JPH0760997A - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

Info

Publication number
JPH0760997A
JPH0760997A JP21254493A JP21254493A JPH0760997A JP H0760997 A JPH0760997 A JP H0760997A JP 21254493 A JP21254493 A JP 21254493A JP 21254493 A JP21254493 A JP 21254493A JP H0760997 A JPH0760997 A JP H0760997A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ejection
droplets
recording
frequency
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21254493A
Other languages
English (en)
Inventor
Genji Inada
源次 稲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP21254493A priority Critical patent/JPH0760997A/ja
Priority to EP94305627A priority patent/EP0636482B1/en
Priority to AT94305627T priority patent/ATE177996T1/de
Priority to DE69417315T priority patent/DE69417315T2/de
Publication of JPH0760997A publication Critical patent/JPH0760997A/ja
Priority to US08/783,794 priority patent/US5717448A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マルチドロップレット方式を用いたインクジ
ェット記録において、混色を防止し、また記録画像の濃
度を適切に実現し、画質の良好な記録を行う。 【構成】 ブラックとイエローのそれぞれ3個の液滴を
互いに隣接する画素に吐出して、それらの画素を形成す
る場合、ブラックの液滴は、吐出信号Bi、すなわち周
期1/f(fはブラック液滴の吐出周波数)のパルスP
51,P52,P53によって吐出される。これに対
し、イエローの液滴は、吐出信号Yi、すなわち、周期
1/fr (fr はエイロー液滴の吐出周波数)のパルス
P54,P55,P56によって吐出される。ここでf
r は、その吐出口のリフィル周波数より大きなものに設
定され、これによりパルスP54,P55,P56によ
って吐出される液滴は、ブラック液滴より体積は小さく
なる。こ結果、ブラックとイエローの混色を防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
およびインクジェット記録方法に関し、詳しくは複数の
液滴を実質的に同一箇所に着弾させ1つの画素を形成す
る記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、インクを微
小な液滴として記録ヘッドの吐出口より吐出し文字,図
形等の記録を行なうものであり、特にカラーインクジェ
ット記録装置は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロ
ー等のインクで被記録材上にドットを形成するものであ
り、高精細な画像の出力、高速記録の手段としてすぐれ
た利点を有している。
【0003】また、インクジェット記録方式で階調を表
わす方法としては、画像信号の1画素を2値記録の一画
素に対応させ、これをあらかじめ決められたしきい値に
よって2値化し階調を表現する方法(ディザ法)や、特
開昭63−53052号公報等に開示されるような、複
数の液滴の被記録材上の実質的同一箇所に着弾させて1
つのドットを形成し着弾液滴個数の多少によって階調を
得る方法(マルチドロップレット方式)があるが、特に
マルチドロップレット方式は、小さな液滴を吐出可能な
インクジェットヘッドを選ぶことで高解像かつ高階調な
記録を行ない得る方式としてすぐれている。
【0004】図1、図2は画素形成周波数f0 、リフィ
ル周波数以下の吐出周波数fにて実質的同一箇所に最大
5個の液滴を着弾させるマルチドロップレット方式によ
る記録ヘッドの駆動および画素形成を説明するものであ
る。
【0005】すでに述べたように、マルチドロップレッ
ト方式は、複数の液滴を実質的同一箇所をに着弾させ1
つの画素を形成するものであるが、もちろん1個の液滴
により形成されるものも1つの画素を形成するものであ
るが、もちろん1個の液滴により形成されるものも1つ
の画素と考える。
【0006】また、リフィル周波数は図3(a)および
(b)に示すように1個の液滴の吐出により後退したイ
ンクにメニスカス1105が吐出口1104の近傍に復
帰するまでの最短の時間trの逆数として定義すること
ができる。吐出周波数は、このリフィル周波数より小さ
くすることで液滴の吐出状態を安定にすることができる
ため、従来より知られている吐出方法によれば、吐出周
波数はリフィル周波数以下となるように設定されてい
る。
【0007】図1、図2において、記録ヘッドの液路内
に配置されたエネルギー発生素子に吐出信号P21が印
