JP2639162B2 - 内燃機関の点火時期制御方法及び点火時期制御装置 - Google Patents

内燃機関の点火時期制御方法及び点火時期制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、多気筒内燃機関の点火時期制御方法及び該
方法を実施するために用いる点火時期制御装置に関する
ものである。
[従来の技術] マイクロコンピュータを用いて内燃機関の点火時期を
制御する場合には、内燃機関に取り付けた信号発電機が
発生する信号の時間間隔をマイクロコンピュータにより
測定して機関の平均回転速度を検出し、検出された回転
速度で機関が回転しているものとして、信号発電機が特
定の信号を発生した位置(基準位置)から目標点火時期
(回転速度やスロットル開度等に応じてマイクロコンピ
ュータにより決定される。)までの時間を点火時期計測
時間(基準位置から点火位置まで機関が回転するのに要
する時間)として求める。そしてこの点火時期計測時間
を点火時期決定用タイマにセットして信号発電機が特定
の信号を発生した時点(基準位置)で該タイマをスター
トさせ、該タイマがタイムアップした時点で内燃機関用
点火装置に点火信号を与えて、点火動作を行わせるよう
にしている。
そして内燃機関が2気筒以上の多気筒内燃機関である
場合には、内燃機関用点火装置内に各気筒に対応した点
火回路を設けると共に、信号発電機から各気筒を判別す
るための気筒判別信号を発生させ、該気筒判別信号によ
り判別された気筒の点火回路に点火信号を与えて、各気
筒の点火動作を行わせるようにしている。
信号発電機は、通常内燃機関の最大進角位置や最小進
角位置で信号を発生するが、ほとんどの場合、点火時期
の計測は最大進角位置を基準にして行われる。
ところで内燃機関の回転速度は細かく変動しているた
め、各点火時期を適確に制御するためには、各点火時期
にできるだけ近い時刻の回転速度に基いて点火時期を決
定するのが好ましい。
第18図は2サイクル3気筒内燃機関の回転速度の変動
を示したものである。同図に見られるように、2サイク
ル機関においては、圧縮行程の終期に回転速度が最も低
下し、点火後30度ないし60度の位置で爆発により回転速
度が最大になる。また掃気行程でシリンダ内のガスの置
換が旨く行われないと、その後に行われる爆発行程で燃
焼が良好に行われないため、回転速度の最大値が低くな
る。次の掃気行程でガスの置換が旨く行われると続いて
行われる爆発行程で燃焼が良好に行われ、回転速度が上
昇する。従って回転速度は各回転毎に変動する。
従来の方法では、第18図に示すように、点火直後の時
刻Taから次の点火直後の時刻Tbまでの時間を計測し、時
刻Tbで点火時期計測用のタイマをスタートさせる。そし
て点火時期計測用タイマが計数動作を行っている間に、
時刻TaからTbまでの時間のその間に回転した角度とから
回転速度の平均値を演算してこの回転速度に基いてその
時の点火時期を決定するために必要な目標点火時期計測
時間を演算し、該点火時期計測時間の終了時刻を点火時
期計測用タイマにセットする。点火時期計測用タイマが
タイムアップした時に点火回路に点火信号を与え、点火
動作を行わせる。
このように従来の方法では、各点火時期を決定する際
に用いる回転速度のデータとして、前々回の点火により
生じさせられた回転の速度を用いていたため、各点火時
期とそれを決定するために用いる回転速度のデータとの
間に相関関係が無く、点火時期を適確に制御することが
できなかった。
そこで、本出願人は先に、特開平2−7306号におい
て、点火時期のすぐ前に検出された回転速度に基いて目
標点火時期を決定できるようにした点火時期の制御を適
確に行うことができるようにした点火時期制御方法及び
該方法を実施するために用いる点火時期制御装置を提案
した。
先に提案した方法では、内燃機関が微小角度回転する
毎に回転角度計測用のパルス信号を発生するパルス信号
発生手段を設けると共に、内燃機関の所定の回転角度位
置で基準信号を発生する基準信号発生手段を設けて、基
準信号が発生する毎にパルス信号を第1の数N1だけ計数
し、続いてパルス信号を第2の数N2だけ計数する。また
パルス信号を第1の数N1だけ計数する計数動作が終了し
た時刻以降にパルス信号を第3の数N3だけ計数する計数
動作を開始させる。第3の数N3の計数動作が終了するま
での間に、第2の数N2の計数動作が終了した時刻T2と第
1の数N1の計数動作が終了した時刻T1との差から得た回
転速度の情報に基いて、第3の数N3の計数動作の終了時
刻T3から目標点火時期Tiまでの時間に等しい点火時期計
測時間tiを求め、第3の数のパルス信号の計数が終了し
た時刻から点火時期計測時間の計測を開始して該計測時
間の計測が終了したときに内燃機関用点火装置に点火動
作を行わせる。パルス信号発生手段の信号源としては、
例えば内燃機関を始動させる始動装置のピニオンギアを
噛み合わせるために機関に取付けられたフライホイール
の外周に固定されたリングギアの歯を誘導子として利用
され、該リングギアに信号発電子を対向させたものが用
いられる。基準信号の信号源としては例えば、フライホ
イールの外周に設けられた誘導子磁極部と該誘導子磁極
部に対向するように配置された信号発電子とにより構成
される公知の信号発電機が用いられる。
[発明が解決しようとする課題] 先に提案した点火時期制御方法によれば、第1の数N1
を適当に選ぶことにより、回転速度の情報を得る期間
(第2の数N2の計数を行う期間)を点火時期に近いとこ
ろに設定することができるため、点火時期の制御を適確
に行わせることができる。
上記の点火時期制御方法においては、各気筒用の基準
信号を発生した位置からパルス信号(その発生位置が機
関の各回転角度位置と1対1で対応している。)の数を
数えることにより各瞬時における機関の回転角度位置を
計測し、所定の回転角度位置が計測された時点から点火
時期の計測を開始することにより点火時期を特定するよ
うにしている。そのため、各気筒の点火時期を正確に出
すためには、回転角度位置の計測を開始する位置を毎回
一定にしておく必要があり、各気筒用の基準信号が発生
したときに最初に計数するパルスは特定の気筒に対して
予め設定しておいた計数開始位置に対応したパルス信号
である必要がある。
特定のパルス信号から計数を開始するためには、該特
定のパルス信号が発生する以前にマイクロコンピュータ
内のレジスタに計数値をセットしたり、タイマの計数値
をセーブしたりする前処理を行う必要がある。そのた
