JPH0713344A - 感光性平版印刷版用現像剤の製造方法 - Google Patents

感光性平版印刷版用現像剤の製造方法

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JPH0713344A
JPH0713344A JP15212993A JP15212993A JPH0713344A JP H0713344 A JPH0713344 A JP H0713344A JP 15212993 A JP15212993 A JP 15212993A JP 15212993 A JP15212993 A JP 15212993A JP H0713344 A JPH0713344 A JP H0713344A
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JP15212993A
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Shinya Watanabe
真也 渡辺
Masabumi Uehara
正文 上原
Takayuki Sugaiwa
隆之 菅岩
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光性平版印刷版用の現像剤の市販形態であ
る濃厚液の有する欠点(重く取り扱い性が悪い、保管の
スペース効率が悪い、仕込みの際等に処理機の周辺等を
よごし易い、及び空容器の廃棄物が多く処分が大変であ
る)が改善され、かつ、溶解性の向上した固形化した現
像剤を提供する。 【構成】 液剤の形態の現像剤を噴霧乾燥法によって
乾燥し固形化する感光性平版印刷版用固形化現像剤の製
造方法。上記で噴霧乾燥して得た粉末状の現像剤
を、更に造粒操作を行って顆粒状にする感光性平版印刷
版用固形化現像剤の製造方法。現像剤が珪酸アルカリ
を含有する上記又はに記載の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性平版印刷版の現
像処理に用いられる現像剤に関し、更に詳しくは、従来
の濃厚液を固形化した現像剤の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感光性平版印刷版の現像処理に
は、水を主たる溶媒とするアルカリ性の水溶液が使用さ
れており、このような現像剤は一般に液剤(濃厚液)と
して市販され、使用時に希釈されて用いられている。そ
して、上記液剤は一般に外箱付きの樹脂製容器に入れら
れ市販されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記液
剤には、水を主たる溶媒とするため、重く取り扱い性が
悪い、保管のスペース効率が悪い、仕込みの際等に処理
機の周辺等をよごし易い、及び空容器の廃棄物が多く処
分が大変であるという問題がある。
【0004】本発明の目的は、従来は液剤であった現像
剤を固形化することにより、液剤における前記問題を解
決すること、及び溶解性の向上した固形化した現像剤を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
する本発明の構成は下記(1)〜(3)である。
【0006】(1)液剤として製造された現像剤を、更に
噴霧乾燥法によって乾燥することにより固形化すること
を特徴とする感光性平版印刷版用現像剤の製造方法。
【0007】(2)液剤として製造された現像剤を、更に
噴霧乾燥法によって乾燥することにより得られた粉末状
の現像剤を、更に造粒操作を行って顆粒状とすることを
特徴とする感光性平版印刷版用現像剤の製造方法。
【0008】(3)現像剤がケイ酸アルカリを含有するこ
とを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の製造方法。
【0009】以下、本発明について詳述する。
【0010】本発明の製造方法において、噴霧乾燥に付
す液剤に含有させることができる成分としては、次のよ
うなものを挙げることができる。
【0011】ケイ酸アルカリ、例えばケイ酸カリウム、
ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸
カリウム、ケイ酸アンモニウム等。水酸化アルカリ、例
えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチ
ウム等。
【0012】珪酸アルカリ及び水酸化アルカリ以外のア
ルカリ剤、例えば、第三リン酸ナトリウム、第二リン酸
ナトリウム、第三リン酸カリウム、第二リン酸カリウ
