JPH0761960A - アミド化合物の製造方法 - Google Patents
アミド化合物の製造方法Info
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- JPH0761960A JPH0761960A JP5210084A JP21008493A JPH0761960A JP H0761960 A JPH0761960 A JP H0761960A JP 5210084 A JP5210084 A JP 5210084A JP 21008493 A JP21008493 A JP 21008493A JP H0761960 A JPH0761960 A JP H0761960A
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- manganese
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 ニトリル化合物と水を液相で反応させてアミ
ド化合物を製造する。この際、炭酸マンガンのスラリ−
を過マンガン酸塩で酸化処理し、さらに生成したスラリ
−を鉱酸水溶液で処理して製造した二酸化マンガンを触
媒として使用する。 【効果】 マンガン酸化物の活性および寿命が大幅に改
善され、工業的に有利にアミド化合物を製造することが
できる。
ド化合物を製造する。この際、炭酸マンガンのスラリ−
を過マンガン酸塩で酸化処理し、さらに生成したスラリ
−を鉱酸水溶液で処理して製造した二酸化マンガンを触
媒として使用する。 【効果】 マンガン酸化物の活性および寿命が大幅に改
善され、工業的に有利にアミド化合物を製造することが
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アミド化合物の製造方
法に関するものである。
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ニトリル化合物と水を反応させて対応す
るアミド化合物が製造できることは公知であり、例え
ば、アセトンシアンヒドリンと水を反応させて製造され
るα−ヒドロキシイソ酪酸アミドは、塗料、接着剤、成
形材料等の原料となるメタクリル酸メチルの前駆体とし
て有用であり、アクリロニトリルと水を反応させて製造
されるアクリルアミドは凝集剤、石油回収剤等の原料と
なり有用である。
るアミド化合物が製造できることは公知であり、例え
ば、アセトンシアンヒドリンと水を反応させて製造され
るα−ヒドロキシイソ酪酸アミドは、塗料、接着剤、成
形材料等の原料となるメタクリル酸メチルの前駆体とし
て有用であり、アクリロニトリルと水を反応させて製造
されるアクリルアミドは凝集剤、石油回収剤等の原料と
なり有用である。
【0003】このニトリル化合物と水を反応させるため
の触媒は種々知られている。米国特許第3,366,639 号に
開示されているマンガン酸化物もその一つである。ニト
リル化合物と水の反応に多用される銅含有触媒がアセト
ンシアンヒドリンなどのα−ヒドロキシニトリル化合物
と水の反応にまったく不充分な成績しか与えないのに反
して、マンガン酸化物は米国特許第3,366,639 号に開示
されているようにα−ヒドロキシニトリル化合物と水の
反応に対しても、かなりの成績を与えるという特徴があ
る。ニトリル化合物と水を反応させるためのマンガン酸
化物の調製方法としては、例えば、米国特許3,366,639
号には小過剰の苛性ソーダの存在下、硫酸マンガンと過
マンガン酸カリウムを反応させる方法や、特開平3-6844
7 号および特開平4-46145 号には酸性で硫酸マンガン水
溶液と過マンガン酸カリウムを反応させる方法が提案さ
れている。また、特開昭52-222号では 中性〜アルカリ
性の領域で20〜100℃ で 7価のマンガン化合物を還元し
て調製する方法が述べられており、特開昭63-57535号で
は 7価のマンガン塩をハロゲン化水素酸で還元する方法
が提案されている。さらに、J. Catalysis, 84巻, 267
(1983)では電解酸化によって製造したものが使用されて
いる。
の触媒は種々知られている。米国特許第3,366,639 号に
開示されているマンガン酸化物もその一つである。ニト
リル化合物と水の反応に多用される銅含有触媒がアセト
ンシアンヒドリンなどのα−ヒドロキシニトリル化合物
と水の反応にまったく不充分な成績しか与えないのに反
して、マンガン酸化物は米国特許第3,366,639 号に開示
