JP2002031037A - 可変容量型アキシャルピストン油圧機械及び静油圧式無段変速装置 - Google Patents

可変容量型アキシャルピストン油圧機械及び静油圧式無段変速装置

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JP2002031037A
JP2002031037A JP2000215646A JP2000215646A JP2002031037A JP 2002031037 A JP2002031037 A JP 2002031037A JP 2000215646 A JP2000215646 A JP 2000215646A JP 2000215646 A JP2000215646 A JP 2000215646A JP 2002031037 A JP2002031037 A JP 2002031037A
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shaft
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hydraulic machine
axial piston
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JP2000215646A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Ishii
宣広 石井
Hirohiko Kawada
浩彦 川田
Hiroshi Tottori
寛 鳥取
Kentaro Osada
健太郎 長田
Ryota Ohashi
良太 大橋
Kenichi Takada
憲一 高田
Motohiko Ito
元彦 伊藤
Tetsumasa Yuasa
哲昌 湯浅
Takehisa Bando
武久 坂東
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングの内部に組み付けて使用する可変
容量型アキシャルピストン油圧機械において、該組付
け、分解、及び、品質を確保するための出荷時の運転検
査を容易に行うことができる構成を提供する。 【解決手段】 予めハウジング23tの外部において、
回転軸26にシリンダブロック46やピストン47やセ
ンタセクション75を含む部品群を組み付け、該部品群
の両端位置において前記回転軸26に抜止め部材353
・356を取り付けて該部品群が該ポンプ軸26より抜
脱されないようにして、可変容量型アキシャルピストン
油圧機械71をサブアッセンブリ375として構成して
おき、このサブアッセンブリの状態で運転検査を実施す
る。次に、該サブアッセンブリ375を前記ハウジング
23tの内部に組み付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハウジングの内部
に組み付けて使用する可変容量型アキシャルピストン油
圧機械において、該組付け、分解、及び、品質を確保す
るための運転検査を容易に行うことができる構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、可変容量型アキシャルピスト
ン油圧機械をハウジングの内部に組み付けて使用する構
成は公知とされている。例えば、エンジンからの駆動力
を入力するアキシャルピストン油圧機械である油圧ポン
プと、該油圧ポンプと流体的に接続される油圧モータ
と、左右一対の車軸と、該車軸を差動的に連動連結する
差動機構と、上記油圧モータの出力を該差動機構に連動
連結するドライブトレーンとを、一つのハウジング内に
収納して、一体のトランスミッションユニットとした構
成がある。この構成によれば、可変容量型アキシャルピ
ストン油圧機械(前記油圧ポンプ)の容積を変更させる
ことで、無段変速された回転を車軸に得ることができ
る。また、例えば、アキシャルピストン油圧機械である
油圧ポンプと油圧モータとを流体的に接続した構成のH
STを、ハウジングの内部に二つ配置して、一方を走行
用、他方をステアリング用とする一方、左右一対の車
軸、該車軸を差動的に結合する差動機構、及び、両HS
