JPH0760668A - 多関節アームロボット - Google Patents

多関節アームロボット

Info

Publication number
JPH0760668A
JPH0760668A JP20806693A JP20806693A JPH0760668A JP H0760668 A JPH0760668 A JP H0760668A JP 20806693 A JP20806693 A JP 20806693A JP 20806693 A JP20806693 A JP 20806693A JP H0760668 A JPH0760668 A JP H0760668A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
torque limiter
gear
shaft
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP20806693A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Hiraide
健志 平出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu VLSI Ltd, Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu VLSI Ltd
Priority to JP20806693A priority Critical patent/JPH0760668A/ja
Publication of JPH0760668A publication Critical patent/JPH0760668A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は駆動制御部を小型化し得る多関節アー
ムロボットを提供することを目的とする。 【構成】多関節アームロボットは第一のモータ9で駆動
される第一の出力軸2と、第二のモータ19で駆動され
る第二の出力軸12と、出力軸2,12の回転に基づい
て伸縮及び旋回動作を行う多関節のアーム22,23,
24と、モータ9と出力軸2との間に介在される第一の
トルクリミッタ42と、モータ19と出力軸12との間
に介在される第二のトルクリミッタ44と、モータ9,
19をパルス信号で駆動する制御装置45とが備えられ
る。第二のトルクリミッタ44の設定トルクは、第一の
トルクリミッタ42の設定トルクより小さく、第二の出
力軸12には第二のトルクリミッタ44のトルクスリッ
プを検出して、制御装置45にトルクスリップ検出信号
ARを出力する検出装置52が接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の関節でそれぞ
れ回動するアームを備えた多関節アームロボットに関す
るものである。
【0002】近年、例えば半導体集積回路の製造工程で
は益々自動化が進み、その自動化の一手段として多関節
アームロボットが使用されている。また、このような自
動化の推進にともなって、多様な自動化装置が使用され
ている。従って、自動化装置を設置するために必要な設
置スペースが増大する傾向にあるため、各自動化装置と
ともに、多関節アームロボットも小型化することが必要
となっている。
【0003】
【従来の技術】従来の多関節アームロボットを図10に
従って説明する。多関節アームロボットの駆動制御部を
収容するケース1内には、旋回軸2が回転可能に支持さ
れている。
【0004】前記ケース1内において旋回軸2には歯車
3が嵌着され、その歯車3の側方には第一のロータリー
エンコーダ4が配設されている。前記第一のロータリー
エンコーダ4の入力軸には歯車5が取着され、同歯車5
と前記歯車3とにタイミングベルト6が掛装されてい
る。
【0005】従って、前記旋回軸2が回転されると、そ
の回転数がタイミングベルト6を介して第一のロータリ
ーエンコーダ4に入力され、同第一のロータリーエンコ
ーダ4は旋回軸2の回転数をパルス信号に変換する。
【0006】前記旋回軸2の下端には歯車7が嵌着さ
れ、同歯車7と前記歯車3の間には第一のトルクリミッ
タ8が介在されている。前記歯車7の側方には第一のス
テッピングモータ9が配設され、その第一のステッピン
グモータ9の出力軸に取着された歯車10と前記歯車7
とにタイミングベルト11が掛装されている。
【0007】従って、第一のステッピングモータ9の動
作に基づいて、タイミングベルト11を介して旋回軸2
が回転駆動され、前記第一のトルクリミッタ8は設定ト
