JPH0764295A - 感光性平版印刷版の現像処理方法 - Google Patents

感光性平版印刷版の現像処理方法

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JPH0764295A
JPH0764295A JP21301193A JP21301193A JPH0764295A JP H0764295 A JPH0764295 A JP H0764295A JP 21301193 A JP21301193 A JP 21301193A JP 21301193 A JP21301193 A JP 21301193A JP H0764295 A JPH0764295 A JP H0764295A
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developer
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photosensitive lithographic
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JP21301193A
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English (en)
Inventor
Iku Fukumuro
郁 福室
Masabumi Uehara
正文 上原
Takayuki Sugaiwa
隆之 菅岩
Shinya Watanabe
真也 渡辺
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネガ型感光性平版印刷版とポジ型感光性平版
印刷版とを共通に現像し得るケイ酸アルカリと有機溶剤
とを含有する現像液の従来の物流形態である濃縮液を固
形化することにより、濃縮液の欠点(重くかさばり、包
装廃棄物が多い)が改善され、しかも現像性能の低下が
なく、かつ、有機溶剤をも固形化する場合に必要な現像
剤製造における防爆設備を要しないネガ・ポジ共通現像
剤を用いる処理方法を提供する。 【構成】 ケイ酸アルカリ及び有機溶剤を含有するネガ
・ポジ共通現像液で感光性平版印刷版を現像する処理方
法において、該現像液をケイ酸アルカリを含有する固形
状現像剤を用いて調製する際に該有機溶剤を添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポジ型感光性平版印刷
版とネガ型感光性平版印刷版を共通に現像し得る現像液
を用いて感光性平版印刷版を現像処理する方法に関し、
さらに詳しくは、現像処理に使用する現像液の調製方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感光性物質としてジアゾ樹脂を用
いたネガ型感光性平版印刷版と感光性物質としてo-キン
ノンジアジド化合物を用いたポジ型感光性平版印刷版と
を共通に現像し得る現像液(以下「ネガ・ポジ共通現像
液」ということがある)で現像する技術が知られてお
り、ネガ・ポジ共通現像液として、ポジ型感光性平版印
刷版に対する現像性のためにケイ酸アルカリを、また、
ネガ型感光性平版印刷版の現像性のために有機溶剤を含
有させ、その他に界面活性剤、亜硫酸塩等を含有させた
アルカリ性水溶液が知られている。
【0003】ところで、この種の現像液は、通常、外箱
付きのポリエチ容器に入れられた濃縮液として物流に供
され、使用時に希釈されて現像に供されている。このよ
うな濃縮液の形態以外に、現像剤としてメタケイ酸ナト
リウム粉末も市販され使用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、濃縮液
は、液状であるため重く、またかさばるため輸送コスト
がかかり、また液もれを防ぐため二重包装となっている
ため廃棄物が多く出るという問題がある。また、メタケ
イ酸ソーダ粉末は、取り扱い上、飛び散ったり、溶解し
難い問題がある。
【0005】本発明者は、上記従来の技術の欠点を改良
し、有機溶剤を含有する現像剤の固形化を試みたが、充
分な現像性が得られる程度の量の有機溶剤を含有させる
ことが難しい問題及び有機溶剤を含有する固形状現像剤
の製造工程には防爆設備を必要とする問題があることが
分かった。
【0006】従って、本発明の目的は、従来のネガ・ポ
ジ共通現像液の物流形態の濃縮液を固形化することによ
り、濃縮液における前記諸問題を改善し、取り扱い易く
包装廃棄物が少なく、また、現像性能を濃縮液から調製
された現像液と同等にすることができ、さらにまた、物
流形態の現像剤を製造するに際して防爆設備の必要がな
いネガ・ポジ共通現像剤を用いる感光性平版印刷版の処
理方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は、ケイ酸アルカリ及び有機溶剤を含有する、
ポジ型感光性平版印刷版とネガ型感光性平版印刷版の共
通現像液で感光性平版印刷版を現像する現像処理方法に
おいて、該共通現像液をケイ酸アルカリを含有する固形
状現像剤を用いて調製し、この調製の際に該有機溶剤を
添加することを特徴とする。
【0008】以下、本発明について詳述する。
【0009】本発明は、ネガ・ポジ共通現像液を、物流
