JPH076329A - 磁気抵抗効果素子並びにそれを用いた磁気ヘッド及び磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気抵抗効果素子並びにそれを用いた磁気ヘッド及び磁気記録再生装置

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JPH076329A
JPH076329A JP5146357A JP14635793A JPH076329A JP H076329 A JPH076329 A JP H076329A JP 5146357 A JP5146357 A JP 5146357A JP 14635793 A JP14635793 A JP 14635793A JP H076329 A JPH076329 A JP H076329A
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JP5146357A
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Ryoichi Nakatani
亮一 中谷
Yoshihiro Hamakawa
佳弘 濱川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多層膜を用いることによって、初めて可能に
なる狭トラック磁気抵抗効果素子の構造を提供する。 【構成】 磁気抵抗効果材料として、1層の磁性層15
に反強磁性層16からの交換バイアス磁界を印加し、他
の磁性層13には直接的には、反強磁性層からの交換バ
イアス磁界を印加しない多層膜を用い、反強磁性層16
からの交換バイアス磁界を印加しない磁性層13のトラ
ック幅方向の長さ19を短くした。 【効果】 オフトラック特性に優れ、高いトラック密度
の磁気記録再生が可能になる。また、多層膜を用いてい
るため、従来のパーマロイ単層膜を用いた磁気抵抗効果
素子よりも約3倍高い出力が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高い磁気抵抗効果を有
する多層磁気抵抗効果素子並びにこれを用いた磁気ヘッ
ド及び磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録の高密度化に伴い、再生用磁気
ヘッドに用いる磁気抵抗効果材料として、高い磁気抵抗
効果を示す材料が求められている。現在、使用されてい
るパ−マロイの磁気抵抗変化率は約3%であり、新材料
はこれを上回る磁気抵抗変化率を有することが必要であ
る。
【0003】最近、Baibichらによる、フィジカル・レ
ビュ−・レタ−ズ、第61巻、第21号、第2472〜
2475頁(Physical Review Letters, 61(21), pp.24
72-2475.)の報告「(001)Fe/(001)Cr磁
性超格子の巨大磁気抵抗効果」に記載されているよう
に、多層構造を持つ磁性膜(Fe/Cr多層膜)におい
て、約50%の磁気抵抗変化率(4.2Kにおいて)が
観測されている。しかし、上記Fe/Cr多層膜に十分
な磁気抵抗変化を生じさせるためには、800kA/m
もの高い磁界が必要であり、低い磁界で動作する必要が
ある磁気抵抗効果素子や磁気ヘッドには用いることがで
きないという問題がある。
【0004】そこで、Dienyらによる、フィジカル・レ
ビュ−・B、第43巻、第1号、第1297〜1300
頁(Physical Review B, 43(1), PP.1297-1300.)の論
文「軟磁性多層膜における巨大磁気抵抗効果」に記載さ
れているように、2層の磁性層を非磁性層で分離し、一
方の磁性層に反強磁性層からの交換バイアス磁界を印加
する方法が考案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような高感度磁
気抵抗効果材料を再生用磁気ヘッドに用いる場合、現在
の再生用磁気抵抗効果型ヘッドよりもトラック幅の狭い
領域で使用されることになる。このため、狭いトラック
幅を有する磁気ヘッドの構造が重要である。本発明の目
的は、多層膜を用いた磁気抵抗効果素子のオフトラック
特性を改善し、狭い実効トラック幅を有する高感度な磁
気抵抗効果素子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、種々の構
造を有する磁気抵抗効果素子について鋭意研究を重ねた
結果、多層膜における磁性層の長さを磁性層により異な
る長さにすることにより、狭い実効トラック幅を有する
磁気抵抗効果素子が得られることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、非磁性層によって分
離された少なくとも2層の磁性層及び前記磁性層のいず
れかに隣接し該隣接する磁性層に交換バイアス磁界を印
加する少なくとも1層の反強磁性層を含む多層膜と、前
記多層膜に設けられた一対の電極とからなる多層磁気抵
抗効果素子において、反強磁性層に隣接していない磁性
層の電極の間隔方向の長さを、反強磁性層に隣接してい
る磁性層の電極間隔方向の長さよりも短くしたことを特
徴とする。
【0008】反強磁性層に隣接していない磁性層の電極
間隔方向の長さは、電極間隔より短くすることができ、
典型的には2μm以下、より典型的には1μm以下であ
る。また、磁気抵抗効果素子の多層膜と基板との間には
Ta,Nb,Ti,Hf,Zr又はZnもしくはそれら
を主成分とする合金からなるバッファ層を形成するのが
好ましい。
【0009】
【作用】反強磁性層からの交換バイアス磁界が直接には
印加されていない磁性層のトラック幅方向の長さを短く
したので、この磁性層は、その長さよりはずれた部分の
磁気記録媒体からの漏洩磁界の影響を受けにくい。一
方、反強磁性層からの交換バイアス磁界が印加されてい
る磁性層は、磁気記録媒体から漏洩磁界が印加されて
も、磁化の向きはほとんど変化しない。
【0010】従って、本発明による磁気抵抗効果素子の
トラック幅は、反強磁性層からの交換バイアス磁界が直
接には印加されていない磁性層の長さで規定されるた
め、実効トラック幅が狭く、オフトラック特性の優れた
磁気抵抗効果素子が得られる。このような実効トラック
幅が狭い磁気抵抗効果素子は、高記録密度用の磁気ヘッ
ド及び磁気記録再生装置に最適である。
【0011】また、本発明の磁気抵抗効果素子は、その
実効的なトラック幅が、電極間距離ではなく、反強磁性
層からの交換バイアス磁場が直接には印加されていない
磁性層のトラック幅方向の長さで決まるため、電極間距
離を実効的なトラック幅よりも長くすることができ、磁
気抵抗効果素子の製作上有利である。
【0012】
【実施例】まず、多層磁気抵抗素子を構成する多層膜の
材料及び構造について検討を行った。多層膜は、イオン
ビ−ムスパッタリング法を用いて形成した。到達真空度
は、3×10-5Pa、スパッタリング時のAr圧力は
0.02Paである。また、膜形成速度は、0.01〜
0.02nm/sである。
【0013】形成した多層膜の断面構造を図2に示す。
基板21にはSi(100)単結晶を用いた。バッファ
層22としては、厚さ5nmのTi,Zr,Hf,C
r,Nb,Ta,Cu,Ag又はAuを用いた。バッフ
ァ層22のない多層膜も形成した。磁性層23及び25
には、厚さ3nmのNi−20at%Fe合金を用い
た。非磁性層24には、厚さ2nmのCuを用いた。反
強磁性層26には、厚さ5nmのFe−40at%Mn
合金を用いた。保護層27には、バッファ層22と同じ
材料、すなわち厚さ5nmのTi,Zr,Hf,Cr,
Nb,Ta,Cu,Ag又はAuを用いた。但し、バッ
ファ層22のない多層膜の保護層27にはNbを用い
た。
【0014】図3に、このようにして作成した前述の各
多層膜の磁化曲線を示す。各図において横軸は外部磁界
の強さであり、縦軸は磁化の強さである。図から明らか
なように、バッファ層のない多層膜の磁化曲線は単純な
単層膜の磁化曲線と同等であって、その2層の磁性層は
外部磁界に対して同様の磁化過程を示す。また、バッフ
ァ層22として面心立方構造を有するCu,Ag又はA
uを用いた多層膜は、バッファ層を用いていない多層膜
と同様に、その2層の磁性層は外部磁界に対して同様の
磁化過程を示す。バッファ層22として体心立方構造を
有するCr,Nb,Taを用いた多層膜では、磁化曲線
は若干分離している。
【0015】これらのうち、バッファ層22としてNb
又はTaを用いた多層膜では、一方の磁性層25に反強
磁性層26からの交換バイアス磁界が印加されており、
磁化曲線は正の印加磁界方向にシフトしている。また、
バッファ層22として、稠密六方構造を有するHf,Z
r又はTiを用いた多層膜では、磁化曲線は2つの部分
に明瞭に分離している。
【0016】以上のことから、バッファ層22として、
Nb,Ta,Hf,Zr又はTiからなる非磁性金属を
用いると、2層の磁性層間の交換相互作用が弱くなり、
かつ、一方の磁性層25に反強磁性層26からの交換バ
イアス磁界が強く印加されていることがわかる。特に、
バッファ層22として稠密六方構造を有するHf,Zr
又はTiを用いると、電気抵抗が高い領域が広く、外部
磁界の強さに対する磁気抵抗効果素子の特性の安定性が
よい優れた特性が得られる。
【0017】この理由を明らかにするために、各多層膜
に対してX線回折分析を行ったところ、図5に示すよう
に、バッファ層22として稠密六方構造を有するTi,
Zr又はHfを用いた多層膜は、強い(111)配向を
示した。しかし、バッファ層22として、面心立方構造
の金属を用いた多層膜、及びバッファ層を用いていない
多層膜は(111)配向を示さなかった。また、バッフ
ァ層22として、体心立方構造のCrを用いた多層膜は
(111)配向を示さず、Nb又はTaを用いた多層膜
は(111)配向を示した。しかし、Nb,Taを用い
た多層膜の(111)面の回折ピーク強度は、稠密六方
構造を有するHf,Zr,Tiを用いた場合よりも若干
弱かった。
【0018】前述の各多層膜の磁気抵抗効果曲線を図4
に示す。この図から分かるように、バッファ層を用いて
いない多層膜は、ほとんど磁気抵抗効果を示さない。こ
れは、図3の磁化曲線から明らかなように、多層膜中の
2層の磁性層が外部磁界に対して同様の磁化過程を示
し、2層の磁化の向きが常に平行であるためである。同
様に、バッファ層22として、面心立方構造を有するC
u,Ag,Auを用いた多層膜も磁気抵抗効果を示さな
い。バッファ層22として、体心立方構造を有するC
r,Nb,Taを用いた多層膜は、比較的高い磁気抵抗
変化率を示す。しかし、図3に示されているように、明
瞭には磁化曲線が2つの部分に分離していないため、電
気抵抗が高い磁界領域が狭い。そして、この磁界領域を
超えた磁界を印加すると、多層膜は同じ磁化状態に戻ら
なくなる。これは、磁化曲線にヒステリシスがあるため
である。従って、上記磁界領域は広い方が好ましい。ま
た、バッファ層22として、稠密六方構造を有するH
f,Zr,Tiを用いた多層膜は、比較的高い磁気抵抗
変化率を示すのみならず、電気抵抗が高い領域が広い。
【0019】本発明者等は、バッファ層材料としてZn
を用いた多層膜についても検討を行い、上記稠密六方構
造を有するバッファ層を用いた場合とほぼ同様の結果を
得た。しかし、バッファ層材料としてZnを用いた多層
膜は、(111)配向が、Hf,Zr,Tiを用いた多
層膜よりも弱い。このため、バッファ層材料としてZn
を用いた多層膜は、Hf,Zr,Tiを用いた多層膜よ
りも、若干、特性が劣っていた。
【0020】ここでは、磁性層としてNi−Fe系合金
を使用したが、他の面心立方構造を有する磁性層を用い
ても、バッファ層材料による磁化曲線及び磁気抵抗効果
曲線の変化は同様である。しかし、反強磁性層から直接
交換バイアス磁界が印加されていない磁性層は、軟磁性
を示すことが必要であり、磁性層として、Ni−Fe系
合金、Ni−Fe−Co系合金を用いることが好まし
い。
【0021】また、ここでは、非磁性層としてCuを用
いたが、電気抵抗率の低いAu,Ag又はAlを用いて
も同様の結果が得られる。しかし、磁性層として3d遷
移金属を用いる場合には、磁性層とのフェルミ面のマッ
チングの観点から、非磁性層はCuであることが好まし
い。ただし、多層膜の耐熱性を向上させるためにはCu
