JPH0757759B2 - フッ素含有レニン阻害剤 - Google Patents

フッ素含有レニン阻害剤

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JPH0757759B2
JPH0757759B2 JP63162379A JP16237988A JPH0757759B2 JP H0757759 B2 JPH0757759 B2 JP H0757759B2 JP 63162379 A JP63162379 A JP 63162379A JP 16237988 A JP16237988 A JP 16237988A JP H0757759 B2 JPH0757759 B2 JP H0757759B2
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Description

【発明の詳細な説明】 約40,000の分子量を有するタンパク質分解酵素レニン
は、腎臓内で生成されて血液中に分泌される。この酵素
はヒトのアンギオテンシノーゲンについてはN未満のロ
イシン(10番目)及びバリン(11番目)アミノ酸残基間
の結合部分で、天然プラズマ糖タンパク質アンギオテン
シノーゲンを切断するin vivo活性を有することが公知
である: 上記レニンの切断作用によって形成される環状N末端デ
カペプチド(アンギオテンシンI)は、続いてボディに
よって破壊されてアンギオテンシンIIとして知られるの
オクタペプチドになる。アンギオテンシンIIは、強力な
昇圧物質、即ち血圧の著しい上昇を誘導できる物質であ
ることが知られており、血管の収縮を引き起こして、副
腎からナトリウム保有ホルモンのアルドステロンを分泌
させるとされている。従って、レニン−アンギオテンシ
ノーゲン系は、或る種の高血圧症及びゆう血心不全の原
因となる因子として考えられて来た。
レニン−アンギオテンシノーゲン系の機能の悪影響を軽
減する方法の1つには、レニンのアンギオテンシノーゲ
ン切断作用を阻害できる物質を施用することがある。多
くのこのような物質は公知であって、それらには、抗レ
ニン抗生物質、ペプスタチン及び天然リン脂質化合物を
挙げることができる。欧州特許出願第45,665号明細書
(1982年2月2日公開)には、式 X−Y-Pro-Phe-His-A−B−Z−W [式中、Xは水素又はアミノ保護基であり、Yは不在で
もよく、Bは親脂アミノ酸残基であり、Zは芳香族アミ
ノ酸残基であり、Wはヒドロキシル基でよく、Aは、特
に、 (ここで、R1及びR2の各々は親脂又は芳香族側鎖であ
る)である] を有する一連のレニン阻害ポリペプチド誘導体が記述し
てある。この公開特許出願に記述してある定義では、A
又はZのいずれかがスタチンとなり得ることも、又はB
がリジンとなり得ることも意図してはいない。
欧州特許出願第77,028号明細書(公開1983年4月20日)
には、非末端スタチン又はスタチン誘導体残基を有する
一連のレニン阻害ポリペプチド化合物が記述してある。
この一連の化合物には、フェニルアラニン−ヒスチジン
−スタチン配列を有する化合物が含まれる。
欧州特許出願第132,304号明細書にも、レニン阻害抗高
血圧剤としてポリペプチドを含有するスタチンの使用が
記述してあり、欧州特許出願第114,993A号明細書には、
レニン阻害抗高血圧剤として有効なシクロスタチンを含
有するポリペプチドが記述してある。
スタチンに関係するフルオロケトンを含有する或る種の
ポリペプチドは、ペプシンの阻害剤であると報告されて
いる(Gelb,et al.,Biochemistry,24,1814(1985))。
PCT出願W087/02675では、2,2−ジフルオロシクロスタチ
ンを含有する一連のポリペプチドが請求されている。
或る種のフッ素含有ポリペプチドが、レニン阻害剤とし
て有効であり、高血圧症及びゆう血心不全の治療に適用
性があることが判明した。
この新規な化合物は、式 [式中、XはO又はNHであり;R1は1〜6個の炭素原子
を有するアルキル、イミダゾール−4−イルメチル又は
メチルチオメチルであり;Yは であり;R2はCF2CONHCH3、CF3又は ある] のポリペプチド及びその薬理的に使用可能な塩から成
る。
好ましい群の化合物は、XがOであり、R1が1〜6個の
炭素原子を有するアルキルである化合物である。この群
の化合物の内で特に好ましいのは、R1がn−ブチルであ
り、 R2がCF2CONHCH3である化合物、R1がn−ブチルであり、 R2がCF2CONHCH3である化合物、R1がn−ブチルであり、 R2がCF3である化合物、R1がn−ブチルであり、 R2がCF3である化合物、並びにR1がn−ブチルであり、
YがC=Oであり、R2である化合物である。
第二に好ましい群の化合物は、XがNHであり、R1が1〜
6個の炭素原子を有するアルキルである化合物である。
この群の内で特に好ましい化合物は、R1がn−ブチルで
あり、 R2がCF2CONHCH3である化合物、R1がn−ブチルであり、 R2がCF2CONHCH3である化合物である。
更に本発明は、抗高血圧に有効量の本発明の化合物を哺
乳動物に施用することから成る、哺乳動物における高血
圧症を治療するための方法と、本発明の化合物及びキャ
リヤから成る薬理的組成物とにも関する。
また本発明は、式 [式中、ZはB−(C)m−(A)p(ここで、Bは
(C1-C4)アルコキシ、(C1-C4)アルキルアミノ、ジ−
(C1-C4)アルキルアミノ、ヒドロキシ−(C2-C4)アル
キルアミノ、アルコキシ(C2-C4)アルキルアミノ、(C
1-C4)アルキル、モルホリノ、チオモルホリノ、チオモ
ルホリノスルホキシド、チオモルホリノスルホン、ピペ
ラジノ、4−(C1-C4)アルカノイルピペラジノ、4−
(C1-C4))アルコキシカルボニルピペラジノ、4−(C
1-C4)アルキルピペラジノ、(C1-C4)アルコキシCOCH2
N(CH3)−又はN−プロリン(C1-C4)アルキルエステル
であり;CはC=Oであり;AはNH又はOであり;並びにm
及びpはそれぞれ0又は1である)であり; Mはフェニル、p−メトキシフェニル、ベンジル又はナ
フチルであり; R3は(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルキルチオアルキ
ル、(C2-C4)アルコキシアルキル、イミダゾール−4
−イルメチルであり; R4はi−プロピル、シクロヘキシル又はフェニルであ
り; (ここで、R'は水素である)であり;並びにR5はCF2CON
H(C1-C4)アルキル、 (ここで、mは0のときはpは0であるという条件で、
R7はi−プロピル又はi−ブチルであり、R6は1〜6個
の炭素原子のアルコキシ、(C1-C4)アルキルアミノ又
はジ(C1-C4)アルキルアミノである)である]のレニ
ン阻害剤を包含することを意味する。
上記のように、本発明は生物学的に活性な化合物の薬理
的に使用可能な塩を包含する。このような塩は、施用す
る投与量では非毒性である塩である。本発明の化合物
は、塩基性及び酸性両方の基を含有することができるの
で、酸性付加塩及びアルカリ性付加塩の両方が可能であ
る。薬理的に使用可能な酸性付加塩としては、例えば、
ヒドロクロリド、ヒドロブロミド、ヒドロヨード、硫酸
塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、酢酸塩、乳酸
塩、マレイン酸塩、メシル酸塩、フマル酸塩、クエン
酸、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、重酒石酸塩、琥珀酸
塩、グルコン酸塩及びサッカラートを挙げることができ
る。薬理的に使用可能なアルカリ性付加塩としては、例
えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム及びマグネシ
ウム塩がある。酸性付加塩及びアルカリ性付加塩を形成
する通常の方法を使用することができる。
簡潔化するために、個々のアミノ酸の一般的に受け入れ
られている省略名を可能な限り使用することにした。例
えば、アミノ酸フェニルアラニンはPheと略されるし、
ヒスチジンはHisと略される。アミノ保護基t−ブトキ
シカルボニルはBocと略され、ヒスチジンのイミダゾー
ル上のN−t−ブトキシカルボニルはimBocと略され
る。
構造中にフッ素を含有する改質シクロスタチンは、式 [式中、Yは上記に同様である] を有しており、2,2−ジフルオロ−C-Staと称される。Y
がC=Oである対応するケトンは2,2−ジフルオロ−C-S
tatoneとなる。
本発明の請求の範囲の化合物の構造中に含有される天然
アミノ酸の全ては、特に記述がない限りはL配列、即ち
天然配列である。
本発明の化合物は、ヒトを包含する哺乳動物の抗高血圧
in vivo活性を現す。この活性の少なくとも実質的な部
分は、レニンによるアンギオテンシノーゲンの切断を阻
害する能力によるものである。次のメカニズム論理に限
定されたくはないが、本発明の化合物のレニン阻害活性
のメカニズムは(アンギオテンシノーゲンの様な)レニ
ンに対する選択的結合であると言える。本発明の化合物
は、カテプシンDのような他の有効な酵素に対するよう
にレニンに対して選択的な酵素阻害活性を現す。分子量
が小さいために、本発明の化合物は水性媒体に好ましい
可溶特性を示し、従って経口投与が可能となり、現実的
な市販コストで合成することができる。更に本発明の化
合物は、ゆう血心不全に対しても有効である。
本発明の化合物は、当業者には公知の方法で調整するこ
