JPH076474B2 - 内燃機関の点火制御装置 - Google Patents

内燃機関の点火制御装置

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JPH076474B2
JPH076474B2 JP60225858A JP22585885A JPH076474B2 JP H076474 B2 JPH076474 B2 JP H076474B2 JP 60225858 A JP60225858 A JP 60225858A JP 22585885 A JP22585885 A JP 22585885A JP H076474 B2 JPH076474 B2 JP H076474B2
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真司 十万
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、内燃機関の点火制御装置に関するものであ
り、特に、点火コイルの通電開始時期、および点火時期
の演算を短時間で行なうことのできる内燃機関の点火制
御装置に関するものである。
(従来の技術) 以下に図面を参照して、従来の内燃機関の点火制御装置
を説明する。
第3図は、従来の内燃機関の点火制御装置の一例の構成
を示すブロック図である。この第3図は、点火装置が単
気筒エンジンに適用された場合を示している。
図において、ロータ1は、当該内燃機関のクランク軸、
あるいは、クランク軸に同期して回転する軸に固着され
ている。前記ロータ1の周囲には、例えば45度おきに、
爪1Aが7個だけ配置されている。すなわち、前記爪1A
は、第1図の符号1Bで示される部分には配置されていな
い。
第1および第2のパルサ2,3は、前記爪1Aの通過を検知
するためのセンサであり、前記ロータ1の外周に、その
中心に対して、例えば135度(45度×3)よりも若干小
さな角度θを張るように配置されている。したがって、
前記ロータ1が矢印A方向に回転した場合には、第2の
パルサ3は、第1のパルサ2よりも早いタイミングで、
爪1Aを検出する。
前記第2のパルサ3の出力線は、フリップフロップ4の
セット入力端子Sに接続されている。
前記フリップフロップ4のリセット入力端子Rは、後述
するCPU5のクリア出力端子CLに接続され、さらに該フリ
ップフロップ4の出力端子Qは、CPU5の第2の入力端子
C2に接続されている。
前記第1のパルサ2の出力線は、CPU5の第1の入力端子
C1に接続されている。
当該内燃機関の吸気管21には、該吸気管21内の圧力PB
検知する圧力センサ(PBセンサ)22が配置されている。
前記圧力センサ22の出力線は、A/Dコンバータ23を介し
て、前記CPU5の第3の入力端子C3に接続されている。
前記CPU5の出力端子Aは、トランジスタ11のベースに接
続されている。また、前記CPU5の電源端子Pは、イグニ
ッションスイッチ7の一方の端子に接続されている。
前記イグニッションスイッチ7およびバッテリ8、なら
びにトランジスタ11、点火コイル13および点火プラグ15
は、各々図示されるように接続されている。
なお、前記フリップフロップ4は、第2のパルサ3の出
力信号を受けて、出力端子QからCPU5へ制御信号を出力
する。そして、前記制御信号は、CPU5のクリア出力端子
CLから出力されるクリア信号によりリセットされる。
前記CPU5のクリア信号は、第1のパルサ2が出力信号を
発生し、かつ、出力端子Qから制御信号が出力されてい
るときに、出力される。
つぎに、前記第3図、および第4図ないし第8図を用い
て、第3図に示された従来の点火制御装置の動作を説明
する。
第4図は第3図に示されたCPU5の動作を示すフローチャ
ート、第5図は第4図のステップS9で示されたθIG出力
テーブル検索用テーブル、およびθIG出力テーブルの検
索の詳細を示すフローチャート、第6図は第4図のステ
ップS10で示されたTON出力テーブルの検索の詳細を示す
フローチャート、第7図は割込みルーチンの詳細を示す
フローチャート、第8図は第3図に示された主な構成要
素の出力波形を示すタイムチャートである。
まず、イグニッションスイッチ7(第3図)を投入する
と、例えば図示されないスタータが回動し、当該内燃機
関のクランク軸−すなわち、ロータ1が矢印A方向に回
動させられる。そして、第4図に示された処理がスター
トする。
なお、第4図のフローチャートにおいては、ステップS1
01以降では、第1のパルスの割込みにより、第7図に示
された割込みルーチンが実行される。そして、ステップ
S1ないしステップS6では、第1のパルスによる割込みは