ルク以下の回転トルクを同第一のトルクリミッタ8より
上方の旋回軸2に伝達する。
【0008】前記旋回軸2の中心部には伸縮旋回軸12
が回転可能に支持され、同伸縮旋回軸12の下端部は前
記旋回軸2より下方に露出されている。前記歯車7の下
方において、前記伸縮旋回軸12には歯車13が嵌着さ
れ、その歯車13の側方には第二のロータリーエンコー
ダ14が配設されている。
【0009】前記第二のロータリーエンコーダ14の入
力軸には歯車15が取着され、同歯車15と前記歯車1
3とにタイミングベルト16が掛装されている。従っ
て、前記伸縮旋回軸12が回転されると、その回転数が
タイミングベルト16を介して第二のロータリーエンコ
ーダ14に入力され、同第二のロータリーエンコーダ1
4は伸縮旋回軸12の回転数をパルス信号に変換する。
【0010】前記伸縮旋回軸12の下端には歯車17が
嵌着され、同歯車17と前記歯車13との間には第二の
トルクリミッタ18が介在されている。前記歯車17の
側方には第二のステッピングモータ19が配設され、そ
の第二のステッピングモータ19の出力軸に取着された
歯車20と前記歯車17とにタイミングベルト21が掛
装されている。
【0011】従って、第二のステッピングモータ19の
動作に基づいて、タイミングベルト21を介して伸縮旋
回軸12が回転駆動され、前記第二のトルクリミッタ1
8は設定トルク以下の回転トルクを同第二のトルクリミ
ッタ18より上方の伸縮旋回軸12に伝達する。
【0012】なお、前記前記第一のトルクリミッタ8の
設定トルクと、前記第二のトルクリミッタ18の設定ト
ルクとは同一値に設定されている。前記旋回軸2の上端
部は前記ケース1の上方に露出され、同旋回軸2の上端
には第一のアーム22の基端が固定されている。
【0013】前記第一のアーム22の先端には第二のア
ーム23の基端が回動可能に支持され、同第二のアーム
23の先端には第三のアーム24の基端が回動可能に支
持されている。
【0014】そして、前記第三のアーム24の先端部に
て例えば被加工物の搬送を行うようになっている。前記
伸縮旋回軸12の上端部は前記旋回軸2の上端より上方
へ突出されて、前記第一のアーム22の基端部内に位置
し、同伸縮旋回軸12の上端には歯車25が嵌着されて
いる。
【0015】前記第一のアーム22と第二のアーム23
とを回動可能に連結する回転軸26には、第一のアーム
22内において歯車27が嵌着され、第二のアーム23
内において歯車28が嵌着されている。そして、前記歯
車25と前記歯車27との間にタイミングベルト29が
掛装されている。
【0016】前記第二のアーム23と第三のアーム24
とを回動可能に連結する回転軸30には、第二のアーム
23内において歯車31が嵌着され、同回転軸30の上
端に第三のアーム24の基端部が嵌着されている。
【0017】そして、前記歯車28と前記歯車31との
間にタイミングベルト32が掛装されている。従って、
前記伸縮旋回軸12が回転駆動されると、その回転はタ
イミングベルト29、回転軸26、タイミングベルト3
2及び回転軸30を介して第三のアーム24に伝達さ
れ、同第三のアーム24が同回転軸30を中心として回
転される。
【0018】上記のように構成された多関節アームロボ
ットは、第一のステッピングモータ9が作動して旋回軸
2が回転され、第二のステッピングモータ19が停止し
て伸縮旋回軸12の回転が阻止された状態では、第三の
アーム24が回転されずに、第一及び第二のアーム2
2,23が回動される。この結果、第三のアーム24が
往復動されて、アーム22,23,24が伸縮動作す
る。
【0019】また、第一のステッピングモータ9と、第
二のステッピングモータ19がともに作動して、旋回軸
2と伸縮旋回軸12とが同一回転数で回転されると、第
一〜第三のアーム22,23,24が一体に旋回する。
【0020】また、第一のステッピングモータ9と、第
二のステッピンクモータ19がともに作動して、旋回軸
2と伸縮旋回軸12とが異なる回転数で回転されると、
第一〜第三のアーム22,23,24が伸縮しながら旋
回する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記のような多関節ア
ームロボットでは、その動作時に第一〜第三のアーム2
2,23,24のいずれかが何らかの障害物に当接し
て、その伸縮あるいは旋回が阻止された状態となると、
第一及び第二のトルクリミッタ8,18のいずれか、若
しくは両方でトルクスリップが発生する。
【0022】そして、第一のステッピングモータ9が作
