JPH0650107B2 - 内燃機関の点火装置 - Google Patents

内燃機関の点火装置

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JPH0650107B2
JPH0650107B2 JP60211962A JP21196285A JPH0650107B2 JP H0650107 B2 JPH0650107 B2 JP H0650107B2 JP 60211962 A JP60211962 A JP 60211962A JP 21196285 A JP21196285 A JP 21196285A JP H0650107 B2 JPH0650107 B2 JP H0650107B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、内燃機関の制御装置に関するものであり、特
に、クランク軸がいかなるタイミングで逆回転しても、
常に、当該内燃機関を良好に制御することのできる内燃
機関の制御装置に関するものである。
(従来の技術) 内燃機関の始動は、例えばセルモータを回転させること
により行われるが、セルモータの1回の動作で内燃機関
が始動しないときには、該内燃機関のクランク軸は、あ
る角度逆転してから停止する場合がある。また、エンス
ト時においても、クランク軸が一旦逆転してから停止す
る場合がある。
このクランク軸の逆転(ゆり戻し)時において、点火プ
ラグを点火させると、当該内燃機関が逆回転したり、あ
るいは、クランク軸の角度位置と、各気筒に配置される
点火プラグの点火タイミングとの対応関係がずれるため
に、当該内燃機関の、停止後における再始動時において
は、各気筒に対する誤配電のために、各気筒に対する点
火位置が極端にずれ、異音発生等商品性上好ましくない
ことがあった。
この欠点を解決するために、内燃機関の逆転あるいは停
止を検知したならば、点火プラグが点火しないように、
あるいは、逆回転後の再始動時において、各気筒に対す
る点火位置がずれないようにするための技術が開発され
ている。
前記技術の一例として、例えば、特公昭59−2875
1号公報には、クランク軸が定角度回転される毎に出力
され、点火タイミングを制御するパルスのパルス間隔を
検知し、該パルス間隔が所定時間以上であるときに、当
該内燃機関が逆回転したものとみなし、該逆回転後の再
始動時においては、各気筒に対する点火位置がずれない
ように、点火装置を制御するという技術が開示されてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) 上記した従来の技術は、次のような問題点を有してい
た。
前記特公昭59−28751号公報に記載された技術に
よると、前記パルスが出力され、ある点火プラグが放電
した時、あるいはその直後に、逆転が起きた場合におい
ては、該逆転後の再始動時における各気筒の点火タイミ
ングを最適な状態に保つことができる。
しかしながら、逆転のタイミングによっては、−例え
ば、定角度ごとに出力されるパルス間のほぼ中間時期に
逆転が起きた場合には、前記定角度ごとに出力されるパ
ルスのパルス間隔があまり変化しないことがあり、これ
により、前記逆転が検知出来なくなることがあった。
この結果、前記逆転中に点火プラグが点火し、当該内燃
機関が逆回転したり、あるいは当該内燃機関の耐久性が
損なわれたりするという不都合が生じる場合があった。
本発明は、前述の問題点を解決するためになされたもの
である。
(問題点を解決するための手段および作用) 前記の問題点を解決するために、本発明は、クランク
軸、あるいはクランク軸に同期して回転する軸が定角度
回転するごとに出力信号を発生するように構成された出
力装置を2組設け、該出力装置を、その出力信号の位相
が若干異なるように配置し、一方の出力装置が発生する
出力信号および他方の出力装置が発生する出力信号の時
間間隔と、前記他方の出力装置が発生する出力信号およ
び前記一方の出力装置が発生する出力信号の時間間隔と
を比較し、それらか時間間隔の大小関係が逆転したとき
に、当該内燃機関が逆転したとみなし、これにより、当