禁止される。
当該処理が開始されると、まず、ステップS100におい
て、上記した割込み禁止状態となる。つぎに、ステップ
S1において、第1のパルサ2が爪1Aを検知し、その出力
が発生したか否かが判別される。以下の説明において
は、第1のパルサ2の出力パルスを、第1のパルスとい
う。
第1のパルスが検知されたならば、ステップS2におい
て、フリップフロップ4の出力(以下、単にQ出力とい
う)が“0"であるか否かが検知される。“0"でなけれ
ば、ステップS3において、CPU5のクリア出力端子CLから
クリア信号が出力され、フリップフロップ4がリセット
され、当該処理は再びステップS1に戻る。
前記ステップS2において、Q出力が“0"であると判別さ
れると、つぎに、ステップS4において、後述するTが、
CPU5のメモリ内に取込まれ、記憶される。前記Tは、こ
の例においては、第1のパルスが発生した時点から次の
第1のパルスが発生するまでの時間であり、例えば、前
記CPU5に備えられた内部カウンタ(図示せず)でクロッ
ク出力パルスを計数することにより、測定される。
つぎに、ステップS5において、前記Tが、あらかじめ設
定された時間T0よりも大きいか否かが判別される。Tが
T0よりも大きければ、ロータ1が停止あるいは逆転して
いる状態と判断されて、当該処理はステップS1に戻る。
TがT0よりも小さければ、ロータ1がある所定の角速度
以上で回転していると判断され、ステップS6において、
ステージ番号STが1と定義される。前記ステージ番号ST
は、第1のパルスが出力される毎に設定され、この実施
例においては、ロータ1が一回転する間に、1から7ま
でのステージ番号が設定される。
つぎに、ステップS101において、第1のパルスによる割
込み禁止状態が解除される。
さて、ステップS7ないしステップS12に示される処理の
説明に入る前に、CPU5により行なわれる点火コイル13へ
の通電開始時期、および点火時期の設定を、第8図を用
いて簡単に説明する。なお、第8図において、第2のパ
ルスとは、第2のパルサ3の出力パルスを意味してい
る。
第8図において、当該内燃機関が正常に回転しているな
らば、第1および第2のパルスは図示されるように出力
される。そして、フリップフロップ4のQ出力は、前記
ステップS2およびS3、ならびに第7図に関して後述する
割込みルーチンのステップS53およびS55における処理に
より、第1のパルスが出力されたときに、“0"となる。
CPUの出力端子Aからの出力(以下、単にA出力とい
う)は、トランジスタのオン/オフ動作を制御し、この
結果、点火コイル13への通電時間、および点火プラグ15
の点火時期が制御される。以下の説明においては、前記
点火コイル13への通電時間、すなわちCPU5のA出力が
“1"となる時間を、単に通電時間TONという。
第8図から明らかなように、この例においては、A出力
の出力開始は第4ステージ開始から時間TCGが経過した
時であり、A出力の出力終了は第7ステージ開始から時
間TIGが経過した時である。
前記CPU5は、後述するステップS11およびステップS12に
おいて、前記TIGおよびTCGを算出する。そして、トラン
ジスタ11のオン/オフ動作は、割込みルーチンにおいて
制御される。
さて、再び第4図に戻り、ステップS7において、ステッ
プS5と同様に、時間Tがあらかじめ設定された時間T0よ
りも大きいか否かが判別される。このステップS7におい
ては、割込みルーチン(第7図)のステップS51の実行
により入力される時間TがT0と比較される。
時間TがT0よりも大きければ、当該処理は、ステップS1
00に戻る。
時間TがT0よりも大きくなければ、当該処理は、ステッ
プS8に移行する。ステップS8においては、前記時間Tの
逆数が算出され、その値がエンジン回転数と定義され
る。
つぎに、ステップS9においては、時間TIGを算出するた
めのθIGがθIG出力テーブル検索用テーブルおよびθIG
出力テーブルの検索により設定される。前記θIGは、第
7ステージの開始から時間TIGが経過するまでのクラン
ク軸の回転角である。前記回転角θIGは、エンジン回転
数Ne(すなわち、時間T)、および吸気管圧力PBをパラ
メータとして決定される値である。
前記θIG出力テーブル検索用テーブルは、例えば第9図
に示されるように、ポインタkに対応するように、時間
T(k)およびθIG出力テーブル(k)が設定されたも
のであり、CPU5内のメモリに記憶されている。
また、前記θIG出力テーブルの各々は、例えば第10図に
示されるように、ポインタjに対応するように、吸気管
内圧力PB(j)およびθIG(j)が設定されたものであ
