JPH076400Y2 - ハンドル式ロック装置 - Google Patents
ハンドル式ロック装置Info
- Publication number
- JPH076400Y2 JPH076400Y2 JP1989038543U JP3854389U JPH076400Y2 JP H076400 Y2 JPH076400 Y2 JP H076400Y2 JP 1989038543 U JP1989038543 U JP 1989038543U JP 3854389 U JP3854389 U JP 3854389U JP H076400 Y2 JPH076400 Y2 JP H076400Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lock
- handle
- lock piece
- cam member
- operation handle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動販売機等の扉の施解錠および開閉を行うロ
ック装置に係り、特に、キー操作によって操作可能とな
る操作ハンドルを備えたハンドル式ロック装置に関す
る。
ック装置に係り、特に、キー操作によって操作可能とな
る操作ハンドルを備えたハンドル式ロック装置に関す
る。
[従来の技術] 自動販売機等の大型化に伴い、その扉が大きくまた重く
なってきたため、その扉の開閉および施錠・解錠を行う
ロック装置としてはハンドル式のロック装置が多用され
るようになっている。
なってきたため、その扉の開閉および施錠・解錠を行う
ロック装置としてはハンドル式のロック装置が多用され
るようになっている。
従来、このような自動販売機等に用いられているハンド
ル式のロック装置は、第12図に示すように、自動販売機
等の扉に固定される錠枠体1の中に、錠作動軸2aを有す
る作動部材2が回動可能に嵌め込まれ、そして、この作
動部材2に操作ハンドル3が嵌め込まれて、キー操作に
より操作ハンドルの引き出しおよび回動が許容され、作
動部材が回動操作されるように構成されている。操作ハ
ンドル3には、キー操作によって回動可能となるシリン
ダ錠4が組み込まれ、このシリンダ錠4の内端にはシリ
ンダ錠4の回動中心に対し偏心移動するカム部材5が設
けられている。また、操作ハンドル3には、係合溝6aに
よって上記カム部材5に係合し、カム部材5の偏心移動
によって操作ハンドル3の回転軸線に対し略直交する方
向に移動するロック片6が組み込まれている。作動部材
2には、ロック片6に対向して長孔2bが形成されてい
て、操作ハンドル3の引き出しおよび押し込みの状態に
拘わりなく上記ロック片6がこの長孔2bに係合する。ま
た、錠枠体1には、操作ハンドル3が引き出されていな
い状態で上記ロック片6が係合する係合孔1aが形成され
ている。また、作動部材2と操作ハンドル3との間に
は、ばね7が装着されていて、そのばね力により操作ハ
ンドル3は引き出し方向に付勢されている。
ル式のロック装置は、第12図に示すように、自動販売機
等の扉に固定される錠枠体1の中に、錠作動軸2aを有す
る作動部材2が回動可能に嵌め込まれ、そして、この作
動部材2に操作ハンドル3が嵌め込まれて、キー操作に
より操作ハンドルの引き出しおよび回動が許容され、作
動部材が回動操作されるように構成されている。操作ハ
ンドル3には、キー操作によって回動可能となるシリン
ダ錠4が組み込まれ、このシリンダ錠4の内端にはシリ
ンダ錠4の回動中心に対し偏心移動するカム部材5が設
けられている。また、操作ハンドル3には、係合溝6aに
よって上記カム部材5に係合し、カム部材5の偏心移動
によって操作ハンドル3の回転軸線に対し略直交する方
向に移動するロック片6が組み込まれている。作動部材
2には、ロック片6に対向して長孔2bが形成されてい
て、操作ハンドル3の引き出しおよび押し込みの状態に
拘わりなく上記ロック片6がこの長孔2bに係合する。ま
た、錠枠体1には、操作ハンドル3が引き出されていな
い状態で上記ロック片6が係合する係合孔1aが形成され
ている。また、作動部材2と操作ハンドル3との間に
は、ばね7が装着されていて、そのばね力により操作ハ
ンドル3は引き出し方向に付勢されている。
上記ロック装置は、キー操作によりカム部材5を上方に
移動させて、ロック片6を上方に持ち上げた状態(第12
図(a))では、引き出しおよび回動操作が自在であっ
て、この状態で、扉の開閉が可能である。また、施錠
は、操作ハンドル3を押し込んだままで、第12図(b)