とができる。好ましい化学的合成の基本的なサブ−ユニ
ットは、(アシル化目的で)活性化されたカルボキシル
官能基と、それ自体のアルファ−窒素に結合した適当な
保護基を有するアミノ酸を用いて2つのアミノ酸残基の
間のペプチド結合を形成するアミノ酸残基の未保護アル
ファ−アミノ基のアシル化と、次いで前期保護基の除去
から成る。この結合と保護基除去の過程を上記のように
分子構造のC末端から出発してN末端まで繰り返して実
施してポリペプチドを構成する。本発明の化合物を合成
するために使用するアミノ酸は、アルファ−アミノ酸保
護形態及びアルファ−アミノ酸未保護形態双方とも(遊
離酸、塩又はエステル他として)市販のものである。
2,2−ジフルオロシクロヘキシルスタチンのスケルトン
を形成する中間生成物の合成は、PCT国際公開第87/0267
5号明細書に記述してある。
ジオキサン中で塩化水素にさらされるとアミド又はエス
テルは、アミノ部分からt−ブトキシカルボニル保護基
を失う。得られたアミノエステル又はアミドのアシル化
は、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール及びカウボジイ
ミドを使用して実施する。酢酸−水を用いてイミダゾー
ル上の阻止基を除去すると、最終的な生成物が得られ
る。
本発明のポリペプチドを含有するケトンは、ジメチルス
ルホキシド及びオキザリルクロリドを使用して対応する
(R)又は(S)ヒドロキシポリペプチドを酸化するこ
とによって調整される。
レニンのアンギオテンシノーゲン切断活性の阻害剤とし
ての本発明の化合物の活性は、(1)in vitroレニンの
アンギオテンシノーゲン切断活性を阻害する能力の調
査、及び(2)in vivo外因性レニン誘導昇圧応答を拮
抗する能力の調査によって測定することができる。
本発明の化合物は、抗高血圧剤として経口又は非経口経
路のいずれによっても投与することができるが、経口で
あるならば患者にとって便利であるし苦痛もないので好
ましい。通常、これら抗高血圧化合物は、経口ならば1
日に体重1kg当たり約0.5〜50mgを投与し、非経口ならば
1日に体重1kg当たり0.1〜5mgを投与する。治療する患
者の状態及び投与する特定の化合物に従って量を変える
ことは必要である。1日の投与量が少ない量で治療を初
めて、必要によっては医師が量を増加するのが一般的で
ある。これらの化合物は、薬理的に使用可能なキャリヤ
と組み合わせて上記経路のいずれかによって施用するこ
とができ、このような施用には一回きり又は複数回の投
与を実施することができる。
本発明の新規な化合物は、広範囲に渡る種々の投与の形
態で経口的に施用することができる。即ち、錠剤、カプ
セル、ドロップ、トローチ、ハードキャンディ、粉末、
噴霧状、水性懸濁液、エリキシル、シロップ等の形態の
種々の薬理的に使用可能な不活性キャリヤを用いて製剤
化することができる。このようなキャリヤとしては、固
体希釈剤又は充填剤、滅菌水性媒体及び種々の非毒性有
機溶剤等を挙げることができる。更にこのような経口の
薬理的製剤は、このような目的で一般的に使用される種
類の種々の試薬によって甘味及び/又は香味を加えるこ
とができる。通常、本発明の化合物は、組成物全体の約
0.5〜90重量%の濃度の、所望の単位の投与量を与える
に充分な量の経口投与の形態である。
経口施用のためには、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシ
ウム及びリン酸カルシウムといった種々の賦形剤を、ポ
リビニルピロリドン、スクロース、ゼラチン及びアカシ
アといった結合剤と合わせて、デンプン好ましくはジャ
ガイモ又はタピオカのデンプン、アルギン酸及び所定の
複合シリケートといった種々の崩壊剤と一緒に含有する
錠剤を使用することができる。更に、ステアリル酸マグ
ネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム及びタルクといった
潤滑剤も錠剤化のために非常に有効である場合も多い。
同様の種類の固体組成物は、ゼラチンカプセル内に程よ
く又はきっちりと詰めた充填剤として使用することもで
き、これに係わる好ましい材料としては、ラクトース又
は乳糖及び、高分子量ポリペプチドグリコールを挙げる
ことができる。水性懸濁液及び/又はエリキシルを経口
施用に所望であれば、不可欠な活性成分に、種々の甘味
剤又は香味剤、着色剤又は色素、必要によっては乳化剤
及び/又は懸濁剤と、水、エタノール、プロピレングリ
コール、グリセリン及びこれら種々の組合わせといった
希釈剤とを一緒に使用することができる。
次の実施例によって本発明を更に説明する。しかし諸実
施例はこれらに限定されることはない。
通常、TLCは、EM Merck シリカ 254 TLCプレート上で
実施し、系Aと(18/2/1クロルホルム/エタノール/酢
酸)を用いて溶出した。HPLCは、2つのモデル100ポン
プ、溶剤ミキサー及び固定波長214nM検知器を使用し、Z
orbax 25cmx4.6mmC-8カラム上でBeckman勾配系について
平等に実施した(アセトニトリルの種々の組成物中、1.
5ml/分:pH 2.1 0.1M KH2PO4−リン酸緩衝液(下記に特
定する比))。
実施例1 モルホリノカルボニル−Phe-Nle-2,2−ジフルオロ−C-S
ta N−メチルアミド 2,2−ジフルオロ−(R)−3−ヒドロキシ−(S)−
4−アミノ−5−シクロヘキシル−N−メチルバレルア
ミド ヒドロクロリド(2,2−ジフルオロ−C-Sta N−メ
チルアミド ヒドロクロリド)252mgを、2.5mlのジクロ
ルメタンに溶解し、氷槽中で冷却し、トリエチルアミン
(151μl、1.3当量)、328mgのモルホリノカルボニル
−L−フェニル−アラニル−L−ノルロイシン(Mor-Ph
e-Nle)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールヒドラー
ト(HBT、193mg、1.0当量)及びジシクロヘキシルカル
ボジイミド(DDC、173mg、1.0当量)を用いて順番に処
理し、温度を15〜20℃に上昇させながら混合物を一晩攪
拌した。混合物を過し、過物をジクロルメタンを用
いて洗浄し、濃縮し、残留物を酢酸エチルに溶解した。
数分間攪拌した後に懸濁液を過し、液を1N水酸化ナ
トリウム溶液(2xca.5ml)、ブラインを用いて洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮すると無色泡状物が得
られた。その泡状物に1%エタノール/塩化メチレン
(v/v)中に充填してある30gのシリカ上でクロマトグラ
フィーを実施し、それぞれ700mlの1%、2及び4%の
エタノールの塩化メチレン溶液を用いて溶出した。無色
粉末状の表題物質、338mg(63%)を得た(系Aにおけ
るTLC Rf 0.53、50/50 MeCN緩衝におけるHPLC、6.97
分、12分までのUV吸収97%)。
NMR(DMSO-d6),250mHz,部分,δ,ppm:0.88(t,3H,オー
バーラップ m,1H),1.0-1.85(m,ca.16H),2.67(m,3H,
NCH3),2.83(dd,1H),3.0(dd,1H),3.21(m,4H),3.4
7(m,4H),3.96(dq,1H),4.17(オーバーラップ m,2
H),4.33(m,1H),6.0(d,1H),6.68(d,1H),7.13-7.5
(m,ca.6H),8.05(d,1H),8.46(m,1H)。FAB-MS(チ
オグリセロール)m/e(相対強度):201(11),217(10
0),218(11),219(10),233(16),261(24),265(2
2),307(24),325(11),378(12),638(76,MH+),6
39(32)。
実施例2 モルホリノカルボニル−Phe-Nle−エピ−2,2−ジフルオ
ロ−C-Sta N−メチルアミド(X=O、R1=n-C4H9及びR2=CF2CONHCH3) 2,2−ジフルオロ−(R)−3−ヒドロキシ−(S)−
4−アミノ−5−シクロヘキシル−N−メチルバレルア
ミド及び、2−,2−ジフルオロ−(R,S)−3−ヒドロ
キシ−4−t−ブトキシカルボニルアミノ−5−シクロ
ヘキシル−バレルアミドエチルエステル由来の2,2−ジ
フルオロ−(S)−3−ヒドロキシ−(S)−4−アミ
ノ−5−シクロヘキシル−N−メチルバレルアミドの約
1:1の混合物(270mg)を、実施例1の方法に従ってトリ
エチルアミン、Mor-Phe-Nle、HBT及びDCCを用いて処理
して、同一の処置及びクロマトグラフィーの後に表題物
質(266mg、47%)を得た。得られた表題物質は、より
極性の小さい異性体とうまく分離していた(実施例1の
生成物(160mg、28%))。
TLC系1ではTLC Rf 0.4、,60/40 MeCN/緩衝液ではHPL
C、3.54分、8分までのUV吸収94%。これらの条件下で
は実施例1の生成物は保持時間3.83分であった。NMR(D
MSO-d6),250mHz,部分,δ,ppm.:0.62(m,1H),0.88
(t,3H),1.02-1.85(m,ca.16H),2.67(br,3H,NCH3),
2.83(dd,1H),3.00(dd,1H),3.21(m,4H),3.48(m,4
H),3.94(dq,1H),4.10(m,1H),4.22(m,1H),4.35
(m,1H),5.95(d,1H),6.68(d,1H),7.1-7.35(m,ca.