該内燃機関の制御装置を付勢するという手段を講じ、こ
の結果、逆転が、クランク角のどの位置から始まって
も、該逆転を検知することができるので、いかなるタイ
ミングで逆転が生じても、当該内燃機関を常に最適な条
件で制御することができるという作用効果を生じさせた
点に特徴がある。
(実施例) 以下に図面を参照して、本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。この第1図は、本発明はV型エンジンに適用された
実施例を示している。
図において、ロータ1は、当該内燃機関のクランク軸あ
るいは、クランク軸に同期して回転する軸に固着されて
いる。前記ロータ1の周囲には、例えば45度おきに、
爪1Aが7個だけ配置されている。すなわち、前記爪1
Aは、第1図の符号1Bで示される部分には配置されて
いない。
第1および第2のパルサ2,3は、前記爪1Aの通過を
検知するためのセンサであり、前記ロータ1の外周に、
その中心に対して、例えば135度(45度×3)より
も若干小さな角度θを張るように配置されている。した
がって、前記ロータ1が矢印A方向に回転した場合に
は、第2のパルサ3は第1のパルサ2よりも早いタイミ
ングで、爪1Aを検出する。
前記第2のパルサ3の出力線は、フリップフロップ4の
セット入力端子Sに接続されている。
前記フリップフロップ4のリセット入力端子Rは、後述
するCPU5のクリア出力端子CLに接続され、さらに
該フリップフロップ4の出力端子Qは、CPU5の第2
の入力端子C2に接続されている。
前記第1のパルサ2の出力線は、CPU5の第1の入力
端子C1に接続されている。
前記CPU5の第1の出力端子Aは、ソフトオフスイッ
チ6の入力端子Iおよび第1のトランジスタ11のベー
スに接続され、同様に、前記CPU5の第2の出力端子
Bは、ソフトオフスイッチ6の入力端子Iおよび第2の
トランジスタ12のベースに接続されている。また、前
記CPU5の第3の出力端子Cは、ソフトオフスイッチ
6の制御端子Uに、さらに電源端子Pは、イグニッショ
ンスイッチ7の一方の端子に接続されている。
前記ソフトオフスイッチ6の出力端子Oは、接地されて
いる。
前記イグニッションスイッチ7およびバッテリ8、なら
びに第1および第2のトランジスタ11,12、第1お
よび第2の点火コイル13,14、ならびに第1および
第2の点火プラグ15,16は、各々図示されるように
接続されている。
なお、前記フリップフロップ4は、第2のパルサ3の出
力信号を受けて、出力端子QからCPU5へ制御信号を
出力する。そして、前記制御信号は、CPU5のクリア
出力端子CLから出力されるクリア信号によりリセット
される。
前記CPU5のクリア信号は、第1のパルサ2が出力信
号を発生し、かつ、出力端子Qから制御信号が出力され
ているときに、出力される。
また、前記ソフトオフスィッチ6は、例えばCR回路で
あり、その制御端子Uに制御信号が供給された場合に
は、第1および第2のトランジスタ11,12のベース
に流れる電流を、第1および第2の点火プラグ15,1
6が放電しないように、ある時定数をもって減少させ
る。
つぎに、前記第1図、および第2図ないし第4図を用い
て、本発明の一実施例の動作を説明する。
第2図は、第1図に示されたCPU5の動作を示すフロ
ーチャート、第3図は、第2図のステップS13で示さ
れた割込みルーチンの詳細を示すフローチャート、第4
図は、第1図に示された主な構成要素の出力波形を示す
タイムチャートであり、当該内燃機関が正常に回転して
いる状態を示している。
まず、イグニッションスイッチ7(第1図)を投入する
と、例えば図示されないスタータが回動し、当該内燃機
関のクランク軸−すなわち、ロータ1が矢印A方向に回
動させられる。そして、第2図に示された処理がスター
トする。
なお、第2図のフローチャートにおいては、ステップS
11以降は、後述する第1のパルスの割込みにより、ス
テップS13の割込みルーチンが実行される。そして、
ステップS1ないしステップS10では、第1のパルス
による割込みは禁止される。
まず、ステップS1において、第1のパルサ2が爪1A
を検知し、その出力が発生したか否かが判別される。以