め、基準信号が発生した時に特定のパルス信号から計数
を開始させるためには、基準信号が発生した後所定の前
処理時間が経過した後に特定のパルス信号が発生するよ
うに、基準信号とパルス信号との位相関係を設定してお
く必要がある。
例えば、マイクロコンピュータに与えられる基準信号
が第17図(A)に実線で示したような矩形波状の信号で
あるとし、この信号の立下りが基準信号Vpの発生位置と
して検出されるものとする。またパルス信号の波形は第
17図(B)の通りで、パルス信号P1,P2,…Pmがそれぞれ
の立下りB1,B2,…Bmが計数されるものとし、基準信号Vp
が発生したときにパルス信号P1から計数を開始するもの
とする。この時基準信号Vpが第17図(A)に実線で示し
たように最初に計数するパルスP1の1つ前のパルス信号
Pmの立下り時刻Tbの直後からパルス信号P1の立上り時刻
の直前までの間に発生すれば、パルス信号P1が立下がる
までに十分な前処理時間を確保することができるため、
パルス信号P1から問題なく計数を開始することができ
る。ところがパルス信号に対して基準信号の位相が遅れ
て、第17図(A)に破線で示したように、パルス信号P1
が立ち上がった後に基準信号Vp′が発生する状態になる
と、機関の高速時に基準信号Vp′が発生してからパルス
信号P1の立下り時刻までの間に十分な前処理時間を確保
することができなくなるため、パルス信号P1の計数を行
うことができなくなる。またパルス信号Pmの立下り時刻
Tbよりも前に基準信号に発生するようになると機関の低
速時にパルス信号Pmを計数してしまうおそれがある。低
速から高速までパルス信号P1の計数を確実に行わせるた
めには、パルス信号Pmの立下り時刻Tbからパルス信号P1
の立上り時刻Tcまでの1/2周期の期間toの間に基準信号V
pを発生させる必要がある。
フライホイールに取付けられたリングギアの歯を利用
してパルス信号を得る場合、リングギアの歯数が100で
あるとすると、上記の1/2周期の期間toに相当する機械
角は1.8度である。この場合機械工作上の寸法公差を考
慮して、基準信号の発生時刻を1/2周期の期間toの中心
に一致させるように基準信号発生手段及びパルス信号発
生手段の信号源の取付け位置を設定するものとすると、
信号源の位置決め精度の許容誤差は±0.9度となり、非
常に厳しくなる。
もし最初に計数すべきパルス信号P1を計数し損なう
と、点火時期に1パルス分の誤差が生じることになる。
リングギアの歯数が100である場合、1パルス分の誤差
は機械角で3.6度にもなり、点火時期が所定の時期から
大幅にずれることになる。
また基準信号及びパルス信号を発生する信号源として
は、例えば誘導子型の信号発電子が用いられるが、この
種の信号源は回転数によって電機子反作用の生じ方が異
なるため、回転数の変化に伴って基準信号とパルス信号
との間の位相関係が変化する。この位相関係の変化によ
っても基準信号の発生時刻が第17図(B)のtoの期間か
ら外れることがあり、この場合にも1パルス分の計数誤
差が生じて点火時期が所定の時期からずれることにな
る。
本発明の目的は、信号源の位置決め精度や電機子反作
用による信号の位相変化に起因するパルス信号の計数誤
差を無くすことができるようにした内燃機関の点火時期
制御方法及び該方法を実施する点火時期制御装置を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明が対象とする点火時期制御方法は、内燃機関が
微小角度回転する毎にパルス信号を発生するパルス信号
発生手段を設けるとともに、内燃機関の所定の回転角度
位置で基準信号を発生する基準信号発生手段を設けて、
パルス信号の計数値から回転速度情報や、点火時期の計
測を開始する位置の情報を得るようにしたものである。
この種の点火時期制御方法では、基準信号が発生する毎
にパルス信号の計数を開始させ、パルス信号の計数の過
程で一定数のパルス信号が計数されるのに要する時間か
ら内燃機関の回転速度を検出する。また設定された数の
パルス信号を計数することにより点火時期計測開始位置
を検出し、検出された回転速度に基いて点火時期計測開
始位置から点火時期までの時間を点火時期計測時間とし
て求める。そして点火時期計測開始位置から点火時期計
測時間の計測を開始させ、該点火時期計測時間が計測さ
れたときに内燃機関用点火装置に点火信号を与えて点火
動作を行わせる。
本発明の方法は、このような点火時期制御方法におい
て、パルス信号の計数誤差を無くすようにしたもので、
本発明においては、基準信号の発生時にパルス信号が発
生しているか否かを検出し、基準信号の発生時に既にパ
ルス信号が発生していることが検出されたときに該既に
発生しているパルス信号を消去して、消去したパルス信
号の次のパルス信号から計数を開始するようにした。
本発明に係わる点火時期制御装置は、第1図に示した
ように、内燃機関が微小角度回転する毎にパルス信号を
発生するパルス信号発生手段1と、内燃機関の所定の回
転角度位置で基準信号を発生する基準信号発生手段2
と、基準信号が発生する毎にパルス信号の計数を行うパ
ルス信号計数手段3と、パルス信号計数手段により設定
された数のパルス信号が計数されたときの時刻を点火時
期計測開始時刻として検出する点火時期計測開始時刻検
出手段4と、内燃機関の目標点火時期を決定する点火時
期決定手段5と、パルス信号計数手段により一定数のパ
ルス信号が計数されるのに要する時間から内燃機関の回
転速度を検出して該回転速度に基いて点火時期計測開始
時刻から目標点火時期までの時間に等しい点火時期計測
時間を演算する点火時期計測時間演算手段6と、点火時
期計測開始位置から点火時期計測時間の計測を開始して
該点火時期計測時間が計測されたときに内燃機関用点火
装置7に点火信号を与える点火信号供給手段8とを備え
たものである。
本発明においては、上記パルス信号の発生を検出する
パルス信号発生検出手段9と、基準信号の発生時に前記
パルス発生検出手段によりパルス信号の発生が検出され
ているときに発生しているパルス信号を消去するパルス
信号消去手段10とを設けた。
上記のパルス信号発生手段1の信号源としては、機関
の出力軸に取付けられたフライホイールの外周に固定さ
れたリングギアの歯を誘導子として利用して、該リング
ギアの歯に信号発電子を対向させたもの用いることがで
きる。
またリングギアがない場合には、機関の出力軸等にエ
ンコーダを取付けて、該エンコーダからパルス信号を得
るようにしてもよい。この場合、フライホイール等にエ
ンコーダのコード板を取付けると信号源に小形に構成で
