JPH0757985B2 - 防音床材の構造 - Google Patents
防音床材の構造Info
- Publication number
- JPH0757985B2 JPH0757985B2 JP62316662A JP31666287A JPH0757985B2 JP H0757985 B2 JPH0757985 B2 JP H0757985B2 JP 62316662 A JP62316662 A JP 62316662A JP 31666287 A JP31666287 A JP 31666287A JP H0757985 B2 JPH0757985 B2 JP H0757985B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base material
- back surface
- thin sheet
- laminated
- groove
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Building Environments (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Floor Finish (AREA)
Description
本発明は防音及び防振機能を備えた防音床材の構造に関
する。
する。
従来の床材は衝撃を受けたとき、床材を伝わって建物の
床基材に振動が伝わり、これが下階に伝わるという問題
があり、防音上好ましくなかった。例えば、マンション
等の集合住宅では上階で子供が走り回れば下階の人から
喧しいというクレームがつくという問題があった。 そこで本発明者は、第2図に示すように基材1の表面に
表面材2を積層し、基材1に基材1の裏面より複数本の
溝3を設け、基材1裏面にクッション材5を積層した防
音床材を考えた。この防音床材においてはクッション材
5の作用により階上床での固体音が階下に伝達されるこ
とを防止するようにしているが、更にこれに加えて合板
のような材料で形成した基材1の裏面に複数本の溝3を
付与することで防音性能をより向上させている。しかし
表面材2は外気と直接接して収縮を起こしやすいが、素
材1は外気に直接接していないため含水率変化が少なく
殆ど収縮を起こさない。そのため両者の間で応力バラン
スがくずれ、変形(反り)を起こし、また基材に裏面側
から溝を付与することで溝が広がってこの反りは一層大
きくなる。ここで、基材1の裏面にクッション材5が積
層してあるが、クッション材5は軟質で変形性を有して
いるので、溝3が広がるのを防止する機能はないもので
ある。
床基材に振動が伝わり、これが下階に伝わるという問題
があり、防音上好ましくなかった。例えば、マンション
等の集合住宅では上階で子供が走り回れば下階の人から
喧しいというクレームがつくという問題があった。 そこで本発明者は、第2図に示すように基材1の表面に
表面材2を積層し、基材1に基材1の裏面より複数本の
溝3を設け、基材1裏面にクッション材5を積層した防
音床材を考えた。この防音床材においてはクッション材
5の作用により階上床での固体音が階下に伝達されるこ
とを防止するようにしているが、更にこれに加えて合板
のような材料で形成した基材1の裏面に複数本の溝3を
付与することで防音性能をより向上させている。しかし
表面材2は外気と直接接して収縮を起こしやすいが、素
材1は外気に直接接していないため含水率変化が少なく
殆ど収縮を起こさない。そのため両者の間で応力バラン
スがくずれ、変形(反り)を起こし、また基材に裏面側
から溝を付与することで溝が広がってこの反りは一層大
きくなる。ここで、基材1の裏面にクッション材5が積
層してあるが、クッション材5は軟質で変形性を有して
いるので、溝3が広がるのを防止する機能はないもので
ある。
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであ
って、その目的とするところは防音性能を向上させなが
ら、反りを防止することができる防音床材の構造を提供
するにある。
って、その目的とするところは防音性能を向上させなが
ら、反りを防止することができる防音床材の構造を提供
するにある。
本発明の防音床材の構造は、基材1の表面に表面材2を
積層すると共に基材1裏面より基材1に複数本の溝3を
設け、基材1裏面に薄シート4を積層すると共に薄シー
ト4の裏面にクッション材5を積層して成ることを特徴
とするものであって、このような構成を採用すること
で、上記した本発明の目的を達成できたものである。す
なわち本発明にあっては、クッション材5及び基材1に
溝3を設けることで防音性能を向上させ、また基材1の
裏面に薄シート4を積層することで、溝3を設けた基材
1が溝3が広がって反ろうとするのを薄シート4で防止
することができるようになったものである。 以下本発明を実施例により詳述する。基材1としては例
えば合板、インシュレーションボード、パーチクルボー
ド等が用いられる。また表面材2としては合板の上に天
然突板のような突板を貼着したものが用いられる。基材
1の表面には表面材2が積層してあるが、この場合基材
1の表面と表面材2の裏面との間には制振材6を介して
積層してある。基材1には裏面より上方に向けて溝3が
複数本設けてある。また基材1の裏面には薄シート4が
積層してある。この薄シート4は例えば厚みは約0.1mm
以下の不織布が用いられる。不織布よりなる薄シート4
は接着剤が浸透してレジン化している。薄シート4の裏
面には合成樹脂発泡体、天然ゴム等のクッション材5が
積層してある。ここで、基材1の裏面に不織布よりなる
薄シート4を積層するには、溝3を有する基材1に接着
剤を塗布し、不織布よりなる薄シート4を重ねてプレス
硬化させた後、不織布よりなる薄シート4面に接着剤を
塗布しクッション材5を重ねて接着プレスする。または
予めクッション材5の上面に不織布よりなる薄シート4
を接着して一体化してある場合には、薄シート4の表面
または基材1の裏面に接着剤を塗布してプレスして固着
するものである。 上記のような構成の防音床材はクッション材5の作用に
より階上床での固体音が階下に伝わるのを防止し(添付
図面の実施例ではクッション5に加えて制振材6との作
用によりよりいっそう階上床の固体音が階下に伝わるの
が防止される)、さらに基材1の裏面側から基材1に複
数本の溝3が設けてあるので、溝3によりいっそう防音
性能を向上させるものである。ところで、溝3を設ける
と溝3部分が広がって防音床材が反ろうとするが、この
場合、基材1の裏面側に積層した薄シート4により溝3
が広がるのが防止されて反りが防止されることとなる。
積層すると共に基材1裏面より基材1に複数本の溝3を
設け、基材1裏面に薄シート4を積層すると共に薄シー
ト4の裏面にクッション材5を積層して成ることを特徴
とするものであって、このような構成を採用すること
で、上記した本発明の目的を達成できたものである。す
なわち本発明にあっては、クッション材5及び基材1に
溝3を設けることで防音性能を向上させ、また基材1の
裏面に薄シート4を積層することで、溝3を設けた基材
1が溝3が広がって反ろうとするのを薄シート4で防止
することができるようになったものである。 以下本発明を実施例により詳述する。基材1としては例
えば合板、インシュレーションボード、パーチクルボー
ド等が用いられる。また表面材2としては合板の上に天
然突板のような突板を貼着したものが用いられる。基材
1の表面には表面材2が積層してあるが、この場合基材
1の表面と表面材2の裏面との間には制振材6を介して
積層してある。基材1には裏面より上方に向けて溝3が
複数本設けてある。また基材1の裏面には薄シート4が
積層してある。この薄シート4は例えば厚みは約0.1mm
以下の不織布が用いられる。不織布よりなる薄シート4
は接着剤が浸透してレジン化している。薄シート4の裏
面には合成樹脂発泡体、天然ゴム等のクッション材5が
積層してある。ここで、基材1の裏面に不織布よりなる
薄シート4を積層するには、溝3を有する基材1に接着
剤を塗布し、不織布よりなる薄シート4を重ねてプレス
硬化させた後、不織布よりなる薄シート4面に接着剤を
塗布しクッション材5を重ねて接着プレスする。または
予めクッション材5の上面に不織布よりなる薄シート4
を接着して一体化してある場合には、薄シート4の表面
または基材1の裏面に接着剤を塗布してプレスして固着
するものである。 上記のような構成の防音床材はクッション材5の作用に
より階上床での固体音が階下に伝わるのを防止し(添付
図面の実施例ではクッション5に加えて制振材6との作
用によりよりいっそう階上床の固体音が階下に伝わるの
が防止される)、さらに基材1の裏面側から基材1に複
数本の溝3が設けてあるので、溝3によりいっそう防音
性能を向上させるものである。ところで、溝3を設ける
と溝3部分が広がって防音床材が反ろうとするが、この
場合、基材1の裏面側に積層した薄シート4により溝3
が広がるのが防止されて反りが防止されることとなる。
本発明にあっては、叙述のように基材の表面に表面材を
積層すると共に基材裏面より基材に複数本の溝を設け、
基材裏面に薄シートを積層すると共に薄シートの裏面に
クッション材を積層してあるので、クッション材及び基
材に設けた溝によって防音性能を向上させることができ
るのはもちろんのこと、防音性能を向上させるために基
材に溝を設けたといえども薄シートにより溝が広がるの
を防止できて反りによる変形を防止できるものである。