加されると液滴D1が吐出される。1/f時間経過後、
被記録材103上に液滴D1が形成した画素101に少
なくとも一部が重なるように液滴D2が選択的な吐出信
号P22により吐出される。同様に、吐出信号P23、
P24,P25により液滴D3,D4,D5が吐出さ
れ、画素102の形成を完了する。以上の過程で吐出信
号P21、P22、P23、P24、P25の印加の有
無により被記録材上の画素の大きさを変えることができ
る。
【0008】図4は、図1に示す方式を用い、インク吸
収層をもつ被記録材上に下記の組成のブラック色インク
の約10P1の液滴を重ね画素密度400dPiの画像
を形成したときの、液滴個数の反射濃度との関係をあら
わすものである。
【0009】 インク組成:ジエチレングリコール 30 重量% 染料(CI.FB2) 3.0重量% なお、図4において、nは1画素を形成するために被記
録材上に重ねて着弾させた主たる液滴の個数である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したマルチド
ロップレット方式には、以下のような解決すべき課題が
あることが知られている。
【0011】第1に、マルチドロップレット方式により
カラー記録を行う場合の混色に関する問題がある。
【0012】すなわち、インクジェット記録装置による
カラー画像では、特に単色領域同士の境界での定着前の
インクの混色によるにじみによって、画像の輪郭がぼや
け、記録品位が低下する問題がある。
【0013】これに対し、ディザ法のような画素面積を
変調する方式では、ドット単位での混色防止法として吸
水性のよいコート層をもつ専用紙を被記録材としたり、
画素単位の防止法としては、異なった色のドットを千鳥
配列にする方法、同一ラインを複数階のスキャンにより
記録する方法(例えば特開昭63−312155号公
報)が知られている。
【0014】しかし、マルチドロップレット方式に対し
ては、その高解像度,高階調性をいかした混色防止法は
未だ知られておらず、また、上記の3つの防止法のいず
れかをそのまま用いた場合にも、画像出力のランニング
コストが高くなったり、ドットの千鳥配列による画像密
度の低下、複数回スキャンによる記録速度の低下などの
各方法それぞれの問題点がある。
【0015】第2にマルチドロップレット方式により記
録される画像の反射濃度に関する課題がある。
【0016】すなわち、マルチドロップレット方式で階
調数をより多くするためには、被記録材上に液滴が1つ
着弾する毎に反射濃度の増加が小さければよい。また、
画像特性の面からは1画素を形成する液滴数の変化に伴
う反射濃度の変化が液滴の個数によらずほぼ同程度であ
ることが望ましい。しかし、一般的には1画素を形成す
る液滴数nの増加にともない画像の反射濃度の増加の割
合は徐々に変化してしまう。図4に示す例では特性曲線
は上に凸であり、nの増加にともない反射濃度の増加の
割合が低下していることがわかる。また特にnが小さい
場合に反射濃度が大きく変化しているが、このような特
性はハイライト画像の階調表現には好ましくない。
【0017】以上の問題に対して、マルチドロップレッ
ト方式で階調数をより多くし、かつハイライト画像の階
調表現をよくする手段として、より小体積の液滴を被記
録材上で重ねて画素を形成することが考えられる。
【0018】図5は図4で用いたほぼ半分の体積の液滴
により図4と同様の画像パターンを形成したときの反射
濃度の変化を説明するものである。
【0019】図5において液滴数nが2,3,5,6,
8の画素を用いれば、図4とほぼ同じ反射濃度の範囲
で、液滴数の変化に対し反射濃度の変化量の割合をほぼ
一定に設定することができる。
【0020】しかし、画像密度の向上にともないより小
さな体積の液滴が必要である。小体積の液滴を得る方法
としては、液路や吐出口を小さくする方法やインクのメ
ニスカスを液路内に特定のタイミングで後退するように
制御する方法がある。図5に示す特性は、図4に示す特
性を示すインクジェットヘッドにおいてメニスカスを制
御する方法により約5plの液滴体積を形成し得られた
ものである。しかし、各方法において、前者は液路等製
法の点でまた後者は特別な機構を要する点で制約が多
い。さらに前者の場合は特に吐出性能の点でも、かかる
小体積の液滴を長時間安定に吐出させることは液路内の
泡だまりさらに、吐出口の目詰まりの発生などにより困
難である。
【0021】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは液数の液滴を被記
録材上の実質同一箇所に着弾させることにより1つの画
素を形成するマルチドロップレット方式において吐出口
毎に吐出周波数を選択的に用いることで良好な画像品位
を得ることができるインクジェット記録装置およびイン
クジェット記録方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
液滴を吐出するための記録ヘッドを用い、該記録ヘッド
から被記録材に液滴を吐出して画素を形成し該画素を組
合せて記録を行うインクジェット記録装置において、前
記記録ヘッドから、1つ以上の液滴を吐出させ、被記録
材上の実質同一箇所に着弾させて1つの画素を形成する
吐出制御手段と、該吐出制御手段によって吐出される1
つ以上の液滴の吐出周波数を、予め設定された2種類以
上の吐出周波数の中から、当該形成する画素に応じて選
択する選択手段と、を具えたことを特徴とする。
【0023】また、液滴を吐出するための記録ヘッドを
用い、該記録ヘッドから被記録材に液滴を吐出して画素
を形成し該画素を組合せて記録を行うインクジェット記
録装置において、前記記録ヘッドから、1つ以上の液滴