6H),7.69(d,1H),7.97(d,1H),8.58(m,1H)。FAB-M
S(チオグリセロール)m/e(相対強度)=217(24),23
3(48),261(53),265(33),307(11),378(27),63
8(100,MH+),639(39),640(10)。
実施例3 モルホリノカルボニル−Phe-Nle-2,2−ジフルオロ−C-S
tatone N−メチルアミド(X=O、R1=n-C4H9、Y=C
=O及びR2=CF2CONHCH3) 隔膜で蓋をして、窒素下に維持した乾燥15mlフラスコに
0.8mlのオキザリルクロリド(1.2当量)を入れ、−65℃
に冷却した。ジメチルスルホキシド(48μl、2.2当
量)を加えて、3分後に実施例2の生成物(1.0当量)
の0.75mlジクロルメタン溶液を加えた(この溶液の添加
はステンレススチールカニューレを通して窒素圧力によ
り実施し、3分間を要した。更に0.25mlのジクロルメタ
ンを使用してこの材料を洗浄した)。反応温度を45分間
で−30℃に上昇させ、次いで−60℃に下げて225μl
(5.0当量)の乾燥ジイソプロピルエチルアミンを加え
た。冷却槽を5分間氷槽に替えて、周囲の温度で5分間
攪拌して反応させた。次にジクロルメタン(ca 50ml)
を加え、その溶液を飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(3x
2ml)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、
過し、濃縮して230mgの無色泡状物を得た。得られた
泡状物に0.5%エタノール−ジクロルメタン中に充填し
てある18gのシリカ上でクロマトグラフィーを実施し、
それぞれ500mlの0.5%、1%、2%及び4%のエタノー
ル−ジクロルメタン溶液を用いて溶出した。無色粉末状
の表題物質(107mg、55%)及び未反応出発材料49mg(2
5%)が得られた。
系AにおけるTLC RF 0.60;50/50 MeCN/緩衝液におけるH
PLC尾部が広がって5.92分、12分までの合計UV吸収96
%。同じ条件下で出発材料(実施例2の生成物)は5.15
分にピークを有した。
NMR(CDCl3,250mHz),δ,ppm.部分:0.83(t,3H,オーバ
ーラップ 0.9m),1.0-1.9(m,ca.16H),2.83(d,3H,NC
H3),2.95(dd,1H),3.05-3.35(m,ca.5H),3.55(m,4
H),4.35,4.50,4.85及び5.18(各々m,1H),7.03,7.37,
7.45(各々m,1H),7.1-7.3(m,芳香族)。
FAB-MS[チオグリセロール,m/e(相対強度)]: 233(82)234(13),259(12),261(99),262(18),2
63(35),374(18),376(29),636(100,MH+),637
(37),638(11)。
実施例4 N−(モルホリノカルボニル−Phe-Nle)−(R)−2
−ヒドロキシ−(S)−3−アミノ−1,1,1−トリフル
オロ−4−シクロヘキシルブタン A.2−ニトロエチルシクロヘキサン オーブン乾燥した1リットルの3首フラスコに滴下漏斗
及び温度計を備え付けて31gの亜硝酸ナトリウムを満た
した。50gの2−シクロヘキシルエチルブロミド(Aldri
ch)を5分間に渡り加える間5℃に維持して混合物を攪
拌した。冷却槽を取り払って混合物を25℃で攪拌し、1.
5lの冷水に注入し、石油エーテルを用いて混合物を繰り
返し抽出し(4x150ml)、水(2x10ml)を用いて洗浄
し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。回転蒸発器を使用
して減圧下で溶剤を除去し、残留物を8"Vigreuxカラム
を通して蒸留して18.3g(41%)の所望の生成物(沸点7
0〜80℃、2mmHg)を得た。それに先立って8gの低沸分が
あり、それからも16.4g、40%、bp62〜65℃、0.5mmHgの
表題生成物が得られた。
B.2−ヒドロキシ−3−ニトロ−1,1,1−トリフルオロ−
4−シクロヘキシルブタン 実施例4Aの生成物(1.52g)を200mgの炭酸カリウム及び
16.86トリフルオロアセトアルデヒドヒドラートと25℃
で混合し、窒素下で50℃に4時間加熱し、一晩(14時
間)冷蔵庫に入れ、60℃で8時間再度加熱し、一晩冷蔵
庫に入れた。淡黄色の透明溶液に1:10のエーテル−ヘキ
サン中のシリカ100g上でクロマトグラフィーを実施して
24gの淡黄色油を得た。得られた油に1:15のエーテル−
ヘキサン中に充填してあるシリカ300g上でクロマトグラ
フィーを実施して、1リットル1:15及び2リットル1:10
のエーテル−ヘキサンを用いて溶出すると、溶剤の除去
後20.2gの淡黄色油が得られた。
C.2−ヒドロキシ−3−アミノ−1,1,1−トリフルオロ−
4−シクロヘキシルブタン 500mlの遠心分離器に20.1gの実施例4Bの生成物、250ml
の無水エタノール及び5gの湿潤Aldrich Raneyニッケル
触媒を入れた。淡青色の溶液を45p.s.i.水素圧力下で20
分間振盪させ、セライトを通して過し、メタノールで
洗浄し、液を濃縮してろう状固形物を得た。得られた
ろう状固形物を過し、2x10ml低温ヘキサンを用い洗浄
し、乾燥して、2種類のラセミジアステレオマーの混合
物の表題物質11.0gを得た。この物質1グラムに、1%
エタノール/塩化メチレンに充填してあるシリカ100g上
でクロマトグラフィーを実施して、各々500mlの1%、
2%、4%、6%及び10%のエタノール/塩化メチレン
を用いて溶出した。NMRスペクトルによって、より極性
が小さい異性体(531mg)を2(R),3(S)異性体
と、より極性が大きい異性体(433g)を2(S),3
(S)異性体と同定した。
D.N−(モルホリノカルボニル−Phe-Nle)−(R)−2
−ヒドロキシ−(S)−3−アミノ−1,1,1−トリフル
オロ−4−シクロヘキシルブタン 対応する2(S),3(S)異性体とのca.1:1混合物とし
てこの化合物を調整した。実施例1の生成物の調整及び
精製の通常の方法に従って、381mgの実施例4Cの2
(R),3(S)異性体を、3mlのジクロルメタン中で414
mgのHTB及び453mgのDCCを使用して860mgのMor-Phe-Nle
に結合した。粗生成物に、1:3、1:2及び1:1の酢酸エチ
ル−ヘキサン(各々1)中のシリカ40g上でクロマト
グラフィーを実施して、無色固体表題物質700mg(69
%)を得た。
系AにおいてはTLC RF 0.35;60/40 MeCN/緩衝液におい
てはHPLC,7.47分。NMR(CDCl3,300mHz),δ,ppm.部分:
0.82(t),1.05-1.95(m),2.9-3.1(m),3.27
(m),3.53(m),3.90,4.17,4.21,4.70,4.85,5.27,5.
