JPH0764686B2 - ピレスロイド系殺虫、殺ダニ組成物 - Google Patents
ピレスロイド系殺虫、殺ダニ組成物Info
- Publication number
- JPH0764686B2 JPH0764686B2 JP61164504A JP16450486A JPH0764686B2 JP H0764686 B2 JPH0764686 B2 JP H0764686B2 JP 61164504 A JP61164504 A JP 61164504A JP 16450486 A JP16450486 A JP 16450486A JP H0764686 B2 JPH0764686 B2 JP H0764686B2
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- JP
- Japan
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- pyrethroid
- acaricide
- average particle
- particle size
- film thickness
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、ピレスロイド系殺虫、殺ダニ剤をマイクロカ
プセル中に内包する殺虫、殺ダニ組成物に関するもので
ある。
プセル中に内包する殺虫、殺ダニ組成物に関するもので
ある。
<従来の技術> ピレスロイド系殺虫、殺ダニ剤は、一般に速効的な高い
殺虫、殺ダニ効力を有しており、乳剤、油剤、水和剤、
粉剤等の剤側に製剤化され、実用に供されているが、場
合によっては残効性が低いことや高価であるため、より
経済的な使用方法を見出すことが期待されている。
殺虫、殺ダニ効力を有しており、乳剤、油剤、水和剤、
粉剤等の剤側に製剤化され、実用に供されているが、場
合によっては残効性が低いことや高価であるため、より
経済的な使用方法を見出すことが期待されている。
また、ピレスロイド系殺虫、殺ダニ剤には比較的魚毒の
高いものが多く、乳剤、油剤、水和剤、粉剤の様な剤型
に製剤化すると、この魚毒を低下させることは困難で、
魚毒軽減化製剤の開発も望まれている。
高いものが多く、乳剤、油剤、水和剤、粉剤の様な剤型
に製剤化すると、この魚毒を低下させることは困難で、
魚毒軽減化製剤の開発も望まれている。
一般に殺虫、殺ダニ剤をマイクロカプセル化すれば、活
性成分がマイクロカプセルの芯物質として内包され、膜
外の環境より隔離されるために、微生物、水分、光等に
よる分解を容易に受けなくなる。また、活性成分の膜外
への放出が膜の存在によりコントロールされるために徐
放化される。
性成分がマイクロカプセルの芯物質として内包され、膜
外の環境より隔離されるために、微生物、水分、光等に
よる分解を容易に受けなくなる。また、活性成分の膜外
への放出が膜の存在によりコントロールされるために徐
放化される。
以上二点の理由によりマイクロカプセル化された殺虫、
殺ダニ剤はカプセル化しないものに比較して残効性が優
れたものになることが多く、たとえば特公昭55−88235
号公報の実施例中にマイクロカプセル化することによ
り、残効性が優れることが記載されている。
殺ダニ剤はカプセル化しないものに比較して残効性が優
れたものになることが多く、たとえば特公昭55−88235
号公報の実施例中にマイクロカプセル化することによ
り、残効性が優れることが記載されている。
この様に多くの場合、殺虫、殺ダニ剤をマイクロカプセ
ル化すると残効性が良くなる傾向が認められる。
ル化すると残効性が良くなる傾向が認められる。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、同じ殺虫、殺ダニ剤を同じ膜物質でカプ
セル化しても常に一定の残効性が期待できるものではな
く、残効性の度合いにはマイクロカプセル間で差ができ
ることがあった。
セル化しても常に一定の残効性が期待できるものではな
く、残効性の度合いにはマイクロカプセル間で差ができ
ることがあった。
また、一般にマイクロカプセル化すれば殺虫、殺ダニ剤
の魚毒は低下する傾向にあるが、その軽減化率には、マ
イクロカプセル間で差がでることがあった。
の魚毒は低下する傾向にあるが、その軽減化率には、マ
イクロカプセル間で差がでることがあった。
そこで本発明者らは鋭意検討の結果、マイクロカプセル
剤を構成する諸要因、特に粒径および膜厚が残効性およ