きる。
基準信号発生手段2は、通常信号発電機と、該信号発
電機の出力をパルス波または矩形波等の処理に都合がよ
い波形に変換する波形整形回路とによりに構成される。
この場合も、零レベルの区間を信号発生区間とするかま
たは高レベルの区間を信号発生区間とするかは任意であ
る。
例えば第11図(A)に示した例では、信号発電機から
得られる信号を波形整形回路により矩形波状の信号に変
換してこの信号の立下りを基準信号の発生位置とし、信
号の零レベル期間を信号発生期間としている。
基準信号発生手段の信号源を構成する信号発電機は、
例えばフライホイールの一部に設けられた誘電子磁極部
と、該誘電子磁極部に対向する磁極部を有する鉄心に巻
回された信号コイルと該鉄心に磁束を流す磁石とを備え
た信号発電子とにより構成できる。
[作 用] 上記のように、本発明においては、基準信号の発生時
に既にパルス信号が発生していることが検出されている
ときに発生しているパルス信号を消去する。例えば第17
図(C)及び(D)に示したように、基準信号Vpが発生
したときに既にパルス信号Pmが発生しているとが検出さ
れたときには、基準信号Vpが発生したときに発生してい
るパルス信号Pmを消去する。このようにすると、パルス
信号Pmが計数されることはなく、必ず最初に計数すべき
パルス信号P1から計数を開始させることができる。
第17図(C)及び(D)から明らかなように、本発明
によれば、最初に計数すべきパルス信号P1の1つ前のパ
ルス信号Pmの立上り時刻から最初に計数すべきパルス信
号P1の立上り時刻Tcまでの期間2to内に基準信号Vpを発
生させれば良いため、基準信号とパルス信号との間に許
される位相ずれの許容範囲を従来の2倍にすることがで
きる。従って、信号源を製作する際の機械工作の寸法精
度及び信号源を機関に組み付ける際の位置決め精度を従
来よりもラフにすることができる。また基準信号とパル
ス信号との間に許される位相ずれの許容範囲を従来より
大幅に広くすることができるため、電機子反作用により
基準信号とパルス信号との間の位相関係が変化してもパ
ルス信号の計数に誤差が生じないようにすることがで
き、点火時期の制御を正確に行わせることができる。
[実施例] 以下添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明
する。
第2図は本発明の方法を実施する点火時期制御装置の
構成を概略的に示したもので、この実施例では、3気筒
の2サイクル内燃機関を点火するものとする。
内燃機関用点火装置7は、機関の3つの気筒にそれぞ
れ対応する3つの点火コイル15aないし15cと、これらの
点火コイルの1次電流を制御する点火回路16と、機関の
第1ないし第3の気筒にそれぞれ取り付けられて点火コ
イル15aないし15cの2次コイルにそれぞれ接続された点
火プラグPaないしPcとからなる。点火回路16は、第1な
いし第3の気筒にそれぞれ対応している点火信号入力端
子17aないし17cを有し、これらの点火信号入力端子に点
火信号が入力されたときに対応する点火コイルの1次電
流を急変させるように制御して、その点火コイルの2次
コイルに点火用の高電圧を発生させる。
パルス信号を得るため、機関の出力軸に取り付けられ
たカップ状のフライホイール18の外周に固定された鉄製
のリングギア19に誘導子形の信号発電子20が対向配置さ
れ、信号発電子20の出力が波形整形回路21に入力されて
いる。
信号発電子20は、リングギア19の歯に対向する磁極部
を備えた鉄心と、該鉄心に巻回された信号コイルと、該
鉄心に磁束を流す永久磁石とを備えた周知のもので、リ
ングギア19の各歯が信号発電子20の鉄心の磁極部に対向
する毎に信号コイルにパルス状の信号が誘起する。
信号発電子20から発生する信号は、波形整形回路21に
より、第13図(B)に示すように極性が等しく、1回転
当りに発生する数がリングギアの歯数に等しいパルス信
号に変換される。このパルス信号はマイクロコンピュー
タ30の入力ポートa2及びa3に入力されている。
波形整形回路21から得られるパルス信号はまた、パル
ス発生検出手段9に入力されている。パルス発生検出手
段9は各パルス信号信号の立上りで幅の狭い検出パルス
を出力する回路からなり、この検出パルスはフリップフ
ロップ回路F/Fのリセット端子に入力されている。
図示してないが、フライホイール18の内周には永久磁
石が取り付けられていて、該フライホイールと永久磁石
とにより磁石回転子が構成され、この磁石回転子と図示
しない固定子とによりフライホイール磁石発電機が構成
されている。
また信号発電機2は、上記フライホイール18のボス部
18Aに誘導子磁極部22aを設けることにより構成したロー
タ22と、誘導子磁極部22aに対向する磁極部を先端に有
する鉄心に巻回された信号コイルと該鉄心に磁束を流す
磁石とを備えた信号発電子23とからなり、信号発電子23
は第13図(A)に示すようなパルス状の信号Vp,Vp′を
1回転当り1回発生する。本実施例では、同図に示す信
号の内正の極性の信号Vpを基準信号として用いる。基準
信号Vpは波形整形回路24に入力されて矩形波状に波形整
形され、更にパルス信号変換回路25によりパルス信号に
変換されてフリップフロップ回路F/Fのセット端子sに
入力されている。
フリップフロップ回路F/Fの正論理出力端子Qの出力
はオア回路26を通してマイクロコンピュータ30の入力ポ
ートa1に入力され、否定論理出力端子Q′は波形整形回
路21の出力端子に結合されている。マイクロコンピュー
タ30は、フリップフロップ回路F/Fの正論理出力の立上
りで基準信号が発生したことを検出する。またフリップ
フロップ回路F/Fがセットされた状態にあって、否定論
理出力端子Q′の電位が接地電位に保持されているとき
に、波形整形回路21の出力端子を強制的に接地電位に保
持してパルス信号を消去するようになっている。
この例ではフリップフロップ回路F/Fにより、基準信
号を波形整形してマイクロコンピュータ30に与える回路
が構成されるとともに、パルス信号消去手段10が構成さ
れている。
信号発電子23から得られる信号Vp′は波形整形回路27
により矩形波状に波形整形されてマイクロコンピュータ
30の入力ポートa4に入力されている。後記するように、
本実施例ではマイクロコンピュータ30により第1図に示
した各機能実現手段が構成される。
この例では、信号発電子20と波形整形回路21とにより
パルス信号発生手段が構成され、信号発電子23と波形整
