JPH0761958B2 - 外用ゲル組成物 - Google Patents
外用ゲル組成物Info
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- JPH0761958B2 JPH0761958B2 JP60191614A JP19161485A JPH0761958B2 JP H0761958 B2 JPH0761958 B2 JP H0761958B2 JP 60191614 A JP60191614 A JP 60191614A JP 19161485 A JP19161485 A JP 19161485A JP H0761958 B2 JPH0761958 B2 JP H0761958B2
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- gel
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- carboxyvinyl polymer
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- A61K8/72—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
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- A61K8/731—Cellulose; Quaternized cellulose derivatives
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- A61K8/81—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds
- A61K8/8141—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides or nitriles thereof; Compositions of derivatives of such polymers
- A61K8/8147—Homopolymers or copolymers of acids; Metal or ammonium salts thereof, e.g. crotonic acid, (meth)acrylic acid; Compositions of derivatives of such polymers
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、カルボキシビニルポリマー及び水を含有する
外用ゲル組成物に関し、更に詳述すると、塗布時、塗擦
時に組成物中の高分子物質がかす化して析出する「よ
れ」の発生が良好に抑制され、かつ保存安定性の優れた
外用ゲル組成物に関する。
外用ゲル組成物に関し、更に詳述すると、塗布時、塗擦
時に組成物中の高分子物質がかす化して析出する「よ
れ」の発生が良好に抑制され、かつ保存安定性の優れた
外用ゲル組成物に関する。
従来の技術及びその問題点 従来より、ゲル軟膏等の局所用剤や化粧品などの外用ゲ
ル組成物のゲル化剤としてカルボキシビニルポリマーを
用いることが知られている。このようなゲル化剤として
カルボキシビニルポリマーを用いた外用ゲル組成物は、
通常透明でゼリー状の外観を有し、有効成分等が基剤中
に溶解した状態の外用塗布剤であり、一般に有効成分の
皮膚浸透性が大きく、しかも塗布面のべとつきが少ない
といった利点を有する。
ル組成物のゲル化剤としてカルボキシビニルポリマーを
用いることが知られている。このようなゲル化剤として
カルボキシビニルポリマーを用いた外用ゲル組成物は、
通常透明でゼリー状の外観を有し、有効成分等が基剤中
に溶解した状態の外用塗布剤であり、一般に有効成分の
皮膚浸透性が大きく、しかも塗布面のべとつきが少ない
といった利点を有する。
この場合、カルボキシビニルポリマーのゲルを得るに
は、例えばカルボキシビニルポリマーを溶剤に分散又は
溶解した後、適当な中和剤を加え、増粘ゲル化させるこ
とによって行なわれるが、このときの溶剤としては水を
主体としたものが最もポピュラーに多用されている。し
かし、ゲルに水不溶性もしくは難溶性の有効成分や香料
等を配合する場合は、その可溶化、安定化のために水と
共に有機溶剤を使用する必要があり、ここで水の配合量
がゲル組成物の80%(重量%、以下同じ)以下になる