に示すようにキーを180°回転させ、カム部材5を下方
に偏心移動させてロック片6を錠枠体1の係合孔1aに係
合する位置まで突出させることによって行う。
移動させて、ロック片6を上方に持ち上げた状態(第12
図(a))では、引き出しおよび回動操作が自在であっ
て、この状態で、扉の開閉が可能である。また、施錠
は、操作ハンドル3を押し込んだままで、第12図(b)
に示すようにキーを180°回転させ、カム部材5を下方
に偏心移動させてロック片6を錠枠体1の係合孔1aに係
合する位置まで突出させることによって行う。
[考案が解決しようとする課題] 従来のハンドル式ロック装置は上記のような構造のもの
であって、施錠時には操作ハンドル3を押し込んだ状態
でキーを回すという操作が必要である。このため、片手
で操作ハンドル3を押さえながら、もう一方の手でキー
を回さなければいけないということで、操作性に問題が
あった。
であって、施錠時には操作ハンドル3を押し込んだ状態
でキーを回すという操作が必要である。このため、片手
で操作ハンドル3を押さえながら、もう一方の手でキー
を回さなければいけないということで、操作性に問題が
あった。
そこで、本考案者らは、ロック装置を第10図に示すよう
なものとすることを考えた。このロック装置は、自動販
売機の扉に固定される錠枠体101の中に、錠作動軸102a
を有する作動部材102が回動可能に嵌め込まれ、そし
て、この作動部材102に操作ハンドル103が嵌め込まれ
て、キー操作により操作ハンドル103の引き出しおよび
回動が許容され、作動部材102が回動操作されるよう構
成されている。すなわち、操作ハンドル103には、キー
操作によって回動可能となるシリンダ錠104が組み込ま
れ、このシリンダ錠104の内端にはシリンダ錠104の回動
中心に対し偏心移動するカム部材105が設けられてい
る。また、操作ハンドル103には、係合溝106aによって
上記カム部材105に係合して、カム部材105の偏心移動に
よって操作ハンドル103の回転軸線に対し略直交する方
向に移動するロック片106が組み込まれている。作動部
材102には、ロック片106に対向して長孔102bが形成され
ていて、操作ハンドル103の引き出しおよび押し込みの
状態に拘わりなく上記ロック片106がこの長孔102bに係
合する。また、錠枠体101には、操作ハンドル103が引き
出されていない状態で上記ロック片106と対向する位置
に係合孔101aが形成されている。また、作動部材102と
操作ハンドル103との間には、ばね107が装着されてい
て、そのばね力により操作ハンドル103は引き出し方向
に付勢されている。
なものとすることを考えた。このロック装置は、自動販
売機の扉に固定される錠枠体101の中に、錠作動軸102a
を有する作動部材102が回動可能に嵌め込まれ、そし
て、この作動部材102に操作ハンドル103が嵌め込まれ
て、キー操作により操作ハンドル103の引き出しおよび
回動が許容され、作動部材102が回動操作されるよう構
成されている。すなわち、操作ハンドル103には、キー
操作によって回動可能となるシリンダ錠104が組み込ま
れ、このシリンダ錠104の内端にはシリンダ錠104の回動
中心に対し偏心移動するカム部材105が設けられてい
る。また、操作ハンドル103には、係合溝106aによって
上記カム部材105に係合して、カム部材105の偏心移動に
よって操作ハンドル103の回転軸線に対し略直交する方
向に移動するロック片106が組み込まれている。作動部
材102には、ロック片106に対向して長孔102bが形成され
ていて、操作ハンドル103の引き出しおよび押し込みの
状態に拘わりなく上記ロック片106がこの長孔102bに係
合する。また、錠枠体101には、操作ハンドル103が引き
出されていない状態で上記ロック片106と対向する位置
に係合孔101aが形成されている。また、作動部材102と
操作ハンドル103との間には、ばね107が装着されてい
て、そのばね力により操作ハンドル103は引き出し方向
に付勢されている。
また、カム部材105と係合するロック片106の係合溝106a
は、第11図に示すように、カム部材105の偏心方向の最
大移動量bと略等しい量の遊びaを有するように設定さ
れている。
は、第11図に示すように、カム部材105の偏心方向の最
大移動量bと略等しい量の遊びaを有するように設定さ
れている。
つぎに、このロック装置の動作を説明する。
第10図(a)は、キーを差し込み、解錠状態で操作ハン
