JPH076169B2 - 斜張ケーブルの架設,緊張方法 - Google Patents
斜張ケーブルの架設,緊張方法Info
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- JPH076169B2 JPH076169B2 JP2122011A JP12201190A JPH076169B2 JP H076169 B2 JPH076169 B2 JP H076169B2 JP 2122011 A JP2122011 A JP 2122011A JP 12201190 A JP12201190 A JP 12201190A JP H076169 B2 JPH076169 B2 JP H076169B2
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Description
された斜張ケーブルをケーブル保護管内に挿入して架設
し、張力を導入する斜張ケーブルの架設緊張方法に関す
る。
トランド(PC鋼より線)で構成される現場製作ケーブル
が多く用いられる。この斜張ケーブルの緊張は、本来1
本の斜張ケーブルを構成する全ストランドを同時に緊張
する一括緊張方式が基本である。
ブルの保護管を足場支保工で支持したり、ハンガーワイ
ヤーで吊って空中に保持しておき、この中にストランド
を挿入するなどの方法で架設しなければならなかった。
しかし、張出し工法で施工する長大斜張橋では足場支保
工を組立てたり、太径のハンガーワイヤーを張ったりす
ることが非効率的であるため、ストランドの挿入に先だ
ち、前記の方法で保護管を保持することは一般的でな
く、斜張ケーブルの一括緊張は行なわれていなかった。
を構成する多数のストランドのうちの数本を先ず保護管
に挿入して緊張し、保護管を空中に保持しておき、この
状態で残りのストランドを1本ずつ挿入し1本ずつ緊張
するか、あるいは残りの全ストランドを挿入してから1
本ずつ緊張する分割緊張方式が採用されていた。
が弾性変形し、先に緊張したストランドの張力が変化す
る。しかし、この変化量はコンクリートのヤング係数や
緊張作業時の温度変化の影響を受けることになる。従っ
て、分割緊張方式は1本の斜材を構成するすべてのスト
ランドの緊張が完了した時点における、斜張ケーブル1
本としての張力を把握しようとする場合、この張力は計
算値として算出しなければならないため、コンクリート
のヤング係数などの影響による誤差を含み精度が悪いと
いう大きな欠点があった。
の目的は、斜張ケーブルの架設に足場支保工などを必要
とせず、1本の斜張ケーブルを構成する多数のストラン
ドを一括緊張して、張力導入の高精度化、作業の高能率
化を図り得る斜張ケーブルの架設、緊張方法を提案する
にある。
ドで構成された斜張ケーブルを架設したケーブル保護管
内に挿入して緊張する方法において、前記多数のケーブ
ル中の数本を先行ストランドとしてケーブル保護管内に
挿入し、先行ストランドを仮緊張してケーブル保護管を
空中に保持し、この状態のケーブル保護管内に残りの多
数の後行ストランドを挿入し一括して緊張した後、先行
ストランドを緊張し所定張力を導入することを特徴とす
る。
び後行ストランドを空中に保持した状態で多数の後行ス
トランドをセンターホールジャッキで一括して緊張する
ので、導入した張力は油圧計で直接読取ることができ、
誤差を生じる様々な要因を除き、精度の高い緊張が可能
となり、かつ架設・緊張の作業性が向上する。多数のス
トランドを一括緊張した後、先行ストランドをあらため
て所定張力となるように緊張するが、その本数が1〜3
本程度で後行ストランドの本数に比べて少ないので後行
ストランドに与える影響は極めて微小な値となり、張力
管理上の問題とはならない。
に図面を用い説明する。
2である。ケーブルの架設に先だち、主桁2上でケーブ
ル保護管3(ポリエチレン製で所定長さの単位体)の中
に螺旋状のスペーサーワイヤーを挿入し、相互に溶着し
てケーブル架設長さとする。この保護管3内にパイロッ
トワイヤー4を挿通する。
け、主塔に取付けたタワークレーン6で吊上げる。続い
て第3図において、保護管3を先端治具5およびパイロ
ットワイヤー4を用いて主塔1に仮止めする。この際パ
イロットワイヤー4の下端は主桁に固定しておく。な
お、第3図において8は主塔に設けたケーブル定着孔,9
はレバーブロックである。
ンド(15mm鋼より線)中の2本を先行ストランド10−1
となし、仮止めした保護管3内に上端部からプッシング
マシン11で押込み挿入する。このストランド10−1を第
5図において、その下端を主桁2に設置したケーブル定
着体に固定し、上端位置に配置したシングルストランド
ジャッキ12で仮緊張する。仮緊張の張力は9.8(t・
f)、ストランド1本当り4.9(t・f)となした。ケ
ーブルサグ(ストランド両端を結ぶ直線に対するストラ
ンドの最大たるみ距離)は500mmであった。
管3を先行ストランド10−1で主塔1と主桁2間の空中
に保持する。第7図において、空中に保持された保護管
3内に主塔1の定着孔8を挿通して後行となる59本のス
トランド10−2をプッシングマシン11で押込み挿入す
る。挿入後に、先行ストランド10−1にかかる張力は2
5.9(t・f)ストランド1本当り、12.95(t・f),
ケーブルサグは2.031mmであった。
管理用のマーキングをするとともに、その下端を主桁2
に設置したケーブル定着体に固定する。後行59本のの全
