JPH0759500A - 薬液散布用自動走行車両における薬液涸れ検出装置 - Google Patents

薬液散布用自動走行車両における薬液涸れ検出装置

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JPH0759500A
JPH0759500A JP21021493A JP21021493A JPH0759500A JP H0759500 A JPH0759500 A JP H0759500A JP 21021493 A JP21021493 A JP 21021493A JP 21021493 A JP21021493 A JP 21021493A JP H0759500 A JPH0759500 A JP H0759500A
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JP
Japan
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injection pump
dynamic injection
chemical liquid
pressure sensor
spraying
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JP21021493A
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Inventor
Taiji Mizukura
泰治 水倉
Shiro Taniai
史朗 谷合
Takashi Yamada
隆史 山田
Yukio Murai
幸雄 村井
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薬液散布用自動走行車両における薬液タンク
内の薬液涸れ状態を正確に判断し、且つその場合の動噴
ポンプ空運転継続を自動的に防止する。 【構成】自動走行車両に搭載した薬液タンクから動噴ポ
ンプを介して噴霧ノズルに薬液を供給して散布するよう
に構成し、動噴ポンプの吐出側に圧力センサを設け、該
圧力センサの検出出力と、前記動噴ポンプの作動スイッ
チの出力とをMPU101に入力し、作動スイッチがO
N作動時には、一旦動噴ポンプをON作動させた所定時
間To経過後、圧力センサの検出出力値Px値が所定値
Po以下であると判別するとき、前記動噴ポンプをOF
F作動させるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、果樹園等における薬液
散布機(スピードスプレヤ)等の薬液散布用自動走行車
両における薬液涸れ検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、果樹園等における自動走行型
の薬液散布機(スピードスプレヤ)等においては、作業
者が走行車両に乗ったまま薬液散布作業を実行すると、
作業者が薬液を被ることがあり、健康上の害を伴うこと
があることを考慮して、走行車両を無人状態で作業経路
(誘導経路)に沿って走行するように、走行車両におけ
る操舵車輪の向きを変えて操舵制御しながら、薬液散布
を行うことが行われている(実開平5−8608号公報
参照)。
【0003】この場合、自動走行車両に搭載した薬液タ
ンク内の薬液量が極端に少なくなる(空になる)と、動
噴ポンプが空転して焼きつくという事故が発生するの
で、前記公報では、薬液タンク内の薬液量を検出するた
めの液面反射型の薬液センサを設け、これにより薬液量
の大小または空か否かを検出し、薬液センサの検出出力
値が所定値(液面が所定値)以下となったとき、動噴ポ
ンプの作動を停止し、または動噴ポンプへの動力伝達を
OFFにする電磁クラッチを作動させるようにしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の走行車両は山等の傾斜面に沿って走行することがある
し、走行時に薬液が揺さぶられて液面が波うつ等のた
め、薬液タンク内の薬液の液面と薬液センサとの上下距
離が正確に検出できず、薬液量が少ない、または空であ
ることを正確に検出できないのであった。また、薬液セ
ンサが薬液タンク内の薬液の静水頭を検出するタイプの
圧力センサであっても、前記と同様に薬液量の大小の正
確な検出ができないという問題があった。