ドル103を引き出した状態(キーの図示は省略してい
る)であって、このとき、カム部材105は上方に偏心移
動し、これに係合するロック片106が上方一杯に持ち上
げられて錠枠体101の係合孔101aから外れる。この状態
では操作ハンドル103は引き出しおよび回動が可能であ
り、この操作ハンドル103の操作によって作動部材102を
回動し、扉を開閉することが可能である。
ドル103を引き出した状態(キーの図示は省略してい
る)であって、このとき、カム部材105は上方に偏心移
動し、これに係合するロック片106が上方一杯に持ち上
げられて錠枠体101の係合孔101aから外れる。この状態
では操作ハンドル103は引き出しおよび回動が可能であ
り、この操作ハンドル103の操作によって作動部材102を
回動し、扉を開閉することが可能である。
また、この第10図(a)の状態では、ロック片106がカ
ム部材105に対し遊びをもって係合していることによ
り、シリンダ錠104を回動させるキー操作が可能であ
る。そして、上記のように係合部の遊びaがカム部材10
5の偏心方向の最大移動量bと略等しくされていること
により、この状態で第10図(b)に示すようにキーを18
0°回転させ、抜き取ることが可能である。
ム部材105に対し遊びをもって係合していることによ
り、シリンダ錠104を回動させるキー操作が可能であ
る。そして、上記のように係合部の遊びaがカム部材10
5の偏心方向の最大移動量bと略等しくされていること
により、この状態で第10図(b)に示すようにキーを18
0°回転させ、抜き取ることが可能である。
つぎに、上記第10図(b)の状態から操作ハンドル103
を押し込むと、ロック片106が係合孔101aの位置まで来
たときに、ロック片106がロック片付勢ばね108のばね力
により突出し、係合孔101aに係合してロックが完了す
る。
を押し込むと、ロック片106が係合孔101aの位置まで来
たときに、ロック片106がロック片付勢ばね108のばね力
により突出し、係合孔101aに係合してロックが完了す
る。
このように、施錠操作は片手で行うことが可能である。
ところが、このロック装置の場合には、係合部の遊びを
上記のように設定し、ロック片106の突出方向への移動
を専らばね力によって行うようにしているため、第10図
(d)に示すようなロック不良が発生する可能性があ
り、このようなロック不良が発生すると、衝撃が加わっ
たときに操作ハンドル103が飛び出ることがある。
上記のように設定し、ロック片106の突出方向への移動
を専らばね力によって行うようにしているため、第10図
(d)に示すようなロック不良が発生する可能性があ
り、このようなロック不良が発生すると、衝撃が加わっ
たときに操作ハンドル103が飛び出ることがある。
本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであって、ハ
ンドル式ロック装置の操作性を改善することを目的とす
る。
ンドル式ロック装置の操作性を改善することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本考案は、自動販売機等の扉に固定される錠枠体の中
に、錠作動軸を有する作動部材を回転可能に嵌め込むと
ともに、この作動部材に、該作動部材を回動操作する操
作ハンドルを嵌め込み、キー操作によって操作ハンドル
の引き出しおよび回動操作を許容するようにしてなるハ
ンドル式ロック装置において、前記操作ハンドルに、キ
ー操作によって回動可能となるシリンダ錠と、このシリ
ンダ錠によって回動されて該シリンダ錠の回動中心に対
し偏心移動するカム部材と、操作ハンドルの回転軸線に
対して略直交する方向に移動可能に設けられるとともに
前記カム部材に該カム部材の偏心方向の移動量より小さ
い量とした遊びをもって係合せしめられ、カム部材の偏
心移動により操作ハンドルから所要量突出可能とされた
ロック片と、このロック片を突出方向へ付勢するロック
片付勢ばねを組み込み、前記作動部材に、操作ハンドル
の引き出しおよび押し込みの状態に拘わりなく前記ロッ
ク片が係合する長孔を形成し、前記錠枠体に、操作ハン
ドルが引き出されていない状態でロック片が係合する係
合孔を形成し、前記操作ハンドルを押し込む前にキー操
作によってロック片を前記係合孔への係合が可能な量だ
け突出可能な状態とするよう構成したものである。
に、錠作動軸を有する作動部材を回転可能に嵌め込むと
ともに、この作動部材に、該作動部材を回動操作する操
作ハンドルを嵌め込み、キー操作によって操作ハンドル
