JPH0785340A - 自動販売機の硬貨搬送装置 - Google Patents

自動販売機の硬貨搬送装置

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JPH0785340A
JPH0785340A JP5229344A JP22934493A JPH0785340A JP H0785340 A JPH0785340 A JP H0785340A JP 5229344 A JP5229344 A JP 5229344A JP 22934493 A JP22934493 A JP 22934493A JP H0785340 A JPH0785340 A JP H0785340A
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JP
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coin
coins
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JP5229344A
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Inventor
Tadashi Nagasaki
正 長崎
Akira Kida
明 喜田
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内部に釣銭収納部を形成したコインメカニズム
の下面に開口する釣銭排出口を通し釣銭収納部内から落
下排出された硬貨を返却口および金庫のいずれかに、自
動的に切り換え搬送する硬貨搬送装置とすることによ
り、釣銭排出口から返却口内へ向けて落下排出された硬
貨を容易に金庫内に回収できるようにし、同時に販売時
の異常動作を防ぐ。 【構成】レバー44および固定片43で構成したリンク
機構を介し伝動する、前面が開口するケース1の前面開
口を開閉自在に覆う扉2の開閉力で、この扉2の開閉と
連動して第一の通路23内の硬貨の搬送方向を切り換え
る転路機54を、回動軸19,回動板21,固定片4
3,レバー44および捩りコイルばね53で構成してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コインメカニズムか
ら排出された硬貨を返却口および金庫内へ搬送する自動
販売機の硬貨搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動販売機の機体の前面に開口する投入
口から投入された硬貨を受入れるコインメカニズムは、
一般的に、釣銭用の硬貨を収納する釣銭収納部を内部に
備え、またこの釣銭収納部内の硬貨を落下排出する釣銭
排出口および回収硬貨排出口が下面に開口形成されてい
る。この種のコインメカニズムを備えた自動販売機で
は、機体前面に開口し釣銭を返却する返却口を備え、機
体内には売上金を回収する金庫がコインメカニズムの下
方に配設されている。この返却口および金庫と、コイン
メカニズムの釣銭排出口および回収硬貨排出口との間に
は、硬貨搬送装置を構成するそれぞれ筒状をした返却用
のシュータおよび回収用のシュータが設けられている。
コインメカニズムの釣銭収納部から釣銭排出口および回
収硬貨排出口を通し落下排出された硬貨は前記返却用の
シュータおよび回収用のシュータを介して返却口および
金庫内にそれぞれ搬送される。
【0003】すなわち、機体の前面に開口する投入口か
ら投入された硬貨は、コインメカニズム内に導かれ正偽
の判定,金額の積算などが行われた後、釣銭収納部内に
釣銭用の硬貨として種類別に区分し収納される。もし、
この釣銭収納部内に硬貨が一杯詰まっていれば、投入口
から投入された硬貨は、回収硬貨排出口を通して落下排
出され回収用のシュータ内を自重で降下して搬送され金
庫内に収納される。
【0004】また、コインメカニズムは、投入された硬
貨の積算金額と、お客さんが選んだ商品の価格とを比較
し、積算金額が商品の価格より大きいか若しくは等しけ
れば、販売許可信号を制御回路に送る。そして、必要に
応じ釣銭として釣銭収納部内の硬貨を、また投入された
硬貨を偽と判断したときや、返却レバーが操作されたと
きには、投入された硬貨または、釣銭収納部内の硬貨
を、それぞれ釣銭排出口を通し落下排出する仕組になっ
ている。この釣銭排出口を通して落下排出された硬貨は
硬貨搬送装置を構成する返却用のシュータ内を自重で降
下して搬送され返却口内へ払い出される。
【0005】そのため、釣銭所要枚数の調節や集金時に
コインメカニズムに付設された釣銭回収スイッチを操作
すると、釣銭収納部内の硬貨は返却用のシュータを通し
て返却口に排出されることになるが、返却口の容積が概
して小さいために、回収操作も数回に分けて行わなけれ
ばならない。そこで返却用のシュータを転路機を内蔵し
た分岐管で構成することにより、硬貨を金庫内に直接回
収するようにした硬貨搬送装置がある。この種の自動販
売機の硬貨搬送装置の従来例を図5および図6に示す。
図5はこの発明の対象となる自動販売機の構成を示し、
(A)が外観を示す、前方斜右上から見た斜視図、
(B)が(A)のケースおよび収納室の前面開口を覆う
扉および収納室扉を開放した状態の、前方斜右上から見
た斜視図、(C)が(A)の扉の要部右側縦断面拡大図
で、(C)は図の左側が前面側である。また、図6は従
来の自動販売機の硬貨搬送装置の構成を示し、(A)が
機体の前面部を形成する扉の裏面を後方から見た裏面
図、(B)が(A)の要部右側縦断面図で、(B)は図
の左側が前面側である。
【0006】図5および図6において、1は前面が開口
するケースであり、このケース1と、このケース1の前
面開口を覆う、このケース1に左端を回動自在に支持さ
れた扉2とで自動販売機の外周面を形成する機体3が構
成されている。扉2の前面部には、硬貨が投入される投
入口4,投入した硬貨を返却操作する返却レバー5,こ
の返却レバー5が操作されたとき返却する硬貨,払い戻
す釣銭などを返却するための返却口6などが設けられて
いる。返却口6は、前面および上面が扉2前面および扉
2裏面側にそれぞれ開口した、返却硬貨,釣銭を受ける
箱形漏斗状の受け部7で形成されている。
【0007】一方、扉2内には、投入口4と返却口6と
の間に、投入口4から投入された硬貨を、上面に開口す
る漏斗状の受入口8を通し受入れるコインメカニズム9
が配設されている。このコインメカニズム9上面には、
返却レバー5の操作と連動して上下に動き硬貨の返却動
作を行うプランジャ10が、受入口8と左右に並列して
突設されている。またコインメカニズム9内には、受入
れた硬貨の正偽の判定および金額の積算を行う判定積算
機構部11、受入れた硬貨を種類別に、例えば、10
円,50円,100円硬貨などに仕分けして収納する釣
銭収納部12、この釣銭収納部12内の各種硬貨のいず
れかが切れた際に補充するための硬貨を収納する釣銭収
納部13がそれぞれ形成されている。またコインメカニ
ズム9下面には回収硬貨排出口14および釣銭排出口1
5が左右に並列形成されている。そして釣銭排出口15
の下面開口に返却口6の受け部7の上面開口が向い合っ
ており、上面に開口し硬貨が投入される投入孔16が形
成された金庫17が、投入孔16の上面開口を回収硬貨
排出口14の下面開口に向い合わせてコインメカニズム
9の下に配設されている。
【0008】コインメカニズム9の釣銭排出口15と、
返却口6および金庫17との間には、下部が第1の枝管
22方と第2の枝管23とに分岐する、横断面が角形筒
状の分岐管18が配設され、第1の枝管22は返却口6
の受け部7の上面開口に、また第2の枝管23のは金庫
17の投入孔16にそれぞれ先端が向い合っている。こ
の分岐管18の分岐点には、この分岐点を軸心とする、
軸長方向がほぼ水平な回動軸19が回動自在に支持され
ている。この回動軸19の、分岐管18外に突出した一
端には、横断面がU字形のレバー20の下端が固定さ
れ、分岐管18内の中間部には、平板状の回動板21の
下端が固定されている。回動板21は、回動軸19を中
心に回動して第1,第2の枝管22,23の入口を選択
的に開閉するようになっている。この回動板21が、金
庫17内に連通する第2の枝管23の入口を閉じる回動
方向に、回動板21を付勢する捩りコイルばね24が回
動軸19に嵌め込まれている。一方、扉2には、捩りコ
イルばね25で一方の回動方向に付勢されたくの字形の
レバー26が中央部を回動自在に支持されている。この
レバー26の下端にはV字形の切り欠き27が形成され
ており、第1の枝管22を閉じる回動板21の回動位置
で、切り欠き27にレバー20の上端が係合して、レバ
ー20が図6(B)の鎖線で示す位置にレバー26で係
止して保持される。このレバー26,レバー20,回動
軸19,回動板21,捩りコイルばね24,捩りコイル
ばね25,レバー26などで分岐管18と第2の枝管2
3側とに選択的に切り換える転路機28が構成されてい
る。
【0009】なお、コインメカニズム9の回収硬貨排出
口14と金庫17との間には、釣銭収納部12内に収容
し切れない硬貨を回収するための、角筒状をした回収用
のシュータ29が配設されている。また、ケース1内に
は、前面開口が収納室扉32で覆われる収納室33が断
熱壁で区画形成されている。この収納室33内には、上
端部前面に開口する投入口34から投入し収納された商
品を、前後に蛇行しながら上下に延在する収納部内に収
容し、最下位の商品から順に販売の都度一個ずつ下端の
排出口35から落下排出する複数の収納棚36が左右に
並列設置されている。また、扉2の前面上部には、図示
しない商品宣伝用写真,商品見本37などを内部に陳列
展示する展示室38,商品を選択する選択釦39,購入
した商品が取り出される取出口40などが配設されてい
る。この取出口40内と収納室33内とを連通する送出
口41が収納室扉32の下部に形成されており、収納棚
36の下の収納室33内には、上面が前方に下り坂の傾
斜面を形成するシュータ42が配設されている。
【0010】このように構成された従来の自動販売機の
硬貨搬送装置では、投入口4から投入されコインメカニ
ズム9が受入れた硬貨は、正偽の判定,金額の積算など
が行われた後、釣銭収納部12内に余地があれば、釣銭
用の硬貨として種類別に区分して釣銭収納部12内に収
納される。またもし、この釣銭収納部12内に硬貨が一
杯詰まっているときには、投入口4から投入された硬貨
は、回収硬貨排出口14から落下排出され回収用のシュ
ータ29を通って自重で降下し投入孔16から金庫17
内に回収される。また、販売状態では回動板21が第2
の枝管23を閉じており、釣銭収納部12内から釣銭と
して払い戻される硬貨,商品の購入を途中で中止して返
却レバー5が操作されプランジャ10が動作した際に返
却される、硬貨,投入口4から投入され判定積算機構部
11が偽と判定した硬貨などは、釣銭排出口15から落
下排出され分岐管18の第1の枝管22を通り自重で降
下し返却口6内に払い出される。さらに、集金の際など
に釣銭収納部12,13内の硬貨を回収するときは、レ
バー20を回動操作しレバー26に係止し保持して第1
の枝管22を閉じた後、図示しない釣銭回収スイッチが
操作されると、釣銭収納部12内から釣銭排出口15を
通し落下排出された硬貨は、分岐管18の第2の枝管2
3を通り自重で降下し金庫17内に回収される。
【0011】一方、自動販売機の販売動作は、投入口4
から硬貨を投入後、選択釦39で商品が選択されると、
販売指令信号により、選択釦39で選択された商品が収
納棚36内から排出口35を通してシュータ42上に落
下排出される。このシュータ42上に落下排出された商
品は、このシュータ42上面を摺動若しくは転動しなが
ら送出口41を通して取出口40内に搬出され、この取
出口40の前面開口を通してお客さんにより取り出され
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の構成では、釣銭収納部12,13内の硬貨の回収
作業の際、レバー20を手操作で、捩りコイルばね24
の押圧力に抗し回動してレバー26に係止することによ
って、回動板21が、分岐管18の、金庫17内に連通
する第2の枝管23を開くと同時に、返却口6内に連通
する第1の枝管22を閉じるようになっているので、回
収作業後に、捩りコイルばね25の付勢力に抗し回動し
てレバー20とレバー26との係合係止関係を解除する
のを忘れると、返却口6内に向けて釣銭として釣銭排出
口15から落下排出された硬貨が金庫17内に回収され
るといった異常動作が販売時に発生するという問題があ
る。また、釣銭収納部12,13内の硬貨の回収作業で
は、レバー20をレバー26に係止した上で、図示しな
い釣銭回収スイッチを操作しなければならず、余計な手
間がかかるという問題もある。
【0013】この発明は、釣銭収納部内の硬貨を回収す
る際、釣銭収納部内から硬貨を余計な手間をかけずに金
庫内に排出させることのでき、しかも販売時に異常動作
が発生することのない自動販売機の硬貨搬送装置を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明によれば、前面が開口するケースと、この
ケースの前面開口を覆う扉とで機体が構成された自動販
売機の硬貨搬送装置であって、釣銭収納部に収納された
釣銭用の硬貨を下面に開口する釣銭排出口を通して落下
排出するコインメカニズムを前記機体内に備え、前記釣
銭排出口を通し落下排出された硬貨を、前記機体の前記
扉に開口し釣銭を返却する返却口と、売上金を回収する
金庫内とに選択的に切り換え搬送するよう、前記釣銭排
出口と、前記返却口および前記金庫との間に、回転式の
転路機を内蔵して硬貨の搬送方向を切り換える分岐管を
備えた自動販売機の硬貨搬送装置において、前記転路機
が前記扉の開閉と連動して回動し前記硬貨の搬送方向を
切り換えるものとする。
【0015】また、転路機が、リンク機構を介し伝動す
る扉の開閉力で、硬貨の搬送方向を切り換える転路機で
あるものとする。また、転路機が、扉の開閉と連動して
消磁・励磁される可動鉄心内蔵の電磁石によって搬送方
向を切り換える転路機であるものとする。また、電磁石
が、扉の開閉と連動して入り・切りするスイッチに電気
的に接続された電磁石であるものとする。
【0016】
【作用】この発明によれば、前記構成により、分岐管を
内蔵した転路機が前記扉の開閉と連動して回動し硬貨の
搬送方向を切り換えるものとしたので、扉を開くだけ
で、釣銭収納部内から釣銭排出口を通し落下排出された
硬貨を金庫へ向けて搬送することができる。
【0017】また、前記転路機が、リンク機構を介し伝
動する扉の開閉力で、硬貨の搬送方向を切り換える転路
機であるものとしたので、扉の開閉力を転路機に確実に
伝動でき、硬貨の搬送方向を転路機で確実に切り換える
ことができる。また、転路機が、扉の開閉と連動して消
磁・励磁される可動鉄心内蔵の電磁石によって搬送方向
を切り換える転路機であるものとしたので、扉を開閉し
て電磁石を消磁・励磁することにより、硬貨の搬送方向
を転路機で確実に切り換えることができる。
【0018】また、前記電磁石が、扉の開閉と連動して
入り・切りするスイッチに電気的に接続された電磁石で
あるものとしたので、扉を開閉してスイッチを入り・切
りすることにより、電磁石を励磁・消磁てき、硬貨の搬
送方向を転路機で切り換えることができる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1ないし図5に
基づいて説明する。図1はこの発明の自動販売機の硬貨
搬送装置の一つの実施例の構成を示す要部右側縦断面
図、図2はこの発明の自動販売機の硬貨搬送装置の異な
るの実施例の構成を示す要部右側縦断面図で、いずれも
図の左側が前面側であり、図3は、図1および図2の横
断面図で、図の下側が前面側である。図4はこの発明の
自動販売機の硬貨搬送装置のさらに異なる実施例の構成
を示し、(A)は要部右側縦断面図、(B)はケースの
正面図で、(A)は図の左側が前面側である。また、図
5はこの発明の対象となる自動販売機の構成を示し、
(A)が外観を示す、前方斜右上から見た斜視図、
(B)が(A)のケースおよび収納室の前面開口を覆う
扉および収納室扉を開放した状態の、前方斜右上から見
た斜視図、(C)が(A)の扉の要部右側縦断面拡大図
で、(C)は図の左側が前面側である。図6と共通ある
いは同一の部分は同一の符号で示す。
【0020】図5において、1は前面が開口するケース
であり、このケース1と、このケース1の前面開口を覆
う、このケース1に左端を回動自在に支持した扉2とで
自動販売機の外周面を形成する機体3を構成している。
扉2の前面部には、投入口4,返却レバー5,返却口6
などを設けている。返却口6を、前面および上面が扉2
前面および扉2裏面側にそれぞれ開口する受け部7で形
成している。
【0021】一方、扉2内には、投入口4と返却口6と
の間に、投入口4から投入された硬貨を、上端面から上
方に突設した受入口8を通して受入れるコインメカニズ
ム9を配設している。このコインメカニズム9には、プ
ランジャ10を受入口8と左右に並列し突設するととも
に、判定積算機構部11,釣銭収納部12,13を右側
上部,右側下部および左端部内にそれぞれ設けている。
また、コインメカニズム9には、下端下面に開口する回
収硬貨排出口14および釣銭排出口15を左右に並列形
成している。この釣銭排出口15の下面開口に返却口6
の受け部7の上面開口を向い合わせており、投入孔16
の上面開口を回収硬貨排出口14の下面開口に向い合わ
せて金庫17をコインメカニズム9の下に配設してい
る。
【0022】コインメカニズム9の釣銭排出口15と、
返却口6および金庫17との間には、下部が第1の枝管
22と第2の枝管23とに分岐する分岐管18を配設し
ている。この分岐管18の分岐点には、この分岐点を軸
心とする回動軸19を回動自在に支持している。また回
動軸19の右端には、図1では、環状の後端が、ケース
1に固定した固定片43前面に扉2の閉位置で当接す
る、前後に長い棒状のレバー44の前端を、また図2お
よび図4では、縦長の長孔45を下部に形成した、縦長
平板状のレバー46の上端をそれぞれ固定している。ま
た図2では、レバー46の下端に、長孔45に嵌め込ん
だ回動軸49を介して移動体48を連結している。移動
体48は前後に長い角棒であり、後端が固定片43前面
に扉2の閉位置で当接し正面縦断面がほぼコの字形の案
内部材47で案内されて前後に移動するようになってい
る。また図4では、ケース1内前端部左上に固定した、
扉2の開閉と連動して入り・切りするスイッチ50が設
けられ、またこのスイッチ50とに電気的に接続した、
中空部を持つ電磁石51の前端を扉2内前面に固定して
いる。この電磁石51の中空部内に移動自在に支持し
た、磁性を持つ角棒状の可動鉄心52の後端を長孔45
に嵌め込んだ回動軸49を介してレバー46の下端に連
結している。このレバー46および可動鉄心52で、ま
たレバー44および固定片43で、またレバー46,移
動体48および固定片43でそれぞれリンク機構を構成
しており、図1ないし図4のいずれの実施例において
も、回動軸19の中間部には、回動板21の下端を固定
している。
【0023】分岐管18の第1の枝管22は返却口6
に、また第2の枝管23は金庫17にそれぞれ連通して
おり、硬貨の搬送方向を切り換えられるように、レバー
44,46で回動軸19を回動操作すると回動する回動
板21で交互に開閉する構成としている。この回動板2
1が金庫17に連通する第2の枝管23を開く回動方向
に回動板21を付勢する捩りコイルばね53を回動軸1
9に嵌め込んでいる。
【0024】この回動軸19,回動板21,固定片4
3,レバー44および捩りコイルばね53で、また回動
軸19,回動板21,固定片43,レバー46,案内部
材47,移動体48,回動軸49および捩りコイルばね
53で、また回動軸19,回動板21,レバー46,回
動軸49,スイッチ50,電磁石51,可動鉄心52お
よび捩りコイルばね53で、釣銭排出口15および返却
口6の一方に向けて下降する分岐管18の硬貨の搬送方
向を第1の枝管22と第2の枝管23側とに選択的に切
り換える、図1,図2および図4の転路機54,55,
56をそれぞれ構成している。
【0025】また、このコインメカニズム9の回収硬貨
排出口14と金庫17との間には、角筒状をした回収用
のシュータ29を配設している。なお、ケース1内に
は、内部を図示しない冷却装置で冷却し前面開口を収納
室扉32で覆った収納室33を断熱壁で区画形成してお
り、その他の構成は前記した従来例と同一である。
【0026】前述の構成において、自動販売機の販売動
作は、前記した従来例と同様であるので説明を省略し、
販売時に投入口4から投入された硬貨の挙動および、釣
銭収納部12,13内の硬貨を回収する回収作業をする
ときの、硬貨搬送装置の操作ならびに、各部の動作およ
び機能につき以下説明する。分岐管18の、金庫17に
連通する第2の枝管23側を開く回動方向に捩りコイル
ばね53で付勢される回動板21は、扉2の閉位置、つ
まり販売状態では、固定片43に後端が当接するレバー
44および移動体48で、また励磁された電磁石51に
前方に吸引される可動鉄心52で捩りコイルばね53の
付勢力に抗しそれぞれ回動されて、金庫17に連通する
第2の枝管23側を閉じる回動位置にある。
【0027】そのため、扉2が閉じた状態では、投入口
4から販売時に投入された硬貨は、正偽の判定,金額の
積算などが行われた後、釣銭収納部12内に収納する余
地があれば、釣銭用の硬貨として種類別に区分して収納
される。もし、釣銭収納部12内に硬貨が一杯詰まって
いれば、投入口4から投入された硬貨は、回収硬貨排出
口14から落下排出され回収用のシュータ29を通り自
重で降下して投入孔16から金庫17内に回収される。
また、釣銭収納部12内から釣銭として払い戻された硬
貨,商品の購入を途中で中止し返却レバー5が操作され
プランジャ10が動作した際返却される硬貨などは、釣
銭排出口15から落下排出され第1の枝管22を通り自
重で降下して返却口6内に払い出される。
【0028】一方、釣銭収納部12,13内の硬貨の数
量調節,集金などの際に、扉2を開くと、今まで後端が
当接して前方に押されていたレバー44,移動体48が
開放されるとともに、スイッチ50が切れ電磁石51が
消磁して、今まで電磁石51で吸引されていた可動鉄心
52が開放される。すると、捩りコイルばね53の付勢
力で、金庫17に連通する第2の枝管23を開き、第1
の枝管22を閉じる回動位置に回動板21が回動する。
そこで、図示しない釣銭回収スイッチを操作すると、釣
銭収納部12,13内の硬貨は、釣銭排出口15から落
下排出され、そして回動板21に衝突し搬送方向が切り
換えられて、回動板21の上面を摺動若しくは転動しな
がら自重で降下して第2の枝管23を通って投入孔16
から金庫17内に回収される。
【0029】したがって、硬貨の回収作業は、扉2を開
いて釣銭回収スイッチを操作するだけで、簡単に硬貨を
金庫17内に回収でき、余計な手間を要しない。また、
扉2を閉じると、回動板21は、捩りコイルばね53の
付勢力に抗し回動されて金庫17に連通する第2の枝管
23を閉じる回動位置に自動的に復帰する。
【0030】
【発明の効果】この発明によれば、釣銭収納部に収納さ
れた釣銭用の硬貨を下面に開口する釣銭排出口を通して
落下排出するコインメカニズムを前記機体内に備え、前
記釣銭排出口を通し落下排出された硬貨を、前記機体の
前記扉に開口し釣銭を返却する返却口と、売上金を回収
する金庫内とに選択的に切り換え搬送するよう、前記釣
銭排出口と、前記返却口および前記金庫との間に備え
た、硬貨の搬送方向を切り換える分岐管に内蔵した回転
式の転路機が前記扉の開閉と連動して回動し前記硬貨の
搬送方向を切り換えるものとしたので、釣銭収納部内の
硬貨の回収作業が容易になるとともに、転路機の戻し忘
れのない、釣銭排出口から釣銭として落下排出された硬
貨が金庫内に収容されるといった異常動作は販売時に発
生しない。
【0031】また、前記転路機が、リンク機構を介し伝
動する扉の開閉力で、あるいは扉の開閉と連動して消磁
・励磁される可動鉄心内蔵の電磁石で、硬貨の搬送方向
を切り換える転路機であるものとしたので、硬貨の搬送
方向を転路機で確実に切り換えることができ、転路機を
簡素に構成できるとともに、上記と同様の効果が得られ
る。
【0032】また、前記電磁石が、扉の開閉と連動して
入り・切りするスイッチに電気的に接続された電磁石で
あるものとしたので、扉を開閉してスイッチを入り・切
りすることにより、硬貨の搬送方向を転路機で切り換え
ることができるとともに、上記と同様の効果が得られ
る。その結果、釣銭収納部内の硬貨の数量調節,集金な
どの際に、釣銭収納部内の硬貨を金庫内に回収する回収
作業を余計な手間をかけずに迅速かつ容易に行うことが
できるととともに、人為的な原因による販売時の異常動
作を防止できるというという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の自動販売機の硬貨搬送装置の一つの
実施例の構成を示す要部右側縦断面図
【図2】この発明の自動販売機の硬貨搬送装置の異なる
実施例の構成を示す要部右側縦断面図
【図3】図1および図2の横断面図
【図4】この発明の自動販売機の硬貨搬送装置のさらに
異なる実施例の構成を示し、(A)は要部右側縦断面
図、(B)はケースの正面図
【図5】この発明の対象となる自動販売機の構成を示
し、(A)が外観を示す、前方斜右上から見た斜視図、
(B)が(A)のケースおよび収納室の前面開口を覆う
扉および収納室扉を開放した状態の、前方斜右上から見
た斜視図、(C)が(A)の扉の要部右側縦断面拡大図
【図6】従来の自動販売機の硬貨搬送装置の構成を示
し、(A)が機体の前面部を形成する扉の裏面を後方か
ら見た裏面図、(B)が(A)の要部右側縦断面図
【符号の説明】
1 ケース 2 扉 3 機体 4 投入口 5 返却レバー 6 返却口 7 受け部 8 受入口 9 コインメカニズム 10 プランジャ 11 判定積算機構部 12 釣銭収納部 13 釣銭収納部 14 回収硬貨排出口 15 釣銭排出口 16 投入孔 17 金庫 18 分岐管 19 回動軸 20 レバー 21 回動板 22 第1の枝管 23 第2の枝管 24 捩りコイルばね 25 捩りコイルばね 26 レバー 27 切り欠き 28 転路機 29 回収用のシュータ 32 収納室扉 33 収納室 34 投入口 35 排出口 36 収納棚 37 商品見本 38 展示室 39 選択釦 40 取出口 41 送出口 42 シュータ 43 固定片 44 レバー 45 長孔 46 レバー 47 案内部材 48 移動体 49 回動軸 50 スイッチ 51 電磁石 52 可動鉄心 53 捩りコイルばね 54 転路機 55 転路機 56 転路機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面が開口するケースと、このケースの前
    面開口を覆う扉とで機体が構成された自動販売機の硬貨
    搬送装置であって、釣銭収納部に収納された釣銭用の硬
    貨を下面に開口する釣銭排出口を通して落下排出するコ
    インメカニズムを前記機体内に備え、前記釣銭排出口を
    通し落下排出された硬貨を、前記機体の前記扉に開口し
    釣銭を返却する返却口と、売上金を回収する金庫内とに
    選択的に切り換え搬送するよう、前記釣銭排出口と、前
    記返却口および前記金庫との間に、回転式の転路機を内
    蔵して硬貨の搬送方向を切り換える分岐管を備えた自動
    販売機の硬貨搬送装置において、前記転路機が前記扉の
    開閉と連動して回動し前記硬貨の搬送方向を切り換える
    ことを特徴とする自動販売機の硬貨搬送装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動販売機の硬貨搬送装置
    において、転路機が、リンク機構を介し伝動する扉の開
    閉力で、硬貨の搬送方向を切り換える転路機である自動
    販売機の硬貨搬送装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の自動販売機の硬貨搬送装置
    において、転路機が、扉の開閉と連動して消磁・励磁さ
    れる可動鉄心内蔵の電磁石によって搬送方向を切り換え
    る転路機である自動販売機の硬貨搬送装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の自動販売機の硬貨搬送装置
    において、電磁石が、扉の開閉と連動して入り・切りす
    るスイッチに電気的に接続された電磁石である自動販売
    機の硬貨搬送装置。
JP5229344A 1993-09-16 1993-09-16 自動販売機の硬貨搬送装置 Pending JPH0785340A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017033610A (ja) * 2016-11-17 2017-02-09 東芝テック株式会社 商品販売データ登録処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017033610A (ja) * 2016-11-17 2017-02-09 東芝テック株式会社 商品販売データ登録処理装置

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