り、CPU5内のメモリに記憶されている。
θIG出力テーブル検索用テーブルおよびθIG出力テーブ
ルにおいては、時間T(k)および吸気管内圧力P
B(j)は、各ポインタが大きくなるにつれて、大きな
値となるように、あるいは小さな値となるように設定さ
れる。
この例においては、時間T(k)および吸気管内圧力PB
(j)は、各ポインタが大きくなるにつれて、大きな値
となるように設定されているものとする。
前記ステップS9の詳細を示すフローチャートを、第5図
に示す。
第5図においては、まず、ステップS31において、第9
図に示されたθIG出力テーブル検索用テーブルのポイン
タkが1に設定される。そして、ステップS32におい
て、前記ポインタに対応するT(k)の値が読出され、
ステップS33において、該T(k)と、前記ステップS4
あるいは割込みルーチンのステップS51において入力さ
れた時間Tとが比較される。実測値TがT(k)よりも
小さければ、ステップS34において、ポインタkに1が
加算され、再びステップS32およびS33において、TとT
(k)とが比較される。
TがT(k)よりも小さくなければ、ステップS35にお
いて、そのときのポインタkに対応するθIG出力テーブ
ル(k)を指定する。
つぎに、ステップS36において、指定されたθIG出力テ
ーブル(第10図)のポインタjが1に設定される。そし
て、ステップS37において、前記ポインタに対応するPB
(j)の値が読出され、ステップS38において、該P
B(j)と、割込みルーチンのステップS52(第7図)に
おいて入力された吸気管内圧力PBとが比較される。
実測値PBがPB(j)よりも小さければ、ステップS39に
おいて、ポインタjに1が加算され、再びステップS37
およびS38において、SBとPB(j)とが比較される。PB
がPB(j)よりも小さくなければ、ステップS40におい
て、そのときのポインタjに対応するθIG(j)を読出
す。
再び第4図に戻り、ステップS9が終了すると、当該処理
はステップS10へ移行する。ステップS10においては、通
電時間TON(第8図)が、TON出力テーブルから読出され
る。前記通電時間TONは、時間Tをパラメータとして決
定される値である。
前記TON出力テーブルは、第11図に示されるように、ポ
インタiに対応するように、時間T(i)および通電時
間TON(i)が設定されたものであり、前記θIG出力テ
ーブル検索用テーブルおよびθIG出力テーブルと同様
に、CPU5内のメモリに記憶されている。
なお、TON出力テーブルにおいて、時間T(i)は、ポ
インタiが大きくなるにつれて大きな値となるように、
あるいは小さな値となるように設定されるが、この例に
おいては、前記θIG出力テーブル検索用テーブルおよび
θIG出力テーブルと同様に、ポインタiが大きくなるに
つれて大きな値となるように設定されている。
ステップS10の詳細を示すフローチャートを、第6図に
示す。
第6図においては、まず、ステップS41において、第11
図に示されたTON出力テーブルのポインタiが1に設定
される。そして、ステップS41において、前記ポインタ
に対応するT(i)の値が読出され、ステップS43にお
いて、該T(i)と、割込みルーチンのステップS51
(第7図)あるいはステップS4において入力された時間
Tとが比較される。
実測値TがT(i)よりも小さければ、ステップS44に
おいて、ポインタiに1が加算され、再びステップS42
およびS43において、TとT(i)とが比較される。
TがT(i)よりも小さくなければ、ステップS45にお
いて、そのときのポインタiに対応するTON(i)が読
出される。
再び第4図に戻り、ステップS10が終了すると、当該処
理は、ステップS11に移行する。
ステップS11においては、前記ステップS9において読出
された回転角θIG、および前記ステップS4あるいはS51
において読込まれた、第1のパルスが出力される間隔を
示す時間TからTIG(第8図)が算出される。前記算出
は、ステップS11のブロック内に示された数式により算
出されることができる。
つぎに、ステップS12においては、前記ステップS10にお
いて読出された通電時間TON、ステップS11において算出
されたTIG、およびステップS4あるいはS51において読込
まれた時間Tを用いて、ステップS12のブロック内に示
された数式により、TOG(第8図)が算出される。
その後、当該処理は、ステップS7に戻る。
つぎに、第7図に示された割込みルーチンを説明する。
この割込みルーチンは、前述したように、第4図のステ
ップS101に示された割込み禁止解除が行なわれてから、
