JPH0757735A - アルカリ二次電池用ペースト式電極の処理方法 - Google Patents

アルカリ二次電池用ペースト式電極の処理方法

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JPH0757735A
JPH0757735A JP5197139A JP19713993A JPH0757735A JP H0757735 A JPH0757735 A JP H0757735A JP 5197139 A JP5197139 A JP 5197139A JP 19713993 A JP19713993 A JP 19713993A JP H0757735 A JPH0757735 A JP H0757735A
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cobalt oxide
cobalt
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JP5197139A
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Tomoo Katsumata
智夫 勝俣
Akihiro Ogino
彰広 荻野
Takeshi Sugimoto
健 杉本
Hirohito Teraoka
浩仁 寺岡
Nobuaki Chiba
信昭 千葉
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FDK Twicell Co Ltd
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Toshiba Battery Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アルカリ二次電池用のペースト式電極の活物
質合剤として用いる酸化コバルト粉末の処理方法におい
て、前記酸化コバルト粉末を相対湿度85〜95%、及
び温度25〜28℃の空気中において、加湿・加温処理
することを特徴とする前記酸化コバルト粉末の処理方
法。 【効果】 ペースト式電極の活物質利用率が向上すると
ともに、ばらつきの少ない安定した活物質利用率が得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルカリ二次電池用のペ
ースト式電極の活物質合剤として用いる酸化コバルト粉
末の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルカリ二次電池用の電極、例えば正極
(負極についてもほぼ同様なので、以下正極について説
明する)は、従来より焼結式正極が用いられている。こ
の焼結式正極は、例えば穿孔鋼板又はニッケル・ネット
等の芯金にニッケル粉末を焼結し、焼結体の十数μm の
孔にニッケル塩水溶液を含浸し、次いで、これをアルカ
リ処理することによって、前記含浸ニッケル塩を水酸化
ニッケルに変化させて得ていた。しかし、この焼結式正
極は、製造の際にニッケル塩の含浸及びアルカリ処理と
いった複雑な操作が必要であり、かつ所定量の活物質を
含浸させるためには上記操作を通常4〜10回程度繰り
返し行わなければならないので、製造コストが高くなる
という問題があった。更に、ニッケル粉末焼結体の機械
的強度を維持できる多孔度が80%程度で限界となるた
め、活物質の充填量そのものにも限界があるという問題
もあった。
【0003】これらの問題を解決するために、水酸化ニ
ッケル粉末に導電粉末、結着剤及び水を混合してペース
ト状にした後、平均多孔度が95%以上で、平均孔径が
数十〜数百μm の三次元スポンジ状金属多孔体や金属繊
維マット等の耐アルカリ性金属多孔体に前記ペーストを
直接充填して、正極を製造する方法が提案されている。
この方法は焼結式に対して非焼結式又はペースト式と呼
ばれている。
【0004】このペースト式電極は、金属多孔体の多孔
度及び平均孔径が大きいので、活物質の充填工程が容易
であり、充填量を多くできるという利点を有する。しか
し、金属多孔体の細孔の孔径が焼結式の場合より大きい
ために、活物質から集電体バルクまでの距離が大きくて