の引き出しおよび回動操作を許容するようにしてなるハ
ンドル式ロック装置において、前記操作ハンドルに、キ
ー操作によって回動可能となるシリンダ錠と、このシリ
ンダ錠によって回動されて該シリンダ錠の回動中心に対
し偏心移動するカム部材と、操作ハンドルの回転軸線に
対して略直交する方向に移動可能に設けられるとともに
前記カム部材に該カム部材の偏心方向の移動量より小さ
い量とした遊びをもって係合せしめられ、カム部材の偏
心移動により操作ハンドルから所要量突出可能とされた
ロック片と、このロック片を突出方向へ付勢するロック
片付勢ばねを組み込み、前記作動部材に、操作ハンドル
の引き出しおよび押し込みの状態に拘わりなく前記ロッ
ク片が係合する長孔を形成し、前記錠枠体に、操作ハン
ドルが引き出されていない状態でロック片が係合する係
合孔を形成し、前記操作ハンドルを押し込む前にキー操
作によってロック片を前記係合孔への係合が可能な量だ
け突出可能な状態とするよう構成したものである。
[作用] 解錠位置では、カム部材が上方に偏心移動し、これに係
合するロック片が上方一杯に持ち上げられて錠枠体の係
合孔から外れる。この状態では操作ハンドルは引き出し
および回動が可能であり、この操作ハンドルの操作によ
って作動部材を回動し、扉を開閉することが可能であ
る。
合するロック片が上方一杯に持ち上げられて錠枠体の係
合孔から外れる。この状態では操作ハンドルは引き出し
および回動が可能であり、この操作ハンドルの操作によ
って作動部材を回動し、扉を開閉することが可能であ
る。
また、ロック片がカム部材に対しカム部材の偏心方向の
最大移動量より小さい量の遊びをもって係合しているこ
とにより、操作ハンドルが引き出された状態でシリンダ
錠を回動させるキー操作が可能となるが、その回動量は
キーの抜き取りが不可能な範囲に抑えられている。そし
て、上記解錠位置からキーによってシリンダ錠を施錠方
向に許容位置まで回わすことにより、カム部材は下方に
偏心移動する。そして、この状態で操作ハンドルが押し
込まれ、ロック片が係合孔の位置まで来ると、ロック片
がロック片付勢ばねのばね力により突出して係合孔に係
合し操作ハンドルを押し込まれた状態に保持可能な仮施
錠の状態となる。この状態では、キーの回動量を抜き取
りが不可能な範囲に抑えていたロック片が係合孔の位置
に来ていることにより、ロック片はばね力により突出し
て係合孔に係合可能であるが、ばね力により係合できな
い場合でも、カム部材の移動が最大限まで可能であるこ
とにより、キーは抜き取りが可能な位置まで回動可能で
ある。そして、キーを抜き取るためにキーをさらに回し
て抜き取り位置まで回動させることにより、ロック片は
ばね力に加えてキー操作の強制力により確実に係合孔に
押し込まれ、確実な施錠が完了する。
最大移動量より小さい量の遊びをもって係合しているこ
とにより、操作ハンドルが引き出された状態でシリンダ
錠を回動させるキー操作が可能となるが、その回動量は
キーの抜き取りが不可能な範囲に抑えられている。そし
て、上記解錠位置からキーによってシリンダ錠を施錠方
向に許容位置まで回わすことにより、カム部材は下方に
偏心移動する。そして、この状態で操作ハンドルが押し
込まれ、ロック片が係合孔の位置まで来ると、ロック片
がロック片付勢ばねのばね力により突出して係合孔に係
合し操作ハンドルを押し込まれた状態に保持可能な仮施
錠の状態となる。この状態では、キーの回動量を抜き取
りが不可能な範囲に抑えていたロック片が係合孔の位置
に来ていることにより、ロック片はばね力により突出し
て係合孔に係合可能であるが、ばね力により係合できな
い場合でも、カム部材の移動が最大限まで可能であるこ
とにより、キーは抜き取りが可能な位置まで回動可能で
ある。そして、キーを抜き取るためにキーをさらに回し
て抜き取り位置まで回動させることにより、ロック片は
ばね力に加えてキー操作の強制力により確実に係合孔に
押し込まれ、確実な施錠が完了する。
[実施例] 以下、実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本考案の一実施例に係るたばこ自動販売機の
外観を示すものである。このたばこ自動販売機10は、本
体ケース11の前面に扉12が設けられ、この扉12の上部に
は、サンプル室13が形成されている。また、扉12の上部
には、上記サンプル室13の側方に硬貨投入口14および返
却レバー15が並んで設けられ、その上方には、紙幣挿入
口16が設けられている。また、扉12の下部には、商品取
出口17が設けられ、その上方の一側方には硬貨返却口18