形回路24とパルス変換回路25とにより基準信号発生手段
が構成されている。
第3図を参照すると、上記波形整形回路21,24,27、パ
ルス発生手段9、及びパルス変換回路25の具体的な構成
例が示してある。
第3図において20a及び23aはそれぞれ信号発電子20及
び23の信号コイルであり、信号コイル20aは第15図
(F)に示すような交流信号を機関の1回転当りm(m
はリングギアの歯数)サイクル発生する。また信号コイ
ル23aは第15図(A)に示したような信号Vp及びVp′を
機関の1回転当り1回発生する。信号Vp及びVp′の発生
間隔は機械角で120度であり、信号Vpは第3気筒の最小
進角位置で、また信号Vp′は第1気筒の最小進角位置で
それぞれ発生する。
波形整形回路21は、トランジスタTr1と抵抗R1ないしR
3とコンデンサC1とダイオードD1及びD2とからなり、第1
5図(G)に示すように、1回転当りk個のパルス信号P
1,P2,…PmをトランジスタTr1のコレクタと接地間に出力
する。
パルス発生検出手段9は、ナンド回路ND1と、トラン
ジスタTr2と、抵抗R4′及びR4ないしR6と、コンデンサC
2とからなっている。パルス発生検出手段9のトランジ
スタTr2は、波形整形回路21からパルス信号が出力され
る毎に導通するが、トランジスタTr2の導通はコンデン
サC2の存在により遅らされるため、トランジスタTr2の
コレクタの電位は第15図(H)に示すようになる。ナン
ド回路ND1には、このトランジスタTr2のコレクタに得ら
れる信号と第15図(I)に示したようにパルス信号Gと
同じ波形を示す信号とが入力されるため、ナンド回路ND
1の出力波形は第15図(J)に示すようになる。すなわ
ち、パルス発生検出手段9の出力信号は、各パルス信号
の立上りで短時間零に立下がる波形になる。
パルス消去手段10を構成するフリップフロップ回路は
2つのナンド回路ND2及びND3からなり、パルス発生検出
手段9の出力信号がこのフリップフロップ回路のリセッ
ト端子に入力されている。フリップフロップ回路はパル
ス発生検出手段9の出力信号の立下りでリセットされ
る。
波形整形回路24はトランジスタTr3と、抵抗R7ないしR
9と、ツェナーダイオードZ1と、ダイオードD4と、コン
デンサC3とからなり、信号コイル23aから信号Vpが発生
する毎にトランジスタTr3が導通して、そのコレクタエ
ミッタ間に第15図(B)に示すような信号を出力する。
この実施例では、トランジスタTr3のコレクタエミッタ
間に得られる信号の立下りを基準信号の発生位置として
いる。パルス変換回路25は、トランジスタTr4と、抵抗R
10′及びR10ないしR12と、コンデンサC4と、ナンド回路
ND4とからなり、ナンド回路ND4の出力がパルス消去回路
10を構成するフリップフロップ回路のセット端子sに入
力されている。波形整形回路24のトランジスタTr3のコ
レクタの電位が立ち下がる毎にトランジスタTr4が遮断
状態になるため、トランジスタTr4のコレクタエミッタ
間の電圧の波形は第15図(C)に示したように、波形整
形回路24の出力信号波形を反転した波形になる。トラン
ジスタTr4のコレクタエミッタ間に得られる信号は、コ
ンデンサC4の両端に得られる信号と共にナンド回路ND4
に入力されている。コンデンサC4の両端に得られる信号
の波形は第15図(D)に示すよう、トランジスタTr4の
コレクタに得られる信号よりも立上り及び立下りが遅れ
た波形になるため、ナント回路ND4の出力端子には第15
図(E)に示すようにトランジスタTr3のコレクタの電
位が零に立下がったときに短時間だけ高レベルになるパ
ルス状の信号が得られる。この信号はパルス消去回路10
を構成するフリップフロップ回路のセット端子に入力さ
れている。
フリップフロップ回路の正論理出力端子Qはオア回路
26の入力端子に接続され、否定論理出力端子Q′は波形
整形回路21の出力端子にダイオードD3を介して接続され
ている。
波形整形回路27は、トランジスタTr5と、抵抗R12ない
しR14とダイオードD5及びD6と、コンデンサC5とからな
り、信号コイル23aから得られる負極性の信号Vp′を矩
形波状に整形する。この波形整形回路27の出力信号の波
形は信号Vp′のレベルがスレショールドレベル以上ある
期間零レベルになる波形で、この信号はマイクロコンピ
ュータ30の入力ポートa4に入力されている。
第3図において、パルス消去回路10を構成するフリッ
プフロップ回路は、基準信号が発生してパルス変換回路
25が第15図(E)に示すようなパルス状の信号を出力し
たときにセットされ、パルス信号が発生して第15図
(J)に示すようにパルス発生検出回路9の出力が零に
立ち下がった時にリセットされる。従ってフリップフロ
ップ回路の否定論理出力端子の電位は第15図(K)に示
すように変化する。すなわち、基準信号が発生したとき
にフリップフロップ回路の否定論理出力が零になるた
め、パルス信号の立上りでフリップフロップ回路がリセ
ットされるまでの間は波形整形回路21の出力端子が強制
的に零電位に保持され、この間パルス信号の出力が禁止
される。従って第15図(G)に示すように基準信号が発
生した時点でパルス信号Pmが発生したとしても、該パル
ス信号Pmは基準信号が発生すると同時に消去される。パ
ルス信号P1が立上るとフリップフロップ回路の否定論理
出力端子の電位が高レベルになるため、該パルス信号P1
がマイクロコンピュータの入力ポートa2及びa3に与えら
れる。従ってパルス信号の計数は必ず最初に計数すべき
パルス信号P1から行われる。
上記のように、基準信号が発生したときに発生してい
るパルス信号を消去して、次に発生するパルス信号から
計数を開始するようにしておくと、基準信号とパルス信
号との間に許容される位相ずれをパルス信号の1周期の
期間まで広げることができるため、信号発電機の機械工
作上の寸法公差及び信号発電子の位置決め誤差を従来よ
りラフにすることができる。また信号発電機の電機子反
作用が回転数により変化することにより、基準信号とパ
ルス信号との間の位相差が変化する場合にも、パルス信
号の計数誤差は生じるのを防ぐことができる。第16図は
リングギアの歯数を100として1回転当り100個のパルス
信号P1,P2,…P100を発生させた場合に、電機子反作用に
より基準信号とパルス信号との間に生じる位相差の回転
数による変化を示したものである。
第16図(A)は波形整形回路24により矩形波状に整形
された基準信号を示しており、この波形の立下りが基準