下の説明においては、第1のパルサ2の出力パルスを、
第1のパルスという。
第1のパルスが検知されたならば、ステップS2におい
て、後述するT1が、CPU5のメモリ内に取り込ま
れ、記憶される。前記T1は、第1のパルス、または第
2のパルサ3の出力パルス(以下、第2のパルスとい
う)が発生した時点から、次の第1のパルスが発生する
までの時間であり、例えば前記CPU5に備えられた内
部カウンタ(図示せず)でクロック出力パルスを計数す
ることにより、測定される。
つぎにステップS3において、第1のパルスが発生した
とにき、フリップフロップ4の出力(以下、単にQ出力
という)が、“0”であるか否かが検知される。“0”
でなければ、ステップS4において、CPU5のクリア
出力端子CLからクリア信号が出力され、フリップフロ
ップ4がリセットされ、当該処理は再びステップS1に
戻る。
前記ステップS3において、Q出力が“0”であると判
別されると、ステップS5において、T1が、あらかじ
め設定された時間T0よりも大きいか否かが判別され
る。T1がT0よりも大きければ、ロータ1が停止ある
いは逆転している状態と判断されて、当該処理はステッ
プS1に戻る。
T1がT0よりも小さければ、ロータ1がある所定の角
速度以上で回転していると判断され、ステップS6にお
いて、ステージ番号STが1と定義される。前記ステー
ジ番号STは、第1のパルスが出力される毎に設定さ
れ、この実施例においては、ロータ1が一回転する間
に、1から7までのステージ番号が設定される。
つぎに、ステップS7において、第2のパルスが出力さ
れたか否かが判別される。第2のパルスが出力される
と、ステップS8において、Nが設定され、そしてステ
ップS9において、T2(N)が入力される。前記T2
(N)は、第1のパルスが発生した時点から第2のパル
スが発生した時点までの時間であり、前記T1と同様
に、CPU5の内部カウンタによるクロック出力パルス
の計数により測定される。
つぎにステップS10において、T2(N)が、あらか
じめ設定された時間T01よりも大きいか否かが判定さ
れる。T2(N)がT01よりも大きければ、ロータ1
が停止あるいは逆転している状態と判断されて、当該処
理はステップS1に戻る。T2(N)がT01よりも小
さければ、ロータ1がある所定の角速度以上で回転して
いると判断され、ステップS11において、第1のパル
スによる割込み禁止状態が解除される。
そして、ステップS12において、再び第1のパルスが
立上ったか否かが判別され、立上ったら、ステップS1
3の割込みルーチンが実行される。
前記割込みルーチンが実行されたならば、当該処理は、
再びステップS12に戻る。
前記割込みルーチンは、第3図に示されている。前記割
込みルーチンは、第2のパルスの出力の有無を1回検知
する。そして、該割込みルーチンの1回の実行によりス
テージ番号STが1だけ繰上がる。
まず、ステップS21において、T1が入力され、ステ
ップS22において、Q出力が“0”か否かが判別され
る。Q出力が“0”でなければ、ステップS23におい
て、ステージ番号STが1だけ繰上がり、ステップS2
4において、CPU5のクリア出力端子CLからクリア
信号が出力され、Q出力がリセットされる。
Q出力が“0”であれば、ステップS25においてステ
ージ番号STが1に設定される。
つぎに、ステップS26において、T2(N)がT1よ
りも大きいか否かが判別される。T1は、前記ステップ
S21で入力された値である。T2(N)は、この割込
みルーチンが、第2図に示された処理工程を経てから初
めて実行されるときは、ステップS9が入力された値で
あり、該割込みルーチンが第1のパルスの割込みにより
2回以上実行されているときは、後述するステップS3
6で入力される値である。
さて、第4図から明らかなように、T1は、ロータ1が
正常に回転しているときは、ステージ5および7で計測
されるものを除き、常にT2(N)よりも小さい。した
がって、T2(N)がT1よりも小さければ、当該内燃
機関が停止、あるいは逆転状態であると判断して、ステ
ップS29において、ソフトオフスイッチ6を動作さ
せ、第1の点火プラグ15あるいは第2の点火プラグ1