と、ゲル組成物を皮膚に塗布、塗擦した場合に組成物中
のカルボキシビニルポリマーが皮膚表面で析出してかす
化するいわゆる「よれ」が生じ、使用感が低下するとい
う問題がある。この「よれ」はゲル中の有機溶剤の量が
多く水の量が少ないほど顕著に現われるものであり、こ
のために従来、溶剤中にヒドロキシプロピルセルロース
を添加することによって「よれ」を防止することが提案
されている(特開昭55−40604号)が、この方法は「よ
れ」の防止に充分有効でない上、ヒドロキシプロピルセ
ルロースを多量に配合する必要があり、このため組成物
の乾燥過程で糊様の粘着性が発現するという不都合があ
る。
は、例えばカルボキシビニルポリマーを溶剤に分散又は
溶解した後、適当な中和剤を加え、増粘ゲル化させるこ
とによって行なわれるが、このときの溶剤としては水を
主体としたものが最もポピュラーに多用されている。し
かし、ゲルに水不溶性もしくは難溶性の有効成分や香料
等を配合する場合は、その可溶化、安定化のために水と
共に有機溶剤を使用する必要があり、ここで水の配合量
がゲル組成物の80%(重量%、以下同じ)以下になる
と、ゲル組成物を皮膚に塗布、塗擦した場合に組成物中
のカルボキシビニルポリマーが皮膚表面で析出してかす
化するいわゆる「よれ」が生じ、使用感が低下するとい
う問題がある。この「よれ」はゲル中の有機溶剤の量が
多く水の量が少ないほど顕著に現われるものであり、こ
のために従来、溶剤中にヒドロキシプロピルセルロース
を添加することによって「よれ」を防止することが提案
されている(特開昭55−40604号)が、この方法は「よ
れ」の防止に充分有効でない上、ヒドロキシプロピルセ
ルロースを多量に配合する必要があり、このため組成物
の乾燥過程で糊様の粘着性が発現するという不都合があ
る。
発明の特徴 本発明者らは、上記事情に鑑み、水を80%以下の割合で
含み、カルボキシビニルポリマーでゲル化した外用ゲル
組成物における「よれ」の発生を防止し、その使用感を
向上させることにつき鋭意研究を行なった結果、水が80
%以下の外用ゲル組成物中に1%水溶液の粘度が100cps
以上であるヒドロキシプロピルメチルセルロースを配合
すると共にベンジルアルコールを配合することにより、
上記目的が効果的に達成され、「よれ」の発生が効果的
に抑制された外用ゲル組成物が得られることを知見し
た。
含み、カルボキシビニルポリマーでゲル化した外用ゲル
組成物における「よれ」の発生を防止し、その使用感を
向上させることにつき鋭意研究を行なった結果、水が80
%以下の外用ゲル組成物中に1%水溶液の粘度が100cps
以上であるヒドロキシプロピルメチルセルロースを配合
すると共にベンジルアルコールを配合することにより、
上記目的が効果的に達成され、「よれ」の発生が効果的
に抑制された外用ゲル組成物が得られることを知見し
た。
即ち、本発明者らは、カルボキシビニルポリマーをゲル
化剤として水が80%以下の外用ゲル組成物を製造する場
合、そのままでは組成物の使用時に「よれ」が生じる問
題があり、この場合に1%水溶液の粘度が100cpsより小
さいヒドロキシプロピルメチルセルロースを配合して
も、「よれ」が生じるものであったが、1%水溶液の粘
度が100cps以上であるヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースを配合した場合は「よれ」の発生が抑制され、使用
感が向上するという特異的な効果が生じることを知見し
た。更にこの場合、ベンジルアルコールを併用すると
「よれ」が確実になくなることを見い出した。またポリ
アクリル酸又はその塩を配合することにより、汗などの
微量の塩分によって粘度が低下しすぎ、手にとろうとし
ても表面が液状化するため手にとれないというカルボキ
シビニルポリマーをゲル化剤とする従来の外用ゲル組成
物の問題点を確実に解決し得ることを知見した。
化剤として水が80%以下の外用ゲル組成物を製造する場
合、そのままでは組成物の使用時に「よれ」が生じる問
題があり、この場合に1%水溶液の粘度が100cpsより小
さいヒドロキシプロピルメチルセルロースを配合して
も、「よれ」が生じるものであったが、1%水溶液の粘
度が100cps以上であるヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースを配合した場合は「よれ」の発生が抑制され、使用
感が向上するという特異的な効果が生じることを知見し
た。更にこの場合、ベンジルアルコールを併用すると
