JPH0757577B2 - Ｈｓｔ一体形車軸駆動装置 - Google Patents
Ｈｓｔ一体形車軸駆動装置Info
- Publication number
- JPH0757577B2 JPH0757577B2 JP29149592A JP29149592A JPH0757577B2 JP H0757577 B2 JPH0757577 B2 JP H0757577B2 JP 29149592 A JP29149592 A JP 29149592A JP 29149592 A JP29149592 A JP 29149592A JP H0757577 B2 JPH0757577 B2 JP H0757577B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- center plate
- axle
- case
- hydraulic pump
- hydraulic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Motor Power Transmission Devices (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はトラクター等の走行車輌
において、車軸の変速駆動装置として用いられるＨＳＴ
一体形車軸駆動装置の構成に関するものである。
において、車軸の変速駆動装置として用いられるＨＳＴ
一体形車軸駆動装置の構成に関するものである。
【０００２】
【従来技術】従来から、車軸の変速駆動ミッションケー
スに付設してＨＳＴ変速装置を設けた技術は公知とされ
ているのである。例えば、西独特許出願公開第２０５２
０８４号明細書や、米国特許４５１３８３４号明細書の
如くである。しかし、西独特許出願公開第２０５２０８
４号明細書においては、油圧モーターが２個配置されて
いるが、油圧ポンプの位置が判然としないのである。ま
たミッションケースをセンタープレート１０により、２
分した構成が開示されていないのである。また、米国特
許４５１３８３４号明細書においては、ＨＳＴ変速装置
がミッションケースの外部に付設されており、全体のＨ
ＳＴ一体形車軸駆動装置を小型にコンパクトに構成する
ことが出来ず、またＨＳＴ変速装置のポンプ軸の方向が
水平前方へ突出されているので、垂直クランク軸形のエ
ンジンを搭載した場合には、動力の伝達が困難になると
いう不具合があったものである。
スに付設してＨＳＴ変速装置を設けた技術は公知とされ
ているのである。例えば、西独特許出願公開第２０５２
０８４号明細書や、米国特許４５１３８３４号明細書の
如くである。しかし、西独特許出願公開第２０５２０８
４号明細書においては、油圧モーターが２個配置されて
いるが、油圧ポンプの位置が判然としないのである。ま
たミッションケースをセンタープレート１０により、２
分した構成が開示されていないのである。また、米国特
許４５１３８３４号明細書においては、ＨＳＴ変速装置
がミッションケースの外部に付設されており、全体のＨ
ＳＴ一体形車軸駆動装置を小型にコンパクトに構成する
ことが出来ず、またＨＳＴ変速装置のポンプ軸の方向が
水平前方へ突出されているので、垂直クランク軸形のエ
ンジンを搭載した場合には、動力の伝達が困難になると
いう不具合があったものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、車軸ケース
１１を分割した半割車軸ケース１１Ｌ・１１Ｒには、油
圧ポンプＰと油圧モーターＭを連結する油路を穿設する
必要がなく、複雑な加工を必要とする油圧関係の部品
は、センタープレート１０のみに集中することが出来る
ようにし、また、圧油の漏れが発生する油圧ポンプＰと
油圧モーターＭを共に、同じ半割車軸ケース１１Ｌの内
部に収納することが出来、圧油が漏れた場合にも半割車
軸ケース１１Ｌの内部であるので、作動油が減少するこ
とが無く、また半割車軸ケース１１Ｌ・１１Ｒの内部に
漏れた場合には、車軸ケース１１の外面が汚れることが
無く、また、ポンプケース１２と油圧ポンプＰのみを取
