JPH076295B2 - 床版の建込み工法 - Google Patents

床版の建込み工法

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JPH076295B2
JPH076295B2 JP62012842A JP1284287A JPH076295B2 JP H076295 B2 JPH076295 B2 JP H076295B2 JP 62012842 A JP62012842 A JP 62012842A JP 1284287 A JP1284287 A JP 1284287A JP H076295 B2 JPH076295 B2 JP H076295B2
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floor slab
floor
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slab
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三浦  正夫
新六 田原
建夫 坂本
直明 石田
信宣 岡部
圭治 中村
正志 工藤
雅則 岩崎
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Kajima Corp
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Kajima Corp
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、建築工事における床版の建込み工法に関す
る。
〔従来の技術〕
周知なごとく、床版、いむゆるデッキプレートは一例と
して鋼製の波形板体であり、これを鉄骨梁上に敷き並べ
ることにより床コンクリート打設時の型枠として利用で
きるものである。
ところで、かかる床版を敷き並べるには従来、重ね合せ
た複数枚の床版の束をクレーン等で地上から吊上げ、こ
れを鉄骨上又はすでに敷込まれている床版上に仮置きし
てから、1枚、1枚作業員が手で運んで敷いていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような方法では、吊込まれた床版の束を仮置きする
ための場所を工事中の鉄骨上で充分確保できないことも
あり、また仮置きされた場所から敷込み場所まで離れて
いて、高所での運搬作業が多くなることもある。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、簡単かつ
迅速に床版を敷込むことができる床版の建込み工法を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は前記目的を達成するため、波板の波の連続方向
に沿って端部を低く形成し、この端部長手方向上に鉄筋
を横たえて固定した床版の端部を予め小梁間に溶接固定
しておき、この床版上に、同様に波板の波の連続方向に
沿って端部を低く形成し、この端部長手方向上に鉄筋を
横たえて固定したもので、隣りのスパンへ敷込み予定の
床版を重ね合せて載せて建込みユニットを形成し、該ユ
ニットをクレーン等で吊込み、前記小梁端を大梁間に固
定してから、その際床版端部に固定した鉄筋をワイヤー
端、又は移動用具への係止部として上部の床版を牽引ワ
イヤー若しくは移動用具で敷込位置へ水平移動させるこ
とを要旨とするものである。
〔作用〕
本発明によれば、床版相互の山部と谷部同士を合わせる
ようにして、床版を重ね合わせるが、波板の端部長手方
向上に鉄筋を横たえて固定してあかるので、山部同士、
谷部同士が完全に密着することなく、かつ、波板の波の
連続方向に沿って端部を低く形成してあるので、山部上
端と谷部下端とが完全に離れることなく、山部中腹に谷
部下端が、谷部中腹に山部上段がくるように、程よく床
版相互を少し浮した状態で重ね合せて支承することがで
きる。
さらに、鉄筋は、床版の水平移動の際に、この鉄筋のみ
で支承されるので、摩擦抵抗を少なくして水平移動をし
やすくすることができ、また、支え材としての利用や床
版上への配筋の際の鉄筋受けとしても利用できる。
このように重ね合された床版は、小梁とともに吊込ま
れ、小梁を大梁へ固定することで自動的に仮置きされ
る。そして、このように仮置きされた上部の床版はワイ
ヤーで引張るか、移動用具に吊下げて隣りのスパンの敷
位置へ水平移動させればよく、その際床版端部に固定し
た鉄筋をワイヤー端、又は移動用具への係止部とするこ
とができる。
〔実施例〕
以下、図面について本発明の実施例を詳細に説明する。
まず、本発明で使用する床版について先に説明すると、
第5図に示すように該床版1はキーストンプレートなど
の鋼製波板1aによるものであるが、その波の連続方向に
沿って端部1bを中央部よりも低く形成したものを使用す
る。そして、この床版1の端部1b上でその長手方向に鉄
筋2を横たえて予め溶接固定した。
一方、第1図、第2図に示すように小梁3用の鉄筋を1
スパン分だけ離して平行に並べ、その上部フランジ上に
前記床版11を掛け渡し、かつ端部を溶接固定した。さら
にこの床版11上に2枚目の床版12をその上に3枚目の床
版13を重ね合けて載せる。この場合、床版相互の波板の
山部と谷部同士を合わせるが、上に位置する床版は下の
床版の前記鉄筋2で支承され、山部同士、谷部同士が完
全に密着することなく、かつ、波板の波の連続方向に沿
って端部を低く形成してあるので、山部上端と谷部下端
とが完全に離れることなく、山部中腹に谷部下端が、谷
部中腹に山部上端がくるように、程よく床版相互を少し
浮した状態で支承される。なお、床版12,13は最下位の
床版11の隣りのスパンへ敷込み予定のもので、床版13
他よりも少し長目のものを用いることもある。
また、開散防止のため床版11,12,13の相互は鉄筋2端を
介して番線4で固定し、一方、小梁3のフランジの外側
端に吊りピース5をボルト、ナット6で着脱自在に取付
ける。
以上で建込みユニットAが形成されるが、このユニット
Aを吊りピース5に下端を係止した吊ワイヤー7と吊り
治具8とでクレーン等で吊込む。
吊込み後、小梁3端を大梁11に仮止めする。
次いで、前記番線4を解き、第3図に示すように、最上
部の床版13の鉄筋2に牽引ワイヤー9端を掛止して、こ
のワイヤー9を引くことにより床版13を敷込位置へ水平
移動させる。なお、前記小梁3へ設ける吊ピース5はワ
イヤー9の他端の止め具及びガイドとして用いることが
でき、ワイヤー9を引くには途中にチルホール等の巻取
り具10を設けて、これで引くようにした。かかる床版13
の水平移動の際はこの床版13は床版12上に鉄筋2のみで
支承されるので、摩擦抵抗を少なくして引くことができ
る。
その後、同様に床版12をワイヤー9で反対側の敷込位置
に水平移動させるが、小梁3上の吊りピース5が邪魔で
あれば、これを取外してから行えばよい。
ところで、床版を完全に敷込み溶接したあとは、前記鉄
筋2は波板1aの谷部内でその長手方向に配筋する鉄筋の
端部を受けとして利用でき、配筋作業も楽に行なえる。
第4図は、変形例として、外部側に床版を敷込む場合で
ある。この場合は、内部側にはすでに床版が多数敷込ま
れている。従って、外部側の大梁11の吊りフック11aに
滑車12を取付け、ワイヤー9の途中をこの滑車12に巻回
して床版12の反対側の既設床版上からワイヤー9端を引
くようにした。図中13は垂直養生ネットを示す。
以上が本発明の第1実施例であるが、第2実施例として
牽引ワイヤー9の代わりに、敷込用具を用いる場合につ
いて説明する。
該敷込用具は、第6図、第7図に示すように台車21間
に、下部にフック31を設けた梁部材29を昇降自在に取付
けたものである。
該台車21の相対するキャスター23の間隔は、大梁11の上
側フランジの幅よりも狭いものとし、さらに本体22の下
部からキャスター23の外側位置に先端が巾狭となる爪状
の板体による脱輪防止用のガイド25を突設した。このガ
イド25相互の間隔は、前記大梁11のフランジの巾よりも
大きく、また本体22に対し長穴等を介して上端を取付け
角度変更可能に取付け、その先端はキャスター23の下端
よりも下方に突出するものとする。
一方、台車21の中央に、ネジジャッキ26を立設し、その
操作用ハンドル27を本体22の上方に取付けた。図中28は
本体22の上部で横方向に突出る手押し杆を示す。
梁部材29は、平行する大梁11間と同程度の長さのもので
あり、台車21のネジジャッキ26の昇降体26aを介して、
該台車21に昇降自在に取付くものである。
本実施例では、この梁部材29は軽量化のためにラチス梁
を利用した。そして、下弦材29aに単尺鞘管30を介し
て、床版端の吊下げ用フック31をスライド可能に設け
た。この鞘管30及びフック31は、適宜間隔で梁部材29の
下端に複数個設けるものであり、向きの異なるものが交
互に配置される。
前記建込みユニットAを建込み、床版11〜13を仮置きす
る工程までは第1実施例と同じである。
梁部材29はハンドル27の操作によりその上下位置を自由
に調整できるものであり、下方位置に下げた状態でフッ
ク31を床版端部1b端の鉄筋2に引掛ける。
次いで、ハンドル27を回して梁部材29を上昇させれば、
床版1端も持ち上がり、そのまま台車21を押して大梁11
の上フランジ上を移動させれば、第8図に示すように床
版1も梁部材29に一端を片持ちされた状態で引出され、
他端のみを引きずるような形で大梁11上を移動する。敷
込むべき位置まで床版1を移動したならば、再度梁部材
29を下降させて、フック31を外せばよい。
このようにして、床版1が図示のごとく3枚重ねの場合
は、例えば一番上の床版隣り側に引出し、次に二番目の
床版は、一番目に用いたフック31の隣りの逆向きのフッ
ク31を用いて反端側の端を梁部材29に引掛けて反対側に
引出せば、3枚の床版を連続して敷並べることができ
る。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明の床版の建込み工法は、鉄筋建
方時に全ての床版を鉄筋に組込んでユニット化したの
で、床版のみの揚重作業がなくなる。また、高所での床
版のスライド作業は全て他の床版上の作業となり、地上
で全て組立し、高所では機械的スライド作業ですみ人間
による横移動がないので、高所作業の低減が大である。
さらに、ユニットを地上で事前に組立てするため作業量
が均一化でき、各所出・入隅の役物を工場及び地上で加
工するため、高所でのガス切断及び穴ふさぎがなくな
る。
加えて、床版の風散防止を確実にでき、以上合わせて全
体として工事の品質を向上させ、工期の短縮、コストの
低減及び安全性の向上を実現できるものである。
なお、鉄筋は、床版端部を低く形成されていることか
ら、この鉄筋分が突出してしまうことなく、程よく床版
相互を少し浮かした状態で重ね合せて支承することがで
き、しかも、床版の水平移動の際に、摩擦抵抗を少なく
して水平移動をしやすくすることができ、また、支え材
としての利用や床版上への配筋の際の鉄筋受けとしても
利用できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の床版の建込み工法の一工程を示す斜視
図、第2図は建込みユニットの部分側面図、第3図は次
の工程を示す斜視図、第4図は本発明の他の実施例を示
す斜視図、第5図は本発明工法で使用する床版の部分側
面図、第6図は本発明で使用する床版敷込用具を示す部
分正面図、第7図は同上側面図、第8図は床版の引出し
状態を示す側面図である。 1,11,12,13……床版、1a……波板 1b……端部、2……鉄筋 3……小梁、4……番線 5……吊りピース、6……ボルト、ナット 7……吊ワイヤー、8……吊り治具 9……牽引ワイヤー、10……巻取り具 11……大梁、11a……吊りフック 12……滑車、13……垂直養生ネット 21……台車、22……本体 23……キャスター、25……ガイド 26……ネジジャッキ、26a……昇降体 27……操作用ハンドル、28……手押し杆 29……梁部材、29a……下弦材 30……短尺鞘管、31……吊下げ用フック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 直明 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 岡部 信宣 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 中村 圭治 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 工藤 正志 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 岩崎 雅則 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−228568(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波板の波の連続方向に沿って端部を低く形
    成し、この端部長手方向上に鉄筋を横たえて固定した床
    版の端部を予め小梁間に溶接固定しておき、この床版上
    に、同様に波板の波の連続方向に沿って端部を低く形成
    し、この端部長手方向上に鉄筋を横たえて固定したもの
    で、隣りのスパンへ敷込み予定の床版を重ね合せて載せ
    て建込みユニットを形成し、該ユニットをクレーン等で
    吊込み、前記小梁端を大梁間に固定してから、その際床
    版端部に固定した鉄筋をワイヤー端、又は移動用具への
    係止部として上部の床版を牽引ワイヤー若しくは移動用
    具で敷込位置へ水平移動させることを特徴とした床版の
    建込み工法。
JP62012842A 1987-01-21 1987-01-21 床版の建込み工法 Expired - Lifetime JPH076295B2 (ja)

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JPS63181860A JPS63181860A (ja) 1988-07-27
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JP6017084B1 (ja) * 2016-07-06 2016-10-26 株式会社富士昭技研 床施工方法
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