6が放電しないように、第1のトランジスタ11あるい
は第2のトランジスタ12を、ある時定数をもって、オ
フ(以下、ソフトオフという)させる。その後、当該処
理は、ステップS30に移る。
T2(N)がT1よりも大きければ、ステップS27に
おいて、ステージ番号STが3であるか否かが判別さ
れ、3であれば、ステップS28において、第1のトラ
ンジスタ11をオフさせてから、すなわち、CPU5の
第1の出力端子Aの出力を遮断し、第1の点火プラグ1
5を点火してから、当該処理はステップS30に移行す
る。ステージ番号STが3でなければ、直接ステップS
30に移行する。
ステップS30においては、前記ステップS5と同様
に、ステップS21で入力されたT1があらかじめ設定
されたT0よりも大きいか否かが判別され、T1の方が
大きければ、当該内燃機関が停止または逆転している状
態と判断して、当該処理は、第2図のステップS1に戻
る。
T1がT0よりも大きくなれば、ステップS31におい
て、ステージ番号STが2であるか否かが判別される。
ステージ番号STが2であれば、ステップS32におい
て、第1のトランジスタ11をオンさせてから、すなわ
ち、CPU5の第1の出力端子Aから制御信号を出力し
てから、当該処理はステップS33に移る。ステージ番
号STが2でなければ、直接、ステップS33に移る。
ステップS33およびステップS34は、第2のパルス
あるいは第1のパルスが出力されたか否かを判別するル
ープであり、ステップS33において、第2のパルスが
検知された場合は、当該処理はステップS35に移り、
またステップS34において第1のパルスが検知された
場合は、当該処理はステップS21に戻る。
ステップS35においては、各ステージ毎にT2を定義
するためのNに1が加算され、そしてステップS36に
おいては、T2(N)が入力される。
ステップS37においては、前記ステップS26と同様
に、T2(N)とT1とが比較され、T2(N)がT1
よりも小さければステップS41においてソフトオフス
イッチ6を動作させ、その後、当該処理はステップS4
2に移行する。
T2(N)がT1よりも大きければ、ステップS38に
おいて、ステージ番号STが5であるか否かが判別され
る。ステージ番号STが5でなければ、当該処理はステ
ップS42へ移行し、5であればステップS39へ移行
する。
ステップS39においては、T2(N)がT2(N−
1)よりも大きいか否かが判別される。そして、T2
(N)がT2(N−1)よりも小さければ、当該内燃機
関が停止あるいは逆転している状態であると判断して、
ステップS41において、ソフトオフスイッチ6を動作
させ、T2(N)がT2(N−1)よりも大きければ、
ステップS40において、第2のトランジスタ12をオ
フさせる。すなわち、CPU5の第2の出力端子Bの出
力を遮断し、第2の点火プラグ16を点火させる。
ここで、このステップS39において、T2(N)がT
2(N−1)よりも小さい時に、当該内燃機関が停止あ
るいは逆転している状態であると判断する理由を、第5
図に用いて説明する。
第5図は、内燃機関が始動時正常に回転している場合に
おける、エンジン回転数、換言すればクランク軸の角速
度と時間との関係を示すグラフである。そして、この第
5図にはクランク軸が一回転したときの様子が示されて
いる。
第5図から明らかなように、始動時の、圧縮上死点TD
C1,TDC2(換言すれば第1および第2のトランジ
スタ11,12がオフになる時期の近傍)から、その手
前約90度の範囲では、当該内燃機関が正常に回転して
いれば、エンジン回転数は必ず下降する。
ここで、ステップS39は、第4図におけるステージ5
の開始から、該ステージ5において最初に第2のパルス
が出力されるまでの時間T2(N)−すなわち、第2の
トランジスタ12がオフになるクランク角度から、約4
5度手前の範囲−と、その直前の、ステージ4における
T2(N−1)−すなわち、第2のトランジスタ12が
オフとなるクランク角度の約45度手前から約90度手
前の範囲−とを比較するものであり、当該内燃機関が正
常に回転していれば、ステージ5におけるT2(N)