Tの油圧モータの出力を該差動機構に連動連結するドラ
イブトレーンをハウジング内部に配置することにより、
一体の操向駆動ユニットとした構成がある。この構成に
よれば、走行用HSTの可変容量型アキシャルピストン
油圧機械の容積を変更させることで、無段変速された回
転を車軸に得ることができ、また、ステアリング用HS
Tの可変容量型アキシャルピストン油圧機械の容積を変
更させることで、左右の車軸に任意の相対回転差を与え
て操向を行うこともできる。
【0003】これらの構成は、油溜まり兼用のハウジン
グ内に可変容量型アキシャルピストン油圧機械を配置す
ることで、該油圧ポンプ又は油圧モータを駆動させると
発生する内部的な漏れによる油が、漏れると同時にハウ
ジング内の油溜まりに戻る構成となって、該漏れた油を
回収しドレーンさせる構成を独自に必要としない点で有
用である。また、ハウジング内の油がアキシャルピスト
ン機械を冷却する作用をも行うことから、該アキシャル
ピストン油圧機械の温度上昇によるトラブルを抑制でき
る点で有用である。
【0004】可変容量型アキシャルピストン油圧機械の
容積を変更させる手段としては、様々なものが提案され
ているが、ピストンの頭部に接当させる可動斜板を傾動
させて容積を変更する可動斜板型のものが、簡素な構成
とできる点で優れており、広く採用されている。可動斜
板型には大きく分けてトラニオン式とクレイドル式とが
あるが、トラニオン式のものは操作力が小さくて済む点
で優れている。
【0005】この可変容量型アキシャルピストン油圧機
械は、センタセクションに回転軸を支持させ、該回転軸
等に対しシリンダブロック、ピストン、前記可動斜板等
の部品群を組み付けて構成するのが一般である。これら
の組付作業は、従来は、前記回転軸にこれら部品群をハ
ウジング内部において個別に組み付けることにより行わ
れていた。また、品質の検査は組み付ける個別の部品ご
とに行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、装置のコンパ
クト化の観点から、ハウジングの内部の空間は、上記ア
キシャルピストン油圧機械や他の機構を配置し得る最小
限の空間のみを確保するように設計されているのが通例
であり、ハウジング内部は狭く構成されているのが一般
である。従って、そのような狭い空間での組付作業は困
難であり、部品を落としたりして、落とした部品を拾い
出す手間が余計にかかる場合があり、生産効率の低下を
招いていた。また部品を落下させたりこじたりすること
により部品を破損させる場合も多く、例えばセンタセク
ションのシリンダブロック付設面を傷つけた場合は、摺
動面からの油漏れの原因となって、効率低下等の品質ト
ラブルの原因となっていた。更に、品質の検査を個別の
部品ごとに行っていたので、検査に多くの手間を必要と
していた。従って、品質を確保しつつも検査工数を削減
できる方法が望まれていた。
【0007】上述した課題は、可変容量アキシャルピス
トン油圧機械のみならず、それを油圧ポンプ又は油圧モ
ータとして含む静油圧式無段変速装置についても、まっ
たく同様に指摘されるものであった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0009】請求項1においては、ハウジングの内部に
組み付けられる可変容量型アキシャルピストン油圧機械
であって、a)回転軸と、b)該回転軸に平行に往復動
自在とされるピストンと、c)該ピストンを支持するシ
リンダブロックであって、前記回転軸に固定されるもの
と、d)前記ピストンを接当させるスラストベアリング
と、e)該スラストベアリングを取り付ける、トラニオ
ン型の可動斜板と、f)センタセクションであって、前
記シリンダブロックを付設させる摺動面を備えた構成の
ものと、を少なくとも具備するものにおいて、該可変容
量型アキシャルピストン油圧機械を前記ハウジングに組
み付けるための方法は、前記ピストン、前記シリンダ
ブロック及び前記センタセクションを少なくとも含む部
品群を、該ハウジングの外部において前記回転軸に組み
付けて、サブアッセンブリを構成する第一の工程と、
該サブアッセンブリを前記ハウジングに組み付ける第二
