JPH0758514B2 - Ｐｏｓ端末装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明はPOS端末装置に関し、特に、顧客の買上金額
に応じたサービス点数をカードに記憶するようにしたPO
S端末装置に関する。

［従来の技術］ 従来より、商店などにおいては、顧客が商品を買上げ、
その買上合計金額に応じてチップを手渡し、チップが一
定枚数になったとき、景品を手渡したり、あるいは商品
の購入の際の一部にあてるようなサービスが行なわれて
いる。また、商品によってはチップに変えて、特定のシ
ートに押印する場合もある。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、このような従来のサービス方法において
は、売り手はチップを手渡すとき、買上合計額に相当す
るチップの枚数を換算し、その枚数を数える必要があ
り、枚数を間違えやすいという問題点や煩わしいという
問題点がある。シートに押印する場合も、押印数を計算
しなければならないので、上述と同様の問題がある。ま
た、チップを景品に交換するとき、売り手はチップの枚
数を確認しなければならないという問題点がある。

一方、買い手は商品購入の都度チップが何枚たまったか
を数え、景品に交換できる枚数に達しているかどうかを
調べ、また、あと何枚で景品に交換できる枚数に達する
のかを調べなければならず、非常に煩雑である。さら
に、買い手はチップの所在を管理しなければならず、煩
わしい。

それゆえに、この発明の主たる目的は、顧客が商品を買
上げたとき、サービス点数をカードに記憶するととも
に、サービス点数に対応するサービスに関するメッセー
ジをレシートに印字することにより、売り手および買い
手の煩わしさを解消するようなPOS端末装置を提供する
ことである。

［問題点を解決するための手段］ この発明のPOS端末装置は、顧客の買上げた商品の金額
データを入力するための入力手段と、カードにサービス
点数を書込むとともに、読取るためのカード書込読取手
段と、サービスに関するメッセージをレシートに印字す
るための印字手段と、入力手段から入力された商品の金
額データを合計し、その合計金額に対応するサービス点
数を算出し、算出したサービス点数とカード書込読取手
段の読取ったサービス点数とを加算する演算手段と、該
演算手段の演算したサービス合計点数が予め定めるサー
ビス点数に達したか否かを判別する判別手段と、演算手
段の演算したサービス合計点数が予め定めるサービス点
数に達したことを判別手段が判別したことに応じて、印
字手段によりサービスが受けられる旨を印字し、演算手
段の演算したサービス合計点数が予め定めるサービス点
数に達していないことを判別手段が判別したことに応じ
て、サービスを受けるのに必要なサービス点数を印字手
段により印字するように制御する制御手段とを備えて構
成される。

［作用］ この発明では、顧客が商品を買上げるごとに、サービス
点数を計算して、その点数にカードから読取ったサービ
ス点数を加算し、サービス合計点数が予め定めるサービ
ス点数に達したか否かを判別し、予め定める点数に達し
た場合には、サービスが受けられる旨をレシートに印字
し、予め定める点数に達していない場合には、サービス
を受けるのに必要なサービス点数をレシートに印字する
ようにしているので、店側では買上合計額に相当するチ
ップの枚数をその都度換算する必要がなく、また、顧客
にサービスを行なうときにチップの枚数を確認する必要
がない。さらに、顧客にとっても、サービスを受けるこ
とのできる枚数がたまったかどうかを調べる必要がな
く、また、あと何枚でサービスを受けることができるの
かを調べる必要もない。さらに、顧客はチップの所在を
管理する必要がなくなる。

［実施例］ 第２図はこの発明の一実施例の電気的構成を示す概略ブ
ロック図である。第２図において、POS端末装置１にはC
PU2が内蔵される。このCPU2には、キーボード３と表示
器４とカードリーダライタインターフェイス５とプリン
タ６と通信制御インターフェイス７とRAM8とROM9とが接
続される。

キーボード３は顧客が買上げた商品の金額データや部門
コードなどを入力するものであり、そのキー配置を後の
第３図に示す。表示器４はキーボード３から入力された
金額データや部門コードなどを表示するものである。カ
ードリーダライタインターフェイス５にはカードリーダ
ライタ10が接続される。このカードリーダライタ10はカ
ードたとえば磁気カードの磁気ストライプにデータを書
込むとともに、磁気ストライプからデータを読取るもの
である。なお、ここで用いられるカードは磁気カードで
なくてもよく、ICカードやレーザカードなどでもよい。

