JPH0758522A - S/nエンハンサ - Google Patents

S/nエンハンサ

Info

Publication number
JPH0758522A
JPH0758522A JP22788593A JP22788593A JPH0758522A JP H0758522 A JPH0758522 A JP H0758522A JP 22788593 A JP22788593 A JP 22788593A JP 22788593 A JP22788593 A JP 22788593A JP H0758522 A JPH0758522 A JP H0758522A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetostatic wave
magnetic field
enhancer
yig thin
transducers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22788593A
Other languages
English (en)
Inventor
Takekazu Okada
田 剛 和 岡
Satoru Niimura
村 悟 新
Fumio Kanetani
谷 文 夫 金
Shinichiro Ichiguchi
口 真 一 郎 市
Toshihiro Nomoto
本 俊 裕 野
Yoshihiro Matsushita
下 吉 宏 松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd, Nippon Hoso Kyokai NHK, Japan Broadcasting Corp filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP22788593A priority Critical patent/JPH0758522A/ja
Publication of JPH0758522A publication Critical patent/JPH0758522A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型のS/Nエンハンサを提供する。 【構成】 このS/Nエンハンサ10は、2つの静磁波
素子42aおよび42bを含む。一方の静磁波素子42
aは、フェリ磁性基体としてYIG薄膜38aを有し、
他方の静磁波素子42bは、フェリ磁性基体としてYI
G薄膜38bを有する。また、YIG薄膜38aおよび
38bの近傍には、それらに磁界を印加するための磁石
44aおよび44bが設けられる。さらに、上ヨーク4
6には、YIG薄膜38aおよび38bに印加される磁
界の大きさと分布を調整するための調整ねじ48が設け
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はS/Nエンハンサに関
し、特に、マイクロ波の信号とノイズとの比(S/N)
を改善するS/Nエンハンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のS/Nエンハンサの一例が特開平
4−123502号に開示されている。この従来のS/
Nエンハンサは、2つの静磁波フィルタを互いに異なっ
た入力レベルで動作させ、静磁波フィルタの周波数選択
的な振幅制限効果を利用し、それらの静磁波フィルタか
らの出力のレベルを互いに調整した後、それらの出力を
逆位相にして合成することによって、レベルの高い信号
とレベルの低いノイズとの比を改善するようにしたもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
S/Nエンハンサでは、2つの静磁波フィルタないし静
磁波素子の出力を逆位相にするために遅延線などの大型
の遅延手段が用いられるので、大型となってしまう。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、小
型のS/Nエンハンサを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、フェリ磁性
基体を有する静磁波素子と、フェリ磁性基体に磁界を印
加するための磁石とを含むS/Nエンハンサであって、
フェリ磁性基体に印加される磁界の大きさと分布を調整
するための調整ねじが設けられた、S/Nエンハンサで
ある。
【0006】
【作用】調整ねじによって、フェリ磁性基体に印加され
る磁界の大きさと分布が調整される。フェリ磁性基体に
印加される磁界の大きさが変わると、静磁波素子の出力
の位相が変わる。
【0007】
【発明の効果】この発明によれば、遅延線などの大型の
遅延手段を用いないで静磁波素子の出力の位相を調整す
ることができるので、小型のS/Nエンハンサが得られ
る。
【0008】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す分解斜視図
