JP2003328834A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
ら今回の気筒判別値を推定して、気筒毎の燃料噴射・点
火制御を継続させる内燃機関の制御装置において、気筒
判別値の推定に誤りが生じたときに、速やかに燃料噴射
・点火を停止させる。 【解決手段】 カムセンサの故障時で、かつ、スタート
スイッチのON時であって、前回運転時における最後の
気筒判別値を初期値として気筒判別値を順次更新させ
て、気筒毎の燃料噴射・点火を制御するクランキング状
態において、クランキング時間が基準時間DLY以上に
なると、気筒判別値の推定に誤りがあるために始動に失
敗したと判断する。そして、このときに、気筒判別値に
気筒不明状態を示す0をセットすることで、気筒毎の燃
料噴射・点火を停止させる。
Description
て気筒判別を行って気筒毎の制御タイミングを決定する
内燃機関の制御装置に関し、特に、カムセンサ故障時の
制御に関する。
筒判別信号に基づいて、基準クランク角位置毎に気筒判
別値を更新させ、該気筒判別値に基づいて気筒毎の燃料
噴射タイミングや点火時期を制御することが行われてい
る(特開平11−257148号公報参照)。
は点火順に従って基準クランク角位置毎に順次切換えら
れることになるので、カムセンサが故障して気筒判別信
号に基づく気筒判別が不能になっても、正常時に引き続
き前回値から今回値を推定させることで気筒判別が可能
であり、再始動時においても、前回運転時の最後に推定
された結果を用いて気筒判別値を順次推定させて、カム
センサが故障しても気筒毎の制御によって機関運転を行
わせることが可能である。
し)が発生し、該逆転によって気筒判別値の更新タイミ
ングになってしまうと、機関が逆転しているのに、気筒
判別値は正回転時における次の点火順の気筒に対応する
値に更新されることになり、これにより、再始動時に正
しく気筒判別を行わせることができなくなってしまう。
ここで、機関停止直前における逆転の発生を検出し、逆
転検出時に気筒判別値の更新を停止させることで、気筒
判別値が誤って更新されてしまうことを回避することが
考えられたが、逆転検出を完全に行わせることが困難
で、逆転検出に誤りが生じると、再始動時に誤ったタイ
ミングで気筒毎の燃料噴射・点火が行われてしまう可能
性があった。
あり、カムセンサの故障時においても機関運転を行える
ようにしつつ、気筒判別値の推定に誤りが生じたとき
に、誤ったタイミングでの気筒毎の燃料噴射・点火制御
が継続されてしまうことを回避できる内燃機関の制御装
置を提供することを目的とする。
発明では、気筒判別値の推定結果に基づく制御で始動に
失敗したと判断されたときに、前記気筒判別値の推定結
果に基づく制御タイミングの決定を停止させる構成とし
た。上記構成によると、前回運転時の最後に推定した気
筒判別値を初期値として気筒判別値を推定させて、始動
時における気筒毎の制御タイミングを決定させていると
きに、始動に失敗すると、気筒判別値の推定に誤りがあ
るために始動に失敗したものと推定し、気筒判別値の推
定結果に基づく制御タイミングの決定(換言すれば、気
筒判別値に基づく気筒毎の燃料噴射・点火)を停止させ
る。
気筒毎の燃料噴射時期や点火時期が制御される状態が継
続されることを抑止できる。請求項2記載の発明では、
クランキング時間が基準時間以上になったときに、始動
の失敗を判断する構成とした。上記構成によると、基準
時間未満のクランキングで機関が始動したときには、正
しい気筒判別値に基づいて、気筒毎の燃料噴射時期や点
火時期が制御されたものと判断するが、基準時間以上に
なっても機関が始動せずにクランキングが継続される場
合には、気筒判別値が誤っているために機関の始動に失
敗したものと判断する。
筒毎の燃料噴射時期や点火時期が制御される状態が、基
準時間以上に継続して行われることを回避できる。請求
項3記載の発明では、始動時の機関温度に応じて前記基
準時間を設定する構成とした。上記構成によると、始動
時の機関温度によって異なる基準時間が設定され、該基
準時間とクランキング時間との比較に基づいて、始動の
失敗が判断される。
なったときに、これを始動の失敗と誤判断することを防
止できる。
基づいて説明する。図1は、車両用の直列4気筒内燃機
関のシステム構成図である。この図1において、内燃機
関101の吸気管102には、スロットルモータ103
aでスロットルバルブ103bを開閉駆動する電子制御