が、また、これと反対の側方にはメインロック19および
サブロック20が設けられている。
外観を示すものである。このたばこ自動販売機10は、本
体ケース11の前面に扉12が設けられ、この扉12の上部に
は、サンプル室13が形成されている。また、扉12の上部
には、上記サンプル室13の側方に硬貨投入口14および返
却レバー15が並んで設けられ、その上方には、紙幣挿入
口16が設けられている。また、扉12の下部には、商品取
出口17が設けられ、その上方の一側方には硬貨返却口18
が、また、これと反対の側方にはメインロック19および
サブロック20が設けられている。
このたばこ自動販売機10において、ロック装置は第2図
乃至第4図に示すような機構を有する。すなわち、錠舌
部121aと基体部121bとからなる錠片121が、その基体部1
21bにおいてメインロック19の作動軸102に固定されてい
る。そして、上記錠片121の錠舌部121aには、作動軸102
に対し対象の位置に、上下錠軸122,123の一端が回転自
在に連結されている。また、錠片121の基体部121bに
は、サブロック20の錠片124を係止する係止部121cが形
成されている。
乃至第4図に示すような機構を有する。すなわち、錠舌
部121aと基体部121bとからなる錠片121が、その基体部1
21bにおいてメインロック19の作動軸102に固定されてい
る。そして、上記錠片121の錠舌部121aには、作動軸102
に対し対象の位置に、上下錠軸122,123の一端が回転自
在に連結されている。また、錠片121の基体部121bに
は、サブロック20の錠片124を係止する係止部121cが形
成されている。
メインロック19はハンドル式であって、ハンドル操作に
より錠片121が横に倒されると、第2図および第3図に
示すように、錠舌部121aが本体ケース11側のロック金具
125に係止され、また、上下錠軸122,123が本体ケース11
側と扉12側の各一対のロック金具126a,126b;127a,127b
を貫通することによって、ロック状態となる。また、ハ
ンドル操作によって錠片121が縦位置に回動されると、
第4図に示すようにロック解除の状態となる。なお、第
2図および第3図のロック状態にあることは、マイクロ
スイッチ128によって検知され表示される。
より錠片121が横に倒されると、第2図および第3図に
示すように、錠舌部121aが本体ケース11側のロック金具
125に係止され、また、上下錠軸122,123が本体ケース11
側と扉12側の各一対のロック金具126a,126b;127a,127b
を貫通することによって、ロック状態となる。また、ハ
ンドル操作によって錠片121が縦位置に回動されると、
第4図に示すようにロック解除の状態となる。なお、第
2図および第3図のロック状態にあることは、マイクロ
スイッチ128によって検知され表示される。
この実施例の構造は、第5図に示すとおりであって、基
本的には上記第10図に示すロック装置と同様である。す
なわち、自動販売機10の扉に固定される錠枠体101の中
に、錠作動軸102aを有する作動部材102が回動可能に嵌
め込まれ、そして、この作動部材102に操作ハンドル103
が嵌め込まれて、キー操作により操作ハンドル103の引
き出しおよび回動が許容され、作動部材102が回動操作
されるよう構成されている。すなわち、操作ハンドル10
3には、キー操作によって回動可能となるシリンダ錠104
が組み込まれ、このシリンダ錠104の内端にはシリンダ
錠104の回動中心に対し偏心移動するカム部材105が設け
られている。また、操作ハンドル103には、係合溝106a
によって上記カム部材105に係合し、カム部材105の偏心
移動によって操作ハンドル103の回転軸線に対し略直交
する方向に移動するロック片106が組み込まれている。
作動部材102には、ロック片106に対向して長孔102bが形
成されていて、操作ハンドル103の引き出しおよび押し
込みの状態に拘わりなく上記ロック片106がこの長孔102
bに係合する。また、錠枠体101には、操作ハンドル103
が引き出されていない状態で上記ロック片106と対向す
る位置に係合孔101aが形成されている。また、作動部材
102と操作ハンドル103との間には、ばね107が装着され
ていて、そのばね力により操作ハンドル103は引き出し
方向に付勢されている。
本的には上記第10図に示すロック装置と同様である。す
なわち、自動販売機10の扉に固定される錠枠体101の中