集電性を悪くしており、その結果、活物質の利用率が焼
結式電極の95%に対して60%程度というように低
く、実用化にまで至らなかった。
【0005】このペースト式電極の活物質の利用率を向
上させる手段として、一般的にはコバルト酸化物、コバ
ルト水酸化物等のコバルト化合物、及び金属コバルトの
うちの2種以上を組合せて活物質ペースト中に添加する
方法がある。しかし、このコバルト化合物等の添加によ
っても活物質利用率は最大85%程度であり、しかも1
0%程度のばらつきがあるので、焼結式電極の活物質利
用率のレベルには達していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の問題
点を解決するためになされたもので、活物質利用率を向
上させ、かつその活物質利用率をばらつきの少ない安定
したものとすることが可能なアルカリ二次電池用のペー
スト式電極の活物質合剤として用いる酸化コバルトの処
理方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、アルカリ二
次電池用のペースト式電極の活物質合剤として用いる酸
化コバルト粉末の処理方法において、前記酸化コバルト
粉末を相対湿度85〜95%、及び温度25〜28℃の
空気中において、加湿・加温処理することを特徴とする
前記酸化コバルト粉末の処理方法に関し、また前記処
理方法において、酸化コバルト粉末のJIS M 82
33.4に規定する方法によって測定されるCo23
含有量が、6重量%以下である処理方法に関する。
【0008】ペースト式電極において、活物質合剤中に
酸化コバルト化合物を添加すれば活物質の利用率を向上
させることがわかっているにもかかわらず、従来、最大
85%程度の利用率しか達成されていない。このように
利用率が焼結式電極の利用率まで至らない理由の一つ
は、酸化コバルトそのものが不安定で、貯蔵中に酸化反
応が進行して微妙に異なる酸化コバルトに変化してしま
うためである。一般に、酸化コバルトの添加によって活
物質利用率を向上させるメカニズムは、アルカリ電解液
中で酸化コバルトが溶解し、2価のいわゆるブルーコン
プレックスイオン(HCoO2 -)を生成し、その後、活
物質表面にまとわりつくように水酸化コバルト(Co
(OH)2)として吸着し、より高い電位において導電性
の高いオキシ水酸化コバルト(CoOOH)に変化し、
活物質表面をコーティングするからとされている。これ
に基づけば、まず、アルカリ電解液中で速やかに溶解す
るようなコバルト化合物であることが絶対条件である
し、更にそれ以前の活物質を主体とするペースト調製時
に、この酸化コバルト粒子が活物質粒子によく混ざるも
のでなければならない。
【0009】酸化コバルトがアルカリ二次電池用電極の
活物質利用率を従来(85%程度)より向上させ、かつ
安定させるためには、酸化コバルトが主として、(1)
アルカリ電解液に速やかに溶解すること、(2)ペース
ト調製時に活物質とよく混ざること、(3)貯蔵安定性
に優れていること、の3点を満たしていることが重要で
ある。
【0010】以上の方法により、水酸化カリウム溶液中
のコバルトの溶解度が大きな酸化コバルトを用いたアル
カリ二次電池のペースト式電極は、アルカリ電解液中で
のブルーコンプレックスイオン(HCoO2 -)の生成量
が多く、オキシ水酸化コバルト(CoOOH)へ変化す
るその後の反応が活発に行われ、活物質へのオキシ水酸
化コバルトのコーティング量が多くなるため、電極自体
の導電性が向上する。
【0011】ここでいう酸化コバルトには、CoO、C
23 、Co34 がある。このうちCo34 は、
極めて安定であることからアルカリ電解液中で2価のブ
ルーコンプレックスイオン(HCoO2 -)を生成せず、
電導性のCoOOHを得ることができないため、活物質
の利用率を向上させることができない。電極製造上にお
いて劣化程度の小さな酸化コバルトを得ることは、その
貯蔵安定性とともに重要である。
【0012】(3)の貯蔵安定性については、酸化コバ
ルト、特にCoOの反応性が非常に高いために、酸素の
存在下では酸化コバルト表面が急速に酸化されて水酸化
カリウム溶液中のコバルトイオンの溶解度の低いCo3