の工程と、を含み、更に、前記サブアッセンブリは、前
記部品群の端部位置において前記回転軸に抜止め具を取
り付けることによって、該部品群が該回転軸より抜脱さ
れないように構成されているものである。
【0010】請求項2においては、可変容量型アキシャ
ルピストン油圧機械であって、a)回転軸と、b)回転
軸に平行に往復動自在とされるピストンと、c)該ピス
トンを支持するシリンダブロックであって、前記回転軸
に固定されるものと、d)前記ピストンを接当させるス
ラストベアリングと、e)該スラストベアリングを取り
付ける、トラニオン型の可動斜板と、f)センタセクシ
ョンであって、前記シリンダブロックを付設させる摺動
面を備えた構成のものと、を少なくとも具備するものに
おいて、前記回転軸に前記シリンダブロックを固定して
ある領域、及び、前記回転軸に前記センタセクションを
組み付けてある領域を挟んだ位置で、欠切部を前記回転
軸に設けてあり、該欠切部は、少なくとも前記センタセ
クション及び前記シリンダブロックの該回転軸からの抜
脱を規制できる抜止め具を係着し得るように構成されて
いるものである。
【0011】請求項3においては、請求項1又は請求項
2記載の可変容量型アキシャルピストン油圧機械におい
て、前記可動斜板のトラニオン軸は、前記ハウジングの
接合面に支持されるものである。
【0012】請求項4においては、請求項1又は請求項
2記載の可変容量型アキシャルピストン油圧機械におい
て、前記可動斜板のトラニオン軸は、前記ハウジングの
外部から組み付けられる支持部材に支持されるものであ
る。
【0013】請求項5においては、請求項1又は請求項
2記載の可変容量型アキシャルピストン油圧機械を含ま
せて、静油圧式無段変速装置を構成したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】〔操向駆動装置の構成〕最初に、
発明の実施の形態を構成する、操向駆動装置について説
明する。図1は本発明のアキシャルピストン油圧機械及
び静油圧式無段変速装置が適用される例としての操向駆
動装置のスケルトン図、図2は本発明の静油圧式無段変
速装置としてのステアリングHSTが操向駆動装置に配
設される様子を示した側面断面図である。
【0015】図1にスケルトン図を示すこの操向駆動装
置2は、二つの静油圧式無段変速装置、即ち、機体を前
後進させるための走行駆動HST21、及び、機体を旋
回させるためのステアリングHST22と、左右一対の
車軸40L・40Rと、該車軸40L・40Rを差動的
に結合する遊星歯車装置である差動装置5と、及びこれ
らを相互に連結するドライブトレーンとを、一つのハウ
ジング23内に配置する構成としている。このハウジン
グ23は図2に示すように、上下の半部23t・23b
を水平で平坦な周囲の接合面で互いに接合することによ
り構成される。該ハウジング23には内壁23iが一体
的に形設され(図2)、この内壁23iによりハウジン
グ23内部の空間は、二つの上記HST21・22を収
容する区画R1と、車軸40L・40Rや差動装置5等
を収容する区画R2とに分けられている(図1・図
2)。ハウジング23内には一定量の油が充填されてい
る。車軸40L・40Rは図2に示すように、上記ハウ
ジング半部23t・23bの接合面より上方に偏位させ
た位置に支持される。この車軸40L・40Rの内端側
は上記の差動装置5によって差動的に結合される一方、
外端側はハウジング23の左右外側方へ突出され、操向
駆動輪43・43を取り付けている(図1)。
【0016】〔走行駆動HST〕次に、上記走行駆動H
ST21について簡単に説明する。該走行駆動HST2
1は、図1に示すように油圧ポンプ52と油圧モータ5
3とをを有しており、また、両者52・53を流体的に
連通する油路51x・51xをその内部に形設する、図
示しないセンタセクションを備えている。
【0017】〔走行駆動HST−油圧ポンプ〕図1に示
すように、油圧ポンプ52のポンプ軸25はハウジング
23外に突出されて入力プーリー27を固定しており、
エンジン11の出力軸11aからの動力が該入力プーリ
ー27を介して入力されて油圧ポンプ52が駆動され、
