JPH076457Y2 - 玄関ドア開扉装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、玄関ドアの開扉装置に関するものであり、特
には電気錠の解錠の信号を利用した玄関ドア開扉装置の
改良に関するものである。

（従来の技術） 従来は玄関ドアの外側の離れた場所から光信号の送信器
によりドア内部の電気錠を解錠させた後ドアの前に立ち
ドアノブを回動させて手前に引くことにより開扉を行な
っていた。しかし、例えば両手が荷物で塞がっている時
等はドアノブを回動させるために少なくともいずれか片
方の手を開ける必要がありそのために荷物の持換えや一
時地面上に荷物を置く等の動作を行なわなければならな
かった。

（問題点を解決するための手段） 実用新案登録請求の範囲第１項記載の玄関ドア開扉装置
は、送信器の操作に応答してドアの施解錠を制御する電
気錠と、前記送信器の操作によって前記ドアが解錠され
たとき発生する信号に応答して前記ドアを所定角度開く
操作部とを備えたことを特徴としている。

また、実用新案登録請求の範囲第２項記載の玄関ドア開
扉装置は、さらに、タイマとドアクローザとを備え、前
記送信機の操作により所定角度開いた前記ドアを、前記
タイマが予め定められた時間を計時した後、前記ドアク
ローザにより閉じることを特徴としている。

（実施例） 次に本発明の実施例を、図面に沿って詳細に説明する。

第１図ないし第２図は本発明のドアロック装置を示す図
で、１は各部品を収容するケース、２はモータで外部か
らの信号を受けて正逆回転する。ウォーム３は、モータ
２に一体的に固定されウォームホイール４に噛合ってい
る。ギヤー５はギヤー６と噛合いウォームホイール４の
回転数を伝達している。該ギヤー６はギヤー７と一体的
に回動し、該ギヤー７は回転をラック８に伝達する。ギ
ヤー６とギヤー７とで回転部材を構成し、該回転部材と
してのギヤー６とギヤー７の回転中心部にはサムターン
（図示せず）があり、サムターンの回動に応じてギヤー
６とギヤー７が回動するようになっている。尚、ウォー
ムホイール４とギヤー５との間にはクラッチ板9,10を備
えた電磁クラッチ装置11が配置されている。該電磁クラ
ッチ装置11のクラッチ板９と10は通常は空振り状態で、
サムターンを回動してギヤー６を介してギヤー５を回動
させてもウォームホイール４やウォーム３には伝達され
ることはないので、軽い荷重でギヤー６およびギヤー７
を回動させることができるとともに、外部からの信号を
受けてモータ２が通電されたときには電磁石が働きクラ
ッチ板９と10は接続され、モータ２の回転がウォーム
３、ウォームホイール４、クラッチ板10、クラッチ板
９、ギヤー５を介してギヤー６に伝達されるようになっ
ている。12はラック８と一体的にスライド移動するスラ
イダーで、該スライダー12は狭幅部13と広幅部14とで形
成され、狭幅部13と広幅部14間はテーパ15、15が形成さ
れている。該スライダー12にはスプリング16により付勢
された当接部17が収容され、該当接部17は遊び用の穴18
内で移動できるようになっている。さらに、スライダー
12にはデッドボルト19の段付きガイドピン20をガイドす
るガイド用穴21と位置検出用の切欠片22が形成されてい
る。デッドボルト19はケース１に形成された開口穴23内
から出没し、突出したときには相手側の嵌合穴（図示せ
ず）に嵌合してドアの開扉を不能としている。スライダ
ー12に突設されたガイドピン24とデッドボルト19に突設
されたガイドピン20とはそれぞれケース１に形成された
ガイド穴とカバーに形成されたガイド穴に嵌合し、スラ
イダー12とデッドボルト19はスムーズにスライド移動で
きるようになっている。25はスイッチでスライダー12の
位置検出用の切欠片22に係合して動作し、即ちデッドボ
ルト19が突出したときはオフで、没入したときはオンと
なる。26,26はストッパーで27,27は該ストッパー26,26
を内側に付勢するスプリングである。ストッパー26,26
にはそれぞれ小判型のガイド用突起28,28が形成され、
これらガイド用突起28,28はケース１に形成されたガイ
ド用穴及びカバーに形成されたガイド用穴に嵌合し、紙
面上上下方向に移動可能になっている。29はリードスイ
ッチで該リードスイッチ29はドアが閉じたとき相手側に
設けられたマグネット（図示せず）に応動し、ドアが開
いているか閉じているかを検出するものである。

第３図は、玄関ドア開扉装置の回路ブロック図であり各
回路に電源を供給する電源回路、一定時間開扉するため
のタイマ回路、開扉と閉扉を行なうための反転回路から
なりモータを駆動する。実際に玄関ドアに開く方向に力
を加えるのは操作部30で行なわれ、操作部30はモータ31
とモータ31の回転力を直線方向運動力に変換する固定部
32と固定部32に貫通され直線運動する移動棒33と移動棒
33の玄関ドア側先端に設けられ開扉の時に玄関ドアに対
して力を加えるリニアヘッド34により構成される。操作
部30は取付け板35により室内の玄関ドア外側に取り付け
られる。次に本実施例の動作について説明する。