を吐出させ、被記録材上の実質同一箇所に着弾させて1
つの画素を形成する吐出制御手段と、該吐出制御手段に
よって吐出される1つ以上の液滴の吐出周波数を、予め
設定された2種類以上の吐出周波数の中から、当該形成
する画像の種類または当該液滴の数に応じて選択する選
択手段と、を具えたことを特徴とする。
【0024】さらに、被記録材に液滴を吐出して画素を
形成し、該画素を組合せて記録を行うインクジェット記
録方法において、液滴を吐出するための記録ヘッドを用
意し、複数の液滴により前記画素を形成するに際し、当
該形成される画素に応じて、当該複数の液滴の吐出周波
数が、当該リフィル周波数より大である吐出周波数を含
むよう当該吐出を制御する、各ステップを有したことを
特徴とする。
【0025】
【作用】以上の構成によれば、吐出周波数に応じた体積
の液滴が吐出されるため、画素の大きさを適切に制御で
き、また、画素を形成する液滴の数と画素の濃度の関係
をも適切に制御できる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0027】(実施例1)以下に示す記録方法は、選択
的に吐出周波数をリフィル周波数より大きくする方法で
ある。
【0028】図6、図7は、本実施例の比較例として図
1に示す記録方法により被記録材上にそれぞれ3個の液
滴によりブラック色とイエロー色の画素を隣接して形成
する過程を説明するものである。被記録材上の選択され
た位置において吐出信号P31により吐出口Biよりブ
ラック色の液滴が吐出され画素411が形成される。ま
た所定時間tyの経過後に、吐出信号P34により吐出
口Yiよりイエロー色の液滴が吐出され画素411に隣
接して画素421が形成される。同様に、それぞれ1/
f時間間隔で吐出信号P32,P35がそれぞれ印加さ
れ吐出した液滴がそれぞれ画素411,421の実質的
同一箇所に重なって着弾する。このとき、被記録材上の
ブラック色、イエロー色のそれぞれの液滴は互いに接触
しない程度の大きさであり、ブラック色とイエロー色の
画素はにじみなく形成される。しかし、吐出信号P3
3,P36による液滴がそれぞれ着弾すると双方の画素
の拡大にともない浸透を完了していないブラック色とイ
エロー色のインクが接触し、にじんだ画素412とな
り、この結果、画像の広い領域でにじみが発生する。
【0029】図8、図9は、以上の比較例に本発明を用
い、ブラック色とイエロー色の画素を隣接して形成する
過程を説明するものである。
【0030】本発明はインクジェット記録方法における
吐出周波数と液滴体積の関係に着目し、吐出周波数の最
大値をインク色により固有に設定することで画像のにじ
みを防ぐものである。特に本実施例では、吐出周波数f
=2.5KHzにて10pl前後の体積の液滴を連続的
に安定に吐出可能なインクジェットヘッドを用いてい
る。
【0031】一般に、インクジェット記録方法では、吐
出口内のエネルギー発生素子への吐出信号の印加周波数
である吐出周波数fopと吐出される液滴の体積Vdと
の関係は図10に示す傾向をもつ。
【0032】この特性は液滴を連続的に吐出させる場合
に顕著である。図中のfrは液滴の吐出により後退した
メニスカスが吐出口近傍に復帰するまでの最短の時間周
期であるリフィル周波数である。本実施例のインクジェ
ットヘッドではfr=4.0KHzである。
【0033】図10に示す例では、吐出周波数fopが
リフィル周波数fr以下の場合(A領域)、液滴体積は
10〜11plであり、ほぼ一定かまたは穏やかに増加
する。液滴体積の増加は、たとえばエネルギー発生素子
として発熱素子を用いる熱インクジェットヘッドで単位
面積当りの同時吐出の吐出口数が多い場合などに顕著で
ある。
【0034】このような液滴体積で安定であるA領域に
対し、吐出周波数fopがリフィル周波数frよりも大
きい場合(B領域)、液滴の吐出は不安定になり液滴の
平均体積はA領域での駆動時に比べ低下する。吐出周波
数fopをさらに大きくし、例えばfop≧7.0KH
zと設定すれば(C領域)、吐出口内の泡だまり等によ
り連続的な吐出が不可能になり不吐出に至る場合もあ
る。
【0035】液滴はA領域、B領域でともに連続的に吐
出可能だが、通常の画素形成時には吐出状態が比較的安
定なA領域の吐出周波数が選ばれる。
【0036】本実施例は、上記のfop〜Vd特性を用
い、図8、図9に示したようにブラック色の液滴は、リ
フィル周波数以下の通常の吐出周波数fで印加された吐
出信号P51,P52,P53により吐出され、画素6
11を形成し、これに対し、イエロー色の液滴は、通常
の吐出周波数f=2.5KHzより大きく、その吐出口
のリフィル周波数fr=4.0KHz以上の吐出周波数
fyで印加された吐出信号P54,P55,P56によ
り吐出される。
【0037】このとき、吐出周波数fyを所定の値、例
えばfy=5.0KHzに設定すれば、図10に示す特
性から被記録材上でブラック色の液滴と接触しない程度
にイエロー色の液滴の平均体積を小さくすることができ
る。以上の過程により隣接したブラック色の画素611
とイエロー色の画素621の形成を完了し、この結果、
にじみを低減した良好な画像を得ることができる。
【0038】本実施例は、例えば画像の単色領域の境界
のように、異なるインク色のにじみがめだちやすい場合
などに、吐出周波数を通常の値fから、あらかじめfよ
り大きく設定された値fyに一時的に変更する記録方法
であるが、あらかじめ設定する吐出周波数の最大値はイ
ンク色毎に個別に決めてもよい。
【0039】また、1つのインク色について通常の吐出
周波数f以外に複数の吐出周波数f1,f2…を決めて