【0005】さらに、前述のように液面が波うつこと
で、前記種類の薬液センサの検出値が短い時間内に大小
変動することになり、薬液センサの検出出力値が所定値
を挟んで頻繁に大小変動するから、前記動噴ポンプまた
は電磁クラッチのON・OFF作動が繰り返され、所謂
ハンチング現象が起こって、薬液散布(噴霧)区域が断
続して、薬液散布が行われない部分が発生するという問
題があった。
【0006】本発明は、この問題を解決し、正確に薬液
涸れの状態を検出できるようにした薬剤散布用自動走行
車両における薬液涸れ検出装置を提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を解決するた
め、本発明の薬剤散布用自動走行車両における薬液涸れ
検出装置では、自動走行車両に搭載した薬液タンクから
動噴ポンプを介して噴霧ノズルに薬液を供給して散布す
るように構成してなる薬剤散布用自動走行車両におい
て、動噴ポンプの吐出側に圧力センサを設け、該圧力セ
ンサの検出出力と、前記動噴ポンプの作動スイッチの出
力とを制御装置に入力し、前記作動スイッチがON作動
時には、一旦動噴ポンプをON作動させた所定時間経過
後、前記圧力センサの検出出力値が所定値以下であると
判別するとき、前記動噴ポンプをOFF作動させるよう
に制御することを特徴とするものである。
【0008】
【実施例】次に本発明を自動走行型の薬液散布機(スピ
ードスプレヤ)に適用した実施例について説明する。ス
ピードスプレヤの走行車両1の前部側にハンドル3を備
えた運転操作部2を有し、走行車両1には薬液タンク4
とその後部に噴霧部5とを備えている。
【0009】噴霧部5は、走行車両1の下面を除く外周
面に適宜間隔で半径外向きに臨ませた多数の噴霧ノズル
6と、その半径外向きに風を送る送風機7が装着され、
前記噴霧ノズル6は走行車両1の左右及び上面との3区
画若しくは左右2区画ごとに噴霧の作業を実行するよう
に散布制御できるものである。符号8,8は左右前輪、
符号9,9は左右後輪であり、これらの4輪はエンジン
10からの動力が走行変速機構11を介して各々伝達さ
れて駆動できるいわゆる4輪駆動型であり、エンジン1
0からの動力をPTO出力変速伝達機構12を介して送
風機7を回転させ、また噴霧ノズル6に対する動噴ポン
プ13を駆動させる。
【0010】ハンドル3付き操舵装置14は、図3に示
すような機械的または油圧系統を含むパワーステアリン
グ機構15であり、このパワーステアリング機構15は
油圧回路16における複動式の油圧シリンダ17にて作
動し、油圧シリンダ17が伸長するとき、平面視W字状
のベルクランク18を介して後輪9,9を左向きに変更
すると共に、連結ロッド19及び平面視V字状のベルク
ランク20を介して前輪8,8を右向きに変更する(油
圧シリンダ17が縮小するときには前輪は左向き後輪は
右向きに変更される)というように、前後4輪ともに向
きを変えて左右に回動変更できるいわゆる4輪操舵型で
ある。
【0011】その油圧回路16を図4に示し、符号28
は、自動操舵用の油圧シリンダ17に対する電磁ソレノ
イド式の制御弁であり、符号29は走行クラッチ及びブ
レーキ作動のためのアクチュエータとしての油圧シリン
ダ30を制御する電磁ソレノイド式の制御弁、符号23
は手動操舵操作の場合に使用する制御弁である。制御弁
29、28は、油圧ポンプ22からの作動油送りの場合
に前記手動操舵用の制御弁23よりも上流から分岐した
油圧管31に接続し、しかも、走行クラッチ及びブレー
キ作動用の制御弁29は、自動操舵用の制御弁28より
も上流側になるよう直列状に連結する。
【0012】従って、走行クラッチ及びブレーキを作動
させるべく、制御弁29を中立位置以外の位置に作動さ
せるときには、その油圧シリンダ30が優先的に作動
し、操舵用の油圧シリンダ17の作動は二次的となる。
なお、手動操舵のときには、油圧ポンプ22から送られ
てきた油が制御弁23を介して油圧モータ21に送ら
れ、この油圧モータ21からの油送り量をハンドル3の
回動角度に比例するように作動させ、この油を前記ステ
アリング機構15に取付く複動式の油圧シリンダ17に
送る。自動操舵制御のときには油圧ポンプ22から制御
弁29の中立位置及び電磁ソレノイド式制御弁28を介
して油圧シリンダ17に作動油を送る。
【0013】符号25は前輪8の操舵角度を検出できる