動しながら旋回軸2の回転が阻止された状態となるか、
あるいは第二のステッピングモータ19が作動しながら
伸縮旋回軸12の回転が阻止された状態となるか、また
は第一及び第二のステッピングモータ9,19が作動し
ながら旋回軸2と伸縮旋回軸12の回転が阻止された状
態となる。
【0023】前記第一及び第二のトルクリミッタ8,1
8は設定トルクが同一値に設定されているので、いずれ
のトルクリミッタが作動するかは予測できない。そこ
で、旋回軸2及び伸縮旋回軸12の回転量を検出して、
各アーム22,23,24の位置を検出するための、ロ
ータリーエンコーダ4,14が各旋回軸2及び伸縮旋回
軸12にそれぞれ設けられている。
【0024】従って、ケース1内に第一及び第二のロー
タリーエンコーダ4,14を収納する必要があるため、
ケース1が大型化する。この結果、多関節アームロボッ
トの小型化に支障を来すという問題点がある。
【0025】この発明の目的は、駆動制御部を小型化し
得る多関節アームロボットを提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。すなわち、多関節アームロボットは第一のモ
ータ9で回転駆動される第一の出力軸2と、第二のモー
タ19で回転駆動される第二の出力軸12と、前記第一
の出力軸2と第二の出力軸12の回転に基づいて伸縮及
び旋回動作を行う多関節のアーム22,23,24と、
前記第一のモータ9と第一の出力軸2との間に介在され
る第一のトルクリミッタ42と、前記第二のモータ19
と第二の出力軸12との間に介在される第二のトルクリ
ミッタ44と、前記第一及び第二のモータ9,19をパ
ルス信号で駆動する制御装置45とが備えられる。前記
第二のトルクリミッタ44の設定トルクは、前記第一の
トルクリミッタ42の設定トルクより小さく設定され、
前記第二の出力軸12には過負荷による前記第二のトル
クリミッタ44のトルクスリップを検出して、前記制御
装置45にトルクスリップ検出信号ARを出力する検出
装置52が接続される。
【0027】また、図2に示すように前記検出装置は前
記第二の出力軸12の回転量をパルス信号に変換して出
力するロータリーエンコーダ43と、前記ロータリーエ
ンコーダ43の出力信号をカウントする第一のカウンタ
回路48と、前記第二のモータ19を駆動するパルス信
号をカウントする第二のカウンタ回路49と、前記第一
のカウンタ回路48と第二のカウンタ回路49のカウン
ト値を比較して、そのカウント値の差が所定値以上とな
ったとき、前記トルクスリップ検出信号ARを出力する
比較器50とから構成される。
【0028】
【作用】制御装置45により第一及び第二のモータ9,
19が駆動されると、多関節のアーム22,23,24
が旋回及び伸縮される。前記アーム22,23,24に
過負荷が作用すると、まず第二のトルクリミッタ44に
トルクスリップが生じる。すると、検出装置52では前
記第二のトルクリミッタ44のトルクスリップを検出し
て、前記制御装置45にトルクスリップ検出信号ARを
出力する。
【0029】
【実施例】図2は本発明を具体化した一実施例を示す。
なお、前記従来例と同一構成部分は同一符号を付して説
明する。
【0030】多関節アームロボットの駆動制御部を収容
するケース41内には、旋回軸2が回転可能に支持され
ている。前記旋回軸2の下端には歯車7が嵌着され、同
歯車7の上方には第一のトルクリミッタ42が介在され
ている。前記歯車7の側方には第一のステッピングモー
タ9が配設され、その第一のステッピングモータ9の出
力軸に取着された歯車10と前記歯車7とにタイミング
ベルト11が掛装されている。
【0031】従って、第一のステッピングモータ9の動
作に基づいて、タイミングベルト11を介して旋回軸2
が回転駆動され、前記第一のトルクリミッタ42は設定
トルク以下の回転トルクを同第一のトルクリミッタ42
より上方の旋回軸2に伝達する。
【0032】前記旋回軸2の中心部には伸縮旋回軸12
が回転可能に支持され、同伸縮旋回軸12の下端部は前
記旋回軸2より下方に露出されている。前記歯車7の下
方において、前記伸縮旋回軸12には歯車13が嵌着さ
れ、その歯車13の側方にはロータリーエンコーダ43
が配設されている。
【0033】前記ロータリーエンコーダ43の入力軸に
は歯車15が嵌着され、同歯車15と前記歯車13とに
タイミングベルト16が掛装されている。従って、前記
伸縮旋回軸12が回転されると、その回転数がタイミン
グベルト16を介してロータリーエンコーダ43に入力
され、同ロータリーエンコーダ43は伸縮旋回軸12の
回転数をパルス信号に変換する。