ストランド10−2をセンターホールジャッキ13で一括緊
張して所定の緊張力を導入し、上端部を主塔1の定着孔
8部分に定着する。この時の後行ストランド10−2の張
力は485.52(t・f)、1本当り8.2(t・f)、先行
ストランド10−1にかかる張力は8.0(t・f)、1本
当り4.0(t・f)であり、ケーブルサグは99mmであっ
た。
トランドジャッキで緊張し、所定の緊張力を導入した
後、定着孔8部分に定着する。この時の後行ストランド
10−2の張力は16.4(t・f)、1本当り8.2(t・
f)後行ストランド10−2にかかる張力は485.48(t・
f)、1本当り8.2(t・f)であり、ケーブルサグは9
7mmであった。最終の工程で先行ストランドを再緊張し
たが、一括緊張した後行ストランド張力は485.52(t・
f)から485.48(t・f)に僅か変化したのみで、スト
ランド1本としては無視できる値であった。
ドの大多数の張力をまとめて直接的に測定するので、従
来の分割緊張方式に 比べ高い精度で緊張力を導入できる。
を要したが、この一括緊張方式では緊張に要した時間は
半日程度であり、作業能率が著しく向上した。
あり、張出し工法の斜張橋にも適用できるので適用範囲
が広く、かつ工程の合理化が達成できる。
を工程順に示す斜張橋の側面図、第1,2,3,4,7図(b)
はそれぞれ、ケーブル保護管上端部の拡大図、第3図
(c)はケーブル保護管下端部の拡大図である。 1……主塔,2……主桁,3……ケーブル保護管,4……パイ
ロットワイヤー,5……吊上げ治具,6……タワークレー
ン,7……ウインチ,8……ケーブル定着孔,9……レバーブ
ロック,10−1……先行ストランド,10−2……後行スト
ランド,11……プッシングマシン,12……シングルストラ
ンドジャッキ,13……センターホールジャッキ
Claims (1)
- 【請求項1】多数のストランドで構成された斜張橋の斜
張ケーブルを架設したケーブル保護管内に挿入して緊張
する方法において、前記多数のストランド中の数本を先
行ストランドとしてケーブル保護管内に挿入し、先行ス
トランドを仮緊張してケーブル保護管を空中に保持し、
この状態のケーブル保護管内に残りの多数の後行ストラ
ンドを挿入し一括して緊張した後、先行ストランドを緊
張し所定張力を導入することを特徴とする斜張ケーブル
の架設,緊張方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2122011A JPH076169B2 (ja) | 1990-05-11 | 1990-05-11 | 斜張ケーブルの架設,緊張方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2122011A JPH076169B2 (ja) | 1990-05-11 | 1990-05-11 | 斜張ケーブルの架設,緊張方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0416605A JPH0416605A (ja) | 1992-01-21 |
JPH076169B2 true JPH076169B2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=14825363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2122011A Expired - Fee Related JPH076169B2 (ja) | 1990-05-11 | 1990-05-11 | 斜張ケーブルの架設,緊張方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH076169B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2849070B1 (fr) * | 2002-12-18 | 2005-03-04 | Freyssinet Int Stup | Procede de montage d'un hauban |
FR2858987B1 (fr) * | 2003-08-20 | 2006-02-17 | Freyssinet Int Stup | Procede de montage d'un hauban |
JP4847805B2 (ja) * | 2006-06-28 | 2011-12-28 | 株式会社エスイー | 斜張ケーブルの架設方法 |
JP5365834B2 (ja) * | 2008-09-18 | 2013-12-11 | 清水建設株式会社 | ケーブルへの張力導入方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0711123B2 (ja) * | 1987-11-26 | 1995-02-08 | 鹿島建設株式会社 | 斜張橋における斜材ケーブルの架設方法 |
-
1990
- 1990-05-11 JP JP2122011A patent/JPH076169B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0416605A (ja) | 1992-01-21 |
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