ポテンショメータ等の操舵角度センサであり、この場
合、左右車輪の向き角度の平均値を求めて検出しても良
い。なお、前輪と後輪とを別々の油圧シリンダ式パワー
ステアリング機構を介して連結して、前輪と後輪とを個
別的に操舵制御するようにしても良い。走行車両1の下
面には、その前部に左右一対の磁気センサ26a,26
bを設ける。この磁気センサ26a,26bは、導体を
コイル状に巻いたピックアップコイルであっても良い
し、ホール素子、ホールIC、磁気抵抗素子、磁気トラ
ンジスタであっても良く、交流電流発生装置にて誘導ケ
ーブル27に印加された適宜周波数の交流電流により、
当該誘導ケーブル27の周囲に発生する交流磁界の強度
を検出することができるものである。誘導ケーブル27
は果樹園の作業経路である誘導経路に沿って形成した溝
内に敷設するか、または地中に埋設する。
【0014】また、誘導経路に沿うように感知する手段
の他の実施例としては、誘導経路沿って設けた標識や木
立を超音波センサ、赤外線センサ等のセンサにより感知
するようなものであっても良い。図5は噴霧部5の実施
例を示し、薬液タンク4からの液状薬液は、タンクドレ
イン弁32、フィルタ33を介して動噴ポンプ13に入
り、主弁34、パイプ35を介して薬液分配器36から
左右及び中央(上)の切換弁37,38,39を介して
各方向の噴霧ノズル6に噴出させるものであり、各切換
弁37,38,39には切換操作用モータ37a,38
a,39aが設けられ、走行車両の走行方向と被散布物
(樹木)との位置関係により、所定の向きにのみ薬液を
噴霧することを選択することができる。なお、符号40
は調圧弁、符号41は補正噴霧用吐出パイプ42に接続
した停止弁であり、パイプ42の先端にホース(図示せ
ず)を繋ぎ、薬液が掛からなかった樹木に手作業で噴霧
する。
【0015】なお、薬液分配器36及び/又は左右及び
中央(上)の切換弁37,38,39を各方向の噴霧ノ
ズル6に近い箇所に配置することにより、噴霧部5での
配管を長くしないで済むのであり、また、切換弁37,
38,39を各方向の噴霧ノズル6に近い箇所に配置す
ると、切換弁37,38,39を閉止したとき、その各
切換弁からノズルまでの配管中に溜まった薬液量が少な
いから、ノズルから垂れ出る液が少なくて所謂ノズルで
の液カット性能を向上させることができる。
【0016】また、図5及び図7に示すように、動噴ポ
ンプ13の吐出部と調圧弁40との間には、本発明の圧
力センサ130を接続して、動噴ポンプ13の吐出圧力
を検出するようにしている。運転操作部2における操作
パネル(図示せず)設けたキースイッチに、始動時にキ
ーを差し込んで、所定角度回動すると、後述の制御装置
100が立ち上がり(起動して)、実行準備状態(待機
状態)となる。次いで、さらに所定角度回動すると、セ
ルモータが起動してエンジン作動させる。
【0017】自動モード設定スイッチ46は、実施例と
してはオルタネイト押しボタンスイッチを使用する。従
って、1回目の押下でその押下状態(ON状態)を保持
する。再度自動モード設定スイッチ46を押下すると、
突出状態(OFF状態)に復帰する。液晶表示素子等に
よる表示部には、現在の制御の状態や作業者に対する指
示を文字や図形等にて表示する。符号49は作業者が別
途意思確認するためのシフトスイッチであって、その押
しボタンスイッチ部を透明の開閉可能なカバー体にて覆
ってあり、操作するにはカバー体を一旦開いて押しボタ
ンスイッチ部を押下する。自動モードから手動モードへ
の切換え、反対に手動モードから自動モードへの切換え
は、前記自動モード設定スイッチ46の操作に加えて、
作業者の明確な意思の元に前記シフトスイッチ49の操
作を実行することにより、モードの切換えが実現できる
ようにするものである。
【0018】なお、自動モードに設定されたときには、
自動モードランプ47が点灯し、手動モード設定時には
自動モードランプ47が消灯する。図6は、走行車両の
制御をマイクロコンピュータユニットのソフトにより実
行する場合の制御装置100の機能ブロック図を示し、
2つのマイクロコンピュータユニット(MPU)10
1,102を備え、各マイクロコンピュータユニット
(MPU)101,102は、図示しないが中央処理装
置(CPU)、読み書き可能メモリ(RAM)及び読み
出し専用メモリ(ROM)、タイマー、インターフェイ