圧油を吐出する。前記油圧ポンプ52の吐出容積、及び
その吐出方向は可動斜板57によって無段的に変更可能
に構成し、該可動斜板57は、車両座席に設けられたシ
ーソー式の変速ペダル15に連係されている。
【0018】〔走行駆動HST−油圧モータ〕吐出され
た油は前記油路51x・51xを介して油圧モータ53
に送油され、モータ軸54が駆動される。該モータ軸5
4は上記内壁23iを貫通して区画R2まで延出され、
その中途部位に駆動ギア69を形設している(図1・図
2)。この駆動ギア69により後述のセンターギア94
が駆動され、後述する差動装置5のサンギア95が駆動
されるようにしている。また、該モータ軸54には、制
動を行うためのブレーキ装置110が設けられる。
【0019】〔走行駆動HST−作動油循環油路〕ま
た、センタセクション内に形設される前記油路51x・
51xにより油圧ポンプ52と油圧モータ53とを油圧
的に結合しており、該油路51x・51xに接続して補
給油路295が設けられ、ストレーナ306から吸入し
た油を負圧により開くチェックバルブ291・291か
ら前記油路51x・51xに補給するようにし、走行駆
動HST21の内部的な漏れによる作動油圧の低下を防
止している。
【0020】以上のように構成することにより、上記変
速ペダル15を踏動することによって可動斜板57が傾
動操作されて、油圧ポンプ52からの作動油の吐出方向
及び吐出量を変更することができる。この該油圧ポンプ
52からの圧油は、センタセクション51内の油路51
x・51xを介して油圧モータ53に送油されて、該油
圧モータ53を駆動してモータ軸54を回転させる。こ
の一連の作用により該モータ軸54は、上記変速ペダル
15の回動方向に応じた方向、及びその踏込み量に応じ
た速度にて、駆動されることとなる。
【0021】〔ステアリングHST〕次に、機体を旋回
させるためのステアリングHST22について説明す
る。このステアリングHST22は図2に示すように、
一対の油圧ポンプ71と油圧モータ72を有しており、
また、油路75x・75xをその内部に穿設するセンタ
セクション75を備えて、該油路75x・75xにより
油圧ポンプ71と油圧モータ72とを油圧的に連結して
いる(図2)。
【0022】該センタセクション75について説明す
る。即ちこのセンタセクション75は、互いに垂直なポ
ンプ付設面75aとモータ付設面75bとを有する、一
体で側面視ほぼ「L」字状のセンタセクション75とし
ている(図2)。該ポンプ付設面51aは水平に配置さ
れ、該モータ付設面51bは鉛直に配置されている。
【0023】〔ステアリングHST−油圧ポンプ〕前記
油圧ポンプ71は、センタセクション75の上記ポンプ
付設面75aの中央に回転軸たるポンプ軸26が垂直方
向に回転自在に支持され、該ポンプ軸26にはシリンダ
ブロック46が嵌合されてポンプ付設面71a上に回転
摺動自在に配置し(図2)、該シリンダブロック46内
に付勢バネを介して複数のピストン47・47・・・を
往復動自在に嵌合し、該ピストン47・47・・・の頭
部には、可動斜板76に設けられたスラストベアリング
49が当接されている。この可動斜板76を傾動操作す
ることで、油圧ポンプ71からの油の吐出量及び吐出方
向を変更できるようにし、可動斜板型(可変容積型)の
油圧ポンプを構成している。該可動斜板76は後述する
コントロールレバー等を介して、前記ステアリングハン
ドル14と連係させている(図1)。可動斜板76の構
成については後述する。上記ポンプ軸26はハウジング
23上方に突出され、該突出部分には第二入力プーリー
28を固定しており、該第二入力プーリー28には図略
のベルトが巻回され、該ベルトを介して上述のエンジン
11の出力軸11aと連動連結される。
【0024】〔ステアリングHST−油圧モータ〕油圧
モータ72の構成を説明する。図2に示すようにシリン
ダブロック80がその軸心を上記車軸40L・40Rと
垂直な方向に向けて、センタセクション75の上記モー
タ付設面75b上に回転摺動自在に水平支持されてい
る。該シリンダブロック80の複数のシリンダ孔内には
付勢バネを介して複数のピストン82・82・・・が往