り替えすることが出来るので、ポンプ軸の位置を車軸ケ
ースに対して変更することができるように構成したので
ある。
１１を分割した半割車軸ケース１１Ｌ・１１Ｒには、油
圧ポンプＰと油圧モーターＭを連結する油路を穿設する
必要がなく、複雑な加工を必要とする油圧関係の部品
は、センタープレート１０のみに集中することが出来る
ようにし、また、圧油の漏れが発生する油圧ポンプＰと
油圧モーターＭを共に、同じ半割車軸ケース１１Ｌの内
部に収納することが出来、圧油が漏れた場合にも半割車
軸ケース１１Ｌの内部であるので、作動油が減少するこ
とが無く、また半割車軸ケース１１Ｌ・１１Ｒの内部に
漏れた場合には、車軸ケース１１の外面が汚れることが
無く、また、ポンプケース１２と油圧ポンプＰのみを取
り替えすることが出来るので、ポンプ軸の位置を車軸ケ
ースに対して変更することができるように構成したので
ある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は以上の如
くであり、次に該目的を達成する為の構成を説明する。
即ち、車軸６Ｌ・６Ｒを突出支持する車軸ケース１１
を、センタープレート１０と、該センタープレート１０
の両側面にそれぞれ取り付けた半割車軸ケース１１Ｌ・
１１Ｒにより構成し、センタープレート１０の一側面に
取付けた半割車軸ケース１１Ｒの内部に、車軸６Ｌ・６
Ｒを差動的に連結するデフギア装置と、歯車減速装置を
配置し、センタープレート１０の他側面には、該歯車減
速装置に連結するモーター軸２４を有する油圧モーター
Ｍと、該油圧モーターＭへ圧油を供給する油圧ポンプＰ
を組み付けると共に、前記油圧ポンプＰの出入口ポート
と油圧モーターＭの出入口ポートを連通させ閉回路を構
成するための油路を該センタープレート１０に穿設した
ものである。
くであり、次に該目的を達成する為の構成を説明する。
即ち、車軸６Ｌ・６Ｒを突出支持する車軸ケース１１
を、センタープレート１０と、該センタープレート１０
の両側面にそれぞれ取り付けた半割車軸ケース１１Ｌ・
１１Ｒにより構成し、センタープレート１０の一側面に
取付けた半割車軸ケース１１Ｒの内部に、車軸６Ｌ・６
Ｒを差動的に連結するデフギア装置と、歯車減速装置を
配置し、センタープレート１０の他側面には、該歯車減
速装置に連結するモーター軸２４を有する油圧モーター
Ｍと、該油圧モーターＭへ圧油を供給する油圧ポンプＰ
を組み付けると共に、前記油圧ポンプＰの出入口ポート
と油圧モーターＭの出入口ポートを連通させ閉回路を構
成するための油路を該センタープレート１０に穿設した
ものである。
【０００５】また、センタープレート１０の他側面の半
割車軸ケース１１Ｌを、前記油圧ポンプＰと油圧モータ
ーＭを覆うようにして取付けたものである。
割車軸ケース１１Ｌを、前記油圧ポンプＰと油圧モータ
ーＭを覆うようにして取付けたものである。
【０００６】また、センタープレート１０の他側面の半
割車軸ケース１１Ｌを、前記油圧モーターＭのみを覆う
ようにして取付け、油圧ポンプＰはそのポンプケース１
２により覆うようにしたものである。
割車軸ケース１１Ｌを、前記油圧モーターＭのみを覆う
ようにして取付け、油圧ポンプＰはそのポンプケース１
２により覆うようにしたものである。
【０００７】
【作用】次に作用を説明する。即ち、車軸ケース１１を
分割した半割車軸ケース１１Ｌ・１１Ｒには、油圧ポン
プＰと油圧モーターＭを連結する油路を穿設する必要が
なく、複雑な加工を必要とする油圧関係の部品は、セン
タープレート１０のみに集中することが出来る。また、
圧油の漏れが発生する油圧ポンプＰと油圧モーターＭを
共に、同じ半割車軸ケース１１Ｌの内部に収納すること
が出来るので、圧油が漏れた場合にも半割車軸ケース１
１Ｌの内部であるので、作動油が減少することが無いの
である。また半割車軸ケース１１Ｌ・１１Ｒの内部に漏
れた場合には、車軸ケース１１の外面が汚れることが無
いのである。また、ポンプケース１２と油圧ポンプＰの
みを取り替えすることが出来るので、ポンプ軸の位置を
車軸ケースに対して変更することができるのである。