第1のパルスが出力される毎に実行される。
まず、ステップS51においては、前記ステップS4(第4
図)と同様に、時間Tが入力される。そして、ステップ
S52においては、圧力センサ22(第3図)から、吸気管
内圧力PBが入力される。
ステップS53,S55およびS56は、第4図に示されたステッ
プS2,S3およびS6と同様の処理を行なう。ステップS54
は、前記ステップS53において、Q出力が“0"でないと
判別された場合に、STを1だけ繰上げる。
つぎに、ステップS61において、当該ステージのSTが7
であるか否か、すなわち点火ステージ(第7ステージ)
であるか否かが判別される。第7ステージでなければ、
当該処理はステップS66に移行し、第7ステージであれ
ば、ステップS62に移行する。
ステップS62ないしS64の処理は、第7ステージの開始か
ら、時間TIGが経過するまで、当該サブルーチンの処理
を待機させるためのものである。
つまり、ステップS62においては、CPU5に内蔵されたク
ロックパルスのカウンタ(第8図において、第2のカウ
ンタと示す)をリセットし、すなわちカウント値Iを0
とおき、ステップS63およびS64においては、前記クロッ
クパルスが出力され、カウント値Iに1が加算される毎
に、その経過時間(すなわちI)とTIGとを比較する。
そして、第7ステージの開始からのカウント値IがTIG
以上になったならば、ステップS65において、CPU5のA
出力がオフとなり、点火プラグ15が放電する。
ステップS66において、当該ステージのSTが4であるか
否か、すなわち、点火コイルへの通電開始ステージであ
るか否かが判別される。第4ステージでなければ、当該
処理は終了し、第4ステージであれば、ステップS67に
移行する。
ステップS67ないしS69の処理は、ステップS62ないしS64
の処理と同様に、第4ステージの開始から時間TCGが経
過するまで、当該サブルーチンの処理を待機させるため
のものである。第4ステージの開始から時間TCGが経過
するまでを計測するカウンタは、第8図においては、第
1のカウンタとして示されている。
第4ステージの開始から時間TCGが経過したならば、ス
テップS70において、CPU5のA出力がオンとなり、点火
コイル13への通電が開始される。
(発明が解決しようとする問題点) 上記した従来の技術は、次のような問題点を有してい
た。
前述したように、従来の内燃機関の点火制御装置におい
ては、点火コイルへの通電開始時期および点火プラグの
放電時期を設定するために、θIG出力テーブル検索用テ
ーブルおよびθIG出力テーブルを検索してθIGを読出す
と共に、TON出力テーブルを検索してTONを読出す必要が
あるが、これらのテーブルの検索には、比較的長い演算
時間を要する。
ところで、近年の自動二輪車等においては、エンジン回
転数が16000RPM程度まで動作可能となるような点火装置
が要求されているが、前述したようなθIG出力テーブル
検索用テーブル、θIG出力テーブルおよびTON出力テー
ブルの検索に長い演算時間を要する点火装置を前記点火
装置に適用すると、エンジンの高速回転時においては、
TIGおよびTCGの算出速度が、エンジンの回転速度よりも
大きく遅れてしまうおそれがあり、これにより、実際の
通電開始時期および点火時期の制御に用いられるTIGお
よびTCGの数値が、その制御タイミングよりもクランク
軸何回転も前の数値となり、当該内燃機関は正確に制御
されることができなくなる。
このために、従来の内燃機関の点火制御装置は、エンジ
ン回転数が16000RPM程度まで動作可能となるような点火
装置には適用されることができない。
本発明は、前述の問題点を解決するためになされたもの
である。
(問題点を解決するための手段および作用) θIGは、前述したように、時間Tと、吸気管内圧力PB
の関数である。そして、従来の内燃機関の点火制御装置
においては、例えば、θIGは、吸気管内圧力PBをパラメ
ータとして、第10図に示されるθIG出力テーブル内に記
憶され、また前記θIG出力テーブルは、第9図に示され
るように、時間Tをパラメータとして、複数、θIG出力
テーブル検索用テーブル内に記憶されている。
また、TONは、前述したように、時間Tの関数であり、
従来の内燃機関の点火制御装置においては、時間Tをパ
ラメータとして、第11図に示されるようなTON出力テー
ブル内に記憶されている。
そして、従来の内燃機関の点火制御装置においては、時
間Tをパラメータとする。θIG出力テーブル検索用テー
ブルとTON出力テーブルとを別々に検索している。
本発明は、同一のパラメータを有するθIG出力テーブル
検索用テーブルおよびTON出力テーブルの検索を、従来