49,5.83(m),6.04(d),7.1-7.3(m),7.4(m),
7.54(m),8.02(br)。19F NMR(CDCl3),300mHz,
δ,CFCl3からのppm:比1:1の2つの二重線:101.07(d,J
=5.7Hz),100.83(d,J=6.1Hz)。FAB-MS[チオグリセ
ロール,m/e(相対強度)]:226(21),233(91),234
(14),259(17),261(100),262(17),599(40,MH
+),600(16)。
実施例5 N−(モルホリノカルボニル−Phe-Nle)−(S)−2
−ヒドロキシ−(S)−3−アミノ−1,1,1−トリフル
オロ−4−シクロヘキシルブタン (X=O、R1=n-C4H9及びR2=CF3) 対応する2(R),3(R)異性体との1:1混合物として
表題化合物を調整した。実施例4Dの生成物の調整に使用
した方法に従って、240mgの実施例4Cの2(S),3
(S)異性体をMor-Phe-Mleに結合して、類似の処理及
び精製の後に、538mg(85%)の無色泡状表題物質を得
た。
系AにおけるTLC RF 0.38;60/40 MeCN/緩衝液ではHPLC
8.26分及び9.22分、比1:1。1H NMR(CDCl3,300mHz),
δ,ppm,部分):0.89及び0.91(三重線),1.05-2.0(オ
ーバーラップ m),2.85-3.05(m),3.05-3.35
(m),3.58(m),3.96(m),4.22,4.35及び4.76
(m),4.81及び4.90(d),5.30(m),6.53,6.67,6.8
5及び6.96(d),7.10-7.35(m)。FAB-MS[チオグリ
セロール,m/e(相対強度)]:217(20),226(24),233
(67),234(12),259(13),261(93),262(93),339
(29),583(22),597(11),599(100,MH+),600(3
7)。
実施例6 N−(モルホリノカルボニル−Phe-Nle)−3−(R,S)
−アミノ−1,1,1−トリフルオロ−4−シクロヘキシル
ブタノン(X=O、R1=n-C4H9、Y=C=O及びR2=C
F3) 実施例5の生成物の溶液200mgを、156mgのDess-Martin
periodinane溶液(J.Org.Chem.,1983,45,p.4155)に加
え、懸濁液を25℃で20分間攪拌した。エーテル(50ml)
を加え、次いで1.3N水酸化ナトリウム溶液(20ml)を加
えて10分間攪拌を続けた。層が分離し、希薄水酸化ナト
リウム溶液、ブラインを用いてエーテル層を洗浄し、硫
酸マグネシウム上で乾燥し、濃縮すると100mgの黄色固
形物が得られた。NMRによると得られた黄色固形物は1:1
生成物/出発材料であった。固形物を5mlのジクロルメ
タン中に溶解し、45μlのトリフルオロ酢酸及び1.0当
量のperiodinaneを用いて順に処理し、均質となった反
応混合物を25℃で0.5時間攪拌し、エーテルを用いて希
釈し、1.3N水酸化ナトリウム溶液と共に10分間攪拌し、
分離させ、有機層を新しい水酸化ナトリウム溶液、ブラ
インを用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濃
縮すると45mgの黄色固形物が得られた。更に水性層をジ
クロルメタン(5x30ml)を用いて抽出し、それを乾燥し
濃縮すると更なる固形物が得られ、これを最初に得た分
と混合すると、95mgの薄黄色フレーク状表題物質が得ら
れた。系AにおけるTLC RF 0.38、50/50MeCN−緩衝液に
おけるHPLC 5.43及び5.72分(比はそれぞれ35/64であ
る)。
1H NMR(CDCl3,300mHz,δ,ppm,部分:0.89(t),1.05-
2.0(m),2.95(dd,1H),3.1-3.35(m),3.60(m,4
H),4.32,4.47,4.80,4.88及び4.95(m),6.34(d),
6.60(m),7.14-7.45(m)。FAB-MS[チオグリセロー
ル,m/e(相対強度)]:238(78),234(12),259(2
0),261(100),262(15),597(50,MH+),598(1
8)。
実施例7 ピペラジノカルボニル−Phe-Nle-2,2−ジフルオロ−C-S
ta N−メチルアミド A.1−t−ブチルオキシカルボニル−4−ベンジルピペ
ラジン 10mlのN−ベンジルピペラジンの150ml 2:1ジオキサン
−水溶液を、水性水酸化ナトリウム溶液を用いて処理し
てpHを12.0にし、0℃の溶液を18mlのジ−t−ブチルジ
カルボネートを用いて処理した。水性塩基を加えること
によってpHを9.5〜10.5に維持した。10分後4ml以上のジ
−t−ブチルジカルボネートを加え、数分後混合物を濃
縮し、酢酸エチル(5x)を用いて抽出し、それをブライ
ンを用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶
媒を除去して透明な油(24.5g)を得、それに、4%エ
タノール−1%トリエチルアミンのジクロルメタン溶液
(v/v/v)中に充填及び負荷したシリカ350g上でクロマ
トグラフィーを実施した。各々1リットルの4%EtOH/1
%TEA及び6%EtOH/1%TEAを用いてカラムを溶出した。
生成物を含有する画分を濃縮して無色固形物18.9g得、
それにシリカ600g上でクロマトグラフィーを実施して、
1:4、1:2及び1:1の酢酸エチル/ヘキサンを用いて溶出
した。表題物質、14.2g(2:1の酢酸エチル/ヘキサンに
おけるTLC Rf 0.43)を得た。
B.1−t−ブチルオキシカルボニルピペラジン 7.70gの実施例7Aの生成物の75mlメタノール溶液と2.0g
の10%パラジウム−オン−チャコールを45p.s.i.水素圧
力下で2.5時間振盪し、セライトを通して過し、次い
でそれをメタノールを用いて洗浄した。液を濃縮し、
残留物をエーテル及びトルエンと共に蒸発させて油性固
形物9.9gを得た。これを75mlの沸騰エーテルを用いて再
結晶させて無色針状物6.92g、TLC Rf 0.10を得た。
C.N−t−ブチルオキシカルボニルピペラジン−N′−
カルボニルフェニルアラニンベンジルエステル 実施例7Bの生成物3.2gをジクロルメタン30mlに溶解し、
3.65gの(S)−2−イソシアネート−3−フェニルプ
ロピオン酸ベンジルエステルを加えた。15分後濃縮した
混合物に、30%酢酸エチル/ヘキサン中のシリカ400g上
でクロマトグラフィーを実施して、最初に6リットル30
%、次いで2リットル40%の酢酸エチル/ヘキサンを用
いて溶出し、溶媒を除去した後に3.85gの油性固体表題
物質(1:1の酢酸エチル/ヘキサンにおけるTLC Rf 0.2
4)を得た。
D.N−t−ブチルオキシカルボニルピペラジノ−N′−
カルボニルフェニルアラニン 実施例7Cの生成物3.84gのメタノール中の10%酢酸30ml
溶液を、0.5gの10%パラジウム−オン−チャコールと共
に25℃で1.5時間、50p.s.i.水素圧力下で振盪させた。
混合物をセライトを通して過し、濃縮し、添加したト
ルエン(2x)及びエーテル(2x)と共に蒸発させた後
に、2.74gの無色泡状物(系AにおけるTLC Rf 0.48)を
得た。
E.N−t−ブチルオキシカルボニルピペラジノ−N′−
カルボニル−Phe-Nleベンジルエステル 実施例1の生成物の調整及び精製の通常の方法に従っ
て、1.00gのノルロイシンベンジルエステルヒドロクロ
リド、8mlのジクロルメタン、700μlのトリエチルアミ
ン、1.46gの実施例7Dの生成物、890mgのHBT、及び800mg
のDCCから類似の分離及び精製により1.65gの無色泡状表
題物質(系AにおけるLC Rf 0.68)を得た。
F.N−t−ブチルオキシカルボニルピペラジノ−N′−
カルボニル−Phe-Nle 実施例7Dの生成物の調製方法に従って、1.64gの実施例7
Eの生成物から1.40gの無色泡状表題物質(系Aにおける
TLC Rf 0.54)を得た。
G.N−t−ブチルオキシカルボニルピペラジノ−N′−
カルボニル−Phe-Nle-2,2−ジフルオロ−C-Sta N−メチ
ルアミド 実施例1の生成物の調製及び精製の方法に従って、301m
gの2,2−ジフルオロ−C-Sta N−メチルアミドヒドロク
ロリド、2.5mlのジクロルメタン、180μlのトリエチル
アミン、491mgの実施例7Fの生成物、230mgのHBT及び206
mgのDCCから類似の分離及び精製により573mgの表題物質
が得られた。系AにおけるTLC Rf 0.54、80/20のアセト
ニトリル−水におけるHPLC保持時間2.84分であった。
H.ピペラジノカルボニル−Phe-Nle-2,2−ジフルオロ−C
-Sta N−メチルアミド 実施例7Gの生成物(261mg)を2.01mlの4N塩化水素−ジ
オキサン中に溶解した。45分後懸濁液を濃縮し、残留物
を加えたエーテルと共に蒸発し、乾燥して251mgの無色
固体表題物質を得た。HPLC 40/60アセトニトリル−緩衝
液保持時間5.03分。1H NMR (250mHz,DMSO-d6,δ,ppm,
部分):0.88(t,3H),1.07-1.92(オーバーラップm,ca.
16H 全体),2.70(d,3H,NCH3),2.8-3.07(m,ca.6H
全体),3.48(m,4H),4.32(m,2H),4.85(m,1H),6.92
(d,1H),7.15-7.38(m,ca.6H),8.11(d,1H),8.43
(d,1H),9.07(m,2-3H)。FAB-MS[チオグリセロール,
m/e(相対強度)] 217(16),232(10),260(44),265(30),378(10),
637(100,MH+),638(40)。
実施例8 ピペラジノカルボニル−Phe-Nle-2,2−ジフルオロ−C-S
tatone N−メチルアミド(X=NH、R1=n-C4H9、Y=C
=O及びR2=CF2CONHCH3) A.N−t−ブチルオキシカルボニル−Phe-Nle-2,2−ジフ
ルオロ−C−Statone N−メチルアミド 43μlのオキザリルクロリドの0.8mlのジクロルメタン
溶液を−10℃に冷却し、64μlのジメチルスルホキシド
を用いて一部分処理した。3分後300mgの実施例7Gの生
成物の0.8mlのジクロルメタン溶液を加えた(更に0.25m
lのジクロルメタンを用いて洗浄した)。溶液を−30℃
で45分間攪拌し、−60℃に冷却し、351μlのジイソプ
ロピルエチルアミンを用いて30秒間処理し、5分間で0
℃に暖め、更に5分間で25℃にした。混合物をジクロル
メタンを用いて希釈し、3x2mlの飽和水性重炭酸塩、ブ
ラインを用いて洗浄し、硫酸マグネシウム乾燥し、濃縮
して346mgの無色泡状物を得た。得られた泡状物に3:1の
酢酸エチル/ヘキサン中の15gのシリカ上でクロマトグ
ラフィーを実施し、この溶媒500mlを用いて溶出した。
適当な画分を濃縮することによって生成物(245mg)を
得た。酢酸エチルにおけるTLC Rf 0.35。炭素−13及び
フッ素‐19 NMRは90%以上の純度の単独化合物に一致し
た共振を示した。
B.ピペラジノカルボニル−Phe-Nle-2,2−ジフルオロ−C
-Statone N−メチルアミド 実施例8Aの生成物(157mg)を2.0mlの4N塩化水素−ジオ
キサン中に溶解した。40分後混合物を濃縮し、残留物を
エーテルと共に蒸発し、乾燥して無色粉末状表題物質14
5mgを得た。TLC Rf 0.28(系Aにおける溶出に先立って
穴空きプレートをNH3蒸気に暴露した)。40/60のMeCN/
緩衝液におけるHPLCは、尾部が広がった5.73分のピーク
を示した。対応するアルコール7Hの汚染は無かった(5.