分割した半割車軸ケース１１Ｌ・１１Ｒには、油圧ポン
プＰと油圧モーターＭを連結する油路を穿設する必要が
なく、複雑な加工を必要とする油圧関係の部品は、セン
タープレート１０のみに集中することが出来る。また、
圧油の漏れが発生する油圧ポンプＰと油圧モーターＭを
共に、同じ半割車軸ケース１１Ｌの内部に収納すること
が出来るので、圧油が漏れた場合にも半割車軸ケース１
１Ｌの内部であるので、作動油が減少することが無いの
である。また半割車軸ケース１１Ｌ・１１Ｒの内部に漏
れた場合には、車軸ケース１１の外面が汚れることが無
いのである。また、ポンプケース１２と油圧ポンプＰの
みを取り替えすることが出来るので、ポンプ軸の位置を
車軸ケースに対して変更することができるのである。
【０００８】
【実施例】本発明の目的・構成は以上の如くであり、次
に添付の図面に示した実施例の構成を説明する。図１は
本発明のＨＳＴ一体形車軸駆動装置を付設したトラクタ
ーの全体側面図、図２は本発明のＨＳＴ一体形車軸駆動
装置の平面断面図、図３は油圧ポンプＰを半割車軸ケー
スの内部に配置した実施例の平面断面図、図４は油圧ポ
ンプＰの部分の後面断面図、図５は図２の実施例のＨＳ
Ｔ一体形車軸駆動装置の全体斜視図、図６は図３の実施
例のＨＳＴ一体形車軸駆動装置の全体斜視図である。
に添付の図面に示した実施例の構成を説明する。図１は
本発明のＨＳＴ一体形車軸駆動装置を付設したトラクタ
ーの全体側面図、図２は本発明のＨＳＴ一体形車軸駆動
装置の平面断面図、図３は油圧ポンプＰを半割車軸ケー
スの内部に配置した実施例の平面断面図、図４は油圧ポ
ンプＰの部分の後面断面図、図５は図２の実施例のＨＳ
Ｔ一体形車軸駆動装置の全体斜視図、図６は図３の実施
例のＨＳＴ一体形車軸駆動装置の全体斜視図である。
【０００９】図１においてモア装置Ｒを装着したトラク
ターの全体構成について説明する。駆動輪である前輪１
と、操向輪である後輪２の間に機体を支持し、垂直クラ
ンク軸を突出したエンジンＥを載置している。該エンジ
ンＥの垂直クランク軸に出力プーリー３が固設されてい
る。該出力プーリー３より水平に張設したＶベルト５を
介して、ＨＳＴ一体形車軸駆動装置の油圧ポンプＰのポ
ンプ軸９に固設された入力プーリー４に動力伝達してい
る。
ターの全体構成について説明する。駆動輪である前輪１
と、操向輪である後輪２の間に機体を支持し、垂直クラ
ンク軸を突出したエンジンＥを載置している。該エンジ
ンＥの垂直クランク軸に出力プーリー３が固設されてい
る。該出力プーリー３より水平に張設したＶベルト５を
介して、ＨＳＴ一体形車軸駆動装置の油圧ポンプＰのポ
ンプ軸９に固設された入力プーリー４に動力伝達してい
る。
【００１０】トラクターの車軸６Ｌ・６Ｒは左右へ水平
に突出されているのに対して、油圧ポンプＰのポンプ軸
９は垂直クランク軸と平行に垂直に配置しているのであ
る。モア装置Ｒは図１の如くフロントモア装置Ｒとして
使用することもできるし、またミッドモア装置Ｒ’とし
てトラクターの腹部に装着することもできるのである。
に突出されているのに対して、油圧ポンプＰのポンプ軸
９は垂直クランク軸と平行に垂直に配置しているのであ
る。モア装置Ｒは図１の如くフロントモア装置Ｒとして
使用することもできるし、またミッドモア装置Ｒ’とし
てトラクターの腹部に装着することもできるのである。
【００１１】次に図２の実施例においてＨＳＴ一体形車
軸駆動装置の具体的な構成について説明する。該車軸ケ
ース１１を進行方向左右に略二分して半割ケースとし、
一方の半割車軸ケースは、車軸６Ｌと油圧モーターＭを
支持する左半割車軸ケース１１Ｌとし、他方の半割車軸
ケースは車軸６Ｒを支持する部分は、デフギア装置と歯
車減速装置を収納する右半割車軸ケース１１Ｒとし、両
者を中央にてセンタープレート１０を挟持した状態で接
合することにより、１個の車軸ケース１１としているの
である。
軸駆動装置の具体的な構成について説明する。該車軸ケ
ース１１を進行方向左右に略二分して半割ケースとし、
一方の半割車軸ケースは、車軸６Ｌと油圧モーターＭを