は、ステージ4におけるT2(N−1)よりも必ず大き
くなる。そして、このT2(N)とT2(N−1)との
大小関係が逆転していれば、当該内燃機関が停止あるい
は逆転していると判断することができる。
つぎにステップS42においては、ステップS10と同
様に、前記ステップS36で入力されたT2(N)とあ
らかじめ設定されたT01とを比較し、T2(N)がT
01よりも大きければ、当該内燃機関が停止あるいは逆
転していると判断し、当該処理はステップS1に戻る。
T2(N)がT01よりも大きくなれけば、ステップS
43において、ステージ番号STが4であるか否かが判
断される。ステージ番号STが4であれば、ステップS
44において、第2のトランジスタ12がオン、すなわ
ちCPU5の第2の出力端子Bから制御信号が出力され
た後、当該処理はステップS12に戻る。また、ステー
ジ番号STが4でなければ、直接ステップS12に戻
る。
さて、当該内燃機関が規定された方向に正常に回転して
いるときは、第1のパルスおよび第2のパルスは、第4
図に示されるように出力され、該第1および第2のパル
ス出力により、CPU5は第2図および第3図に示され
た処理を実行する。この結果、ステージ2の始めで第1
のトランジスタ11がオンになり、ステージ3の始め
で、該第1のトランジスタ11がオフ(第1の点火プラ
グ15が点火)になる。また、ステージ4において第2
のパルスが出力されたときに第2のトランジスタ12が
オンになり、ステージ5において最初に第2のパルスが
出力されたときに、該第2のトランジスタ12がオフ
(第2の点火プラグ16が点火)になる。
つぎに、当該内燃機関が逆転した場合における本発明の
一実施例の動作を、第6図ないし第8図、および第3図
に示したフローチャートを用いて説明する。
第6図は、第1のトランジスタ11がオンになったとき
に逆転が起きた場合の、本発明の一実施例の動作を示す
タイムチャートである。
なお、第6図に示されたステージ番号STは、ステップ
S23でカウントされるステージ番号STであり、かっ
こ内に示されたものは、実際のステージ番号STを示し
ている。
まず、第1のトランジスタ11がオンになったときに逆
転が起きると、第1および第2のパルス出力は、第6図
に示されるように、ステージ2の開始を示す第1のパル
スが出力された時点を基準にしてほぼ対称となるよう
に、出力されることになる。
ステージ2の開始から第2のパルスが出力されるまでの
時間T2(N)は、ステップS36で入力され、該T2
(N)およびその直前のT1は、ステップS37で比較
される。
第4図との比較から明らかなように、正常な回転であれ
ば、ステージ2における前記T2(N)は前記T1より
も長いが、第1のトランジスタ11がオンになったとき
に逆転が起きると、前記T2(N)および前記T1はほ
ぼ一致し、CPU5の処理はステップS37からステッ
プS41へ移行する。そして、該ステップS41におい
て、CPU5の第3の出力端子Cから制御信号が出力さ
れ、ソフトオフスイッチ6がオンになり、第1のトラン
ジスタ11は、ソフトオフされる。
ここで、逆転開始時のクランク軸の速度が、逆転開始直
前のクランク軸の速度よりも大きい場合には、前記T2
(N)が前記T1よりも長くなるので、当該処理がステ
ップS37からステップS41へ移行することができな
くなる。したがって、この時点(ステージ2において第
2のパルスが出力された時点)では、第1のトランジス
タ11をソフトオフすることができない。
そこで、この場合には、ステージ3の開始を示す第1の
パルスが出力されたときに、第1のトランジスタ11が
ソフトオフされる。すなわち、当該処理がステップS3
7からステップS38へ移行すると、その後、ステップ
S42,S43を経て、そしてステップS12におい
て、ステージ3の開始を示す第1のパルスの出力が検知
される。そして、ステージ2の第2のパルス出力時から
ステージ3開始までの時間T1がステップS21で入力
され、該T1と前期ステージ2におけるT2(N)とが
ステップS26で比較される。第6図から明らかなよう
に、ステージ2のT1は、該ステージ2のT2(N)よ
りも必ず大きいので、当該処理はステップS26からス