03分に溶出)。
1H NMR(250mHz,DMSO-d6,δ,ppm,部分:0.88(t,3H),1.
02-1.88(オーバーラップm,ca.16H),2.66(d,3H,NC
H3),2.75-3.08(オーバーラップm,ca.6H),3.48
(m),3.97(dd,1H),4.2(m,1H),4.35(m,1H),6.95
(d,1H),7.17-7.48(m,6-7H),8.18(d,1H),8.47(d,
1H),9.05(br,1H)。FAB-MS[チオグリセロール,m/e
(相対強度)]181(18),201(20),217(100),219
(11),232(10),260(47),261(12),289(20),635
(56,MH+),636(20),667(21),734(14,MH++チオ
グリセロール)。
実施例9 モルホリノカルボニル−Phe-Nva-2,2−ジフルオロ−C-S
ta N−メチルアミド A.ブチルオキシカルボニル−ノルバリン−2,2−ジフル
オロ−C-Sta N−メチルアミド 実施例1の生成物の調製及び精製方法に従って、143mg
の2,2−ジフルオロ−C-Sta N-メチルアミドヒドロクロ
リド、1.0mlのジクロルメタン、86μlのトリエチルア
ミン、103mgのBoc−ノルバリン、109mgのHBT及び98mgの
DCCから類似の分離及び精製により、162mgの表題物質
(系AにおけるTLC Rf 0.68)を得た。
B.ノルバリン−2,2−ジフルオロ−C-Sta N−メチルアミ
ド 実施例9Aの生成物157mgを塩化水素−ジオキサン(1.5m
l)中に溶解した。30分後混合物を濃縮し、残留物を加
えたエーテルと共に蒸発し、乾燥して無色粉末140mg
(系AにおけるTLC Rf 0.15)を得た。
C.モルホリノカルボニル−Phe-Nva-2,2−ジフルオロ−C
-Sta N−メチルアミド 実施例1の生成物の調製及び精製方法に従って、130mg
の実施例9Bの生成物、0.5mlのジクロルメタン、59μl
のトリエチルアミン、90.4mgのモルホリノカルボニル−
Phe、75mgのHBT及び67mgのDCCから、無色固体表題物質1
68mgを得た。
系AにおけるTLC Rf 0.54、70/30のアセトニトリルー緩
衝液におけるHPLC保持時間2.48分。1H NMR(DMSO-d6,25
0mHz,δ,ppm,部分):0.89(t,3H),1.02-1.85(m,ca.16
H),2.67(d,3H,NCH3),2.73(dd,1H),3.0(dd,1H),
3.21(m,4H),3.48(m,4H),3.97(ddd,1H),4.23(m,2
H),4.34(m,1H),6.0(d,1H),6.67(d,1H),7.13-7.3
5(m,5-6H),7.4(d,1H),8.05(d,1H),8.45(d,1
H)。FAB-MS[チオグリセロール,m/e(相対強度)]233
(85),234(16),261(100),262(17),265(89),26
6(14),364(38),624(87,MH+),625(31)。
実施例10 エチル(2S,5S)−2−イソブチル−3,3−ジフルオロ−
4−ケト−5−N−(N−[モルホリノカルボニル−L
−フェニルアラニル]−L−ノルロイシル)−アミノ−
6−シクロヘキシルヘキサノエート(X=O、R1=n-C4H
9、Y=C=O及び A.1,1−ジフルオロ−4−シクロヘキシル−1−ブテン
−3−オール sec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液(88mLの1.4
M、0.123mol、1.0当量)を1,1−ジフルオロエチレン
(15.3g、0.230mol、1.9当量)のTHF(140mL)及びエー
テル(20mL)の攪拌溶液に10分間滴下しながら加えるこ
とによって、2,2−ジフルオロビニルリチウムを調製
した。この添加の間は反応混合物を−100〜−93℃に維
持し、続いて−100℃で10分間攪拌した。シクロヘキシ
ルアセタルデヒド(15.6g、0.123mol、1.0当量)を5分
間滴下して加え(反応温度は−89℃に上昇した)、得ら
れた混合物を−110〜−93℃で1時間攪拌した。次いで
飽和水性NH4Cl(500ml)を加え、混合物を0℃に暖め、
エーテル(500ml)及びブラインを用いて処理した。分
離後、有機層を1N水性HCl、H2O及び水性飽和NaHCO3を用
いて洗浄し、MgSO4上で乾燥した。減圧下で濃縮すると
黄色油が得られ、それを減圧下(ca.0.1トル)で蒸留す
ると(少量のCaCO3を加えた)、無色液体の純正表題物
質6.7g(bp 65〜71℃)と25〜65℃(5.2g)及び70〜80
℃(5.2g)の画分を得た。これら不純な画分を分留し
て、それぞれ生成物の追加のサンプルとなる、より極性
が小さい(TLC)低温及び高温の沸点の不純物を分離し
た(合計収率、12.7g、54%)。TLC Rf 0.15エーテル−
ヘキサン;1H NMR(300mHz,CDCL3)δ0.97(m,2H),1.0
7-1.93(オーバーラップm,15H),4.12(ddd,1H,J=22,1
0ca 2Hz),4.52(m,1H)。 Normant,J.F.;Sauvetre,R.Tetrahedron Lett.1981,9
57-958。
B.メチル(E)−2−イソブチル−3,3−ジフルオロ−
6−シクロヘキシル−4−ヘキサノエート 500mlの3首フラスコを油槽中に置き、温度計、ストッ
パー及び窒素ラインを備え付けた。窒素ライン中には、
第二の氷冷却25mLフラスコに短い管材料を用いて連結し
てあるT字形ガラスを挿入してあり、第二フラスコは、
ライン中に蒸留する揮発性物質(メタノール)が反応生
成物に戻るのを防止するように設置してある。3首フラ
スコに実施例10Aの生成物(84.0g、0.422mmol)、トリ
メチル4−メチルオルトバレレート(156g、0.884mo
l、2.0当量)及びピバリン酸(2.25g、22mol、0.05当
量)を入れ、混合物を35分間107℃(内部)に加熱し
た。300mHz 1H NMRによって、CDCl3で希釈したアリコー
ト上の出発材料の消滅について反応を観測記録した。3
時間加熱すると出発材料が無くなったのが観測され、混
合物を冷却し、エーテル(1.5L)を用いて希釈し、得ら
れた溶液を水性1N NaOH(3x60mL)、ブライン(100mL)
を用いて洗浄し、無水K2CO3乾燥した。溶液を、最初は
大気圧で次いで3トルで蒸留(Vigreuxカラム)によっ
て濃縮して、不純未反応オルトエステル(bp 39〜50
℃、112g)を得た。0.25トルで蒸留を続けると2つの画
分の生成物(bp 130℃、26.1g、不純及び130〜140℃、8
2.5g)が得られた。前者を再蒸留すると更なる生成物1
0.9gを得、それを主画分と混合して93.4g(70%)の淡
黄色液体生成物を得た:TLC Rf 0.6(1:4のエーテル−ヘ
キサン);1H NMR(300mHz,CDCl3)δ0.85及び0.87(各
々d,3H,J=7Hz),ca.0.90(m,2H),1.0-1.8(オーバー
ラップm,ca.14H),1.96(m,2H),2.96(m,1H),3.65
(s,3H),5.52(m,1H),6.00(m,1H)。
C.(E)−2−イソブチル−3,3−ジフルオロ−6−シ
クロヘキシル−4−ヘキセノナール 実施例10Bの生成物(32.5g、0.107mol)のヘキサン(10
0mL)及びトルエン(50mL)溶液を、追加の漏斗、オー
バーヘッド撹拌器、温度計及び窒素ラインを備え付けた
2Lの4首フラスコに入れ、それを−78℃で撹拌しながら
冷却した。ジイソブチルアルミニウムヒドラート(ヘキ
サン中の260mLの1.0M、2.4当量)を45分間かけて加え
(反応温度は−68℃以下に維持した)、得られた混合物
を更に15分間−78℃で撹拌した。無水メタノール(44m
L)を5分間かけて滴下して加え、混合物を10分間−78
℃で撹拌した。エーテル(800mL)を加え、次いで水性
ロシェル塩溶液(373mL、50重量%Na-Kターレイトテト
ラヒドラート、最初の数ミリリットルはゆっくり加え
た)を加え、混合物を25℃に暖め20分間撹拌した。次い
で得られたエマルジョンが散逸すると、有機層が分離
し、水性層をエーテル(4x20mL)を用いて抽出した。結
合した有機層をブラインを用いて洗浄し、MgSO4上で乾
燥し、濃縮して30.3g(103%)の薄黄色生成物を得た。
これは精製してはいない。このように調製されたアルデ
ヒド生成物は、1H NMR及びTLCによると実質的に均質で
あった。しかしこの方法は、特に対応する第一級アルコ
ールを特徴とする10〜15%の、より極性が大きい物質を
含有する生成物を生成することがある。バッチはこのよ
うに得られる収量を精製も低減もせずに次のステップ
(酸化)に進む。生成物において:TLC Rf 0.55(1:20の
エーテル−ヘキサン);1H NMR(300mHz,CDCl3)0.89
(d,3H,J=7Hz),0.92(d,3H,J=7Hz),1.0-1.4(オー
バーヘッドm,ca.6H),1.6-2.0(オーバーヘッドm,ca.8
H),2.02(m,2H),2.83(m,1H),5.48(dt,J=15Hz,12H
z),6.07(m,1H),9.67(t,1H,J=ca.3Hz)。
D.(E)−2−イソブチル−3,3−ジフルオロ−6−シ
クロヘキシル−4−ヘキセノイック 機械的撹拌器、滴下漏斗、温度計及び氷槽を備え付けた
2Lの3首フラスコに入れてある、先行のステップで得ら
れた実施例10Cの粗生成物(29.3、0.103mol、最大)及
びエーテル(600mL)の10℃の撹拌溶液に、反応温度が2
0℃を越えないようにクロム酸2(87mL)を30分間滴下して
加えた。TLCは、出発材料がより極性が大きい物質に完
全に変換されたことを示した。混合物をセライトを通し
て過し、それをエーテルを用いてよく洗浄した。更に
エーテル(2L)を加え、薄い低い層を移して、残った有
機層を1N水性HCl(2x)を用いて洗浄した。水性層を分
離し、エーテル(3x)を用いて洗浄し、有機層を(Na2S
O4)乾燥し、濃縮した。濃茶色の残留物に1:20のエーテ
ル−ヘキサンに充填してある1kgのシリカ上でクロマト
グラフィーを実施し、最初にこの溶剤6L、次いで6Lの2:
3のエーテル−ヘキサンを用いて負荷及び溶出して22.0g
(実施例10Bのメチルエステルから74%)の薄黄色油状
生成物を得た。15%までの対応する第一級アルコールを
含有する粗出発材料を使用することを包含する同様の規
模の類似の調製では、常に70〜80%の収率で生成するこ
とができる。生成物において: TLC Rf 0.3(3:5の酢酸エチル−ヘキサン);1H NMR(30
0mHz、CDCl3)δ0.89(d,3H,J=7Hz),0.19(d,3H,J=7
Hz),1.05-1.5(m,ca.6H),1.5-1.9(m,ca.8H),1.98
(m,2H),2.98(m,1H),5.61(m,1H),6.08(m,1H),1
0.95(br,1H)。 「有機合成」;Wiley,ニューヨーク,1973;Collect.Vo
l.V,p.310に記載れているように調製 E.(E)−2−イソブチル−3,3−ジフルオロ−6−シ
クロヘキシル−4−ヘキセンアミド 塩化オキサリル(70g、0.55mol、9.3当量)を、実施例1
0Dの生成物(17.1g、59.3mmol)及びジメチルホルムア
ミド(50μL、0.6mmol、0.01当量)の乾燥トルエン(8
0mL)溶液(15℃)に3分間かけて加え、混合物を25℃
で24時間撹拌した。エーテル−1N HCLの間に分割される
濃縮してブチルアミン処理したアリコートの有機層のTL
C(3:5の酢酸エチル−ヘキサン)は少量(ca.5%)の未
反応出発材料を示した。100μLのジメチルホルムアミ
ドを加え、混合物を25℃で更に2時間撹拌した(上記に
同様のTLCは残留出発材料が酸性クロリドに更に変換さ
れたことを示した)。(真空ポンプ及び−78℃トラップ
を使用して)混合物を油までに濃縮し、それを乾燥ジク
ロルメタン(200mL)に溶解し、撹拌しながら0℃に冷
却した。この溶液に無水アンモニアを10分間導入した。
反応温度は急速に(<1分)20℃に上昇し、この間はほ
とんど15℃であった。発熱が収まった時にアンモニアの
導入を中止し、混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチル
に溶解し、得られた溶液をH2O(3x)、水性飽和NaHCO3
を用いて洗浄し、(MgSO4)乾燥し、濃縮して薄黄色固
形物(17.4g)を得た。100mLの高温ヘキサンで再結晶さ
せると13.1g(77%)の無色固体生成物(mp 72〜74.5
℃)が得られた。母液を濃縮し、それに、1:6の、次い
で1:4の酢酸エチル−ヘキサン中のシリカ上でクロマト
グラフィーを実施し、更に3.1g(18%、合計収率95%)
の生成物を得た。生成物において:TLC Rf 0.35(3:5の
酢酸エチル−ヘキサン);1H NMR(CDCl3,300mHz)δ0.
93及び0.95(各々d,3H,J=7Hz),1.16(m,4H),1.34
(m,2H),1.67(m,8H),2.03(m,2H),2.84(m,1H),5.
58(m,1H),5.65及び5.73(br,1H),6.1(m,1H)。
F.(E)−2−イソブチル−3,3−ジフルオロ−6−シ
クロヘキシル−4−ヘキセンイミジン酸エチルエステル 新たに調製したトリエチルオキソニウムテトラフルオ
ロボレート(14g、74mmol、1.4当量)の乾燥クロルメタ
ン(40mL)溶液を、実施例10Eのアミド(15.2g、52.8mm
ol)の乾燥ジクロルメタン(40mL)溶液(25℃)に一部
加え、得られた溶液を25℃で24時間撹拌した。反応混合
物をエーテル(600mL)を用いて希釈し、この溶液を飽
和水性NaHCO3(3x100mL)、ブラインを用いて洗浄し、N
a2SO4上で乾燥した。溶剤を除去して得られた16.8gのオ
レンジオイルに200gのシリカ上でクロマトグラフィーを
実施し、1:10(2L)の、次いで1:1の酢酸エチル−ヘキ
サンを用いて溶出した。適当な画分を濃縮して淡黄色液
体生成物(15.8g、95%)を得た:TLC Rf 0.55(3:5の酢
酸エチル−ヘキサン);1H NMR(300mHz,CDCl3)δ0.86
及び0.89(各々d,3H,J=7Hz),1.0-1.7(m,ca,14H),1.
30(t,3H,J=7Hz),1.95(m,1H),2.76(m,1H),4.13
(dq,2H,J=7Hz,ca 2Hz),5.51(m,1H),6.05(m,1
H)。 「有機合成」;Wiley,ニューヨーク,1973; Collect.Vol.V.,p.1080。
G.(±)‐3R*,5R*,6R*)−6−シクロヘキシルメチ
ル−4,4−ジフルオロ−2−エトキシ−5−ヨード−3,
4,5,6−テトラヒドロピリジン 重炭酸ナトリウム(12.0g、143mmol、6当量)及びヨウ
素(12.3g、48.5mmol、2.0当量)を、実施例10Fのイミ
ノエステル生成物(7.56g、24.0mmol)のアセトニトリ
ル(30mL)及びTHF(30mL)溶液が入った125mL丸底フラ
スコに25℃で順番に加えた。容器を超音波クリーナー
(Bransonic 221)の槽に部分的に沈め、混合物を25時
間超音波処理した(この操作の結果反応温度は43℃にな
った)。反応混合物を酢酸エチル(400mL)を用いて希
釈し、得られた溶液を水性10%Na2S2O3(2x50mL)、水
性飽和NaHCO3(50mL)、ブラインを用いて洗浄し、Na2S
O4洗浄した。溶液を濃縮し、残留物に1:4:200のエーテ
ル−トリエチルアミン−ヘキサンに充填及び負荷してあ
るシリカ(65g)上でクロマトグラフィーを実施した。
生成物を含有する画分を混合し(更に2mLのトリエチル
アミンを加えた)、濃縮して油を得、それを乾燥してろ
う状黄色低温融解固形物を晶出した(7.39g、70%)。
生成物の構造及び立体化学は、ヘキサンからこの材料を
ゆっくり蒸発させることによって成長する結晶について
単結晶X線分析して定義された。1:9エーテル−ヘキサ
ンを用いて更にカラムを溶出すると、未反応出発材料
(ca.800mg、10%)が得られた。生成物において:TLC R
f 0.45(5%エーテル−ヘキサン);0.68(1:3の酢酸エ
チル−ヘキサン);1H NMR(300mHz,CDCl3)ca.2つの化
合物の10:1混合物,主成分δ0.91(d,6H,J=7Hz),1.21
(t,3H,J=7Hz),1.05-1.45(オーバーラップm,ca.4
H),1.5-1.75(オーバーラップm,ca.8H),1.84(m,2
H),2.85(m,1H),3.75-3.90(オーバーラップm,2H),
4.02(見掛けのdq,2H,J=7Hz,ca.3Hz),副成分δ0.88
(d,J=7Hz);19F(mHz,CDCl3,282Hz,CFCl3からのダウ
ンフィールドppm)(存在する第二化合物のca.10%)主
成分δ79.6(ddd,1F、J=16,26,235Hz),83.5(d,1F,J
=235Hz)主成分δ64.7(ddd,1F,J=235,23,29Hz),89.
