JPH0760783B2 - アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法 - Google Patents

アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法

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JPH0760783B2
JPH0760783B2 JP20915685A JP20915685A JPH0760783B2 JP H0760783 B2 JPH0760783 B2 JP H0760783B2 JP 20915685 A JP20915685 A JP 20915685A JP 20915685 A JP20915685 A JP 20915685A JP H0760783 B2 JPH0760783 B2 JP H0760783B2
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潤 江原
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造
方法に関するものである。
従来の技術 従来のこの種のアルミニウム電解コンデンサは塩素イオ
ンを含む電解液中で電解エッチングを行なって実効表面
積を拡大させたアルミニウム箔と絶縁紙とを巻回し、駆
動用電解液を含浸させて構成していた。
電解エッチングによる電極箔の表面積拡大方法も以前よ
り種々検討されおり、100V以下の低圧用としては、食塩
水がエッチング液としてよく使用されている。食塩水溶
液を利用する方法では、電流波形として、直流あるいは
パルス電流が工業的に使用されている。
特開昭57−132322号公報では、食塩水溶液中で、パルス
電流を用いてエッチングを行なう方法が検討されてい
る。
米国特許第4,437,955号明細書並びに図面では、前処理
として塩酸中で交流エッチングを行なった後、食塩水溶
液中で直流エッチングを行なうという方法が検討されて
いる。
発明が解決しようとする問題点 しかし、これらの方法では、十分な拡面倍率と強度が得
られないという欠点があり、アルミニウム電解コンデン
サの小形化とコストダウンには限界があった。
本発明はこのような欠点を解決し、拡面倍率の高い電極
箔を得ることができるアルミニウム電解コンデンサ用電
極箔の製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明のアルミニウム電解コ
ンデンサ用電極箔の製造方法は、濃度が2〜8%の塩酸
中で交流を印加してアルミニウム箔表面をエッチング
し、かつ濃度が10〜25%の食塩水溶液中でパルス電流を
印加してエッチングを行なうようにしたものである。
また本発明のアルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製
造方法は、塩酸中でのエッチング溶解量を0.2〜1mg/cm2
としたものである。
作用 上記したアルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方
法において使用されるアルミニウム箔は、精錬後圧延法
により作成されているため、その表面には多数の圧延油
が付着しているもので、この圧延油は塩酸中での交流エ
ッチングを行なうことにより除去することができる。す
なわち、塩酸中での交流エッチングは、エッチング前処
理としてアルミニウム箔の表面を少し溶解することによ
り、アルミニウム箔の表面に付着した圧延油を除去する
脱脂作用を有するため、アルミニウム箔の表面状態は塩
酸中での交流エッチングによって均一となり、これによ
り、その後に行なわれる食塩水溶液中でのエッチングピ
ット発生点が増加し、エッチングでの拡面倍率を高める
ことができる。この場合、塩酸濃度は2〜8%の範囲が
適しているもので、すなわち、塩酸濃度が2%以下の場
合は、アルミニウム箔を溶解する能力が低いため、溶解
量は少なく、これにより、アルミニウム箔の方面には圧
延油が残存する形となるため、その後の食塩水溶液中で
のエッチングがうまく進行せず、高い拡面倍率を得るこ
とができない。一方、塩酸濃度が8%以上の高濃度の場
合は、溶解現象が激しすぎるため、アルミニウム箔の表
面状態は凹凸が大きく不均一になってしまい、そしてこ
れはその後の食塩水溶液中でのエッチングにおけるピッ
ト発生を妨げるため、拡面倍率が低下してしまう。した
がって、アルミニウム箔の脱脂を十分に行なって均一な
表面状態を得るための塩酸濃度は2〜8%の範囲が適し
ているものである。
また塩酸中で交流エッチングにより脱脂前処理を行なっ
た結果は、食塩水溶液中で直流エッチングを行なった場
合に比べ、パルス電流を用いた方がはるかに効果が高い
ものである。すなわち、直流法においては、最初に生成
したエッチピットがエッチング終了まで直線的に進行す
るため、電流が流れ始める電流突入時にエッチピットの
発生点が生成される。ところが、パルス電流法において
は、電流のオン・オフが繰り返され、電流のオン状態で
新しいエッチピットが作成されるため、アルミニウム箔
の表面には直流法に比べて多数のエッチピットが形成さ
れるものであり、したがって、交流エッチングの前処理
による脱脂の効果は、表面でのエッチピット発生量が多
いパルス電流法の方が効果が高いものである。この場
合、食塩水溶液の濃度は10〜25%の範囲が適しているも
ので、すなわち、食塩水溶液の濃度が10%以下では、単
位体積当たりの塩素イオン濃度が低いため、アルミニウ
ム箔を均一にエッチングすることができず、したがって
食塩水溶液の濃度は10%以上は必要であり、そして食塩
の水への溶解限界(飽和濃度)はほぼ25%であるため、
均一なエッチングを行なって高い拡面倍率を得るための
食塩水溶液の濃度は10〜25%の範囲が適しているもので
ある。
そしてまた塩酸中でのエッチング溶解量は0.2〜1mg/cm2
の範囲が適しているもので、すなわち、アルミニウム箔
の溶解量が0.2mg/cm2以下の場合は、溶解量が少なくて
アルミニウム箔の表面に圧延油が残存するため、その後
の食塩水溶液中でのエッチングがうまく進行せず、高い
拡面倍率を得ることができない。一方、アルミニウム箔
の溶解量が1mg/cm2以上では、食塩水溶液中でのエッチ
ングを行なったトータルのエッチング後の溶解量が大き
くなって、アルミニウム箔の強度が弱くなり、実用上使
用できない状態になってしまうため、塩酸中でのエッチ
ング溶解量は0.2〜1mg/cm2の範囲が適しているものであ
る。
実施例 以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例1) 表1から明らかなように交流エッチング前処理とパルス
電流法の組み合わせにより、従来予想されるよりはるか
に高い拡面倍率が得られていることがわかる。
(実施例2) 表2に従来例と本発明の実施例とのアルミニウム箔の種
類による拡面倍率の比較を示す。
従来例のNaCl直流法では、硬質と軟質とで60%の拡面倍
率に差があるが、本発明では、硬質,軟質共に高い拡面
倍率が得られる。この理由は、直流法のエッチピット発
生点が、硬質特有の圧延組織上に形成されるのに対し、
パルス電流法では、電流のオン・オフによってエッチピ
ットが表面に多数形成されるので、圧延組織の有無に依
存しない。これにより本発明により軟質箔が利用できる
ことにより耐折強度が強い電極箔を製造できる。
発明の効果 以上のように本発明のアルミニウム電解コンデンサ用電
極箔の製造方法によれば、電極箔の拡面倍率の向上と、
耐折強度の向上が得られ、その結果、この電極箔の使用
により、アルミニウム電解コンデンサの小形化とコスト
ダウンが図れるという効果を有するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】濃度が2〜8%の塩酸中で交流を印加して
    アルミニウム箔表面をエッチングし、かつ濃度が10〜25
    %の食塩水溶液中でパルス電流を印加してエッチングを
    行なうようにしたアルミニウム電解コンデンサ用電極箔
    の製造方法。
  2. 【請求項2】塩酸中でのエッチング溶解量が0.2〜1mg/c
    m2である特許請求の範囲第1項記載のアルミニウム電解
    コンデンサ用電極箔の製造方法。
JP20915685A 1985-09-20 1985-09-20 アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法 Expired - Lifetime JPH0760783B2 (ja)

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