ム、第三リン酸アンモニウム、第二リン酸アンモニウ
ム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸アンモニウムなどのような無機アルカリ剤、モ
ノ,ジ又はトリエタノールアミン及び水酸化テトラアル
キルのような有機アルカリ剤。
【0013】ノニオン界面活性剤、例えば、ポリエチレ
ングリコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、
ポリオキシエチレンノニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエー
テル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキ
シエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンベヘニルエーテル、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオ
クチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリ
ルアミン、ポリオキシエチレンオレイルアミン、ポリオ
キシエチレンステアリン酸アミド、ポリオキシエチレン
オレイン酸アミド、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリ
オキシエチレンアビエチルエーテル、ポリオキシエチレ
ンラノリンエーテル、ポリオキシエチレンモノラウレー
ト、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシ
エチレングリセリルモノオレート、ポリオキシエチレン
グリセルモノステアレート、ポリオキシエチレンプロピ
レングリコールモノステアレート、オキシエチレンオキ
シプロピレンブロックポリマー、ジスチレン化フェノー
ルポリエチレンオキシド付加物、トリベンジルフェノー
ルポリエチレンオキシド付加物、オクチルフェノールポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレン付加物、グリセ
ロールモノステアレート、ソルビタンモノラウレート、
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート等。
【0014】アニオン型界面活性剤、例えば、高級アル
コール(C8〜C22)硫酸エステル塩類[例えば、ラウリ
ルアルコールサルフェートのナトリウム塩、オクチルア
ルコールサルフェートのナトリウム塩、ラウリルアルコ
ールサルフェートのアンモニウム塩、「Teepol-81」
(商品名・シエル化学製)、第二ナトリウムアルキルサ
ルフェートなど]、脂肪族アルコールリン酸エステル塩
類(例えば、セチルアルコールリン酸エステルのナトリ
ウム塩など)、アルキルアリールスルホン酸塩類(例え
ば、ドデシルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、イソ
プロピルナフタレンスルホン酸のナトリウム塩、ジナフ
タレンジスルホン酸のナトリウム塩、メタニトロベンゼ
ンスルホン酸のナトリウム塩など)、アルキルアミドの
スルホン酸塩類(例えば、C17H33CON(CH3)CH2SO3Naな
ど)、二塩基性脂肪酸エステルのスルホン酸塩類(例え
ば、ナトリウムスルホコハク酸ジオクチルエステル、ナ
トリウムスルホコハク酸ジヘキシルエステルなど)等。
【0015】カチオン界面活性剤、例えば、アミン型の
例としては、ポリオキシエチレンアルキルアミン、N-ア
ルキルプロピレンアミン、N-アルキルポリエチレンポリ
アミン、N-アルキルポリエチレンポリアミンジメチル硫
酸塩、アルキルビグアニド、長鎖アミンオキシド、アル
キルイミダゾリン、1-ヒドロキシエチル-2-アルキルイ
ミダゾリン、1-アセチルアミノエチル-2-アルキルイミ
ダゾリン、2-アルキル-4-メチル-4-ヒドロキシメチルオ
キサゾリン等。第四アンモニウム塩型の例としては、長
鎖第1アミン塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩、
ジアルキルジメチルエチルアンモニウム塩、アルキルジ
メチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアン
モニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルキノリ
ニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、アルキルピリ
ジニウム硫酸塩、ステアラミドメチルピリジニウム塩、
アシルアミノエチルジエチルアミン塩、アシルアミノエ
チルメチルジエチルアンモニウム塩、アルキルアミドプ
ロピルジメチルベンジルアンモニウム塩、脂肪酸ポリエ
チレンポリアミド、アシルアミノエチルピリジニウム
塩、アシルコラミノホルミルメチルピリジニウム塩、ス
テアロオキシメチルピリジニウム塩、脂肪酸トリエタノ
ールアミン、脂肪酸トリエタノールアミンギ酸塩、トリ
オキシエチレン脂肪酸トリエタノールアミン、脂肪酸ジ
ブチルアミノエタノール、セチルオキシメチルピリジニ
ウム塩、p-イソオクチルフェノキシエトキシエチルジメ
チルベンジルアンモニウム塩等。
【0016】無機の還元剤、例えば、亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸水素
ナトリウム、亜硫酸水素カリウム等の亜硫酸塩、亜リン
酸ナトリウム、亜リン酸カリウム、亜リン酸水素ナトリ
ウム、亜リン酸水素カリウム、亜リン酸二水素ナトリウ
ム、亜リン酸水素二カリウム等のリン酸塩、ヒドラジ
ン、チオ硫酸ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウム等。
【0017】有機の還元剤、例えば、ハイドロキノン、
メトール、メトキシキノン等のフェノール化合物、フェ
ニレンジアミン、フェニルヒドラジン等のアミン化合
物。
【0018】有機カルボン酸、例えば、炭素原子数6〜2
0の脂肪族カルボン酸、およびベンゼン環またはナフタ
レン環にカルボキシル基が置換した芳香族カルボン酸。
【0019】脂肪族カルボン酸、例えば、カプロン酸、
エナンチル酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミスチリン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸等。
【0020】芳香族カルボン酸、例えば、安息香酸、o-
クロロ安息香酸、p-クロロ安息香酸、o-ヒドロキシ安息
香酸、p-ヒドロキシ安息香酸、p-tert-ブチル安息香
酸、o-アミノ安息香酸、 p-アミノ安息香酸、2,4-ジヒ
ドロキシ安息香酸、2,5-ジヒドロキシ安息香酸、2,3-ジ
ヒドロキシ安息香酸、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、没食
子酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、3-ヒドロキシ-2-ナ
フトエ酸、2-ヒドロキシ-1-ナフトエ酸、1-ナフトエ
酸、2-ナフトエ酸等。
【0021】有機溶剤、例えば、酢酸エチル、酢酸プロ
ピル、酢酸ベンジル、乳酸ブチル等のカルボン酸エステ
ル;エチルブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
等;エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレン
グリコールベンジルエーテル、ベンジルアルコール、メ
チルフェニルカルビノール、n-アミルアルコール等のア
ルコール類;キシレン等のアルキル置換芳香族炭化水
素;メチレンジクロライド、エチレンジクロライド等の
ハロゲン化炭化水素等。
【0022】噴霧乾燥に付す液剤には、前記の他に以下
のような添加剤を加えることができる。例えば、特開昭
58-75152号公報記載のNaCl、KCl、KBr等の中性塩、特開
昭59-190952号公報記載のEDTA、NTA等のキレー
ト剤、特開昭58-59444号公報記載の塩化リチウム等の無
機リチウム化合物、特公昭50-34442号公報記載の安息香
酸リチウム等の有機リチウム化合物等が挙げられる。
【0023】本発明において、噴霧乾燥に付す現像剤の
固形分濃度は10〜70重量%の範囲が好ましく、より好ま
しくは10〜50重量%である。また、噴霧乾燥する現像剤
中のSiO2含有量は20重量%以下であることが好ましく、
より好ましくは15重量%以下、さらに好ましくは10重量
%以下である。
【0024】噴霧乾燥法は、向流又は並流の熱風気流中
に、溶液、ペースト、懸濁液、溶融液等の液状材料を圧
力ノズルや高速回転円盤を使って微粒化噴霧し、熱風と
の接触で瞬時に乾燥して粒子を得る方法である。噴霧乾
燥法による乾燥装置としては、公知の噴霧乾燥機を用い
ることができる。例えば図1に概略構成を示す公知の噴
霧乾燥機を用いることができる。図1において、1は乾