されているようにα−ヒドロキシニトリル化合物と水の
反応に対しても、かなりの成績を与えるという特徴があ
る。ニトリル化合物と水を反応させるためのマンガン酸
化物の調製方法としては、例えば、米国特許3,366,639
号には小過剰の苛性ソーダの存在下、硫酸マンガンと過
マンガン酸カリウムを反応させる方法や、特開平3-6844
7 号および特開平4-46145 号には酸性で硫酸マンガン水
溶液と過マンガン酸カリウムを反応させる方法が提案さ
れている。また、特開昭52-222号では 中性〜アルカリ
性の領域で20〜100℃ で 7価のマンガン化合物を還元し
て調製する方法が述べられており、特開昭63-57535号で
は 7価のマンガン塩をハロゲン化水素酸で還元する方法
が提案されている。さらに、J. Catalysis, 84巻, 267
(1983)では電解酸化によって製造したものが使用されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法で調製されたマンガン酸化物の活性および寿命は
十分とは言えず、工業的な規模で使用可能な性能を有す
る触媒製造方法の確立が望まれていた。
の方法で調製されたマンガン酸化物の活性および寿命は
十分とは言えず、工業的な規模で使用可能な性能を有す
る触媒製造方法の確立が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するため鋭意検討した結果、本発明を完成する
に至ったものである。すなわち、本発明は、ニトリル化
合物と水を液相で反応させてアミド化合物を製造する方
法において、炭酸マンガンのスラリーを過マンガン酸塩
で酸化処理し、さらに生成したスラリーを鉱酸水溶液で
処理して製造した二酸化マンガン(以下触媒と略称す
る。)の存在下に、反応させることを特徴とするアミド
化合物の製造方法である。
題を解決するため鋭意検討した結果、本発明を完成する
に至ったものである。すなわち、本発明は、ニトリル化
合物と水を液相で反応させてアミド化合物を製造する方
法において、炭酸マンガンのスラリーを過マンガン酸塩
で酸化処理し、さらに生成したスラリーを鉱酸水溶液で
処理して製造した二酸化マンガン(以下触媒と略称す
る。)の存在下に、反応させることを特徴とするアミド
化合物の製造方法である。
【0006】マンガン酸化物の調製法は従来から種々知
られている。その中で、ニトリル化合物と水の反応に活
性のあるマンガン酸化物も、前記したように種々知られ
ている。そこで本発明者らは、種々の方法で調製したマ
ンガン酸化物について検討したところ、特開昭54-10609
9号 に記載されている、空気中に微量含有するホルムア
ルデヒドガスを分解除去する触媒の前駆体である二酸化
マンガンも、ニトリル化合物と水の反応に活性があるこ
とを確認した。しかし、その活性は低く、工業的な規模
で使用可能なものとはならないことが判明した。これに
対し本発明に用いる二酸化マンガンの調製法では、特開
昭54-106099号 に記載されている方法と同様に炭酸マン
ガンのスラリーを酸化剤で酸化処理し、ついで鉱酸水溶
液で処理を行うが、この鉱酸水溶液による処理のpHを
低くすることが重要であり、かかる処理を経ることで本
発明のニトリル化合物と水を反応させてアミド化合物を
製造するに供する良好な性能の二酸化マンガンとなる。
られている。その中で、ニトリル化合物と水の反応に活
性のあるマンガン酸化物も、前記したように種々知られ
ている。そこで本発明者らは、種々の方法で調製したマ
ンガン酸化物について検討したところ、特開昭54-10609
9号 に記載されている、空気中に微量含有するホルムア
ルデヒドガスを分解除去する触媒の前駆体である二酸化
マンガンも、ニトリル化合物と水の反応に活性があるこ
とを確認した。しかし、その活性は低く、工業的な規模
で使用可能なものとはならないことが判明した。これに
対し本発明に用いる二酸化マンガンの調製法では、特開
昭54-106099号 に記載されている方法と同様に炭酸マン
ガンのスラリーを酸化剤で酸化処理し、ついで鉱酸水溶
液で処理を行うが、この鉱酸水溶液による処理のpHを
低くすることが重要であり、かかる処理を経ることで本
発明のニトリル化合物と水を反応させてアミド化合物を
製造するに供する良好な性能の二酸化マンガンとなる。
【0007】本発明で用いる炭酸マンガンは、炭酸マン
ガンをそのまま使用してもよいが、例えば硫酸マンガン
と炭酸ナトリウムから調製したものも使用できる。炭酸
マンガンのスラリー濃度は特に規定されないが、通常0.