と磁性層との界面にAu又はAgからなる薄い層を形成
するのが有効である。
【0022】反強磁性層にはFe−Mn系合金を用いた
が、他の反強磁性材料を用いることもできる。反強磁性
材料としてはFe−Mn系合金、Fe−Mn系合金に耐
食性向上元素を添加した合金、NiOなどが好ましい。
Fe−Mn系合金に耐食性向上元素を添加した合金とし
ては、Fe−Mn−Ru系合金が、耐食性の点、及びネ
−ル温度の高さの点から好ましい。
【0023】バッファ層22として、Ti,Zr,H
f,Cr,Nb,Ta,Cu,Ag,Au,Znを用い
た場合について比較したが、実質的にこれらを主成分と
する非磁性合金についても前述と同様の結果が得られ
る。また、Ni−Fe磁性層23及び/又は25とCu
層24との界面に厚さ1nmのCo層を形成した多層膜
は、5%の磁気抵抗変化率を示した。Co層の代わりに
Coを主成分とするCo−Fe等の合金を用いても同様
の結果が得られた。
【0024】図2のバッファ層22としてHfを用い、
スパッタリング条件を変え、透過電子顕微鏡による断面
観察を行なったところ、Hfは非晶質になっていた。H
fが非晶質になる原因は明らかではないが、Si基板上
に自然形成したSiOと反応した可能性がある。従っ
て、上記バッファ層22は、Hfの酸化物である可能性
がある。また、多層膜に対してX線回折を行ったとこ
ろ、多層膜は強い(111)配向を示した。これは非晶
質金属上に多層膜を形成したために、面心立方構造を有
するNi−Fe系合金等の最稠密面である(111)面
が基板と平行に配向しやすくなったためと考えられる。
バッファ層22として、Ti,Zrを用いた場合にもバ
ッファ層は非晶質になった。ここではバッファ層として
Hf,Zr,Tiを用いた場合について述べたが、実質
的にHf,Zr,Tiを主成分とした合金であれば同様
の効果が得られる。
【0025】次に、図2の磁性層23及び25として膜
厚5nmのNi−Fe−Co系合金を用い、スパッタリ
ング条件をもとに戻して最初の方法と同様の方法で多層
膜を形成した。Ni及びFeの組成比は80:20と
し、Coの濃度を変化した。基板21にはSi(10
0)単結晶を用いた。バッファ層22には厚さ5nmの
Hfを用い、非磁性層24には厚さ2nmのCuを用い
た。反強磁性層26には厚さ5nmのFe−40at%
Mn合金を用い、保護層27には厚さ5nmのHfを用
いた。
【0026】図6に、Co濃度と多層膜の磁気抵抗変化
率との関係を示す。この図のように、Co濃度の増加に
従い、磁気抵抗変化率が増加する。2.5%以上の磁気
抵抗変化率を得るためには、Co濃度が10at%以上
であることが必要である。図7に、Co濃度と磁性層2
3の異方性磁界との関係を示す。この図のように、Co
濃度を高くすると、磁性層23の異方性磁界が高くな
る。磁性層23の異方性磁界が高くなると、磁界に対す
る感度が低下するという問題がある。図7のように、異
方性磁界を2.4kA/m(30Oe)以下とするため
には、Co濃度を25at%以下にする必要がある。
【0027】以上のように、高い磁気抵抗変化率及び低
い磁性層の異方性磁界を達成するためには、Co濃度を
10〜25at%にすることが好ましい。なお、磁性層
の結晶磁気異方性定数を零に近くし、磁性層の保磁力を
低くするためには、NiとFeの組成比を75:25〜
85:15にすることが好ましい。このように磁気抵抗
効果素子を形成する多層膜についての一般的な検討をふ
まえた上で、本発明の実施例について以下に説明する。
【0028】〔実施例1〕図1に、本発明の磁気抵抗効
果素子の構造を示す。本実施例では、基板11としてガ
ラスを、バッファ層12として厚さ5nmのHfを用い
た。磁性層13及び磁性層15には、厚さ5nmのNi
−16at%Fe−18at%Co合金を用いた。非磁
性層14には、厚さ2nmのCuを用いた。反強磁性層
16には、厚さ5nmのFe−40at%Mn合金を用
いた。保護層17には、厚さ3nmのHfを用いた。電
極18には、厚さ200nmのCuを用いた。下部磁性
層のトラック幅方向の長さ19は1μmである。また、
電極間距離20も1μmとした。本実施例の磁気抵抗効
