JP2725465B2 - 内燃機関制御装置 - Google Patents

内燃機関制御装置

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JP2725465B2
JP2725465B2 JP6190791A JP6190791A JP2725465B2 JP 2725465 B2 JP2725465 B2 JP 2725465B2 JP 6190791 A JP6190791 A JP 6190791A JP 6190791 A JP6190791 A JP 6190791A JP 2725465 B2 JP2725465 B2 JP 2725465B2
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロコンピュータ
を用いて内燃機関の点火時期や吸、排気バルブの動作タ
イミング等を制御する内燃機関制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両を駆動する内燃機関にお
いては、出力の向上や燃費の向上を図るため、点火時期
や吸、排気バルブの動作タイミング等の回転数(rp
m)に対する特性を最適な状態に制御することが必要で
あり、最近では、マイクロコンピュータを用いてこれら
を制御する傾向にある。
【0003】マイクロコンピュータを用いて内燃機関を
制御する制御装置においては、マイクロコンピュータの
演算時間に起因するタイムラグや、アクチュエータの応
答遅れ等によって、機関の急加速時に最適な特性を得る
ことができないという問題があった。
【0004】これを改善するため、機関の加速度を検出
して、検出された加速度に対する補正値を演算し、この
補正値を制御量(制御すべき量)の定常時の目標値に加
算することにより急加速時の目標値を補正することが行
われている。
【0005】例えば内燃機関の点火時期を制御量とし
て、該点火時期を機関の回転数に応じて制御する場合
に、急加速が検出されたときには、定常時の点火時期に
補正値を加えることにより更に進角した時期に点火動作
を行わせる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】機関の回転速度N[r
pm]の加速度ΔN/ΔTの計算方法としては次の方法
が考えられる。すなわち、一定の周波数のクロックパル
スを計数するカウンタを設けて、機関が1回転する間に
おける該カウンタの計数値を読取り、これをToとする
と、回転数Nは計数値To に反比例する。ここでカウン
タが計数するクロックパルスの周波数を1MHz とする
と、回転数Nと計数値To との間には次の関係がある。
【0007】 N=6×107 /To …(1) また時間ΔTだけ前の時刻における機関の回転数をN´
とすると、加速度ΔN/ΔTは、次式により与えられ
る。
【0008】 ΔN/ΔT=(N−N´)/ΔT …(2) マイクロコンピュータのCPUにより(1)式及び
(2)式を計算すると、(1)式については、(32ビ
ット)÷(16ビット)=16ビットの演算を行うこと
になる。また(2)式については、(16ビット)÷
(16ビット)=16ビットの演算を行うことになる。
そのため演算時間が長くなり、応答速度が遅くなる上
に、プログラムが複雑になるという問題が生じる。
【0009】本発明の目的は、演算時間を短くしてプロ
グラムを簡単にすることができる内燃機関制御装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明においては、図1
に示したように、クロックパルスを計数するパルス計数
手段11と、内燃機関が設定角度だけ回転する間にパル
ス計数手段が計数する計数値を回転数検出用計数値とし
て検出する回転数検出手段12と、回転数検出用計数値
に対応する回転数での、内燃機関の制御量の定常運転時
の目標値を演算する定常時目標値演算手段13と、内燃
機関の急加速時に定常時の目標値に加算すべき補正値を
演算する急加速時補正量演算手段14と、定間隔で飛び
飛びの値をとる一連の回転数にそれぞれ対応する一連の