形態では固形状現像剤と有機溶剤とに分け、該固形状現
像剤を用いて現像液を調製する際に該有機溶剤を添加し
て現像液を調製するものである。なお、本明細書におい
て、「現像剤(液)」は「現像補充剤(液)」を包含
し、現像補充剤(液)でない現像剤(液)を区別して示
す必要がある場合には「現像剤(母液用)又は現像母
液」と記載する。
【0010】本発明の固形状現像剤は、多数の粒状物が
該粒状物間に空隙を有して凝集して形成された粒状固形
物からなり、該粒状固形物は、凝集した各粒状物の間に
空隙を有し、見掛けの比重が真の比重に対して極めて大
きく、「見掛けの比重/真の比重」の比は、好ましく
は、0.2〜0.6の範囲である。粒状固形物内の組成分布
は、完全に均一化された組成を有しても、また、部分的
に均一化された組成を有していてもよく、好ましくは、
均一化された部分が50%以下であることである。
【0011】本発明に係る固形状現像剤は、ケイ酸アル
カリ、例えばケイ酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、メタ
ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、ケイ酸アンモ
ニウム等から選ばれる少なくとも1種を含有する。該固
形状現像剤には、その他に次にような現像剤成分を含有
させることができる。
【0012】ケイ酸アルカリ以外のアルカリ剤、例え
ば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウ
ム等の水酸化アルカリ、第三リン酸ナトリウム、第二リ
ン酸ナトリウム、第三リン酸カリウム、第二リン酸カリ
ウム、第三リン酸アンモニウム、第二リン酸アンモニウ
ム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸アンモニウムなどのような無機アルカリ剤、モ
ノ,ジ又はトリエタノールアミン及び水酸化テトラアル
キルのような有機アルカリ剤。
【0013】ノニオン界面活性剤、例えば、ポリエチレ
ングリコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、
ポリオキシエチレンノニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエー
テル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキ
シエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンベヘニルエーテル、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオ
クチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリ
ルアミン、ポリオキシエチレンオレイルアミン、ポリオ
キシエチレンステアリン酸アミド、ポリオキシエチレン
オレイン酸アミド、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリ
オキシエチレンアビエチルエーテル、ポリオキシエチレ
ンラノリンエーテル、ポリオキシエチレンモノラウレー
ト、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシ
エチレングリセリルモノオレート、ポリオキシエチレン
グリセルモノステアレート、ポリオキシエチレンプロピ
レングリコールモノステアレート、オキシエチレンオキ
シプロピレンブロックポリマー、ジスチレン化フェノー
ルポリエチレンオキシド付加物、トリベンジルフェノー
ルポリエチレンオキシド付加物、オクチルフェノールポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレン付加物、グリセ
ロールモノステアレート、ソルビタンモノラウレート、
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート等。
【0014】アニオン型界面活性剤、例えば、高級アル
コール(C8〜C22)硫酸エステル塩類[例えば、ラウリ
ルアルコールサルフェートのナトリウム塩、オクチルア
ルコールサルフェートのナトリウム塩、ラウリルアルコ
ールサルフェートのアンモニウム塩、「Teepol-81」
(商品名・シエル化学製)、第二ナトリウムアルキルサ
ルフェートなど]、脂肪族アルコールリン酸エステル塩
類(例えば、セチルアルコールリン酸エステルのナトリ
ウム塩など)、アルキルアリールスルホン酸塩類(例え
ば、ドデシルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、イソ
プロピルナフタレンスルホン酸のナトリウム塩、ジナフ
タレンジスルホン酸のナトリウム塩、メタニトロベンゼ
ンスルホン酸のナトリウム塩など)、アルキルアミドの
スルホン酸塩類(例えば、C17H33CON(CH3)CH2SO3Naな
ど)、二塩基性脂肪酸エステルのスルホン酸塩類(例え
ば、ナトリウムスルホコハク酸ジオクチルエステル、ナ
トリウムスルホコハク酸ジヘキシルエステルなど)等。
【0015】カチオン界面活性剤、例えば、アミン型の