び魚毒性の軽減に重大な影響を与えることを見出し、本
発明を完成した。
剤を構成する諸要因、特に粒径および膜厚が残効性およ
び魚毒性の軽減に重大な影響を与えることを見出し、本
発明を完成した。
<問題点を解決するための手段> 本発明者らは、ピレスロイド系殺虫、殺ダニ剤をポリウ
レア系またはポリウレタン系被膜でマイクロカプセル化
する際に特に残効性が優れる条件について検討し、その
結果は特開昭62−215504号公報および特開昭62−215505
号公報において公開されているが、今回ポリアミド系、
ポリアミド−ポリ尿素系、ポリエステル系、ポリカーボ
ネート系、ポリスルホネート系、ポリスルホンアミド系
またはエポキシ樹脂系皮膜でマイクロカプセル化する際
に、特に残効性が優れる条件について鋭意検討した。
レア系またはポリウレタン系被膜でマイクロカプセル化
する際に特に残効性が優れる条件について検討し、その
結果は特開昭62−215504号公報および特開昭62−215505
号公報において公開されているが、今回ポリアミド系、
ポリアミド−ポリ尿素系、ポリエステル系、ポリカーボ
ネート系、ポリスルホネート系、ポリスルホンアミド系
またはエポキシ樹脂系皮膜でマイクロカプセル化する際
に、特に残効性が優れる条件について鋭意検討した。
その結果、ポリウレア系またはポリウレタン系被膜の場
合と同様、ピレスロイド系殺虫、殺ダニ剤を上記の被覆
でマイクロカプセル化する際に、そのマイクロカプセル
の平均粒径を80μm以下に制御し、その上膜厚を0.3μ
m以下にし、なおかつ平均粒径/膜厚が250以上になる
様にすれば、その残効効力が特によくなり、しかも魚毒
も軽減化された製剤となることを見出した。
合と同様、ピレスロイド系殺虫、殺ダニ剤を上記の被覆
でマイクロカプセル化する際に、そのマイクロカプセル
の平均粒径を80μm以下に制御し、その上膜厚を0.3μ
m以下にし、なおかつ平均粒径/膜厚が250以上になる
様にすれば、その残効効力が特によくなり、しかも魚毒
も軽減化された製剤となることを見出した。
マイクロカプセル化の方法には種々の公知の方法があ
り、本発明においてもそれらを適用できるが、代表的な
方法である界面重合法を例にあげ以下に説明する。
り、本発明においてもそれらを適用できるが、代表的な
方法である界面重合法を例にあげ以下に説明する。
ポリアミド系皮膜でカプセル化する場合 懸濁剤としての水溶性高分子を含む水溶液中に、ピレス
ロイド系殺虫、殺ダニ剤と二個以上のCOCl基を有する多
価酸クロライドを一種あるいは二種以上混合したものを
懸濁させた後、二個以上のアミノ基を有する一種あるい
は二種以上の多価アミン類を加え、重合反応を起こさせ
る。
ロイド系殺虫、殺ダニ剤と二個以上のCOCl基を有する多
価酸クロライドを一種あるいは二種以上混合したものを
懸濁させた後、二個以上のアミノ基を有する一種あるい
は二種以上の多価アミン類を加え、重合反応を起こさせ
る。
ポリアミド−ポリ尿素系皮膜でカプセル化する場合 懸濁剤としての水溶性高分子を含む水溶液中に、ピレス
ロイド系殺虫、殺ダニ剤と二個以上のCOCl基を有する多
価酸クロライドを一種あるいは二種以上混合し、さらに
二個以上のNCO基を有する多価イソシアネートを一種あ
るいは二種以上混合したものを懸濁させた後、二個以上
のアミノ基を有する一種あるいは二種以上の多価アミン
を加え、重合反応を起こさせる。
ロイド系殺虫、殺ダニ剤と二個以上のCOCl基を有する多
価酸クロライドを一種あるいは二種以上混合し、さらに
二個以上のNCO基を有する多価イソシアネートを一種あ
るいは二種以上混合したものを懸濁させた後、二個以上
のアミノ基を有する一種あるいは二種以上の多価アミン
を加え、重合反応を起こさせる。
ポリエステル系皮膜でカプセル化する場合 懸濁剤としての水溶性高分子を含む水溶液中に、ピレス
ロイド系殺虫、殺ダニ剤と二個以上のCOCl基を有する多
価酸クロライドを一種あるいは二種以上混合したものを
懸濁させた後、二個以上の水酸基を有する一種あるいは
二種以上の多価アルコールを加え、重合を起こさせる。
ロイド系殺虫、殺ダニ剤と二個以上のCOCl基を有する多
価酸クロライドを一種あるいは二種以上混合したものを
懸濁させた後、二個以上の水酸基を有する一種あるいは
二種以上の多価アルコールを加え、重合を起こさせる。
ポリカーボネート系皮膜でカプセル化する場合 懸濁剤としての水溶性高分子を含む水溶液中に、ピレス
ロイド系殺虫、殺ダニ剤とホスゲンを混合したものを懸
