に回動自在に係
合されたアーム43は、係合穴43aとピン42bとの
隙間がなくなるまで回動する。アーム42が先に回動し
た場合に、アーム43は連動して動作し、アーム43に
設けられたローラ44がリール台軸受45の外周部から
離脱する。
【0027】次に図4に示すように、ロッド14が図示
しない駆動源により左側に移動した状態、即ちFFモー
ドになった場合には、カム溝の移動によりカムフォロワ
39が矢印C方向に移動する。それに伴いアーム駆動板
36も矢印C方向に移動し、回動アーム34Tとそれに
取り付けられたプレイアイドラギヤ21Tの係合軸35
Tとアーム42が図3に示す位置に回動する。このとき
アーム42に設けられたピン42bも、支点軸41を中
心にCCW方向に回動する。
【0028】アーム43は係合穴43aとピン42bと
の隙間がなくなるまで回動する。アーム42が先に回動
した場合に、アーム43は連動して動作し、アーム43
に設けられたローラ44がリール台軸受45の外周部に
当接する。
【0029】この場合のローラ44によるリール台軸受
45への当接荷重は図3の矢印D方向にかかり、ねじり
コイルばね46の復元力による偶力とバランスされたも
のとなる。所定の当接荷重を超える場合は、アーム43
に設けられた係合穴43aと、アーム42のピン42b
との隙間が、アーム43とアーム42との偶力がバラン
スされる位置まで調節されるとにより、所定の当接荷重
に制御される。このときローラ44は転がり接触とな
り、リール台軸受45に対する不要な摩擦負荷が少なく
なる。
【0030】本実施例のリール台駆動装置におけるラジ
アル荷重について図8,図9を用いて説明する。図8は
振り子ギヤ9とFFアイドラギヤ23Tの軸受部分の荷
重の関係を示した説明図である。図9は従来例のリール
台駆動装置における荷重の分布図である。
【0031】図8の右側に示すように、リール台軸受4
5の中心から距離eだけオフセットした位置にローラ4
4を当接させると、CW方向の付勢力Fが働く。この付
勢力Fは時刻tにおけるテープテンションをt(t)と
すると、巻取トルクと同一方向の偶力となる。このため
ローラ44の付勢力Fによる偶力が生じ、FFアイドラ
ギヤ23Tの噛み合い接線方向に作用する力Ptf1 は、
リール軸まわりの偶力の釣合より、次の(1)式とな
る。尚、付勢力Fのx軸に対する傾き角をθ,リール台
22Tの巻径をRt ,リール台軸受45の外径をRb ,
FFギヤ24Tの外径をRf とする。
【数1】 Ptf1 ={Rt ・t(t)−Rb ・F・COS θ}/Rf ・・・(1)
【0032】これに対し図9に示すように、ローラ44
の付勢力Fがない場合は、FFアイドラギヤ23Tの噛
み合い接線方向に作用する力Ptf0 は、次の(2)式で
示される。
【数2】 Ptf0 ={Rt ・t(t)}/Rf ・・・(2)
【0033】従ってPtf1 <Ptf0 の関係となる。即ち
再生モードからFFモードに切り換えた過渡的な状態で
は、ローラ44による付勢力Fのある場合のほうが、F
Fアイドラギヤ23Tの噛み合い接線方向に作用する力
が減少する。従って、FFアイドラギヤ23Tの歯面に
直角に作用する力の合成力として表される軸受ラジアル
荷重Pは、各ギヤの圧力角をαとすると、(1),
(2)式よりP1 <P0 となり、付勢力Fにより軽減さ
れることになる。
【0034】このようにリール台2Tが磁気テープを高
速で回巻するように回転駆動力が切り換られるときに
は、その回巻周速度がほぼ定常速度に達するまでの間、
リール台2Tの巻取りトルクがアーム42,43、及び
ローラ44により付加されることになる。このためモー
ドの切り換え時に生じやすいFFアイドラギヤ23Tの
ラジアル荷重が軽減される。尚、所定の付勢力を与える
ために、ねじりコイルばね46に代えて板ばね等を使用
しても良い。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1のア
ームと第2のアームを付勢部材で連結し、リール台軸受
と回動アームの係合軸との間に回動自在となるよう第1
及び第2のアームを設けたことにより、磁気記録再生装
置を早送り又は巻戻しモードに切り換えた場合に、リー
ル台軸受に対し磁気テープの巻取トルクと同方向のトル