信号の発生位置である。第16図(B)ないし(H)はそ
れぞれ回転数を200rpm300rpm,400rpm,500rpm,750rpm,10
00rpm,及び2000rpmとした場合のパルス信号の波形を、
基準信号の位相を固定して示したもので、パルス信号を
示す各図において破線で示した部分がパルス消去回路に
より消去された部分を示している。尚第16図においては
横軸に機関の回転角θをとってある。これらの図から明
らかなように、低速時にパルス信号P100とP1との間で基
準信号が発生するように設定しておいた場合でも、回転
数が500rpm以上になると、基準信号が発生した時点でパ
ルス信号P100が発生している状態になり、パルス信号の
計数誤差を生じるおそれがある。本発明によれば、この
様な状態になったときにパルス信号P100を消去できるた
め、必ず最初に計数すべきパルス信号P1から計数を始め
ることができ、計数誤差を無くすことができる。
前述のように、本実施例では、信号発電子23から得ら
れる信号Vpが、機関の第3気筒の最小進角位置(例えば
第3気筒の上死点前5度の位置)でスレショールドレベ
ル以上になり、信号Vp′が第1気筒の最小進角位置(例
えば第1気筒の上死点前5度の位置)でスレショールド
レベル以上になるようになっている。信号Vpは図示しな
い回路を通して内燃機関用点火装置11の第3気筒用点火
信号入力端子17bに点火信号として入力され、信号Vp′
は図示しない回路により反転されて内燃機関用点火装置
11の第1気筒用点火信号入力端子17cに点火信号として
入力されている。
このように信号Vp及びVp′を点火装置に与えておく
と、後記するマイクロコンピュータが故障した場合で
も、最小進角位置で信号発電機2側から点火装置7の第
3及び第1気筒用の点火信号入力端子に点火信号を与え
ることができ、これにより3気筒の内の2気筒を点火さ
せて機関の回転を維持することができる。
このように構成しておくと、マイクロコンピュータが
故障した場合でも3つの気筒の内2つの気筒を点火でき
るため、機関の運転を継続することができる。特に船外
機の場合には、機関が停止すると帰港することができな
くなり、危険であるので、このような配慮が必要であ
る。
マイクロコンピュータ30はCPU30aと、所定のプログラ
ムを記憶したROM30bと、随時データが書き込まれるRAM3
0cと、点火時期計測時間が入力される第1レジスタ30d
と、クロックパルスを計数しているタイマカウンタ30e
と、第1レジスタ30dの内容とタイマカウンタ30eの計数
値とが一致したときに信号を出する比較器30fと、オア
回路26から入力ポートa1に信号が与えられる毎にタイマ
カウンタ30eの計数値をラッチするラッチ手段30gと、入
力ポートa2に与えられるパルス信号を計数する第1のカ
ウンタ30hと、第1及び第3の計数値N1x及びN2が順次入
力される第2レジスタ30iと、カウンタ30hの計数値が第
2レジスタ30iの内容に一致したときに出力ポートAo1か
らオア回路26に信号を与える比較器30jと、波形整形回
路1Bから入力ポートa3を通して入力されるパルス信号を
計数する第2のカウンタ30mと、第3の数N3が入力され
る第3レジスタ30nと、第2のカウンタの計数値が第3
レジスタ30nの内容に一致したときに出力ポートAo2から
オア回路26に信号を出力する比較器30pとを備え、これ
らは内部バスにより相互に接続されている。
マイクロコンピュータ内には後記するアルゴリズムに
従った所定のプログラムにより、第1図に示した各機能
実現手段3ないし6及び8が構成され、機関の第1ない
し第3の気筒の点火時期がそれぞれ計測されたときに入
出力(I/O)インターフェース30kから出力ポートA1ない
しA3にそれぞれ第1ないし第3の気筒用の点火信号が出
力される。これらの出力ポートA1ないしA3に得られる点
火信号はそれぞれ点火回路16の点火信号入力端子17aな
いし17cに入力され、点火回路16は、入力端子17aないし
17cにそれぞれ点火信号が入力されたときに第1ないし
第3の気筒用の点火コイル15aないし15cの1次電流を制
御して、それぞれの点火コイルの2次側に点火用の高電
圧を誘起させる。
マイクロコンピュータのROM内に記憶されたプログラ
ムは、例えば第5図ないし第7図及び第9図に示した制
御アルゴリズムにしたがって作成される。そのメインル
ーチンは第5図に示す通りで、プログラムが開始される
と先ず各部の初期設定が行われ、次いで割り込みが許可
される。第13図(A)に示すように信号Vpが発生し、入
力ポートa1に基準信号が入力されると、第6図の割込み
ルーチンが実行されて第2レジスタ30iに第1の数N1xが
セットされるとともに、タイマカウンタ30eの計数値
(入力ポートa1に基準信号が入力されたときの時刻)が
ラッチされ、その値がRAMに記憶される。次いでメイン
ルーチンに戻る。第2レジスタ30iに第1の数N1xがセッ
トされると同時に第1のカウンタ30hが第13図(B)に
示すパルス信号の計数を開始する。
機関の始動が確認されない間は、メインルーチンにお
いて目標点火時期が演算されないため、マイクロコンピ
ュータから点火装置に点火信号が与えられることはな
い。この状態では信号コイル23aが信号Vp及びVp′をそ
れぞれ発生したときに第3気筒用の点火信号入力端子及
び第1気筒用の点火信号入力端子に点火信号が与えられ
て機関の2つの気筒が点火される。これにより機関が回
転し、その速度が上昇していく。機関の回転速度がある
程度上昇すると機関の始動が確認される。この始動の確
認は、信号コイル23aが信号Vp(基準信号)を発生した
時刻から信号Vp′を発生した時刻までの時間の長さを判
別することにより行われる。
機関の始動が確認されると第5図のメインルーチン
で、スロットル開度(スロットル開度が変更されるごと
に検出手段により検出されてデジタル情報としてRAMに
記憶されている。)等に応じて目標点火時期の演算が行
われる。また安全のために機関のオーバーヒートや過回
転等の異常の有無の確認が行われ、異常があるときには
機関の回転速度を安全速度以下に抑えるたに点火時期を
遅角させたり、点火火花を間引いたり、特定の気筒の点
火を失火させたりするが、この点については本発明の要
旨から外れるので、詳細な説明は省略する。なおこの安
全を図るための過程は省略することもできる。
第13図(C)に示すように時刻T1xで第1のカウンタ3
0hのパルス信号の計数値が第2レジスタ30iに入力され
た第1の数N1xに一致すると、出力ポートAoからオア回