4 、Co23 といった酸化物が表面を覆ってしま
う。この反応は、湿度が高い程、酸化の程度が大きくな
る。したがって、酸化コバルトの処理条件としては、例
えば窒素、二酸化炭素等の不活性雰囲気中で保存し、湿
度も低く保つのが望ましい。
【0013】ところで、実際の電池製造工程において
は、酸化コバルト粉末を水酸化ニッケル粉末に添加し、
カルボキシメチルセルロースなどの増粘剤及び水と混練
してペーストにし、ニッケルメッキ金属多孔体に充填し
て乾燥した後に成形することによって、ペースト式ニッ
ケル電極を作製している。したがって、製造工程におけ
る酸化コバルトは水との接触をはじめ非常に過酷な条件
に置かれることとなる。このことは、たとえ、品質の良
い酸化コバルトを使用しても、製造工程中に酸化コバル
ト自体の性質、たとえば水酸化カリウム溶液中のコバル
トイオンの溶解度が大幅に低下することが懸念される。
このような劣化した状態となっている酸化コバルトを添
加したペースト式電極を用いたアルカリ二次電池は、電
極の導電性を向上するという酸化コバルトの本来の機能
が発揮されず、利用率が低下してばらつきも大きくな
る。このような現象は酸化コバルトのうち、非常に反応
性の高いCoOに特に顕著に現われるが、完全に純粋な
状態のCoOを製造することは困難であると言われてい
る。
【0014】例えば、Co(OH)2を不活性ガス中で加
熱することにより、酸素の含有量が最も少ないCoOを
得ることができるが、完全に純粋なCoOではなく、少
量のCo23 、Co34 が含まれる。この酸化コバ
ルト中のCo23 とCo34 との割合は、Co23
が大部分であり、Co34 は極く微量である。
【0015】Co(OH)2を原料とする反応により生成
するCo23 、Co34 の含有量は、好適な反応条
件を選択することによってある程度制御することが可能
であるが、完全に制御することは困難であり、同一の反
応条件においても含有量のばらつきが生じる。したがっ
て、同一の反応条件で酸化コバルトを製造しても、微妙
に成分の異なる酸化コバルトが得られることになる。
【0016】このような酸化コバルトは、その反応性に
もばらつきが生じ、水酸化カリウム溶液中のコバルトの
溶解度にも影響する。反応性の非常に高い酸化コバルト
はアルカリ電解液への溶解性も速やかで非常に優れてい
るが、一方ではこの高い反応性のために、電極製造工程
における酸化コバルトの劣化も大きくなり、本来の酸化
コバルトの機能が十分に生かされない。逆に、ある程度
反応性の低い酸化コバルトは、反応性の高いものに比べ
アルカリ電解液への溶解性は若干低下するものの、電極
製造工程における劣化はそれほど大きくない。したがっ
て、電極の利用率を高め、製造工程でも劣化の少ない酸
化コバルトを得るには、水酸化カリウム溶液中のコバル
トイオンの溶解度の上限と下限の範囲を規制することが
望ましい。しかしながら、コバルトイオンの溶解度と酸
化コバルトの反応性については、必ずしも十分な相関が
得られているわけではないのでコバルトイオンの溶解度
の範囲で反応性を規制することは適当でない場合があ
る。このことは、特に上限値の設定を困難にする。
【0017】本発明の処理方法はかかる見地に基づいて
見い出されたものであり、前記酸化コバルトを相対湿度
85〜95%、及び温度25〜28℃の空気中におい
て、加湿・加温処理することにより、活物質利用率を焼
結式電極と同程度あるいは、それ以上に向上させること
が可能となる。すなわち、電極活物質を湿度の高い条件
で保存することにより、酸化コバルトの反応性を故意に
低下させ、同時にある程度の反応性が確保できるように
本来の酸化コバルトの機能を維持しつつ、電極製造工程
における劣化の少ない酸化コバルトを得ることができる
という技術的知見に基づく。
【0018】またCo23 は、CoOと同様にアルカ
リ電解液に溶解され、2価のブルーコンプレックスイオ
ン(HCoO2 -)を生成し、導電性のCoOOHを得て
活物質の利用率を向上させることができるが、CoOよ
りもアルカリ電解液への溶解性が低い。このため、添加
した酸化コバルトのCo23 含有量が多くなると該酸
化コバルトが完全にCoOOHに変化せず、活物質利用
率の低下を招く。したがって、活物質利用率を高め、か