「よれ」が確実になくなることを見い出した。またポリ
アクリル酸又はその塩を配合することにより、汗などの
微量の塩分によって粘度が低下しすぎ、手にとろうとし
ても表面が液状化するため手にとれないというカルボキ
シビニルポリマーをゲル化剤とする従来の外用ゲル組成
物の問題点を確実に解決し得ることを知見した。
また、本出願人は、既に水を80%以下の割合で含み、カ
ルボキシビニルポリマーでゲル化した外用組成物にヒド
ロキシエチルセルロースを配合することにより、同じ課
題を解決している(特願昭59−189432号)が、このヒド
ロキシエチルセルロースを用いた外用ゲル組成物は、比
較的高温下で長期間保存した場合、形成されたゲルが皮
膚に塗布、塗擦しにくいゼリー状に変化する場合があ
る。しかし、ヒドロキシプロピルメチルセルロースが使
用する場合には、比較的高温下に長期間保存した後でも
ゼリー化がなく、塗布、塗擦し易い良好なゲル状態を維
持することを見い出し、本発明をなすに至ったものであ
る。
ルボキシビニルポリマーでゲル化した外用組成物にヒド
ロキシエチルセルロースを配合することにより、同じ課
題を解決している(特願昭59−189432号)が、このヒド
ロキシエチルセルロースを用いた外用ゲル組成物は、比
較的高温下で長期間保存した場合、形成されたゲルが皮
膚に塗布、塗擦しにくいゼリー状に変化する場合があ
る。しかし、ヒドロキシプロピルメチルセルロースが使
用する場合には、比較的高温下に長期間保存した後でも
ゼリー化がなく、塗布、塗擦し易い良好なゲル状態を維
持することを見い出し、本発明をなすに至ったものであ
る。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
発明の構成 本発明に係る外用ゲル組成物は、水を組成物全体の80%
以下、特に70%以下、ゲル化剤としてカルボキシビニル
ポリマーを組成物全体の0.2〜1.5%、特に0.5〜1.5配合
した外用ゲル組成物において、1%水溶液の粘度が100c
ps以上であるヒドロキシプロピルメチルセルロースを組
成物全体の0.05〜0.5%配合したものであり、フェイス
クリーム、外傷剤、外用消炎鎮痛剤、皮膚疾患治療剤、
かゆみ止め剤など、皮膚等に塗布する用途に使用するも
のである。
以下、特に70%以下、ゲル化剤としてカルボキシビニル
ポリマーを組成物全体の0.2〜1.5%、特に0.5〜1.5配合
した外用ゲル組成物において、1%水溶液の粘度が100c
ps以上であるヒドロキシプロピルメチルセルロースを組
成物全体の0.05〜0.5%配合したものであり、フェイス
クリーム、外傷剤、外用消炎鎮痛剤、皮膚疾患治療剤、
かゆみ止め剤など、皮膚等に塗布する用途に使用するも
のである。
本発明においては、このように特定のヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースを配合したことにより、水が80%以
下、特に70%以下の系をカルボキシビニルポリマーでゲ
ル化した場合に生じる使用時の「よれ」を良好に防止
し、かつ外用ゲル組成物の保存安定性を増大させたもの
である。
ルメチルセルロースを配合したことにより、水が80%以
下、特に70%以下の系をカルボキシビニルポリマーでゲ
ル化した場合に生じる使用時の「よれ」を良好に防止
し、かつ外用ゲル組成物の保存安定性を増大させたもの
である。
ここで、本発明において、カルボキシビニルポリマーと
しては、分子内にカルボキシル基を有する分子量約1000
000〜3000000の範囲のものがいずれも使用し得、具体的
にはB.F.Goodrich社製のカルボポール934,940,941、和
光純薬社製のハイビスワコー103,104,105、日本純薬社
製のジュンロンPW110,111等が用いられ得る。なお、本
発明においてはこれらカルボキシビニルポリマーの1種
を単独で使用しても2種以上を併用するようにしてもよ
い。
しては、分子内にカルボキシル基を有する分子量約1000
000〜3000000の範囲のものがいずれも使用し得、具体的
にはB.F.Goodrich社製のカルボポール934,940,941、和
光純薬社製のハイビスワコー103,104,105、日本純薬社
製のジュンロンPW110,111等が用いられ得る。なお、本
発明においてはこれらカルボキシビニルポリマーの1種
を単独で使用しても2種以上を併用するようにしてもよ
い。
この場合、カルボキシビニルポリマーは必要により塩基
性物質で中和することができ、これによってゲルの性状
