JPH076107B2 - 流体処理装置 - Google Patents

流体処理装置

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JPH076107B2
JPH076107B2 JP59159224A JP15922484A JPH076107B2 JP H076107 B2 JPH076107 B2 JP H076107B2 JP 59159224 A JP59159224 A JP 59159224A JP 15922484 A JP15922484 A JP 15922484A JP H076107 B2 JPH076107 B2 JP H076107B2
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二三夫 澤田
竜二 中村
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は紡績糸調の複合捲回糸を得る流体処理装置に関
するものである。
(従来技術) 従来、紡績糸調加工糸を得るための流体処理装置として
は、高速攪乱流領域に糸を走行させ、糸に複雑な交絡と
ループ、毛羽を与えるものが多く、所謂タスランノズル
と称されるものに類するものが大部分であり、これらを
用いた多くの方法、糸が提供されている。
これらの流体処理装置による加工糸は、糸の形成方法
上、ループ、毛羽等を伴った三次元的なランダムな絡み
合いを有するものであり、従ってバルキー感に富んだウ
ォームな風合のものが得られるが、反面、風合に充実感
がなく、ふかついた感じを与え、また外観的にも乱反射
が大で光沢に乏しく、高級感に欠ける欠点があった。
従来も特開昭58-8146号公報、特公昭47-36225号公報等
で糸形成方法が提案されている。即ち、旋回流を利用し
て得られる前記方法による加工糸は、芯糸の周囲に別に
供給された鞘糸が捲き付いたものであり、これらの方法
によれば、加工糸表層の鞘糸はほぼ一定方向に芯糸に捲
き付いており、光沢に富んだ紡績糸調加工糸が得られ、
また外観的には捲き付きによる撚集束であるため、紡績
糸に近くふかつき感も少なく、良好なものを得ることが
できる。
第3図は、例えば特開昭58-8146号公報にも開示されて
いる従来例にみられる流体処理装置の概略断面図であ
る。第3図において、1は芯糸、2は糸通路、3は糸通
路入口、4は糸通路出口、5は鞘糸6を空気流体と共に
糸通路内に供給する空気噴射孔である。しかしこの場合
には、芯糸1に比べて過剰に供給された鞘糸6は、大き
くたるんだループとなり、旋回流の作用で芯糸1の周囲
を旋回し捲き付きを生ずるが、旋回流は芯糸1の走行方
向と逆方向に移動し、供給された鞘糸6は芯糸の上流側
へ流されながら芯糸への捲き付きを生ずる。
従って、実際の捲き付き点は、空気噴射孔5の開口位置
より上流側へかなりの巾をもって生じてしまい、空気噴
射孔5の開口位置より上流側で捲き付きが形成された場
合には、新たに供給される鞘糸6がすでに生じている捲
き付き点と、空気噴射孔5の開口位置との間で、大きく
たるんだループとなって捲き付きを生ずる。これが芯糸
1の走行と相まって、一度捲き付きが形成された点に何
重にも積み重ねられるケースも生じ、得られる加工糸は
長手方向に捲き付き量のばらつきの多いスラブ糸状や節
糸状のものとなってしまう。
即ち、これらの従来方法で用いられる装置によれば、芯
糸の長手方向に鞘糸の捲き付き量のばらつきが多く、加
工糸の外観は極めて凹凸の大きいスラブ糸又は節糸的な
ものとなり易く、長手方向に比較的均一な外観を与える
ことは難かしかった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は長手方向に均一な外観が得難い等の前記従来の
問題点を解決しようとするもので、糸の長手方向の糸斑
を抑制し、均一性と光沢のある紡績糸調の複合捲回糸を
製造しうる流体処理装置を提供しようとするものであ
る。
(問題点を解決するための手段) このため本発明は、入口から出口へ芯糸が走行する管状
の糸通路の出口側の側壁に鞘糸供給路及び空気噴射孔を
有し、少なくとも前記噴射孔の空気噴射口が糸通路断面
の接線方向に向けて開口してなる流体処理装置であっ
て、前記鞘糸供給路と前記空気噴射孔とが共用され、糸
通路の出口が出口側の糸通路の円周側壁から入口側に凸
設させた円錐体の頂点部に設けられると共に、糸通路の
出口を糸通路の入口の径より小径とし、かつ同出口が空