屋外から第６図の光送信器36を玄関の受光部37に向け送
信ボタン37を押すことにより解錠動作わおこなう。第１
図はドアロックがロックされている状態を示す図で、デ
ッドボルト19はケース１の開口穴23から突出しており、
スライダー12の切欠片22はスイッチ25の可動片25aとは
離れておりピン25bは押し込んでおらずスイッチ25をオ
フ状態にしている。この状態において解錠する方法はリ
モートコントロール35によりモータ２を回転させて電気
的に行う方法、シリンダーにキーを差し入れて回動して
行う方法、部屋の内部よりサムターンを回動して行う方
法の３種類がある。これらのいずれの方法もギヤー７を
反時計回り方向に回転し、ラック８及びスライダー12を
デッドボルトに先だって左側に移動させ、スライダー12
を左側に移動させることによりテーパ15、15によりスト
ッパー26,26を押し広げ広幅部14の両側辺に摺接しスラ
イダー12のガイド用穴21の端部にデッドボルト19の段付
きガイドピン20が当接してデッドボルト19をケース１内
に没入するものである。

第２図は上記の動作により解錠した状態を示す図で、デ
ッドボルト19はケース１の開口穴23からケース１内に没
入しており、スライダー12の切欠片22はスイッチ25の可
動片25aに当接してピン25bを押し込んでスイッチ25をオ
ン状態にしている。スイッチ25はスライダー12の位置を
検出することで施解錠完了時の信号をモータ２に送出し
てモータ２の動作を停止させる働きを持つ一方操作部30
に解錠信号を送出する。

この時玄関ドアは閉じられており移動棒33は屋内側に最
も出っ張った状態にありリニアヘッド34は固定部32と接
していたのが解錠信号が操作部に入力されることにより
タイマ回路が働きモータ31に電圧が印化されモータ31が
回転するモータ31の回転運動は固定部32内で移動棒32の
直線運動に変換され移動棒33の先端部にあるリニアヘッ
ド33が玄関ドアの内面を外側に押し始める。固定部32内
には移動棒33の移動距離に対しリミットスイッチが内臓
されており、移動棒33の突き出し距離が最大になると自
ら電源を断ちモータ31の回転を停止させる。一方タイマ
回路に設定した一定時間が経過するとその信号が反転回
路に入力されると同時にリミットスイッチもキャンセル
され電源の極性が今迄と逆にモータ31に印化されるこれ
によりモータ31の回転方向が逆転し固定部32内で変換さ
れる直線運動の方向も逆転しリニアヘッド34が固定部32
の方へ移動し始める。玄関ドアはドアクローザ40により
常に閉扉方向に力が加えられている従ってリニアヘッド
34に接しながら閉扉方向に運動をし始める。前述のリミ
ットスイッチはこの方向の時も作用し、屋内方向への移
動棒の突き出し距離が最大になると自ら電源を断ちモー
タ31の回転を停止させる。リミットスイッチは次に施錠
動作が行なわれた時にモータ31への通電可能状態となり
解錠に備える。

以上の実施例の他にラッチ付きの玄関ドアの場合は本実
施例と同様の構成にてデッドボルトとラッチを同時に引
っ込めることにより実施できる。

（考案の効果） 以上の説明からも明らかなように、本考案によれば、玄
関ドアの外側の離れた場所から送信器を操作することに
より玄関ドアの電気錠を解錠させると共にドアを所定角
度開くようにしたことで解錠状態になったことが明確に
分り又荷物で両手が塞がっている時等はドアの開いてい
る隙間から荷物あるいは足を入れることにより玄関ドア
を開けることもできる。また、タイマとドアクローザを
備えることにより、所定時間経過後に開いたドアを自動
的に閉じることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は施錠状態にあるドアロック装置の縦断面図、第
２図は解錠状態にあるドアロック装置の縦断面図、第３
図は実施例における玄関ドア開扉装置の回路ブロック
図、第４図は実施例の外観図、第５図は実施例の取付
図、第６図は実施例の説明図。 32:固定部、33:移動棒、40:ドアクローザ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】送信器の操作に応答してドアの施解錠を制
   御する電気錠と、前記送信器の操作によって前記ドアが
   解錠されたとき発生する信号に応答して前記ドアを所定
   角度開く操作部とを備えたことを特徴とする玄関ドア開
   扉装置。
2. 【請求項２】タイマとドアクローザとを備え、前記送信
   機の操作により所定角度開いた前記ドアを、前記タイマ
   が予め定められた時間を計時した後、前記ドアクローザ
   により閉じることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
   第１項記載の玄関ドア開扉装置。