6(dd,1F,J=235,10Hz)。
H.(±)−エチル2R*,4R*,5R*)−2−イソブチル−
3,3−ジフルオロ−4−ヨード−5−アミノ−6シクロ
ヘキシルヘキサノエート 水性1N HCl(50mL、2.2当量)を、実施例10Gの環状イミ
ノエーテル(10.1g、22.9mmol)のTHF溶液に0℃で加え
た。混合物を0℃で6.5時間撹拌し、−20℃で15時間撹
拌せずに放置した。固形物を過し、2:1のエーテル−T
HF(3x)及びエーテル(4x)を用いて洗浄し、乾燥する
と無色結晶質の生成物(4.76g、42%)が得られた。母
体液を濃縮し、乾燥するとアンバー色固体の生成物(6.
63g、59%)が得られた。生成物において(結晶質ロッ
ト):1 H NMR(CDCl3,300mHz)δ0.94(m,ca.1H),0.90(d,3
H,J=7Hz),0.92(d,3H,J=7Hz),1.27(t,3H,J=7H
z),1.05-1.42(m,ca.6H),1.42-1.80(m,ca.8H),1.91
(m,2H),3.38(m,2H),4.21(q,2H,J=7Hz),5.16(br
d,1H,J=22Hz),8.71(br,3H);19F NMR(CDCL3,282.
2mHz,CFCl3からのダウンフィールドppm)δ72.2(dd,1
F,J=247,20Hz),84.3(dd,1F,J=247,22Hz)。
I.(±)−エチル−2R*,4R*,5R*)−2−イソブチル
−3,3−ジフルオロ−4−ヨード−5−ベンジルオキシ
カルボニルアミノ−6−シクロヘキシルヘキサノエート ベンジルオキシカルボニルクロリド(8.1g、5当量)
を、実施例10Hの生成物(結晶ロット、4.76g、9.60mmo
l)をTHF(95mL)及び飽和水性NaHCO3(95mL)中でよく
撹拌した混合物に0℃で一部加えた。15分後混合物を一
部濃縮し、エーテルを用いて抽出した。有機層を飽和水
性NaHCO3、ブラインを用いて洗浄し、(MgSO4)乾燥
し、濃縮して透明液体を得、それに3%(v/v)エーテ
ル−ヘキサン中に充填及び負荷してあるシリカ(320g)
上でクロマトグラフィーを実施した。3%(2L)、5%
(2L)及び10%(2L)のエーテル−ヘキサンを用いて溶
出すると無色油状生成物(4.97g、87%)が得られた。
生成物において:TLC Rf 0.42(1:4の酢酸エチル−ヘキ
サン);1H NMR(CDCl3,300mHz)δ0.91(d,3H,J=7H
z),0.93(d,3H,J=7Hz),1.05-1.46(オーバーラップ
m,ca 14H),1.27(t,3H,J=7Hz),3.24(m,1H),3.57
(m,1H),4.23(q,2H,J=7Hz),4.6-4.75(オーバーラ
ップm,2H全体),5.04(d,1H,J=13Hz),5.12(d,1H,J=
13Hz),7.33(m,5H);19F NMR(CDCL3,282.2mHz,CFCl3
からのダウンフィールドppm)δ76.7(ddd,1F,J=246,1
6,ca.16Hz),85.0(ddd,J=246,16,ca.16Hz);少量(c
a 10%)のその他の(可能な異性体)物質が存在した19
Fδ73.1(d of m,1F,ca.250Hz),83.4(d of m,1F,ca.2
50Hz)。
J.(±)−エチル−2R*,4S*,5R*)−2−イソブチル
−3,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−5−ベンジルオ
キシカルボニルアミノ−6−シクロヘキシルヘキサノエ
ート トリフルオロ無水酢酸(5.6g、26.8mmol)を、70%過酸
化水素(750ml、22.1mmol)ジクロルメタン溶液に0℃
で滴下して加えることによってトリフルオロ過酢酸(3.
3当量)の溶液を調製した。この溶液を、実施例10Iのヨ
ードエステル生成物(3.97g、6.69mmol)及びNa2HPO
4(9.5g、10当量)を35mLのジクロルメタン中で撹拌し
た混合物に0℃で3分間に渡り加えた。TLC(1:3の酢酸
エチル−ヘキサン)は、出発材料がより極性の大きい生
成物に40%程変換されたことを示した。反応混合物を、
追加のトリフルオロ過酢酸(上記同様それぞれ3.3当
量)を用いて0℃で2回以上処理すると、出発材料が完
全に消費された。ジクロルメタン(100mL)及び水(50m
L)を加え、混合物を25℃に暖めた。層を分離し、水性
層をジクロルメタン(5x30mL)を用いて抽出した。混合
した有機層を飽和水性NaHCO3、10%水性Na2S2O3、ブラ
インを用いて洗浄し、(MgSO4)乾燥し、濃縮して3.2g
の黄色油を得た。それに7%(v/v)エーテル−ヘキサ
ン中に充填し且つ負荷してあるシリカ(300g)上でクロ
マトグラフィーを実施した。10%(3L)、25%(3L)及
び30%(3L)のエーテル−ヘキサンを用いて溶出する
と、ろう状固体生成物(2.37g、73%)が得られた。生
成物において:TLC Rf 0.25(1:3の酢酸エチル−ヘキサ
ン);1 H NMR(CDCl3,300mHz)δ0.88(d,3H,J=7Hz),0.91
(d,3H,J=7Hz),1.05-1.4(オーバーラップm,ca 6H),
1.24(t,3H,J=7Hz),1.4-1.8(オーバーラップm,ca.8
H),1.82(m,2H),3.18(m,1H),3.72(d of m,1H,J=1
8Hz),3.94(br,1H),4.08(m,1H),4.15(q,2H,J=7H
z),5.0-5.2(m,3H),7.29(m,5H);19F NMR(CDCl3,2
82.2mHz,CFCl3からのダウンフィールドppm)δ63.5(d
d,1F,J=260,18Hz),67.1(dd,1F,J=260Hz,20-27H
z)。
K.(±)−エチル−2R*,4S*,5R*)−2−イソブチル
−3,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−5−アミノ−6
−シクロヘキシルヘキサノエートヒドロクロリド 実施例10Jの生成物(1.36g、2.81mmol)及び10%Pd(OH)
2/C(Aldrich、1g)の10:1のメタノール−酢酸(25mL)
混合物を、50p.s.i.水素圧力下で1時間振盪させ、セラ
イトを通して過し、濃縮して薄黄色油を得た。それを
無水4N HCL-ジオキサン(3x5mL)と共に蒸発させ、乾燥
して黄色泡状生成物(996mg、91%)を得、精製せずに
次のステップに使用した。生成物において:TLC Rf 0.3
(18:2:1v/v/vのCHCl3:EtOH:HOAc);1H NMR(DMSO-d6,
300mHz,部分)δ0.87(d,3H,J=7Hz),0.89(d,3H,J=7
Hz),3.19(m,1H),3.85(d of m,1H,J=20Hz),4.12
(m,2H),6.94(br,1H),7.84(br,3H)。
L.エチル(2R*S*,4S*R*,5R*S*)−2−イソブ
チル−3,3−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−5−N−
(N−[モルホリノカルボニル−L−フェニルアラニ
ル]ノルロイシル)−アミノ−6−シクロヘキシルヘキ
サノエート 実施例10K由来のアミンヒドロクロリド(78mg、0.202mm
ol)をジメトキシエタン(1.0mL)中で0℃で撹拌し、
トリエチルアミン(28μL、0.202mmol、1.0当量)及び
モルホリノ−1−カルボニル−L−Phe−L−Nle-OSu
(99mg、0.202mmol、1.0当量)を用いて順に処理した。
混合物を18時間20℃に暖め、酢酸エチルを用いて希釈
し、得られた溶液を1N HCl(2x)、飽和水性NaHCO3(2
x)、ブラインを用いて洗浄し、(MgSO4)乾燥し、濃縮
して無色泡状物を得た。得られた泡状物に3:2の酢酸エ
チレン−ヘキサン中に充填且つ負荷してあるシリカ(13
g)上でクロマトグラフィーを実施した。3:2の酢酸エチ
ル−ヘキサン(600mL)を用いてカラムを溶出すると、
異性体の1:1混合物の無色固体生成物(80mg、55%)が
得られた。生成物においてTLC Rf 0.45(酢酸エチ
ル);1H NMR(CDCl3),300mHz,部分,1H=1つの異性体
における1プロトン共鳴領域δ0.88(d,両異性体のイソ
ブチルCH3),0.86(t,ノルロイシルCH3),1.23及び1.25
(三重線,各異性体のOCH2CH3),2.93-3.08(m,2H),3.