スロットル104が介装され、該電子制御スロットル1
04及び吸気バルブ105を介して、燃焼室106内に
空気が吸入される。
07を介して排出され、フロント触媒108及びリア触
媒109で浄化された後、大気中に放出される。前記吸
気バルブ105及び排気バルブ107は、それぞれ吸気
側カムシャフト110A,排気側カムシャフト110B
に設けられたカムによって開閉駆動される。
吸気ポート111には、電磁式の燃料噴射弁112が設
けられ、該燃料噴射弁112は、エンジンコントロール
ユニット(以下、ECUと略す)113からの噴射パル
ス信号によって開弁駆動されると、所定圧力に調整され
た燃料を吸気バルブ105に向けて噴射する。シリンダ
内に形成された混合気は、点火プラグ114による火花
点火によって着火燃焼する。
ートランジスタを内蔵したイグニッションコイル115
が設けられており、前記ECU113は、前記パワート
ランジスタをスイッチング制御することによって、点火
時期(点火進角値)を制御する。前記ECU113に
は、アクセルペダルセンサAPS116、機関101の
吸入空気量Qを検出するエアフローメータ115、クラ
ンクシャフト121から単位クランク角度毎のポジショ
ン信号POSを取り出すクランク角センサ117、スロ
ットルバルブ103bの開度TVOを検出するスロット
ルセンサ118、機関101の冷却水温度Twを検出す
る水温センサ119、前記吸気側カムシャフト110A
から気筒判別信号PHASEを取り出すカムセンサ12
0などからの検出信号が入力されると共に、スタートス
イッチ123のON・OFF信号が入力されるようにな
っている。
ト121が1回転する毎に2回転するカムシャフト11
0Aに軸支されたシグナルプレート(回転体)の周縁に
90°毎に異なる山数の被検出部を設け、該被検出部を
ホール素子や電磁ピックアップで検出することで、4気
筒機関101における気筒間の行程位相差に相当するク
ランク角180°CA毎に数の異なる(1〜4個)のパ
ルス信号を気筒判別信号PHASEとして発生する(図
2参照)。
クシャフト121に軸支されるドライブプレートなどと
一体に設けられるシグナルプレート122の周縁に、ク
ランク角10°CA毎に突起部(被検出部)を形成する
一方、前記突起部をホール素子や電磁ピックアップで検
出することで、クランク角10°CA毎のポジション信
号POSを発生する(図2参照)。
0°及びBTDC70°に相当する位置で欠落させ、1
80°毎にポジション信号POSが連続して2つだけ歯
抜けになるようにしてある(図2参照)。更に、前記ク
ランク角180°CA毎に出力される気筒判別信号PH
ASEの先頭パルスの位置と、前記ポジション信号PO
Sの欠落位置とを位置合わせしてある(図2参照)。
カムセンサ120及びクランク角センサ117からの信
号に基づいて、基準クランク角信号REFの生成及び該
基準クランク角信号REFを各気筒に対応させる気筒判
別を行い、各気筒の点火時期及び燃料噴射時期を、前記
基準クランク角信号REFを基準に制御するようになっ
ている。
成及び気筒判別の詳細を、図3〜図5のフローチャート
に従って説明する。図3及び図4のフローチャートは、
ポジション信号POSの発生(ポジション信号POSの
立ち下がり)毎に割り込み実行されるプログラムを示
す。ステップS1では、ポジション信号POSの発生周
期(ポジション信号POSの立ち下がりから立ち下がり
までの時間)TPOSを計測する。
Sと前回値TPOSzとの比TPOSCPを演算する。 TPOSCP=TPOS/TPOSz ステップS3では、前記周期比TPOSCPが閾値Aを
超えるか否かを判別することで、最新の計測周期TPO
Sがポジション信号POSの欠落部分を計測した結果で
あるか否かを判別する。
場合には、最新の計測周期TPOSがポジション信号P
OSの欠落部分を計測した結果であると判断して、ステ
ップS4へ進み、欠落検出フラグFnuに1をセットす
る。一方、ステップS3で前記周期比TPOSCPが閾
値以下であって、最新の計測周期TPOSが欠落部分以
外の計測結果であると判断されるときには、ステップS
5へ進み、前記欠落検出フラグFnuが1であるか否かを
判別する。
POS発生時であれば、ここで、Fnu=1であると判断
されることになり、Fnu=1であると判断されると、ス
テップS6へ進んで前記フラグFnuを0にリセットした
後、ステップS7へ進んで、ポジション信号POSのカ
