JPH0759784B2 - 多層繊維マットの製造方法 - Google Patents

多層繊維マットの製造方法

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JPH0759784B2
JPH0759784B2 JP4250708A JP25070892A JPH0759784B2 JP H0759784 B2 JPH0759784 B2 JP H0759784B2 JP 4250708 A JP4250708 A JP 4250708A JP 25070892 A JP25070892 A JP 25070892A JP H0759784 B2 JPH0759784 B2 JP H0759784B2
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fibers
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mixed
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JP4250708A
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Inventor
桂司 松下
Original Assignee
株式会社中部・新東海フェルト
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸音材あるいは緩衝材
等として使用される多層繊維マットの製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、単一種類あるいは複
数種類の繊維を互いに均等に絡ませてシート状の単層繊
維マットを形成し、この単層繊維マットを複数枚積層し
た後、ニードルパンチング加工して各単層繊維マット同
士を連結してなる多層繊維マットの製造方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】それらは多層繊維マッ
トを製造するため、同じ性能を有する均質な単層繊維マ
ットを積層するようにしていたため、各層の音響特性が
同質のとなり音波あるいは振動波の抑制域が限定され
。また各単層繊維マット同士の結合が弱く、各単層
マット間で共振し易く、たとえ積層数を増したとして
も、所要の吸音あるいは緩衝性能を得ることができなか
った。さらに、このような不具合を改善するには特性の
異なる数種の繊維マットを重合させて多層繊維マットを
形成することが考慮されるが、別途に製造装置を要する
こととなり、工程が複雑になる不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解消
するべく、溶融温度が異なりかつ重量差の大きい複数種
類の繊維を所定の比率で混合させ、該混合した混合繊維
に遠心力を付与して重量毎の層をなす帯状の繊維スライ
バーを形成し、該繊維スライバーを所定回数折返し積層
してウエーブを形成し、該ウエーブを熱風加熱して溶融
温度の低い繊維を融着させたものである。
【0005】
【作用】複数種類の繊維は一旦混合された後、遠心力に
よって重量差のある繊維毎に分離され、帯状の繊維スラ
イバーとなる。繊維スライバーの内部は重量が軽くかつ
溶融温度の低い(または高い)軽量繊維と、重量が重く
かつ溶融温度の高い(または低い)重量繊維とが厚さ方
向に緩やかに分離す。また、ウエーブを形成する繊維
スライバーは交互に折り曲げられ重ね合わされて、各繊
維スライバー内の軽量繊維と重量繊維とが交互に上向き
および下向きになりながら重なり合うことになる。そし
て上記ウエーブを熱風加熱すると、溶融温度の低い繊維
が溶融して上下の繊維スライバー同士を融合させ
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図において、図1〜図3は序盤、中盤、終盤の工程
を示す略画した側面図、図4は繊維スライバーの断面
図、図5はウエーブの断面図である。図1において、ま
ず大きさが4デニール、長さが51mm、鞘部の溶融点が
100℃の芯鞘構造のポリエステル製繊維からなる軽量
繊維1、大きさが8デニール、長さが51mm、溶融点が
230℃のレギュラーのポリエステル製繊維からなる中
量繊維2、大きさが20デニール、長さが51mm、溶融
点が230℃のレギュラーのポリエステル製繊維からな
る重量繊維3を用意する。そしてこれら3種類の繊維、
つまり軽量繊維1、中量繊維2、重量繊維3を同重量の
比率で搬送機10に投入し、該搬送機10によりオープ
ナー11に供給し、該オープナー11により各繊維1〜
3の固まりを解した後、これらを風送によってストッカ
ー12に供給する。
【0007】上記ストッカー12はオープナー11が1
時間当たりに供給する材料を収容可能な容積を最低限と
し、オープナー11から供給された材料を積層すること
によって材料、つまり軽量繊維1、中量繊維2、重量繊
維3の均一な混合化をはかる。このストッカー12は2
機以上用意し、1機毎に材料の充填と排出を行なうバッ
チ方式が望ましいが、1機のみでの連続的な充填と排出
を行なう方式であってもよい。上記ストッカー12から
排出された材料(軽量繊維1、中量繊維2、重量繊維
3)を調合機13に風送し、該調合機13により解繊し
て各軽量繊維1、中量繊維2、重量繊維3を個別の集合
体から繊維同士で混合する混合繊維体4に変換する。
【0008】このようにして混合された混合繊維体4
は、図2に示すカード機15に供給される。このカード
機15は、ホッパー16に供給された混合繊維体4をフ