支持する左半割車軸ケース１１Ｌとし、他方の半割車軸
ケースは車軸６Ｒを支持する部分は、デフギア装置と歯
車減速装置を収納する右半割車軸ケース１１Ｒとし、両
者を中央にてセンタープレート１０を挟持した状態で接
合することにより、１個の車軸ケース１１としているの
である。
【００１２】そして該車軸ケース１１を、デフギア装置
の配置された部分において、前後水平方向に膨出させ、
該部分に歯車減速装置を収納配置しているものである。
更に本発明の要部は、左半割車軸ケース１１Ｌの内部に
おいて、車軸６Ｌの外周に油圧モーターＭを嵌装してい
る点である。該油圧モーターＭは車軸６Ｌと同心円状に
構成されており、車軸６Ｌの外周に筒状に構成したモー
ター軸２４を遊嵌し、該モーター軸２４の外周に構成し
たスプラインにローター２２の内周スプラインを係合嵌
装しているのである。
の配置された部分において、前後水平方向に膨出させ、
該部分に歯車減速装置を収納配置しているものである。
更に本発明の要部は、左半割車軸ケース１１Ｌの内部に
おいて、車軸６Ｌの外周に油圧モーターＭを嵌装してい
る点である。該油圧モーターＭは車軸６Ｌと同心円状に
構成されており、車軸６Ｌの外周に筒状に構成したモー
ター軸２４を遊嵌し、該モーター軸２４の外周に構成し
たスプラインにローター２２の内周スプラインを係合嵌
装しているのである。
【００１３】また該左半割車軸ケース１１Ｌにも斜板２
５の斜板座１１ａも構成しており、ローター２２のシリ
ンダー穴内に介装されたピストン２３の先端が固定斜板
１６に接当しているのである。そして油圧ポンプＰから
送油されてくる圧油によりピストン２３が順番に突出さ
れ、固定斜板１６の押圧面を押すことにより、ローター
２２に回転力が発生するものである。該回転力を筒軸に
構成したモーター軸２４に伝達し、該モーター軸２４が
センタープレート１０内を貫通して右半割車軸ケース１
１Ｒ内に突出されて歯車減速装置に動力を伝達している
のである。
５の斜板座１１ａも構成しており、ローター２２のシリ
ンダー穴内に介装されたピストン２３の先端が固定斜板
１６に接当しているのである。そして油圧ポンプＰから
送油されてくる圧油によりピストン２３が順番に突出さ
れ、固定斜板１６の押圧面を押すことにより、ローター
２２に回転力が発生するものである。該回転力を筒軸に
構成したモーター軸２４に伝達し、該モーター軸２４が
センタープレート１０内を貫通して右半割車軸ケース１
１Ｒ内に突出されて歯車減速装置に動力を伝達している
のである。
【００１４】該油圧モーターＭのローター２２はセンタ
ープレート１０に接当しており、該センタープレート１
０内に穿設された油路１０ａを介して、油圧モーターＭ
側へ送油されてくる圧油をローター２２のシリンダー穴
内に案内しているのである。また油圧ポンプＰは、図１
の実施例においては、左半割車軸ケース１１Ｌと右半割
車軸ケース１１Ｒの間に挟持したセンタープレート１０
の側面で、左半割車軸ケース１１Ｌが延長されていない
部分に、油圧ポンプケース１２に収納された状態で付設
されている。
ープレート１０に接当しており、該センタープレート１
０内に穿設された油路１０ａを介して、油圧モーターＭ
側へ送油されてくる圧油をローター２２のシリンダー穴
内に案内しているのである。また油圧ポンプＰは、図１
の実施例においては、左半割車軸ケース１１Ｌと右半割
車軸ケース１１Ｒの間に挟持したセンタープレート１０
の側面で、左半割車軸ケース１１Ｌが延長されていない
部分に、油圧ポンプケース１２に収納された状態で付設
されている。
【００１５】そして油圧ポンプケース１２内の油圧ポン
プＰより吐出した圧油は、油圧ポンプケース１２の油路
ａより、左半割車軸ケース１１Ｌと右半割車軸ケース１
１Ｒの間に挟持されたセンタープレート１０の油路１０
ａを介して、油圧モーターＭのシリンダー穴に送油され
ているのである。そして、垂直クランク軸形のエンジン
Ｅであることから、ポンプ軸９が垂直に配置される必要
があり、逆に車軸６Ｌ・６Ｒが水平に突出されているこ
とにより、水平にモーター軸２４を配置した油圧モータ