例としては、ポリオキシエチレンアルキルアミン、N-ア
ルキルプロピレンアミン、N-アルキルポリエチレンポリ
アミン、N-アルキルポリエチレンポリアミンジメチル硫
酸塩、アルキルビグアニド、長鎖アミンオキシド、アル
キルイミダゾリン、1-ヒドロキシエチル-2-アルキルイ
ミダゾリン、1-アセチルアミノエチル-2-アルキルイミ
ダゾリン、2-アルキル-4-メチル-4-ヒドロキシメチルオ
キサゾリン等。第四アンモニウム塩型の例としては、長
鎖第1アミン塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩、
ジアルキルジメチルエチルアンモニウム塩、アルキルジ
メチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアン
モニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルキノリ
ニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、アルキルピリ
ジニウム硫酸塩、ステアラミドメチルピリジニウム塩、
アシルアミノエチルジエチルアミン塩、アシルアミノエ
チルメチルジエチルアンモニウム塩、アルキルアミドプ
ロピルジメチルベンジルアンモニウム塩、脂肪酸ポリエ
チレンポリアミド、アシルアミノエチルピリジニウム
塩、アシルコラミノホルミルメチルピリジニウム塩、ス
テアロオキシメチルピリジニウム塩、脂肪酸トリエタノ
ールアミン、脂肪酸トリエタノールアミンギ酸塩、トリ
オキシエチレン脂肪酸トリエタノールアミン、脂肪酸ジ
ブチルアミノエタノール、セチルオキシメチルピリジニ
ウム塩、p-イソオクチルフェノキシエトキシエチルジメ
チルベンジルアンモニウム塩等。
【0016】無機の還元剤、例えば、亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸水素
ナトリウム、亜硫酸水素カリウム等の亜硫酸塩、亜リン
酸ナトリウム、亜リン酸カリウム、亜リン酸水素ナトリ
ウム、亜リン酸水素カリウム、亜リン酸二水素ナトリウ
ム、亜リン酸水素二カリウム等のリン酸塩、ヒドラジ
ン、チオ硫酸ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウム等。
【0017】有機の還元剤、例えば、ハイドロキノン、
メトール、メトキシキノン等のフェノール化合物、フェ
ニレンジアミン、フェニルヒドラジン等のアミン化合
物。
【0018】有機カルボン酸、例えば、炭素原子数6〜2
0の脂肪族カルボン酸、およびベンゼン環またはナフタ
レン環にカルボキシル基が置換した芳香族カルボン酸。
【0019】脂肪族カルボン酸、例えば、カプロン酸、
エナンチル酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミスチリン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸等。
【0020】芳香族カルボン酸、例えば、安息香酸、o-
クロロ安息香酸、p-クロロ安息香酸、o-ヒドロキシ安息
香酸、p-ヒドロキシ安息香酸、p-tert-ブチル安息香
酸、o-アミノ安息香酸、 p-アミノ安息香酸、2,4-ジヒ
ドロキシ安息香酸、2,5-ジヒドロキシ安息香酸、2,3-ジ
ヒドロキシ安息香酸、2,3-ジヒドロキシ安息香酸、3,5-
ジヒドロキシ安息香酸、没食子酸、1-ヒドロキシ-2-ナ
フトエ酸、3-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、2-ヒドロキシ-
1-ナフトエ酸、1-ナフトエ酸、2-ナフトエ酸等。
【0021】固形状現像剤を形成する粒状固形物の形状
及び大きさは、流通面、使用面等から有利な条件を適宜
選べばよい。形状としては、板状、棒状、粉状、ヌード
ル状、サイコロ状等適宜の形状を採ることができるが、
顆粒状、小球状又は短いヌードル状であることが、溶解
し易い点及び取り扱い易い点から好ましい。また、粒状
固形物は、微小結晶状、粉末状等の現像剤成分の形状が
一部残っている粒状、顆粒状等でもよく、特に現像成分
の形状が一部残っている粒状、又は顆粒状が溶解性の点
から好ましい。粒状固形物の大きさは、好ましくは粒径
が0.1〜30mm、より好ましくは0.3〜10mmの範囲である。
【0022】次に、固形状現像剤の製造方法について説
明する。まず、固形の現像剤成分を混合し、好ましくは
粒径0.1mm以下に粉砕する。この粉砕は現像剤成分の混
合の前ないし後のいずれでもよい。次に、粉砕し混合さ
れた固形の現像剤成分に顆粒化用液体及び/又はバイン
ダーを添加し、粉末凝集し、得られた粒状固形物を乾燥
する。
【0023】本発明において、現像剤に含有されるケイ
酸アルカリの量は、固形状態において20〜80Wt%の範
囲が好ましく、より好ましくは20〜50Wt%である。ケ
イ酸アルカリは、SiO2濃度では10〜40Wt%の範囲
が好ましく、より好ましくは10〜30Wt%である。
【0024】本発明において、固形状現像剤には、ノニ
オン界面活性剤を含有させることが現像性の点から好ま
しい。ノニオン界面活性剤の含有量は、固形状態におい
て0.02〜2Wt%の範囲が好ましく、より好ましくは0.