【0034】前記伸縮旋回軸12の下端には歯車17が
嵌着され、同歯車17と前記歯車13との間には第二の
トルクリミッタ44が介在されている。前記歯車17の
側方には第二のステッピングモータ19が配設され、そ
の第二のステッピングモータ19の出力軸に嵌着された
歯車20と前記歯車17とにタイミングベルト21が掛
装されている。
【0035】従って、第二のステッピングモータ19の
動作に基づいて、タイミングベルト21を介して伸縮旋
回軸12が回転駆動され、前記第二のトルクリミッタ4
4は設定トルク以下の回転トルクを同第二のトルクリミ
ッタ44より上方の伸縮旋回軸12に伝達する。
【0036】前記前記第二のトルクリミッタ44の設定
トルクは、前記第一のトルクリミッタ42の設定トルク
より小さい値に設定されている。前記旋回軸2の上端部
は前記ケース1の上方に露出され、同旋回軸2の上端に
は第一のアーム22の基端が固定されている。
【0037】前記第一のアーム22の先端には第二のア
ーム23の基端が回動可能に支持され、同第二のアーム
23の先端には第三のアーム24の基端が回動可能に支
持されている。
【0038】そして、前記第三のアーム24の先端部に
て例えば被加工物の搬送を行うようになっている。前記
伸縮旋回軸12の上端部は前記旋回軸2の上端より上方
へ突出されて、前記第一のアーム22の基端部内に位置
し、同伸縮旋回軸12の上端には歯車25が嵌着されて
いる。
【0039】前記第一のアーム22と第二のアーム23
とを回動可能に連結する回転軸26には、第一のアーム
22内において歯車27が嵌着され、第二のアーム23
内において歯車28が嵌着されている。そして、前記歯
車25と前記歯車27との間にタイミングベルト29が
掛装されている。
【0040】前記第二のアーム23と第三のアーム24
とを回動可能に連結する回転軸30には、第二のアーム
23内において歯車31が嵌着され、同回転軸30の上
端に第三のアーム24の基端部が嵌着されている。
【0041】そして、前記歯車28と前記歯車31との
間にタイミングベルト32が掛装されている。従って、
前記伸縮旋回軸12が回転駆動されると、その回転はタ
イミングベルト29、回転軸26、タイミングベルト3
2及び回転軸30を介して第三のアーム24に伝達さ
れ、同第三のアーム24が同回転軸30を中心として回
転される。
【0042】前記多関節アームロボットの駆動制御部の
動作を制御する制御回路を図3に従って説明する。CP
U45は予め設定されたプログラムに基づいて動作し
て、前記第一のステッピングモータ9を駆動する駆動回
路46と、前記第二のステッピングモータ19を駆動す
る駆動回路47と、第一及び第二のカウンタ回路48,
49を制御する。
【0043】前記駆動回路46には前記CPU45から
パルス信号である制御信号CWと同じくパルス信号であ
る制御信号CCWとが入力される。そして、駆動回路4
6は制御信号CWのパルス数に応じて第一のステッピン
グモータ9を正回転させ、制御信号CCWのパルス数に
応じて第一のステッピングモータ9を逆回転させる。
【0044】前記駆動回路47には前記CPU45から
制御信号CWと制御信号CCWとが入力される。そし
て、駆動回路47は制御信号CWのパルス数に応じて第
二のステッピングモータ19を正回転させ、制御信号C
CWのパルス数に応じて第二のステッピングモータ19
を逆回転させる。
【0045】前記駆動回路47に入力される制御信号C
W,CCWは第一のカウンタ回路48にも入力される。
第一のカウンタ回路48は例えば制御信号CWのパルス
に基づいて加算動作を行うとともに、制御信号CCWの
パルスに基づいて減算動作を行い、そのカウント値を比
較器50にカウントデータCD1として出力する。
【0046】前記第一のカウンタ回路48には前記CP
U45からリセット信号RS1が入力され、同カウンタ
回路48はそのリセット信号RS1に基づいてカウント
データCD1をリセットする。
【0047】前記ロータリーエンコーダ43は伸縮旋回
軸12の回転に基づいて、変換回路51に位相の異なる
出力信号A,Bを出力する。変換回路51はロータリー
エンコーダ43の出力信号A,Bに基づいて、伸縮旋回
軸12の回転方向と回転速度を検出し、正回転の場合は
制御信号CWに変換し、逆回転の場合は制御信号CCW
に変換して第二のカウンタ回路49に出力する。
【0048】第二のカウンタ回路49は、例えば制御信
号CWのパルスに基づいて加算動作を行うとともに、制
御信号CCWのパルスに基づいて減算動作を行い、その
カウント値を前記比較器50及びCPU45にカウント