プリンタ６は顧客の買上げた商品の金額データや部門コ
ードや合計額などを印字するとともにサービスに関する
メッセージをレシートに印字するためのものである。通
信制御インターフェイス７は、キーボード３から入力さ
れた売上げに関するデータなどをホストコンピュータ11
に伝送するものである。RAM8は各種のデータを記憶する
ものであって、売上合計額をサービス点数に換算するた
めの換算係数を予め記憶するエリアおよびサービスでき
る点数（景品と引換え可能な点数）を予め記憶するエリ
アを含む。ROM9は、後で説明する第１図に示すようにフ
ロー図に基づくCPU2の動作プログラムを予め記憶するも
のである。

第３図は第２図に示すキーボード３のキー配置を示す図
である。第３図において、キーボード３には部門キー31
と数値キー32と＠キー33とトータルキー34と現金キー35
とが設けられる。部門キー31は商品の部門コードを入力
するためのものであり、たとえば部門１キー〜部門４キ
ーを含む。数値キー32は商品の金額データを入力するた
めのものである。＠キー33は登録処理において個数デー
タと金額データとを区別するために押圧される。トータ
ルキー34は顧客の買上合計額を算出する際に押圧され
る。現金キー35は顧客が支払いをするときに押圧され
る。

第４図は第３図に示すキーボードにより登録作業を行な
う際のキー操作を示す図である。第４図は特に部門１に
属する単価100円の商品を５個登録する操作を示す。第
４図に示すように、まず個数データを入力し、続いて、
＠キー33を押圧する。続いて、金額データを入力し、続
いて、部門キー31のうち該当する部門キーを押圧する。

第５図はこの発明で用いられるカードに記録されるデー
タを示す図である。カードには用いられる店の店名コー
ドとカードの有効期限データとサービス点の合計などが
記録される。

第６図は第２図に示すプリンタ６により印字されるレシ
ートを示す図であり、特に、第６図（ａ）は景品交換可
能なサービス点数に到達した場合の印字例を示し、第６
図（ｂ）は未だ景品交換可能なサービス点数に達してい
ない場合の印字例を示す。第６図（ａ）に示すように、
景品交換可能なサービス点数に到達した場合には、レシ
ートには買上データの他に景品引換券である旨が印字さ
れる。また、第６図（ｂ）に示すように、景品交換可能
なサービス点数に達していない場合には、レシートには
買上データの他に、あと何点で景品交換可能なサービス
点数に達するかを示すメッセージが印字される。

第１図はこの発明の一実施例の動作を説明するためのフ
ロー図である。次に、第１図ないし第６図を参照して、
この発明の一実施例の動作について詳細に説明する。

オペレータは顧客が買上げた商品の部門コードと金額デ
ータとをキーボード３から繰返し入力して登録処理を行
なう。顧客が買上げた商品に関するデータをすべて登録
すると、キーボード３に含まれるトータルー34を操作す
る。CPU2はトータルキー34が操作されたことを判別する
と、合計額を演算し、その顧客が買上げた各商品に関す
るデータと合計金額とをプリンタ６によってレシートに
印字させる。続いて、RAM8に記憶している換算係数を読
出して合計額に応じたサービス点数を計算する。

オペレータはその顧客が以前にその店で商品を買上げて
いれば、手渡されているカードをカードリーダライタ10
に挿入する。もし、その顧客が初めての顧客であれば、
新たなカードをカードリーダライタ10に挿入する。カー
ドリーダライタ10はカードに記録されているたとえば第
５図に示すような各種データを読取り、カードリーダラ
イタインターフェイス５を介してCPU2に与える。CPU2は
カードから読取られたサービス点の合計に上述の計算に
より求めたサービス点数を加算する。続いて、顧客は表
示器４に表示される合計額を見て該当する金額をオペレ
ータに支払う。オペレータは現金キー35を押圧し、支払
処理を行なう。続いて、CPU2は上述の計算により求めた
サービス合計点数がサービスできる点数（景品と引換え
可能な点数）に達しているか否かを判別する。ここで、
サービス合計点数がサービスできる点数に達していれ
ば、レシートに景品引換券である旨を印字するととも
に、「本券を持って景品引取所までお越し下さい」の旨
のメッセージを印字する。続いて、サービス合計点数よ
り景品引換券として用いられるサービス点数を減算し
て、新たなサービス合計点数を算出する。