2〜1.3Wt%の範囲である。また、固形状現像剤には、
還元剤を含有させることが現像性の点から好ましい。還
元剤の量は、固形状態において5〜40Wt%の範囲が好
ましく、20〜40Wt%の範囲がより好ましい。
【0025】本発明において、現像液を調製する際に添
加する有機溶剤としては、例えば、20℃おける水に対す
る溶解度が10重量%以下の有機溶剤、例えば酢酸エチ
ル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸ベンジル、エチレ
ングリコールモノブチルアセート、乳酸ブチル、レプリ
ン酸ブチルのようなカルボン酸エステル;エチルブチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンの
ようなケトン類;エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレング
リコールモノフェニルエーテル、ベンジルアサコール、
メチルフェニルカルビノール、n-アミルアルコール、メ
チルアミルアルコールのようなアルコール類;キシレン
のようなアルキル置換芳香族炭化水素;メチレンジクロ
ライド、エチレンジクロライド、モノクロルベンゼンの
ようなハロゲン化炭化水素などが挙げられる。
【0026】現像液には、有機溶剤を使用状態において
0.5〜10Wt%となる量添加することにより、濃縮液か
ら調製される現像液と同様の現像性能を得ることができ
る。粉末凝集して得られた粒状固形物の乾燥は、減圧下
又は窒素雰囲気中で加熱して乾燥することが好ましく、
減圧下で加熱して乾燥することがより好ましい。乾燥し
た固形化現像剤は防湿包装することが好ましい。防湿包
装としては、防湿容器(ポリエチレン製袋、ポリエチレ
ン製タンク、金属缶、牛乳カートン等)に入れる形態が
挙げられる。
【0027】本発明において、固形状現像剤を用いて現
像液を作成するには、固形状現像剤を水に溶解し、有機
溶剤を添加すればよい。
【0028】本発明は、水以外の現像液成分として、常
温で固体の成分及び液体の有機溶剤を有する現像液の固
形化に適用される。本発明の処理方法が適用される感光
性平版印刷版とその現像剤の組成には、例えば感光性成
分としてジアゾ化合物を用いたネガ型感光層を有するネ
ガ型感光性平版印刷版及び感光性成分としてo-キノンジ
アジド化合物を用いたポジ型感光層を有するポジ型感光
性平版印刷版並びにそのネガ・ポジ共通現像剤、例えば
特開昭62-175757号公報第5頁左下欄第18行〜第7頁右
上欄第11行に記載されているような感光性平版印刷版及
び例えば特開昭62-24263号、同62-24264号、同62-25761
号、同62-35351号、同62-73271号、同62-75535号、同62
-89060号、同62-125357号、同62-133460号、同62-15914
8号、同62-168160号、同62-175757号、同62-175758号、
同63-200154号、同63-205658号各公報に記載されている
ような感光性平版印刷版とその現像剤等が包含される。
【0029】
【実施例】次に、本発明を実施例でさらに具体的に説明
する。
【0030】実施例1 固形状現像剤の作製 Aケイ酸カリを減圧乾燥したもの 77.7重量部 苛性カリ 108.8重量部 p-t-ブチル安息香酸 81.0重量部 亜硫酸カリウム 162.0重量部 グルコン酸 22.9重量部 上記の量で混合した固形分を、市販のジェット粉砕機に
入れ、粒径50μm以下の粉末になるように粉砕した。粉
砕された材料の約1000gを市販の転動造粒機(ハイスピ
ードミキサー、深江工業(株))中で粒状固形物とし
た。顆粒化用液剤として60mlの水にエマルゲン147(花
王(株)製、ノニオン活性剤)2.6gを溶解し、約5分以
内で噴霧し、次いで、生成物を約10分間撹拌した。得ら
れた生成物を市販の流動乾燥機にて温度100℃の条件で
加熱することにより乾燥した。