データCD2として出力する。
【0049】なお、CPU45には前記第二のカウンタ
回路49から出力されるカウントデータCD2を各アー
ム22,23,24の初期位置に対応する初期値として
格納するレジスタが内蔵されている。
【0050】前記第二のカウンタ回路49には前記CP
U45からリセット信号RS2が入力され、同カウンタ
回路49はそのリセット信号RS2に基づいてカウント
データCD2をリセットする。
【0051】前記比較器50は前記カウントデータCD
1,CD2を比較して、その比較値が一定値以上となる
と、CPU45にアラーム信号ARを出力する。そし
て、CPU45はアラーム信号ARに基づいて警報装置
(図示しない)を作動させる。
【0052】次に、上記のように構成された多関節アー
ムロボットの動作を図4に示すフローチャート及び図5
〜図9に示すアーム動作説明図に基づいて説明する。さ
て、図4に示すように多関節アームロボットの動作が開
始されると、CPU45は第一及び第二のカウンタ回路
48,49にリセット信号RS1,RS2を出力して、
カウンタ回路48,49のカウント値をリセットする
(ステップ1)。
【0053】次いで、CPU45は駆動回路46,47
に制御信号CW,CCWをそれぞれ出力する(ステップ
2)。すると、駆動回路46,47はそれぞれ制御信号
CW,CCWに基づいて、第一及び第二のステッピング
モータ9,19を駆動し、各モータ9,19の作動に基
づいて前記各アーム22,23,24が伸縮され、また
は旋回され、あるいは伸縮されながら旋回される。
【0054】すなわち、図5に示すように各アーム2
2,23,24が一直線状に折り畳まれた状態から、第
一のステッピングモータ9が作動して旋回軸2が回転さ
れ、第二のステッピングモータ19が停止して伸縮旋回
軸12の回転が阻止された状態では、図6〜図8に示す
ように第三のアーム24が回転されずに、第一及び第二
のアーム22,23が回動される。この結果、第三のア
ーム24は往復動されて、各アーム22,23,24が
伸縮される。
【0055】また、第一のステッピングモータ9と、第
二のステッピングモータ19がともに作動して、旋回軸
2と伸縮旋回軸12とが同一回転数で回転されると、図
9に示すように第一〜第三のアーム22,23,24が
一体に旋回される。
【0056】また、第一のステッピングモータ9と、第
二のステッピングモータ19がともに作動して、旋回軸
2と伸縮旋回軸12とが異なる回転数で回転されると、
第一〜第三のアーム22,23,24が伸縮しながら旋
回される。
【0057】そして、比較器50からCPU45にアラ
ーム信号ARが出力されていない状態で、CPU45か
ら駆動回路46,47への制御信号CW,CCWの出力
が停止されると(ステップ3,4)、CPU45は第二
のカウンタ回路49のカウント値を内蔵されたレジスタ
に格納してアームの初期位置を再設定し(ステップ
5)、動作を終了する。
【0058】一方、駆動回路46,47に基づいて第一
及び第二のステッピングモータ9,19を作動させて、
第一〜第三のアーム22,23,24を作動させている
状態で、第一〜第三のアーム22,23,24の少なく
ともいずれかが何らかの障害物に当接すると、比較器5
0からCPU45にアラーム信号ARが出力される(ス
テップ3)。
【0059】すなわち、第一〜第三のアーム22,2
3,24の少なくともいずれかが何らかの障害物に当接
して、各アーム22,23,24に過負荷が作用し、伸
縮動作あるいは旋回動作が不能となると、第一のトルク
リミッタ42より優先して、第二のトルクリミッタ44
にトルクスリップが発生する。
【0060】すると、第二のステッピングモータ19が
作動しながら、伸縮旋回軸12が回転されない状態とな
る。この状態では、第一及び第二のカウンタ回路48,
49のカウント値に差が生じ、その差があらかじめ設定
された設定値以上となると、比較器50からCPU45
にアラーム信号ARが出力される。
【0061】アラーム信号ARに基づいて、CPU45
は第一〜第三のアーム22,23,24の少なくともい
ずれかに過負荷が作用していることを検知する(ステッ
プ6)。そして、CPU45は警報装置を作動させると
ともに、制御信号CW,CCWの出力を停止し、カウン
タ回路49のカウント値に基づいて、前記レジスタの初
期値を再設定するアラーム処理を行う(ステップ7)。
【0062】以上のようにこの多関節アームロボットで
は、前記第二のトルクリミッタ44の設定トルクは、前
記第一のトルクリミッタ42の設定トルクより小さい値
に設定されている。
