JP2000130250A - 内燃機関用制御装置 - Google Patents

内燃機関用制御装置

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JP2000130250A
JP2000130250A JP10308522A JP30852298A JP2000130250A JP 2000130250 A JP2000130250 A JP 2000130250A JP 10308522 A JP10308522 A JP 10308522A JP 30852298 A JP30852298 A JP 30852298A JP 2000130250 A JP2000130250 A JP 2000130250A
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control
map
ignition
control amount
rotation speed
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English (en)
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Shigetoshi Aoki
成年 青木
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Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P7/00Arrangements of distributors, circuit-makers or -breakers, e.g. of distributor and circuit-breaker combinations or pick-up devices
    • F02P7/06Arrangements of distributors, circuit-makers or -breakers, e.g. of distributor and circuit-breaker combinations or pick-up devices of circuit-makers or -breakers, or pick-up devices adapted to sense particular points of the timing cycle
    • F02P7/077Circuits therefor, e.g. pulse generators
    • F02P7/0775Electronical verniers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P5/00Advancing or retarding ignition; Control therefor
    • F02P5/04Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions
    • F02P5/145Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions using electrical means
    • F02P5/15Digital data processing
    • F02P5/1502Digital data processing using one central computing unit
    • F02P5/1514Digital data processing using one central computing unit with means for optimising the use of registers or of memories, e.g. interpolation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関の点火位置を、機関の各瞬時の回転数
に対して正確に制御することができる内燃機関用制御装
置を提供する。 【解決手段】マイクロコンピュータ12を用いて機関の
回転数とスロットルバルブ開度とに対して機関の点火位
置を制御する。機関のクランク軸の回転に同期して信号
を発生するピックアップコイルPUの出力から機関の回
転数を検出する。スロットルセンサ7の出力をサンプリ
ングする毎に回転数とスロットルバルブ開度と点火位置
との間の関係を与える3次元マップを回転数と点火位置
との関係を与える2次元マップに変換する。機関の回転
数が検出された時に直ちに2次元マップを用いて点火位
置を演算し、演算した点火位置が検出された時に点火信
号出力回路17から点火回路11に点火信号を与えて点
火動作を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の付属機
器のうち、駆動信号が与えられる位相及び(または)該
駆動信号の信号幅により制御量が変化する機器を制御対
象として、該制御対象を回転数とスロットルバルブ開度
などの他の制御条件とに対して制御する内燃機関用制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関には、点火装置、燃料噴射装
置、排気タイミングを制御する排気バルブなどのよう
に、駆動信号が与えられる位相及び(または)該駆動信
号の信号幅により制御量(動作時期または動作量)が変
化する付属機器が設けられている。例えば点火装置は、
点火信号(駆動信号)が与えられた時に点火用の高電圧
を発生する点火回路と、点火位置(点火動作が行われる
時期で、クランク軸の回転角度位置で表される。)を制
御する点火位置制御手段とにより構成される。点火位置
制御手段は、機関の回転数やスロットルバルブの開度な
どに対して点火位置を演算して、演算した点火位置で点
火回路に点火信号を与える。
【0003】また燃料噴射装置は、電磁石と該電磁石に
より駆動される弁とを備えて駆動電流が与えられている
間弁を開いて燃料を噴射するインジェクタ(電磁式燃料
噴射弁)と、燃料の噴射時間(燃料を噴射する時間)と
噴射開始位置(燃料の噴射を開始する時期で、クランク
軸の回転角度位置で表される。)とを機関の回転数やス
ロットルバルブ開度に対して演算して、演算された噴射
開始位置で演算された噴射時間に相応した時間幅を有す
る矩形波状の噴射指令信号を発生する噴射指令発生手段
と、噴射指令が与えられている間インジェクタに駆動電
流を流すインジェクタ駆動回路とにより構成される。イ
ンジェクタに与えられる燃料の圧力は圧力調整器により
一定に保たれているため、インジェクタから噴射される
燃料の量(動作量)は噴射指令信号の信号幅により決ま
る。
【0004】また排気バルブは、2サイクル内燃機関の
排気ポートに設けられていて、機関の回転数やスロット
ルバルブ開度などに応じてバルブ開度(動作量)が制御
される。
【0005】これらの付属機器を制御する内燃機関用制
御装置として、マイクロコンピュータを用いた制御装置
が用いられている。
【0006】一例として、内燃機関の付属機器のうち、
点火装置を制御対象として制御する場合の制御装置のハ
ードウェアの構成を図1及び図2に示し、各部の信号波
形を図3に示した。図1はその全体構成を示し、図2は
図1の制御装置の内部の構成を更に詳細に示している。
【0007】またこれらの図において1は各種の制御条
件に応じて機関の付属機器を制御する電子式制御ユニッ
トECU(Electronic Control Unit)である。ECUは
通常点火装置だけでなく、燃料噴射装置などの他の付属
機器をも制御する機能を有するが、この例では、点火装
置だけを制御するものとしている。
【0008】またECUには、内燃機関に取り付けられ
た磁石発電機2内に設けられたエキサイタコイルEXの