燥室、2はアトマイザ(噴霧器)、3は取り出し口、4
は原液ポンプ、5はエアーフィルタ、6は電気ヒータ、
7はサイクロン、8は取り出し口、9は排風機である。
噴霧乾燥を行う際の乾燥風の温度は150〜350℃であるこ
とが好ましい。
【0025】液剤の現像剤を噴霧乾燥法によって乾燥し
て得られた粉末を造粒操作によって顆粒状に造粒する方
法としては、公知の乾式造粒法である撹拌造粒、流動層
造粒、転動造粒及び圧縮造粒後解砕のいずれの方法も用
いることができるが、撹拌造粒法を用いることが好まし
い。撹拌造粒法による造粒装置は、粒子を入れる容器
と、せん断混合する撹拌羽根及び造粒羽根で構成されて
いる。容器内に原料を投入し、良く撹拌混合した後、必
要ならば撹拌を続けながらバインダーを投入し、更に撹
拌を続けることによって造粒物を得る装置である。撹拌
造粒装置の一例を図2に示す。同図において、10は容
器、11は撹拌羽根(アジテータ)、12はギヤボックス、
13はモータ、14は造粒羽根(チョッパ)、15はモータ、
16は上カバー、17はバインダー投入口、18はバグクロ
ス、19は排出口である。撹拌造粒法による造粒におい
て、撹拌羽根の回転数は100〜1000rpm、造粒羽根の回転
数は1000〜5000rpmとすることが好ましい。
【0026】バインダーを使用する場合、バインダーは
水溶性もしくはアルカリ可溶性であることが好ましい。
バインダーを添加する場合、添加量は固体原料総重量の
2〜50%の範囲が好ましく、より好ましくは2〜30%の
範囲である。バインダーの具体例としては、水、珪酸塩
溶液(珪酸ナトリウム、珪酸カリウム等)、糖類(ぶど
う糖、菓糖、しょ糖、水飴等)、水溶性高分子(特開昭
59-57242号公報第8頁右上欄第6行〜第9頁左上欄第9
行参照)、アルカリ可溶性樹脂(ノボラック樹脂等)が
挙げられる。これらは、単独で用いるほか、2種以上を
混合使用してもよい。また、これらは水などの溶剤に溶
解して使用してもよい。
【0027】顆粒の粒径は200μm〜10mmの範囲が好まし
く、より好ましくは300μm〜5mmの範囲である。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。
【0029】実施例1 まず、以下に示す組成を有する現像液を調液した。
【0030】 現像液組成 A珪酸カリ 116重量部 (日本化学工業(株)製、珪酸カリウム水溶液) 50%水酸化カリウム水溶液 26重量部 水 568重量部 〔この現像液のSiO2含有量は4.3重量%であった〕 次に、この現像液を噴霧乾燥法によって乾燥した。乾燥
条件を表1に示すように設定して噴霧乾燥を行ったとこ
ろ、平均粒径約30μmの球形粒子状の固形化現像剤を得
ることが出来た。こうして得られた固形化現像剤の水に
対する溶解性を調べた。結果を表2に示す。
【0031】比較例1 まず、以下に示す組成を有する現像液を調液した。
【0032】 現像液組成 A珪酸カリ 116重量部 (日本化学工業(株)製、珪酸カリウム水溶液) 50%水酸化カリウム水溶液 26重量部 〔この現像液のSiO2含有量は21.6重量%であった〕 次に、この現像液を噴霧乾燥法によって乾燥した。乾燥
条件を表1に示すように設定して噴霧乾燥を行ったとこ
ろ、綿状となってしまい良好な粒子状の製品を得ること
ができなかった。
【0033】実施例2 まず、以下に示す組成を有する現像液に調液した。
【0034】 現像液組成 β-アニリノエタノール 3重量部 プロピレングリコール 26重量部 p-tert-ブチル安息香酸 81重量部 50%水酸化カリウム水溶液 224重量部 エマルゲン147 3重量部 (花王(株)製、ノニオン界面活性剤) A珪酸カリ 194重量部 (日本化学工業(株)製、珪酸カリウム水溶液) 40%亜硫酸カリウム水溶液 324重量部 50%グルコン酸水溶液 59重量部 トリエタノールアミン 12重量部 水 335重量部 次に、この現像液を噴霧乾燥法によって乾燥した。乾燥
条件を表1に示すように設定して噴霧乾燥を行ったとこ
ろ、平均粒径約30μmの球形粒子状の固体化現像剤を得
ることが出来た。こうして得られた固形化現像剤の水に
対する溶解性を調べた。結果を表2に示す。
【0035】実施例3 実施例1で得られた固形化現像剤を、更に造粒操作を行
うことによって顆粒状とした。造粒操作は図2に示す撹
拌造粒装置を用いて行い、以下の手順で行った。
【0036】まず、造粒装置の容器内に実施例1で得ら
れた固形化現像剤を2kg投入し、撹拌羽根の回転数を20
0rpm、造粒羽根の回転数を3000rpmにして撹拌を続けな