を適宜調整することができる。ここで、カルボキシビニ
ルポリマーの中和に使用し得る塩基性物質としては、メ
チルアミン、エチルアミン、プロピルアミン等のアルキ
ルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピ
ルアミン等のジアルキルアミン、トリメチルアミン、ト
リエチルアミン、トリプロピルアミン等のトリアルキル
アミン、メタノールアミン、エタノールアミン、プロパ
ノールアミン等のアルカノールアミン、ジメタノールア
ミン、ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン、ジ
ブタノールアミン等のジアルカノールアミン、トリメタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、トリプロパノー
ルアミン、トリブタノールアミン等のトリアルカノール
アミン、トリメチロールアミノメタン、ジフェンヒドラ
ミン、ジブカイン塩基、イプシロンアミノカプロン酸な
どの有機アミン系塩基、更にアンモニア、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムなどの無機塩基等を使用し得る
が、水含量が少ない場合には溶解度の点から有機アミン
系塩基が好適に使用し得、なかでも調製の容易さの点か
らアルカノールアミン系が特に好ましい。なお、上記塩
基性物質の配合量はカルボキシビニルポリマーの当量中
和量以下とすることが好ましい。
性物質で中和することができ、これによってゲルの性状
を適宜調整することができる。ここで、カルボキシビニ
ルポリマーの中和に使用し得る塩基性物質としては、メ
チルアミン、エチルアミン、プロピルアミン等のアルキ
ルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピ
ルアミン等のジアルキルアミン、トリメチルアミン、ト
リエチルアミン、トリプロピルアミン等のトリアルキル
アミン、メタノールアミン、エタノールアミン、プロパ
ノールアミン等のアルカノールアミン、ジメタノールア
ミン、ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン、ジ
ブタノールアミン等のジアルカノールアミン、トリメタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、トリプロパノー
ルアミン、トリブタノールアミン等のトリアルカノール
アミン、トリメチロールアミノメタン、ジフェンヒドラ
ミン、ジブカイン塩基、イプシロンアミノカプロン酸な
どの有機アミン系塩基、更にアンモニア、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムなどの無機塩基等を使用し得る
が、水含量が少ない場合には溶解度の点から有機アミン
系塩基が好適に使用し得、なかでも調製の容易さの点か
らアルカノールアミン系が特に好ましい。なお、上記塩
基性物質の配合量はカルボキシビニルポリマーの当量中
和量以下とすることが好ましい。
本発明の外用ゲル組成物は、上述したように、水を上記
範囲で含み、これに1%水溶液の粘度が100cps以上のヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースを配合した系を上記
のカルボキシビニルポリマーでゲル化するものである
が、この場合本発明で用いる1%水溶液の粘度が100cps
以上であるヒドロキシプロピルメチルセルロースとして
は、具体的に信越化学社製のメトローズ90SH30000、同9
0SH15000、同90SH4000、同65SH1500、同60SH4000、松本
油脂製薬社製のマーポローズ65MP4000、同90MP15000、
同90MP30000等を使用し得る。
範囲で含み、これに1%水溶液の粘度が100cps以上のヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースを配合した系を上記
のカルボキシビニルポリマーでゲル化するものである
が、この場合本発明で用いる1%水溶液の粘度が100cps
以上であるヒドロキシプロピルメチルセルロースとして
は、具体的に信越化学社製のメトローズ90SH30000、同9
0SH15000、同90SH4000、同65SH1500、同60SH4000、松本
油脂製薬社製のマーポローズ65MP4000、同90MP15000、
同90MP30000等を使用し得る。