おき、被記録材のにじみ率や画像によるにじみの発生し
やすさ等に応じて吐出周波数f1,f2等を選択的に用
いてもよい。例えば、熱インクジェット方式ではインク
ジェットヘッド自体の昇温により吐出体積が増加しその
結果リフィル周波数が低下する特性を有するものがある
が、それぞれのインク色の液滴を吐出するインクジェッ
トヘッドの温度によるf〜Vd特性にあわせて吐出周波
数を選択し、吐出体積を変化させ、画像のにじみを低減
することも考えられる。
【0040】以上のように液滴の最大吐出周波数をイン
ク色毎に設定し画像の種類に応じてそれらの吐出周波数
を選択的に吐出に用いることで、画像の品位低下を防止
できる。
【0041】(実施例1の変形例)図11は実施例1の
変形側にかかる吐出信号を示す模式図である。
【0042】特に本実施例は、被記録材上に4個のブラ
ック色の液滴による画素と、4個のイエロー色の液滴に
よる画素を隣接して形成する過程を説明するものであ
る。本実施例では、イエロー色の液滴を吐出する吐出口
Yiにおける吐出信号の印加時間間隔を等しくなく設定
したものである。
【0043】すなわち通常状態での吐出周波数fと、リ
フィル周波数frより大きな吐出周波数fy1,fy2
(ただし、fy<fy1≦fy2)を設定し、吐出信号
P85とP86の間隔は図6に示す比較例と同様1/
f,吐出信号P86とP87、P87とP88の間隔を
それぞれ1/fy1,1/fy2する。本実施例でfr
=4.0KHzに対し、fy1=4.5KHz、fy2
=5.5KHzである。
【0044】図10に示したfoPとVPの特性のB領
域の特性は、液滴が連続的に吐出され吐出口内にメニス
カスの戻りが吐出信号の印加時刻に間に合わなくなると
顕著になるが、本実施例によれば、吐出口Yiからの液
滴の吐出時間間隔を急激に小さくすることで、吐出口内
のメニスカスの動きを不安定にし、短時間で吐出口Yi
からの液滴の吐出体積を小さく変化させることができ
る。これにより、被記録材上でブラック色の画素に隣接
するイエロー色の画素を相対的に小さくすることで両者
の混色をなくし、図7に示されるようなにじみを防止で
きる。
【0045】図12、図13は、実施例1の他の変形例
にかかる吐出信号を示す。
【0046】本実施例は、吐出周波数を適当に選び液滴
の被記録材上での着弾時間差を接けることで画素自体の
大きさを制御する方法である。
【0047】特に、本例は被記録材上の記録ヘッドの走
査速度が十分に大きく、液滴の吐出間隔時間において被
記録材と記録ヘッドとの相対移動量が大きい場合に、リ
フィル周波数に関係なく吐出周波数を選ぶことで画像の
にじみわ防止するインクジェット記録方法である。
【0048】被記録材と記録ヘッドとの相対移動速度s
が十分大きいようなとき、被記録材上の画素は図14の
ように形成され、また吐出周波数fでn個の液滴により
1画素を形成すれば液滴の着弾点の間隔1は、
【0049】
【数1】l=(n−1)×s/f であらわされる。また、図13においてLは、1画素を
形成する液滴個数がそれぞれ1のときの隣接する画素間
の距離である。本例は異なるインク色の画素が隣接する
場合、吐出周波数fを適当に設定することで1を変化さ
せるものである。
【0050】図12は被記録材上に4個のイエロー色の
液滴による画素と4個のシアン色の液滴による画素を記
録ヘッドまたは被記録材の走査方向に隣接して形成する
ための吐出信号の印加方法を説明するためのものであ
る。
【0051】吐出周波数f1で印加される吐出信号P9
1,P92,P93,P94により被記録材上にはイエ
ロー色の画素1001が形成される。これに対し、シア
ン色の液滴は吐出周波数f1より大きな吐出周波数f2
を選び吐出され、あらかじめ決められた画素間距離Lを
保ちながら画素1002を形成する。このとき、画素1
001,1002を形成する液滴の着弾点間隔l1,l
2はそれぞれ3×s/f1、3×s/f2であらわさ
れ、吐出周波数f1,f2を適当に選ぶことで双方の画
素の接触によるにじみを防止することができる。
【0052】本例においては、上記の効果が達成できる
ならば、吐出周波数f1,f2をリフィル周波数よりも
大きな値に選ぶ必要はなく、液滴の安定な吐出が可能で
ある。
【0053】なお、本発明は上記の各実施例のインク色
の組み合せや数値により限定されるものではない、さら
に本発明による記録方法は、各インク色毎に1つの画素
のための液滴の重ね合わせ個数により、画像上ににじみ
が発生する場合にのみ選択的に用いてもよい。また、本
発明は被記録材上での画素の配置パターンを特に限定せ
ず、所定の効果を得ることができる。
【0054】(実施例2)本実施例はインクジェット記
録方法における吐出周波数と液滴体積の関係に注目し、
液滴の吐出時に選択的にリフィル周波数より大きな吐出
周波数を用いることで良好な階調画像を得るインクジェ
ット記録方法である。特に本実施例では、従来より知ら
れているようなリフィル周波数以下の吐出周波数を用い
る吐出信号の印加方法で図4の特性を示す、吐出周波数
f=2.5KHzにて10pl前後の体積の液滴を連続
的に安定に吐出可能なインクジェットヘッドを用いる。
【0055】本実施例に用いるインクジェットヘッドの
吐出時の特性を図10に示すものと同様である。但し、
本実施例の場合インクジェットヘッドのリフィル周波数
はfr=3.0KHzである。
【0056】図10に示すfop〜Vd特性を用いるこ
とにより、図16に示す吐出信号の印加方法によって図
15に示す吐出状態を得ることが可能である。すなわち
図16において、frをリフィル周波数とするとき、f
1,f2,f3はそれぞれ吐出可能な所定の吐出周波数