果素子の特徴は、下部の磁性層13のトラック幅方向の
長さを1μmとしたことにある。
【0029】また、比較例として、従来の一般的な磁気
抵抗効果素子の磁気抵抗効果材料を多層膜材料で置き換
えたタイプの磁気抵抗効果素子も作成した。比較例の素
子構造を図8に示す。基板31にはガラスを、バッファ
層32には厚さ5nmのHfを用いた。磁性層33及び
磁性層35には、厚さ5nmのNi−16at%Fe−
18at%Co合金を用いた。非磁性層34には、厚さ
2nmのCuを用いた。反強磁性層36には、厚さ5n
mのFe−40at%Mn合金を用いた。保護層37に
は、厚さ3nmのHfを用いた。電極38には厚さ20
0nmのCuを用い、電極間距離39は実施例1の磁気
抵抗効果素子と同じく1μmとした。しかし、この比較
例の磁気抵抗効果素子の磁性層33のトラック幅方向の
長さは、磁性層35と同じ長さであり、電極間距離39
よりも長い。
【0030】上記2種類の磁気抵抗効果素子のオフトラ
ック特性を調べた。測定に際し、予め、トラック幅1μ
mの誘導型磁気ヘッドを用いて、磁気記録媒体に信号を
記録した。測定結果を図9に示す。図9は、横軸にトラ
ックの中心に磁気抵抗効果素子を乗せた場合を基準とし
た磁気抵抗素子の位置を、縦軸に信号強度をとり、各位
置での磁気抵抗効果素子の出力を示してある。この図の
ように、電極間距離は同じく1μmであるのに、磁性層
13の幅を1μmとした本発明の実施例による磁気抵抗
効果素子の出力41は、従来形状の磁気抵抗効果素子の
出力42よりも、磁気抵抗効果素子の位置に対する出力
の変化が大きい。すなわち、本発明の磁気抵抗効果素子
は、オフトラック特性が優れ、磁気記録媒体上のトラッ
ク間隔が狭まった場合でも、隣接するトラックの情報の
影響を受けず、本来読み取るべきトラックの情報を的確
に再生することができる。
【0031】このように本発明の磁気抵抗効果素子のオ
フトラック特性が優れている理由は以下のように考えら
れる。すなわち、図1の磁性層13のトラック幅方向の
長さは短く、磁性層13は、長さ19よりはずれた部分
の磁気記録媒体から発生される漏洩磁界の影響を受けに
くい。また、磁性層15には、反強磁性層16からの交
換バイアス磁界が印加されており、磁気記録媒体から漏
洩磁界が印加されても、磁化の向きはほとんど変化しな
い。従って、本発明の磁気抵抗効果素子のトラック幅
は、反強磁性層からの交換バイアス磁場が直接には印加
されていない下部の磁性層13の長さ19で規定され
る。このような現象は、1層の磁性層15に反強磁性層
16からの交換バイアス磁界が印加され、もう1層の磁
性層13には、直接的には反強磁性層16からの交換バ
イアス磁界が印加されていない型の多層膜において初め
て生じるものである。
【0032】これに対して、図8に示した比較例の磁気
抵抗効果素子では、トラック幅は電極間距離39で規定
される。これは、2層の電極で挾まれた部分の電気抵抗
の変化のみ出力として得られるという原理に基づいてい
る。しかし、図8に示した磁気抵抗効果素子では、磁性
層33が、トラック幅以外の部分でも、磁気記録媒体か
らの漏洩磁界によって磁化回転し、磁性層33のトラッ
ク幅の部分に影響を与える。この現象は、トラック幅が
10μm程度の磁気抵抗効果素子では、大きな問題には
ならなかった。しかし、パ−マロイに代わる磁気抵抗効
果材料としての多層膜は、従来よりも高い記録密度の磁
気記録再生装置に用いられ、必然的にトラック幅の狭い
磁気抵抗効果素子に用いられるため、そのオフトラック
特性が重要な問題となるのである。
【0033】図9において、本発明の磁気抵抗効果素子
の信号強度−30dB以上を示す磁気抵抗効果素子位置
の範囲43と比較例の磁気抵抗効果素子の同範囲44と
の差は0.53μmである。従って、この差のトラック
幅に対する割合は53%である。図10に、範囲43及
び44の差のトラック幅に対する割合と、トラック幅と
の関係を示す。この図のように、トラック幅が狭くなる
と、オフトラック特性の影響が大きくなる。範囲43及
び44の差のトラック幅に対する割合が25%以上にな
るのは、トラック幅が2μm以下の領域である。すなわ
ち、本発明の磁気抵抗効果素子は、トラック幅が2μm
以下の領域で特に有効になる。また、範囲43及び44
の差のトラック幅に対する割合が50%以上になる、ト
ラック幅1μm以下の領域では特に威力を発揮する。
【0034】なお、本実施例では、磁性層13の端部に
若干のテーパを付けた。これは、非磁性層14が不連続
になるのを防ぐためである。また、本実施例では、磁性
層13のトラック幅方向の長さ19と電極間距離20を
同じにした。しかし、多層膜と電極18は、形状が異な
るため同時には形成されない。つまり、多層膜を形成
し、パタ−ニングを行った後、電極を形成し、さらに、
電極のパタ−ニングを行うことになる。従って、上記2
つの長さを同じにし、その位置を正確に合わせるのは困
難である。しかし、本発明の磁気抵抗効果素子の実効的
なトラック幅は、電極間距離20ではなく磁性層13の
トラック幅方向の長さ19で決まる。従って、電極間距
離20を磁性層13のトラック幅方向の長さ19よりも
長くし、図11のような構造にすることが、磁気抵抗効
果素子の製作上有利である。このように電極間距離20
をトラック幅よりも広くすることは、磁性層13のトラ
ック幅方向の長さによってトラック幅が規定される本発
明の磁気抵抗効果素子の構造を採用して初めて可能にな
ることである。
【0035】〔実施例2〕本発明の磁気抵抗効果素子の
他の実施例として、3層の磁性層を有する磁気抵抗効果
素子を形成した。図12に本実施例の磁気抵抗効果素子
の構造を示す。本実施例では、基板61としてガラス
を、バッファ層62として厚さ5nmのHfを用いた。
結晶系制御層63としては、厚さ5nmのCuを用い
た。結晶形制御層63は、Fe−Mn系合金からなる反
強磁性層64を面心立方構造にするために用いた。Fe
−Mn系合金は、面心立方構造の時、室温で反強磁性を
示す。Fe−Mn系合金をHf層上、あるいはガラス基
板上などに形成すると、Fe−Mn系合金は面心立方構
造にはならない。面心立方構造ではないFe−Mn系合
金は、室温では常磁性である。なお、反強磁性層64と
してNiOなどの他の材料を使用する時は、結晶形制御
層63を使用する必要はない。磁性層65、磁性層67
及び磁性層69には、厚さ5nmのNi−16at%F
e−18at%Co合金を用いた。非磁性層66及び非
磁性層68には、厚さ2nmのCuを用いた。反強磁性
層70には、厚さ5nmのFe−40at%Mn合金を
用いた。保護層71には、厚さ3nmのHfを用いた。
電極72には、厚さ200nmのCuを用いた。磁性層
67のトラック幅方向の長さ19は1μmである。電極
間距離20も1μmとした。本実施例の磁気抵抗効果素
子の特徴は、前記実施例1の場合と同様に磁性層67の
トラック幅方向の長さを1μmに制限した点にある。
【0036】上記磁気抵抗効果素子のオフトラック特性
を調べた結果、実施例1で述べた2層の磁性層を有する
磁気抵抗効果素子と同様の優れたオフトラック特性が観
測された。また、本実施例による磁気抵抗効果素子の出
力は、磁性層が3層存在するため、磁性層が2層である
実施例1の磁気抵抗効果素子よりも1.3倍高かった。
【0037】〔実施例3〕実施例1で述べた本発明の磁
気抵抗効果素子を用いて、図13に示す構造を有する磁
気ヘッドを作製した。図13は、本実施例による記録再
生分離型ヘッドの一部分を切断した斜視図である。多層
磁気抵抗効果膜51をシ−ルド層52、53で挾んだ部
分が再生ヘッドとして働き、コイル54を挾む下部磁極
55、上部磁極56の部分が記録ヘッドとして働く。
【0038】以下に、このヘッドの作製方法を示す。A
23・TiCを主成分とする焼結体をスライダ用の基
板57とした。シ−ルド層、記録磁極にはスパッタリン
グ法で形成したNi−Fe合金を用いた。上下のシ−ル
ド層52、53の膜厚は1.0μmとし、下部磁極55
及び上部磁極56の膜厚は3.0μmとした。各層間の
ギャップ材としてはスパッタリングで形成したAl23
を用いた。ギャップ層の膜厚は、シ−ルド層と磁気抵抗
効果素子間で0.1μm、記録磁極間では0.2μmと
した。さらに再生ヘッドと記録ヘッドの間隔は約3μm
とし、このギャップもAl23で形成した。コイル54
には、膜厚3μmのCuを使用した。電極58には、多
層構造の材料Cr/Cu/Crを用いた。
【0039】本実施例の磁気ヘッドで記録再生を行った
ところ、Ni−Fe単層膜を用いた磁気ヘッドと比較し
て、2.7倍高い再生出力を得た。これは、本発明の磁
気ヘッドに高磁気抵抗効果を示す多層膜を用いたためと
考えられる。
【0040】本発明の磁気ヘッドを磁気記録再生装置に
用いることにより、高性能磁気記録再生装置が得られ
る。本発明による磁気抵抗効果を用いた磁気ヘッドは1
Gb/in2以上の記録密度を有する磁気記録再生装置
に特に有効であり、10Gb/in2以上の記録密度を
有する磁気記録再生装置には必須である。また、本発明
の磁気抵抗効果素子は、その感度及び空間分解能の高さ
を生かして磁気ヘッド以外の磁界検出器としても用いる
ことができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、反強磁性層からの
交換バイアス磁界が印加されている磁性層と、反強磁性
層からの交換バイアス磁界が直接には印加されていない
磁性層とを有する多層磁気抵抗効果素子において、交換
バイアス磁界が直接には印加されておらず磁気記録媒体
からの漏洩磁界により比較的磁化回転しやすい方の磁性
層のトラック幅方向の長さを短くしたので、オフトラッ
ク特性の優れた磁気抵抗効果素子を得ることができる。
そして、本発明の磁気抵抗効果素子は、その実効的なト
ラック幅が反強磁性層からの交換バイアス磁場が直接に
は印加されていない磁性層のトラック幅方向の長さで決
まるため、電極間距離を実効的なトラック幅よりも長く
することができ、磁気抵抗効果素子の製作上有利であ
る。
【0042】また、このようなオフトラック特性の優れ
た磁気抵抗効果素子を磁気ヘッドに組み込むことによ
り、高記録密度を有する磁気記録再生装置に最適な磁気
ヘッドを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による磁気抵抗効果素子
の構造を示す断面図。
【図2】多層磁気抵抗効果膜の構造を示す断面図。
【図3】バッファ層材料が異なる多層膜の磁化曲線を示
す図。
【図4】バッファ層材料が異なる多層膜の磁気抵抗効果
曲線を示す図。
【図5】多層膜のX線回折プロファイルを示す図。
【図6】多層磁気抵抗効果膜のCo濃度と磁気抵抗変化
率との関係を示すグラフ。
【図7】多層磁気抵抗効果膜のCo濃度と磁性層の異方
性磁界との関係を示すグラフ。
【図8】従来の磁気抵抗効果素子に多層膜を適用した磁
気抵抗効果素子の構造を示す断面図。
【図9】本発明の磁気抵抗効果素子と比較例の磁気抵抗
効果素子のオフトラック特性を示す図。
【図10】本発明の磁気抵抗効果素子と比較例の磁気抵
抗効果素子の−30dB以上の出力を示す範囲の差とト
ラック幅との関係を示すグラフ。
【図11】電極間距離がトラック幅よりも長い磁気抵抗
効果素子の構造を示す断面図。
【図12】本発明の第2の実施例による磁気抵抗効果素
子の構造を示す断面図。
【図13】本発明の磁気ヘッドの構造を示す斜視図。
【符号の説明】
11,21,31,61…基板 12,22,32,62…バッファ層 13,15,23,25,33,35,65,67,6
9…磁性層 14,24,34,66,68…非磁性層 16,26,36,64,70…反強磁性層 17,27,37,71…保護層 18,38,72…電極 19…磁性層13のトラック幅方向の長さ 20,39…電極間距離 41…本発明の磁気抵抗効果素子の出力 42…比較例の磁気抵抗効果素子の出力 43…本発明の磁気抵抗効果素子の信号強度−30dB
以上を示す磁気抵抗効果素子位置の範囲 44…比較例の磁気抵抗効果素子の信号強度−30dB
以上を示す磁気抵抗効果素子位置の範囲 51…多層磁気抵抗効果膜 52,53…シ−ルド層 54…コイル 55…下部磁極 56…上部磁極 57…基体 58…電極 63…結晶形制御層

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性層によって分離された少なくとも