復動自在に嵌合され、該ピストン82・82・・・の頭
部は、固定斜板85に取り付けられたスラストベアリン
グ50に接当されている。そして、シリンダブロック8
0の回転軸心上にモータ軸77を一体的に配置して相対
回転不能に係止して、固定斜板型(定容積型)の油圧モ
ータ72を構成している。前記モータ軸77は後述する
ドライブトレーンへ向けて延長され、上記内壁23iに
ベアリング70を介して支持されながら区画R2に突出
されて(図1・図2)、その端部にはベベルギア104
が形設される。このベベルギア104により、後述のド
ライブトレーンを介して差動装置5のリングギア99・
99が駆動されるようにしている。
【0025】以上のように構成することにより、ステア
リングハンドル14を回動することによって可動斜板7
6が傾動操作されて、油圧ポンプ71からの作動油の吐
出方向及び吐出量を変更することができる。この結果、
該油圧ポンプからの圧油は、センタセクション75内の
油路75x・75xを介して油圧モータ72に送油され
て該油圧モータ72を駆動し、モータ軸77が駆動され
る。この一連の作用により該モータ軸77は、上記ステ
アリングハンドル14の回動方向に応じた方向、及び、
その回動角に応じた速度にて、回転されることとなる。
【0026】〔ステアリングHST−作動油循環油路〕
センタセクション75内に形設される油路75x・75
xの構成について説明する。即ちこの油路75x・75
xはセンタセクション75内部に穿設された一対の油路
とされ、上記油圧ポンプ52と上記油圧モータ53を該
油路75x・75xにて油圧的に連結する構成としてい
る。また、ハウジング23内の適宜位置に配設されたス
トレーナ306を介して作動油を吸入する油路(図1の
符号289)と該センタセクション75内の油路75x
・75xとが接続する部分には、チェックバルブ292
・292が設けられて、内部的なHSTの油漏れを原因
とする油路75x・75x内の油圧の低下を補償してい
る。また、二つの油路75x・75xをハウジング23
内の油溜まりを介してバイパスさせる機構が、図2に示
すバイパスコントロール軸188やバイパスコントロー
ルアーム189等により構成されている。
【0027】〔ドライブトレーン〕次に、上述した二つ
のHST21・22と差動装置5とを連結するドライブ
トレーンの構成について説明する。
【0028】まず、上記走行駆動HST21と差動装置
5とを連結する構成について説明する。即ち、この走行
駆動HST21のモータ軸77に形設された上述の駆動
ギア69は、後述の差動装置5のセンターギア94に噛
合され、差動装置5のサンギア95を駆動する。
【0029】次に、上記ステアリングHST22と差動
装置5とを連結する構成について、図1を参照しながら
説明する。即ち、このステアリングHST22のモータ
軸77に形設された上述のベベルギア104の後方位置
には、軸105を前記車軸40L・40Rと平行(該モ
ータ軸77に対し垂直)となるよう配置して両端をハウ
ジングに固定しており、該軸105上にはベベルギア1
06・106が回転自在に設けられる。両ベベルギア1
06・106は上記モータ軸77に関して対称に配置さ
れて、両者ともに該モータ軸77上のベベルギア104
と噛合している。そしてそれぞれのベベルギア106の
ボス部には伝動ギア107が刻設され(図1)、該伝動
ギア107・107は後述の減速ギア108・108と
それぞれ噛合される。一対の上記減速ギア108・10
8は上記モータ軸54の駆動ギア69を挟んだ部位に対
称に配置されて、それぞれ遊転可能としている。この減
速ギア108・108は大径・小径の二連ギアとしてお
り、大径ギアは上記ギア107・107に噛合され、小
径ギアは、差動装置5のインターナルギア98・98の
外周面に刻設されるギア99・99に噛合されている。
【0030】〔差動装置〕次に、左右の車軸40L・4
0Rを差動的に結合する差動装置5の構成について、図
1・図2を参照して説明する。
【0031】即ち図1・図2に示すように、前記走行駆
動HST21の油圧モータ53の出力回転を減速して動
力を伝達する駆動ギア69には、車軸40L・40Rと
同一軸心上に相対回転自在に配置したセンターギア94