であり、図2はその断面図である。このS/Nエンハン
サ10は、磁性体からなる断面コ字形の下ヨーク12を
含む。
【0010】下ヨーク12の内側には、たとえば合成樹
脂からなる断面コ字形のホルダ14が設けられる。ホル
ダ14の上部の中央には、たとえば矩形板状の凸部16
が形成される。また、ホルダ14の両側部には、たとえ
ば直方体状の凹部18aおよび18bがそれぞれ形成さ
れる。
【0011】このホルダ14の上部には、たとえば合成
樹脂などの誘電体からなる長方形の基板20が保持され
る。この場合、基板20には、その長手方向と同じ方向
に延びる長方形の孔22がその中央に形成されていて、
この孔22に、ホルダ14の上部の凸部16が挿通され
る。
【0012】基板20の上面には、図3に示すように、
その長手方向における一端側および他端側に、第1の電
力分配/合成器24aおよび第2の電力分配/合成器2
4bがそれぞれ形成される。
【0013】第1の電力分配/合成器24aは、たとえ
ば、直線状のストリップライン26aおよびクランク状
のストリップライン28aを含む。直線状のストリップ
ライン26aは、基板20の上面において、その長手方
向における一端部から孔22の一方側部の近傍に延び
る。また、クランク状のストリップライン28aは、基
板20の上面において、ストリップライン26aの近傍
から孔22の他方側部の近傍に延びる。そのため、スト
リップライン28aは、ストリップライン26aに電磁
的に小さい結合度で結合する。
【0014】同様に、第2の電力分配/合成器24b
も、たとえば、直線状のストリップライン26bおよび
クランク状のストリップライン28bを含み、直線状の
ストリップライン26bは、基板20の上面の長手方向
における他端部から孔22の他方側部の近傍に延び、ク
ランク状のストリップライン28bは、ストリップライ
ン26bの近傍から孔22の一方側部の近傍に延びる。
そのため、ストリップライン28bは、ストリップライ
ン26bに電磁的に小さい結合度で結合する。
【0015】さらに、基板20の上面には、ストリップ
ライン26a,26b,28aおよび28bから孔22
の両側部にわたって、トランスデューサ30a,30
b,32aおよび32bがそれぞれ形成される。これら
のトランスデューサ30a,30b,32aおよび32
bは、それぞれ、たとえばシングルストリップラインか
らなる。
【0016】一方、基板20の下面全面には、たとえば
銅箔からなるアース導体34が形成される。このアース
導体34には、トランスデューサ30a,30b,32
aおよび32bの端部が、基板20の切欠部36の表面
に形成された導体を介して接続される。
【0017】さらに、基板20の上面には、孔22に両
側に、フェリ磁性基体として2つのYIG薄膜38aお
よび38bがそれぞれ設けられる。この場合、一方のY
IG薄膜38aは、2つのトランスデューサ30aおよ
び32bを横切るように設けられ、他方のYIG薄膜3
8bは、他の2つのトランスデューサ30bおよび32
aを横切るように設けられる。なお、これらのYIG薄
膜38aおよび38bは、GGG基板40aおよび40
bの表面に、YIGを液相成長(LPE)することによ
って形成される。そのため、YIG薄膜38aおよび3
8bの上に、GGG基板40aおよび40bが存在す
る。そして、一方のYIG薄膜38aと2つのトランス
デューサ30aおよび32bとで一方の静磁波素子42
aが構成され、他方のYIG薄膜38aと他の2つのト
ランスデューサ30bおよび32aとで他方の静磁波素
子42bが構成される。この場合、これらの静磁波素子
42aおよび42bは、それぞれ、レベルの高い信号を
減衰し、レベルの低いノイズを通過するように構成され
る。
【0018】また、ホルダ14の凹部18aおよび18
bには、図2に示すように、磁石44aおよび44bが
収納される。これらの磁石44aおよび44bによっ
て、YIG薄膜38aおよび38bに磁界が印加され
る。この場合、YIG薄膜38aおよび38bには、ト
ランスデューサ30a,30b,32aおよひ32bの
延びる方向と同じ方向に磁界が印加される。
【0019】さらに、下ヨーク12の外側には、磁性体
からなる断面コ字形の上ヨーク46が嵌め込まれる。こ
の上ヨーク46の上部には、6つの調整ねじ48が設け
られる。この場合、3つの調整ねじ48は、一方のYI
G薄膜38aの上方で1列に配置され、他の3つの調整
ねじ48は、他方のYIG薄膜38bの上方で1列に配
置される。これらの調整ねじ48は、YIG薄膜38a
および38bに印加される磁界の大きさを調整するため
のものである。
【0020】このS/Nエンハンサ10には、第1の電
力分配/合成器24aのストリップライン26aとアー
ス導体34との間に、マイクロ波の信号が入力される。
この場合、入力信号は、レベルの大きい信号とレベルの
小さいノイズとを含む。
【0021】この入力信号の電力は、第1の電力分配/
合成器24aによって、ストリップライン28aに分配