【0063】このため、第一〜第三のアーム22,2
3,24の少なくともいずれかに過負荷が作用した場合
には、まず伸縮旋回軸12に介在される第二のトルクリ
ミッタ44においてトルクスリップが生じ、そのスリッ
プに基づいて各アーム22,23,24の駆動が停止さ
れる。
【0064】また、伸縮旋回軸12の回転量を検出する
ロータリーエンコーダ43の出力信号に基づいて、各ア
ーム22,23,24の位置が検出可能である。従っ
て、旋回軸2の回転量を検出するためのロータリーエン
コーダを設ける必要はないので、ケース41を前記従来
例のケース1に比して小型化することができる。
【0065】また、前記従来例に比してロータリーエン
コーダの数を削減し、かつ同ロータリーエンコーダの出
力信号を前記制御信号CW,CCWと比較するための変
換回路、カウンタ回路及び比較器を設ける必要がないの
で、この多関節アームロボットのコストを低減すること
ができる。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は駆動制
御部を小型化し得る多関節アームロボットを提供するこ
とができる優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】一実施例の多関節アームロボットの駆動制御部
を示す概略図である。
【図3】一実施例の制御回路を示すブロック図である。
【図4】一実施例の制御回路の動作を示すフローチャー
ト図である。
【図5】アーム部分の動作を示す平面図である。
【図6】アーム部分の動作を示す平面図である。
【図7】アーム部分の動作を示す平面図である。
【図8】アーム部分の動作を示す平面図である。
【図9】アーム部分の動作を示す平面図である。
【図10】従来例の多関節アームロボットの駆動制御部
を示す概略図である。
【符号の説明】
2 第一の出力軸 9 第一のモータ 12 第二の出力軸 19 第二のモータ 22,23,24 アーム 42 第一のトルクリミッタ 43 ロータリーエンコーダ 44 第二のトルクリミッタ 45 制御装置(CPU) 52 検出装置 AR トルクスリップ検出信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一のモータ(9)で回転駆動される第
    一の出力軸(2)と、 第二のモータ(19)で回転駆動される第二の出力軸
    (12)と、 前記第一の出力軸(2)と第二の出力軸(12)の回転
    に基づいて伸縮及び旋回動作を行う多関節のアーム(2
    2,23,24)と、 前記第一のモータ(9)と第一の出力軸(2)との間に
    介在される第一のトルクリミッタ(42)と、 前記第二のモータ(19)と第二の出力軸(12)との
    間に介在される第二のトルクリミッタ(44)と、 前記第一及び第二のモータ(9,19)をパルス信号で
    駆動する制御装置(45)と、を備えた多関節アームロ
    ボットであって、 前記第二のトルクリミッタ(44)の設定トルクは前記
    第一のトルクリミッタ(42)の設定トルクより小さく
    し、前記第二のトルクリミッタ(44)には過負荷によ
    る該第二のトルクリミッタ(18)のトルクスリップを
    検出して、前記制御装置(45)にトルクスリップ検出
    信号(AR)を出力する検出装置(52)を接続したこ
    とを特徴とする多関節アームロボット。
  2. 【請求項2】 前記検出装置は前記第二の出力軸(1
    2)の回転量をパルス信号に変換して出力するロータリ
    ーエンコーダ(43)と、前記ロータリーエンコーダ
    (43)の出力信号をカウントする第一のカウンタ回路
    (48)と、前記第二のモータ(19)を駆動するパル
    ス信号をカウントする第二のカウンタ回路(49)と、
    前記第一のカウンタ回路(48)と第二のカウンタ回路
    (49)のカウント値を比較して、そのカウント値の差
    が所定値以上となったとき、前記トルクスリップ検出信
    号(AR)を出力する比較器(50)とから構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の多関節アームロボット。