なお、本発明においては、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロースとして1%水溶液の粘度が700cps以上のものを
特に好ましく用いることができる。また、その配合量は
組成物全体の0.05〜0.5%、好ましくは、0.1〜0.5%で
あり、配合量が0.05%より少ないと「よれ」の防止効果
が十分発揮されず、また0.5%より多いと塗布後乾燥過
程で糊様の粘着性が発現する不都合が生じる。
ルロースとして1%水溶液の粘度が700cps以上のものを
特に好ましく用いることができる。また、その配合量は
組成物全体の0.05〜0.5%、好ましくは、0.1〜0.5%で
あり、配合量が0.05%より少ないと「よれ」の防止効果
が十分発揮されず、また0.5%より多いと塗布後乾燥過
程で糊様の粘着性が発現する不都合が生じる。
ここで、本発明組成物に有機溶剤を配合する場合、その
種類に制限はないが、エチルアルコール等の低級アルコ
ール、プロピレングリコール、1.3−ブチレングリコー
ル等の低級ジオール、グリセリン等の低級トリオール、
ポリエチレングリコール等を用いることができる。な
お、エチルアルコールについては各種変性アルコールを
使用することができる。
種類に制限はないが、エチルアルコール等の低級アルコ
ール、プロピレングリコール、1.3−ブチレングリコー
ル等の低級ジオール、グリセリン等の低級トリオール、
ポリエチレングリコール等を用いることができる。な
お、エチルアルコールについては各種変性アルコールを
使用することができる。
本発明組成物には、上記成分を加え、ベンジルアルコー
ルを配合するもので、これによってヒドロキシプロピル
メチルセルロースとベンジルアルコールが相乗的に作用
し、組成物の「よれ」がいっそう確実に防止される。こ
の場合、ベンジルアルコールの配合量は組成物全体の0.
5〜5%、特に1〜5%とすることが好ましい。
ルを配合するもので、これによってヒドロキシプロピル
メチルセルロースとベンジルアルコールが相乗的に作用
し、組成物の「よれ」がいっそう確実に防止される。こ
の場合、ベンジルアルコールの配合量は組成物全体の0.
5〜5%、特に1〜5%とすることが好ましい。
更に、本発明組成物には、ポリアクリル酸又はその塩を
配合することが好ましく、これにより組成物の「手への
とりにくさ」が改善される。即ち、有機溶剤を含む溶剤
をカルボキシビニルポリマーでゲル化した組成物は、汗
等に含まれる微量の塩分によってゲルが崩壊し、液状化
して粘度が著しく低下するため、組成物を手にとろうと
してもそれが手、指から流れ落ちて手にとりにくいとい
う問題があり、これに対してあらかじめ組成物中に微量
の塩化ナトリウムを添加しておくことが提案されている
(特開昭55−40604号)が、この方法は上記問題点の改
良に充分有効でない上、製品の粘度が著しく低く抑えら
れるため、組成物が軟膏としては使用し難くなるという
欠点があるのに対し、上述したようにポリアクリル酸又
はその塩を配合することにより、組成物の粘度が微量の
塩分によって著しく低下することが防止され、組成物が
手にとり易くなるものである。ここで、ポリアクリル酸
又はその塩としては架橋型でなく直鎖状のものが好まし
く、またポリアクリル酸又はその塩の配合量は組成物全
体の0.05〜0.5%、特に0.05〜0.3%とすることが好まし
い。なお、ポリアクリル酸又はその塩としては日本純薬
社製のジュリマーAC−10SH、同10H、東亜合成社製
のアロンA−10H等を好適に使用し得る。
配合することが好ましく、これにより組成物の「手への
とりにくさ」が改善される。即ち、有機溶剤を含む溶剤
をカルボキシビニルポリマーでゲル化した組成物は、汗
等に含まれる微量の塩分によってゲルが崩壊し、液状化
して粘度が著しく低下するため、組成物を手にとろうと
してもそれが手、指から流れ落ちて手にとりにくいとい
う問題があり、これに対してあらかじめ組成物中に微量
の塩化ナトリウムを添加しておくことが提案されている
(特開昭55−40604号)が、この方法は上記問題点の改
良に充分有効でない上、製品の粘度が著しく低く抑えら
れるため、組成物が軟膏としては使用し難くなるという
欠点があるのに対し、上述したようにポリアクリル酸又
はその塩を配合することにより、組成物の粘度が微量の
塩分によって著しく低下することが防止され、組成物が
手にとり易くなるものである。ここで、ポリアクリル酸
又はその塩としては架橋型でなく直鎖状のものが好まし