に、錠作動軸102aを有する作動部材102が回動可能に嵌
め込まれ、そして、この作動部材102に操作ハンドル103
が嵌め込まれて、キー操作により操作ハンドル103の引
き出しおよび回動が許容され、作動部材102が回動操作
されるよう構成されている。すなわち、操作ハンドル10
3には、キー操作によって回動可能となるシリンダ錠104
が組み込まれ、このシリンダ錠104の内端にはシリンダ
錠104の回動中心に対し偏心移動するカム部材105が設け
られている。また、操作ハンドル103には、係合溝106a
によって上記カム部材105に係合し、カム部材105の偏心
移動によって操作ハンドル103の回転軸線に対し略直交
する方向に移動するロック片106が組み込まれている。
作動部材102には、ロック片106に対向して長孔102bが形
成されていて、操作ハンドル103の引き出しおよび押し
込みの状態に拘わりなく上記ロック片106がこの長孔102
bに係合する。また、錠枠体101には、操作ハンドル103
が引き出されていない状態で上記ロック片106と対向す
る位置に係合孔101aが形成されている。また、作動部材
102と操作ハンドル103との間には、ばね107が装着され
ていて、そのばね力により操作ハンドル103は引き出し
方向に付勢されている。
ロック片106は第6図および第7図に示すように構成さ
れ、カム部材105と係合するロック片106の係合溝106a
は、第7図に示すように、カム部材105とロック片106と
の係合部における遊びaが、カム部材105の偏心方向の
最大移動量bより小さくなるように設定されている。ま
た、ロック片106の上部には、このロック片106を突出方
向に付勢するロック片付勢ばね108が組み込まれてい
る。
れ、カム部材105と係合するロック片106の係合溝106a
は、第7図に示すように、カム部材105とロック片106と
の係合部における遊びaが、カム部材105の偏心方向の
最大移動量bより小さくなるように設定されている。ま
た、ロック片106の上部には、このロック片106を突出方
向に付勢するロック片付勢ばね108が組み込まれてい
る。
このように、カム部材105とロック片106との係合部にお
ける遊びを、カム部材105の偏心方向の最大移動量より
小さく設定したことで、操作ハンドル103が引き出され
た状態でのキーの許容回動量を、キーの抜き取り不可の
範囲に抑えることができ、それにより、キーの抜き取り
に際して、操作ハンドル103を押し込んだ状態でさらに
キーを回し、ばね力に加えてこのキー操作の強制力によ
り確実にロック片106を突出させるようにすることがで
きる。
ける遊びを、カム部材105の偏心方向の最大移動量より
小さく設定したことで、操作ハンドル103が引き出され
た状態でのキーの許容回動量を、キーの抜き取り不可の
範囲に抑えることができ、それにより、キーの抜き取り
に際して、操作ハンドル103を押し込んだ状態でさらに
キーを回し、ばね力に加えてこのキー操作の強制力によ
り確実にロック片106を突出させるようにすることがで
きる。
第8図は、この実施例の動作を示すものである。
まず、第8図(a)は、キーを差し込み、解錠状態で操
作ハンドル103を引き出した状態であって、このとき、
カム部材105は上方に偏心移動し、これに係合するロッ
ク片106が上方一杯に持ち上げられて錠枠体101の係合孔
101aから外れる。この状態では操作ハンドル103は引き
出しおよび回動が可能である。ただし、この状態でのキ
ーの回転は第8図(b)に示す位置までであって、キー
の抜き取りはできない。
作ハンドル103を引き出した状態であって、このとき、
カム部材105は上方に偏心移動し、これに係合するロッ
ク片106が上方一杯に持ち上げられて錠枠体101の係合孔
101aから外れる。この状態では操作ハンドル103は引き
出しおよび回動が可能である。ただし、この状態でのキ
ーの回転は第8図(b)に示す位置までであって、キー
の抜き取りはできない。
この状態で、操作ハンドル103を押し込むと、第8図
(c)のように、ロック片106がロック片付勢ばね108の
ばね力により突出し、係合孔101aに係合してロックが完
了する。そして、キーをさらに回転させ、第8図(a)
の位置から180°の第8図(d)の状態までもって来た
とき、初めてキーの抜き取りが可能になる。以上の操作
は片手でも行える。また、その際、第8図(c)の状態
で第9図(a)に示すようなロック不良が生じても、最
後には両手を使ってでも必ず第9図(b)の位置までキ
ーを回さなければならないので、カム部材105の偏心移