ーＭとの間の直交状態の動力伝達を、該油路ａと油路１
０ａの部分を９０度折り曲げることにより簡単に構成し
ているのである。
プＰより吐出した圧油は、油圧ポンプケース１２の油路
ａより、左半割車軸ケース１１Ｌと右半割車軸ケース１
１Ｒの間に挟持されたセンタープレート１０の油路１０
ａを介して、油圧モーターＭのシリンダー穴に送油され
ているのである。そして、垂直クランク軸形のエンジン
Ｅであることから、ポンプ軸９が垂直に配置される必要
があり、逆に車軸６Ｌ・６Ｒが水平に突出されているこ
とにより、水平にモーター軸２４を配置した油圧モータ
ーＭとの間の直交状態の動力伝達を、該油路ａと油路１
０ａの部分を９０度折り曲げることにより簡単に構成し
ているのである。
【００１６】油圧ポンプＰには、ポンプ軸９により動力
が伝達されている。そして該油圧ポンプケース１２から
突出して斜板回動軸８を設け、該斜板回動軸８により油
圧ポンプＰの内部の斜板２５を回動して、油圧モーター
Ｍを前進・中立・後進に無段変速可能としている。また
油圧モーターＭのローター２２の回転がモーター軸２４
に伝達され、前述の歯車減速装置を介してデアギフ装置
に伝動されている。歯車減速装置は、該モーター軸２４
上に固設された小径歯車１３から、減速軸１８上の大径
歯車１４に伝達されている。
が伝達されている。そして該油圧ポンプケース１２から
突出して斜板回動軸８を設け、該斜板回動軸８により油
圧ポンプＰの内部の斜板２５を回動して、油圧モーター
Ｍを前進・中立・後進に無段変速可能としている。また
油圧モーターＭのローター２２の回転がモーター軸２４
に伝達され、前述の歯車減速装置を介してデアギフ装置
に伝動されている。歯車減速装置は、該モーター軸２４
上に固設された小径歯車１３から、減速軸１８上の大径
歯車１４に伝達されている。
【００１７】該減速軸１８の他の小径歯車１５がデフギ
ア装置のリングギア７に噛合して構成され、全体として
車軸６Ｌの上のモーター軸２４から、減速軸１８へ至る
間に減速し、また車軸６Ｒの上のデフギア装置へ戻る動
力伝達構成としているのである。デフギア装置はギアケ
ースを具備しておらず、リングギア７の内径の穴がギア
ケースを兼用している。該リングギア７の内径にピニオ
ン軸１７を固定し、該ピニオン軸１７の中央部に左右の
車軸６Ｌ・６Ｒの内端部の対向枢支穴を構成している。
そしてピニオン軸１７に遊嵌したピニオン１９・２０が
デフサイドギア２１Ｌ・２１Ｒと噛合し、該デフサイド
ギア２１Ｌ・２１Ｒに車軸６Ｌ・６Ｒの内端のスプライ
ンが係合嵌入されている。
ア装置のリングギア７に噛合して構成され、全体として
車軸６Ｌの上のモーター軸２４から、減速軸１８へ至る
間に減速し、また車軸６Ｒの上のデフギア装置へ戻る動
力伝達構成としているのである。デフギア装置はギアケ
ースを具備しておらず、リングギア７の内径の穴がギア
ケースを兼用している。該リングギア７の内径にピニオ
ン軸１７を固定し、該ピニオン軸１７の中央部に左右の
車軸６Ｌ・６Ｒの内端部の対向枢支穴を構成している。
そしてピニオン軸１７に遊嵌したピニオン１９・２０が
デフサイドギア２１Ｌ・２１Ｒと噛合し、該デフサイド
ギア２１Ｌ・２１Ｒに車軸６Ｌ・６Ｒの内端のスプライ
ンが係合嵌入されている。
【００１８】次に図３の実施例について説明する。該実
施例においては、センタープレート１０に付設する油圧
ポンプＰを、別の油圧ポンプケース１２により被覆する
のではなく、左半割車軸ケース１１Ｌを延長して、油圧
ポンプケースを兼用すべく構成しているのである。この
実施例の場合にもセンタープレート１０は配置されてお
り、該センタープレート１０の内部の油路１０ａを介し
て、油圧ポンプＰから油圧モーターＭを圧油が送油され
ている点は同じである。
施例においては、センタープレート１０に付設する油圧
ポンプＰを、別の油圧ポンプケース１２により被覆する
のではなく、左半割車軸ケース１１Ｌを延長して、油圧
ポンプケースを兼用すべく構成しているのである。この
実施例の場合にもセンタープレート１０は配置されてお
り、該センタープレート１０の内部の油路１０ａを介し
