JPH076251A - 自動販売機の返却口開閉装置 - Google Patents

自動販売機の返却口開閉装置

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JPH076251A
JPH076251A JP14662993A JP14662993A JPH076251A JP H076251 A JPH076251 A JP H076251A JP 14662993 A JP14662993 A JP 14662993A JP 14662993 A JP14662993 A JP 14662993A JP H076251 A JPH076251 A JP H076251A
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JP
Japan
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lid
opening
return port
vending machine
return
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JP14662993A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Fukuyori
寿彦 福頼
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】外周面を形成する機体の外側面に開口し釣銭を
返却する返却口を開閉自在に覆う返却口開閉装置を、自
動販売機の外観を損ったり、返却口内から硬貨を取り出
せなくなったりしないよう構成する。 【構成】返却口10周縁部を形成し機体3に固定した周
縁部形成部材47と、軸長方向が水平な回動軸13を介
し機体3に回動自在に支持された回動体41に、下端面
とこの下端面に閉位置で向かい合う周縁部形成部材47
の面との間の隙間を調節可能に支持し、前面が開口する
ケース1およびこのケース1の前面開口を開閉自在に覆
う扉2で構成した機体3に閉方向に付勢して上端を回動
自在に支持した、返却口10を内側から覆って閉じる蓋
44と、この蓋44の閉位置で互に向い合う蓋44およ
び周縁部形成部材47の面の一方の蓋44の面から一端
を突出させて蓋44にねじ止めしたねじ45を備えた、
蓋44の閉位置を調節する閉位置調節手段とを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、外周面を形成する機
体の外側面に開口し釣銭を返却する返却口を開閉自在に
覆う自動販売機の返却口開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】外周面を形成する機体の外側面に開口し
釣銭を返却する返却口を備えた自動販売機の多くは、前
面が開口するケースと、このケースの前面開口を開閉自
在に覆う扉とで機体が構成されている。この機体を構成
する扉の前面部に一般的に形成される返却口は、扉の前
面に開口するとともに、この扉に上端を回動自在に支持
された蓋を構成要素とする返却口開閉装置でその前面開
口が概して覆われている。また返却口と対にして、硬貨
および紙幣がそれぞれ投入され扉の前面に開口する投入
口が扉の前面部に概ね形成されている。
【0003】この扉の前面部に形成された投入口から投
入された硬貨は、機体内に配設されたコインメカニズム
内に導かれ正偽の判定,金額の積算などが行われた後、
コインメカニズム内に形成された釣銭収納部内に釣銭用
の硬貨として種類別に区分し収納される。しかし、この
釣銭収納部内に硬貨が一杯詰まっていれば、投入口か投
入された硬貨は、コインメカニズムの下面に開口する回
収硬貨排出口を通して落下排出され、売上金を回収す
る、機体内に配設された金庫内に収納される。
【0004】一方、コインメカニズムは、投入された硬
貨の金額を積算した積算金額と、お客さんが選んだ商品
の価格とを比較し、積算金額が商品の価格より大きいか
若しくは等しければ、販売許可信号を制御回路に送り、
必要に応じ釣銭収納部内から硬貨を釣銭として返却口内
へ払い出す。さらにコインメカニズムは、投入口から投
入された硬貨を偽と判断したときおよび、硬貨を投入口
から投入後に機体の外周部である扉の前面部に設けられ
た返却レバーが操作されたときは、投入された硬貨を返
却口内へ払い出す仕組になっている。そして、この返却
口内に払い出された硬貨は、蓋を開いて開放された返却
口の前面開口を通してお客さんにより取り出される。
【0005】その際、この返却口の周縁部を形成する周
縁部形成部材と蓋との間の隙間に硬貨が挟まれて蓋が動
かなくなったり、蓋が自動販売機の外観を損ったりしな
いことが返却口開閉装置としては重要であるが、この種
の自動販売機の返却口開閉装置の従来例を図2ないし図
4に示す。図2はこの発明の対象となる自動販売機の構
成を示し、(A)が外観を示す、前方斜右上から見た斜
視図、(B)が(A)のケースおよび収納室の前面開口
を覆う扉および収納室扉を開放した状態の、前方斜右上
から見た斜視図であり、図3は図2の扉を後方斜右上か
ら見た要部拡大斜視図である。また図4は従来の自動販
売機の返却口開閉装置の構成を示し、(A)が後方斜右
上から見た要部斜視図、(B)が(A)の右側縦断面図
で、(B)は図の左側が前面側である。
【0006】図2ないし図4において、1は前面が開口
するケースであり、このケース1と、このケース1の前
面開口を覆う、このケース1に左端を回動自在に支持さ
れた扉2とで自動販売機の外周面を形成する機体3が構
成されている。この機体3を構成する扉2の前面部に
は、販売商品製造メーカの、図示しない商品宣伝用写
真,商品見本4などを内部に陳列展示する展示室5が上
端部に区画形成されている。この展示室5には、この展
示室5の前面から前端が前方に突き出た、購入する商品
を選択する選択釦6が商品見本4と対にして左右に並設
されている。また扉2の前面部には、前面に開口し硬貨
が投入される投入口7,投入した硬貨を返却操作する返
却レバー8,前面に開口し購入した商品が取り出される
取出口9,返却レバー8が操作されたとき返却する硬
貨,釣銭などを払い出して返却し前面に開口する返却口
10などが上から順に展示室5の下側に配設されてい
る。
【0007】この返却口10は、背面から後方に突出し
て一体形成された左右一対の、側縦断面がほぼ逆U字形
の係合部11を扉2に形成された、図示しない係止部と
係合させ扉2に係止して固定された、前後両面が開口す
る四角な枠状の化粧枠12でその周縁部前部が形成され
ている。この化粧枠12の背面側上部には、軸長方向が
左右に水平な回動軸13が軸止されており、この回動軸
13を介し化粧枠12の背面側上部に側縦断面がほぼN
字形の蓋15が上端を回動自在に支持されいる。この蓋
15は、回動軸13に回動自在に支持された捩りコイル
ばね14で化粧枠12の前面開口を閉じる方向に付勢さ
れている。
【0008】この化粧枠12の前面開口が形成する返却
口10の前面開口は蓋15で後側から覆われており、こ
の蓋15は、捩りコイルばね14の付勢力で上部前面が
この上部前面と互に向かい合う化粧枠12上部後端面に
押し付けられて当接している。この化粧枠12上部後端
面に上部前面が当接する、蓋15の回動位置がこの蓋1
5の閉位置であり、この閉位置で蓋15は、その下部が
化粧枠12内に入り込んでいる。
【0009】この化粧枠12,回動軸13,捩りコイル
ばね14および蓋15で返却口10を開閉自在に覆う返
却口開閉装置16が構成されており、化粧枠12の後面
開口に前面開口を向かい合わせこの化粧枠12の後端面
に前端面を当接させて扉2の背面側に上面が開口する箱
状の受け部17が固定されている。この受け部17が、
返却口10の、返却する硬貨および払い戻す釣銭を受け
る部分を形成するとともに、返却口10の後側の周縁部
を形成しており、扉2に固定され返却口10の周縁部を
形成する周縁部形成部材18が化粧枠12および受け部
17で構成されている。この受け部17には、背面に開
口しこの受け部17内外に連通する連通孔19が後壁に
形成されており、この連通孔19は、下端が受け部17
に回動自在に支持され上端が蝶ねじ20で受け部17に
ねじ止めされたカバー21で後側から覆われている。
【0010】また、扉2内の、投入口7と返却口10と
の間には、投入口7から投入された硬貨の正偽の判定,
金額の積算などを行うコインメカニズム22が配設され
ている。このコインメカニズム22の上端部には、投入
口7から投入された硬貨を受入れる、上面に開口する漏
斗状の受入口23と、返却レバー8の操作に連動して上
下に動き投入された硬貨の返却動作を行うプランジャ2
4とが左右に並列して上端面から突設されている。また
コインメカニズム22内には、投入口7から投入された
硬貨の正偽の判定および、金額の積算を行う判定積算機
構部25が左上部に、投入口7から投入された硬貨を種
類別に、例えば、10円,50円,100円硬貨など
に、仕分けし区分して収納する釣銭収納部26が左下部
にそれぞれ備えられている。この釣銭収納部26内の各
種硬貨のいずれかが切れた際に補充する硬貨を収納する
釣銭収納部27がコインメカニズム22内右端部に設け
られており、このコインメカニズム22の下端部には、
下端下面に開口する回収硬貨排出口28および釣銭排出
口29が形成されている。
【0011】この釣銭排出口29の下面開口に受け部1
7の上面開口が向い合っており、硬貨が投入され上面に
開口する投入孔30が形成された金庫31が投入孔30
の上面開口を回収硬貨排出口28の下面開口に向い合わ
せてコインメカニズム22の下に配設されている。この
コインメカニズム22と、返却口10および金庫31と
の間には、釣銭排出口29および回収硬貨排出口28を
それぞれ通しコインメカニズム22内から落下排出され
た釣銭用および回収用硬貨をそれぞれ自重で降下させて
返却口10および金庫31内にそれぞれ搬送する角形漏
斗状のシュータ32が配設されている。
【0012】なお、ケース1内には、内部が図示しない
冷却装置で冷却され前面開口が収納室扉33で覆われる
収納室34が断熱壁で区画形成されている。この収納室
34内には、上端部前面に開口する投入口35から投入
された商品を、内部に形成され前後に蛇行しながら上下
に延在する、図示しない収納部内に収容し、この収納部
内の最下位の商品から順に販売の都度一個ずつ下端下面
に開口する排出口36から落下排出する複数の収納棚3
7が左右に並列設置されている。この収納棚37の下の
収納室34内には、上面が前方に向って下り坂の傾斜面
を形成するシュータ38が配設されており、取出口9内
と収納室34内とを連通する送出口39が収納室扉33
下部に形成されている。
【0013】このように返却口開閉装置16が構成され
た従来の自動販売機では、投入口7から投入された硬貨
は、正偽の判定,金額の積算などが行われた後、釣銭収
納部26内に余地があれば、釣銭用の硬貨として種類別
に区分して釣銭収納部26内に収納される。そして、こ
の釣銭収納部26内に硬貨が一杯詰まっているときに
は、投入口7から投入された硬貨は、回収硬貨排出口2
8から落下排出されシュータ32内を自重で降下して通
り投入孔30から金庫31内に回収される。また、釣銭
収納部26内から釣銭として払い戻される硬貨,商品の
購入を途中で中止して返却レバー8が操作されプランジ
ャ24が動作した際に返却される、投入口7から投入さ
れた硬貨などは、釣銭排出口29から落下排出されシュ
ータ32内を自重で降下して通り返却口10内に払い出
される。さらに、の集金の際に回収される、釣銭収納部
26および釣銭収納部27内の硬貨は、図示しない釣銭
回収スイッチが操作されると、釣銭収納部26内から釣
銭として払い戻される硬貨と同様の動作をして返却口1
0内に排出される。
【0014】また、返却口開閉装置16を備えた自動販
売機の販売動作は、投入口7から硬貨を投入後、選択釦
6で商品が選択されると、販売指令信号により、収納棚
37内から排出口36を通して選択釦6で選択された商
品が落下排出される。この商品が、シュータ38上に落
下し、このシュータ38の上面を自重で転動若しくは摺
動しながら前方に降下し送出口39を通して取出口9内
に搬出されると同時に、必要に応じ釣銭収納部26内か
ら硬貨が返却口10内へ釣銭として払い出される。この
返却口10内の硬貨および、取出口9内の商品は、返却
口開閉装置16を構成する蓋15を捩りコイルばね14
の付勢力に抗し押し開いた返却口10の前面開口を通し
て硬貨が、また取出口9の前面開口を通して商品がそれ
ぞれお客さんにより取り出される。なお、集金の際に、
扉2を開き図示しない釣銭回収スイッチを操作して釣銭
収納部26および釣銭収納部27内から返却口10内に
排出された硬貨は、蝶ねじ20を緩めカバー21を開い
て開放した連通孔19を通し扉2の後側から取り出され
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の自動販売機の返却口開閉装置は、返却口開閉装置
16が蓋15,化粧枠12,回動軸13および捩りコイ
ルばね14で構成されている。この捩りコイルばね14
で閉方向に付勢されて化粧枠12の背面側上部に上端を
回動軸13を介し回動自在に支持され返却口10の前面
開口を覆う蓋15の閉位置は、この蓋15の上部前面が
この上部前面と互に向かい合う化粧枠12上部後端面に
押し付けられ当接する蓋15の回動位置である。
【0016】それで、蓋15は、捩りコイルばね14の
付勢力で化粧枠12に普段は後方から押し付けられてそ
の閉位置で保持されているので、返却口10が開け放さ
れたままの状態で放置されることはない。しかし、この
蓋15の閉位置が、捩りコイルばね14の付勢力で蓋1
5上部前面が化粧枠12上部後端面に当接する蓋15の
回動位置であるので、この回動位置は、化粧枠12前面
を含む扉2前面と、蓋15前面とが必ずしも平行になる
回動位置にはならず、自動販売機の外観を損うという問
題がある。また、蓋15の閉位置で、下部が化粧枠12
内に入り込む蓋15の下端面と、この下端面と向かい合
う化粧枠12内上面との間の隙間を調節する手段はな
く、この隙間を硬貨の厚さより十分狭く若しくは広くか
つ均一にすることは必ずしもできない。そのため、この
隙間に硬貨が、お客さんが返却口10内から硬貨を取り
出す際に挟まれ蓋15が回動不能になって返却口10内
から硬貨を取り出せなくなったり、前記隙間が自動販売
機の外観を損ったりするという問題もある。
【0017】この発明は、自動販売機の外観を損った
り、蓋が回動不能になって返却口内から硬貨を取り出せ
なくなったりすることのない自動販売機の返却口開閉装
置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明によれば、外周面を形成する機体の外側面
に開口し釣銭を返却する返却口を備えた自動販売機であ
って、前記返却口を開閉自在に覆う自動販売機の返却口
開閉装置において、軸長方向が水平な回動軸を介し閉方
向に付勢して前記機体に上端を回動自在に支持され前記
返却口を覆う蓋と、この蓋の閉位置を調節する閉位置調
節手段とを具備するものとする。
【0019】また、閉位置調節手段が、返却口の周縁部
を形成し機体に固定された周縁部形成部材と蓋との、こ
の蓋が閉じたときに互に向かい合う面から一端を突出さ
せて前記周縁部形成部材若しくは前記蓋にねじ止めされ
たねじを備えた閉位置調節手段であるものとする。さら
に、蓋が、回動軸を介して回動自在に支持された回動体
に、蓋閉時のこの蓋下端面と、この蓋下端面に向かい合
う周縁部形成部材の面との間の隙間を調節可能に支持さ
れた蓋であるものとする。
【0020】またさらに、外周面を形成する機体が、前
面が開口するケースと、このケースの前面開口を開閉自
在に覆う扉とで構成された機体であって、蓋が、返却口
を内側から閉じる蓋であるものとする。
【0021】
【作用】この発明は、前記構成により、軸長方向が水平
な回動軸を介し閉方向に付勢して前記機体に上端を回動
自在に支持され前記返却口を覆う蓋と、この蓋の閉位置
を調節する閉位置調節手段とを具備するものとしたの
で、蓋前面が化粧枠前面を含む扉前面に平行になる位置
が蓋の閉位置になるように、この蓋の閉位置を閉位置調
節手段で調節できる。
【0022】また、閉位置調節手段が、返却口の周縁部
を形成し機体に固定された周縁部形成部材と蓋との、こ
の蓋が閉じたときに互に向かい合う面から一端を突出さ
せて前記周縁部形成部材若しくは前記蓋にねじ止めされ
たねじを備えた閉位置調節手段であるものとしたので、
蓋と周縁部形成部材とをねじを介して蓋の閉位置で互に
当接させることができるとともに、この蓋の閉位置で蓋
の前面が扉の前面に平行若しくは、平行かつ同一面とな
るように閉位置をねじで調節できる。
【0023】さらに、蓋が、回動軸を介して回動自在に
支持された回動体に、蓋閉時のこの蓋下端面と、この蓋
下端面に向かい合う周縁部形成部材の面との間の隙間を
調節可能に支持された蓋であるものとしたので、蓋閉時
のこの蓋下端面と、この蓋下端面に向かい合う周縁部形
成部材の面との間の隙間を硬貨の厚さより十分狭く若し
くは広くかつ均一にてぎる。
【0024】またさらに、外周面を形成する機体が、前
面が開口するケースと、このケースの前面開口を開閉自
在に覆う扉とで構成された機体であって、蓋が、返却口
を内側から閉じる蓋であるものとしたので、機体の外側
から片方の手で蓋を押し開くことができ、この蓋を押し
開いた片方の手で返却口内から硬貨を容易に取り出すこ
とができとともに、扉の前面側および若しくは背面側か
ら蓋の閉位置を調節できるように閉位置調節手段を構成
できる。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1ないし図3に
基づいて説明する。図1はこの発明の自動販売機の返却
口開閉装置の構成を示し、(A)が後方斜右上から見た
要部斜視図、(B)が(A)の右側縦断面図で、(B)
は図の左側が前面側である。また、図2はこの発明の対
象となる自動販売機の構成を示し、(A)が外観を示
す、前方斜右上から見た斜視図、(B)が(A)のケー
スおよび収納室の前面開口を覆う扉および収納室扉を開
放した状態の、前方斜右上から見た斜視図であり、図3
は図2の扉を後方斜右上から見た要部拡大斜視図であ
る。図4と共通あるいは同一の部分は同一の符号で示
す。
【0026】図1ないし図3において、1は前面が開口
するケースであり、このケース1と、このケース1の前
面開口を覆う、このケース1に左端を回動自在に支持し
た扉2とで自動販売機の外周面を形成する機体3を構成
している。この機体3を構成する扉2の前面部には、販
売商品製造メーカの、図示しない商品宣伝用写真,商品
見本4などを内部に陳列展示する展示室5を上端部に区
画形成している。この展示室5には、この展示室5の前
面から前端が前方に突出する選択釦6を商品見本4と対
にして左右に並設している。また扉2の前面部の展示室
5の下側には、投入口7、返却レバー8、取出口9、返
却レバー8が操作されたとき返却する硬貨,釣銭などを
払い出して返却し前面に開口する返却口10などを上か
ら順に配設している。
【0027】この返却口10の周縁部前部を、背面から
後方に突出して一体形成した左右一対の、側縦断面がほ
ぼ逆U字形の係合部11を扉2に形成した図示しない係
止部と係合係止させ扉2に固定した、前後両面が開口す
る四角な枠状の化粧枠40で形成している。この化粧枠
40の背面側上部には、軸長方向が左右に水平な回動軸
13を軸止しており、この回動軸13を介し化粧枠40
の背面側上部に横断面がほぼコの字形の回動体41の前
端を回動自在に支持している。この回動体41に、上端
部に形成した上下に長い長孔42に通したねじ43で上
端をねじ止めした、側縦断面がほぼN字形の蓋44を捩
りコイルばね14で化粧枠40の後面開口を閉じる方向
に付勢しており、この化粧枠40の前面開口が形成する
返却口10の前面開口を蓋44で後側から覆っている。
【0028】この蓋44の上部には、ねじ45を後方か
ら捩じ込んでおり、このねじ45を介して、捩りコイル
ばね14の付勢力で蓋44上部前面がこの上部前面と互
に向かい合う化粧枠40上部後端面に押し付けられて当
接している。この化粧枠40上部後端面と蓋44上部前
面とが当接する蓋44の回動位置が、この蓋44の閉位
置であり、この閉位置で蓋44の下部前面が化粧枠40
内に入り込んでいる。
【0029】この化粧枠40,回動軸13,捩りコイル
ばね14,回動体41,ねじ43,蓋44およびねじ4
5で返却口10を開閉自在に覆う返却口開閉装置46を
構成しており、化粧枠40の後面開口に前面開口を向か
い合わせこの化粧枠40の後端面に前端面を当接させて
受け部17を固定している。この受け部17が、返却口
10の、返却する硬貨,払い戻す釣銭などを受ける部分
および返却口10の周縁部後部を形成しており、機体3
に固定した、返却口10の周縁部を形成する周縁部形成
部材47を化粧枠40および受け部17で構成してい
る。この受け部17には、背面に開口しこの受け部17
内外に連通する連通孔19を後壁に形成しており、この
連通孔19を、下端を受け部17に回動自在に支持し上
端を蝶ねじ20で受け部17にねじ止めしたカバー21
で後側から覆っている。
【0030】また、扉2内の投入口7と返却口10との
間には、コインメカニズム22を配設しており、このコ
インメカニズム22の上端部には、受入口23とプラン
ジャ24とを左右に並列して上端面から突設している。
またコインメカニズム22内には、判定積算機構部25
を左上部に、釣銭収納部26を左下部にそれぞれ備えて
いる。この釣銭収納部26内の各種硬貨のいずれかが切
れた際に補充する硬貨を収納する釣銭収納部27をコイ
ンメカニズム22内右端部に設けており、このコインメ
カニズム22の下端部には、回収硬貨排出口28および
釣銭排出口29を形成している。この釣銭排出口29の
下面開口を受け部17の上面開口に向い合わせており、
投入孔30を形成した金庫31を投入孔30の上面開口
を回収硬貨排出口28の下面開口に向い合わせてそれぞ
れコインメカニズム22の下に配設している。
【0031】このコインメカニズム22と、返却口10
および金庫31との間には、釣銭排出口29および回収
硬貨排出口28をそれぞれ通しコインメカニズム22内
から落下排出された釣銭用および回収用硬貨をそれぞれ
自重で降下させて返却口10および金庫31内にそれぞ
れ搬送するシュータ32を配設している。なお、ケース
1内には、内部が図示しない冷却装置で冷却され前面開
口が収納室扉33で覆われる収納室34が断熱壁で区画
形成しており、その他の構成は前記した従来例と同一で
ある。
【0032】前述の構成において、この発明の自動販売
機の返却口開閉装置の一つの実施例である返却口開閉装
置46を備えた自動販売機での、投入口7から投入され
た硬貨の挙動および販売動作は、前記した従来例と同様
であるので、返却口開閉装置46の、返却口10の前面
開口を通してこの返却口10内から硬貨が取り出される
際の各部の動作および機能について以下説明する。
【0033】返却口10を開閉自在に覆う返却口開閉装
置46を化粧枠40,回動軸13,捩りコイルばね1
4,回動体41,ねじ43,蓋44およびねじ45で構
成している。それで、ねじ45で蓋44の閉位置を調節
できるとともに、長孔42に通したねじ43で回動体4
1にねじ止めした蓋44の回動体41にねじ止めする位
置を上下に移動して、蓋44の下端面と、この下端面に
この蓋44の閉位置で向かい合う化粧枠40内上面との
間の隙間を調節できる。
【0034】これにより、化粧枠40内に入り込む蓋4
4の下部前面が、化粧枠40前面を含む扉2の前面と平
行な面若しくは同一面を蓋44の閉位置で形成するよう
にできる。またこの閉位置で、蓋44の下端面と、この
下端面と向かい合う化粧枠40内上面との間の隙間が、
硬貨の厚さより十分狭く若しくは広くかつ均一なるよう
にできる。
【0035】したがって、お客さんは、コインメカニズ
ム22内から釣銭排出口29を通しシュータ32を介し
て返却口10内に払い出される硬貨を、返却口開閉装置
46を構成する蓋44を捩りコイルばね14の付勢力に
抗し押し開いた片手で返却口10の前面開口を通してこ
の返却口10内から取り出すことができる。この際に、
返却口10中から取り出そうとする硬貨が蓋44の下端
面と化粧枠40内上面との間に挟まれ蓋44が回動不能
になって返却口10内から硬貨を取り出せなくなること
はない。また、蓋44下端面と、この下端面と閉位置で
向かい合う化粧枠40内上面との間の隙間が硬貨の厚さ
より十分狭く若しくは広くかつ均一であって、蓋44の
閉位置で化粧枠40内に入り込む蓋44の下部前面が化
粧枠40の前面を含む扉2前面と平行な面若しくは同一
面を形成する蓋44が自動販売機の外観を損うことはな
い。
【0036】
【発明の効果】この発明によれば、軸長方向が水平な回
動軸を介し閉方向に付勢して外周面を形成する機体に上
端を回動自在に支持されこの機体の外側面に開口する、
釣銭を返却する返却口を覆う蓋と、この蓋の閉位置を調
節する閉位置調節手段とを具備するものとしたので、蓋
前面が化粧枠前面を含む扉前面に平行になる位置が蓋の
閉位置になるように、この蓋の閉位置を閉位置調節手段
で調節することにより、蓋が自動販売機の外観を損わな
いようにできる。
【0037】また、上記閉位置調節手段が、返却口の周
縁部を形成し機体に固定された周縁部形成部材と蓋と
の、この蓋が閉じたときに互に向かい合う面から一端を
突出させて前記周縁部形成部材若しくは前記蓋にねじ止
めされたねじを備えた閉位置調節手段であるものとした
ので、蓋と周縁部形成部材とがねじを介して互に当接す
る蓋の閉位置で、この蓋の前面が扉の前面に平行若しく
は、平行かつ同一面となるように閉位置をねじで調節す
ることにより、蓋が自動販売機の外観を損わないように
できる。
【0038】さらに、蓋が、回動軸を介して回動自在に
支持された回動体に、蓋閉時のこの蓋下端面と、この蓋
下端面に向かい合う周縁部形成部材の面との間の隙間を
調節可能に支持された蓋であるものとしたので、蓋閉時
のこの蓋下端面と、この蓋下端面に向かい合う周縁部形
成部材の面との間の隙間を、硬貨の厚さより十分狭く若
しくは広くかつ均一にすることにより、この隙間に返却
口内から取り出そうとした硬貨が挟まれることがなくな
り、返却口内から硬貨を取り出せなくなるのを防ぐこと
ができるとともに、蓋が自動販売機の外観を損わないよ
うにできる。
【0039】またさらに、上記外周面を形成する機体
が、前面が開口するケースと、このケースの前面開口を
開閉自在に覆う扉とで構成された機体であって、蓋が、
返却口を内側から閉じる蓋であるものとしたので、返却
口内から硬貨を取り出す片方の手で容易に押し開くこと
ができる蓋の閉位置を、扉の前面側および若しくは背面
側から調節できる閉位置調節手段を容易に構成できる。
【0040】その結果、自動販売機の外観を損ったり、
蓋が回動不能になって返却口内から硬貨を取り出せなく
なったりしない、外観が優れかつ操作性の良い自動販売
機の返却口開閉装置を提供できるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の自動販売機の返却口開閉装置の構成
を示し、(A)が後方斜右上から見た要部斜視図、
(B)が(A)の右側縦断面図
【図2】この発明の対象となる自動販売機の構成を示
し、(A)が外観を示す、前方斜右上から見た斜視図、
(B)が(A)のケースおよび収納室の前面開口を覆う
扉および収納室扉を開放した状態の、前方斜右上から見
た斜視図
【図3】図2の扉を後方斜右上から見た要部拡大斜視図
【図4】従来の自動販売機の返却口開閉装置の構成を示
し、(A)が後方斜右上から見た要部斜視図、(B)が
(A)の右側縦断面図
【符号の説明】
1 ケース 2 扉 3 機体 4 商品見本 5 展示室 6 選択釦 7 投入口 8 返却レバー 9 取出口 10 返却口 11 係合部 12 化粧枠 13 回動軸 14 捩りコイルばね 15 蓋 16 返却口開閉装置 17 受け部 18 周縁部形成部材 19 連通孔 20 蝶ねじ 21 カバー 22 コインメカニズム 23 受入口 24 プランジャ 25 判定積算機構部 26 釣銭収納部 27 釣銭収納部 28 回収硬貨排出口 29 釣銭排出口 30 投入孔 31 金庫 32 シュータ 33 収納室扉 34 収納室 35 投入口 36 排出口 37 収納棚 38 シュータ 39 送出口 40 化粧枠 41 回動体 42 長孔 43 ねじ 44 蓋 45 ねじ 46 返却口開閉装置 47 周縁部形成部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面を形成する機体の外側面に開口し釣
    銭を返却する返却口を備えた自動販売機であって、前記
    返却口を開閉自在に覆う自動販売機の返却口開閉装置に
    おいて、軸長方向が水平な回動軸を介し閉方向に付勢し
    て前記機体に上端を回動自在に支持され前記返却口を覆
    う蓋と、この蓋の閉位置を調節する閉位置調節手段とを
    具備したことを特徴とする自動販売機の返却口開閉装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動販売機の返却口開閉装
    置において、閉位置調節手段が、返却口の周縁部を形成
    し機体に固定された周縁部形成部材と蓋との、この蓋が
    閉じたときに互に向かい合う面から一端を突出させて前
    記周縁部形成部材若しくは前記蓋にねじ止めされたねじ
    を備えた閉位置調節手段である自動販売機の返却口開閉
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の自動販売機
    の返却口開閉装置において、蓋が、回動軸を介して回動
    自在に支持された回動体に、蓋閉時のこの蓋下端面と、
    この蓋下端面に向かい合う周縁部形成部材の面との間の
    隙間を調節可能に支持された蓋である自動販売機の返却
    口開閉装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の自動販売機の返却口開閉装置において、外周面を形成
    する機体が、前面が開口するケースと、このケースの前
    面開口を開閉自在に覆う扉とで構成された機体であっ
    て、蓋が、返却口を内側から閉じる蓋である自動販売機
    の返却口開閉装置。
JP14662993A 1993-06-18 1993-06-18 自動販売機の返却口開閉装置 Pending JPH076251A (ja)

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