ウント値CRACNTを0にリセットする。一方、最新
の計測周期TPOSが欠落部分の計測結果であると判断
され、ステップS4で前記フラグFnuに1をセットした
とき、及び、ステップS5で、前記フラグFnuが0であ
ると判断されたときには、ステップS8へ進んで、前記
カウント値CRACNTを1だけカウントアップさせ
る。
NTは、ポジション信号POSの発生毎にカウントアッ
プされる一方、欠落部分を計測した直後のポジション信
号POS発生時に(換言すれば、BTDC40°の位置
で)0にリセットされることになる(図2参照)。ステ
ップS8で前記カウント値CRACNTをカウントアッ
プさせると、ステップS9へ進み、カウント値CRAC
NTが7になっているか否かを判別する。
を行わせる基準ピストン位置として設定されており(図
2参照)、カウント値CRACNT=7であれば、気筒
判別を行わせるべく、ステップS10へ進む。ステップ
S10では、今回の気筒判別タイミングが始動から2回
目以降であるか否かを判別し、最初の気筒判別タイミン
グであるときには、ステップS11へ進んで、気筒判別
値CYLCAMに対して気筒不明であることを示す0を
セットする。
れば、ステップS12へ進む。ステップS12では、気
筒判別信号PHASEの発生毎に図5のフローチャート
のステップS21でカウントアップされるカウント値C
AMCNT(初期値=0)の値に基づいて、気筒判別値
CYLCAM(初期値=0)を設定する。具体的には、
前記カウント値CAMCNTが0であるときには、気筒
判別値CYLCAMに対して気筒不明であることを示す
0をセットし、前記カウント値CAMCNTが1である
ときには、次の基準クランク角信号REFが#3気筒に
対応することを示すべく気筒判別値CYLCAMに対し
て3をセットし、前記カウント値CAMCNTが2であ
るときには、次の基準クランク角信号REFが#1気筒
に対応することを示すべく気筒判別値CYLCAMに対
して1をセットし、前記カウント値CAMCNTが3で
あるときには、次の基準クランク角信号REFが#4気
筒に対応することを示すべく気筒判別値CYLCAMに
対して4をセットし、前記カウント値CAMCNTが4
であるときには、次の基準クランク角信号REFが#2
気筒に対応することを示すべく気筒判別値CYLCAM
に対して2をセットする。
MCNTを0にリセットする。ステップS14以降で
は、キースイッチのOFF中も記憶保持されるRAMの
データであるバックアップ気筒判別値CYLBUPの更
新を行わせる。まず、ステップS14では、機関の逆転
(機関停止時の揺り戻し)が検出されたか否かを判別す
る。
出されると、バックアップ気筒判別値CYLBUPを更
新させずに前回値に保持させて、ステップS18へ進
む。機関の逆転(機関停止時の揺り戻し)の検出がない
場合には、ステップS15へ進み、前記気筒判別値CY
LCAMが0であるか否かを判別し、0でないときに
は、ステップS16へ進み、バックアップ気筒判別値C
YLBUPに対して、前記気筒判別値CYLCAMの値
をそのままセットする。
CYLCAMが0であると判別されたときには、ステッ
プS17へ進み、バックアップ気筒判別値CYLBUP
の前回値に基づいて今回値を推定設定する。本実施形態
の4気筒機関101で、点火順を#1気筒→#3気筒→
#4気筒→#2気筒であるとすると、例えば前回の気筒
判別結果が#3気筒であった場合には、前記点火順のパ
ターンに従って今回は#4気筒となるはずだから、上記
点火順に従って、今回のバックアップ気筒判別値CYL
BUPを推定する。
故障しているか否かを判別する。カムセンサ120の故
障とは、例えば断線によって気筒判別信号PHASEが
発生しなくなっている状態であり、カムセンサ120の
信号ラインの電位によって断線を判断したり、また、気
筒判別タイミング間で気筒判別信号PHASEが全く発
生しない状態が連続していることに基づいて断線を判断
させても良い。
常であると判別されたときには、ステップS19へ進
み、制御用気筒判別値CYLCSに気筒判別値CYLC
AMの値をセットする。また、ステップS18で、カム
センサ120が故障していると判別されたときには、ス
テップS20へ進み、制御用気筒判別値CYLCSにバ
ックアップ気筒判別値CYLBUPの値をセットする。
NT=7ではないと判別されると、ステップS21へ進
み、カウント値CRACNT=11(BTDC110
°)であるか否かを判別する。カウント値CRACNT
=11は、基準クランク角信号REFの発生タイミング
として設定されており、ステップS21でカウント値C
RACNT=11であると判別されると、ステップS2
2へ進んで、基準クランク角信号REFを発生させる。
期や燃料噴射時期の計測基準となる基準クランク角位置
を示し、該基準クランク角信号REFが発生したときの
前記制御用気筒判別値CYLCSに基づいて、当該気筒
における点火時期,燃料噴射時期の設定を行う。尚、制
御用気筒判別値CYLCSが0であるときには、気筒不
明の状態であるから、燃料噴射・点火は停止されること
になる。
り戻し)の検出処理は、図6のフローチャートに従って
行われる。図6のフローチャートは、ポジション信号P
OSの発生(ポジション信号POSの立ち下がり)毎に
割り込み実行され、ステップS31では、ポジション信
号POSの発生周期TPOSを計測する。
ーチャートに従って前記カウント値CRACNTが15
にカウントアップされたタイミングであるか否かを判別
する。前記カウント値CRACNTが15でないときに
は、今回の計測周期は、通常のクランク角10°だけ回
転するのに要した時間であるので、ステップS33へ進
み、周期TPOSに基づいて揺り戻し(逆転)の検出を
行うときの閾値として通常値(例えば20ms)を設定
し、周期TPOSが前記通常値以上であるか否かを判別
する。
ときには、停止直前の揺り戻し(逆転)によって通常で
は発生しない長い周期になったものと判断し、ステップ
S35へ進んで、揺り戻し(逆転)の発生を判定する。
一方、前記カウント値CRACNTが15にカウントア
ップされている場合には、今回の計測周期は、ポジショ
ン信号POSの欠落部分を計測したことになるので、ス
テップS34へ進み、周期TPOSに基づいて揺り戻し
(逆転)の検出を行うときの閾値として、前記通常値よ
りも長い欠落時閾値(例えば60ms)を設定し、周期T
POSが前記欠落時閾値以上であるか否かを判別する。
あるときには、停止直前の揺り戻し(逆転)によって、
欠落箇所であることを加味しても通常では発生しない長
い周期になったものと判断し、ステップS35へ進ん
で、揺り戻し(逆転)の発生を判定する。前記閾値は、
逆転することなく機関101が停止する場合における周
期TPOSの最大値よりも長い時間であって、揺り戻し
(逆転)が発生して初めて超える時間に設定するが、揺
り戻し(逆転)の判定に失敗しても、バックアップ気筒
判別値CYLBUPが実際の値よりも遅れるような値に
して、バックアップ気筒判別値CYLBUPが実際より
も進んだ値に設定され、吸気行程で点火が行われてしま
うことを回避することが好ましい。
OSに基づいて揺り戻し(逆転)の検出を行わせるよう
にしたが、周期TPOSの今回値TPOSと前回値TP
OSzとの比TPOSCPに基づいて、揺り戻し(逆
転)の検出を行わせることができ、前記周期比TPOS
CPに基づいて揺り戻し(逆転)の検出を行う実施形態
を、図7のフローチャートに示す。
POSの発生(ポジション信号POSの立ち下がり)毎
に割り込み実行され、ステップS41では、ポジション
信号POSの発生周期TPOSを計測する。ステップS
42では、今回の計測周期TPOSと前回値TPOSz
との比TPOSCPを演算する。
従って前記カウント値CRACNTが15にカウントア
ップされたタイミングであるか否かを判別する。前記カ
ウント値CRACNTが15でないときには、今回の計
測周期は、通常のクランク角10°だけ回転するのに要
した時間であるので、ステップS44へ進み、周期比T
POSCPに基づいて揺り戻し(逆転)の検出の判定を
行うときの閾値として通常値(例えば2.0)を設定
し、周期比TPOSCPが前記通常値以上であるか否か
を判別する。
であるときには、停止直前の揺り戻し(逆転)によって
通常では発生しない大きな周期比になったものと判断
し、ステップS46へ進んで、揺り戻し(逆転)の発生
を判定する。一方、前記カウント値CRACNTが15
にカウントアップされている場合には、今回の計測周期
は、ポジション信号POSの欠落部分を計測したことに
なるので、ステップS45へ進み、周期比TPOSCP
に基づいて揺り戻し(逆転)の検出の判定を行うときの
閾値として、前記通常値よりも大きな欠落時閾値(例え
ば6.0)を設定し、周期比TPOSCPが前記欠落時
閾値以上であるか否かを判別する。
以上であるときには、停止直前の揺り戻し(逆転)によ