であり、f1≦fr<f2<f3と設定されている。吐
出信号の非印加時には図15(d)に示すように液路5
06内でメニスカス505は吐出口504付近で安定し
ている。
【0057】図16(a)に示すように、2つの吐出信
号P61,P62を1/f1の時間間隔で印加すると、
図15(a)に示すようにそれぞれ吐出信号P61,P
62に対応した液滴D51,D52が吐出され、このと
き液滴D51,D52の体積はほぼ等しい。これに対
し、図16(b)に示すように、3つの吐出信号P6
3,P64,P65をそれぞれ1/f1,1/f2の時
間間隔で印加した場合には、吐出信号P63,P64に
対応する液滴体積はほぼ等しいが、図15(b)に示す
ように吐出信号P65に対応する液滴D55の体積は吐
出信号P64に対応する液滴D54の体積よりも小さく
なる。また図16(c)に示すように3つの吐出信号P
66,P67,P58をそれぞれ1/f3の時間間隔で
連続して印加した場合には、図15(c)に示すように
吐出信号P67,P68に対応する液滴D57,D58
の体積はともに吐出信号P66に対応する液滴体積より
も小さくなる。
【0058】図17は、図10に示すfop〜Vd特性
をもつインクジェットヘッドに上記の吐出信号の印加方
法をもちいた本発明の実施例を説明するものである。
【0059】本実施例においては、マルチドロップレッ
ト方式により1画素を最大7個の液滴により形成する場
合、リフィル周波数fr=3.0KHzに対して、吐出
周波数f1=2.5KHz、f2=5.5KHzを設定
し、1画素を形成する液滴の数に応じて吐出周波数f
1,f2を選択的に用いる。例えば、n≧2の場合、1
画素を形成する1番目の液滴を吐出するための吐出信号
P71の印加後、時間1/f2の経過後に吐出信号P7
2を印加し2番目の液滴を吐出する。このとき、2番目
の液滴の体積は1番目の液滴よりも小さくなる。同様
に、吐出信号P73,P74を1/f2の時間間隔で印
加し、それぞれ3番目、4番目の液滴を吐出する。次
に、吐出信号P74の印加後、時間1/f1の経過後に
吐出信号P75を印加し5番目の液滴を吐出する。この
とき、5番目の液滴の体積は4番目の液滴よりも大きく
1番目の液滴とほぼ同じである。同様に、吐出信号P7
6,P77を1/f1の時間間隔で印加し、それぞれ1
番目の液滴とほぼ同体積の6番目、7番目の液滴を吐出
することができる。
【0060】図18は図17に示す吐出信号の方法を用
いて画像パターンを形成したときの反射濃度の変化特性
である。以上に説明した図7の吐出信号の印加方法を用
いることで、液滴数nによる反射濃度の変化を、図18
に示すように液滴数の増加にともなう反射濃度の変化の
割合をほぼ一定にすることが可能である。
【0061】本実施例においては液滴数の増加にともな
う反射濃度の変化量をほぼ一定にするように吐出周波数
f2を定めたが、被記録材のインクのにじみ率の変化に
応じ吐出周波数f2をリフィル周波数以上の他の値に設
定することで図8に示すような反射濃度の変化の特性を
そのときに応じてより好ましいように制御することがで
きる。
【0062】また、本実施例の吐出信号P71からのP
74までの印加の時間間隔を1/f2に設定したが、吐
出信号の印加の時間間隔を1/f2とするタイミングを
画像の種類に応じて適当に選択してもよい。
【0063】また、次に形成する画素のための液滴吐出
との緩衝を考慮して、1画素のための最後尾の吐出信号
P77の印加後に1/fr以上の信号印加停止時間をも
つように画素形成周波数foおよび各吐出信号の印加時
間間隔を選択することも考えられる。
【0064】また、吐出信号の印加の時間間隔を1/f
2とするとともに、吐出信号の形状たとえば吐出信号の
パターン幅や印加電圧などを考えることも考えられる。
【0065】さらに、複数の吐出周波数f1,f2,f
3,…を定めておき、被記録材やインクジェット記録装
置の使用環境などによって、リフィル周波数以上の吐出
周波数を少なくとも1つ含む複数の吐出周波数を選び吐
出信号の印加の時間間隔を定めてもよい。例えば、熱イ
ンクジェット方式ではインクジェットヘッド自体の昇温
により液滴体積が増加しその結果リフィル周波数が低下
する特性を有するものがあるが、使用するインクジェッ
トヘッドの温度や環境温度に応じてそのときのリフィル
周波数より大きな吐出周波数とリフィル周波数以下の吐
出周波数をそれぞれ1つ以上選び、選んだ吐出周波数を
本実施例のごとく選択的に用い吐出信号の印加の時間間
隔を定めることも考えられる。
【0066】(実施例2の変形例)図19は本発明実施
例2の変形例にかかる吐出信号を示す模式的波形図であ
る。特に本例は、マルチドロップレット方式により最大
濃度形成時に、リフィル周波数以下の吐出周波数と、リ
フィル周波数より大きな複数の吐出周波数を設定し1画
素のための液滴数に応じてリフィル周波数より大きな2
種以上の吐出周波数を選択的に用いるものである。
【0067】本例はリフィル周波数fr=3.0KHz
で、吐出周波数f=2.5KHzの液滴の吐出により図
4、図10に示す特性をもつインクジェットヘッドを用
い、3種類の吐出周波数f3=2.5KHz、f4=
5.5KHz、f5=6.0KHzを選択的に用い吐出
信号を印加する。例えば図19に示すように1画素を最
大8個の液滴により形成する場合、吐出信号P91から
吐出信号P94までは各吐出信号を時間間隔1/f5で
印加し、吐出信号P95から吐出信号P96までは各吐
出信号を時間間隔1/f4で印加し、また吐出信号P9
7から吐出信号P98までは各吐出信号をリフィル周波
数fr以下の吐出周波数f3を用いた時間間隔1/f3