テップS29へ移行し、このステップS29において、
第1のトランジスタ11はソフトオフされる。このソフ
トオフは、第6図においては二点鎖線で示されている。
第7図は、第2のトランジスタ12がオンになる直前に
逆転が起きた場合の、本発明の一実施例の動作を示すタ
イムチャートである。
第2のトランジスタ12がオンになる直前に逆転が起き
ると、すなわちステージ4において第2のパルスが出力
される前に逆連が起きると、第1および第2のパルスの
出力は、前記逆転が起きた時点を基準として、ほぼ対称
に出力される。
第2のトランジスタ12のオン動作は、前述したよう
に、ステージ4において、第2のパルスが出力されたと
きに行なわれるが、この場合には、ステージ4において
第2のパルス出力を待っているとき(ステップS33)
に、第1のパルスが出力されてしまい、当該処理は、ス
テップS33からステップS34を経て、ステップS2
1に移行してしまう。そして、その後にステップS23
において、ステージ番号STが5に定義されてしまうの
で、この逆転時においては、第2のトランジスタ12が
オンになることがない。
第8図は、第2のトランジスタ12がオンになった直後
に逆転が起きた場合の、本発明の一実施例の動作を示す
タイムチャートである。
第2のトランジスタ12がオンになった直後、すなわ
ち、ステージ4において第2のパルスが出力された直後
に逆転が起こると、前記逆転が起きた時点を基準として
ほぼ対称となるように、第1および第2のパルスが出力
される。
第2のトランジスタ12は、ステップS33において第
2のパルス出力が確認された後、ステップS43におい
て、ステージ番号STが4であることが確認されると、
ステップS44において、オンになる。そして、その
後、当該処理はステップS12に戻り、第1のパルスが
出力されるのを待つ。
したがって、第8図に示されるように、第2のトランジ
スタ12がオンになった後、再び第2のパルスが出力さ
れても、CPU5のクリア出力端子CLからクリア信号
が出力されたり、T1あるいはT2(N)が入力された
りすることがない。
そして、その後、第1のパルスが入力されると、再びス
テップS13に示された割込みルーチンが実行される。
前記第1のパルスが入力されると、ステップS21にお
いて、第2のトランジスタ12がオンになってからステ
ージ5の開始までの時間T1が入力される。そしてステ
ップS26において、前記T1と、ステージ4の開始か
ら第2のトランジスタ12がオンになるまでの時間T2
(N)とが比較される。そして、この場合は、前記T1
が前記T2(N)よりも長いと判定され、ステップS2
9において、ソフトオフスイッチ6がオンになり、第2
のトランジスタ12はソフトオフされる。
前記T1が前記T2(N)よりも長くない場合、あるい
はステップS29におけるソフトオフスイッチ6のオン
動作を、第1のトランジスタ11だけをソフトオフさせ
るように構成した場合は、ステージ5において第2のパ
ルスが出力された時に入力される、ステージ5の開始か
ら、該ステージ5において第2のパルスが入力された時
までの時間T2(N)と、第2のトランジスタ12がオ
ンになってからステージ5の開始までの時間T1とが、
ステップS37において比較され、前記T2(N)が前
記T1よりも小さいと判断されたときは、ステップS4
1において、第2のトランジスタ12はソフトオフされ
る。
さらに、ステップS37において、何らかの理由によ
り、前記T2(N)が前記T1よりも小さいと判断され
なかったときは、ステップS38においてステージ番号
STが5であることが確認された後、ステップS39に
おいて、前記T2(N)と、その前の、ステージ4の開
始から第2のトランジスタ12がオンになるまでの時間
T2(N−1)とが比較される。第8図より明らかなよ
うに、当該内燃機関が正常に回転していないときは、前
記T2(N)は前記T2(N−1)よりも必ず小さいの
で、この結果、当該処理はステップS39からステップ
S41に移行し、第2のトラジスタ12は確実にソフト
オフされる。
さて、前記第6図の説明は、第1のトランジスタ11に
通電が開始された時に、逆転が生じた場合について記載