がら、A珪酸カリ100gを徐々に添加した後、造粒物が
得られるまで撹拌を行った。得られた造粒物を90℃の熱
風で乾燥して顆粒化現像剤とした。こうして得られた顆
粒化現像剤の水に対する溶解性を調べた。結果を表2に
示す。
【0037】比較例2 まず、噴霧乾燥法によってケイ酸塩溶液を固形化した。
図1に示す噴霧乾燥機を用い、A珪酸カリを表1に示す
条件で乾燥したところ、球形粒子状の粉末ケイ酸カリが
得られた。こうして得られた粉末ケイ酸カリを用いて、
以下の手順で顆粒化現像剤を製造した。
【0038】図2に示す造粒装置の容器内に前述の粉末
ケイ酸カリ1562g及び粉末苛性カリ438gを投入し、撹
拌羽根の回転数250rpm、造粒羽根の回転数3600rpmで2
分間撹拌混合した。次に、撹拌羽根の回転数を200rpm、
造粒羽根の回転数を3000rpmにして撹拌を続けながら、
A珪酸カリ100gを徐々に添加した後、造粒物が得られ
るまで撹拌を行った。得られた造粒物を90℃の熱風で乾
燥して顆粒化現像剤とした。こうして得られた顆粒化現
像剤の水に対する溶解性を調べた。結果を表2に示す。
【0039】実施例4 実施例2で得られた固形化現像剤を、更に造粒操作を行
うことによって顆粒状とした。造粒操作は図2に示す撹
拌造粒装置を用いて行い、以下の手順で行った。
【0040】まず、造粒装置の容器内に実施例2で得ら
れた固形化現像剤を2kg投入し、撹拌羽根の回転数を20
0rpm、造粒羽根の回転数3000rpmにして撹拌を続けなが
ら、A珪酸カリ50gを徐々に添加した後、造粒物が得ら
れるまで撹拌を行った。得られた造粒物を90℃の熱風で
乾燥して顆粒化現像剤とした。こうして得られた顆粒化
現像剤の水に対する溶解性を調べた。結果を表2に示
す。
【0041】比較例3 図2に示す造粒装置の容器内に比較例2で用いたものと
同じ粉末ケイ酸カリ328g、粉末苛性カリ473g、p-tert
-ブチル安息香酸342g、粉末亜硫酸カリ547g、粉末グ
ルコン酸ソーダ124gを投入し、撹拌羽根の回転数を250
rpm、造粒羽根の回転数3600rpmで2分間撹拌混合した。
次に、エマルゲン147の13gを投入し2分間撹拌混合
後、β-アニリノエタノール13g、プロピレングリコー
ル110g、トリエタノールアミン50gを徐々に投入し2
分間撹拌混合した。続いて、撹拌羽根の回転数を200rp
m、造粒羽根の回転数を3000rpmにして撹拌を続けなが
ら、A珪酸カリ50gを徐々に添加した後、造粒物が得ら
れるまで撹拌を行った。得られた造粒物を90℃の熱風で
乾燥して顆粒化現像剤とした。こうして得られた顆粒化
現像剤の水に対する溶解性を調べた。結果を表2に示
す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、従来液剤(濃厚液)で
あった感光性平版印刷版用現像剤を固形化することによ
り、重く取り扱い性が悪い、保管のスペース効率が悪
い、仕込みの際等に処理機の周辺等をよごし易い、及び
空容器の廃棄物が多く処分が大変であるという濃厚液の
問題が改善され、かつ改良された溶解性を有する固形化
した現像剤が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法に使用される噴霧乾燥機の一
例を示す概略構成図である。
【図2】本発明の製造方法に使用される撹拌造粒装置の
一例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 乾燥室 2 アトマイザ 11 撹拌羽根 14 造粒羽根

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液剤として製造された現像剤を、更に噴
    霧乾燥法によって乾燥することにより固形化することを
    特徴とする感光性平版印刷版用現像剤の製造方法。
  2. 【請求項2】 液剤として製造された現像剤を、更に噴
    霧乾燥法によって乾燥することにより得られた粉末状の
    現像剤を、更に造粒操作を行って顆粒状とすることを特
    徴とする感光性平版印刷版用現像剤の製造方法。
  3. 【請求項3】 現像剤がケイ酸アルカリを含有すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の製造方法。
JP15212993A 1993-06-23 1993-06-23 感光性平版印刷版用現像剤の製造方法 Pending JPH0713344A (ja)

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