が噛合される。センターギア94には差動装置5のサン
ギア95の歯形と一致する形状を有する中心孔が欠設さ
れており、該中心孔には図2に示す如く該サンギア95
が嵌着されて相対回転不能とされる。そして図1に示す
ように、該サンギア95の外周には、センターギア94
を挟んで左右にそれぞれ複数個配置されたプラネタリギ
ア96・96・・・が噛合され、該プラネタリギア96
・96・・・は左右のキャリア97・97に支持され
て、該キャリア97・97はそれぞれ左右の車軸40L
・40Rに相対回転不能にスプライン嵌合される。該キ
ャリア97・97には、リング状のインターナルギア9
8・98が相対回転自在にそれぞれ外嵌されて支持され
る(図1)。上記プラネタリギア96・96・・・は更
に外側において上記インターナルギア98・98に噛合
されており、該インターナルギア98・98の外周面に
はそれぞれギア99・99が刻設され、上記減速ギア1
08・108の小径ギアとそれぞれ噛合されている。
【0032】〔操向駆動作用〕次に、以上に説明したド
ライブトレーン及び差動装置5を介して動力が車軸40
L・40Rに伝達され、操向駆動輪43・43が操向駆
動される様子について、図1を参照しながら説明する。
【0033】即ち、走行駆動HST21の油圧モータ5
3からの駆動力は、モータ軸54→駆動ギア69→セン
ターギア94と伝達されて、サンギア95を駆動する。
一方、ステアリングHST22の油圧モータ72からの
駆動力は、ベベルギア104から二つのベベルギア10
6・106へと分岐され、等しい速度かつ互いに逆方向
の回転となって、左右の減速ギア108・108を介し
て左右のインターナルギア98・98を互いに逆方向に
駆動する。従って、左右いずれか一方のプラネタリギア
96・96には、サンギア95の回転に該プラネタリギ
ア96・96と同じ側のインターナルギア98の回転が
加算されて伝達される一方、他方のプラネタリギア96
・96には、サンギア95の回転に該プラネタリギア9
6・96と同じ側のインターナルギア98の回転が減算
されて伝達される。この結果、左右のプラネタリギア9
6・96・・・をそれぞれ支持する左右のキャリア97
・97の回転数に差が生じて、車軸40L・40Rの回
転数の差となって機体が旋回されるように構成している
のである。
【0034】〔無段変速装置の組付け〕 〔第一の組付け例〕次に、本発明の要部である上記ステ
アリングHST22のハウジングへの組付けについて、
図3以降を参照しながら詳述する。図3はステアリング
HSTのサブアッセンブリを構成するために、ポンプ軸
に部品群を組み付ける工程、及び、油圧モータを組み立
てる工程を示した説明図、図4は部品群の両端位置にお
いてポンプ軸に止め輪を嵌着させる等して、サブアッセ
ンブリを完成させる様子を示した斜視図、図5はトラニ
オン型の可動斜板をハウジングへ組み付け、蓋体を取り
付ける様子を示した背面断面図、図6はサブアッセンブ
リをハウジング内部に固定する様子を示した背面断面図
である。図7はカラーを用いずサブアッセンブリを組み
立てる変形例を示した斜視図、図8は変形例のサブアッ
センブリをハウジングに取り付ける様子を示した背面断
面図である。図9は部品群の一端側のスラストベアリン
グをボールチェック型のソケットで保持固定してサブア
ッセンブリを構成した変形例を示した背面断面図であ
る。図10は部品群の一端側のスラストベアリングをゴ
ム素材の保持具で保持固定してサブアッセンブリを構成
した変形例を示した背面断面図である。図11は部品群
の一端側にあるピストンをゴム素材の保持具で保持固定
してサブアッセンブリを構成した変形例を示した背面断
面図である。
【0035】即ち、本発明の無段変速装置の実施例であ
る上記ステアリングHST22は、その油圧ポンプ71
部分をハウジング23外である程度組み立ててサブアッ
センブリとし、該サブアッセンブリをハウジング23内
部に組み付けることで構成されるのである。
【0036】上記サブアッセンブリを構成する工程を、
図3・図4を参照して具体的に説明する。まず、油圧ポ
ンプ71の回転軸心に配置される前記ポンプ軸26に対
して、前記シリンダブロック46の中心孔をスプライン