濁させた後、二個以上の水酸基を有する多価アルコール
を一種あるいは二種以上加え、重合反応を起こさせる。
ロイド系殺虫、殺ダニ剤とホスゲンを混合したものを懸
濁させた後、二個以上の水酸基を有する多価アルコール
を一種あるいは二種以上加え、重合反応を起こさせる。
ポリスルホネート系皮膜でカプセル化する場合 懸濁剤としての水溶性高分子を含む水溶液中に、ピレス
ロイド系殺虫、殺ダニ剤と二個以上の−SO2Cl基をもつ
多価スルホニルクロライドを一種あるいは二種以上混合
したものを懸濁させた後、二個以上の水酸基を有する多
価アルコールを一種あるいは二種以上加え、重合反応を
起こさせる。
ロイド系殺虫、殺ダニ剤と二個以上の−SO2Cl基をもつ
多価スルホニルクロライドを一種あるいは二種以上混合
したものを懸濁させた後、二個以上の水酸基を有する多
価アルコールを一種あるいは二種以上加え、重合反応を
起こさせる。
ポリスルホンアミド系皮膜でカプセル化する場合 懸濁剤としての水溶性高分子を含む水溶液中に、ピレス
ロイド系殺虫、殺ダニ剤と二個以上の−SO2Cl基をもつ
多価スルホニルクロライドを一種あるいは二種以上混合
したものを懸濁させた後、二個以上のアミノ基を有する
多価アミンを一種あるいは二種以上加え、重合反応を起
こさせる。
ロイド系殺虫、殺ダニ剤と二個以上の−SO2Cl基をもつ
多価スルホニルクロライドを一種あるいは二種以上混合
したものを懸濁させた後、二個以上のアミノ基を有する
多価アミンを一種あるいは二種以上加え、重合反応を起
こさせる。
エポキシ樹脂系皮膜でカプセル化する場合 懸濁剤としての水溶性高分子を含む水溶液中に、ピレス
ロイド系殺虫、殺ダニ剤と二個以上のエポキシ環を有す
る多価エポキシ化合物を混合したものを懸濁させた後、
二個以上のアミノ基を有する多価アミンを一種あるいは
二種以上加え、重合反応を起こさせる。
ロイド系殺虫、殺ダニ剤と二個以上のエポキシ環を有す
る多価エポキシ化合物を混合したものを懸濁させた後、
二個以上のアミノ基を有する多価アミンを一種あるいは
二種以上加え、重合反応を起こさせる。
カプセル化反応後は、得られたカプセル分散液をそのま
ま所定の原体濃度になる様に純水で希釈し、必要ならば
分散安定剤を添加して安定なスラリー型製剤とする。
ま所定の原体濃度になる様に純水で希釈し、必要ならば
分散安定剤を添加して安定なスラリー型製剤とする。
ピレスロイド系殺虫、殺ダニ剤と前述の反応物質を混合
する際に、水に混和しにくい有機溶媒の中で、ピレスロ
イド系殺虫、殺ダニ剤と反応物質の混合物と均一に溶解
し得るものを選んで混合することもできる。
する際に、水に混和しにくい有機溶媒の中で、ピレスロ
イド系殺虫、殺ダニ剤と反応物質の混合物と均一に溶解
し得るものを選んで混合することもできる。
この目的として用いる有機溶媒としては、たとえば一般
的な有機溶媒ではキシレン、トルエン、アルキルベンゼ
ン、フェニルキシリルエタン、ヘキサン、ヘプタン等の
炭化水素類、クロロホルム等の塩素化炭化水素類、メチ
ルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、フタ
ル酸ジエチル、酢酸n−ブチル等のエステル類等をあげ
ることができる。ピレスロイド系殺虫、殺ダニ剤および
多官能性反応物質を含む疎水性溶液を懸濁分散する際の
分散剤としては、たとえばアラビアガム等の天然多糖
類、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース等
の半合成多糖類、ポリビニルアルコール等の合成高分
子、マグネシウム・アルミニウムシリケイト等の鉱物微
粉末等を単独または二種以上混合して用いる。なお懸濁
分散性が弱い場合には、堀口博著「合成界面活性剤」等
に述べられている公知の界面活性剤を添加することによ
って懸濁分散性を良くすることができる。カプセルスラ
リーの分散安定剤としては、たとえば前述の分散剤とし
て列挙した水溶性高分子等をそのまま兼用することも可
能であるが、必要に応じてザンタンガム、ローカストビ
ーンガム等の天然多糖類、カルボキシメチルセルロース
等の半合成多糖類、ポリアクリル酸ソーダ塩等の合成高
分子、マグネシウム・アルミニウムシリケイト等の鉱物
微粉末等を単独または二種以上混合して増粘剤として用
いても良い。
的な有機溶媒ではキシレン、トルエン、アルキルベンゼ
ン、フェニルキシリルエタン、ヘキサン、ヘプタン等の
炭化水素類、クロロホルム等の塩素化炭化水素類、メチ
ルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、フタ
ル酸ジエチル、酢酸n−ブチル等のエステル類等をあげ
ることができる。ピレスロイド系殺虫、殺ダニ剤および
多官能性反応物質を含む疎水性溶液を懸濁分散する際の
分散剤としては、たとえばアラビアガム等の天然多糖
類、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース等
の半合成多糖類、ポリビニルアルコール等の合成高分
子、マグネシウム・アルミニウムシリケイト等の鉱物微
粉末等を単独または二種以上混合して用いる。なお懸濁
分散性が弱い場合には、堀口博著「合成界面活性剤」等
に述べられている公知の界面活性剤を添加することによ
って懸濁分散性を良くすることができる。カプセルスラ
リーの分散安定剤としては、たとえば前述の分散剤とし
て列挙した水溶性高分子等をそのまま兼用することも可
能であるが、必要に応じてザンタンガム、ローカストビ
ーンガム等の天然多糖類、カルボキシメチルセルロース
等の半合成多糖類、ポリアクリル酸ソーダ塩等の合成高
分子、マグネシウム・アルミニウムシリケイト等の鉱物
微粉末等を単独または二種以上混合して増粘剤として用
いても良い。
ピレスロイド系殺虫、殺ダニ剤としては、たとえばフェ
ンバレレート(α−シアノ−3−フェノキシベンジルα
−イソプロピル−4′−クロロフェニルアセテート)、
フェンプロパスリン(α−シアノ−3−フェノキシベン
ジル2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシ
レート)、ペルメトリン(3−フェノキシベンジル2,2
−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロ
パン−1−カルボキシレート)、シペルメトリン(α−
シアノ−3−フェノキシベンジル3−(2,2−ジクロロ
ビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ
ート)、テトラメスリン(3,4,5,6−テトラヒドロフタ
リミドメチル クリサンテメート)、アレスリン(3−
アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン
−1−イル シス、トランス−クリサンテメート)、フ
ェノトリン(3−フェノキシベンジル シス、トランス
−クリサンテメート)、デルタメスリン(α−シアノ−
3−フェノキシベンジル3−(2,2−ジブロモビニル)
−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート)、
サイハロスリン(α−シアノ−3−フェノキシベンジル
2,2−ジメチル−3−(3,3,3−トリフルオロ−2−クロ
ロ−プロペニル)−シクロプロパンカルボキシレートお
よびそれらの異性体あるいは天然ピレトリン等があげら
れるが、これらに限定されるものではない。また、無論
これら異なるピレスロイド系殺虫、殺ダニ剤間の混合剤
およびピレスロイド系殺虫、殺ダニ剤とピレスロイド系
殺虫、殺ダニ剤以外の殺虫、殺ダニ剤との混合剤を用い
ることも可能である。さらに要すればピペロニルブトキ
サイドのような共力剤や一般に要いられるBHT(2,6−ジ
−t−ブチル−4−メチルフェノール)等の安定剤等を
配合することもできる。
ンバレレート(α−シアノ−3−フェノキシベンジルα
−イソプロピル−4′−クロロフェニルアセテート)、
フェンプロパスリン(α−シアノ−3−フェノキシベン
ジル2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシ
レート)、ペルメトリン(3−フェノキシベンジル2,2
−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロ
パン−1−カルボキシレート)、シペルメトリン(α−
シアノ−3−フェノキシベンジル3−(2,2−ジクロロ
ビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ
ート)、テトラメスリン(3,4,5,6−テトラヒドロフタ
リミドメチル クリサンテメート)、アレスリン(3−
アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン
−1−イル シス、トランス−クリサンテメート)、フ
ェノトリン(3−フェノキシベンジル シス、トランス
−クリサンテメート)、デルタメスリン(α−シアノ−