ィード17により一定量で連続してシリンダー18、ド
ファー19に供給し、上記混合繊維体4に遠心力を付与
しつつ帯状の繊維スライバー5に変換する。即ち、上記
シリンダー18は外周部に刃を有する大径のドラム18
aの上半部に多数の小径のウォーカ18bおよびストリ
ッパー18cを配置し、シリンダー18を高速回転させ
るとともに、ウォーカ18bおよびストリッパー18c
を所定方向に回転させ、フィード17から供給される混
合繊維体4をドラム18a、ウォーカ18b、ストリッ
パー18cに沿って波状に湾曲させ、所定の遠心力を付
与しつつ移送し、ドファー19を通過させて帯状の繊維
スライバー5に変換する。この場合フィード17の速度
およびドファー19の速度を制御することによって繊維
スライバー5の厚さを所定値に設定し、例えば1m2
たり45gの重量となるようにする。
【0009】次いで上記繊維スライバー5をクロスレイ
ヤー20に供給し、このクロスレイヤー20により例え
ば9回折返して10段に積層し、1m2あたり450g
の重量となるウエーブ6を形成する。次いで上記ウエー
ブ6を図3に示すように、搬送機21によりドライヤー
22に供給し、該ドライヤー22によりウエーブ6を制
圧しつつ熱風加熱(熱処理)する。この熱風加熱は軽量
繊維1の溶融する温度よりも約30度上昇した雰囲気温
度で行なう。なお、ドライヤーの構造により、ウエーブ
の状態での搬送・搬出が困難な場合は、ウエーブの構造
を破壊しない程度の極微量のニードルパンチング加工を
行なう。そして上記熱風加熱したウエーブ6を冷却装置
23により冷却して所定の厚さの多層繊維マット7に仕
上げる。
【0010】上記実施例によれば、繊維スライバー5
は、シリンダー18により所定の遠心力を付与しつつ形
成されるので、図4に示すように、重量の軽い軽量繊維
1が上部(外側)に、中間の重量を有する中量繊維2が
中間部に、重量の重い重量繊維3が下部(内側)に分離
される。但し上記軽量繊維1、中量繊維2および重量繊
維3は、前段の調合機13により繊維同士で絡み合わさ
れているため、上記分離は緩やかなものとなる。またク
ロスレイヤー20により形成されたウエーブ6は、図5
に示すように、各繊維スライバー5の軽量繊維1と重量
繊維3とが交互に上向きおよび下向きになりながら重な
り合うことになる。そして上記ウエーブ6をドライヤー
22により熱風加熱すると、軽量繊維1が溶融してウエ
ーブ6を形成する上下の繊維スライバー5同士が互いに
融合して強固に連結されることになる。
【0011】そして、上記の如くして形成された多層繊
維マット7は、軽量繊維1、中量繊維2、重量繊維3が
厚さ方向に緩やかに分離した繊維スライバー5の積層に
よって形成されるとともに、各繊維スライバー5内の軽
量繊維1、重量繊維3が上下に入れ替わっているため、
異質な多層構造となり、音波あるいは振動波の抑制域が
広範囲となる。しかも軽量繊維1、中量繊維2、重量繊
維3同士および各繊維スライバー5同士の連結が強く、
振動に対して各繊維間および層間で共振が発生しなくな
り、優れた制振性能を発揮することになる。なお本発明
は、重量繊維3を溶融点が80〜160℃の低温熱溶融
繊維材により、軽量繊維1を溶融点が180℃以上の耐
高熱繊維材により形成するようにしてもよい。
【0012】
【発明の効果】発明によれば、数種の繊維を混合し、
解いた後、再び繊維スライバーを形成させる過程で、そ
れら繊維を再び種類ごとに分離する一連によって多層繊
維層を形成でき、工程の複雑化を生じることがない。ま
た、ウエーブの回数を増すことによって任意の厚さに折
り返された多層マットを得ることができる。さらに、こ
の製法によって得られた多層繊維マットは、異質な繊維
層を持つ多層構造となり、振動に対して各繊維層間での
共振が発生しなくなって優れた制振性能を発揮できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】序盤の工程を示す略画した側面図である。
【図2】中盤の工程を示す略画した側面図である。
【図3】終盤の工程を示す略画した側面図である。
【図4】繊維スライバーの断面図である。
【図5】ウエーブの断面図である。
【符号の説明】
1 軽量繊維 2 中量繊維 3 重量繊維 4 混同繊維体 5 繊維スライバー 6 ウエーブ 7 多層繊維マット 10 搬送機 11 オープナー 12 ストッカー 13 調合機 15 カード機 16 ホッパー 17 フィード 18 シリンダー 19 ドファー 20 クロスレイヤー 21 搬送機 22 ドライヤー 23 冷却装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融温度が異なりかつ重量差の大きい複数
    種類の繊維を所定の比率で混合させ、該混合した混合繊
    維に遠心力を付与して重量毎の層をなす帯状の繊維スラ
    イバーを形成し、該繊維スライバーを所定回数折返し積
    層してウエーブを形成し、該ウエーブを熱風加熱して溶
    融温度の低い繊維を融着させたことを特徴とする多層繊
    維マットの製造方法。
JP4250708A 1992-08-26 1992-08-26 多層繊維マットの製造方法 Expired - Lifetime JPH0759784B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105386236A (zh) * 2015-12-19 2016-03-09 陈勇 一种高强力高伸长率的无纺布的加工工艺及一种精梳理机

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