動によってロック片106は確実に突出せしめられる。
(c)のように、ロック片106がロック片付勢ばね108の
ばね力により突出し、係合孔101aに係合してロックが完
了する。そして、キーをさらに回転させ、第8図(a)
の位置から180°の第8図(d)の状態までもって来た
とき、初めてキーの抜き取りが可能になる。以上の操作
は片手でも行える。また、その際、第8図(c)の状態
で第9図(a)に示すようなロック不良が生じても、最
後には両手を使ってでも必ず第9図(b)の位置までキ
ーを回さなければならないので、カム部材105の偏心移
動によってロック片106は確実に突出せしめられる。
なお、キーのロック操作を最初から両手ですることもで
き、その場合は従来と同様にできることは言うまでもな
い。
き、その場合は従来と同様にできることは言うまでもな
い。
[考案の効果] 本考案は以上のように構成されているので、ハンドル式
ロック装置の施錠を片手でも行うことができて操作性が
向上し、しかも、ロック不良を確実に防止することがで
きる。
ロック装置の施錠を片手でも行うことができて操作性が
向上し、しかも、ロック不良を確実に防止することがで
きる。
第1図は本考案の一実施例に係る自動販売機の斜視図、
第2図は同実施例におけるロック機構の側面図、第3図
および第4図は同ロック機構の構造および動作を説明す
る部分断面図、第5図は同実施例のメインロックの構造
図、第6図は同メインロックのロック片の斜視図、第7
図は同メインロックの設定条件を説明する説明図、第8
図および第9図は同実施例の動作説明図、第10図は本考
案の前段階で考えたロック装置の構造および動作を説明
する説明図、第11図は第10図のロック装置の設定条件を
説明する説明図、第12図は従来のハンドル式ロック装置
の構造および動作を説明する説明図である。 101:錠枠体、101a:係合孔、102:作動部材、102a:作動
軸、103:操作ハンドル、104:シリンダ錠、105:カム部
材、106:ロック片、108:ロック片付勢ばね。
第2図は同実施例におけるロック機構の側面図、第3図
および第4図は同ロック機構の構造および動作を説明す
る部分断面図、第5図は同実施例のメインロックの構造
図、第6図は同メインロックのロック片の斜視図、第7
図は同メインロックの設定条件を説明する説明図、第8
図および第9図は同実施例の動作説明図、第10図は本考
案の前段階で考えたロック装置の構造および動作を説明
する説明図、第11図は第10図のロック装置の設定条件を
説明する説明図、第12図は従来のハンドル式ロック装置
の構造および動作を説明する説明図である。 101:錠枠体、101a:係合孔、102:作動部材、102a:作動
軸、103:操作ハンドル、104:シリンダ錠、105:カム部
材、106:ロック片、108:ロック片付勢ばね。
Claims (1)
- 【請求項1】自動販売機等の扉に固定される錠枠体の中
に、錠作動軸を有する作動部材を回転可能に嵌め込むと
ともに、この作動部材に、該作動部材を回動操作する操
作ハンドルを嵌め込み、キー操作によって前記操作ハン
ドルの引き出しおよび回動操作を許容するようにしてな
るハンドル式ロック装置において、前記操作ハンドル
に、キー操作によって回動可能となるシリンダ錠と、こ
のシリンダ錠によって回動されて該シリンダ錠の回動中
心に対し偏心移動するカム部材と、前記操作ハンドルの
回転軸線に対して略直交する方向に移動可能に設けられ
るとともに前記カム部材に該カム部材の偏心方向の最大
移動量より小さい量とした遊びをもって係合せしめら
れ、前記カム部材の偏心移動により前記操作ハンドルか
ら所要量突出可能とされたロック片と、このロック片を
突出方向へ付勢するロック片付勢ばねを組み込み、前記
作動部材に、前記操作ハンドルの引き出しおよび押し込
みの状態に拘わりなく前記ロック片が係合する長孔を形
成し、前記錠枠体に、前記操作ハンドルが引き出されて
いない状態で前記ロック片が係合する係合孔を形成し、
前記操作ハンドルを押し込む前にキー操作によってロッ
ク片を前記係合孔への係合が可能な量だけ突出可能な状
