JPH076312Y2 - 壁材のタイル張り構造 - Google Patents

壁材のタイル張り構造

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JPH076312Y2
JPH076312Y2 JP1988169562U JP16956288U JPH076312Y2 JP H076312 Y2 JPH076312 Y2 JP H076312Y2 JP 1988169562 U JP1988169562 U JP 1988169562U JP 16956288 U JP16956288 U JP 16956288U JP H076312 Y2 JPH076312 Y2 JP H076312Y2
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義之 大串
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、各種壁材、例えば、石膏ボード、合板、石綿
板、ケイカル板、モルタル板、コンクリート板、鉄板、
亜鉛引鉄板、合成樹脂板等の表面にタイルを張って形成
した壁材のタイル張り構造に関する。なお、ここで、壁
材は、垂直壁面等に張る壁材のみならず、床面等に張る
壁材、即ち、床板等も含むものである。
(ロ)従来の技術 従来、上記した壁材のタイル張り構造は、専ら、コンク
リートやモルタルからなる板材や壁材の表面、あるいは
それらの下地面に、目印となる線を墨で書いたり、水糸
を張ったりし、それらを基準として、タイルを張ること
によって形成される。
また、使用する接着材としては、モルタルやエポキシ樹
脂等を用いた合成樹脂添加モルタルを用いている。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 しかし、かかる壁材等の表面やその下地面に、目印とな
る線を墨で書いたり、水糸を張ったりし、それらを基準
として、タイルを正確かつ確実に壁材等の表面に張る作
業は、熟練を要し、また施工に多大な時間と労力を要す
ることになっていた。
また、従来のモルタルは、接着力が十分ではなく、経時
変化によって劣化し、タイルが壁材表面から剥離する等
の問題を生じていた。
一方、エポキシ樹脂等の合成樹脂は、一般的に水分に弱
く、従って、合成樹脂添加モルタルも、水分を含むと剥
離し易く、耐候性を悪いものとしていた。
さらに、接着材が確実な防水層を形成することができな
いために、水が接着材及び壁材を通して室内等に侵入し
て雨漏りとなったり、壁材とタイルとの間に侵入した水
が凍結してタイルが剥離する等の問題を生じることにも
なっていた。
本考案は、上記問題点を解決することができる壁材のタ
イル張り構造を提供することを目的とする。
(ニ)問題点を解決するための手段 本考案は、壁材面上に、タイルの幅員又は長さに合わせ
て複数の目地突条を一体的に立設するとともに、目地突
条間にタイル取付溝を形成し、同目地突条の表面及びタ
イル取付溝の内面に、アクリル酸エステル共重合体を主
成分とする複合ポリマーエマルジョンを、モルタルに混
合して生成した被膜を設け、かつ、同タイル取付溝内
に、アクリル酸エステル共重合体を主成分とする複合ポ
リマーエマルジョンを、モルタルに混合して生成した接
着材を用いて、タイルを取付け、さらに、タイル間に形
成される目地溝にアクリル酸エステル共重合体を主成分
とする複合ポリマーエマルジョンを、モルタルに混合し
て生成した目地材を充填したことを特徴とする壁材への
タイル張り構造に係るものである。
また、本考案は、被膜、接着材及び目地材として、アク
リル酸エステル共重合体を主成分とする複合ポリマーエ
マルジョンを、セメント、珪砂、鉄粉等を主成分とした
主材に混合して生成した接着材を用いることにも特徴を
有する。
(ホ)作用及び効果 上記構成を有することによって、本考案は、以下の作用
及び効果を奏する。
タイルを、タイルの重量を保持する目地突条と、目
地突条の表面及びタイル取付溝の内面に塗布した被膜
と、タイル取付溝内にタイルを取付ける接着材と、タイ
ル間に充填した目地材とによって壁材面に固定するよう
にし、しかも、被膜と、接着材と、、目地材として、ア
クリル酸エステル共重合体を主成分とする複合ポリマー
エマルジョンを、モルタルに混合して生成した接着材、
又は、アクリル酸エステル共重合体を主成分とする複合
ポリマーエマルジョンを、セメント、珪砂、鉄粉等を主
成分とした主材に混合して生成した接着材を用いたの
で、タイルを強固に壁材面に取付けることができる。
しかも、壁材が石膏ボードとか繊維強化セメントボ
ードの場合、被膜材料の一部をあらかじめ吸込ませるこ
とによって、その後にタイルを接着した場合、壁材にソ
リが入るのを防止したり、凍結融解防止を図ることがで
きる。
(ヘ)実施例 以下、添付図に示す実施例に基づいて、本考案を詳説す
る。
第1図に示すように、本実施例において、壁材は、一定
の厚みを有するコンクリート製壁材10として示されてい
る。
また、コンクリート製壁材10は、第1図及び第2図に示
すように、その一側表面に一定平行間隔を開けて複数の
矩形断面の目地突条11を一体的に設けている。
そして、目地突条11,11間には、長手方向に伸延するタ
イル取付溝12が形成されており、同タイル取付溝12内に
は、接着材13によって、複数の矩形板状のタイル14が張
設されている。
また、タイル14,14間に形成される目地には、目地充填
材15が充填されている。
上記した構成によって、第1図に示すように、タイル14
を、目地突条11に沿って、載せ掛けた状態でコンクリー
ト製壁材10に張っていくことができるので、熟練技術を
要することなく、容易かつ迅速にタイル張り作業を行う
ことができる。
また、タイル14の重量を目地突条11に持たせることがで
きるので、接着材13の接着力を、専らタイル14のコンク
リート製壁材10への接着のみに用いることができるの
で、タイル14のコンクリート製壁材10からの剥離を効果
的に防止することができる。
また、本実施例では、接着材13としてアクリル酸エステ
ル共重合体を主成分とする複合ポリマーエマルジョン
を、モルタルに混合して生成した接着材、又は、アクリ
ル酸エステル共重合体を主成分とする複合ポリマーエマ
ルジョンを、セメント、珪砂、鉄粉等を主成分とした主
材に混合して生成した接着材を用いることができる。
かかる接着材13は、高い付着力、引張強度、曲げ強度及
び防水性を有するので、接着材13を通したコンクリート
製壁材10への侵入を効果的に防止することができ、侵入
水に起因するタイル14の剥離を効果的に防止することが
できる。
また、タイル14,14間に形成される目地に、上記した接
着材と同一組成の目地充填材15を用いるので、さらに、
コンクリート製壁材10の防水性を向上することができ
る。
ここに、複合ポリマーエマルジョンとは、例えば、特願
昭57-33499号や特開昭58-149961号公報や特願昭59-9211
2号(特開昭60-238503号公報)において開示したものと
することができる。
かかる複合ポリマーエマルジョンの配合例を2例挙げる
と、 例1) (重量) カルボキシ変性スチレンブタジエン 13% メタクリル酸シクロヘキシル−スチレン共重合体 56% 脂肪酸ソーダ石鹸 1% 水 30% 例2) (重量) カルボキシ変性スチレンブタジエン 13% スチレン 28% メタクリル酸シクロヘキシル 28% 脂肪酸ソーダ石鹸 1% 水 30% また、上記複合ポリマーエマルジョンに混合する主材は
以下の成分構成を有するものとすることができる。
(重量) 白色セメント 28.0% 珪砂(SiO2) 71.0% 鉄粉(Fe2O3) 0.2% 亜鉛華(ZnO) 0.1% チタン白(TiO2) 0.1% グリシン他 0.6% であり、上記白色セメントの成分重量比は、 (重量) CaO 65.4% SiO2 23.1% 鉄粉(Fe2O3) 0.2% Igloss 2.7% Insol 0.2% Al2O3 4.3% MgO 0.6% SO3 2.8% その他 0.7% であり、この白色セメントに代えて、ポルトランドセメ
ントを用いることができる。
なお、上記接着材13と目地充填材15とを形成する主材と
複合ポリマーエマルジョンの混合割合は、6〜20:1とす
るのが好ましい。
そして、かかる複合ポリマーエマルジョンと主材とから
なる接着材13と目地充填材15は、優れた物理及び化学特
性を有するものであり、以下の効果を得ることができ
る。
即ち、主材やコンクリート中に、高い付着力、引張強
度、曲げ強度、防水性を有するアクリル酸エステル共重
合体を主成分とする複合ポリマーエマルジョンを混合し
て接着材13や目地充填材15を形成したので、タイル14の
コンクリート製壁材10への耐剥離性や防水性を向上する
ことができると共に、コンクリート製壁材10の強度も向
上することができる。
さらに、図1に示すように、本実施例では、上記した接
着材13と同一組成又はその他の組成を有する防水・防錆
材を予めコーティングして被膜16を形成しており、その
後、上述した接着材13と目地充填材15とを用いてタイル
14をコンクリート製壁材10に張設することとしている。
かかる構成によって、上述した効果の他に、壁材が石膏
ボードや組織強化セメントボードの場合、被膜材料の一
部をあらかじめ吸込ませることによって壁材にソリが入
るのを防止でき、また、凍結融解防止を図ることができ
る。
さらに、第3図(a)(b)(c)(d)に、上記タイ
ル張り構造の施工方法の一例を示しており、まず、接着
材13をコンクリート製壁材10にベタ塗り状態に塗布する
(第3図(a))。
次に、タイル14をコンクリート製壁材10のタイル取付溝
12内に圧入ないし圧着する(第3図(b))。
かかる圧着によって、タイル14はコンクリート製壁材10
に強固に接着されることになる。しかも、タイル14は、
コンクリート製壁材10の目地突条11によって支持されて
いるので、目地突条11に沿って多数のタイル14を容易か
つ迅速に、しかも美麗に張ることができる(第3図
(c))。
さらに、タイル14の下端は、目地突条11の上面によって
支持されることになるので、タイル14のづり落ち、及び
それに起因するタイル14の剥離を確実に防止することが
できる(第3図(c))。
その後、必要に応じて、第3図(d)に示すように、タ
イル14,14間の目地に、目地充電材15を充填すれば、さ
らに防水性及び防錆性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る壁材のタイル張り構造の斜視図、
第2図は要部拡大断面側面図、第3図(a)(b)
(c)(d)は施工方法の説明図である。 図中、 10:コンクリート製壁材 11:目地突条 12:タイル取付溝 13:接着材 14:タイル 15:目地充填材 16:被膜

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁材面上に、タイルの幅員又は長さに合わ
    せて複数の目地突条を一体的に立設するとともに、目地
    突条間にタイル取付溝を形成し、同目地突条の表面及び
    タイル取付溝の内面に、アクリル酸エステル共重合体を
    主成分とする複合ポリマーエマルジョンを、モルタルに
    混合して生成した被膜を設け、かつ、同タイル取付溝内
    に、アクリル酸エステル共重合体を主成分とする複合ポ
    リマーエマルジョンを、モルタルに混合して生成した接
    着材を用いて、タイルを取付け、さらに、タイル間に形
    成される目地溝にアクリル酸エステル共重合体を主成分
    とする複合ポリマーエマルジョンを、モルタルに混合し
    て生成した目地材を充填したことを特徴とする壁材への
    タイル張り構造。
  2. 【請求項2】被膜、接着材及び目地材として、アクリル
    酸エステル共重合体を主成分とする複合ポリマーエマル
    ジョンを、セメント、珪砂、鉄粉等を主成分とした主材
    に混合して生成した接着材を用いることを特徴とする請
    求項1記載の壁材のタイル張り構造。
JP1988169562U 1988-12-28 1988-12-28 壁材のタイル張り構造 Expired - Lifetime JPH076312Y2 (ja)

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