で印加し、それぞれの吐出信号に対応した液滴を吐出す
る。このとき、吐出信号P92,P93、P94に対応
する液滴体積は、吐出信号P95,P96に対応する液
滴体積より小であり、また吐出信号P95,P96に対
応する液滴体積は、吐出信号P97,P98に対応する
液滴体積より小となる。この結果、液滴数nの増加に対
する反射濃度の変化は図20に示すようになり、特に反
射濃度の値が低い低減で反射濃度をより細かく制御で
き、ハイライト画像の階調性を向上できる。
【0068】本例では、吐出周波数をf3<f4<f5
と設定しているが、本発明の思想に照らせば、これら複
数の吐出周波数の少なくとも1つがリフィル周波数より
大きければ、f3,f4,f5の値の大小は、必要とす
る画像の種類に応じて自在に決めてもよい。
【0069】また、本実施例では、リフィル周波数より
大きな2種類の吐出周波数を含む3種類の吐出周波数を
用いたが、リフィル周波数より大きな吐出周波数を1つ
以上含む複数の所定の種類の吐出周波数を選択的に用い
ることも考えられる。
【0070】さらに、図20に示す特性と、従来より知
られている図4に示す特性は吐出信号の印加方法を替え
ることにより同一のインクジェットヘッドにより得られ
ることができるため、本実施例の図19の吐出信号の印
加方法と従来より知られている図2の印加方法を併用
し、画像の種類により両者を選択的に用いることも考え
られる。この結果、例えば図19に示す印加方法では得
ることのできない反射濃度の値1.04前後を図2に示
す印加方法で得ることができ、より細かな階調制御が可
能である。
【0071】図21は実施例2の他の変形例を示す吐出
信号を示す。
【0072】本実施例はすでに述べた図17に示す実施
例を改良し、1画素を形成するための所定の数の液滴の
吐出の際に、吐出信号の印加時間間隔の並びを変更する
ことで、より高い階調性を得ることのできる記録方法で
ある。
【0073】すなわち、図17に示す吐出信号の印加方
法によれば、吐出周波数f1=2.5KHz、f2=
5.0KHzを設定し、1画素のための液滴数nに応じ
て、吐出信号の印加時間間隔を1/f2,1/f2,1
/f2,1/f1,1/f1,1/f1の順序とし、図
17に示す特性を得ているが、本実施例では吐出信号の
印加時間間隔の順序を、図21に示すように1/f1,
1/f2,1/f2,1/f2,1/f1,1/f1と
する。図21に示す吐出信号の印加方法では液滴数nの
増加に伴う反射濃度の変化量は等しくできないが、図1
7に示す方法では得ることのできなかった反射濃度の値
を得ることができる。そこで、通常は図17の方法を用
い、画像の種類に応じて選択的に図21の方法を用いる
ことでより細かな階調制御が可能となる。
【0074】本実施例では印加時間間隔の順序の変更例
を1つ示したが、より好ましい画像を得るために必要に
応じてどのように変更してもよい。また、図21に示す
方法に代えて、吐出信号の印加時間間隔を選択的に1/
f1,1/f2,1/f2,1/f2,1/f1,1/
f1とするように順序とともに時間1/f2を用いる回
数を変更することも考えられられる。
【0075】なお、本発明は上記の実施例のインク色や
数値により限定されるものではない。また本発明は被記
録材上での画素の配置パターンを特に限定せずに、所定
の効果を得ることができる。
【0076】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0077】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0078】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0079】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0080】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0081】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0082】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0083】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0084】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0085】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のよれば吐出周波数に応じた体積の液滴が吐出されるた
め、画素の大きさを適切に制御でき、また、画素を形成
する液滴の数と画素の濃度の関係をも適切に制御でき
る。この結果、画像品位の高い記録を行うことが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)はマルチドロップレット方式に
よる画素形成を説明するための説明図である。
【図2】マルチドロップレット方式による吐出信号を説
明するための模式的波形図である。
【図3】(a)〜(b)は吐出口内のメニスカスの動き
を説明するための説明図である。
【図4】本発明の比較例として反射濃度特性を説明する
ための線図である。
【図5】本発明の比較例として反射濃度特性を説明する
ための線図である。
【図6】本発明の比較例としての吐出信号の印加方法を
示す模式的波形図である。
【図7】図6に示す信号印加方法による画素形成状態を
説明するための説明図である。