JP20806693A 1993-08-23 1993-08-23 多関節アームロボット Withdrawn JPH0760668A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20806693A JPH0760668A (ja) 1993-08-23 1993-08-23 多関節アームロボット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20806693A JPH0760668A (ja) 1993-08-23 1993-08-23 多関節アームロボット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0760668A true JPH0760668A (ja) 1995-03-07

Family

ID=16550084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20806693A Withdrawn JPH0760668A (ja) 1993-08-23 1993-08-23 多関節アームロボット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0760668A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100664483B1 (ko) * 1998-07-29 2007-01-03 자노메 미싱 고교가부시키가이샤 선택적으로 명령에 따르는 조립 로봇 아암을 갖는 스카라 로봇
JP2010228028A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Nec Corp ロボットアーム、ロボットアームの接触検知方法、及び、ロボットアームを備えた装置
JP2015044262A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 学校法人千葉工業大学 回転駆動機構およびこれを備えるロボットの関節機構

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100664483B1 (ko) * 1998-07-29 2007-01-03 자노메 미싱 고교가부시키가이샤 선택적으로 명령에 따르는 조립 로봇 아암을 갖는 스카라 로봇
JP2010228028A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Nec Corp ロボットアーム、ロボットアームの接触検知方法、及び、ロボットアームを備えた装置
JP2015044262A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 学校法人千葉工業大学 回転駆動機構およびこれを備えるロボットの関節機構

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0760668A (ja) 多関節アームロボット
JP4212372B2 (ja) エンコーダ信号処理装置およびサーボドライバ
JP2983462B2 (ja) ロボットの原点復帰装置
JP5472865B2 (ja) ステッピングモータ用のドライバ設定操作方法
JPS6122884B2 (ja)
JP2000321628A (ja) パンチルトカメラ装置
JP3255969B2 (ja) 小型雲台の駆動制御装置
JPH0775359A (ja) モータ駆動装置
JP3183427B2 (ja) モータの異常状態記憶装置およびエンコーダ付モータ
JP2625606B2 (ja) 多関節アーム式搬送装置及びその調整方法
JPH02206378A (ja) 回転角制御装置
JP2576956B2 (ja) 産業用ロボツトの回転角検出装置
JP2000338534A (ja) パンチルトカメラ装置
JP3890585B2 (ja) パンチルトカメラ装置
JP4168952B2 (ja) 遠心機
JP2653057B2 (ja) 原点復帰方法
JP3033297B2 (ja) 多回転アブソリュートエンコーダ
TWI803064B (zh) 電動工具及其控制方法
JP2008187770A (ja) モータ位置制御装置
JPH0749246A (ja) エンコーダシステム
JP3329142B2 (ja) 位置検出回路
JPH04340608A (ja) 回転軸制御方法および装置
JP3354108B2 (ja) 電動ブラインドの制御装置及び電動ブラインドの制御方法
JP3296735B2 (ja) 工作機械の制御対象回転位置制御装置
JP4163803B2 (ja) エンコーダ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20001031