クを与えることができる。このためFF又はREWアイ
ドラギヤ等の中継歯車の軸受において、ラジアル方向の
荷重が減少する。こうすると中継ギヤの軸受の面圧力と
周速度の積算値を軽減でき、中継ギヤの耐久性を向上さ
せることができるという効果が生まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるリール台駆動装置の
再生状態を示す部分拡大平面図である。
【図2】本発明の一実施例におけるリール台駆動装置の
再生状態を示す平面図である。
【図3】本実施例のリール台駆動装置におけるFF状態
を示す部分拡大平面図である。
【図4】本実施例のリール台駆動装置におけるFF状態
を示す平面図である。
【図5】本実施例のリール台駆動装置に用いられる第1
及び第2のアームの構造を示す断面図である。
【図6】従来例のリール台駆動装置における再生状態を
示す平面図である。
【図7】従来例のリール台駆動装置におけるFF状態を
示す平面図である。
【図8】本実施例のリール台駆動用の歯車に作用する荷
重の関係を示す説明図である。
【図9】従来例のリール台駆動の歯車に作用する荷重の
関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 キャプスタンモータ 2S,2T リール台 4 プーリ 5 センタプーリ 6 ベルト 7 センタギヤ 9,10 振り子ギヤ 11 センタプーリ軸 12 振り子アーム 14 ロッド 21S,21T プレイアイドラギヤ 22S,22T プレイギヤ 23S REWアイドラギヤ 23T FFアイドラギヤ 24S REWギヤ 24T FFギヤ 32 カセット 33S,33T リール 34S,34T 回動アーム 35S,35T 係合軸 36 アーム駆動板 37,38 ガイド軸 39 カムフォロワ 41 支点軸 42 第1のアーム 42a 穴 42b 第1のピン 42c 第2のピン 43 第2のアーム 43a 係合穴 43b ピン 43c 軸 44 ローラ 45 リール台軸受 46 ねじりコイルばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録再生装置に所定範囲で移動自在
    に取り付けられ、再生モードと早送りモードに応じて異
    なった位置に駆動され、係合穴及び案内用の長溝が形成
    されたアーム駆動板と、 リール台軸受と共に回転して磁気テープを巻取るリール
    台と、 一端が前記リール台と同軸に回動自在に取付けられ、他
    端に前記アーム駆動板の長溝と係合する係合軸が設けら
    れた回動アームと、を具備するリール台駆動装置におい
    て、 前記リール台の回転中心と前記アーム駆動板の長溝との
    間に位置する支点軸に一端が軸支され、該支点軸に近接
    した位置に立設された係合用のピンを有すると共に、他
    端が前記回動アームの係合軸に係合する第1のアーム
    と、 一端が前記支点軸に回動自在に保持されると共に、他端
    に回転ローラが取り付けられ、前記第1のアームのピン
    の外径より大きい開口径を有し、該ピンが嵌入された係
    合穴が設けられた第2のアームと、 前記第1及び第2のアーム間に取り付けられ、前記第1
    のアームに対して第2のアームを前記リール台軸受と当
    接する方向に付勢力を与える付勢部材と、を設け、 前記アーム駆動板が早送り又は巻戻しモードに切り換え
    られたときは、前記第1のアームの回動により前記第2
    のアームの回転ローラを前記リール台軸受の外周部に当
    接させ、磁気テープの巻取り方向と同方向の回転トルク
    を前記リール台に与えるようにしたことを特徴とするリ
    ール台駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記付勢部材は、前記第1のアームと第
    2のアームに掛けられたねじりコイルばねであることを
    特徴とする請求項1記載のリール台駆動装置。
JP5228226A 1993-08-20 1993-08-20 リール台駆動装置 Pending JPH0765448A (ja)

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