【図8】本発明の実施例1にかかる吐出信号の印加方法
を示す模式的波形図である。
【図9】図8に示す信号印加方法による画素形成状態を
説明するための説明図である。
【図10】吐出周波数と液滴体積の関係を説明するため
の線図である。
【図11】実施例1の変形例として吐出信号の印加方法
を示す模式的波形図である。
【図12】実施例1の他の変形例としての吐出信号の印
加方法を示す模式的波形図である。
【図13】実施例1のさらに他の変形例としての画像形
成状態を説明するための説明図である。
【図14】本発明の比較例としての画素形成状態を説明
するための説明図である。
【図15】吐出口からの液滴の吐出状態を説明するため
の説明図である。
【図16】(a)〜(c)は図15に対応した吐出信号
の印加方法を示す模式的波形図である。
【図17】本発明の実施例2としての吐出信号の印加方
法を示す模式的波形図である。
【図18】図17に示す印加方法による反射濃度特性を
説明するための線図である。
【図19】実施例2の変形例としての吐出信号の印加方
法を示す模式的波形図である。
【図20】図19に示す印加方法による反射濃度特性を
説明するための線図である。
【図21】実施例2の他の変形例としての吐出信号の印
加方法を示す模式的波形図である。
【符号の説明】
101,102 画素 103 被記録材 504,1104 吐出口 505,1105 メニスカス 506,1106 液路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/04 101 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液滴を吐出するための記録ヘッドを用
    い、該記録ヘッドから被記録材に液滴を吐出して画素を
    形成し該画素を組合せて記録を行うインクジェット記録
    装置において、 前記記録ヘッドから、1つ以上の液滴を吐出させ、被記
    録材上の実質同一箇所に着弾させて1つの画素を形成す
    る吐出制御手段と、 該吐出制御手段によって吐出される1つ以上の液滴の吐
    出周波数を、予め設定された2種類以上の吐出周波数の
    中から、当該形成する画素に応じて選択する選択手段
    と、を具えたことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 液滴を吐出するための記録ヘッドを用
    い、該記録ヘッドから被記録材に液滴を吐出して画素を
    形成し該画素を組合せて記録を行うインクジェット記録
    装置において、 前記記録ヘッドから、1つ以上の液滴を吐出させ、被記
    録材上の実質同一箇所に着弾させて1つの画素を形成す
    る吐出制御手段と、 該吐出制御手段によって吐出される1つ以上の液滴の吐
    出周波数を、予め設定された2種類以上の吐出周波数の
    中から、当該形成する画像の種類または当該液滴の数に
    応じて選択する選択手段と、を具えたことを特徴とする
    インクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記予め設定された2種類以上の吐出周
    波数は、当該記録ヘッドのリフィル周波数より大きな吐
    出周波数を少なくとも1つ含むことを特徴とする請求項
    1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    して液体に気泡を生じさせ、該気泡の生成に伴なって液
    滴を吐出するものであることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれか記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 被記録材に液滴を吐出して画素を形成
    し、該画素を組合せて記録を行うインクジェット記録方
    法において、 液滴を吐出するための記録ヘッドを用意し、 複数の液滴により前記画素を形成するに際し、当該形成
    される画素に応じて、当該複数の液滴の吐出周波数が、
    当該リフィル周波数より大である吐出周波数を含むよう
    当該吐出を制御する、 各ステップを有したことを特徴とするインクジェット記
    録方法。
JP21254493A 1993-07-30 1993-08-27 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 Pending JPH0760997A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21254493A JPH0760997A (ja) 1993-08-27 1993-08-27 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
EP94305627A EP0636482B1 (en) 1993-07-30 1994-07-29 Ink jet printing apparatus and ink jet printing method
AT94305627T ATE177996T1 (de) 1993-07-30 1994-07-29 Tintenstrahldruckgerät und tintenstrahldruckverfahren
DE69417315T DE69417315T2 (de) 1993-07-30 1994-07-29 Tintenstrahldruckgerät und Tintenstrahldruckverfahren