アドレスが付けられた多数のメモリを備えて、それぞれ
のアドレスに対応する回転数で機関が前記設定角度だけ
回転する間に発生するクロックパルスの数をそれぞれの
アドレスのメモリに記憶した速度区間マップ記憶手段1
5と、回転数検出用計数値を速度区間マップ記憶手段の
一連のアドレスのメモリに記憶されている数と比較して
回転数検出用計数値よりも大きな数が記憶されているメ
モリのアドレスの内の番号が最も若いアドレスから前記
記憶手段の先頭アドレスを差し引いた数値を速度区間検
出用アドレス数として求める速度区間検出手段16と、
一定時間前に求められた速度区間検出用アドレス数から
現在の速度区間検出用アドレス数を差し引いた数値を加
速度検出用アドレス数として検出する加速度検出手段1
7と、加速度検出用アドレス数を基準値と比較して該加
速度検出用アドレス数が基準値よりも大きいときに補正
指令を出す補正指令手段18と、補正指令が出されてい
ないときには定常時の目標値を出力し、補正指令が出さ
れているときには定常時の目標値に補正値を加算した値
を急加速時の目標値として出力する目標値出力手段19
とを設けて、制御量を目標値出力手段から得られる目標
値に一致させるように制御するようにした。
【0011】図1において制御対象20は、内燃機関用
点火装置や、吸排気バルブの動作タイミングを調整する
手段等である。制御対象20が点火装置の場合、制御量
は機関の点火時期である。
【0012】
【作用】上記の構成において、速度区間検出用アドレス
数は、検出された機関の回転数が速度区間マップ上のい
ずれの区間にあるかを示しており、加速度検出用アドレ
ス数は機関の加速度に対応している。従ってこの加速度
検出用アドレス数を基準値と比較することにより、機関
が急加速したことを検出することができる。
【0013】このように、速度区間マップのアドレスを
用いて急加速を検出するようにすると、桁数が多い複雑
な演算を行う必要がないため演算のプログラムを簡単に
することができ、演算時間を短くして応答性を高めるこ
とができる。
【0014】
【実施例】図2は内燃機関用点火装置を制御対象とし
て、機関の点火時期を制御量として、該点火時期を回転
数に応じて制御する場合に本発明を適用した実施例の構
成を示したものである。同図において1は点火回路、2
はマイクロコンピュータである。3は機関と同期回転す
る信号発電機内に設けられて、図8(A)に示すよう
に、機関の決まった回転角度位置で負のパルス信号Vs1
と正のパルス信号Vs2とを1回転当り1回だけ発生する
パルサコイルであり、ここで後から発生する正のパルス
信号は機関の最小進角位置で発生するようになってい
る。
【0015】4はパルサコイル3の負のパルス信号Vs1
を波形整形して、図8(B)に示すように負論理の外部
割り込み信号INT1 を発生する外部割り込み信号発生
用波形整形回路、5は正のパルス信号Vs2を波形整形し
て図8(C)に示すように正論理の最小進角位置信号I
NT3 を発生する最小進角位置信号発生用波形整形回
路、6はマイクロコンピュータをリセットするリセット
回路である。
【0016】点火回路1は、点火コイル101と、コン
デンサ102と、サイリスタ103と、エキサイタコイ
ル104と、ダイオード105及び106と、点火プラ
グ107とを備えた公知のコンデンサ放電式の回路であ
る。
【0017】エキサイタコイル104は機関に取付けら
れた磁石発電機内に設けられていて、機関の回転に同期
して交流電圧を誘起する。エキサイタコイル104の正
の半サイクルの電圧でダイオード105を通してコンデ
ンサ102が図示の極性に充電される。機関の点火時期
にサイリスタ103のゲートに点火信号が与えられる
と、該サイリスタ103が導通してコンデンサ102の
電荷を点火コイル101の1次コイルに放電させる。こ
のコンデンサの放電により点火コイルの2次コイルに高
電圧が誘起し、該高電圧により点火プラグに火花が生じ
て機関が点火される。
【0018】点火回路のサイリスタ103のゲートに
は、マイクロコンピュータ2の出力ポートPo からイン
バータ7を通して点火信号が与えられている。マイクロ
コンピュータの出力ポートPo には抵抗8を通して図示