3−フェノキシベンジル3−(2,2−ジブロモビニル)
−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート)、
サイハロスリン(α−シアノ−3−フェノキシベンジル
2,2−ジメチル−3−(3,3,3−トリフルオロ−2−クロ
ロ−プロペニル)−シクロプロパンカルボキシレートお
よびそれらの異性体あるいは天然ピレトリン等があげら
れるが、これらに限定されるものではない。また、無論
これら異なるピレスロイド系殺虫、殺ダニ剤間の混合剤
およびピレスロイド系殺虫、殺ダニ剤とピレスロイド系
殺虫、殺ダニ剤以外の殺虫、殺ダニ剤との混合剤を用い
ることも可能である。さらに要すればピペロニルブトキ
サイドのような共力剤や一般に要いられるBHT(2,6−ジ
−t−ブチル−4−メチルフェノール)等の安定剤等を
配合することもできる。
マイクロカプセルの平均粒径は、懸濁分散に際して用い
られる分散剤の種類、濃度、懸濁分散時の機械的撹拌の
強度によって決定されるものである。平均粒径の測定に
は、たとえばコールターカウンターモデルTA−II型(日
科機取扱品)を用いることができる。
られる分散剤の種類、濃度、懸濁分散時の機械的撹拌の
強度によって決定されるものである。平均粒径の測定に
は、たとえばコールターカウンターモデルTA−II型(日
科機取扱品)を用いることができる。
マイクロカプセルの膜厚は芯物質と膜物質の体積の比に
よって変化するが、以下の様な近似式によって求めるこ
とができる。
よって変化するが、以下の様な近似式によって求めるこ
とができる。
すなわち、マイクロカプセルの芯物質の重さをWc、膜物
質の重さをWw、膜物質の密度をρw、芯物質の密度をρ
c、芯物質の平均粒径をdとすると となる。
質の重さをWw、膜物質の密度をρw、芯物質の密度をρ
c、芯物質の平均粒径をdとすると となる。
本発明にいう膜厚は当式を用いて計算したものである。
<実施例> 次に実施例、比較例および試験例をあげて本発明をさら
に詳細に説明する。
に詳細に説明する。
実施例1 フェンバレレート200g、キシレン50gおよびトリメソイ
ルクロライド4gを混合し、それを2%アラビアガム水溶
液500g中に加え、T.K.オートホモミクサー(特殊機化工
業株式会社商品名)を用いて数分間激しく撹拌し、分散
液を得た。この分散液をマグネチックスターラーでゆる
やかに撹拌し、その中にジエチレントリアミン3gと炭酸
ソーダ6gの混合された水溶液100gを滴下し、ゆるやかな
撹拌を続けたまま2時間放置した。その後、1規定塩酸
水溶液で系を中和し、これに純水を加えて全体の重量を
1000gになる様に調製し、有効成分濃度20重量%のフェ
ンバレレートカプセルスラリーを得た。
ルクロライド4gを混合し、それを2%アラビアガム水溶
液500g中に加え、T.K.オートホモミクサー(特殊機化工
業株式会社商品名)を用いて数分間激しく撹拌し、分散
液を得た。この分散液をマグネチックスターラーでゆる
やかに撹拌し、その中にジエチレントリアミン3gと炭酸
ソーダ6gの混合された水溶液100gを滴下し、ゆるやかな
撹拌を続けたまま2時間放置した。その後、1規定塩酸
水溶液で系を中和し、これに純水を加えて全体の重量を
1000gになる様に調製し、有効成分濃度20重量%のフェ
ンバレレートカプセルスラリーを得た。
得られたマイクロカプセルの平均粒径は22μm、膜厚は
0.049μm、平均粒径/膜厚は449であった。
0.049μm、平均粒径/膜厚は449であった。
比較例1 フェンバレレート200g、キシレン50gおよびトリメソイ
ルクロライド25gを混合し、それを2%アラビアガム水
溶液500g中に加え、T.K.オートホモミクサー(前述に同
じ)を用いて数分間撹拌し、分散液を得た。
ルクロライド25gを混合し、それを2%アラビアガム水
溶液500g中に加え、T.K.オートホモミクサー(前述に同
じ)を用いて数分間撹拌し、分散液を得た。
この分散液をマグテニックスターラーでゆるやかに撹拌
し、その中にジエチレントリアミン15gと炭酸ソーダ30g
の混合された水溶液100gを滴下し、ゆるやかな撹拌を続
けたまま2時間放置した。その後、1規定塩酸水溶液で
系を中和し、これに純水を加えて全体の重量を1000gに
なる様に調製し、有効成分濃度20重量%のフェンバレレ
ートカプセルスラリーを得た。
し、その中にジエチレントリアミン15gと炭酸ソーダ30g
の混合された水溶液100gを滴下し、ゆるやかな撹拌を続