態とすることを特徴とするハンドル式ロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989038543U JPH076400Y2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | ハンドル式ロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989038543U JPH076400Y2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | ハンドル式ロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02128765U JPH02128765U (ja) | 1990-10-24 |
JPH076400Y2 true JPH076400Y2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=31546643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989038543U Expired - Fee Related JPH076400Y2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | ハンドル式ロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH076400Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5676794B1 (ja) * | 2014-02-24 | 2015-02-25 | Necプラットフォームズ株式会社 | 扉用施錠装置および電子機器 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60177261U (ja) * | 1984-04-28 | 1985-11-25 | タキゲン製造株式会社 | 扉用ハンドル装置 |
JPS63140463U (ja) * | 1987-03-09 | 1988-09-16 |
-
1989
- 1989-03-31 JP JP1989038543U patent/JPH076400Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02128765U (ja) | 1990-10-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6427501B2 (en) | Swivelling lever control that can be locked after being swivelled inwards and for closing switchboard cabinet doors or the like | |
JPS6119789B2 (ja) | ||
JPS60192082U (ja) | 金銭登録器用金銭箱 | |
KR100199198B1 (ko) | 비디오 카세트 레코더의 카세트 테이프 취출시 자동 도어 열림장치 | |
JPH076400Y2 (ja) | ハンドル式ロック装置 | |
JPH08135279A (ja) | 左右兼用型扉用ロックハンドル装置 | |
US6286345B1 (en) | Card locking device | |
JPH0337670Y2 (ja) | ||
JPS6245250Y2 (ja) | ||
JPH0240696Y2 (ja) | ||
JPH11141207A (ja) | ラッチ錠 | |
JPH0246951Y2 (ja) | ||
JP2001006035A (ja) | 自動販売機の扉ロック装置 | |
JPH083625Y2 (ja) | 扉用錠 | |
GB2057043A (en) | A locking mechanism. particularly for a floor safe | |
JPH0341016Y2 (ja) | ||
JP2514057Y2 (ja) | 自動販売機の扉ロック装置 | |
JPH0345499Y2 (ja) | ||
JPH063504Y2 (ja) | 硬貨収納用金庫の構造 | |
JPH0637185Y2 (ja) | ドア用のロック装置 | |
JP2001288937A (ja) | 施解錠装置 | |
EP1549813B1 (en) | Locking device | |
JP2877394B2 (ja) | 錠 | |
JPH0720291Y2 (ja) | 貨物自動車のドアロツク装置 | |
JPH08326385A (ja) | 解錠位置拘束型ラッチ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |