JPH0758405B2 - トナー現像装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ） 産業上の利用分野 本発明は電子複写機や静電プリンタ等の機器に備えられ
ているトナー現像装置に関するものである。

（ロ） 従来の技術 現像剤排出部材が内装されているトナー現像装置は種々
提案されている（例えば実開昭59−55764号公報参
照）。前記公報に記載されているトナー現像装置では、
容器内部に、回転手段と、この回転手段に固着されたス
プリングが備えられている。

（ハ） 発明が解決しようとする課題 前述の公報に記載されているトナー現像装置では、回転
手段に必要とする部材と、外部からの回転手段が必要で
ある。それ故、構成が複雑になり、部品点数も多くな
る。

本発明は斯る従来技術の有する難点に鑑みてなされたも
ので、構成が簡単で、部品点数も少く、かつ現像剤も安
全に排出することの可能なトナー現像装置を実現せんと
するものである。

（ニ） 課題を解決するための手段 本発明は、中心軸線が水平方向に延在するような姿勢
で、下側となる部位に現像剤の排出口が開設されている
円筒状の現像剤収納容器と、前記排出口の下部に、前記
現像剤収納容器と並行に延在しているスクリューコンベ
アとを有している現像装置において、前記現像剤収納容
器に一端が固着され、他端が揺動自在である螺旋状部材
と、前記螺旋状部材の一部を、前記排出口より突出さ
せ、回転駆動されている前記スクリューコンベアに当接
させることにより、前記螺旋状部材を振動せしめる現像
剤掻き落し手段とを具備していることを特徴とするもの
である。

（ホ） 作用 本発明では、現像剤を排出する螺旋状部材が現像材排出
口にて、現像剤搬送用回転部材より振動を得て、容器全
体に振動をあたえることにより、最も残留しやすい排出
口近傍の現像剤も完全に排出される。

（ヘ） 実施例 第３図は本発明実施例に係る現像剤収納容器が装着され
ているレーザプリンタの構成図である。

先ず、この図に基き、レーザプリンタについて概説す
る。

（１）は装置本体で、この装置本体（１）の中央部より
左方に偏った位置に感光体ドラム（２）が回転可能に装
着され、その頂部にレーザーユニット（３）が備えられ
ている。

また、感光体ドラム（２）の左側には、現像装置（４）
が備えられており、この現像装置（４）の上部にトナー
容器（現像剤収納容器）（５）の保持部（６）が形成さ
れ、この保持部（６）の底に上方から落下して来たトナ
ーを水平方向に移送するためのスクリューコンベア
（７）が装着されている。

感光体ドラム（２）の下方には、記録紙が積載収納され
ている給紙カセット（８）が水平方向に挿抜自在に装着
されている。

前記給紙カセット（８）の左方上部には、記録紙をＵタ
ーンさせるガイド（９）が備えられており、このガイド
（９）の右方、即ち感光体ドラム（２）の直下に、現像
装置（４）にて現像されたトナー像を記録紙に転写する
転写用コロトロン（10）が設けられている。また前記転
写用コロトロン（10）の右方には、トナー像が転写され
た記録紙に当該トナー像を定着するための一対のヒート
ローラ（11）（12）が備えられている。

前記ヒートローラ（11）（12）の右方には、定着された
記録紙を再度Ｕターンさせて、所謂フェースダウンの状
態で排出するための排紙ガイド（13）が設けられてい
る。

次に本発明の要部である現像装置（４）について説明す
る。

現像装置（４）の上部に載置されているトナー容器
（５）は、第２図より明らかなように、円筒状を呈して
いる。このトナー容器（５）は、これが現像装置（４）
の保持部（６）に装着される姿勢で下側となる部位に、
現像剤の排出口（14）が開設されている（第２図におい
ては、トナー容器（５）のみ上下が逆に描かれてい
る。）。

第１図Ａないし第１図Ｃ、第２図、第４図、第５図およ
び第６図Ａないし第６図Ｃにおいて、トナー容器（５）
の両端には、夫々蓋体（16）（17）が嵌着されており、
一方の蓋体（16）の下部に、突起（16a）が突出形成さ
れている。前記突起（16a）には、前記トナー容器
（５）の延在方向と同方向に延在する螺旋状部材（15）
の一端が固設されており、他端（自由端）は、他方の蓋
体の内側に位置している。

前記スクリューコンベア（７）の一端は保持部（６）の
端部から外方に突出し、その突出端に従動平歯車（18）
が固着されている。また、現像装置（４）の側方には、
ギアヘッド付のモータ（20）が備えられており、このモ
ータ（20）の回転軸には、前記従動平歯車（18）と噛合
する駆動平歯車（19）が固着されている。

而して、前記モータ（20）が回転すると、それに伴って
スクリューコンベア（７）が回転し、当該スクリューコ
ンベア（７）のスクリュー部が螺旋状部材（15）の基部
に当接する。そうすると、前記スクリュー部によって、
螺旋状部材（15）が、第１図ＡないしＣおよび第６図Ａ
ないしＣに示すように揺動し、トナー容器（５）内のト
ナーは、排出口（14）から下方に落下することになる。

（ト） 発明の効果 本発明では、現像剤排出部材が容器全体に振動を与え、
かつ容器内を自由に揺動し得るので、最も残留しやすい
排出口近傍の現像剤を完全に排出し、スクリューコンベ
ヤ近傍での現像剤のブロッキングを防ぐことができ、な
おかつ排出部材は一部品のみとなって構成が非常に簡単
となる。

従って、特別な装置を設けずとも、完全に容器内の現像
剤を排出することの可能な現像剤収納容器を実現し得
る。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本発明の一実施例を示し、第１図Ａ、第
１図Ｂ、第１図Ｃは夫々相異なる態様の縦断面図、第２
図は分解斜視図、第３図はレーザープリンタの内部構成
図、第４図は横断面図、第５図は正面図、第６図Ａ、第
６図Ｂ、第６図Ｃは夫々相異なる態様の横断面図であ
る。 （４）……現像装置、（５）……トナー容器、（６）…
…保持部、（７）……スクリューコンベア、（15）……
螺旋状部材、（16）……蓋体、（16a）……突起。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】中心軸線が水平方向に延在するような姿勢
   で、下側となる部位に現像剤の排出口が開設されている
   円筒状の現像剤収納容器と、前記排出口の下部に、前記
   現像剤収納容器と並行に延在しているスクリューコンベ
   アとを有している現像装置において、 前記現像剤収納容器に一端が固着され、他端が揺動自在
   である螺旋状部材と、前記螺旋状部材の一部を、前記排
   出口より突出させ、回転駆動されている前記スクリュー
   コンベアに当接させることにより、前記螺旋状部材を振
   動せしめる現像剤掻き落し手段とを具備していることを
   特徴とするトナー現像装置。
2. 【請求項２】中心軸線が水平方向に延在するような姿勢
   で、下側となる部位に現像剤の排出口が開設されている
   円筒状の現像剤収納容器と、前記排出口の下部に、前記
   現像剤収納容器と並行に延在しているスクリューコンベ
   アとを有している現像装置において、 前記現像剤収納容器に一端が枢着され、他端が揺動自在
   である螺旋状部材と、前記螺旋状部材の一部を、前記排
   出口より突出させて回転駆動されている前記スクリュー
   コンベアに当接させることにより前記螺旋状部材を回転
   させ、且つ前記スクリューコンベアの螺旋帯と当接する
   ことにより前記螺旋状部材を振動させる現像剤掻き落し
   手段とを具備していることを特徴とするトナー現像装
   置。
3. 【請求項３】前記螺旋状部材が、前記スクリューコンベ
   アによる現像剤搬送方向の下流側に対向する位置に一端
   が取りつけられていることを特徴とする請求項１または
   請求項２記載のトナー現像装置。