けたまま2時間放置した。その後、1規定塩酸水溶液で
系を中和し、これに純水を加えて全体の重量を1000gに
なる様に調製し、有効成分濃度20重量%のフェンバレレ
ートカプセルスラリーを得た。
得られたマイクロカプセルの平均粒径は26μm、膜厚は
0.361μm、平均粒径/膜厚は72であった。
0.361μm、平均粒径/膜厚は72であった。
比較例2 下記の処方に従い、有効成分濃度10重量%のフェンバレ
レート乳剤を常法により製造した。
レート乳剤を常法により製造した。
フェンバレレート 10重量部 ソルポール3005X 10重量部 (東邦化学登録商標名:非イオン性界面活性剤とアニオ
ン性界面活性剤との混合物) キシレン 残 100重量部 試験例1 ポット植えカンラン(四季穫り甘藍)に、水で1000倍に
希釈した薬液をターンテーブル上でスプレーガンを用い
て5ポット当り50ml散布した。この際希釈した薬液中に
は0.0002重量%の特性リノー (日本農薬株式会社製)
を展着剤として添加した。
ン性界面活性剤との混合物) キシレン 残 100重量部 試験例1 ポット植えカンラン(四季穫り甘藍)に、水で1000倍に
希釈した薬液をターンテーブル上でスプレーガンを用い
て5ポット当り50ml散布した。この際希釈した薬液中に
は0.0002重量%の特性リノー (日本農薬株式会社製)
を展着剤として添加した。
処理したカンラン入りポットはガラス温室に放置し、所
定日に葉を切り取り直径12cmのカップ中にハスモンヨト
ウ3令幼虫10頭とともに入れ、48時間後にそれぞれ死虫
数を調査した。試験は3回実施し、死虫率を以下の式で
算出した。
定日に葉を切り取り直径12cmのカップ中にハスモンヨト
ウ3令幼虫10頭とともに入れ、48時間後にそれぞれ死虫
数を調査した。試験は3回実施し、死虫率を以下の式で
算出した。
結果を表1に示す。
<発明の効果> 本発明のマイクロカプセル化殺虫、殺ダニ組成物は、ピ
レスロイド系殺虫、殺ダニ剤により一層の残効性をもた
せることができると共に魚毒の軽減化もはかれるという
有用なものである。
レスロイド系殺虫、殺ダニ剤により一層の残効性をもた
せることができると共に魚毒の軽減化もはかれるという
有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 孝三 大阪府大阪市此花区春日出中3丁目1番98 号 住友化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−115006(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】ポリアミド系、ポリアミド−ポリ尿素系、
ポリエステル系、ポリカーボネート系、ポリスルホネー
ト系、ポリスルホンアミド系またはエポキシ樹脂系被膜
からなるマイクロカプセルであって、その平均粒径が80
μm以下、膜厚が0.3μm以下であり、かつ平均粒径/
膜厚が250以上である該被膜中に、ピレスロイド系殺
虫、殺ダニ剤を内包することを特徴とするピレスロイド
系殺虫、殺ダニ組成物。
Priority Applications (10)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61164504A JPH0764686B2 (ja) | 1986-07-11 | 1986-07-11 | ピレスロイド系殺虫、殺ダニ組成物 |
SE8700907A SE468740B (sv) | 1986-03-17 | 1987-03-04 | Mikroinkapslad insekticid och/eller akaricid pyretroidkomposition, saett att reglera insekter och/eller kvalster daermed samt foerfarande foer framstaellning daerav |
NO87871027A NO173631B (no) | 1986-03-17 | 1987-03-12 | Mikroinnkapslet pyretroid insekticid- og/eller akaricidpreparat, fremgangsmaate for fremstilling derav samt anvendelse derav |
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