される。この場合、ストリップライン28aに分配され
る電力は、入力信号の電力のたとえば約1000分の1
である。したがって、一方の静磁波素子42aのトラン
スデューサ30aへの信号およびノイズのレベルは、入
力信号のレベルとあまり変わらないが、他方の静磁波素
子42bのトランスデューサ32aへの信号およびノイ
ズのレベルは、入力信号のレベルの約1000分の1と
なる。
【0022】そして、一方の静磁波素子42aでは、入
力される信号およびノイズのレベルは、入力信号のレベ
ルとあまり変わらないので、レベルの高い信号は減衰
し、レベルの低いノイズは通過する。この場合、YIG
薄膜38aには、トランスデューサ30aおよび32b
の延びる方向と同じ方向に磁界が印加されているので、
トランズデューサ30aから32bに向かって、表面静
磁波が伝搬する。
【0023】さらに、他方の静磁波素子42bでは、入
力される信号およびノイズのレベルは、入力信号のレベ
ルの約1000分の1と低いので、それらの信号および
ノイズは通過する。この場合も、YIG薄膜38bに
は、トランスデューサ32aおよび30bの延びる方向
と同じ方向に磁界が印加されているので、トランスデュ
ーサ32aから30bに向かって、表面静磁波が伝搬す
る。
【0024】また、調整ねじ48によって、一方の静磁
波素子42aのトランスデューサ32bからの出力と他
方の静磁波素子42bのトランスデューサ30bからの
出力とが逆位相になるように、YIG薄膜38aおよび
38bに印加される磁界の大きさと分布が調整されてい
る。
【0025】そして、第2の電力分配/合成器24bに
よって、一方の静磁波素子42aの出力と他方の静磁波
素子42bの出力とが合成される。この場合、一方の静
磁波素子42aの出力は、ストリップライン28bから
ストリップライン26bに伝達される際に、約1000
分の1に減衰される。したがって、静磁波素子42aお
よび42bの出力中のノイズが相殺され、ストリップラ
イン26bおよびアース導体34間に信号が得られ、S
/Nが改善される。
【0026】さらに、このS/Nエンハンサ10では、
従来例のような遅延線などの大型の遅延手段を用いない
ので、調整ねじ48によって一方の静磁波素子42aの
トランスデューサ32bからの出力と他方の静磁波素子
42bのトランスデューサ30bからの出力とが逆位相
になるように調整されるので、従来例より小型になる。
【0027】また、図4はこのS/Nエンハンサ10の
周波数特性を示すグラフであり、図5はこのS/Nエン
ハンサ10から調整ねじ48を取り除いた比較例の周波
数特性を示すグラフである。
【0028】図4および図5に示すグラフから明らかな
ように、調整ねじがない比較例では、ノイズのレベルが
高く、ノイズリダクション効果をあまり示さず、周波数
特性が中心周波数を中心として対称性を示さなく、S/
Nエンハンサとしては好ましくない。それに対して、調
整ねじを有する実施例では、ノイズリダクション効果が
10dB程度よくなり、しかも、周波数特性が中心周波
数を中心して対称性を示し、S/Nエンハンサとして好
ましい。
【0029】なお、2つの静磁波素子の出力を逆位相に
するために、上述の実施例では2つの静磁波素子のフェ
リ磁性基体に印加される磁界の大きさと分布を調整する
ことができるように構成されているが、一方のみの静磁
波素子のフェリ磁性基体に印加される磁界の大きさを調
整することができるように構成されてもよい。
【0030】さらに、上述の実施例では、第1の電力分
配/合成器24aのストリップライン26aが入力端子
として用いられ、第2の電力分配/合成器24bのスト
リップライン26bが出力端子として用いられている
が、逆に、ストリップライン26bが入力端子として用
いられ、ストリップライン26aが出力端子として用い
られてもよい。
【0031】また、YIG薄膜38aおよび38bに
は、その主面に直交する方向に磁界が印加されてもよ
い。この場合、YIG薄膜38aおよび38bには、体
積前進静磁波が伝搬される。あるいは、YIG薄膜38
aおよび38bには、その主面に平行でかつ静磁波の伝
搬方向に平行な方向に磁界が印加されてもよい。この場
合、YIG薄膜38aおよび38bには、体積後退静磁
波が伝搬される。
【0032】図6は図1に示す実施例の変形例の要部を
示す平面図である。図6に示す実施例では、図1に示す
実施例と比べて、特に、トランスデューサ30aおよび
30bが、図7に示すように、それぞれ4本のパラレル
ストリップラインで構成され、トランスデューサ32a
および32bも、図8に示すように、それぞれ4本のパ
ラレルストリップラインで構成されている。このよう
に、トランスデューサは、それぞれ、複数のパラレルス
トリップラインで構成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す実施例の断面図である。
【図3】図1に示す実施例の要部を示す平面図である。
【図4】図1に示す実施例の周波数特性を示すグラフで