01〜 5.0mol/l である。本発明で用いる過マンガン酸
塩は、過マンガン酸カリウム、過マンガン酸ナトリウ
ム、過マンガン酸バリウム等であり、これら過マンガン
酸塩の二種以上を併用しても良い。過マンガン酸塩と炭
酸マンガンのモル比は、0.5〜2.0であり、好ましくは、
0.6〜1.5である。0.5 より小さいと十分な酸化が起こら
ないため活性の高い二酸化マンガンとはならず、2.0 よ
り大きいと酸化剤の使用量が多過ぎて不経済となる。過
マンガン酸塩による酸化処理は、過マンガン酸塩を炭酸
マンガンのスラリーに固体のまま添加する又は水溶液と
して添加するいずれでもよい。また、過マンガン酸塩の
水溶液を使用する場合は、過マンガン酸塩の水溶液にか
かるスラリーを添加してもよい。
ガンをそのまま使用してもよいが、例えば硫酸マンガン
と炭酸ナトリウムから調製したものも使用できる。炭酸
マンガンのスラリー濃度は特に規定されないが、通常0.
01〜 5.0mol/l である。本発明で用いる過マンガン酸
塩は、過マンガン酸カリウム、過マンガン酸ナトリウ
ム、過マンガン酸バリウム等であり、これら過マンガン
酸塩の二種以上を併用しても良い。過マンガン酸塩と炭
酸マンガンのモル比は、0.5〜2.0であり、好ましくは、
0.6〜1.5である。0.5 より小さいと十分な酸化が起こら
ないため活性の高い二酸化マンガンとはならず、2.0 よ
り大きいと酸化剤の使用量が多過ぎて不経済となる。過
マンガン酸塩による酸化処理は、過マンガン酸塩を炭酸
マンガンのスラリーに固体のまま添加する又は水溶液と
して添加するいずれでもよい。また、過マンガン酸塩の
水溶液を使用する場合は、過マンガン酸塩の水溶液にか
かるスラリーを添加してもよい。
【0008】本発明において、かかる酸化処理後のスラ
リーと鉱酸水溶液を混合して処理する時のpHは、通
常、3以下であり、好ましくは1以下である。また、使
用する鉱酸は、通常、硫酸、硝酸、リン酸または塩酸で
ある。処理時間は温度あるいはpHにもよるが、通常、
0.1 〜48時間であり、好ましくは 0.5〜24時間である。
また、かかる処理は、鉱酸水溶液を酸化処理後のスラリ
ーに添加する又は鉱酸水溶液にかかるスラリーを添加す
るいずれでもよい。本発明において、炭酸マンガンのス
ラリーを過マンガン酸塩で酸化処理するときの温度は 2
0゜ 〜150℃であり、好ましくは40゜ 〜90℃である。20℃
よりも低いと十分な速度で酸化処理が進行せず、又 150
℃よりも高いと活性の高いマンガン酸化物とはならな
い。また、酸化処理後のスラリーの鉱酸水溶液による処
理の温度は、pHにもよるが、通常、酸化処理を実施す
る温度範囲で行う。
リーと鉱酸水溶液を混合して処理する時のpHは、通
常、3以下であり、好ましくは1以下である。また、使
用する鉱酸は、通常、硫酸、硝酸、リン酸または塩酸で
ある。処理時間は温度あるいはpHにもよるが、通常、
0.1 〜48時間であり、好ましくは 0.5〜24時間である。
また、かかる処理は、鉱酸水溶液を酸化処理後のスラリ
ーに添加する又は鉱酸水溶液にかかるスラリーを添加す
るいずれでもよい。本発明において、炭酸マンガンのス
ラリーを過マンガン酸塩で酸化処理するときの温度は 2
0゜ 〜150℃であり、好ましくは40゜ 〜90℃である。20℃
よりも低いと十分な速度で酸化処理が進行せず、又 150
℃よりも高いと活性の高いマンガン酸化物とはならな
い。また、酸化処理後のスラリーの鉱酸水溶液による処
理の温度は、pHにもよるが、通常、酸化処理を実施す
る温度範囲で行う。
【0009】本発明において、かかる鉱酸水溶液処理後
の二酸化マンガンは、本発明のニトリル化合物と水を液
相で反応させてアミド化合物を製造するに当り実質的に
使用可能であるが、例えば残存する鉱酸イオンを除去す
るために水洗浄やアルカリで中和した後水洗浄を行う処
理を加えてもよい。本発明で使用する触媒は含水物又は
乾燥したもののどちらでも使用することができる。ま
た、本発明に使用する反応器は特に限定はないが、通
常、固定床反応器又は懸濁床反応器を使用する。触媒を
固定床反応器に充填する場合には、通常、球状または円
柱状に成型するのがよく、代表長さが 2〜10mmに成型す
るのがよい。また、懸濁床槽型反応器で使用する場合に
は、通常、16〜400 メッシュの粉末がよい。使用する触
媒量は、懸濁床槽型反応器では反応器内の触媒濃度が0.