【0031】得られた平均粒径1mmの粒状固形物を減圧
下、室温にて再乾燥した後、ポリエチレン製の袋に詰
め、ヒートシールした。得られた生成物は、互いに固ま
り合うことなく安定しており、扱う時に粉が舞うことな
く、扱いやすかった。
【0032】得られた固形状現像剤1.6kgを水20lに投
入し、撹拌したところ、約10分で溶解した。得られた液
を市販の自動現像機に仕込む際に有機溶剤を下記の量添
加し、撹拌したところ容易に混ざり合い、一溶液として
得られた。
【0033】 有機溶剤 β-アニリノエタノール 10.8重量部 プロピレングリコール 91.5重量部 トリエタノールアミン 42.7重量部 得られた液により自動現像機にて、画像露光したポジ型
感光性平版印刷版及びネガ型感光性平版印刷版を処理し
たところ、汚れのない良好な印刷版が得られた。また、
この印刷版を印刷機にかけたところ、高品質の印刷物が
多数得られた。
【0034】実施例2 現像剤(母液用) Aケイ酸カリ 50.0重量部 苛性カリ 72.8重量部 亜硫酸カリウム 133.5重量部 グルコン酸 29.4重量部 ペレックス(花王(株)製、界面活性剤) 10.8重量部 現像補充剤 Aケイ酸カリ 124.5重量部 苛性カリ 155.0重量部 亜硫酸カリ 137.2重量部 グルコン酸 29.4重量部 ペレックス 7.2重量部 上記現像剤(母液用)と現像補充剤の各々を実施例1と
同様に粒状固形物とした。顆粒化用液剤として、60mlの
水にエマルゲン147を現像剤(母液用)には1.1g、現像
補充剤には8.2g溶解した液を使用した。その他の条件は
実施例1と同様に行い。平均粒径約1mmの顆粒を得た。
【0035】調製した固形状現像剤(母液用)2.2Kgを
水38l及び下記の有機溶媒を用いて、図1に示す処理装
置の調液タンク40にて自動的に調液し、得られた現像液
を現像タンク14へ供給した。
【0036】 有機溶剤 プロピレングリコールモノフェニルエーテル 17.5重量部 プロピレングリコール 833.9重量部 トリエタノールアミン 417.0重量部 次いで、固形状現像補充剤1.7Kgと水12.5l及び下記の
有機溶剤を用いて、図1の調液タンク40にて自動的に調
液し、得られた補充液を補充液タンク20へ供給した。
【0037】次いで、市販のポジ型感光性平版印刷版を
多数枚露光し、図1に示す処理装置で処理を行った。な
お、水洗水タンク15には、水18l、リンス・ガムタンク
16はリンスl液18lを仕込んだ。
【0038】現像液の補充量は、処理補充20ml/m2、経
時補充60ml/h、とした。その結果100版処理後でも1枚
目と同様に汚れのない安定した印刷版が得られた。更
に、印刷機にかけて印刷したところ、いずれの印刷版に
ついても汚れることなく高品質の印刷物が得られた。
【0039】図1は、本実施例に用いた処理装置の概略
構成を示す図で、Aは現像部、Bは水洗部、Cはリンス
液又は不感脂化液で処理するリンス・ガム部、PSは感
光性平版印刷版又はその搬送路である。上記各処理部に
おいて、1は感光性平版印刷版を搬送する搬送ローラ
対、5は絞りローラ対、8は串ローラ、9はガイドロー
ラ、10はブラシローラ、12はシャワーパイプ、14は現像
タンク、15は水洗水タンク、16はリンス液又は不感脂化
液(ガム液)を入れるリンス・ガムタンク、17は現像タ
ンク14内の現像液を流動させるためのポンプ、18、19は
シャワーパイプ12へそれぞれの処理液を圧送するポン
プ、20は現像補充液を入れる補充液タンク、21は補充装
置、24、25はオーバーフロー液をオーバーフロータンク
(図示せず)へ導く配管、27は現像タンク14内の現像液
を加熱し所定の温度に保つためのサーモスタット付きヒ
ータである。30は面積測定反射センサで、複数の光学セ
ンサを搬送路と直交する水平方向に配置し、その検知信
号によって版幅検出回路31で感光材料の幅を検出し版面
積積算回路32で感光性平版印刷版の面積を検出するよ