気噴射孔の開口位置より糸通路の上流側に位置させてな
る構成を有し、これを問題点解決のための手段とするも
のである。
(作用) さて前記構成において、鞘糸の捲き付きが形成された部
分は、芯糸の走行と共に移動して出口から外部に取り出
され、更に新しく走行して来る芯糸へ順次連続して鞘糸
の捲き付きが継続される。また空気噴射孔より空気流体
と共に供給された鞘糸が、直接芯糸には捲き付かず、円
錐体の円錐面を旋回流と共に旋回しながらスムーズに移
行し、大きなループを作って周回し、円錐体の先端のご
く限られた部分で芯糸に捲き付き、旋回流で締め付けら
れることにより、強い捲き付きが生ずる。
(実施例) 以下本発明の実施例を図面について説明すると、第1図
〜第2図は本発明の流体処理装置の実施例を示し、芯糸
1が走行する管状の糸通路2の出口側の側壁17に、鞘糸
6の供給路を空気噴射孔5と一致させて形成し、同空気
噴射孔5の空気噴射口が糸通路断面の接線方向開口して
なり、糸通路2の出口4が出口側の糸通路の円周側壁か
ら入口側に凸設させた円錐体7の頂点部に設けられると
共に、糸通路2の出口4を糸通路2の入口3の径より小
径とし、かつ同出口4が空気噴射孔5の開口位置より糸
通路2の上流側に位置させてなる流体処理装置である。
本発明においては、基本的には複合捲回糸の形成原理
は、従来法と変わるものではないが、空気噴射孔5を鞘
糸6の供給路に使用すると共に、糸通路2の出口4が空
気噴射孔5の開口位置よりも上流側に位置しているた
め、鞘糸6は空気噴射孔5の開口から糸通路内に投入さ
れる際に、高圧縮空気が急激に拡散して、鞘糸6を構成
する繊維が互いにつながりの弱い開繊状態となり、鞘糸
6が全体として極めて柔軟で且つ均斉に芯糸1に捲き付
きやすく、芯糸1との加撚及び絡合が安定して行える。
特に、糸通路2の出口4が空気噴射孔5の開口位置より
も上流側に位置させることは、鞘糸6の捲き付きが形成
された部分が芯糸1の走行と共に移動し、直ちに出口4
から外部に取り出され、従って、更に新しく走行してく
る芯糸1へ順次連続して鞘糸6の捲き付きが継続され
る。また、糸通路2の出口4が入口側に凸設させた円錐
体7の頂点部に設けてあるため、空気噴射孔5より空気
流体と共に供給された鞘糸6が、直接芯糸1には捲き付
かず、円錐体7の円錐面を旋回流と共に旋回しながらス
ムーズに移行し、大きなループをつくって周回し、円錐
体7の先端の極く限られた部分で芯糸1に捲き付き、旋
回流で締め付けられることにより、強い捲き付きが生ず
る。なお、空気噴射孔5は1個だけでなく、複数個設け
てもよい。
円錐体7の角度θとしては、50〜120°の範囲であるこ
とが好ましい。即ち、角度θが余り小さいと、円錐体7
に鞘糸6が捲き付いてしまい、逆に角度θが余り大きい
と、空気噴射孔5の開口位置で糸通路2の径をかなり大
きくせねばならず、装置の大型化、空気使用量の増大を
招き好ましくない。
また糸通路2の入口3の径は、旋回流を形成する空気流
体の糸通路2の上流への移動を行なう上で、糸通路2の
出口4の径より大きくすることが必要であるが、旋回流
の移動をより効果的に行なわせる点から、空気噴射孔5
の開口位置での糸通路2の内径と同じとするよりはそれ
より小さくすることが好ましい。なお、糸通路2の出口
4の径は、鞘糸6の芯糸1への捲き付きにより形成され
た糸が通過しうる大きさであることは勿論である。
第2図は本発明の流体処理装置の他の実施例の断面図を
示す。第2図において空気噴射孔5から糸通路2へ噴射
されて生じた旋回流は、糸通路2の上流へ移動するが、
入口3が空気噴射孔5の開口位置での糸通路2の径より
小径となっているため、旋回流は加速されて強いものと
なり、かつ旋回半径が小さくなって行き、捲き付きがよ
り強固に行なわれ、糸全体の集束性を向上しうる。
以下本発明を下記具体例により説明する。
例1 芯糸としてポリエステル紡績糸60番手、鞘糸としてトリ
アセテートフィラメント55d/15fを用い、第2図に示す
装置にて糸通路出口の位置を種々変更し、第1表に示す
条件で流体処理を行なったところ、第1表に示す集束性
を示した。
但し、lは糸通路中線線上における空気噴射孔開口位置
と糸通路出口位置との距離。
流体処理条件 空気噴射孔開口位置での糸通路径: 30mmφ 糸通路入口径 : 10mmφ 糸通路出口径 : 2mmφ 円錐体角度 : 85° 芯糸供給速度 : 40m/分 鞘糸供給速度 :400m/分 糸引き出し速度: 40m/分 空気圧 : 1.0kg/cm2 第1表でl≧0、即ち糸通路出口を、空気噴射孔の開口