路26を通して入力ポートa1に信号が与えられ、その時の
タイマカウンタ30eの計数値(第1の数N1x個のパルス信
号の計数が終了した時刻T1x)がラッチされる。
また第1のカウンタ30hの計数値が第2レジスタ30iの
内容と一致する毎に第7図の割込みルーチンが実行され
る。この割込みルーチンでは、先ず第3の数N3のパルス
信号の計数が終了したか否かの判定がされ、次いで第2
の数N2のパルス信号の計数が終了しているか否かの判定
がされるが、第1の数N1xのパルス信号の計数が終了し
た段階では、第2の数N2及び第3の数N3の計数は終了し
ていないため、タイマカウンタ30eの計数値を記憶させ
るステップに進む。これにより第1の数N1xの計数が終
了した時の時刻T1xが記憶される。次いで第2レジスタ3
0iに第2の数N2をセットし、更に第3のレジスタ30nに
第3の数N3をセットしてメインルーチンに戻る。第2レ
ジスタ30iに第2の数がセットされると第13図(C)に
示すように第1のカウンタ30hが直ちに第2の数N2の計
数を開始する。また第3レジスタ30nに第3の数N3がセ
ットされると第13図(D)に示すように第2のカウンタ
30mがパルス信号の計数を開始する。
第1のカウンタ30hの計数値が第2レジスタ30iに入力
されている第2の数N2に一致するとタイマカウンタ30e
の計数値がラッチされると共に、再び第7図の割込みル
ーチンが実行され、ラッチされているタイマカウンタ30
eの計数値(第2の数N2の計数が終了した時刻T2x)を記
憶する。次いで第2レジスタ30iに次の気筒用の第1の
数N1xをセットした後点火時期計測時間を演算する過程
を行う。この過程では、第2の数N2のパルス信号の計数
が終了した時刻T2xと第1の数N1xのパルス信号の計数が
終了した時刻T1xとの差とその回転した角度(リングギ
アの歯数N2により求められる)とから機関の回転速度の
情報を得て、メインルーチンで演算されている点火時期
Tiのデータを、第3の数N3の計数が終了した時刻から点
火時期Tiまでの時間に等しい「点火時期計測時間」tiに
変換する。その後メインルーチンに復帰する。
次いでカウンタ30mの計数値が第3レジスタ30nにセッ
トされている第3の数N3に一致するとタイマカウンタ30
eの計数値がラッチされると共に、再び第7図の割込み
ルーチンが実行される。このとき第7図の割込みルーチ
ンでは、先ず点火すべき気筒を示す気筒判別用フラグを
立て、次いで、すでに演算されている点火時期計測時間
を第1レジスタ30dにセットし、メインルーチンに戻
る。
タイマカウンタ30eの計数値が第1レジスタ30dの内容
に一致すると第9図の割込みルーチンが実行され、気筒
判別用フラグにより判別されている気筒(最初は第1の
気筒)の点火信号入力端子に点火信号が与えられる。
第1のカウンタ30hが第2レジスタ30iにセットされて
いる第1の数N1xの計数を終了すると再び第7図の割り
込みルーチンが実行される。以後上記と同様の動作が2
回繰り返され、第2の気筒及び第3の気筒が点火され
る。第3の気筒が点火された後、再び基準信号が発生す
ると、第6図の割り込みルーチンからプログラムが実行
される。
上記の実施例においては、第6図において第1の数N1
xを第2レジスタ30iにセットして第1のカウンタ30hに
パルス信号の計数を行わせる過程と、第7図の割込みル
ーチンで第2の数N2を第2レジスタ30iにセットして第
2の数N2の計数を行わせる過程及び次の気筒用の第1の
数N1xを第2レジスタにセットして再度第1の数N1xの計
数から行わせる過程とにより、第1のパルス計数手段
が、また第7図において第3の数N3を第3レジスタ30i
にセットしてカウンタ30hにパルス信号の計数を行わせ
る過程で第2のパルス計数手段がそれぞれ実現され、こ
れら第1及び第2のパルス計数手段により第1図のパル
ス信号計数手段3が構成されている。
また第1のカウンタ30hの計数値が第1の数N1xに一致
したときにタイマカウンタ30eの計数値をセーブする過
程で第1の時刻記憶手段が実現され、第7図においてカ
ウンタ30mの計数値が第2の数N2に一致したときにタイ
マカウンタ30eの計数値をセーブする過程で第2の時刻
記憶手段が実現されている。
また第5図のメインルーチンにおいて点火時期を演算
する過程で点火時期演算手段5が実現され、第7図の点
火時期計測時間を演算する過程で点火時期計測時間演算
手段6が実現される。
更に第9図の割込みルーチンにより点火信号供給手段
8が実現される。
上記の実施例においては、第1の数N1xのパルス信号
の計数が終了した時刻T1xから第2の数N2のパルス信号
の計数が終了した時刻T2xまでの時間により回転速度情
報を得ている。この回転速度情報を得る期間は、機関の
瞬時回転速度が比較的安定している(各回転毎の変化が
少ない)期間に設定するのが望ましい。またこの期間は
実際に点火時期の計測を開始する時刻に近い期間である
ことが望ましい。本発明においては、第1の数N1xを適
宜に設定することにより、回転速度の情報を得る期間
(第2の数N2のパルス信号を計数する期間)を任意の位
置に設定することができる。
2サイクル機関では、第2の数N2のパルス信号を計数
する期間を、機関の回転が慣性に頼っていて回転速度が
低下していく領域(圧縮行程)に設定するのが好まし
い。第2の数N2を計数する領域を機関の特性や機関の回
転速度に応じて最適な領域に持っていくように、第1の
数N1xを機関の特性や回転速度(第2の数N2のパルス信
号を計数する時間から求める。)に応じて適宜に変更す
ることもできる。
また1回転当りに発生するパルス信号の数が気筒数で
割り切れない場合には、基準信号が発生する位置をパル
ス信号が発生していない位置に設定すると共に、第1な
いし第nの気筒用の第1の計数動作が終了する位置相互
間の角度間隔がほぼ360/nに等しくなるように各気筒用
の第1の数N1xを設定する。この場合第1の数N1xは気筒
によって異なる値をとる。例えば3気筒内燃機関の点火
時期を制御する場合、第1気筒用の第1の数N1x=N1と
すると、第2気筒用の第1の数N1xは、N1x=N1±αとな
り、第3気筒用の第1の数N1xは、N1x=N1±βとなる。
ここでα及びβは整数(0を含む)である。
上記の実施例では、第1のN1xの数計数が終了した時
刻T1xから第3の数N3の計数を開始させるようにしてい
る。この場合第1の数N1xの計数を行う時間と第3の数N
3の計数を行う時間との和が気筒相互間の点火間隔より