されているが、第2のトランジスタ12に通電が開始さ
れた時に、逆転が生じた場合についても同様である。
さらに、第7,8図の説明も、第2のトランジスタ12
に通電が開始される直前、および通電が開始された直後
に、逆転が生じた場合について述べられているが、第1
のトランジスタ11に通電が開始される直前、および通
電が開始された直後に、逆転が生じた場合についても同
様である。
また、前述の実施例においては、本発明による内燃機関
の逆転検知の手法は、点火装置において第1のトランジ
スタ11あるいは第2のトランジスタ12のソフトオフ
動作にのみ利用されるものとして説明させているが、特
にこれのみに限定されることはなく、内燃機関の逆転検
知により制御されるすべての制御装置に適用されること
は言うまでもない。
また、以上の説明から明らかなように、TDC(すなわ
ち、点火時期付近)以前90度付近からTDCに至るま
での範囲では、常にエンジン回転数は減少しているの
で、単に、点火時期前の所定の一定角度ごとに角度位置
パルスを発生する1つの手段と、そのパルス間隔を測定
する手段とを設け、制御タイミング直前の位置パルスの
発生する時間間隔が、所定時間よりも小であり、かつ前
記直前の時間間隔の1つ前の区間の時間間隔よりも大と
なっているときに正転状態であると判断し、他の場合は
逆転状態であると判断するように、当該内燃機関の制御
装置を構成しても良い。
さらに、前記実施例は、V型エンジンに適用されるもの
として説明したが、いかなるエンジンに適用されても良
いことは当然である。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、つぎ
のような効果が達成される。
すなわち、内燃機関のクランクシャフトと同期して回転
するロータの周囲に定角度ごとに複数かつ幅狭の突起を
設けると共に、ロータが定角度回転するごとにこの突起
を検出して出力信号を発生するように構成された出力装
置を2組設け、該出力装置を、その出力信号の位相が若
干異なるように配置し、一方の出力装置が発生する出力
信号および他方の出力装置が発生する出力信号の時間間
隔と、前記他方の出力装置が発生する出力信号および前
記一方の出力装置が発生する出力信号の時間間隔とを比
較し、それら時間間隔の大小関係が逆転したときに、当
該内燃機関が逆転したとみなすようにしたので、そもそ
も点火時期を細かく制御することを目的としてロータ周
囲に設けた複数の爪(突起)およびセンサをそのまま利
用して、細かい点火時期制御はもちろんのこと、逆転検
知までも同時に行えるようになり、特に逆転検知に関し
ては、逆転が、クランク角のどの位置から始まっても、
該逆転を検知することができる。
したがって、点火装置においては、いかなる逆転時にお
いても、点火プラグが点火しないようにすることがで
き、あるいはまた該逆転後の再始動時における、各気筒
への点火タイミングを常に最適な状態に設定することが
できることはもちろんのこと、すべての制御装置におい
て、前記逆転検知により、常に正常な制御状態を維持す
ることができる。
これにより、当該内燃機関の制御装置を信頼性が高くな
ると共に、商品性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示す概略ブロック
図、第2図はCPUの動作を示すフローチャート、第3
図は第2図のステップS13で示された割込みルーチン
の詳細を示すフローチャート、第4図は内燃機関が正常
な方向に回転している場合における本発明の一実施例の
主な構成要素の出力波形を示すタイムチャート、第5図
は内燃機関が正常な方向に回転している場合におけるエ
ンジン回転数と時間との関係を示すグラフ、第6図ない
し第8図は内燃機関が逆転した場合における本発明の一
実施例の主な構成要素の出力波形を示すタイムチャート
である。 1……ロータ、1A……爪、2……第1のパルサ、3…
…第2のパルサ、4……フリップフロップ、5……CP
U、6……ソフトオフスイッチ、11……第1のトラン
ジスタ、12……第2のトランジスタ、13……第1の
点火コイル、14……第2の点火コイル、15……第1