US08/783,794 US5717448A (en) 1993-07-30 1997-01-15 Ink jet printing apparatus and ink jet printing method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21254493A JPH0760997A (ja) 1993-08-27 1993-08-27 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0760997A true JPH0760997A (ja) 1995-03-07

Family

ID=16624444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21254493A Pending JPH0760997A (ja) 1993-07-30 1993-08-27 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0760997A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006137187A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Xerox Corp カラー間のにじみの低減方法およびそのシステム
JP2013220584A (ja) * 2012-04-17 2013-10-28 Brother Industries Ltd インクジェットプリンタ
JP2020078565A (ja) * 2014-06-20 2020-05-28 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニーThe Procter & Gamble Company マイクロ流体送達システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006137187A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Xerox Corp カラー間のにじみの低減方法およびそのシステム
JP2013220584A (ja) * 2012-04-17 2013-10-28 Brother Industries Ltd インクジェットプリンタ
JP2020078565A (ja) * 2014-06-20 2020-05-28 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニーThe Procter & Gamble Company マイクロ流体送達システム
US11000862B2 (en) 2014-06-20 2021-05-11 The Procter & Gamble Company Microfluidic delivery system
JP2022084679A (ja) * 2014-06-20 2022-06-07 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー マイクロ流体送達システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0595658B1 (en) Ink jet recording apparatus
JP3227284B2 (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録ヘッド
EP1016524B1 (en) Print head, printing apparatus and print head driving method
JPH07232434A (ja) 記録方法および記録装置
JP3157880B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH10157113A (ja) インクジェット記録装置
US5841451A (en) Scan interval control in ink jet recording apparatus
JP3271731B2 (ja) インクジェット記録方法及び記録装置
JP3359253B2 (ja) 記録装置および記録方法
JP3297530B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP3483444B2 (ja) プリント装置、プリントシステムおよびプリント方法
JPH0760997A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JPH06255132A (ja) インクジェット記録装置
JPH1170645A (ja) 画像記録装置およびその記録方法
JPH0740548A (ja) インクジェット記録方法および装置
JPH06191039A (ja) インクジェット記録装置
JP2000229424A (ja) インクジェット記録装置および記録方法
JP3049683B2 (ja) カラーインクジェット記録方法
JPH07137240A (ja) インクジェット記録装置
JP2006168111A (ja) インクジェット記録装置
JP2688269B2 (ja) カラーインクジェット記録方法および装置
JPH0768796A (ja) インクジェット記録方法
JP3207959B2 (ja) 画像形成装置
JPH0760999A (ja) インクジェット記録装置
JP2885963B2 (ja) インクジェット記録方法