08-3.32(m,ca.8H),3.58(m,4H),3.70(d of m,2H,J
=ca.20Hz),4.04-4.24(m,ca.8H),4.26-4.44(m,ca.8
H),4.26(d,1H,J=9Hz),4.89(d,1H,J=5Hz),4.93
(d,1H,J=5Hz),5.07(d,1H,J=8Hz),6.44(オーバー
ラップd,2H),6.80(d,1H,J=9Hz),6.98(d,1H,J=9H
z),7.10-7.35(m,10H);19F NMR(CDCl3,282.2mHz,CF
Cl3からのダウンフィールドppm)δ61.3(A of AB,ddd,
1F,J=253,20,10Hz),63.5(A of AB,ddd,1F,J=253,1
6,16Hz),64.8(B of AB,dd,1F,J=253,17Hz),66.3
(B of AB,,1F,ddd,J=254,11,19Hz)。
M.エチル(2S,5S)−2−イソブチル−3,3−ジフルオロ
−4−ケト−5−N−(N−[モルホリノカルボニル−
L−フェニルアラニル]−L−ノルロイシル)−アミノ
−6−シクロヘキシルヘキサノエート 1−(3−ジメチルアミノプロピル−3−エチルカルボ
ジイミドヒドロクロリド(DEC、68mg、0.355mmol、6当
量)及びジクロロ酢酸(3μL、0.036mmol、0.6当量)
を、実施例10Lの生成物(43mg、.0595mmol)の120μL
ジメチルスルホキシド及び120μLトルエン溶液に25℃
で順に加えた。20分後更に3μLのジクロロ酢酸を加
え、次いで15分後更に45mgのDECを加えた。更に30分
後、シュウ酸(32mg)のメタノール(300μL)溶液を
加え、混合物を5分間撹拌し、酢酸エチルを用いて希釈
した。この溶液を1N HCl(2x5mL)、飽和水性NaHCO3(2
x5mL)を用いて洗浄し、(MgSO4)乾燥し、濃縮した。
残留物に2:3の酢酸エチル−ヘキサンを用いて、充填及
び負荷してあるシリカ(5g)上でクロマトグラフィーを
実施し溶出して2R,5R異性体との混合物の生成物(無色
固体、21mg、50%、TLC Rf 0.48、酢酸エチル)を得
た。混合物は、0.96x25cm Zorbax C−8カラム上でHPLC
を実施し、80:20のアセトニトリル−水6.3mL/分、254nM
検知で溶出することによって分離された。約5mgの混合
物が200μLの移動相に一度に注入された。2つの画分
を濃縮すると、より保留が小さい異性体生成物(9mg)
及びより保留が大きい2R,5R異性体(5mg)が得られ、そ
れをレニン阻止剤効力の論理に基づいて区別した(2S,5
S生成物はより活性が大きい)。生成物において:HPLC T
ret 5.08分(Zorbax C−8 4.6x250mm,1.5mL/分 80/20の
アセトニトリル−水);1H NMR(CDCl3,300mHz)δ0.87
(t,3H,J=7Hz),0.90(d,3H,J=7Hz),0.92(d,3H,J=
7Hz),1.25(t,3H,J=7Hz),1.45-1.95(m,ca.12H),3.
08-3.15(m,2H),3.28(オーバーラップm,5H),3.61
(m,4H),4.16(q,2H,J=7Hz),4.34(q,1H),4.55(q,
1H,5.08(m,1H),6.54(d、1H),6.68(br,1H),7.16-
7.37(m,5-7H);19F NMR(CDCL3,282.2mHz,CFCl3から
のダウンフィールドppm)δ67.1(A of AB,dd,1F,J=28
5,16Hz),69.4(B of AB,dd,1F,J=285,16Hz)。2R,5R
生成物においては:RP-HPLC上記同様,Tret=5.46分,1H
NMR(CDCl3,300mHz)δ0.87(t,3H),0.88(d,3H),0.9
0(d,3H),1.23-2.0(m,ca.14H),3.01(dd,1H),3.15-
3.35(m,6H),3.62(m,4H),4.15(q,2H),4.35-4.52
(m,2H),4.89(br,1H),5.08(m,1H),7.00(d,1H),
7.18-7.38(m,5-6H);19F(CDCl3,282.2mHz,CFCl3から
のダウンフィールドppm)δ66.5(A of AB,dd,1F,J=28
0,16Hz),70.7(B of AB,dd,1F,J=280,16Hz)。
調製1 モルホリノカルボニルPheNle A.ノルロイシンベンジルエステル J.Med.Chem.1986,Vol.30,p.3575に記載の通常の方法に
従って、15.0gのノルロイシン(Nle)を200mlのベンジ
ルアルコールと混合し、0℃に冷却した。塩化チオニル
(25ml)を15分間で滴下して加え、混合物をゆっくり90
℃に加熱すると、約50℃でSO2の激しい蒸発が起こっ
た。90℃にして2時間後混合物を0℃に冷却し、更に25
mlの塩化チオニルを加えた。次いで混合物を再度90℃に
2時間加熱し、冷却し、1.6リットルのエーテルを用い
て希釈し、0℃で一晩放置した。形成された結晶を過
し、エーテルを用いて洗浄し、乾燥して23.1gの湿潤固
形物を得た。それを、23mlのエタノールを使用して1:10
のエタノール−エーテルで再結晶させた。過及び乾燥
した固形物は重さ17.1g、系CにおけるTLC Rf 0.25(溶
出に先立って孔空きプレートをアルミナ蒸気に暴露し乾
燥した)。
B.(S)−2−イソシアネート−3−フェニルプロピオ
ン酸ベンジルエステル Lombardino et al.(J.Med.Chem.1964,7,97)の方法に
従って、18.0gのL−フェニルアラニンベンジルエステ
ルヒドロクロリドの150mlトルエン溶液を、ホスゲン雰
囲気下で1.5時間還流して撹拌し、冷却し、濃縮して固
形物を得、それを120mlヘキサンで再結晶すると16.1gの
無色針状物が得られた。
C17H15NO3の分析計算値:C,72.59;H,5.37;N,4.98。測定
値:C,72.32;H,5.35;N,4.92。MP 68〜72℃。▲[α]23 D
▼‐80.4°(c=1.02,CHCl3)。IR(CHCl3)2250,1750
cm-1
C.モルホリノカルボニルPheベンジルエステル 調製1Bの生成物を5mlのジクロルメタンに溶解し、930μ
lのモルホリンを用いて25℃で処理し、30分後混合物を
濃縮すると、ろう状固形物が得られた。得られた固形物
を高温の4:1ヘキサン−酢酸エチルで再結晶して1.92gの
表題物質(mp 87〜89℃)を得た。MS(化学的イオン
化,イソブタン)369(MH+,ベースピーク)。
D.モルホリノカルボニルPhe 調製1Cの生成物(1.85g)を30mlの無水メタノール及び5
mlの酢酸に溶解し、0.5gの10%Pd/Cを用いて53psi水素
圧力下で1時間振盪した。懸濁液を過し、濃縮し、加
えたトルエンと共に3回蒸発させて1.43gの無色泡状物
を得た。
E.モルホリノカルボニルPheNleベンジルエステル 実施例1の生成物の調製及び精製の方法に従って、2.12
gの調製1Aの生成物及び2.63gの調製1Cの生成物から3.30
gの無色泡状表題物質を得た(シリカ上の酢酸エチルに
おけるTLC Rf 0.5,HPLC ret.時間3.27分、70/30MeCN-pH
2.1 0.1Mホスフェートにおける25分までの合計吸収97
%)。
F.モルホリノカルボニルPheNle 調製1Dの生成物(3.3g)を35mlのメタノール及び7mlの
酢酸中で1.0gの10%Pd/Cを用いて45分間振盪し、セライ
トを通して過し、濃縮し、トルエン及びエーテルと共
に数回蒸発し、乾燥して2.9gの無色固形物(系Cにおけ
るTLC Rf 0.2)を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07K 121:00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 [式中、XはO又はNHであり;R1は1〜6個の炭素原子
    を有するアルキル、イミダゾール−4−イルメチル又は
    メチルチオメチルであり;Yは であり;R2はCF2 CONHCH3、CF3又は である]の化合物及びその薬理的に使用可能な塩から選
    択される化合物。
  2. 【請求項2】XがOであり、R1が3〜4個の炭素原子を
    有するアルキルである請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1がn−ブチルであり、 R2がCF2 CONHCH3である請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1がn−ブチルであり、YがC=0であ
    り、R2がCF2 CONHCH3である請求項2に記載の化合物。
  5. 【請求項5】R1がn−ブチルであり、YがC=0であ
    り、R2がCF3である請求項2に記載の化合物。
  6. 【請求項6】R1がn−ブチルであり、 R2がCF3である請求項2に記載の化合物。
  7. 【請求項7】R1がn−プロピルであり、 R2がCF2 CONHCH3である請求項2に記載の化合物。
  8. 【請求項8】R1がn−ブチルであり、YがC=0であ
    り、R2である請求項2に記載の化合物。
  9. 【請求項9】XがNHであり、R1が3〜4個の炭素原子を
    有するアルキルである請求項1に記載の化合物。
  10. 【請求項10】R1がn−ブチルであり、 R2がCF2 CONHCH3である請求項9に記載の化合物。
  11. 【請求項11】R1がn−ブチルであり、YがC=0であ
    り、R2がCF2 CONHCH3である請求項9に記載の化合物。
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