く、またポリアクリル酸又はその塩の配合量は組成物全
体の0.05〜0.5%、特に0.05〜0.3%とすることが好まし
い。なお、ポリアクリル酸又はその塩としては日本純薬
社製のジュリマーAC−10SH、同10H、東亜合成社製
のアロンA−10H等を好適に使用し得る。
本発明の外用ゲル組成物には、その種類又は使用目的等
に応じて、香料、それに殺菌剤、局麻剤、抗ヒスタミン
剤、消炎鎮痛剤、収れん剤、サルフア剤、ビタミン剤、
抗真菌剤、末梢神経麻痺剤、血行促進剤、副腎皮質ホル
モン、昆虫忌避剤、生薬エキス、チンキ、生薬粉末など
の生理活性を有する薬物等の1種又は2種以上を組成物
全体の0〜30%程度配合し得る。
に応じて、香料、それに殺菌剤、局麻剤、抗ヒスタミン
剤、消炎鎮痛剤、収れん剤、サルフア剤、ビタミン剤、
抗真菌剤、末梢神経麻痺剤、血行促進剤、副腎皮質ホル
モン、昆虫忌避剤、生薬エキス、チンキ、生薬粉末など
の生理活性を有する薬物等の1種又は2種以上を組成物
全体の0〜30%程度配合し得る。
本発明外用ゲル組成物の製造法には特に制限はなく、通
常の方法により製造し得る。
常の方法により製造し得る。
発明の効果 以上説明したように、本発明に係る外用ゲル組成物は、
水が80%以下の外用ゲル組成物において、ゲル化剤とし
てカルボキシビニルポリマーを組成物全体の0.2〜1.5
%、1%水溶液の粘度が100cps以上であるヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースを組成物全体の0.05〜0.5%配
合すると共に、ベンジルアルコールを組成物全体の0.5
〜5重量%配合したことにより、「よれ」の発生が効果
的に防止され、また保存安定性が良好なものである。
水が80%以下の外用ゲル組成物において、ゲル化剤とし
てカルボキシビニルポリマーを組成物全体の0.2〜1.5
%、1%水溶液の粘度が100cps以上であるヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースを組成物全体の0.05〜0.5%配
合すると共に、ベンジルアルコールを組成物全体の0.5
〜5重量%配合したことにより、「よれ」の発生が効果
的に防止され、また保存安定性が良好なものである。
次に実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明す
る。
る。
カルボキシビニルポリマーをゲル化剤とした下記表に示
す組成の実施例及び比較例の外用ゲル組成物を常法によ
り調製した。
す組成の実施例及び比較例の外用ゲル組成物を常法によ
り調製した。
次に、各組成物の「よれ」及び「手へのとり易さ」を下
記評価基準により官能評価した。結果を表に併記する。
記評価基準により官能評価した。結果を表に併記する。
「よれ」の評価基準 ◎:塗布時、塗擦時に「よれ」が全く生じない。
○:塗布時、塗擦時に「よれ」がほとんど生じない。
×:塗布時、塗擦時に「よれ」が生じる。
「手へのとり易さ」の評価基準 ○:手にとり易い。
△:液状化して手、指よりややすべり、ややとりにく
い。
い。
×:液状化して手、指よりすべってしまい、とりにく
い。
い。
表の結果より、ゲル組成物に有機溶媒を配合することに
より「よれ」が発生し、かつ組成物が手にとりにくくな
ることが認められると共に、組成物に1%水溶液の粘度
が高いヒドロキシプロピルメチルセルロースを配合する
ことにより有機溶媒を含む場合でも「よれ」の発生が良
好に抑制されることが知見された。また、この場合ベン
ジルアルコールを配合することによって「よれ」の発生
がより確実に防止されるものであった。また、ポリアク
リル酸を配合することにより、組成物の表面粘度が微量
の塩分によって低下しすぎて手に取りにくくなるのを防
止できることが認められた。
より「よれ」が発生し、かつ組成物が手にとりにくくな
ることが認められると共に、組成物に1%水溶液の粘度
が高いヒドロキシプロピルメチルセルロースを配合する
ことにより有機溶媒を含む場合でも「よれ」の発生が良
好に抑制されることが知見された。また、この場合ベン
ジルアルコールを配合することによって「よれ」の発生
がより確実に防止されるものであった。また、ポリアク
リル酸を配合することにより、組成物の表面粘度が微量
の塩分によって低下しすぎて手に取りにくくなるのを防
止できることが認められた。
また、実施例2に示されるゲル(ゲルA)及び同ゲルに
おいてヒドロキシプロピルメチルセルロースに代えて同