も短いことが必要である。従って機関の低速領域から高
速領域まで正確に点火時期を制御するためには、第1の
数N1x及び第3の数N3を機関の回転速度に応じて適宜に
変化させるのが好ましい。
なお、第3の数N3の計数終了時刻は、第2の数N2の計
数が終了した後、回転速度の演算と点火時期計測時間の
演算とが終了する時刻以降に設定する必要があるのはも
ちろんである。
上記のように、第1の数N1xのパルス信号を計数した
後、更に第3の数N3のパルス信号を計数した時刻T3xか
ら点火時期の計測を開始させるようにすると、その間に
点火時期計測時間の演算を行うことができるだけでな
く、時刻T2xにおいて回転速度の情報を得てから、実際
に点火時期計測時間の計測を開始する時刻T3xまでの間
に生じる速度変動により誤差を修正することができる。
即ち、時刻T2xから時刻T3xまでの間に回転速度が上昇し
たとすると、演算された点火時期計測時間が長すぎるこ
とになるが、この場合点火時期計測時間の計測を開始す
る位置が早まるため、実際の点火時期と目標点火時期と
の間のずれを少なくすることができる。
また時刻T2xから時刻T3xまでの間に回転速度が低下し
た場合には、演算された点火時期計測時間が短すぎるこ
とになるが、この場合点火時期計測時間の計測を開始す
る位置が遅れるため、実際の点火時期と目標点火時期と
の間のずれを少なくすることができる。
上記の実施例では、リングギアを利用してパルス信号
を得ているが、本発明においては、機関の微小回転角度
毎に発生するパルス信号を得ればよく、機関と同期回転
する部材、例えばフライホイールに取付けたコード板と
該コード板に設けられたコードを読み取るセンサとによ
りエンコーダを構成することによって微小回転角度毎に
発生するパルス信号を得るようにしても良い。
上記の実施例では、第1の数N1xの計数が終了した時
刻から第3の数N3の計数を開始しているが、第13図
(D)に破線で示したように、第2の数N2の計数が終了
した時刻から第3の数N3の計数を開始させるようにして
もよい。この場合、第1のカウンタ30hの計数値が第2
レジスタ30iの内容と一致する毎に実行される割込みル
ーチンは第8図のようになる。
上記の実施例では、パルス発生検出手段9を回路によ
り実現しているが、マイクロコンピュータ30内のROMに
格納したプログラムによりこの手段を実現することもで
きる。パルス発生検出手段9をマイクロコンピュータに
より実現する場合には、例えば、第4図に示すようにマ
イクロコンピュータの入力ポートa2及びa3と接地間にサ
イリスタThを接続して該サイリスタによりパルス信号消
去手段を構成し、該サイリスタのゲートを抵抗Roを通し
てマイクロコンピュータの出力ポートAo3に接続する。
また基準信号が与えられたときに実行される第6図の割
込みルーチンを第10図に示すように変更する。
この例では、パルス信号が高レベルであるか否かを判
別する過程によりパルス信号発生検出手段9が実現さ
れ、該検出手段によりパルス信号が発生していることが
検出されたときには出力ポートAo3の電位を高レベルに
した後再び低レベルにする。出力ポートが高レベルにな
ることによりサイリスタThがトリガされるため、パルス
信号がサイリスタThを通して短絡されて消去される。そ
の他は第6図の割込みルーチンと同様である。
上記の実施例では、1回転当り基準信号を1回だけ発
生させるようにしたが、第14図に示すように、多気筒内
燃機関を点火する場合に、各気筒毎に基準信号を発生さ
せるようにすることもできる。第14図に示した例では、
信号発電機2の回転した2つの誘導子磁極部を設けて、
機関が1回転する間に信号Vp3,Vp1,Vpa,Vp2を発生させ
る。これらの信号のうち、120度間隔で発生する信号Vp
3,Vp1,及びVp2はそれぞれ第3の気筒、第1の気筒及び
第2の気筒の上死点前5度の位置で発生する信号で、こ
れらの信号が基準信号として用いられる。また信号Vp1
及びVp2の間で発生する信号Vpaは点火すべき気筒を判別
するために用いられる。すなわち、信号Vpaが発生した
ことが検出されたときに次に点火すべき気筒が第2気筒
であると判別される。
このように気筒ごとに基準信号を発生させる場合に
は、前記実施例における第7図の割込みルーチンを例え
ば第11図に示すように変更し、第5図のメインルーチン
と、第6図、第11図及び第9図の割込みルーチンとを実
行させる。
この場合には基準信号Vp3が発生したときに先ず第6
図の割込みルーチンを実行させ、パルス信号を第1の数
N1だけ計数する。第1の数N1の計数が終了した後、第11
図の割込みルーチンを実行させ、タイマの計数値をセー
ブした後、第2の数N2を第2レジスタにセットしてパル
ス信号を第2の数N2だけ計数させる。第2の数N2の計数
が終了した後、再び第11図の割込みルーチンを実行さ
せ、タイマの計数値をセーブすると共に、第3の数N3を
第3レジスタにセットして、パルス信号を第3の数N3だ
け計数させる。第3の数の計数を行っている間に、第2
の数N2の計数の終了時刻T2と第1の数N1の計数の終了時
刻T1との差から機関の回転速度を求め、該回転速度に基
いて点火時期計測時間を演算する。第3の数N3の演算が
終了した後に、点火すべき気筒を示すフラグを立て、次
いで点火時期計測時間を第1レジスタにセットする。点
火時期計測時間の計測が終了した後、第9図の割込みル
ーチンを実行させて第1の気筒で点火動作を行わせる。
次いで基準信号Vp1が発生したときに再び第6図の割
込みルーチンを実行させ、続いて第11図及び第9図の割
込みルーチンを実行させて第2気筒の点火を行わせる。
その後、基準信号Vp2が発生した時刻から再び第6図の
割込みルーチンから順に実行させ、上記と同様の過程を
繰り返して第3気筒の点火を行わせる。
第11図の割込みルーチンによる場合には、第2の数N2
の計数が終了した後に、第3の数N3の計数を開始するよ
うにしたが、第14図に破線で示したように、第1の数N1
の計数が終了した後に第3の数N3の計数を開始するよう
にしてもよい。この場合には、第11図の割込みルーチン
を第12図のように変更する。
本発明を適用できる点火時期制御方法及び点火時期制
御装置は上記の例に限られるものではなく、基準信号に
より指定された位置から機関の回転角度を計測するため
のパルス信号を計数して、所定数のパルス信号を計数す
るために要した時間から機関の回転速度を求めるととも
に該回転速度の情報に基いて点火時期計測時間を演算
し、パルス信号の計数により求めた点火時期計測開始位