積層すると共に基材裏面より基材に複数本の溝を設け、
基材裏面に薄シートを積層すると共に薄シートの裏面に
クッション材を積層してあるので、クッション材及び基
材に設けた溝によって防音性能を向上させることができ
るのはもちろんのこと、防音性能を向上させるために基
材に溝を設けたといえども薄シートにより溝が広がるの
を防止できて反りによる変形を防止できるものである。
第1図は本発明の断面図、第2図は従来例の断面図であ
って、1は基材、2は表面材、3は溝、4は薄シート、
5はクッション材である。
って、1は基材、2は表面材、3は溝、4は薄シート、
5はクッション材である。
Claims (1)
- 【請求項1】基材の表面に表面材を積層すると共に基材
裏面より基材に複数本の溝を設け、基材裏面に薄シート
を積層すると共に薄シートの裏面にクッション材を積層
して成ることを特徴とする防音床材の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62316662A JPH0757985B2 (ja) | 1987-12-15 | 1987-12-15 | 防音床材の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62316662A JPH0757985B2 (ja) | 1987-12-15 | 1987-12-15 | 防音床材の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01158170A JPH01158170A (ja) | 1989-06-21 |
JPH0757985B2 true JPH0757985B2 (ja) | 1995-06-21 |
Family
ID=18079511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62316662A Expired - Lifetime JPH0757985B2 (ja) | 1987-12-15 | 1987-12-15 | 防音床材の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0757985B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4834696A (ja) * | 1971-09-08 | 1973-05-21 | ||
JPS5623509A (en) * | 1979-08-06 | 1981-03-05 | Nippon Radiator Co Ltd | Exhaust system |
JPS6225663A (ja) * | 1985-07-25 | 1987-02-03 | 松下電工株式会社 | 直施工用木質床材 |
JPS62125158A (ja) * | 1985-11-26 | 1987-06-06 | 日本ゼオン株式会社 | 化粧床材 |
JPS62273360A (ja) * | 1986-05-19 | 1987-11-27 | 株式会社ブリヂストン | 床仕上材 |
JPS631139B2 (ja) * | 1981-09-17 | 1988-01-11 | Mitsubishi Electric Corp | |
JPS63308152A (ja) * | 1987-06-10 | 1988-12-15 | 日本ゼオン株式会社 | 防音性床材 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5718118Y2 (ja) * | 1977-03-17 | 1982-04-15 | ||
JPS62155153U (ja) * | 1986-03-25 | 1987-10-02 | ||
JPH0436352Y2 (ja) * | 1986-04-23 | 1992-08-27 | ||
JPH0728301Y2 (ja) * | 1986-06-20 | 1995-06-28 | 大建工業株式会社 | 防音防振パネル |
-
1987
- 1987-12-15 JP JP62316662A patent/JPH0757985B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS63308152A (ja) * | 1987-06-10 | 1988-12-15 | 日本ゼオン株式会社 | 防音性床材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01158170A (ja) | 1989-06-21 |
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