は別々に行なっていた点に着目し、該θIG出力テーブル
検索用テーブルとTON出力テーブルとを同時に検索でき
れば、CPUの演算時間を短縮できるという技術思想に基
づくものである。
すなわち、前記の問題点を解決するために、本発明は、
時間T(エンジン回転数Ne)をパラメータとするθIG出
力テーブル検索用テーブルとTON出力テーブルとを、同
一のテーブル内に設定するという手段を講じ、θIG出力
テーブル検索用テーブルに設定されたθIG出力テーブル
と、TON出力テーブル内に設定されたTONとを、一回の検
索により読出すことができるようにし、これによって、
CPUの演算時間が短縮され、エンジン回転数が16000RPM
に達するような内燃機関に対しても、その点火時期を正
確に制御することができるという作用効果を生じさせた
点に特徴がある。
(実施例) 本発明の構成(ハードウェア)は、第3図と同様であ
る。本発明は、θIGおよびTONの読出しに必要とされる
テーブルの構成、ならびに第3図に示されたCPUの処理
およびその手順に特徴を有している。
以下に、図面を参照して、本発明、すなわち前記テーブ
ルの構成、ならびにCPUの処理およびその手順を詳細に
説明する。
まず、本発明に適用されるCPU内のメモリに記憶された
θIG出力テーブル検索用テーブル、θIG出力テーブルお
よびTON出力テーブルを説明する。
本発明におけるCPU内のメモリには、第9図に示された
θIG出力テーブル検索用テーブル、および第11図に示さ
れたTON出力テーブルの情報が、第1図に示されるよう
に、同一のテーブル内に記憶されている。
つまり、第1図に示されたテーブルは、ポインタkに対
応するように、時間T(k)、θIG出力テーブル(k)
およびTON(k)が設定されたものであり、そして、前
記時間T(k)は、ポインタkが大きくなるにつれて、
大きな値となるように設定されている。
前記θIG出力テーブルは、第10図に示された従来の内燃
機関の点火制御装置のものと同様である。
つぎに、本発明に適用されるCPUの動作を説明する。前
記動作を示すフローチャートは、第4図のステップS9お
よびS10(すなわち、第5,6図に示された処理)を、第2
図に示された処理で置換えたものと同一である。第2図
において、第5,6図と同一の符号は、同一または同等部
分をあらわしている。
この第2図に示された処理も、前記ステップS9およびス
テップS10の処理と同様に、θIG出力テーブル検索用テ
ーブル、θIG出力テーブルおよびTON出力テーブルの検
索を行なうものであるが、後述するように、その処理ス
テップ数は、従来のものよりも少ない。
第2図より明らかなように、第2図に示された処理は、
第5図に示されたフローチャートのステップS35およびS
36の間、あるいはステップS33およびS35の間に、第6図
に示されたフローチャートのステップS45の処理を行な
うものと同一である。
すなわち、本発明では、ステップS32ないしS34において
ポインタkが決定されたならば、θIG出力テーブルの指
定(ステップS35)とTONの読出し(ステップS45)を続
けて行なうことができる。このテーブル検索の簡略化
は、第1図から明らかである。
さて、前述の説明においては、θIG出力テーブルは吸気
管内圧力PBをパラメータとしてθIGが設定されたもので
あり、またθIG出力テーブル検索用テーブルは、時間T
(あるいはエンジン回転数Ne)をパラメータとして前記
θIG出力テーブルが複数設定されたものであるものとし
たが、特にこれのみに限定されず、θIG出力テーブルは
時間T(あるいはエンジン回転数Ne)をパラメータとし
てθIGが設定されたものであり、またθIG出力テーブル
検索用テーブルは、吸気管圧力PBをパラメータとして前
記θIG出力テーブルが複数設定されたものであっても良
いことは当然である。
このように時間T(あるいはエンジン回転数Ne)をパラ
メータとしてθIGが設定されたθIG出力テーブルの、エ
ンジン回転数NeとθIGとの関係をグラフに示すと、例え
ば第13図に示されるようになる。
そして、同様に、時間T(あるいはエンジン回転数Ne)
をパラメータとしてTONが設定されたTON出力テーブル
の、エンジン回転数NeとTONとの関係をグラフに示す
と、例えば第14図に示されるようになる。
そして、本発明は、このように第13,14図に示されたよ
うに関係付けられたθIG出力テーブルおよびTON出力テ
ーブル(あるいは、前述の説明においてはθIG出力テー
ブル検索用テーブルおよびTON出力テーブル)を、第12
図に示されたように、同一のグラフ(テーブル)内に設
定するものである。