一方、サービス合計点数がサービスできる点数に達して
いない場合には、あと何点でサービスが受けられるかを
顧客に知らせるためにサービスできる点数からサービス
合計点数を減算する。たとえばあと20点でサービスが受
けられる場合には、「あと20点分お買上げになられます
と、景品を差し上げます。」の旨のメッセージを印字す
る。続いて、更新された新たなサービス合計点数をカー
ドリーダライタ10によりカードに書込み、続いて、カー
ドを排出して動作を終了する。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、顧客が商品を買上げ
るごとに、サービス点数を計算して、その点数にカード
から読取ったサービス点数を加算し、サービス合計点数
が予め定めるサービス点数に達したか否かを判別し、予
め定める点数に達した場合には、サービスが受けられる
旨をレシートに印字し、予め定める点数に達していない
場合には、サービスを受けるのに必要なサービス点数を
レシートに印字するようにしたので、店にとってはサー
ビスのためのチップを不要にでき、買上合計額からチッ
プの枚数を換算する手間を省くことができ、また換算の
際の誤りも解消できる。また、顧客にとっては商品を買
上げる都度手渡されるチップを保管する手間が省ける。
さらに、顧客はチップの枚数が一定の枚数に達したか否
かを確認する手間が省けるとともに、店にとってもサー
ビスをするときにチップの枚数を確認する手間が省け
る。さらに、顧客にとってはサービスを受けるのに必要
なサービス点数が買物する都度分かるので、一定のサー
ビス点数に到達しようとして、購買意欲をかきた立てら
れるので、販売促進につながるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の具体的な動作を説明する
ためのフロー図である。第２図はこの発明の一実施例の
電気的構成を示す概略ブロック図である。第３図は第２
図に示すキーボードのキー配置を示す図である。第４図
は第３図に示すキーボードによる登録処理を行なう際の
キー操作を示す図である。第５図はこの発明に用いられ
るカードに記録されるデータを示す図である。第６図
（ａ）および（ｂ）は第２図に示すプリンタにより発行
されるレシートの例を示す図である。 図において、１はPOS端末装置、２はCPU、３はキーボー
ド、６はプリンタ、８はRAM、９はROM、10はカードリー
ダライタを示す。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】買上金額に応じたサービス点数をカードに
   記憶するようにしたPOS端末装置であって、 顧客の買上げた商品の金額データを入力するための入力
   手段と、 前記カードにサービス点数を書込むとともに、読取るた
   めのカード書込読取手段、 サービスに関するメッセージをレシートに印字するため
   の印字手段、 前記入力手段から入力された商品の金額データを合計
   し、その合計金額に対応するサービス点数を算出し、算
   出したサービス点数と前記カード書込読取手段の読取っ
   たサービス点数とを加算する演算手段、 前記演算手段の演算したサービス合計点数が予め定める
   サービス点数に達したか否かを判別する判別手段、およ
   び 前記演算手段の演算したサービス合計点数が前記予め定
   めるサービス点数に達したことを前記判別手段が判別し
   たことに応じて、前記印字手段によりサービスが受けら
   れる旨を印字し、前記演算手段の演算したサービス合計
   点数が前記予め定めるサービス点数に達していないこと
   を前記判別手段が判別したことに応じて、サービスを受
   けるのに必要なサービス点数を前記印字手段により印字
   するように制御する制御手段を備えたPOS端末装置。
2. 【請求項２】前記制御手段は、前記演算手段によって演
   算されたサービス合計点数が前記予め定めるサービス点
   数に達したことを前記判別手段が判別したことに応じ
   て、サービス合計点数から前記予め定めるサービス点数
   を差し引いたサービス点数を前記カード書込読取手段に
   より前記カードに書込むように制御することを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載のPOS端末装置。
3. 【請求項３】前記制御手段は、前記演算手段によって演
   算されたサービス合計点数が前記予め定めるサービス点
   数に達していないことを前記判別手段が判別したことに
   応じて、該サービス合計点数を前記カード書込読取手段
   により前記カードに書込むように制御することを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載のPOS端末装置。