置から該点火時期計測時間を計測することにより点火時
期を定めるようにした点火時期制御方法及び装置に本発
明を広く適用することができる。
上記の実施例においては、スロットルの操作量に応じ
て点火時期を変化させるようにしたが、機関の回転速度
に応じて点火時期を変化させる場合にも本発明を適用す
ることができる。
本発明における点火時期の決定は、所定の演算式によ
って行ってもよく、またスロットルの操作量や機関の回
転速度の種々の値に対して記憶装置に予め点火時期を記
憶させておいて、検出されたスロットル操作量や機関の
回転速度に応じて記憶装置から点火時期を読み出す方法
によっても良い。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、基準信号が発生した
ときにパルス信号が既に発生している状態が生じたとき
に該パルス信号を消去して次に発生するパルス信号から
計数を開始させるようにしたので、基準信号とパルス信
号との間に許される位相ずれの許容範囲を従来の2倍に
することができる。従って、信号源を製作する際の機械
工作の寸法精度及び信号源を機関に組み付ける際の位置
決め精度を従来よりもラフにすることができる。また基
準信号とパルス信号との間に許される位相ずれの許容範
囲を従来より大幅に広くすることができるため、電機子
反作用により基準信号とパルス信号との間の位相関係が
変化してもパルス信号の計数に誤差が生じないようにす
ることができ、点火時期の制御を低速領域から高速領域
まで正確に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は請求項2の発明の構成を示すクレーム対応図、
第2図は本発明の実施例で用いる装置の構成を概略的に
示した構成図、第3図は第2図の各部の更に具体的な構
成例を示した構成図、第4図は本発明の他の実施例で用
いる装置の構成を概略的に示した構成図、第5図ないし
第9図は本発明の実施例の制御アルゴリズムを示すフロ
ーチャート、第10図はパルス発生検出手段をマイクロコ
ンピュータ内で実現する場合の制御アルゴリズムを示し
たフローチャート、第11図及び第12図はそれぞれ本発明
の他の異なる実施例の制御アルゴリズムを示したフロー
チャート、第13図は第5図ないし第9図のフローチャー
トに従う場合の信号波形と計数動作とを示した線図、第
14図は第11図及び第12図のフローチャートに従う場合の
信号波形と計数動作とを示した線図、第15図はパルス発
生検出手段とパルス消去手段の動作を説明するための信
号波形図、第16図は電機子反作用により基準信号とパル
ス信号との間に生じる位相差の変化を説明するための波
形図、第17図は基準信号とパルス信号との間の位相ずれ
の許容範囲を従来の方法による場合と本発明の方法によ
る場合とについて示した波形図、第18図は機関の各瞬時
の回転速度変動を示す線図である。 1……パルス信号発生手段、2……基準信号発生手段、
3……パルス信号計数手段、4……点火時期計測開始時
刻検出手段、5……点火時期決定手段、6……点火時期
計測時間演算手段、7……内燃機関用点火装置、8……
点火信号供給手段、9……パルス発生検出手段、10……
パルス信号消去手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仁藤 博康 静岡県沼津市大岡3744番地 国産電機株 式会社内 (56)参考文献 特開 平3−213663(JP,A) 特開 昭57−193767(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関が微小角度回転する毎にパルス信
    号を発生するパルス信号発生手段を設けるとともに、内
    燃機関の所定の回転角度位置で基準信号を発生する基準
    信号発生手段を設け、前記基準信号が発生する毎に前記
    パルス信号の計数を開始させ、前記パルス信号の計数の
    過程で一定数のパルス信号が計数されるのに要する時間
    から前記内燃機関の回転速度を検出し、また設定された
    数のパルス信号を計数することにより点火時期計測開始
    位置を検出し、検出された回転速度に基いて点火時期開
    始位置から点火時期までの時間を点火時期計測時間とし
    て求め、該点火時期計測時間の計測を前記点火時期計測
    開始位置から開始させて、該点火時期計測時間が計測さ
    れたときに内燃機関用点火装置に点火信号を与えて点火
    動作を行わせる内燃機関の点火時期制御方法において、 前記基準信号の発生時にパルス信号が発生しているか否
    かを検出し、前記基準信号の発生時に既にパルス信号が
    発生していることが検出されたときに発生しているパル
    ス信号を消去し、消去したパルス信号の次のパルス信号
    から計数を開始することを特徴とする内燃機関の点火時
    期制御方法。
  2. 【請求項2】内燃機関が微小角度回転する毎にパルス信
    号を発生するパルス信号発生手段と、内燃機関の所定の
    回転角度位置で基準信号を発生する基準信号発生手段
    と、前記基準信号が発生する毎に前記パルス信号の計数
    を行うパルス信号計数手段と、前記パルス信号計数手段
    により設定された数のパルス信号が計数されたときの時
    刻を点火時期計測開始時刻として検出する点火時期計測
    開始時刻検出手段と、内燃機関の目標点火時期を決定す
    る点火時期決定手段と、前記パルス信号計数手段により
    一定数のパルス信号が計数されるのに要する時間から前
    記内燃機関の回転速度を検出して該回転速度に基いて前
    記点火時期計測開始時刻から目標点火時期までの時間に
    等しい点火時期計測時間を演算する点火時期計測時間演
    算手段と、前記点火時期計測開始位置から前記点火時期
    計測時間の計測を開始して該点火時期計測時間が計測さ
    れたときに内燃機関用点火装置に点火信号を与える点火
    信号供給手段とを備えた内燃機関の点火時期制御装置に
    おいて、 前記パルス信号が発生したことを検出するパルス発生検
    出手段と、 前記基準信号の発生時に前記パルス発生検出手段により
    パルス信号の発生が検出されているときに発生している
    パルス信号を消去するパルス信号消去手段とを具備した
    ことを特徴とする内燃機関の点火時期制御装置。
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