て、油圧ポンプＰから油圧モーターＭを圧油が送油され
ている点は同じである。
【００１９】次に図４において油圧ポンプＰの構成を説
明する。油圧ポンプＰはポンプ軸９により駆動されるロ
ーター２７をスプライン嵌合しており、該ローター２７
上に一定間隔を開けて開口したシリンダー穴内にピスト
ン２６が突出・後退可能に嵌装されているのである。該
ローター２７がポンプ軸９の回転により駆動されると、
ピストン２６の突出部の先端が、斜板回動軸８により回
動される斜板２５に接当しているので、圧油の吐出量と
吐出方向を変えて吐出するのである。図５・図６におい
ては、図２・図３の実施例のＨＳＴ一体形車軸駆動装置
の全体斜視図が示されている。
明する。油圧ポンプＰはポンプ軸９により駆動されるロ
ーター２７をスプライン嵌合しており、該ローター２７
上に一定間隔を開けて開口したシリンダー穴内にピスト
ン２６が突出・後退可能に嵌装されているのである。該
ローター２７がポンプ軸９の回転により駆動されると、
ピストン２６の突出部の先端が、斜板回動軸８により回
動される斜板２５に接当しているので、圧油の吐出量と
吐出方向を変えて吐出するのである。図５・図６におい
ては、図２・図３の実施例のＨＳＴ一体形車軸駆動装置
の全体斜視図が示されている。
【００２０】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項１の如く、
車軸６Ｌ・６Ｒを突出支持する車軸ケース１１を、セン
タープレート１０と、該センタープレート１０の両側面
にそれぞれ取り付けた左右の半割車軸ケース１１Ｌ・１
１Ｒにより構成し、センタープレート１０の一側面に取
付けた右半割車軸ケース１１Ｒの内部に、車軸６Ｌ・６
Ｒを差動的に連結するデフギア装置と、歯車減速装置を
配置し、センタープレート１０の他側面には、該歯車減
速装置に連結するモーター軸２４を有する油圧モーター
Ｍと、該油圧モーターＭへ圧油を供給する油圧ポンプＰ
を組み付けると共に、前記油圧ポンプＰの出入口ポート
と油圧モーターＭの出入口ポートを連通させ閉回路を構
成するための油路を該センタープレート１０に穿設して
構成したので、車軸ケース１１を分割した半割車軸ケー
ス１１Ｌ・１１Ｒには、油圧ポンプＰと油圧モーターＭ
を連結する油路を穿設する必要がなく、複雑な加工を必
要とする油圧関係の部品は、センタープレート１０のみ
に集中することが出来たのである。
ような効果を奏するのである。即ち、請求項１の如く、
車軸６Ｌ・６Ｒを突出支持する車軸ケース１１を、セン
タープレート１０と、該センタープレート１０の両側面
にそれぞれ取り付けた左右の半割車軸ケース１１Ｌ・１
１Ｒにより構成し、センタープレート１０の一側面に取
付けた右半割車軸ケース１１Ｒの内部に、車軸６Ｌ・６
Ｒを差動的に連結するデフギア装置と、歯車減速装置を
配置し、センタープレート１０の他側面には、該歯車減
速装置に連結するモーター軸２４を有する油圧モーター
Ｍと、該油圧モーターＭへ圧油を供給する油圧ポンプＰ
を組み付けると共に、前記油圧ポンプＰの出入口ポート
と油圧モーターＭの出入口ポートを連通させ閉回路を構
成するための油路を該センタープレート１０に穿設して
構成したので、車軸ケース１１を分割した半割車軸ケー
ス１１Ｌ・１１Ｒには、油圧ポンプＰと油圧モーターＭ
を連結する油路を穿設する必要がなく、複雑な加工を必
要とする油圧関係の部品は、センタープレート１０のみ
に集中することが出来たのである。
【００２１】請求項２の如く、センタープレート１０の
他側面の半割車軸ケース１１Ｌを、前記油圧ポンプＰと
油圧モーターＭを覆うようにして取付けたので、圧油の
漏れが発生する、油圧ポンプＰと油圧モーターＭを共
に、同じ半割車軸ケース１１Ｌの内部に収納することが
出来るので、圧油が漏れた場合にも半割車軸ケース１１
Ｌの内部であるので、作動油が減少することが無いので
ある。また半割車軸ケース１１Ｌ・１１Ｒの内部に漏れ
た場合には、車軸ケース１１の外面が汚れることが無い
のである。
他側面の半割車軸ケース１１Ｌを、前記油圧ポンプＰと