出力電圧Veと、内燃機関に取り付けられた信号発電機
3に設けられた信号発電子SGが発生するパルス信号V
s1及びVs2とが与えられている。磁石発電機2は、内燃
機関のクランク軸に取り付けられたフライホイールFW
に永久磁石を取り付けたものからなる磁石回転子4と、
該磁石回転子の磁極に対向する磁極部を有する鉄心5に
エキサイタコイルEXとバッテリ充電用コイル(図示せ
ず。)などの他の発電コイルとを巻回して構成した固定
子6とからなっていて、機関の回転に同期してエキサイ
タコイルEXから交流電圧Veを出力する。
【0009】図示の信号発電機3は、磁石回転子4を構
成するフライホイールFWの外周に形成された突起から
なるリラクタ(誘導子)rと、フライホイールの外周に
対向配置された信号発電子SGとからなっている。信号
発電子SGは、フライホイールレの外周に対向する磁極
部を有する鉄心と該鉄心に巻回されたピックアップコイ
ルPU(図2参照)と該鉄心に磁気結合された永久磁石
とを有する周知のもので、機関の回転に伴なってリラク
タrが信号発電子SGの磁極部との対向を開始する第1
の回転角度位置、及びリラクタrが信号発電子SGの磁
極部との対向を終了する第2の回転角度位置でそれぞれ
信号発電子の鉄心内で生じる磁束の変化により、信号発
電子SG内のピックアップコイルに極性が異なるパルス
波形の第1の信号Vs1及び第2の信号Vs2を発生する。
この場合、第1の信号Vs1が発生してから第2の信号V
s2が発生するまでの回転角度がリラクタrの極弧角に等
しくなる。
【0010】リラクタrが信号発電子SGの磁極部との
対向を開始する位置は、通常機関の上死点に相当するク
ランク軸の回転角度位置よりも十分に進んだ位置(点火
位置の最大進角位置または該最大進角位置よりも更に進
んだ位置)に設定される。
【0011】ピックアップコイルPUが発生する第1及
び第2の信号Vs1及びVs2の波形を機関のクランク軸の
回転角度θに対して示すと図3(A)のようになる。図
示の例では、機関の上死点に相当するクランク軸の回転
角度位置(以下単に上死点という。)TDCに対して7
5度進角した位置に設定された第1の回転角度位置θ1
で負極性の第1の信号Vs1が発生し、機関の上死点TD
Cに対して45度進角した位置に設定された第2の回転
角度位置θ2 で正極性の第2の信号Vs2が発生する。
【0012】ECUにはまた、機関の吸入空気量を調整
するスロットルバルブの開度を検出するスロットルセン
サ7の出力Vthと、内燃機関の温度を検出する温度セン
サ8の出力Vetとが入力されている。
【0013】図示のスロットルセンサ7は、両端に一定
の直流電圧Vccが印加され、摺動子がスロットルバルブ
の操作軸に連結されたポンテンショメータからなってい
て、スロットルバルブの開度に比例した大きさを有する
スロットルバルブ開度検出信号Vthを出力する。
【0014】温度センサ8は、温度に応じて抵抗値が変
化する感温抵抗素子などからなっていて、機関の冷却水
の温度などを機関の温度として検出する。
【0015】ECUの電源端子には、バッテリ9からス
イッチ10を通して電源電圧が印加されている。
【0016】図2に示したように、ECU1内には点火
回路11が設けられ、エキサイタコイルEXの出力電圧
が該点火回路11に電源電圧として与えられている。点
火コイル11は出力端子11aと制御端子11bとを有
していて、出力端子11aは点火コイルIGの一次コイ
ルW1 の一端に接続されている。点火コイルIGの一次
コイルの他端は二次コイルW2 の一端とともに接地さ
れ、二次コイルW2 の他端は、機関の気筒に取り付けら
れた点火プラグPの非接地側端子に接続されている。
【0017】点火回路11は、制御端子11bに点火信
号Vi が与えられたときに、点火コイルIGの一次コイ
ルに急激な変化を生じさせて点火コイルIGの二次コイ
ルに点火用の高電圧を誘起させる回路で、この例では、
点火回路11がコンデンサ放電式の回路からなってい
る。コンデンサ放電式の点火回路は、点火コイルIGの
一次側に設けられてエキサイタコイルEXの一方の半サ
イクルの出力電圧で一方の極性に充電される点火用コン
デンサと、点火信号が与えられたときに導通して点火用
コンデンサの電荷を点火コイルの一次コイルW1 を通し
て放電させる放電用スイッチ(通常はサイリスタ)とを
備えた周知のもので、点火用コンデンサの電荷の放電に
より点火コイルIGの二次コイルW2 に点火用高電圧を
誘起させる。
【0018】点火信号Vi を発生させるため、CPU,
入出力インターフェース(I/O)、ROM、RAM、
タイマ(図示せず。)等を備えたマイクロコンピュータ
12が設けられ、発信回路13からマイクロコンピュー
タ12にクロックパルスが与えられている。マイクロコ
ンピュータ12に電源電圧を与えるための電源回路14
が設けられ、該電源回路14の入力端子間にバッテリ9
の出力電圧がスイッチ10を通して印加されている。電
源回路14は、バッテリ19の出力電圧をマイクロコン
ピュータを駆動するために適した一定の電圧に変換して
マイクロコンピュータ12の電源端子に与える。
【0019】マイクロコンピュータは入力ポートA1 〜
A4 を有していて、入力ポートA1及びA2 には、ピッ
クアップコイルPUが発生する第1及び第2の信号をそ
れぞれ波形整形回路15により波形整形して得た第1及
び第2のパルス信号Vq1及びVq2が与えられている。第
1のパルス信号Vq1は図3(B)に示すように、第1の
回転角度位置θ1 で第1の信号Vs1が発生した時(回路
が識別し得るしきい値レベルに達した時)に発生し、第
2のパルス信号Vq2は、図3(C)に示すように、第2
の回転角度位置θ2 で第2のパルス信号Vs2が発生した
時に発生する。マイクロコンピュータは、第1のパルス
信号Vq1が入力された時に機関のクランク軸の回転角度
位置が第1の回転角度位置θ1 に一致したことを検出
し、第2のパルス信号Vq1が入力された時にクランク軸
の回転角度位置が第2の回転角度位置θ2 に一致したこ
とを検出する。図示の例では、第1のパルス信号が上死
点TDCよりも75度位相が進んだ位置で発生し、第2
のパルス信号が上死点TDCよりも45度位相が進んだ
位置で発生する。従って、第1の回転角度位置θ1 から
第2の回転角度位置θ2 までの角度が30度となってい
る。
【0020】マイクロコンピュータ12の入力ポートA
3 には、スロットルセンサ7の出力信号を波形整形回路
16によりマイクロコンピュータが認識し得る波形に波
形整形して得たスロットルバルブ開度検出信号が入力さ
れ、入力ポートA4 には、温度センサ8の出力信号を波
形整形回路16により波形整形して得た機関温度検出信
号が入力されている。
【0021】マイクロコンピュータ12は、ROMに記
憶された所定のプログラムを実行することにより、クラ
ンク軸の回転角度位置θが第1の回転角度位置θ1 に一
致した時の時刻(クロックパルスの計数値)と、第2の
回転角度位置θ2 に一致した時の時刻とを回転数検出用
タイマから読み取って、両時刻の差を演算することによ
りクランク軸が第1の回転角度位置から第2の回転角度
位置までの区間(リラクタの極弧角に等しい角度の区間
で、図示の例では30度の区間)を回転するのに要した
時間を回転数計測時間として検出し、この回転数計測時
間から機関の回転数を演算してその演算結果をRAMに
記憶させる。またスロットルバルブ開度などの制御条件
を検出しているセンサの出力を一定の時間毎にサンプリ
ングして、サンプリングした制御条件の値をRAMに記
憶させる。マイクロコンピュータはまた、演算された機
関の回転数とサンプリングされた他の1つの制御条件
(例えばスロットルバルブ開度)と点火位置との関係を
与える3次元マップを用いて演算された回転数とサンプ
リングされた制御条件とに対して点火位置を演算する。