って、欠落箇所であることを加味しても通常では発生し
ない大きな周期比になったものと判断し、ステップS4
6へ進んで、揺り戻し(逆転)の発生を判定する。前記
閾値は、逆転することなく機関101が停止する場合に
おける周期比TPOSCPの最大値よりも大きな値であ
って、揺り戻し(逆転)が発生して初めて超える値に設
定するが、揺り戻し(逆転)の判定に失敗しても、バッ
クアップ気筒判別値CYLBUPが実際の値よりも遅れ
るような値にして、バックアップ気筒判別値CYLBU
Pが実際よりも進んだ値に設定され、吸気行程で点火が
行われてしまうことを回避することが好ましい。
ホール素子の差分出力と立ち上げ用判定値Sup及び立
ち下げ用判定値Sdoとの比較によってポジション信号
POSを生成する構成の場合には、揺り戻し(逆転)が
発生すると、被検出部に対して最初の反応するホール素
子が入れ替わることで、同じクランク位置に対するポジ
ション信号POSのオン・オフが反転する。
Sのオン時間割合であるデューティ比が、正転時と逆転
時(揺り戻し時)とでは逆転することになる。例えば、
正転時の欠落部分以外のデューティ比が30%であり、
欠落部分で10%になるとした場合、逆転時には、それ
ぞれのデューティ比が70%,90%に切り換わること
になり、ポジション信号POSのデューティ比POSD
utyに基づいて揺り戻し(逆転)の発生を検出するこ
とが可能である。
前回値に基づいて今回値が推定されるバックアップ気筒
判別値CYLBUPに基づいて、気筒毎の燃料噴射・点
火が制御されることになるが、前記揺り戻し(逆転)の
検出に誤りが生じると、バックアップ気筒判別値CYL
BUPに誤りを生じ、カムセンサ120の故障状態のま
ま再始動が行われると、誤ったバックアップ気筒判別値
CYLBUPに基づいて始動制御が行われることになっ
てしまう。
ャートに示す演算処理によって、誤ったバックアップ気
筒判別値CYLBUPに基づく制御が継続的に行われて
しまうことを回避するようにしてある。図8のフローチ
ャートに示すルーチンは、所定微小時間毎に実行され、
まず、ステップS61では、スタートスイッチ(ST/
SW)123のON・OF信号、水温センサ119から
の冷却水温度信号Tw、更に、カムセンサ120の故障
診断信号を入力する。
故障が診断されているか否かを判別し、故障が診断され
ていて、バックアップ気筒判別値CYLBUPを制御用
気筒判別値CYLCSにセットして制御を行わせる状態
であるときには、ステップS63へ進む。ステップS6
3では、スタートスイッチ(ST/SW)123がON
であるクランキング状態であるか否かを判別する。
であると判断された場合、及び、ステップS63でスタ
ートスイッチ123がOFFであると判別されたときに
は、ステップS67へ進んで、クランキング時間を計測
するためのタイマ値を初期化する。一方、カムセンサ1
20の故障が診断されていて、かつ、スタートスイッチ
123がONであるとき、即ち、バックアップ気筒判別
値CYLBUPに基づいて気筒毎の燃料噴射・点火が制
御されるクランキング状態であるときには、ステップS
64へ進む。
冷却水温度Twに基づいてクランキングの基準時間DL
Yを設定する。前記基準時間DLYは、図9に示すよう
に、冷機時ほどクランキング時間が長くなることに対応
して、水温Twが低いときほど長い時間に設定される。
ステップS65では、クランキング中にカウントアップ
されるタイマ値が前記基準時間DLY以上になっている
か否かを判別する。
る場合、即ち、クランキング時間が基準時間DLY以上
になったときには、制御用気筒判別値CYLCS(バッ
クアップ気筒判別値CYLBUP)が誤って設定されて
いるために、始動に失敗したと判断し、ステップS66
へ進んで、バックアップ気筒判別値CYLBUPに0を
セットする。
ップ気筒判別値CYLBUPを制御用気筒判別値CYL
CSにセットして制御を行わせるから、CYLBUP=
0とすると、制御用気筒判別値CYLCS=0とされ、
気筒判別に基づく燃料噴射・点火制御が停止されること
になる。従って、誤った気筒判別の推定結果に基づい
て、本来とは異なるタイミングで燃料噴射・点火が行わ
れる状態が、基準時間DLY以上継続されてしまうこと
を回避できる。
設定することで、機関温度が低いことでクランキング時
間が長引いても、これを気筒判別の誤りによる始動の失
敗として誤判断することが回避される。尚、上記実施形
態では、クランク角センサ117のポジション信号PO
Sの抜け位置に基づいて基準クランク角位置を検出させ
る構成としたが、ポジション信号POSとは別に、クラ
ンク軸から基準クランク角信号を取り出すクランク角セ
ンサを設けるようにしても良い。
温度Twで代表させるようにしたが、潤滑油温度等を用
いても良い。更に、気筒判別信号PHASEは、パルス
数で気筒を示す構成の他、相互に異なるパルス幅によっ
て気筒を示す構成であっても良い。更に、上記実施形態
から把握し得る請求項以外の技術思想について、以下に
その効果と共に記載する。 (イ)請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、
基準ピストン位置を検出するクランク角センサを備え、
前記基準ピストン位置毎に前記気筒判別値を更新させる
構成であり、機関停止時に機関の逆転が検出されたとき
に、前回の気筒判別値に基づく気筒判別値の推定更新を
停止させることを特徴とする内燃機関の制御装置。
(逆転)によって、基準ピストン位置になっても、気筒
判別値の推定更新が停止されて前回値に保持されるか
ら、揺り戻し(逆転)による気筒判別値の推定誤りを抑
止することができる。 (ロ)前記(イ)項に記載の内燃機関の制御装置におい
て、一定クランク角毎の検出信号の発生周期、及び/又
は、前記発生周期の前回値と今回値との比と、閾値との
比較から、機関の逆転を検出することを特徴とする内燃
機関の制御装置。
出信号の発生周期が検出され、機関停止時の揺り戻し
(逆転)の発生が、発生周期及び/又は周期比から推定
されるから、逆転の発生を簡易な構成で検出させること
ができる。
図。
センサの出力特性を示すタイムチャート。
チャート。
チャート。
理を示すフローチャート。
る制御を示すフローチャート。
ット、117…クランク角センサ、119…水温セン
サ、120…カムセンサ、121…クランクシャフト、
123…スタートスイッチ
Claims (3)
- 【請求項1】機関のカムシャフトから気筒判別信号を取
り出すカムセンサを備え、前記気筒判別信号に基づき気
筒判別値を設定し、前記気筒判別値に基づいて気筒毎の
制御タイミングを決定する内燃機関の制御装置におい
て、 前記カムセンサの故障が診断されているときに、前回の
気筒判別値に基づいて推定した今回の気筒判別値に基づ
いて気筒毎の制御タイミングを決定させると共に、機関
停止中に前回運転時の最後に推定した気筒判別値を記憶
保持させ、始動時に前記記憶値を初期値として気筒判別
値を推定させる構成とする一方、 前記気筒判別値の推定結果に基づく制御で始動に失敗し
たと判断されたときに、前記気筒判別値の推定結果に基
づく制御タイミングの決定を停止させることを特徴とす
る内燃機関の制御装置。 - 【請求項2】クランキング時間が基準時間以上になった
ときに、始動の失敗と判断することを特徴とする請求項
1記載の内燃機関の制御装置。 - 【請求項3】前記基準時間を、始動時の機関温度に応じ
て設定することを特徴とする請求項2記載の内燃機関の
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002135372A JP2003328834A (ja) | 2002-05-10 | 2002-05-10 | 内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002135372A JP2003328834A (ja) | 2002-05-10 | 2002-05-10 | 内燃機関の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=29697718
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002135372A Pending JP2003328834A (ja) | 2002-05-10 | 2002-05-10 | 内燃機関の制御装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003328834A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-05-10 JP JP2002135372A patent/JP2003328834A/ja active Pending
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