うに構成されている。35は稼働・休止時間積算回路で、
処理による現像液の疲労(処理疲労)のほかに、空気中
の炭酸ガスの吸収による活性度の低下(経時疲労)に対
応する補充を行うためのものであり、電源スイッチ36の
開閉により処理装置の稼働及び休止を検知し、稼働時間
及び休止時間をそれぞれ積算し、これらの各状態におけ
る経時疲労に対応する補充量を計算し、上記各信号は、
流量制御回路37に入力され、予め定めた関数関係に基づ
いた補充量の補充がなされるよう、ポンプ駆動回路38を
介して補充装置21を制御するように構成されている。
【0040】現像タンク14及び補充液貯蔵タンク20中に
入れる現像液は、調液タンク40で固形状現像剤を水に溶
解させ、かつ有機溶剤を添加して調製するようになって
いる。調液タンク40はその上部に固形状現像剤投入口41
を備え、固形状現像剤投入口41から所定量の固形状現像
剤が調液タンク40内に投入され、また有機溶剤は、有機
溶剤タンク47から定量ポンプ48により調液タンク40内に
所定量流入し、一方、溶解用の水は、水貯蔵タンク42か
ら電磁弁43aにより調液タンク40内に流入するように構
成されている。水貯蔵タンク42内の液面高さは液面セン
サ44が液面を検知すると電磁弁43bが閉じられて上水道
からの水の供給を遮断して液面高さが制御されるように
なっており、また電磁弁43を開いて水貯蔵タンク42内の
水の全量を調液タンク40に流入させることにより、一定
量の水を調液タンク40に入れることができる。電磁弁43
aは一定時間(水貯蔵タンク42から調液タンク40への水
の流入の終了まで)開かれた後に閉じ、また電磁弁43a
の閉じられた直後に電磁弁43bが開くように構成されて
いる。45は撹拌機、46a、46bはポンプである。図1に
示す処理装置の動作は次のとおりである。まず、この処
理装置の電源をオンにすると、液面センサ44が液面を検
知するまで電磁弁43bが開いて一定量の水がタンク40内
に流入し、次いで、所定量の固形状現像剤が包装された
包装単位によって所定量の固形状現像剤を固形状現像剤
投入口41から調液タンク40内に投入し、所定量の有機溶
剤が有機溶剤タンク47から、電磁弁48が開いて調液タン
ク40内に流入し、撹拌機45を回転させて撹拌し固形化現
像液を完全に溶解させる。その後、ポンプ46a、46bを
作動させて現像タンク14及び補充液貯蔵タンク20に現像
液を送る。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、従来のネガ・ポジ共通
現像液の物流形態である濃縮液を固形化することによ
り、濃縮液における前記諸問題を改善し、取り扱い易く
包装廃棄物が少なく、しかも現像性能を濃縮液から調製
された現像液と同等にすることができ、かつ、現像剤の
製品製造において防爆設備の必要がないネガ・ポジ共通
現像剤を用いる処理方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理方法の実施例に用いた処理装置の
概略構成図である。
【符号の説明】
A 現像部 B 水洗部 C リンス・ガム部 40 調液タンク 41 固形状現像剤投入口 47 有機溶剤タンク 42 水貯蔵タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 真也 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケイ酸アルカリ及び有機溶剤を含有す
    る、ポジ型感光性平版印刷版とネガ型感光性平版印刷版
    の共通現像液で感光性平版印刷版を現像する現像処理方
    法において、該共通現像液をケイ酸アルカリを含有する
    固形状の現像剤を用いて調製し、この調製の際に該有機
    溶剤を添加することを特徴とする感光性平版印刷版の現
    像処理方法。
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