つその活物質利用率のばらつきを少なくするためには、
コバルト酸化物中のCo23 量の管理が非常に重要と
なる。
【0019】本発明のいまひとつはかかる見地に基づい
て見い出されたものであり、前記酸化コバルト粉末中の
Co23 量を6重量%以下に限定することによって、
該酸化コバルト粉末のアルカリ電解液への溶解性に起因
する活物質の利用率の低下を防止できるため、活物質利
用率を焼結式電極と同程度或はそれ以上に向上させ、か
つその活物質利用率をばらつきの少ない安定したものと
することが可能となる。
【0020】前記酸化コバルト粉末中のCo23
は、JIS M8233.4に規定する方法により測定
されるものである。この方法による酸化コバルト粉末中
のCo23 量の測定は、次のような原理によって行わ
れる。すなわち、酸化コバルト粉末を硫酸酸性の硫酸鉄
(II)水溶液に溶解するとCoOによるCo(II)イオ
ンとCo23 によるCo(III)イオンが生成し、下記
の反応式に示すように、Co(III)イオンがFe(II)
イオンにより還元される。
【0021】
【化1】 この時に生成したFe(III)イオンを過マンガン酸カリ
ウム水溶液で定量することにより、Co(III)イオンが
間接的に定量されるため、酸化コバルト中のCo23
量を測定することができる。
【0022】このように、アルカリ二次電池用のペース
ト式電極の活物質合剤として用いる酸化コバルトの前記
処理方法によって得られるCo23 含有量が、6重量
%以下となる処理方法により作製されるペースト式電極
は、アルカリ電解液中でのブルコンプレックスイオン
(HCoO2 -)の生成量が多く、オキシ水酸化コバルト
(CoOOH)へ変化するその後の反応が活発に行わ
れ、活物質へのオキシ水酸化コバルトのコーティング量
が多くなるため電極自体の電導性が向上する。そして、
活物質利用率を焼結式電極と同程度或はそれ以上に向上
させることが可能となる。
【0023】なお本発明では、前記(1)のアルカリ溶
液への溶解の程度を表す指標として水酸化カリウム溶液
中のコバルトイオンの溶解度を用いる。これは、酸化コ
バルトがアルカリ溶液中で生成するブルーコンプレック
スイオン(HCoO2 -)の量に対応する。この溶解度は
以下の方法に従って測定する。すなわち、100mlのビ
ーカーに酸化コバルト0.35g を採り、これに窒素を
バブリングして脱酸素処理した6規定の水酸化カリウム
水溶液50mlをホールピペットにより静かに加える。次
いで、水酸化カリウム水溶液が酸素を吸収しないように
空気をしゃ断した後、25±1℃に保たれた恒温水槽中
に30分間放置する。この溶液のほとんどを遠心分離管
に移して遠心分離した後、上澄液の1mlを分取して50
mlのメスフラスコで定容とする。この溶液中のコバルト
イオン濃度を、原子吸光光度法又は誘導結合プラズマ発
光分析法により定量し、下記の計算式から水酸化カリウ
ム溶液中のコバルトイオンの溶解度を算出する。
【0024】
【数1】 ここでAは分析したコバルトイオンの濃度(mg/l)を表
わす。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0026】実施例1 (1)試料の調製とコバルトイオンの溶解度の測定 金属コバルトを硫酸水溶液に溶解した後、水酸化ナトリ
ウム水溶液を徐々に加えて中和することにより、α−水
酸化コバルト(α−Co(OH)2)の結晶を得た。更に
これを熟成させることにより、空気中でも比較的安定な
β−水酸化コバルト(β−Co(OH)2)に変換した。
次いで、前記β−水酸化コバルトを不活性ガス雰囲気中
において、温度範囲を200〜600℃にとり、それぞ
れの温度で3〜55時間の範囲の各種時間焼成すること
により、種々の酸化コバルト粉末を得た。こうして得ら
れた各酸化コバルト粉末中のCo23 量をJIS M
8233.4に規定する方法により測定し、同時に水酸
化カリウム溶液中のコバルトイオンの溶解度も測定し
た。
【0027】(2)貯蔵後のコバルト溶解度の測定 この酸化コバルトを湿度90%、温度25℃の空気中で
1〜6日間貯蔵した後、水酸化カリウム溶液中のコバル
トイオンの溶解度を測定した。
【0028】(3)ペースト式ニッケル正極の作製 このようにして、保存した酸化コバルトを水酸化ニッケ
ル粉末100重量部に対して10重量部添加し、カルボ
キシメチルセルロールなどの増粘剤及び水と共に混練し
て、ペースト状とした。つづいて、このペーストを多孔
度95%、平均孔径200μm のニッケルメッキ金属多
孔体(耐アルカリ性金属多孔体)に充填し、乾燥した
後、成形することにより、ペースト式ニッケル正極を作
製した。
【0029】(4)ニッケル・カドミウム二次電池とエ
ージング こうして得られた各ペースト式ニッケル正極に、ペース
ト式カドミウム負極、ナイロン不織布からなるセパレー
タ、水酸化カリウムを主体とするアルカリ電解液、金属
電池容器及び金属蓋の各パーツを組合わせることによ
り、ニッケル・カドミウム二次電池を組立てた。なお、
電池組立から初充電までのエージング条件は、25℃、
19時間とした。
【0030】(5)充放電サイクル試験 前記各電池を0.5C の電流で150%の深度まで充電
し、1C の電流で放電することを10サイクル繰り返
し、放電容量が十分に安定した10サイクル目のペース
ト式ニッケル正極の活物質利用率を調べた。結果を図1
に示す。本実施例においては、処理日数が4日の場合に
活物質利用率が最大を示した。
【0031】比較例1 酸化コバルトの保存を空気中において、湿度60%、温
度25℃で行った以外は実施例1と同様にしてニッケル
・カドミウム二次電池を組立て、充放電試験を行った。
結果を図2に示す。
【0032】比較例2 酸化コバルトの保存を窒素中において、湿度60%、温
度25℃で行った以外は実施例1と同様にしてニッケル
・カドミウム二次電池を組立て、充放電試験を行った。
結果を図3に示す。
【0033】
【発明の効果】このように、本発明により活物質の利用
率が向上し、かつばらつきの少ない安定したアルカリ二
次電池用のペースト式電極の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気中において、湿度90%及び温度25℃の
条件下に貯蔵した酸化コバルト中のコバルトイオンの水
酸化カリウム溶液への溶解度、酸化コバルト中のCo2
3 含有量とニッケル極利用率の関係を示すグラフであ
る。
【図2】空気中において、湿度60%及び温度25℃の
条件下に貯蔵した酸化コバルト中のコバルトイオンの水
酸化カリウム溶液への溶解度、酸化コバルト中のCo2
3 含有量とニッケル極利用率の関係を示すグラフであ
る。
【図3】窒素中において、湿度60%及び温度25℃の
条件下に貯蔵した酸化コバルト中のコバルトイオンの水
酸化カリウム溶液への溶解度、酸化コバルト中のCo2
3 含有量とニッケル極利用率の関係を示すグラフであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺岡 浩仁 東京都品川区南品川3丁目4番10号 東芝 電池株式会社内 (72)発明者 千葉 信昭 東京都品川区南品川3丁目4番10号 東芝 電池株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ二次電池用のペースト式電極の
    活物質合剤として用いる酸化コバルト粉末の処理方法に
    おいて、前記酸化コバルト粉末を相対湿度85〜95
    %、及び温度25〜28℃の空気中において、加湿・加
    温処理することを特徴とする酸化コバルト粉末の処理方
    法。
  2. 【請求項2】 前記処理された酸化コバルト粉末のJI
    S M 8233.4に規定する方法によって測定され
    るCo23 含有量が、6重量%以下である請求項1記
    載の酸化コバルト粉末の処理方法。
JP5197139A 1993-08-09 1993-08-09 アルカリ二次電池用ペースト式電極の処理方法 Pending JPH0757735A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002503873A (ja) * 1998-02-12 2002-02-05 デュラセル インコーポレイテッド 角形電気化学電池

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