油圧モーターＭを覆うようにして取付けたので、圧油の
漏れが発生する、油圧ポンプＰと油圧モーターＭを共
に、同じ半割車軸ケース１１Ｌの内部に収納することが
出来るので、圧油が漏れた場合にも半割車軸ケース１１
Ｌの内部であるので、作動油が減少することが無いので
ある。また半割車軸ケース１１Ｌ・１１Ｒの内部に漏れ
た場合には、車軸ケース１１の外面が汚れることが無い
のである。
【００２２】請求項３の如く、センタープレート１０の
他側面の半割車軸ケース１１Ｌを、前記油圧モーターＭ
のみを覆うようにして取付け、油圧ポンプＰはそのポン
プケース１２により覆うようにしたので、ポンプケース
１２と油圧ポンプＰのみを取り替えすることが出来るの
で、ポンプ軸の位置を車軸ケースに対して変更すること
ができるのである。
他側面の半割車軸ケース１１Ｌを、前記油圧モーターＭ
のみを覆うようにして取付け、油圧ポンプＰはそのポン
プケース１２により覆うようにしたので、ポンプケース
１２と油圧ポンプＰのみを取り替えすることが出来るの
で、ポンプ軸の位置を車軸ケースに対して変更すること
ができるのである。
【図１】本発明のＨＳＴ一体形車軸駆動装置を付設した
トラクターの全体側面図。
トラクターの全体側面図。
【図２】本発明のＨＳＴ一体形車軸駆動装置の平面断面
図。
図。
【図３】油圧ポンプＰを半割車軸ケースの内部に配置し
た実施例の平面断面図。
た実施例の平面断面図。
【図４】油圧ポンプＰの部分の後面断面図。
【図５】図２の実施例のＨＳＴ一体形車軸駆動装置の全
体斜視図。
体斜視図。
【図６】図３の実施例のＨＳＴ一体形車軸駆動装置の全
体斜視図。
体斜視図。
Ｐ 油圧ポンプ Ｍ 油圧モーター Ｅ 垂直クランク軸形エンジン ８ 斜板回動軸 ９ ポンプ軸 １０ センタープレート １１ 車軸ケース １１Ｌ 左車軸ケース １１Ｒ 右車軸ケース １２ 油圧ポンプケース
Claims (3)
- 【請求項１】 車軸６Ｌ・６Ｒを突出支持する車軸ケー
ス１１を、センタープレート１０と、該センタープレー
ト１０の両側面にそれぞれ取り付けた半割車軸ケース１
１Ｌ・１１Ｒにより構成し、センタープレート１０の一
側面に取付けた半割車軸ケース１１Ｒの内部に、車軸６
Ｌ・６Ｒを差動的に連結するデフギア装置と、歯車減速
装置を配置し、センタープレート１０の他側面には、該
歯車減速装置に連結するモーター軸２４を有する油圧モ
ーターＭと、該油圧モーターＭへ圧油を供給する油圧ポ
ンプＰを組み付けると共に、前記油圧ポンプＰの出入口
ポートと油圧モーターＭの出入口ポートを連通させ閉回
路を構成するための油路を該センタープレート１０に穿
設したことを特徴とするＨＳＴ一体形車軸駆動装置。 - 【請求項２】 請求項１記載のセンタープレート１０の
他側面の半割車軸ケース１１Ｌを、前記油圧ポンプＰと
油圧モーターＭを覆うようにして取付けたことを特徴と
するＨＳＴ一体形車軸駆動装置。 - 【請求項３】 請求項１記載のセンタープレート１０の
他側面の半割車軸ケース１１Ｌを、前記油圧モーターＭ
のみを覆うようにして取付け、油圧ポンプＰはそのポン
プケース１２により覆うようにしたことを特徴とするＨ
ＳＴ一体形車軸駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29149592A JPH0757577B2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | Ｈｓｔ一体形車軸駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29149592A JPH0757577B2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | Ｈｓｔ一体形車軸駆動装置 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16065387A Division JPS644513A (en) | 1987-06-26 | 1987-06-26 | Hst integral type axle driving device |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06211060A JPH06211060A (ja) | 1994-08-02 |
| JPH0757577B2 true JPH0757577B2 (ja) | 1995-06-21 |
Family
ID=17769617
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29149592A Expired - Lifetime JPH0757577B2 (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | Ｈｓｔ一体形車軸駆動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0757577B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-29 JP JP29149592A patent/JPH0757577B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06211060A (ja) | 1994-08-02 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4870820A (en) | HST (hydro-static-transmission) system driving speed changing apparatus | |
| US4922787A (en) | HST (hydrostatic transmission) housing axle driving apparatus | |
| US4905472A (en) | Axle driving apparatus | |
| JP2002243018A (ja) | 液圧機械式変速装置及びその変速装置を搭載した車両 | |
| JPH1096459A (ja) | 無段変速操向装置 | |
| US6524205B1 (en) | Integral-type hydraulic and mechanical transaxle apparatus for driving and steering a vehicle | |
| US5617764A (en) | Drive device for power working vehicle | |
| US3419096A (en) | Low friction hydrostatic transaxle | |
| JPH0545452B2 (ja) | ||
| JPH0757577B2 (ja) | Ｈｓｔ一体形車軸駆動装置 | |
| JP3321493B2 (ja) | 作業車の油圧無段変速装置付きトランスミッション | |
| JP2535022B2 (ja) | Ｈｓｔ一体形車軸駆動装置 | |
| JP2673084B2 (ja) | Ｈｓｔ一体形車軸駆動装置 | |
| CA1332576C (en) | Drive system for vehicles | |
| JP3164926B2 (ja) | 車軸駆動装置 | |
| JP2002031037A (ja) | 可変容量型アキシャルピストン油圧機械及び静油圧式無段変速装置 | |
| JPH0479857B2 (ja) | ||
| JP2999614B2 (ja) | 車軸駆動装置 | |
| JP2667123B2 (ja) | 車軸駆動装置 | |
| JP2667124B2 (ja) | 車軸駆動装置 | |
| JPH0757576B2 (ja) | Ｈｓｔ一体形車軸駆動装置 | |
| JP2967386B2 (ja) | 動力作業車用駆動装置 | |
| JP2944554B2 (ja) | 車軸駆動装置 | |
| JPH0479855B2 (ja) | ||
| JP2667126B2 (ja) | 車軸駆動装置 |