位置よりも上流に位置させることにより、糸の外観はほ
ぼ均一な形態が保持された複合捲回糸となり、l<0、
即ち糸通路出口を下流に位置させると鞘糸がずり動き易
く、このため糸通路内に鞘糸がたまり、糸切れが生じ易
くなる。
例2 芯糸としてポリエステル紡績糸60番手、鞘糸としてトリ
アセテートフィラメント55d/15fを用い、第2図に示す
装置にて芯糸供給速度を種々変更して流体処理したとこ
ろ、第2表に示す結果が得られた。
流体処理条件 装置の糸通路出口位置距離lを+5mmとした以外の条件
は、具体例1と同じ。
そして芯糸を40m/分以下、即ち緊張下で走行させた場合
には、外観上糸斑の少ない、光沢のある複合捲回糸が得
られた。
例3 芯糸としてポリエステル紡績糸、鞘糸としてトリアセテ
ートフィラメント45d/12fを用い、第2図に示す装置に
て次の条件にて流体処理を行なった。
流体処理条件 芯糸供給速度 : 35m/分 鞘糸供給速度 :350m/分 糸引き出し速度: 40m/分 なお、装置の糸通路出口位置距離lを+10mmとした以外
の条件は具体例1と同じ。
得られた複合捲回糸は全体的に糸斑が少なく、光沢感を
有し、充実感も高いものであり、ループも比較的小さく
まとまっていた。また集束性も良好で、鞘糸のずり動き
がなく、後工程、製織工程での通過性は全く問題がな
く、製繊製品はさらりとした清涼感のある紡績糸調の好
ましい風合を有するものであった。
(発明の効果) 以上詳細に説明した如く本発明の流体処理装置は構成さ
れているので、空気噴射孔より空気流体により強制的に
過剰供給された鞘糸の芯糸への捲き付き点の位置が安定
化され、芯糸の走行移動分だけ捲き付きが移動してい
く。従って糸通路の出口から引き出された糸は、長手方
向に大きな糸斑がなく、しかも表層は鞘糸が一定方向に
捲き付き、光沢のある紡績糸調の複合捲回糸が得られ
る。
また本発明の流体処理装置を効果的に使用するために
は、糸通路を走行する芯糸の張力を比較的高目に設定す
ることが望ましい。更に芯糸が低張力で走行する場合に
は、芯糸が糸通路内でバルーニングを生じ、これが糸通
路内での鞘糸の動きを乱すことになり、捲き付き位置の
安定化が阻害され、糸斑を大きくする。
従って本発明装置は、比較的構造の簡易な装置でありな
がら、光沢の発揮できる糸構造で、しかも糸全体の均一
観にすぐれた複合捲回糸を製造し得るものであり、その
工業的価値は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は夫々本発明の異なる実施例の流体処
理装置の断面図、第3図は従来における流体処理装置の
概略断面図である。 図の主要部分の説明 1……芯糸、2……糸通路 3……糸通路入口、4……糸通路出口 5……空気噴射孔、6……鞘糸 7……円錐体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入口から出口へ芯糸が走行する管状の糸通
    路の出口側の側壁に鞘糸供給路及び空気噴射孔を有し、
    少なくとも前記噴射孔の空気噴射口が糸通路断面の接線
    方向に向けて開口してなる流体処理装置であって、前記
    鞘糸供給路と前記空気噴射孔とが共用され、糸通路の出
    口が出口側の糸通路の円周側壁から入口側に凸設させた
    円錐体の頂点部に設けられると共に、糸通路の出口を糸
    通路の入口の径より小径とし、かつ同出口が空気噴射孔
    の開口位置より糸通路の上流側に位置させてなることを
    特徴とする流体処理装置。
  2. 【請求項2】糸通路の出口の径d1、糸通路の入口の径d2
    及び空気噴射孔の開口位置での糸通路の径d3が d1<d2≦d3 なる関係を満足することを特徴とすると特許請求の範囲
    第1項記載の流体処理装置。
JP59159224A 1984-07-31 1984-07-31 流体処理装置 Expired - Fee Related JPH076107B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS588146A (ja) * 1981-07-09 1983-01-18 東レ・テキスタイル株式会社 節糸ならびにその製造方法および装置
JPS599237A (ja) * 1982-07-01 1984-01-18 三菱レイヨン株式会社 糸条処理ノズル

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