01〜50重量%であり、更に好ましくは 0.1〜30重量%で
ある。
の二酸化マンガンは、本発明のニトリル化合物と水を液
相で反応させてアミド化合物を製造するに当り実質的に
使用可能であるが、例えば残存する鉱酸イオンを除去す
るために水洗浄やアルカリで中和した後水洗浄を行う処
理を加えてもよい。本発明で使用する触媒は含水物又は
乾燥したもののどちらでも使用することができる。ま
た、本発明に使用する反応器は特に限定はないが、通
常、固定床反応器又は懸濁床反応器を使用する。触媒を
固定床反応器に充填する場合には、通常、球状または円
柱状に成型するのがよく、代表長さが 2〜10mmに成型す
るのがよい。また、懸濁床槽型反応器で使用する場合に
は、通常、16〜400 メッシュの粉末がよい。使用する触
媒量は、懸濁床槽型反応器では反応器内の触媒濃度が0.
01〜50重量%であり、更に好ましくは 0.1〜30重量%で
ある。
【0010】本発明のニトリル化合物と水を液相で反応
させてアミド化合物を製造するために使用するニトリル
化合物は、一般式 R−CN(式中、Rはアルキル、シ
クロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アリー
ル、アルカリール、アラルキル又は複素環式のもので、
それぞれ、更にハロゲン、アルコキシ、ニトロ、エステ
ル、ケトン又は水酸基等を置換基として有していても、
又は有していなくてもよい。)で表される。また、ポリ
ニトリル類も本発明で使用される。
させてアミド化合物を製造するために使用するニトリル
化合物は、一般式 R−CN(式中、Rはアルキル、シ
クロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、アリー
ル、アルカリール、アラルキル又は複素環式のもので、
それぞれ、更にハロゲン、アルコキシ、ニトロ、エステ
ル、ケトン又は水酸基等を置換基として有していても、
又は有していなくてもよい。)で表される。また、ポリ
ニトリル類も本発明で使用される。
【0011】一方、本発明において使用する水は、ニト
リル化合物の1モルに対し、通常1モル以上、好ましく
は 5〜30モルである。反応溶媒には、通常、水が用いら
れるが、ニトリル化合物が疎水性物質であるときは、水
との相溶性を高めるために、メチルアルコール、エチル
アルコール等の低級アルコール類、1,4-ジオキサン、テ
トラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン等のケトン
類、ジメチルスルホキシド、N,N-ジメチルアミド、
N,N-ジメチルアセトアミド、N- メチルピロリドン等
が用いられる。特にニトリル化合物としてケトンシアン
ヒドリンを用いるときには、ケトンシアンヒドリンの分
解を抑制するために、上記の反応溶媒に加えてニトリル
化合物の構成ケトンを、ニトリル化合物の1モルに対
し、0.1〜3.0モルの範囲で存在させるのがよい。例え
ば、アセトンシアンヒドリンのようなα- ヒドロキシニ
トリル化合物の反応では、特開昭52-222号に開示されて
いるように、反応溶媒としてアセトンを添加するのがよ
い。
リル化合物の1モルに対し、通常1モル以上、好ましく
は 5〜30モルである。反応溶媒には、通常、水が用いら
れるが、ニトリル化合物が疎水性物質であるときは、水
との相溶性を高めるために、メチルアルコール、エチル
アルコール等の低級アルコール類、1,4-ジオキサン、テ
トラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン等のケトン
類、ジメチルスルホキシド、N,N-ジメチルアミド、
N,N-ジメチルアセトアミド、N- メチルピロリドン等
が用いられる。特にニトリル化合物としてケトンシアン
ヒドリンを用いるときには、ケトンシアンヒドリンの分
解を抑制するために、上記の反応溶媒に加えてニトリル
化合物の構成ケトンを、ニトリル化合物の1モルに対
し、0.1〜3.0モルの範囲で存在させるのがよい。例え
ば、アセトンシアンヒドリンのようなα- ヒドロキシニ
トリル化合物の反応では、特開昭52-222号に開示されて
いるように、反応溶媒としてアセトンを添加するのがよ
い。
【0012】本発明のアミド化合物とは一般式 R−C