    2層の磁性層及び前記磁性層のいずれかに隣接し該隣接
    する磁性層に交換バイアス磁界を印加する少なくとも1
    層の反強磁性層を含む多層膜と、前記多層膜に設けられ
    た一対の電極とからなる多層磁気抵抗効果素子におい
    て、 反強磁性層に隣接していない磁性層の前記電極の間隔方
    向の長さが、反強磁性層に隣接している磁性層の前記方
    向の長さよりも短いことを特徴とする多層磁気抵抗効果
    素子。
  2. 【請求項2】 反強磁性層に隣接していない磁性層の前
    記電極の間隔方向の長さが電極間隔より短いことを特徴
    とする請求項1記載の多層磁気抵抗効果素子。
  3. 【請求項3】 反強磁性層に隣接していない磁性層の前
    記電極の間隔方向の長さが2μm以下であることを特徴
    とする請求項1又は2記載の磁気抵抗効果素子。
  4. 【請求項4】 反強磁性層に隣接していない磁性層の前
    記電極の間隔方向の長さが1μm以下であることを特徴
    とする請求項3記載の磁気抵抗効果素子。
  5. 【請求項5】 反強磁性層に隣接していない磁性層の前
    記電極の間隔方向の端部形状がテーパ状であることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の磁気抵抗効
    果素子。
  6. 【請求項6】 多層膜と基板との間に金属バッファ層が
    形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か1項記載の磁気抵抗効果素子。
  7. 【請求項7】 バッファ層がTa又はNbもしくはTa
    又はNbを主成分とする合金からなることを特徴とする
    請求項6記載の磁気抵抗効果素子。
  8. 【請求項8】 バッファ層がTi,Hf,Zr又はZn
    もしくはTi,Hf,Zr又はZnを主成分とする合金
    からなることを特徴とする請求項6記載の磁気抵抗効果
    素子。
  9. 【請求項9】 Ti,Hf又はZrもしくはTi,Hf
    又はZrを主成分とする合金からなるバッファ層が非晶
    質状態であることを特徴とする請求項8記載の磁気抵抗
    効果素子。
  10. 【請求項10】 磁性層が面心立方構造を有し、(11
    1)配向していることを特徴とする請求項6〜9のいず
    れか1項記載の磁気抵抗効果素子。
  11. 【請求項11】 磁性層の少なくとも一部がNi−Fe
    系合金又はNi−Fe−Co系合金であることを特徴と
    する請求項1〜10のいずれか1項記載の磁気抵抗効果
    素子。
  12. 【請求項12】 Ni−Fe−Co系合金のCo濃度が
    10〜25at%であることを特徴とする請求項11記
    載の磁気抵抗効果素子。
  13. 【請求項13】 磁性層の少なくとも一部がCo又はC
    oを主成分とする合金であることを特徴とする請求項1
    〜12のいずれか1項記載の磁気抵抗効果素子。
  14. 【請求項14】 非磁性層との界面部分がCo層である
    ことを特徴とする請求項13記載の磁気抵抗効果素子。
  15. 【請求項15】 非磁性層の少なくとも一部がCuであ
    ることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項記載
    の磁気抵抗効果素子。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のいずれか1項記載の
    磁気抵抗効果素子を含む磁気ヘッド。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の磁気ヘッドと誘導
    型磁気ヘッドを組み合わせた複合型磁気ヘッド。
  18. 【請求項18】 請求項16又は請求項17に記載の磁
    気ヘッドを含む磁気記録再生装置。
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