しない直流電源の出力電圧が印加され、該出力ポートP
o の出力信号は常時は「1」になっている。マイクロコ
ンピュータ2の出力ポートPo の出力信号は、機関の点
火時期に「0」にされる。出力ポートPo の出力信号が
「0」にされると、インバータ7の出力が「1」(高レ
ベル)になるため、サイリスタ103にトリガ信号が与
えられる。すなわち、この例では、マイクロコンピュー
タの出力ポートPo の出力信号が「1」から「0」にな
ったときに点火動作が行われる。
【0019】マイクロコンピュータ2は、第1及び第2
のタイマ201及び202と、第1及び第2のレジスタ
203及び204と、第1及び第2のコンパレータ20
5及び206と、割り込み制御回路207と、ランダム
アクセスメモリ(RAM)208と、リードオンリメモ
リ(ROM)209とからなっている。
【0020】コンパレータ205は、タイマ201の計
数値とレジスタ203の内容とを比較して、両者が一致
したときに割り込み信号INT2 を割り込み制御回路2
07に与える。コンパレータ206は、タイマ202の
計数値とレジスタ204の内容とを比較して両者が一致
したときに割り込み制御回路207に割り込み信号IN
T4 を与える。割り込み制御回路207にはまた、外部
割り込み信号INT1及び最小進角位置信号INT3 が
割り込み信号として与えられている。
【0021】割り込み制御回路207は、割り込み信号
が与えられたときにメインルーチン(図3)の実行を一
時中断して所定の割り込みルーチンを実行させ、該割り
込みルーチンが終了したときにメインルーチンに復帰さ
せる。
【0022】波形整形回路4から割り込み制御回路20
7に外部割り込み信号INT1 が入力されるごとに(パ
ルサコイル3が負のパルス信号を発生するごとに)図4
の割り込みルーチンが実行される。この割り込みルーチ
ンでは、まず第1のタイマ201の計数値をRAM“N
e ”に記憶させ、その後該第1のタイマ201をリセッ
トする。ここで第1のタイマの計数値は機関が360度
回転する間に第1のタイマが計数したクロックパルス数
であるので、機関の回転数に対応(反比例)している。
【0023】第1のタイマをリセットした後、図3のメ
インルーチンで既に計算されてRAM“θig”に記憶さ
れている点火時期に対応する数値を第1のレジスタに入
れ、割り込み処理を終了する。
【0024】第1のタイマ201により図1のパルス計
数手段11が構成され、図4の割り込みルーチンの、第
1のタイマの計数値をRAM“Ne ”に読み込む過程に
より、回転数検出手段12が実現される。
【0025】第1のタイマ201はリセットされた後、
再びクロックパルスの計数(アップカウント)を開始す
る。第1のタイマ201の計数値が第1のレジスタ20
3の内容と一致すると、第1のコンパレータ205が割
り込み信号INT2 を発生する。このとき割り込み制御
回路207は図5の割り込みルーチンを実行させる。こ
の割り込みルーチンでは、マイクロコンピュータの出力
ポートPo の出力信号を「0」にし、演算点火信号(演
算された点火信号)を発生させる。このときインバータ
7の出力が「1」になるため、サイリスタ103にトリ
ガ信号が与えられて点火動作が行われる。
【0026】また最小進角位置信号INT3 が発生する
と、図6の割り込みルーチンが実行される。この割り込
みルーチンでは、出力ポートPo の出力信号を「1」に
して割り込み処理を終了する。
【0027】図3はマイクロコンピュータにより実行さ
れるプログラムのメインルーチンを示したもので、この
メインルーチンでは、まず各タイマ及びレジスタを初期
化する。次いで機関のRAM“Ne ”に記憶されている
回転数データと所定のセンサにより検出されているスロ
ットル開度θthとにより定常時の点火時期θf を演算す
る。この定常時の点火時期の演算は、定常時点火時期マ
ップを参照してF(Ne ,θth)を求めることにより行
われる。この点火時期のデータはRAM“θf”に記憶
させる。この点火時期を演算する過程により、図1の定
常時目標値演算手段3が実現される。
【0028】次いで、後記する図7の割り込みルーチン
で変更される加速判定用フラグを見て、該フラグが0で
あるとき(急加速が行われていないとき)にはRAM
“θg”の内容を零とする。加速判定用フラグが1にな
っているとき(急加速が行われたとき)には、RAM
“Ne ”に記憶されている機関の回転数のデータとスロ
ットル開度θthとにより、加速時点火時期マップを参照
して、急加速時に定常時の目標値θf に加算すべき補正
値G(Ne ,θth)を求め、この値をRAM“θg”に
記憶させる。このRAM“θg ”の内容を演算する過程
により、図1の急加速時補正量演算手段14が実現され
る。
【0029】次にRAM“θf ”の内容(定常時の点火
時期の目標値)とRAM“θg ”の内容(急加速時に加
算すべき補正値)とを加算して、その結果をRAM“θ
ig”に記憶させる。このRAM“θig”の内容は、その
時の回転数、スロットル開度及び加速度に対して最適な
点火時期に対応した数値となる。なおRAM“θig”に
記憶される点火時期に対応した数値は、外部割り込み信
号INT1 が発生したときに実行される図4のルーチン
で第1のタイマがリセットされる時刻から点火時期まで
の間に第1のタイマが計数する計数値に等しくなってい
る。
【0030】次にメインルーチンでは機関の回転数がい
ずれの速度区間に属しているかの検出を行う。そのため
本実施例では、必要な回転域に亘って、微小回転数ΔN
e1を隔てて飛び飛びの値をとる一連の回転数Ne1,Ne
2,…Nenをそれぞれ速度区間の境界を定める回転数と
して定め、これらの回転数のそれぞれに対して、機関が
1回転する間のタイマの計数値を速度区間マップとして
ROMの一連のメモリに入れてある。本実施例ではΔN
e1=100rpm とし、図9に示したように、13000rpm,
12900rpm,12800rpm,12700rpm,12600rpm,…3100rpm,
3000rpmにそれぞれ対応する、タイマの1回転当たりの
計数値f(13000) ,f(12900) ,f(12800) ,…f(310
0),f(3000)を、ROMの一連のメモリに入れてある。
このROMにより、速度区間マップ記憶手段15が構成
されている。
【0031】ここでタイマが計数するクロックパルスの
周波数を1MHzとすると、各回転数におけるタイマの
1回転当たりの計数値を与える関数f(Nen)は、前述
の(1)式より、f(Nen)=6×107 /Nenであ
る。Nen=13000rpmの場合を例にとると、f(13000) =
6×107 /13000=46165である。この計数
値「46165」を16進法に変換した値を8ビットの
ROMのアドレスA1 とA1 +1とに(2バイト分のメ
モリを用いて)入れてある。同様に、F(12900)を16
進法に変換した値をアドレスA1 +2とA1 +3とに入
れてあり、F(N)を16進法に変換した値をアドレス
A1 +2nとA1 +2n+1とに入れてある。
【0032】機関の回転数が属する速度区間を検出する
際には、Ne とF(Nen) とをF(13000)から順に比較
していき、Ne <F(Nen)となったときのアドレス番
号A1 +2nから速度区間マップの先頭のアドレス番号
A1 を引いた数値「2n」を、速度区間検出用アドレス
数として求め、これをRAM“DELTA”に入れる。
この過程により、図1の速度区間検出手段17が実現さ
れる。
【0033】RAM“DELTA”の内容は機関の回転
速度がいずれの速度区間に属するかを現しており、その
値が大きいほど機関の回転数が低いことを示している。
例えばDELTAの内容が「2n=4」である場合に
は、機関の回転数が12800<Ne <12900の速
度速度区間に属していることを示し、DELTAの内容
が「2n=6」である場合には、機関の回転数が127
00<Ne <12800の速度区間に属していることを
示している。
【0034】ある時刻における速度区間を示す値とその
時刻よりも一定時間前の時刻における速度区間を示す値
との差が「2n」の時の回転数の差はn×ΔNe ±ΔN
e である。従ってnが大きいときほど(加速度が大きい
ときほど)速度の変化量を正確に求めることができる。
【0035】マイクロコンピュータの第2のレジスタ2
04には、一定時間(例えば1sec)に対応するタイマの
計数値(1sec 間に発生するクロックパルスの数)を入
れてあり、第2のコンパレータ206は第2のタイマ2
02の計数値が第2のレジスタの内容に一致するごとに
(この例では1secごとに)割り込み信号INT4 を発
生する。この割り込み信号INT4 が発生するごとに図
7の加速判定ルーチンを実行して急加速が行われたか否
かの判定を行う。
【0036】一定の時間T秒が経過するごとに行われる
図7の割り込みルーチン(加速判定ルーチン)では、R
AM“DELTA1”に入っているT秒前の値(前回の
加速判定ルーチンの終了時に入れられた前回のDELT
Aの値)から現在のDELTAの値を減じ、加速度の判
定を行う。すなわち、DELTA1−DELTAの値が
ROM“ACCEL”に予め入れられている基準値より
も大きいときに“急加速”と判定し、加速判定用フラグ
を「1」にする。またDELTA1−DELTAの値が
ROM“ACCEL”に予め入れられている基準値より
も小さいときには急加速は行われていないと判定して加
速判定用フラグを「0」にする。そして次回の加速判定
ルーチンの実行のためにDELTAの値をDELTA1
に入れ、メインルーチンに復帰する。ROM“ACCE
L”に入れておく基準値は、速度区間マップの速度間隔
ΔNe 及び加速判定を行う時間間隔Tの大きさに応じて
適宜に設定する。ΔNe =100rpm 、T=1sec とし
た本実施例において、1000rpm /sec の加速度が検
出されたときに急加速と判定するには、ACCEL=2
0とする。
【0037】図7のルーチンの「DELTA1−DEL
TA」の演算を行う過程により図1の加速度検出手段7
が実現され、この演算結果をRAM“ACCEL”の内
容と比較して加速判定用フラグを立てる過程と図3のメ
インルーチンの、加速判定用フラグを判別する過程とに
より、図1の補正指令手段18が実現される。また図3
のメインルーチンの、RAM“θf ”の内容にRAM
“θg ”の内容を加算してRAM“θig”に入れる過程
と、図4の割り込みルーチンの、RAM“θig”の内容
を第1のレジスタに入れる過程とにより、目標値出力手
段19が実現される。
【0038】上記のように、本実施例においては、急加
速が検出されていないときには、補正値が零であるた
め、定常時の点火時期の目標値がRAM“θig”に入れ
られ、該θigが第1のレジスタ203に入れられるた
め、第1のタイマ201が該定常時の点火時期の目標値
に相当する計数値を計数したときに図5のルーチンが実
行され、定常時の点火時期に点火動作が行われる。
【0039】また急加速が検出されたときには、定常時
の点火時期の目標値に補正値を加算した数値がRAM
“θig”に入れられるため、急加速時に適するように補
正された点火時期に点火動作が行われる。
【0040】上記の実施例では、急加速が検出されてい
る場合(上記の例では加速判定用フラグが1の場合)に
のみ加速時点火時期補正量を演算しているが、この補正
量の演算を急加速の判定を行う前に行わせるようにして
もよい。この場合には、加速判定用フラグが0のときに
RAM“θf ”の内容をそのままRAM“θig”に入
れ、加速判定用フラグが1のときにRAM“θf ”の内
容にRAM“θg ”の内容を加算したものをRAM“θ
ig" に入れるようにすればよい。
【0041】上記の実施例では、機関の回転数とスロッ
トル開度とに対して点火時期を制御したが、バッテリを
電源とした電流遮断式の点火装置において、点火時期と
ともに点火コイルの1次電流の通電角を、加速時補正を
行いつつ回転数に対して制御する場合にも本発明を適用
できる。
【0042】また点火時期の制御に限らず、燃料噴射装
置の制御や、吸、排気バルブの制御等にも本発明を適用
できる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、速度区
間マップを記憶したメモリのアドレスを用いて加速を検
出するようにしたので、桁数が多い複雑な演算を行う必
要がない。従って加速度の演算のプログラムを簡単にす
ることができ、演算時間を短くして応答性を高めること
ができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すクレーム対応図である。
【図2】本発明の実施例の回路構成図である。
【図3】本発明の実施例で各手段を実現するために用い
るプログラムのメインルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図4】本発明の実施例において最大進角位置で外部割
り込み信号が発生したときに実行される割り込みルーチ
ンを示したフローチャートである。
【図5】本発明の実施例において点火動作が行われる際
に実行される割り込みルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図6】本発明の実施例において、最小進角位置で外部
割り込み信号が発生したときに実行される割り込みルー
チンを示したフローチャートである。
【図7】本発明の実施例において一定時間毎に繰り返さ
れる加速度検出過程で実行する割り込みルーチンを示し
たフローチャートである。
【図8】(A)ないし(D)は図2の各部の信号波形を
示した波形図である。
【図9】本発明の実施例で用いる速度区間マップの構成
を示したマップ構成図である。
【符号の説明】
11…パルス計数手段、12…回転数検出手段、13…
定常時目標値演算手段、14…急加速時補正量演算手
段、15…速度区間マップ記憶手段、16…速度区間検
出手段、17…加速度検出手段、18…補正指令手段、
19…目標値出力手段、20…制御対象。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロックパルスを計数するパルス計数手
    段と、内燃機関が設定角度だけ回転する間に前記パルス
    計数手段が計数する計数値を回転数検出用計数値として
    検出する回転数検出手段と、前記回転数検出用計数値に
    対応する回転数での、内燃機関の制御量の定常運転時の
    目標値を演算する定常時目標値演算手段と、内燃機関の
    急加速時に前記定常時の目標値に加算すべき補正値を演
    算する急加速時補正量演算手段と、定間隔で飛び飛びの
    値をとる一連の回転数にそれぞれ対応する一連のアドレ
    スが付けられた多数のメモリを備えて、それぞれのアド
    レスに対応する回転数で機関が前記設定角度だけ回転す
    る間に発生するクロックパルスの数をそれぞれのアドレ
    スのメモリに記憶した速度区間マップ記憶手段と、前記
    回転数検出用計数値を前記速度区間マップ記憶手段の一
    連のアドレスのメモリに記憶されている数と比較して回
    転数検出用計数値よりも大きな数が記憶されているメモ
    リのアドレスの内の番号が最も若いアドレスから前記記
    憶手段の先頭アドレスを差し引いた数値を速度区間検出
    用アドレス数として求める速度区間検出手段と、一定時
    間前に求められた速度区間検出用アドレス数から現在の
    速度区間検出用アドレス数を差し引いた数値を加速度検
    出用アドレス数として検出する加速度検出手段と、前記
    加速度検出用アドレス数を基準値と比較して該加速度検
    出用アドレス数が基準値よりも大きいときに補正指令を
    出す補正指令手段と、前記補正指令が出されていないと
    きには前記定常時の目標値を出力し、前記補正指令が出
    されているときには前記定常時の目標値に前記補正値を
    加算した値を急加速時の目標値として出力する目標値出
    力手段とを具備し、前記制御量を目標値出力手段から得
    られる目標値に一致させるように制御することを特徴と
    する内燃機関制御装置。
JP6190791A 1991-03-26 1991-03-26 内燃機関制御装置 Expired - Lifetime JP2725465B2 (ja)

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