N(式中、Rはアルキル、シクロアルキル、アルケニ
ル、シクロアルケニル、アリール、アルカリール、アラ
ルキル又は複素環式のもので、それぞれ、更にハロゲ
ン、アルコキシ、ニトロ、エステル、ケトン又は水酸基
等を置換基として有していても、又は有していなくても
よい。)を水和して製造されるもので一般式 RCO−
NH2(式中、Rはアルキル、シクロアルキル、アルケ
ニル、シクロアルケニル、アリール、アルカリール、ア
ラルキル又は複素環式のもので、それぞれ、更にハロゲ
ン、アルコキシ、ニトロ、エステル、ケトン又は水酸基
等を置換基として有していても、又は有していなくても
よい。)で表されるものである。
N(式中、Rはアルキル、シクロアルキル、アルケニ
ル、シクロアルケニル、アリール、アルカリール、アラ
ルキル又は複素環式のもので、それぞれ、更にハロゲ
ン、アルコキシ、ニトロ、エステル、ケトン又は水酸基
等を置換基として有していても、又は有していなくても
よい。)を水和して製造されるもので一般式 RCO−
NH2(式中、Rはアルキル、シクロアルキル、アルケ
ニル、シクロアルケニル、アリール、アルカリール、ア
ラルキル又は複素環式のもので、それぞれ、更にハロゲ
ン、アルコキシ、ニトロ、エステル、ケトン又は水酸基
等を置換基として有していても、又は有していなくても
よい。)で表されるものである。
【0013】反応温度は0゜ 〜200℃の範囲であるが、好
ましくは 30゜ 〜150℃であり、 0℃より低いと十分な活
性が得られず、 200℃より高いと副反応が進行し好まし
くない。反応圧力は、反応温度で反応物が液相を保持す
るに十分な圧力であれば減圧、大気圧又は加圧のいずれ
でもよい。固定床流通式反応器を使用する場合、液空間
速度は通常0.01〜40Hr-1であり、好ましくは0.1〜20Hr
-1 である。また懸濁床流通式反応器を使用する場合、
滞留時間は0.1〜50Hr であり、好ましくは 0.5〜30Hrで
ある。
ましくは 30゜ 〜150℃であり、 0℃より低いと十分な活
性が得られず、 200℃より高いと副反応が進行し好まし
くない。反応圧力は、反応温度で反応物が液相を保持す
るに十分な圧力であれば減圧、大気圧又は加圧のいずれ
でもよい。固定床流通式反応器を使用する場合、液空間
速度は通常0.01〜40Hr-1であり、好ましくは0.1〜20Hr
-1 である。また懸濁床流通式反応器を使用する場合、
滞留時間は0.1〜50Hr であり、好ましくは 0.5〜30Hrで
ある。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。 実施例1 触媒調製 1mol/l の硫酸マンガン水溶液1lと1mol/l の炭
酸ナトリウム水溶液1lを50℃で反応させ、生成した炭
酸マンガンの沈澱を濾過、水洗、乾燥した。製造した炭
酸マンガンのうち49g を水0.1 lに懸濁させ、70℃に加
温し、撹拌しながら0.76mol/l の過マンガン酸カリウ
ム水溶液 0.7lを添加し、添加終了後70℃で4時間撹拌
した。得られた沈澱を濾過、水洗し、再び水を加えて、
固形物/水の重量比=1/2のスラリーとし、70℃に加
温した。このスラリーに20%硫酸を添加してpHを0.5
とし、1時間撹拌した。その後、濾過、1lの水で3回
洗浄を行い、110℃ で15時間乾燥して二酸化マンガン75
g を得た。 ニトリルの水和反応 ガラス製撹拌棒、還流冷却器および温度計を備えた内容
量 500mlのガラス製丸底フラスコ反応器に、前記のよう
に調製した二酸化マンガン4.0gとアセトンシアンヒドリ
ン、アセトンおよび水からなる原料を1:0.9:11のモル比
で300g仕込み、撹拌しながら70℃で5時間反応した。反
応液より触媒を濾別し、高速液体クロマトグラフにより
分析したところ、アセトンシアンヒドリンの転化率は92
%、α−ヒドロキシイソ酪酸アミドの選択率は96%であ
った。
る。 実施例1 触媒調製 1mol/l の硫酸マンガン水溶液1lと1mol/l の炭
酸ナトリウム水溶液1lを50℃で反応させ、生成した炭
酸マンガンの沈澱を濾過、水洗、乾燥した。製造した炭
酸マンガンのうち49g を水0.1 lに懸濁させ、70℃に加
温し、撹拌しながら0.76mol/l の過マンガン酸カリウ
ム水溶液 0.7lを添加し、添加終了後70℃で4時間撹拌
した。得られた沈澱を濾過、水洗し、再び水を加えて、
固形物/水の重量比=1/2のスラリーとし、70℃に加
温した。このスラリーに20%硫酸を添加してpHを0.5
とし、1時間撹拌した。その後、濾過、1lの水で3回
洗浄を行い、110℃ で15時間乾燥して二酸化マンガン75
g を得た。 ニトリルの水和反応 ガラス製撹拌棒、還流冷却器および温度計を備えた内容
量 500mlのガラス製丸底フラスコ反応器に、前記のよう
に調製した二酸化マンガン4.0gとアセトンシアンヒドリ
ン、アセトンおよび水からなる原料を1:0.9:11のモル比
で300g仕込み、撹拌しながら70℃で5時間反応した。反
応液より触媒を濾別し、高速液体クロマトグラフにより
分析したところ、アセトンシアンヒドリンの転化率は92
%、α−ヒドロキシイソ酪酸アミドの選択率は96%であ
った。
【0015】実施例2 市販の炭酸マンガン49g を水0.5l に懸濁すること、お
よび調製温度を90℃とすること以外は、実施例1と同様
の方法で触媒を調製した。次に、この触媒を用いて、実
施例1と同様の方法でアセトンシアンヒドリンと水の反
応を行った。アセトンシアンヒドリンの転化率は81%、
α−ヒドロキシイソ酪酸アミドの選択率は93%であっ
た。
よび調製温度を90℃とすること以外は、実施例1と同様
の方法で触媒を調製した。次に、この触媒を用いて、実
施例1と同様の方法でアセトンシアンヒドリンと水の反
応を行った。アセトンシアンヒドリンの転化率は81%、
α−ヒドロキシイソ酪酸アミドの選択率は93%であっ
た。
【0016】比較例1 20%硫酸を添加して処理を行わないことを除いて実施例
1と同様の方法で触媒を調製した。次に、この触媒を用
いて、実施例1と同様の方法でアセトンシアンヒドリン
と水の反応を行った。アセトンシアンヒドリンの転化率
は31%、α−ヒドロキシイソ酪酸アミドの選択率は91%
であった。
1と同様の方法で触媒を調製した。次に、この触媒を用
いて、実施例1と同様の方法でアセトンシアンヒドリン
と水の反応を行った。アセトンシアンヒドリンの転化率
は31%、α−ヒドロキシイソ酪酸アミドの選択率は91%
であった。
【0017】実施例3 ガラス製撹拌棒、還流冷却器および温度計を備えた内容
量 200mlのガラス製丸底フラスコ反応器に、実施例1で
調製した二酸化マンガン5.0gとアクリロニトリルおよび
水からなる原料を1:39のモル比で73g 仕込み、撹拌しな
がら70℃で5時間反応した。反応液より触媒を濾別し、
高速液体クロマトグラフにより分析したところ、アクリ
ロニトリルの転化率は73%、アクリルアミドの選択率は
81%であった。
量 200mlのガラス製丸底フラスコ反応器に、実施例1で
調製した二酸化マンガン5.0gとアクリロニトリルおよび
水からなる原料を1:39のモル比で73g 仕込み、撹拌しな
がら70℃で5時間反応した。反応液より触媒を濾別し、
高速液体クロマトグラフにより分析したところ、アクリ
ロニトリルの転化率は73%、アクリルアミドの選択率は
81%であった。
【0018】比較例2 比較例1で調製した触媒を用いて、実施例3と同様の方
法でアクリロニトリルと水の反応を行った。アクリロニ
トリルの転化率は34%、アクリルアミドの選択率は73%
であった。 実施例4 ガラス製撹拌棒、温度計、原料供給口およびガラスボー
ルフィルター付きの液出口を備える内容量 500mlのガラ
ス製丸底フラスコ反応器に、実施例1で調製した二酸化
マンガン10g と水300gを充填した後、内温を60℃まで上
げ、この温度に保持した。次にアセトンシアンヒドリ
ン、アセトンおよび水からなる原料液(アセトンシアン
ヒドリン:アセトン:水のモル比が1:1.2:15)を 34ml/
hrの流量で定量ポンプにより連続的に供給した。反応器
内の温度は58゜ 〜62℃に維持しながら10日間連続反応を
行った。得られたα−ヒドロキシイソ酪酸アミド生成液
中のα−ヒドロキシイソ酪酸アミド収率の経日変化を表
1に示した。
法でアクリロニトリルと水の反応を行った。アクリロニ
トリルの転化率は34%、アクリルアミドの選択率は73%
であった。 実施例4 ガラス製撹拌棒、温度計、原料供給口およびガラスボー
ルフィルター付きの液出口を備える内容量 500mlのガラ
ス製丸底フラスコ反応器に、実施例1で調製した二酸化
マンガン10g と水300gを充填した後、内温を60℃まで上
げ、この温度に保持した。次にアセトンシアンヒドリ
ン、アセトンおよび水からなる原料液(アセトンシアン
ヒドリン:アセトン:水のモル比が1:1.2:15)を 34ml/
hrの流量で定量ポンプにより連続的に供給した。反応器
内の温度は58゜ 〜62℃に維持しながら10日間連続反応を
行った。得られたα−ヒドロキシイソ酪酸アミド生成液
中のα−ヒドロキシイソ酪酸アミド収率の経日変化を表
1に示した。
【0019】比較例3 比較例1で調製した触媒を用いて、実施例4と同様の方
法でアセトンシアンヒドリンと水の連続反応を行った。
得られたα−ヒドロキシイソ酪酸アミド生成液中のα−
ヒドロキシイソ酪酸アミド収率の経日変化を表1に示し
た。
法でアセトンシアンヒドリンと水の連続反応を行った。
得られたα−ヒドロキシイソ酪酸アミド生成液中のα−
ヒドロキシイソ酪酸アミド収率の経日変化を表1に示し
た。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明により、ニトリル化合物と水を液
相で反応させてアミド化合物を製造する際に使用するマ
ンガン酸化物の活性および寿命が、炭酸マンガンのスラ
リーを過マンガン酸塩で酸化処理し、さらに生成したス
ラリーを鉱酸水溶液で処理して製造した二酸化マンガン
を用いることで大幅に改善され、工業的に有利にアミド
化合物を製造することができ、産業上極めて価値があ
る。
相で反応させてアミド化合物を製造する際に使用するマ
ンガン酸化物の活性および寿命が、炭酸マンガンのスラ
リーを過マンガン酸塩で酸化処理し、さらに生成したス
ラリーを鉱酸水溶液で処理して製造した二酸化マンガン
を用いることで大幅に改善され、工業的に有利にアミド
化合物を製造することができ、産業上極めて価値があ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳満 政弘 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 山本 貞明 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 ニトリル化合物と水を液相で反応させて
アミド化合物を製造する方法において、炭酸マンガンの
スラリーを過マンガン酸塩で酸化処理し、さらに生成し
たスラリーを鉱酸水溶液で処理して製造した二酸化マン
ガンの存在下に、反応させることを特徴とするアミド化
合物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5210084A JPH0761960A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | アミド化合物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5210084A JPH0761960A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | アミド化合物の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0761960A true JPH0761960A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16583559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5210084A Pending JPH0761960A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | アミド化合物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0761960A (ja) |
-
1993
- 1993-08-25 JP JP5210084A patent/JPH0761960A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |