JPH0762122B2 - 耐熱絶縁塗料組成物 - Google Patents

耐熱絶縁塗料組成物

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JPH0762122B2
JPH0762122B2 JP21053286A JP21053286A JPH0762122B2 JP H0762122 B2 JPH0762122 B2 JP H0762122B2 JP 21053286 A JP21053286 A JP 21053286A JP 21053286 A JP21053286 A JP 21053286A JP H0762122 B2 JPH0762122 B2 JP H0762122B2
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coating composition
heat resistant
bismaleimide
insulation coating
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岩吉 杉山
清司 遠藤
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松本製薬工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はビスマレイミド−トリアジン樹脂をシリコン変
性して得られる耐熱性、電気絶縁性に優れた組成物、特
にシリルイソシアネートで変性して得られる塗膜硬化性
と耐熱性、電気特性が良好な塗料組成物に関するもので
ある。
〔従来技術とその問題点〕
電子機器の小型化、軽量化に伴いプリント配線板が多く
使用されている。この配線板は導体材料とベースフィル
ムから構成され、導体材料には主として電解銅箔、圧延
銅箔が銅張り積層板として使用されている。
この銅張積層板に使用される塗装材は耐熱性、電気特
性、耐薬品性、接着性、加工性等が秀れ量産化に対応す
る為乾燥硬化性の良いものである事が要求されている。
従来この用途にはポリエステル、エポキシ、ポリアミド
やポリイミド、シリコン等の樹脂組成物が用いられて来
たが耐熱性、電気特性や加工性等に難点があった。
銅張積層板、塗装剤用の材料として、ビスマレイミド−
トリアジン樹脂が一般的に知られている。この樹脂は好
ましい物性を示してはいるがその硬化乾燥性や耐薬品性
が充分ではなく実用上の支障となっていた。
そこで本発明者等は銅張積層板や他の金属板をベースと
したプリント基板や他の電気材料、一般加工用の銅、ア
ルミニウム、ステンレスや他の金属材料に使用される耐
熱性、耐薬品性、電気特性等に秀れ乾燥硬化性の良いビ
スマレイミド−トリアジン樹脂系塗料の研究を行なっ
た。
この結果ビスマレイミド−トリアジン樹脂を反応性シリ
コン特にSi−NCO結合を持つシリルイソシアネートで変
性した溶剤型組成物は硬化性が良く、得られた塗膜の耐
熱性、耐アルカリ性や耐有機溶剤性が秀れている事を見
出し本発明に至った。
〔発明の概要〕
即ち本発明はビスマレイミド−トリアジン構造を有する
熱硬化性樹脂とSi−NCO結合を持つシリルイソシアネー
ト化合物と活性水素を含まない有機溶剤からなる溶剤型
耐熱絶縁塗料組成物を提供せんとするものである。
〔発明の具体的説明〕
本発明に使用される熱硬化性樹脂はビスマレイミド−ト
リアジン構造を有する樹脂であり、これは一般的にBTレ
ジンと呼ばれ、市販品として容易に入手し、使用し得
る。
又熱硬化性樹脂を変性するのに使用される化合物は分子
中にSi−NCO結合を持った限られたシリコン化合物、シ
リコン官能型シリルイソシアネートである。シリルイソ
シアネートの中でもSi−NCO基が分子中に2個以上ある
シリルイソシアネートが望ましい。この種の化合物とし
てはSi(NCO)4やRSi(NCO)3、R2Si(NCO)2、(OCN)R2Si-O-S
iR′2(NCO)、(OCN)2RSi-O-SiR′(NCO)2、 (OCN)3Si〔O-Si(R″)2nO-Si(NCO)3(式中R,R′,R″は
同種または異種の有機基で活性水素を有しないもの、n
は0又は整数)等が例示出来る。これらの特定されたシ
リコン化合物は工業的に市販品として入手し本発明の目
的に使用出来る。
更に本発明の組成物を調製するのに使用される有機溶剤
は、本発明の熱硬化性樹脂とシリルイソシアネートに対
し相溶性があり、かつ活性水素を有しない極性又は非極
性有機溶剤である。例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、セ
ロソルブアセテート、トルエン、キシレン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、エチレングリコー
ルジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジメチルスルホキシド、N,Nジメチルアミド、
N−メチルピロリドンジオキサン等が挙げられる。
本発明の組成物に於いては熱硬化性樹脂やシリルイソシ
アネート、有機溶剤は1種ずつ使用しても良いし、必要
があれば2種以上混合して使用する事も出来る。
熱硬化樹脂とシリルイソシアネートの使用割合は目的と
期待する効果に応じて設定出来、特に限定はされない。
しかし、熱硬化性樹脂に対するシリルイソシアネートの
量が少ないと形成皮膜の耐薬品性、耐熱性の改良効果が
少なく又多すぎると皮膜の可撓性が減少し耐屈曲性が低
下する傾向がある。従って通常の用途に対してはシリル
イソシアネートを熱硬化性樹脂に対し5部/100PHRから1
00部/100PHRの範囲で調製すると使用し易い。
又併用する溶剤は塗布方法や形状等により増減出来る
が、不揮発分10〜50%程度になる様に加えるのが通例で
ある。
本発明の組成物は熱硬化性樹脂、シリルイソシアネート
を溶剤と共に室温で処理しても良いが、安定な組成物や
均質な硬化膜を得ようとする時は加熱反応させ、必要が
あれば過して使用する事が望ましい。
溶剤として酢酸ブチル、メチルイソブチルケトン、ジエ
チレングリコールのジエチルエーテル又はジメチルエー
テル又はNメチルピロリドンを当量づつ混合して使用し
て、BTレジン例えば三菱瓦斯化学製BT2170に対し、シリ
ルイソシアネートとして松本製薬工業(株)製オルガチ
ックスS1−310、S1−400を当量混合して30部/100PHR加
え不揮発分33%になる様に混合して沸点下1時間反応
し、過して得た液は褐色透明な組成物であり安定であ
った。
この組成物をサンドブラスト処理−脱脂の前処理をした
銅板にロールコート塗付し150℃で6分乾燥したところ
透明で均質な塗膜を与えた。この塗膜は耐薬品性と耐熱
性が改良されており、300℃〜−5℃の冷熱処理や20%H
2SO4や有機溶剤にも耐え、電気抵抗も1016Ωcmで良好で
あり実用的に有効であった。
〔実施例〕
実施例−1 酢酸−n−ブチル50部、メチルイソブチルケトン100
部、ジエチレングリコールジエチルエーテル50部を混合
し、これに三菱瓦斯化学(株)製ビスマレイミド−トリ
アジン樹脂BT2100 100部を加えて溶解又は分散させる。
これにテトラシリルイソシアネート15部、メチルシリル
トリイソシアネート15部を加え加熱し1時間反応させた
後過して褐色透明な溶液を得た。この溶液は室温では
安定であった。
実施例−2 酢酸−n−ブチル50部、セロソルブアセテート50部、メ
チルエチルケトン100部を混合し、三菱瓦斯化学(株)
製ビスマレイミド−トリアジン樹脂BT2170 100部を加え
溶解/分散させた。これにメチルシリルトリイソシアネ
ート100部を加えて撹拌し、加熱しつつ1時間反応し
た。反応液を過し褐色透明な溶液を得た。この溶液は
室温で安定であった。
実施例−3 Nメチルピロリドン50部、酢酸エチル50部、メチルエチ
ルケトン50部、ジオキサン50部に三菱瓦斯化学(株)製
ビスマレイミド−トリアジン樹脂BT2670/2100当量混合
物100部を溶解/分散させ、これにフェニルシリルトリ
イソシアネート20部、エトキシシリルトリイソシアネー
ト20部を混合して加え1時間加熱反応して後過して透
明褐色溶液を得た。この溶液は室温で安定であった。
比較例1〜3 実施例各例でシリルイソシアネートの代りにオクチル酸
亜鉛(Zn分8%、日本化学工業製)を0.3PHR加えて室温
調製し、過して淡黄色透明溶液を得た。
試験例 上記実施例、比較例で与えられた組成物について次のよ
うな試験を行なった。
1.試料板 サンドブラスト−脱脂の前処理をした100
×50×0.5mmの銅板 市販塗料用テスト銅板(日本テストパネル
社) 2.塗 付 室温でロールコート2回塗り 3.乾 燥 15分風乾後150℃乾燥機中6分〜8分乾燥
し、硬化物を得た 試験 1.耐薬品性 20%H2SO4、10% NaOH,水、トルエン、酢酸ブチル、メチル
エチルケトン (MEK)に所定時間室温で浸漬 2.電気特性 JIS C2103に準じて測定 3.耐熱性 大気中300℃40分、水冷水 (密着性) 10分のサイクルを8回実施した後クロス
カット試験、折曲げテスト 4.硬 度 硬化膜について鉛筆硬度 5.耐煮沸性 4時間煮沸後外観密着性 − 銅 板 塗料用銅板 〔効果〕 上記試験例からも明らかなように本発明に係る組成物に
よるときは従来のものに比べて耐熱性、耐薬品性、電気
特性、乾燥硬化性等にすぐれた耐熱絶縁塗料を提供する
ことができるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビスマレイミド−トリアジン構造を有する
    熱硬化性樹脂とSi−NCO結合を持つシリルイソシアネー
    ト化合物と活性水素を含まない有機溶剤からなる溶剤型
    耐熱絶縁塗料組成物。
JP21053286A 1986-09-09 1986-09-09 耐熱絶縁塗料組成物 Expired - Lifetime JPH0762122B2 (ja)

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JP21053286A JPH0762122B2 (ja) 1986-09-09 1986-09-09 耐熱絶縁塗料組成物

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JPS6366264A JPS6366264A (ja) 1988-03-24
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JP2507411B2 (ja) * 1987-04-10 1996-06-12 旭硝子株式会社 被覆用組成物
JP2007254678A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd シリカ系被膜形成用組成物およびシリカ系被膜

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