量のヒドロキシエチルセルロース(HEC QP52000H)を使
用したゲル(ゲルB)を夫夫ポリチューブに充填し、こ
れらを40℃,75%RH下に3ヶ月間放置した。この放置後
のゲルの状態を調べたところ、ゲルAは変化しなかった
のに対し、ゲルBはゼリー状に変化しており、皮膚への
塗布が困難であった。
おいてヒドロキシプロピルメチルセルロースに代えて同
量のヒドロキシエチルセルロース(HEC QP52000H)を使
用したゲル(ゲルB)を夫夫ポリチューブに充填し、こ
れらを40℃,75%RH下に3ヶ月間放置した。この放置後
のゲルの状態を調べたところ、ゲルAは変化しなかった
のに対し、ゲルBはゼリー状に変化しており、皮膚への
塗布が困難であった。
Claims (2)
- 【請求項1】水が80重量%以下の外用ゲル組成物におい
て、ゲル化剤としてカルボキシビニルポリマーを組成物
全体の0.2〜1.5重量%及び1%水溶液の粘度が100cps以
上であるヒドロキシプロピルメチルセルロースを組成物
全体の0.05〜0.5重量%配合すると共に、ベンジルアル
コールを組成物全体の0.5〜5重量%配合した外用ゲル
組成物。 - 【請求項2】ポリアクリル酸又はその塩を組成物全体の
0.05〜0.5重量%配合した特許請求の範囲第1項記載の
組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60191614A JPH0761958B2 (ja) | 1985-08-30 | 1985-08-30 | 外用ゲル組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60191614A JPH0761958B2 (ja) | 1985-08-30 | 1985-08-30 | 外用ゲル組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6251626A JPS6251626A (ja) | 1987-03-06 |
JPH0761958B2 true JPH0761958B2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=16277561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60191614A Expired - Lifetime JPH0761958B2 (ja) | 1985-08-30 | 1985-08-30 | 外用ゲル組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0761958B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63270614A (ja) * | 1986-12-27 | 1988-11-08 | Hisamitsu Pharmaceut Co Inc | 透明ゲル基剤 |
JPH01124491A (ja) * | 1987-11-07 | 1989-05-17 | Kaijirushi Hamono Kaihatsu Center:Kk | シェービングエイド付剃刀 |
JP2533723B2 (ja) * | 1992-12-28 | 1996-09-11 | 東興薬品工業株式会社 | 速乾性ゲルタイプ手指消毒剤 |
JP2013234173A (ja) * | 2012-04-09 | 2013-11-21 | Daiichi Sankyo Healthcare Co Ltd | 口腔用半固形剤 |
JP2014181181A (ja) * | 2013-03-18 | 2014-09-29 | Mikimoto Pharmaceut Co Ltd | 皮膚外用剤 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59116212A (ja) * | 1982-12-23 | 1984-07-05 | Terumo Corp | インドメタシン外用クリ−ム剤およびその製法 |
-
1985
- 1985-08-30 JP JP60191614A patent/JPH0761958B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6251626A (ja) | 1987-03-06 |
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