【0022】3次元マップの各マップポイント規定する
点火位置は、機関の上死点に相当するクランク軸の回転
角度位置から進角側に測った点火位置までの角度の形で
演算される。次いで、ピックアップコイルPUが特定の
信号を発生する位置、例えば第2の信号Vs2を発生する
第2の回転角度位置θ2 を基準位置として、クランク軸
が基準位置から点火位置まで回転するのに要する時間
(クランク軸が基準位置から演算された点火位置まで回
転する間に計数すべきクロックパルスの計数値)を点火
位置計測時間として演算し、基準位置で第2の信号Vs2
が発生した時に演算された点火位置計測時間を点火信号
制御用タイマにセットして該タイマの計測動作をスター
トさせる。マイクロコンピュータは点火信号制御用タイ
マが点火位置計測時間の計測を完了した時(演算された
点火位置を検出した時)に出力ポートA5 から点火位置
検出信号Vi ´を発生して、該点火位置検出信号を点火
信号出力回路17に与える。点火信号出力回路は、点火
位置信号検出信号が与えれた時に点火回路11の制御端
子に点火信号Vi (図3D参照)を与えて点火動作を行
わせる。
【0023】なお図3において、BTDCは上死点より
進んだ位置であること(上死点前)を意味し、BTDC
45°は上死点前45度の位置であることを意味してい
る。またCNTREVは、クランク軸が第1の回転角度
位置θ1 から第2の回転角度位置θ2 まで回転するのに
要した時間を記憶させるRAMのラベル名であり、CN
TIGNは、点火位置計測時間を記憶させるRAMのラ
ベル名である。またCNTRESは、点火信号Vi の信
号幅を与える信号幅計測用計数値を記憶させるRAMの
ラベル名である。
【0024】従来のこの種の制御装置において、点火位
置を制御するためにマイクロコンピュータが実行するプ
ログラムのアルゴリズムを示すフローチャートを図14
ないし図18に示した。図14はメインルーチンを示
し、図15は信号発電機のリラクタの立上りエッジが信
号発電子SGの磁極に対向してピックアコイルPUが第
1の信号Vs1を発生した時に実行される回転数計測開始
用割込みルーチンを示している。また図16は信号発電
機のリラクタの立下りエッジが信号発電子SGの磁極に
対向してピックアップコイルPUが第2の信号Vs2を発
生した時に実行される回転数演算用割込みルーチンを示
し、図17は点火信号制御用タイマが点火位置を与える
計数値の計数を完了した時に実行される点火信号発生用
割込みルーチンを示している。更に図18は点火信号が
発生した後点火信号制御用タイマが所定の計数値の計数
動作を完了した時に実行される点火信号リセット用割込
みルーチンを示している。
【0025】図14に示したメインルーチンでは、マイ
クロコンピュータの電源が確立した時にまずステップ1
において各部の初期設定を行い、次いでステップ2にお
いて回転数検出用タイマをスタートさせる。このタイマ
はフリーランカウンタからなっていて、発振回路13が
発生するクロックパルスを連続的に計数し、計数値がオ
ーバフローした時には計数値を零に戻して計数を続け
る。回転数検出用タイマをスタートさせた後、ステップ
3においてジョブ管理用タイマをスタートさせて、該タ
イマに一定時間TO 及びT1 の計数を行わせ、ジョブ管
理用タイマが一定時間TO 及びT1 を計測する毎にそれ
ぞれT0 ジョブ起動指令及びT1 ジョブ起動指令を発生
させる。
【0026】ステップ3でジョブ管理用タイマをスター
トさせた後、ステップ4で割込みを許可し、次いでステ
ップ5でTO ジョブが起動しているか否か(ジョブ管理
用タイマが時間T0 を計測してT0 ジョブ起動指令が発
生しているか否か)を判定する。その結果T0 ジョブ起
動指令が発生している時にはステップ6に進んでスロッ
トルセンサ7が出力するスロットルバルブ開度検出信号
のデジタル変換値を読み込む。即ち、この例では、一定
時間T0 毎に回転数以外の制御条件の1つであるスロッ
トルバルブ開度の検出値をサンプリングしている。
【0027】スロットルバルブ開度の検出値を読み込ん
だ後、ステップ7で、機関の回転数とスロットルバルブ
開度と機関の基本点火位置との関係を与える3次元マッ
プを用いて、後記する割込みルーチンで演算されて既に
RAMに記憶されている回転数(ラベル名CNTRE
V)とサンプリングされたスロットルバルブ開度とに対
して補間法により、機関の基本点火位置を演算する。
【0028】この基本点火位置の演算に用いる点火位置
演算用3次元マップは、内燃機関の回転数と該回転数以
外の他の制御条件(今の例ではスロットルバルブ開度)
と点火位置の目標値との関係を与える複数のマップポイ
ントのそれぞれを規定する回転数の値と他の制御条件の
値と点火位置の目標値とをマップデータとして集積した
構造を有するもので、例えば、図4に示したテーブル
(表)で表されるものである。図4においてθo 〜θ15
は3次元マップの1つの横軸の目盛りを構成するスロッ
トルバルブ開度であり、No 〜N15は該マップの他の横
軸の目盛りを構成する回転数である。また各スロットル
開度の欄と各回転数の欄との交点の数値が各スロットル
開度と回転数とが規定するマップポイントにおける点火
位置であり、点火位置を示す5.0 ,3.0 ,…24.0の数値
は、機関の上死点に相応するクランク軸の回転角度位置
から進角側に測った角度である。図4に示した3次元マ
ップを図示すると、図7に示す通りである。
【0029】ステップ7で基本点火位置を演算した後、
ステップ8で、温度センサ8の出力のサンプリング値か
ら補正係数演算用マップを用いて既に演算されてRAM
に記憶されている機関温度点火位置補正係数(ラベル名
HEGIGN)を乗じることにより機関の温度を反映さ
せた点火位置を演算し、演算した点火位置をRAM(ラ
ベル名IGTIM)に記憶させる。
【0030】ステップ5においてT0 ジョブが起動して
いないと判定された時には、ステップ9に移行してT1
ジョブが起動しているか(ジョブ管理用タイマが時間T
1 を計測しているか)否かを判定し、T1 ジョブが起動
していない場合には、ステップ5に戻る。ステップ9で
T1 ジョブが起動していると判定されたときには、次い
でステップ10を行って機関温度センサ8の出力のデジ
タル変換値を読み込み、ステップ11で、ROMに記憶
された機関温度点火位置補正係数演算用マップを用いて
機関温度点火位置補正係数Kを演算し、演算した補正係
数をRAM(ラベル名HEGIGN)に記憶させる。
【0031】機関温度点火位置補正係数演算用マップ
は、例えば図5に示すように、機関温度点火位置補正係
数Kと機関の温度Te との関係を与えるテーブルからな
るもので、検出された機関の温度に近い補正係数値をこ
のテーブルから読み出して、読み出した補正係数値に補
間演算を施すことにより、実際の機関の温度に対応する
機関温度点火位置補正係数Kを演算する。この補正係数
Kを基本点火位置に乗じることにより、機関の温度を反
映させた点火位置を求めることができるようになってい
る。図5において、補正係数に付されたマイナス符号
は、点火位置を遅れ側に補正することを意味する。
【0032】ピックアップコイルPUが第1の信号Vs1
を発生すると、図14のメインルーチンが中断されて図
15の割込みルーチンが実行される。図15の割込みル
ーチンでは、回転数検出用タイマの計数値を読み込み、
その値をRAM(ラベル名BASFRC)に記憶させた
後メインルーチンに戻る。
【0033】次にピックアップコイルPUが第2の信号
Vs2を発生すると、図16の割込みルーチンが実行され
る。この割込みルーチンでは、ステップ1において回転
数検出用タイマの計数値を読み込み、次いで、ステップ
2において読み込んだ計数値と第1の信号Vs1が発生し
た時に読み込んだ回転数検出用タイマの計数値(ラベル
名BASFRC)との差を演算することによりリラクタ
の極弧角相当時間(機関がリラクタrの極弧角に相当す
る角度範囲(今の例では30度)を回転するのに要した
時間を演算して、その演算結果をRAM(ラベル名CN
TREV)に記憶させる。次いでステップ3において極
弧角相当時間(ラベル名CNTREV)から機関の回転
数[rpm]を演算し、その演算結果をRAM(ラベル
名REVDAT)に記憶させる。
【0034】次いで、ステップ4において、図14のス
テップ8で演算された点火位置を、図16のステップ3
で演算された回転数で、基準位置(第2の信号Vs2の発
生位置)から点火位置まで機関が回転するのに要する時
間(点火位置計測時間)を演算し、演算した点火位置計
測時間を点火信号制御用タイマにセットする。次いでス
テップ5で、点火信号制御用タイマの計数値が点火位置
計測時間に一致した時に点火信号制御用タイマから図1
7の割込みルーチンを実行させるための割込み信号を発
生させるように該点火信号制御用タイマを設定してメイ
ンルーチンに戻る。
【0035】点火信号制御用タイマが点火位置計測時間
の計測を完了すると、該点火信号制御用タイマが割込み
信号を発生して、図17の割込みルーチンを実行させ
る。この割込みルーチンでは先ずステップ1でマイクロ
コンピュータから点火位置検出信号Vi ´を発生させ、
次いでステップ2で点火信号の信号幅を定める時間(点
火信号幅時間)を点火信号制御用タイマにセットする。
その後ステップ3で、点火信号制御用タイマの計数値が
点火信号幅時間に一致した時に該点火信号制御用タイマ
から18の割込みルーチンを実行させるための割込み信
号を発生させるように該点火信号制御用タイマを設定し
てメインルーチンに戻る。
【0036】図17のステップ1でマイクロコンピュー
タが点火位置検出信号を発生すると、図2に示した点火
信号出力回路17が点火信号Vi を出力する。これによ
り点火回路11が点火用コンデンサの電荷を点火コイル
IGの一次コイルを通して放電させて、点火コイルIG
の二次コイルに点火用高電圧を誘起させる。この点火用
高電圧は点火プラグPに印加されるため、該点火プラグ
に火花が生じて機関が点火される。
【0037】点火信号Vi が発生した後、図17のステ
ップ2でセットされた点火信号幅時間が経過すると、点
火信号制御用タイマが割込み信号を発生する。この割込
み信号が発生すると、図18の割込みルーチンが実行さ
れる。図18の割込みルーチンでは、ステップ1で点火
位置検出信号をリセットし(消滅させ)、次いでステッ
プ2で点火信号制御用タイマを停止させてメインルーチ
ンに戻る。ステップ1で点火位置検出信号が消滅するこ
とにより、点火信号出力回路17が点火信号Vi の出力
を停止する。点火信号Vi の信号幅は、点火回路11に
設けられている放電用スイッチ(点火用コンデンサを放
電させるためのスイッチ)をトリガするために必要最小
限の大きさに設定される。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関用制御
装置では、上記のように、マイクロコンピュータが実行
するプログラムのメインルーチンで一定時間毎に行われ
るジョブにおいて、クランク軸の1つ前の回転で図15
及び図16のルーチンにより検出された回転数を用いて
点火位置を演算していた。そのため、ピックアップコイ
ルが第1の信号及び第2の信号を発生する毎に(クラン
ク軸の各回転毎に)機関の回転数を検出しているにもか
かわらず、それ以前に検出された旧い回転数に基づいて
演算された点火位置のデータを用いて点火動作を行わせ
る結果になり、回転数の変化に対する点火位置の制御に
遅れが生じるという問題があった。
【0039】機関の回転数が安定している状態では、こ
のように点火位置の制御に遅れがあっても差し支えがな
いが、機関の回転数の変動が大きい機関の低速時や、急
加減速時にはこの制御の遅れが機関の動作に影響を与
え、機関の回転が不安定になったり、加速性能が悪くな
ったりするなどの問題があった。
【0040】特に、2サイクル内燃機関の場合には、低
速時に不整燃焼が生じ、不整燃焼時には、点火位置の適
切な位置からのずれによる回転変動が大きくなるため、
低速時には機関の1サイクル毎に各瞬時の回転数に対し
て点火位置を正確に制御することが望ましい。
【0041】上記の問題を解決するために、ピックアッ
プコイルが信号を発生した時に行わせる割込みルーチン
で、回転数が検出された直後に点火位置演算用マップを
用いて点火位置を演算することが考えられる。
【0042】しかしながら、点火位置演算用マップとし
て3次元マップを用いて、回転数とスロットルバルブ開
度などの他の制御条件とに対して点火位置を演算する場
合には、点火位置の演算に時間がかかるため、回転数を
検出する割込みルーチンで点火位置を演算する方法をと
ると、点火位置の演算が間に合わなくなって、点火動作
を行わせることができなくなる。
【0043】上記の説明では、内燃機関用点火装置を制
御対象として、機関の点火位置を制御する場合を例にと
ったが、燃料噴射装置の噴射開始時期と噴射時間とを制
御する場合など、他の付属機器を制御対象とする場合に
も点火位置を演算する場合と同様の手法で制御量の目標
値を演算するため、上記と同様の問題が生じる。
【0044】本発明の目的は、ピックアップコイルの出
力信号により回転数を検出した直後に、演算された回転
数に対応する制御量の目標値の演算することができるよ
うにして、各瞬時の回転数に対して制御対象を適確に制
御することができるようにした内燃機関用制御装置を提
供することにある。
【0045】
【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関の付
属機器のうち、駆動信号が与えられる位相及び(また
は)該駆動信号の信号幅により制御量(動作時期または
動作量)が変化する機器を制御対象として、内燃機関の
回転数と該回転数以外の他の制御条件と制御量の目標値
との関係を与える複数のマップポイントのそれぞれを規
定する回転数の値と他の制御条件の値と制御量の目標値
とをマップデータとして集積した構造を有する制御量演
算用3次元マップを記憶したマップ記憶手段と、内燃機
関の回転数を検出する回転数検出手段と、回転数以外の
制御条件を検出する制御条件検出手段と、回転数検出手
段により検出された回転数と制御条件検出手段により検
出された制御条件とに対応する制御量の目標値をマップ
を用いて演算するマップ演算手段と、制御量をマップ演
算手段により演算された目標値に一致させるように制御
対象に駆動信号を与える内燃機関用制御装置に係わるも
のである。
【0046】本発明においては、上記回転数検出手段
が、内燃機関のクランク軸の回転に同期して内燃機関の
回転数を検出するように構成される。
【0047】またマップ演算手段は、制御条件検出手段
が検出している制御条件を一定のサンプリング周期でサ
ンプリングする制御条件サンプリング手段と、制御条件
がサンプリングされる毎に、サンプリングされた制御条
件下での内燃機関の回転数と制御量の目標値との関係を
与える複数のマップポイントをそれぞれ規定する回転数
の値と制御量の目標値とを制御量演算用3次元マップを
用いて演算して、演算した回転数の値と制御量の目標値
とをマップデータとして集積した構造を有する制御量演
算用2次元マップを生成する2次元マップ生成手段と、
内燃機関の回転数が検出された時に検出された回転数に
対する制御量の目標値を制御量演算用2次元マップを用
いて演算する制御量目標値演算手段とを備えている。
【0048】なお本明細書において、クランク軸の回転
に同期して内燃機関の回転数を検出するとは、クランク
軸の回転角度位置や回転の回数と無関係に回転数を検出
するのではなく、クランク軸の各回転毎に(1回転毎
に)、予め定められた1ないし複数の回転角度位置で機
関の瞬時回転数を検出したり、クランク軸が予め決めら
れた回数回転する毎に機関の平均回転数を検出したりす
ることを意味する。
【0049】内燃機関の回転数の検出の仕方は、制御対
象に応じて、好ましいものを適宜に選択する。機関の瞬
時回転数に応じて高い即応性を持たせて制御対象を精密
に制御する場合、例えば機関の瞬時回転数に応じて即応
性を持たせて点火位置を制御する場合には、機関の点火
位置の演算に用いる回転数として、点火動作が行われる
位置にできるだけ近い位置で検出された回転数を用いる
のが好ましい。そのためには、例えば、機関のクランク
軸の各回転毎に予め定めた位置で機関の回転数を検出し
て、その回転数を検出した直後に点火位置を演算するよ
うにするのが好ましい。また、点火位置が機関の回転数
に応じて進角する場合には、点火位置にできるだけ近い
位置で回転数を検出するように、点火位置の変化に伴っ
て回転数を検出する位置を変化させることが好ましい。
更に、多気筒内燃機関の点火位置を制御する場合、各気
筒に対して共通に回転数の検出を行わせてもよいが、場
合によっては、各気筒ごとに予め定めた位置で回転数を
検出して、各気筒に対して回転数を検出した直後に各気
筒の点火位置を演算するようにするのが好ましいことも
ある。
【0050】内燃機関の回転数を検出する方法として
は、機関の所定の回転角度位置でパルス信号を発生する
信号発電機を機関に取り付けて、該信号発電機が発生す
るパルス信号の発生間隔から回転数を検出する方法、機
関のクランク軸が微小角度回転する毎にパルス信号を発
生する信号発生装置(ロータリエンコーダ)を設けて、
該信号発生装置が単位時間当りに出力するパルス信号を
計数することにより回転数を検出する方法、機関と同期
回転するように設けられた磁石発電機が発生する交流電
圧の半波の時間幅から回転数を検出する方法、あるい
は、機関の回転数に比例した周波数の信号を発生する周
波数発電機を用いて、該発電機の出力信号の周波数から
回転数を検出する方法など、多くの方法が知られている
が、本発明においては、これらいずれの方法により機関
の回転数を検出してもよい。
【0051】上記のように、3次元マップを構成する回
転数以外の他の制御条件がサンプリングされる毎に、サ
ンプリングされた制御条件下での内燃機関の回転数と制
御量の目標値との関係を与える制御量演算用2次元マッ
プを生成して、機関の回転数が検出された時に検出され
た回転数に対する制御量の目標値を上記制御量演算用2
次元マップを用いて演算するようにすると、回転数に対
する制御量の目標値の演算を短時間で行わせることがで
きるため、回転数を検出した直後にその回転数に対応す
る制御量の目標値を演算して、制御対象の制御量を常に
各瞬時の回転数に対して正確に制御することができる。
【0052】本発明においては、上記の構成に加えて、
更に、第1及び第2の記憶領域を有するマップ記憶用メ
モリと、マップ生成手段により順次生成される制御量演
算用2次元マップをメモリの第1及び第2の記憶領域に
交互に記憶させるマップ記憶手段とを設けるのが好まし
い。この場合、制御量目標値演算手段は、マップ記憶用
メモリの第1の記憶領域及び第2の記憶領域にそれぞれ
記憶された制御量演算用2次元マップのうち、回転数が
検出される直前にサンプリングされた制御条件に対して
作成された最新の2次元マップが既に完成しているとき
には該最新の2次元マップを用いて制御量の目標値を演
算し、該最新の2次元マップが未完成であるときには既
に完成している方の2次元マップを用いて制御量の目標
値を演算するように構成するのが好ましい。
【0053】制御条件がサンプリングされる毎に生成さ
れる制御量演算用2次元マップを常にRAMの1つの記
憶領域に記憶させるようにした場合には、2次元マップ
を生成するための演算を行っている途中で回転数が検出
された時に、未完成の2次元マップ(一部のマップポイ
ントのデータが前回生成されたマップのままの状態にあ
ったり、データが欠落していたりする2次元マップ)を
使うことになるため、制御対象の制御を適確に行うこと
ができなくなる。これに対し、上記のように、順次生成
される2次元マップを2つの記憶領域に交互に記憶させ
るようにして、回転数が検出された時に2つの記憶領域
に記憶されている2次元マップのうち、最新の完成され
た2次元マップを用いて制御量の目標値を演算するよう
にすれば、上記のような不都合が生じるのを防いで、常
に適確に制御対象を制御することができる。
【0054】なお未完成の2次元マップを使用する状態
が生じるのを防ぐためには、必ずしも上記のようにマッ
プ記憶用メモリに2つの記憶領域を設けて、順次生成さ
れる2次元マップを両記憶領域に交互に記憶させる方法
をとる必要はなく、例えば、生成中の2次元マップを一
時的に記憶させておくバッファメモリを設けて、2次元
マップが完成した後に、バッファメモリの内容を2次元
マップ記憶用メモリに転送するようにしてもよい。ただ
し、このように構成する場合には、バッファメモリの内
容を2次元マップ記憶用メモリに転送する時間が余分に
かかるのを許容する必要がある。
【0055】本発明で用いる回転数検出手段は、機関の
クランク軸の各回転毎にクランク軸の一定の回転角度位
置で回転数を検出するように構成されていればよいが、
このような回転数検出手段は、例えば、内燃機関に取り
付けられて該内燃機関のクランク軸の特定の回転角度位
置に設定された第1の回転角度位置で第1のパルス信号
を発生し、該第1の回転角度位置よりも遅れた第2の回
転角度位置で第2のパルス信号を発生する信号発電機
と、第1のパルス信号が発生してから第2のパルス信号
が発生するまでの時間から内燃機関の回転数を演算する
回転数演算手段とを備えることにより構成される。
【0056】
【発明の実施の形態】ハードウェアが図1及び図2に示
すように構成された内燃機関用点火装置の点火位置を回
転数と、スロットルバルブ開度と、機関の温度とに対し
て制御する場合を例にとって本発明の実施の形態を説明
する。以下に示す実施形態では、図4及び図7に示され
た点火位置演算用3次元マップを用いて機関の各スロッ
トルバルブ開度と機関の回転数とに対して基本点火位置
を演算し、図5に示された機関温度点火位置補正係数演
算用マップを用いて演算した各回転数における補正係数
を基本点火位置に乗じることにより、機関の温度を反映
させた点火位置を求めるものとする。またピックアップ
コイルPUが発生する信号波形及び波形整形回路15か
らマイクロコンピュータに与えられる波形は図3に示し
たものと同じであるとする。
【0057】図1及び図2に示した点火装置のハードウ
ェアの構成は既に説明したので、ここでは説明を省略す
る。
【0058】本実施形態では、図9ないし図13に示し
たプログラムをROMに記憶させておいて、これらのプ
ログラムをマイクロコンピュータ12に実行させること
により、内燃機関のクランク軸の回転に同期して内燃機
関の回転数を検出する回転数検出手段と、制御条件検出
手段が検出している制御条件を一定のサンプリング周期
でサンプリングする制御条件サンプリング手段と、制御
条件がサンプリングされる毎にサンプリングされた制御
条件下での内燃機関の回転数と制御量の目標値との関係
を与える複数のマップポイントをそれぞれ規定する回転
数の値と制御量の目標値とを制御量演算用3次元マップ
を用いて演算して、演算した回転数の値と制御量の目標
値をマップデータとして集積した構造を有する制御量演
算用2次元マップを生成する2次元マップ生成手段と、
第1及び第2の記憶領域を有するマップ記憶用メモリ
と、2次元マップ生成手段により順次生成される制御量
演算用2次元マップをメモリの第1及び第2の記憶領域
に交互に記憶させるマップ記憶手段と、内燃機関の回転
数が検出された時に検出された回転数に対する制御量の
目標値を前記マップ記憶用メモリに記憶されている制御
量演算用2次元マップを用いて演算する制御量目標値演
算手段とを実現する。
【0059】図9ないし図13に示したプログラムのう
ち、図9はメインルーチンを示し、図10は信号発電機
のリラクタの立上りエッジが信号発電子SGの磁極に対
向してピックアコイルPUが第1の信号Vs1を発生した
時に実行される回転数計測開始用割込みルーチンを示し
ている。また図11は信号発電機のリラクタの立下りエ
ッジが信号発電子SGの磁極に対向してピックアップコ
イルPUが第2の信号Vs2を発生した時に実行される回
転数/点火位置演算用割込みルーチンを示し、図12は
点火信号制御用タイマが点火位置を与える計数値の計数
を完了した時に実行される点火信号発生用割込みルーチ
ンを示している。更に図13は点火信号が発生した後点
火信号制御用タイマが所定の計数値の計数動作を完了し
た時に実行される点火信号リセット用割込みルーチンを
示している。
【0060】本発明に係わる内燃機関用制御装置におい
て、マイクロコンピュータの電源が確立すると、まず図
9のメインルーチンのステップ1において各部の初期設
定を行い、次いでステップ2において回転数検出用タイ
マをスタートさせる。このタイマはフリーランカウンタ
からなっていて、発振回路13が発生するクロックパル
スを連続的に計数し、計数値がオーバフローした時には
計数値を零に戻して計数を続ける。
【0061】回転数検出用タイマをスタートさせた後、
ステップ3においてジョブ管理用タイマをスタートさせ
て、該タイマに一定時間TO 及びT1 の計数を行わせ、
ジョブ管理用タイマが一定時間TO 及びT1 を計測する
毎にそれぞれT0 ジョブ起動指令及びT1 ジョブ起動指
令を発生させる。
【0062】ステップ3でジョブ管理用タイマをスター
トさせた後、ステップ4で割込みを許可し、ステップ5
でTO ジョブが起動しているか否かを判定する。その結
果T0 ジョブ起動指令が発生している時にはステップ6
に進んでスロットルセンサ7が出力するスロットルバル
ブ開度検出信号のデジタル変換値を読み込む。これによ
り、一定時間T0 毎に回転数以外の制御条件の1つであ
るスロットルバルブ開度の検出値をサンプリングする。
【0063】スロットルバルブ開度の検出値を読み込ん
だ後、ステップ7で、サンプリングされた制御条件下で
の内燃機関の回転数と点火位置(制御量)の目標値との
関係を与える複数のマップポイントをそれぞれ規定する
回転数の値と点火位置の目標値とを制御量演算用3次元
マップを用いて補間演算して、演算した回転数の値と点
火位置の目標値をマップデータとして集積した構造を有
する基本点火位置演算用2次元マップ(N−θig)を生
成する。
【0064】即ち、本発明においては、制御量演算用3
次元マップを構成する制御条件がサンプリングされる毎
に、該3次元マップをサンプリングされた制御条件下で
の回転数と制御量の目標値との関係を与える2次元マッ
プに変換する。
【0065】次いで、ステップ8において、生成された
2次元マップをマップ記憶用メモリの第1の領域(A領
域)に記憶させるか否かを判定する。2次元マップ記憶
用メモリには2次元マップを記憶させるために、第1の
記憶領域(A領域)と第2の記憶領域(B領域)との2
つの記憶領域が設けられていて、これらいずれの記憶領
域にも2次元マップを記憶させることができるようにな
っているが、2つの記憶領域には優先順位が付されてい
て、最初に生成された2次元マップは第1の記憶領域に
記憶させ、以下順次生成される2次元マップは第2の記
憶領域及び第1の記憶領域に交互に記憶させるようにな
っている。ステップ8において、今回生成された2次元
マップを記憶させる記憶領域がA領域であると判定され
た場合には、ステップ9に進んで生成された2次元マッ
プをA領域に記憶させる。またステップ8において、今
回生成された2次元マップを記憶させる記憶領域がA領
域ではないと判定された場合には、ステップ10に進ん
で生成された2次元マップをB領域に記憶させる。なお
2次元マップは、該2次元マップを構成する複数のマッ
プポイントをそれぞれ規定する数値が順次補間演算され
ることにより生成されるが、2次元マップをA領域また
はB領域に記憶させる際には、2次元マップが完成する
のを待ってから、該マップを構成するデータをメモリに
転送する方法をとるのではなく、2次元マップを構成す
る各マップポイントを規定する回転数及び制御条件(こ
の例ではスロットルバルブ開度)が演算される毎にその
演算された値をA領域またはB領域に記憶させるように
する。
【0066】今、基本点火位置演算用3次元マップが図
4の通りであるとし、ステップ6でサンプリングされた
スロットルバルブ開度が37.5度であっとすると、そのス
ロットルバルブ開度に対して生成された基本点火位置演
算用2次元マップは図6に示したようになる。この図6
に示した2次元マップは、図4のθ8 (35.0度)の欄の
回転数N0 〜N15にそれぞれ対応する点火位置と、θ9
(40.0度)の欄の回転数N0 〜N15にそれぞれ対応する
点火位置とを読み出して、2つの欄から読み出した回転
数N0 〜N15にそれぞれ対応する点火位置に補間演算を
施すことにより、生成することができる。
【0067】図6に示した基本点火位置演算用2次元マ
ップを用いて各回転数における基本点火位置を演算した
場合の基本点火特性は、図8に示すようになる。
【0068】マップ記憶用メモリのA領域またはB領域
に2次元マップを記憶させる過程を行わせた後、ステッ
プ11において、完成した最新の2次元マップが記憶さ
れているメモリがA領域であるかB領域であるか(後に
点火位置を演算する際に参照する記憶領域がA領域であ
るか、B領域であるか)を示す指標(フラグ)を更新す
る。
【0069】ステップ5においてT0 ジョブが起動して
いないと判定された時には、ステップ12を行わせてT
1 ジョブが起動しているか否かを判定し、T1 ジョブが
起動していない場合には、ステップ5に戻る。ステップ
12でT1 ジョブが起動していると判定されたときに
は、次いでステップ13を行って機関温度センサ8の出
力のデジタル変換値を読み込み、ステップ14で、RO
Mに記憶された機関温度点火位置補正係数演算用マップ
(図5)を用いて機関温度点火位置補正係数Kを演算
し、演算した補正係数KをRAM(ラベル名HEGIG
N)に記憶させる。図9のメインルーチンにおいては、
ステップ3,5及び6により、制御条件検出手段(図1
の例ではスロットルセンサ7)が検出している制御条件
を一定のサンプリング周期でサンプリングする制御条件
サンプリング手段が実現される。
【0070】またステップ7により、制御条件がサンプ
リングされる毎に、サンプリングされた制御条件下での
前記内燃機関の回転数と前記制御量の目標値との関係を
与える複数のマップポイントをそれぞれ規定する回転数
の値と前記制御量の目標値とを前記制御量演算用3次元
マップを用いて演算して、演算した回転数の値と制御量
の目標値とをマップデータとして集積した構造を有する
制御量演算用2次元マップを生成する2次元マップ生成
手段が実現される。
【0071】更に、図9のステップ8〜11により、2
次元マップ生成手段により順次生成される制御量演算用
2次元マップをマップ記憶用メモリ(RAM)の第1及
び第2の記憶領域に交互に記憶させるマップ記憶手段が
実現される。
【0072】ピックアップコイルPUが第1の信号Vs1
を発生すると、図9のメインルーチンが中断されて図1
0の割込みルーチンが実行される。図10の割込みルー
チンでは、回転数検出用タイマの計数値を読み込み、そ
の値をRAM(ラベル名BASFRC)に記憶させた後
メインルーチンに戻る。
【0073】次にピックアップコイルPUが第2の信号
Vs2を発生すると、図11の割込みルーチンが実行され
る。この割込みルーチンでは、ステップ1において回転
数検出用タイマの計数値を読み込み、次いで、ステップ
2において読み込んだ計数値と第1の信号Vs1が発生し
た時に読み込んだ回転数検出用タイマの計数値(ラベル
名BASFRC)との差を演算することによりリラクタ
の極弧角相当時間(機関がリラクタrの極弧角に相当す
る角度範囲(今の例では30度)を回転するのに要した
時間を演算して、その演算結果をRAM(ラベル名CN
TREV)に記憶させる。次いでステップ3において極
弧角相当時間(ラベル名CNTREV)から機関の回転
数[rpm]を演算し、その演算結果をRAM(ラベル
名REVDAT)に記憶させる。
【0074】次いでステップ4において、基本点火位置
の演算に用いる2次元マップが記憶されている記憶領域
がA領域であるか否かを判定し、A領域である場合に
は、A領域に記憶されている2次元マップを用いて、ス
テップ3で演算された回転数に対する基本点火位置を補
間演算する。またステップ4において、基本点火位置の
演算に用いる2次元マップが記憶されている記憶領域が
A領域ではないと判定された場合には、ステップ6でB
領域に記憶されている2次元マップを用いて、ステップ
3で演算された回転数に対する基本点火位置を補間演算
する。
【0075】次いでステップ7において、演算された基
本点火位置にメインルーチンのステップ14で演算され
てRAMに記憶されている機関温度点火位置補正係数K
を乗じて、機関の温度を反映させた点火位置を演算す
る。
【0076】その後ステップ8において、ステップ3で
演算された回転数で基準位置(この例では第2の信号V
s2の発生位置)からステップ7で演算された点火位置ま
で機関が回転するのに要する時間(点火位置計測時間)
を演算し、演算した点火位置計測時間を点火信号制御用
タイマにセットする。次いでステップ9で、点火信号制
御用タイマの計数値が点火位置計測時間に一致した時に
該点火信号制御用タイマから割込み信号を発生させて図
12の割込みルーチンを実行させるように、該点火信号
制御用タイマを設定してメインルーチンに戻る。
【0077】点火信号制御用タイマが点火位置計測時間
の計測を完了すると、該点火信号制御用タイマが割込み
信号を発生して、図12の割込みルーチンを実行させ
る。この割込みルーチンでは先ずステップ1でマイクロ
コンピュータから点火位置検出信号Vi ´を発生させ、
次いでステップ2で点火信号の信号幅を定める時間(点
火信号幅時間)を点火信号制御用タイマにセットする。
その後ステップ3で、点火信号制御用タイマの計数値が
点火信号幅時間に一致した時に該点火信号制御用タイマ
から割込み信号を発生させて図13の割込みルーチンを
実行させるように、該点火信号制御用タイマを設定して
メインルーチンに戻る。
【0078】図12のステップ1でマイクロコンピュー
タが点火位置検出信号を発生すると、図2に示した点火
信号出力回路17が点火信号Vi を出力する。これによ
り点火回路11が点火用コンデンサの電荷を点火コイル
IGの一次コイルを通して放電させて、点火コイルIG
の二次コイルに点火用高電圧を誘起させ、点火動作を行
わせる。
【0079】点火信号Vi が発生した後、図12のステ
ップ2でセットされた点火信号幅時間が経過すると、点
火信号制御用タイマが割込み信号を発生する。この割込
み信号が発生すると、図13の割込みルーチンが実行さ
れる。図13の割込みルーチンでは、ステップ1で点火
位置検出信号をリセットし(消滅させ)、次いでステッ
プ2で点火信号制御用タイマを停止させてメインルーチ
ンに戻る。ステップ1で点火位置検出信号が消滅するこ
とにより、点火信号出力回路17が点火信号Vi の出力
を停止する。これにより、点火信号Vi の信号幅が、点
火回路11に設けられている放電用スイッチをトリガす
るために必要最小限の大きさに制限される。
【0080】上記のように構成すると、機関の1サイク
ル毎に回転数が検出されて、回転数が検出される毎に、
点火位置を演算するためのマップが更新されるため、常
に検出された回転数に正確に対応した点火位置で点火動
作を行わせることができる。また回転数に対する点火位
置の演算は、2次元マップを用いて行うので、点火位置
の演算は極めて短い時間で完了することができ、回転数
の演算を行う割込みルーチンで点火位置の演算を行わせ
ても演算が間に合わなくなることはない。
【0081】従って、2サイクル内燃機関のように、低
速領域で不整燃焼がある場合でも、各瞬時の回転数に対
して点火位置などの制御量を適確に制御して、機関の回
転を安定させることができる。また機関の急加速時に
も、回転数の変化に追従させて、点火位置などの制御量
を制御することができるため、機関のドライバビリティ
を良好にすることができる。
【0082】なお本発明は、点火装置を制御対象とする
場合に限定されるものではなく、燃料噴射装置や、2サ
イクル機関の排気タイミングを調整する排気バルブを制
御する制御装置等にも本発明を適用することができる。
【0083】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、3次元
マップを構成する回転数以外の他の制御条件がサンプリ
ングされる毎に、サンプリングされた制御条件下での内
燃機関の回転数と制御量の目標値との関係を与える制御
量演算用2次元マップを生成して、機関の回転数が検出
された時に検出された回転数に対する制御量の目標値を
該制御量演算用2次元マップを用いて演算するようにし
たので、回転数に対する制御量の目標値の演算を短時間
で行わせることができる。従って、回転数を検出した直
後にその回転数に対応する制御量の目標値を演算して、
制御対象の制御量を常に各瞬時の回転数に対して正確に
制御することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する内燃機関用制御装置の一例と
して点火装置の全体的な構成例を示したブロック図であ
る。
【図2】図1の点火装置のハードウェアの構成を更に詳
細に示したブロック図である。
【図3】図2に示した点火装置の各部の信号波形の一例
を示した波形図である。
【図4】図1及び図2に示した点火装置を制御する際に
用いる基本点火位置演算用3次元マップの構成の一例を
示すマップ構成図である。
【図5】図1及び図2に示した点火装置を制御する際に
用いる機関温度点火位置補正係数演算用マップの構成の
一例を示すマップ構成図である。
【図6】本発明に係わる制御装置において、生成された
基本点火位置演算用2次元マップの構成を示すマップ構
成図である。
【図7】図4に示したマップの構造を3次元直角座標系
を用いて示した線図である。
【図8】図6に示した2次元マップにより演算される基
本点火位置と回転数との関係(基本点火特性)を示す線
図である。
【図9】本発明に係わる制御装置において、点火位置を
制御する場合にマイクロコンピュータが実行するメイン
ルーチンのアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図10】本発明に係わる制御装置において、点火位置
を制御する場合に、ピックアップコイルが第1の信号を
発生したときにマイクロコンピュータが実行する割込み
ルーチンのアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図11】本発明に係わる制御装置において、点火位置
を制御する場合に、ピックアップコイルが第2の信号を
発生したときにマイクロコンピュータが実行する割込み
ルーチンのアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図12】本発明に係わる制御装置において、点火位置
を制御する場合に、点火信号制御用タイマが点火位置計
測時間の計測を完了したときにマイクロコンピュータが
実行する割込みルーチンのアルゴリズムを示すフローチ
ャートである。
【図13】本発明に係わる制御装置において、点火位置
を制御する場合に、点火信号制御用タイマが点火信号幅
時間の計測を完了したときにマイクロコンピュータが実
行する割込みルーチンのアルゴリズムを示すフローチャ
ートである。
【図14】従来の制御装置において、点火位置を制御す
る場合にマイクロコンピュータが実行するメインルーチ
ンのアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図15】従来の制御装置において、点火位置を制御す
る場合に、ピックアップコイルが第1の信号を発生した
ときにマイクロコンピュータが実行する割込みルーチン
のアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図16】従来の制御装置において、点火位置を制御す
る場合に、ピックアップコイルが第2の信号を発生した
ときにマイクロコンピュータが実行する割込みルーチン
のアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図17】従来の制御装置において、点火位置を制御す
る場合に、点火信号制御用タイマが点火位置計測時間の
計測を完了したときにマイクロコンピュータが実行する
割込みルーチンのアルゴリズムを示すフローチャートで
ある。
【図18】従来の制御装置において、点火位置を制御す
る場合に、点火信号制御用タイマが点火信号幅時間の計
測を完了したときにマイクロコンピュータが実行する割
込みルーチンのアルゴリズムを示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1…電子式制御ユニット(ECU)、2…磁石発電機、
3…信号発電機、7…スロットルセンサ、8…機関温度
センサ、11…点火回路、12…マイクロコンピュー
タ、13…発振回路、17…点火信号出力回路、IG…
点火コイル、P…点火プラグ、SG…ピックアップコイ
ルを有する信号発電子、r…リラクタ、PU…ピックア
ップコイル、EX…エキサイタコイル。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の付属機器のうち、駆動信号が
    与えられる位相及び(または)該駆動信号の信号幅によ
    り制御量(動作時期または動作量)が変化する機器を制
    御対象として、内燃機関の回転数と該回転数以外の他の
    制御条件と前記制御量の目標値との関係を与える複数の
    マップポイントのそれぞれを規定する回転数の値と前記
    他の制御条件の値と前記制御量の目標値とをマップデー
    タとして集積した構造を有する制御量演算用3次元マッ
    プを記憶したマップ記憶手段と、前記内燃機関の回転数
    を検出する回転数検出手段と、前記回転数以外の制御条
    件を検出する制御条件検出手段と、前記回転数検出手段
    により検出された回転数と前記制御条件検出手段により
    検出された制御条件とに対応する前記制御量の目標値を
    前記マップを用いて演算するマップ演算手段と、前記制
    御量を前記マップ演算手段により演算された目標値に一
    致させるように前記制御対象に駆動信号を与える内燃機
    関用制御装置において、 前記回転数検出手段は、前記内燃機関のクランク軸の回
    転に同期して前記内燃機関の回転数を検出するように構
    成され、 前記マップ演算手段は、 前記制御条件検出手段が検出している制御条件を一定の
    サンプリング周期でサンプリングする制御条件サンプリ
    ング手段と、 前記制御条件がサンプリングされる毎に、サンプリング
    された制御条件下での前記内燃機関の回転数と前記制御
    量の目標値との関係を与える複数のマップポイントをそ
    れぞれ規定する回転数の値と前記制御量の目標値とを前
    記制御量演算用3次元マップを用いて演算して、演算し
    た回転数の値と制御量の目標値とをマップデータとして
    集積した構造を有する制御量演算用2次元マップを生成
    する2次元マップ生成手段と、 前記内燃機関の回転数が検出された時に検出された回転
    数に対する制御量の目標値を前記制御量演算用2次元マ
    ップを用いて演算する制御量目標値演算手段とを備えて
    いることを特徴とする内燃機関用制御装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の付属機器のうち、駆動信号が
    与えられる位相及び(または)該駆動信号の信号幅によ
    り制御量(動作時期または動作量)が変化する機器を制
    御対象として、内燃機関の回転数と該回転数以外の他の
    制御条件と前記制御量の目標値との関係を与える複数の
    マップポイントのそれぞれを規定する回転数の値と前記
    他の制御条件の値と前記制御量の目標値とをマップデー
    タとして集積した構造を有する制御量演算用3次元マッ
    プを記憶したマップ記憶手段と、前記内燃機関の回転数
    を検出する回転数検出手段と、前記回転数以外の制御条
    件を検出する制御条件検出手段と、前記回転数検出手段
    により検出された回転数と前記制御条件検出手段により
    検出された制御条件とに対応する前記制御量の目標値を
    前記マップを用いて演算するマップ演算手段と、前記制
    御量を前記マップ演算手段により演算された目標値に一
    致させるように前記制御対象に駆動信号を与える内燃機
    関用制御装置において、 前記回転数検出手段は、前記内燃機関のクランク軸の回
    転に同期して前記内燃機関の回転数を検出するように構
    成され、 前記マップ演算手段は、前記制御条件検出手段が検出し
    ている制御条件を一定のサンプリング周期でサンプリン
    グする制御条件サンプリング手段と、前記制御条件がサ
    ンプリングされる毎にサンプリングされた制御条件下で
    の内燃機関の回転数と前記制御量の目標値との関係を与
    える複数のマップポイントをそれぞれ規定する回転数の
    値と前記制御量の目標値とを前記制御量演算用3次元マ
    ップを用いて演算して、演算した回転数の値と制御量の
    目標値をマップデータとして集積した構造を有する制御
    量演算用2次元マップを生成する2次元マップ生成手段
    と、第1及び第2の記憶領域を有するマップ記憶用メモ
    リと、マップ生成手段により順次生成される制御量演算
    用2次元マップをメモリの第1及び第2の記憶領域に交
    互に記憶させるマップ記憶手段と、前記内燃機関の回転
    数が検出された時に検出された回転数に対する制御量の
    目標値を前記マップ記憶用メモリに記憶されている制御
    量演算用2次元マップを用いて演算する制御量目標値演
    算手段とを備え、 前記マップ記憶手段は、前記マップ生成手段が前記2次
    元マップのマップデータを演算する毎に、演算されたマ
    ップデータを前記メモリの所定の記憶領域に記憶させる
    ように構成され、 前記制御量目標値演算手段は、前記マップ記憶用メモリ
    の第1の記憶領域及び第2の記憶領域にそれぞれ記憶さ
    れた制御量演算用2次元マップのうち、回転数が検出さ
    れる直前にサンプリングされた制御条件に対して作成さ
    れた最新の2次元マップが既に完成しているときには該
    最新の2次元マップを用いて前記制御量の目標値を演算
    し、該最新の2次元マップが未完成であるときには既に
    完成している方の2次元マップを用いて前記制御量の目
    標値を演算するように構成されていることを特徴とする
    内燃機関用制御装置。
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