ある。
【図5】図1に示す実施例から調整ねじを取り除いた比
較例の周波数特性を示すグラフである。
【図6】図1に示す実施例の変形例の要部を示す平面図
である。
【図7】図6に示す実施例に用いられるトランズデュー
サを示す平面図である。
【図8】図6に示す実施例に用いられる他のトランスデ
ューサを示す平面図である。
【符号の説明】
10 S/Nエンハンサ 12 下ヨーク 14 ホルダ 16 凸部 18a,18b 凹部 20 基板 22 孔 24a,24b 電力分配/合成器 26a,26b,28a,28b ストリップライン 30a,30b,32a,32b トランスデューサ 34 アース導体 36 切欠部 38a,38b YIG薄膜 40a,40b GGG基板 42a,42b 静磁波素子 44a,44b 磁石 46 上ヨーク 48 調整ねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金 谷 文 夫 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 市 口 真 一 郎 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 野 本 俊 裕 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 松 下 吉 宏 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェリ磁性基体を有する静磁波素子と、
    前記フェリ磁性基体に磁界を印加するための磁石とを含
    むS/Nエンハンサであって、 前記フェリ磁性基体に印加される磁界の大きさと分布を
    調整するための調整ねじが設けられた、S/Nエンハン
    サ。
JP22788593A 1993-08-19 1993-08-19 S/nエンハンサ Pending JPH0758522A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22788593A JPH0758522A (ja) 1993-08-19 1993-08-19 S/nエンハンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22788593A JPH0758522A (ja) 1993-08-19 1993-08-19 S/nエンハンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0758522A true JPH0758522A (ja) 1995-03-03

Family

ID=16867864

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22788593A Pending JPH0758522A (ja) 1993-08-19 1993-08-19 S/nエンハンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0758522A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0836276B1 (en) Magnetostatic-wave device
KR100340090B1 (ko) S/n인핸서
JPS61224702A (ja) 強磁性共鳴装置
KR100226571B1 (ko) 분배기, 합성기 및 s/n 강화기
US4983937A (en) Magnetostatic wave band-pass-filter
JPH0758522A (ja) S/nエンハンサ
KR100329369B1 (ko) 고주파 신호처리용 정자파 소자
EP0724330A1 (en) Signal-to-noice enhancer
US5663698A (en) Magnetostatic wave device having slanted end portions
US5289143A (en) Magnetostatic wave device
KR100192634B1 (ko) 원판상의 정자파 장치
JPH10135709A (ja) 静磁波装置
JPH0758523A (ja) S/nエンハンサ
JP2660747B2 (ja) 静磁波装置
JPS62224101A (ja) 静磁波フイルタバンク
KR100396922B1 (ko) 정자파 필터
JPH03154501A (ja) 静磁波装置
JP3279159B2 (ja) 静磁波装置
JPH0760965B2 (ja) 静磁波装置
JPH03259601A (ja) 静磁波装置
JPH0728724Y2 (ja) 静磁波装置
JPH104301A (ja) 静磁波装置
JPH0253314A (ja) 静磁波装置
JP2005268874A (ja) 静磁波デバイス
JPH09246809A (ja) 導波管形フィルタ