の点火プラグ、16……第2の点火プラグ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関のクランクシャフトと同期して回
    転するロータと、 ロータの周囲に定角度ごとに設けられた複数かつ幅狭の
    突起と、 ロータの周囲と対向するように固定配置され、前記突起
    を検出するごとに出力を発生する第1の定角度検知手段
    と、 前記第1の定角度検知手段から前記定角度の正数倍より
    予定角度だけずれた位置でロータ周囲と対向するように
    固定配置され、前記突起を検出するごとに出力を発生す
    る第2の定角度検知手段と、 前記第2の定角度検知手段の出力時から、前記第1の定
    角度検知手段の出力時までの時間を計測する第1の計測
    手段と、 前記第1の定角度検知手段の出力時から、前記第2の定
    角度検知手段の出力時までの時間を計測する第2の計測
    手段と、 前記第1の計測手段により計測された時間および前記第
    2の計測手段により計測された時間の大小関係に基づい
    て逆転検知出力を発生する逆転検知手段と、 前記逆転検知手段の出力に応じて、内燃機関を制御する
    制御手段とを具備したことを特徴とする内燃機関の点火
    装置。
  2. 【請求項2】内燃機関が定角度回転するごとに出力を発
    生する第1の定角度検知手段と、 内燃機関が前記定角度と同一角度回転するごとに出力を
    発生し、かつ前記第1の定角度検知手段の出力と異なる
    位相で出力を発生するように配置された第2の定角度検
    知手段と、 前記第2の定角度検知手段の出力時から、前記第1の定
    角度検知手段の出力時までの時間を計測する第1の計測
    手段と、 前記第1の定角度検知手段の出力時から、前記第2の定
    角度検知手段の出力時までの時間を計測する第2の計測
    手段と、 前記第1の計測手段により計測された時間および前記第
    2の計測手段により計測された時間の大小関係に基づい
    て逆転検知出力を発生する逆転検知手段と、 前記逆転検知手段の出力に応じて、内燃機関を制御する
    制御手段とを具備し、 前記第2の定角度検知手段は、前記第1の定角度検知手
    段の出力の時間間隔の1/2よりも小さい時間で、前記
    第1の定角度検知手段の出力よりも先に出力し、前記内
    燃機関の第1の気筒群は、前記第1の定角度検知手段に
    より制御され、第2の気筒群は、前記第2の定角度検知
    手段により制御され、前記逆転検知手段は、前記第1の
    計測手段により計測された時間が前記第2の計測手段に
    より計測された時間よりも長いときに逆転検知信号を出
    力することを特徴とする内燃機関の点火装置。
  3. 【請求項3】内燃機関のクランクシャフトと同期して回
    転するロータと、 ロータの周囲に定角度ごとに設けられた複数かつ幅狭の
    突起と、 ロータの周囲と対向するように固定配置され、前記突起
    を検出するごとに出力を発生する第1の定角度検知手段
    と、 前記第1の定角度検知手段から前記定角度の正数倍より
    予定角度だけずれた位置でロータ周囲と対向するように
    固定配置され、前記突起を検出するごとに出力を発生す
    る第2の定角度検知手段と、 前記第2の定角度検知手段の出力時から、前記第1の定
    角度検知手段の出力時までの時間を計測する第1の計測
    手段と、 前記第1の定角度検知手段の出力時から、前記第2の定
    角度検知手段の出力時までの時間を計測する第2の計測
    手段と、 前記第1の計測手段により計測された時間および前記第
    2の計測手段により計測された時間の大小関係に基づい
    て逆転検知出力を発生する逆転検知手段と、 前記逆転検知手段の出力に応じて、点火プラグが放電し
    ないように、点火コイルの一次電流を徐々に減少させる
    ソフトオフ手段とを具備したことを特徴とする内燃機関
    の点火装置。
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