なお、第12図ないし第14図における符号Dは、θIGおよ
びTONがエジン回転数Neに対して、ある一定の割合で変
化する場合において、その変化率が変わる区分点を示し
ている。
また、以上の説明においては、本発明は単気筒の内燃機
関に適用されるものとしたが、複数の気筒を有する内燃
機関に適用されても良いことは当然である。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、つぎ
のような効果が達成される。
すなわち、時間T(エンジン回転数Ne)をパラメータと
するθIG出力テーブル検索用テーブルあるいはθIG出力
テーブルと、TON出力テーブルとを、同一のテーブル内
に設定したので、点火時期および点火コイルへの通電開
始時期の設定に要するCPUの演算時間を短縮することが
できる。
したがって、エンジン回転数が、例えば16000RPMに達す
るような内燃機関においても、前記点火時期および点火
コイルへの通電開始時期の設定を正確に行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は時間TをパラメータとしてθIG出力テーブル検
索用テーブルおよびTON出力テーブルの情報が設定され
たテーブルを示す図、第2図は本発明の一実施例の動作
を示すフローチャート、第3図は内燃機関の点火制御装
置の構成を示すブロック図、第4図は第3図に示された
従来のCPUの動作を示すフローチャート、第5図は第4
図のステップS9で示されたθIG出力テーブル検索用テー
ブルおよびθIG出力テーブルの検索の詳細を示すフロー
チャート、第6図は第4図のステップS10で示されたTON
出力テーブルの検索の詳細を示すフローチャート、第7
図は割込みルーチンの詳細を示すフローチャート、第8
図は第3図に示された主な構成要素の出力波形を示すタ
イムチャート、第9図はθIG出力テーブル検索用テーブ
ルを示す図、第10図はθIG出力テーブルを示す図、第11
図はTON出力テーブルを示す図、第12図は、第13,14図の
テーブル情報を、その各々の区分点が同一となるよう
に、同一のテーブル内に設定した様子を示すグラフ、第
13図はエンジン回転数NeをパラメータとしてθIGが設定
されたθIG出力テーブルを示すグラフ、第14図はTON出
力テーブルを示すグラフである。 1……ロータ、2……第1のパルサ、3……第2のパル
サ、4……フリップフロップ、5……CPU、11……トラ
ンジスタ、13……点火コイル、15……点火プラグ、21…
…吸気管、22……圧力センサ、23……A/Dコンバータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気管内圧力をパラメータとして点火時期
    が設定された点火時期出力テーブルと、エンジン回転数
    に対応する値をパラメータとして前記点火時期出力テー
    ブルが設定された点火時期出力テーブル検索用テーブル
    と、エンジン回転数に対応する値をパラメータとして通
    電時間が設定された通電時間出力テーブルとを具備した
    内燃機関の点火制御装置であって、 前記点火時期出力テーブル検索用テーブルおよび通電時
    間出力テーブルは、エンジン回転数に対応する値をパラ
    メータとする同一のテーブル内に設定されたことを特徴
    とする内燃機関の点火制御装置。
  2. 【請求項2】前記点火時期出力テーブルおよび通電時間
    は、エンジン回転数に対応する値が読出されると、同時
    に読出されることを特徴とする前記特許請求の範囲第1
    項記載の内燃機関の点火制御装置。
  3. 【請求項3】エンジン回転数に対応する値をパラメータ
    として点火時期が設定された点火時期出力テーブルと、
    吸気管内圧力をパラメータとして前記点火時期出力テー
    ブルが設定された点火時期出力テーブル検索用テーブル
    と、エンジン回転数に対応する値をパラメータとして通
    電時間が設定された通電時間出力テーブルとを具備した
    内燃機関の点火制御装置であって、 前記点火時期出力テーブルおよび通電時間出力テーブル
    は、エンジン回転数に対応する値をパラメータとする同
    一のテーブル内に設定されたことを特徴とする内燃機関
    の点火制御装置。
  4. 【請求項4】前記点火時期および通電時間は、エンジン
    回転数に対応する値が読出されると、同時に読出される
    ことを特徴とする前記特許請求の範囲第3項記載の内燃
    機関の点火制御装置。
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