ス等により構成されている。
【0019】また、この2つのMPU101,102は
同一形態(同一構成部品、同一構成要素)にて形成さ
れ、同じ制御プログラムを備えるが制御係数を異なるよ
うにして相互に交換可能であって、両者のMPUを区別
するため、一方のMPU101の判別ポート104はロ
ーポートとし、他方のMPU102の判別ポート105
はハイポートとする。
【0020】さらに、この2つのMPU101,102
は各々シリアル通信のための一方の送信端子TxDを他
方の受信端子RxDに、他方の送信端子TxDを一方の
受信端子RxDに接続するように、カプラを介して離脱
可能な通信線103で接続し、相互に相手側の制御が正
常に作動しているか否かを監視している。このため、各
MPU内の制御プログラムには、相手側の制御流れをチ
ェックするためのチェックルーチンを備える。
【0021】一方のMPU101の入力ポートには、前
記噴霧ノズル6の作動区画(左側、上側、右側)を切り
換える操作スイッチ(手動による操作スイッチ)10
6,107,108の各端子と、前記シフトスイッチ4
9の端子と、送風機7への動力伝達を継断するフアンク
ラッチ操作スイッチ109の端子と、遠隔操作用送信機
110からの複数のチャネル(実施例では6チャネル)
による指令信号を受ける受信機111の各チャネルの出
力信号端子、及び受信モニタ出力端子と、走行車両1の
前部に装着した左右一対の障害物感知センサ112a,
112bの端子、前記圧力センサ113の出力端子と、
自動モード設定スイッチ46の端子を、それぞれ接続し
て信号入力する。
【0022】また、MPU101の出力ポートには、前
記噴霧ノズル6の作動区画(左側、上側、右側)ごとに
薬液を供給する切換弁37,38,39の切換操作用モ
ータ37a,38a,39aへの端子、前記走行クラッ
チ及びブレーキの自動操作用の油圧シリンダ30に対す
る電磁制御弁29の電磁ソレノイド端子、送風機7への
動力伝達を継断するフアンクラッチ操作用の電動シリン
ダ114の端子、動噴ポンプ13の作動を許可するリレ
ー115の端子をそれぞれ接続して信号出力する。
【0023】なお、図8の接続回路に示すように、MP
U101の入力ポート131には、一端が電源に接続さ
れた動噴スイッチ130(押下(ON)するとその状態
を保持し、再度押下するとOFF状態となるスイッチ)
の他方の端子を接続し、また、MPU101の出力ポー
ト132には、前記リレー115の電磁ソレノイド13
3の他端を接続しこの電磁ソレノイド133の他端は電
源に接続する。そして、一端が接地されたリレー115
と直列に動噴電磁クラッチ134を接続して電源に接続
する。電源に一端を接続した表示ランプ135の他端は
前記出力ポート132に接続されている。
【0024】次に図9のフローチャートに従って、薬液
涸れ検出制御について説明する。まず、スタート(制御
装置100の起動)に続いて、初期設定を行う(ステッ
プS1)この初期設定により、タイマーからのカウンタ
(時間計測手段、図示せず)の所定時間(しきい値)T
o(実施例では数秒)、及び後述の圧力センサ113の
設定値Po(実施例では、2.5Kgf/cm2)を読み込む。
【0025】次いで、ステップS2において、動噴スイ
ッチ130がONか否かを判別する。ここで、薬液噴霧
作業の開始に当たって、作業者が動噴ポンプ13を作動
させるべく動噴スイッチ130を押下すると(ステップ
S2,yes )、MPU101の入力ポート131には動
噴スイッチ130をON作動の旨の信号が入力され、前
記カウンタは計数開始(カウントアップ)し、時間Tx
を0から順に加算していく(ステップS3)。次いでス
テップS4においては、前記圧力センサ113の検出出
力Pxが設定値Poより大きいか否かを判別する。動噴
ポンプ13が作動していない状態では、Px<Poであ
るから(ステップS4,no)、カウンタをクリアするこ
となく(ステップS5を飛ばして)、ステップS6で、
時間経過を判別する。所定時間経過しない(Tx<T
o、ステップS6,yes )状態では、MPU101の出
力ポート132からの出力信号をハイとし、電磁ソレノ
イド133に通電してリレー115を閉に作動させ、動
噴電磁クラッチ134をON作動させる(ステップS
7)。これにより、始めて動噴ポンプ13が作動し、噴
霧ノズル6方向(薬液分配器36)に薬液が送り込まれ
る。動噴電磁クラッチ134のON作動時には表示ラン
プ135が点灯する。
【0026】次いで、前記ステップS7からステップS
2の前にリターンさせ、ステップS2、ステップS3、
ステップS4、ステップS6、ステップS7のループを
繰り返す。そして、このループを何回か実行し、所定時
間To内に圧力センサ113の検出出力Pxが設定値P
oを越えたと判断されると(ステップS4、yes )、ス
テップS5にてカウンタをクリアし、Txを0に戻す。
こうすれば、ステップS6でTx<To(ステップS
6,yes )状態となるから、動噴電磁クラッチ134の
ON作動は継続することになる(ステップS7)。従っ
て、この状態は、薬液タンク4から充分に供給されて動
噴ポンプ13が作動し、圧力センサ113の検出出力が
高い状態、換言すると、薬液タンク4内に充分な量の薬
液が存在していることを意味する。
【0027】前記始動時に薬液タンク4内の薬液の量が
極小(又は空)であれば、前記ステップS2、ステップ
S3、ステップS4、ステップS6、ステップS7のル
ープを何回か繰り返しても、圧力センサ113の検出出
力Pxが設定値Poより小である(Px<Po、ステッ
プS4,no)状態のまま、所定時間経過(Tx≧To)
するので、ステップS6,noとの判別にて、動噴電磁ク
ラッチ134をOFF作動させる(ステップS8)。こ
れにより、薬液タンク4内の薬液の量が極小(又は空)
のときには、動噴ポンプ13の空運転を長く継続させる
ことがなく、回転部分等の焼きつき事故を防止すること
ができる。
【0028】前記フローチャートでは始動時について説
明したが、無人による自動走行制御であっても同じであ
り、自動モード制御時については、作業者が動噴スイッ
チ130を押下した後、走行車両1から離れ、無線遠隔
操作用の送信機110から当該走行車両1を走行させる
指令を出し、動噴ポンプ13の作動継続が確認できれ
ば、次いで切換操作用モータ37a,38a,39a、
送風機7を作動させて薬液噴霧を実行すれば良い。
【0029】このような走行・噴霧作業時に、薬液タン
ク4内の薬液が消費されて極小(空)となると、前述の
ステップS4で、動噴ポンプ13の運転状態の元で圧力
センサ113の検出出力Pxが設定値Poより小である
との判別を行うのであるから、走行車両1が傾斜面を走
行することにより、薬液タンク4内の液面が傾斜して
も、また、走行により液面が波打っても、これらの影響
を受けることなく、検出出力Pxが多少脈動しても、当
該圧力センサ113の検出出力は安定しており、薬液切
れであるか否かを正確に検出でき、且つ動噴ポンプ13
の空運転の継続も同時に防止できるのである。
【0030】なお、自動モード制御時に前記薬液涸れと
判断されると、モニタランプ122またはパイロットラ
ンプ121を点灯させて走行車両1から離れた位置にあ
る作業者に、薬液切れであることを報せることができ、
その場合、送信機111にて前記切換操作用モータ37
a,38a,39a及び/又は送風機7の作動を停止す
れば良い。
【0031】また、前記図9のフローチャートにおい
て、動噴スイッチ130をOFFにしたとき(ステップ
S3,no)には、ステップS9にてカウンタクリアさせ
て、動噴電磁クラッチ134をOFF作動させる(ステ
ップS8)の繰り返しを実行するものである。なお、前
記他方のMPU102の入力ポートには、前記自動モー
ド設定スイッチ46の端子と、前記受信機111の各チ
ャネルの出力信号端子と、走行変速機構11における主
変速レバーが後退位置であることを検出する牽制スイッ
チ91の端子と、副変速レバー92が高速位置であるこ
とを検出する牽制スイッチ93の端子と、走行車両1の
前バンパーの前面に取付けて障害物が接触したとき走行
停止させるためのタッチセンサ116の端子と、操舵用
の油圧シリンダ17のピストンロッドのストロークの最
大突出位置を検出するためのストロークセンサ117の
端子と、誘導ケーブル27からの磁気を検出する磁気セ
ンサ26a,26bの端子と、図示しないが、山側傾斜
面及び谷側の立木に対して各々効果的に薬液噴霧するた
めに前記左右両側の噴霧ノズル6群の方向を走行車両1
の進行方向軸線と交叉する平面上で調節するための噴霧
ノズル向き変更アクチュエータ作動用のスイッチ118
の端子と、エンジン10の回転数検出器119の端子と
をそれぞれ接続して信号を入力する。
【0032】また、MPU102の出力ポートには、エ
ンジン10の作動許可用リレー120の端子、各種パイ
ロットランプ121の端子、前記受信機111の受信モ
ニタ状態を確認できるモニタランプ122の端子、自動
モードの場合にその状態を確認するための自動モードラ
ンプ47の端子、操舵用の制御弁28の電磁ソレノイド
の端子28R,28Lの端子をそれぞれ接続して信号を
出力する。
【0033】
【発明の作用・効果】以上、要するに本発明によれば、
自動走行車両に搭載した薬液タンクから動噴ポンプを介
して噴霧ノズルに薬液を供給して散布するように構成し
てなる薬剤散布用自動走行車両において、動噴ポンプの
吐出側に圧力センサを設け、該圧力センサの検出出力
と、前記動噴ポンプの作動スイッチの出力とを制御装置
に入力するものであって、前記作動スイッチがON作動
時には、一旦動噴ポンプをON作動させた所定時間経過
後、前記圧力センサの検出出力値が所定値以下であると
判別するとき、前記動噴ポンプをOFF作動させるよう
に制御する構成であるから、薬液タンク内の薬液量が極
端に少ない又は空のときには、動噴ポンプの吐出側の圧
力が低くなるので、その低い状態が一定時間継続すれ
ば、薬液涸れと判断できる効果を奏する。この場合に
は、動噴ポンプをOFF作動させるので、当該動噴ポン
プの空運転を継続させることがなく、動噴ポンプの焼き
付けを防止できるという効果を奏する。
【0034】他方、薬液タンク内の薬液量が多いときに
は、動噴ポンプの吐出側の圧力が高くなる。そして、そ
の状態は走行車両の姿勢、ひいては薬液タンクの姿勢が
傾斜しても、また、走行時に薬液タンク内の薬液が波打
っても変動せず、安定しているから、薬液タンク内の薬
液がある程度あれば、薬液涸れという誤判断をすること
がないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】薬液散布機の側面図である。
【図2】薬液散布機の平面図である。
【図3】操舵装置14の概略平面図である。
【図4】操舵装置等の制御油圧回路図である。
【図5】噴霧部の配管図である。
【図6】制御装置の機能ブロック図である。
【図7】噴霧部の機能ブロック図である。
【図8】薬液涸れ検出のためのブロック図である。
【図9】薬液涸れ検出作動のフローチャートである。
【符号の説明】
1 走行車両 3 ハンドル 4 薬液タンク 5 噴霧部 6 噴霧ノズル 7 送風機 10 エンジン 12 動力伝達機構 13 動噴ポンプ 100 制御装置 101,102 MPU 113 圧力センサ 130 動噴スイッチ 133 電磁ソレノイド 134 動噴電磁クラッチ 135 表示ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村井 幸雄 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動走行車両に搭載した薬液タンクから
    動噴ポンプを介して噴霧ノズルに薬液を供給して散布す
    るように構成してなる薬剤散布用自動走行車両におい
    て、動噴ポンプの吐出側に圧力センサを設け、該圧力セ
    ンサの検出出力と、前記動噴ポンプの作動スイッチの出
    力とを制御装置に入力し、前記作動スイッチがON作動
    時には、一旦動噴ポンプをON作動させた所定時間経過
    後、前記圧力センサの検出出力値が所定値以下であると
    判別するとき、前記動噴ポンプをOFF作動させるよう
    に制御することを特徴とする薬剤散布用自動走行車両に
    おける薬液涸れ検出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008295347A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Kubota Corp 乗用型作業機

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JP2008295347A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Kubota Corp 乗用型作業機

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