を介して相対回転不能に嵌合し、前記シリンダブロック
46はセンタセクション75のポンプ付設面75a上に
配置させる。シリンダブロック46の中心孔には、該シ
リンダブロック46の回転摺動面をポンプ付設面75a
に対し押圧するための押圧バネ330が配置される。シ
リンダブロック46の該ポンプ付設面75aに接する面
から突出されたポンプ軸26は、センタセクション75
の中心孔を更に挿通させ、センタセクション75の前記
ポンプ付設面75aの反対側の面から適宜距離だけ突出
させている。また、シリンダブロック46のシリンダ孔
は付勢バネを介してピストン47を支持させ、該ピスト
ン47の頭部に当接させるスラストベアリング49を、
前記ポンプ軸26に挿通させて組み付ける。該スラスト
ベアリング49のピストン47当接側と反対側の輪に
は、ポンプ軸26を挿通させる、可動斜板76の傾動方
向に平行な長孔49aが設けられている。次に、該長孔
49aの幅より外径を大きく構成した筒状のカラー35
7を、ポンプ軸26に挿嵌させる。
【0037】尚、前記ポンプ軸26には図4に示すよう
に、ポンプ軸26にセンタセクション75を組み付ける
領域、及び、ポンプ軸26にシリンダブロック46を固
定し組み付ける領域を挟んだ位置にて、後述の止め輪3
53・356を係着させるための溝26a・26bを欠
切し設けている。
【0038】このようにしてシリンダブロック46、ス
ラストベアリング49、カラー357、センタセクショ
ン75等の部品群をポンプ軸26に組み付けた後、図4
に示すように、前記センタセクション75の中心孔を貫
通させ突出させたポンプ軸26の一端にて、抜止め具で
ある止め輪353を前記溝26aに嵌着させる。また、
ポンプ軸の該止め輪353の嵌着側と反対側のポンプ軸
26の中途部にも、抜止め具である止め輪356を前記
溝26bに嵌着させるのである。この二つの止め輪35
3・356は、上記部品群のうちポンプ軸26方向の端
部に位置するセンタセクション75やシリンダブロック
46やカラー357等の、該ポンプ軸26から抜脱する
方向の変位を規制し、前記押圧バネ330やシリンダブ
ロック46のシリンダ孔内部に配置された付勢バネの付
勢力を受けることで、ポンプ軸26から上記部品群が抜
けて分解しないように固定する役割を果たしている。
尚、この組付け例では更に、ポンプ軸26をハウジング
23に支持するためのベアリング351を後の工程で取
り付けるために、該ベアリング351の変位を規制する
止め輪350を、該ポンプ軸26に予め嵌着させてい
る。
【0039】また本実施例では、図3に示すように、ス
テアリングHST22のモータ軸77にベアリング70
→固定斜板85→シリンダブロック80の順に組み付け
た上で、該モータ軸77の端部は上記センタセクション
75を貫通して一定距離だけ突出させ、突出部分に図4
の如く止め輪355を嵌着させて固定して、油圧モータ
72部分も一体的にまとめたサブアッセンブリ375と
している。該モータ軸77の一端には前述のベベルギア
104が一体的に形設されており、該ベベルギア104
と前記止め輪355により、上記ベアリング、固定斜板
85、シリンダブロック80、センタセクション75を
含む組み付けられた部品群の両端を規制して、該モータ
軸77から該部品群が抜けて分解しないようにしてい
る。
【0040】尚、この構成されたサブアッセンブリ37
5の状態で運転検査を行い、油圧ポンプ71及び油圧モ
ータ72として、あるいはステアリングHST22全体
として要求される品質を確保しておく。
【0041】次に、上記サブアッセンブリ375をハウ
ジング23に組み付ける工程を説明する。即ち図5に示
すように、上述した上部ハウジング23tの上面には、
上記ポンプ軸26を挿通させる筒状のボス部340を設
けてあり、また該ハウジング23tの側壁内面には、ト
ラニオン軸76cを一体的に構成した可動斜板76の、
該トラニオン軸76cの一端を支持するためのボス部3
41が形設される。また、該ボス部341形設側と反対
側のハウジング23t側壁には、該可動斜板76を側方
から取り付けるための開口342が形成されている。こ
こで該可動斜板は図5に示すように、前記スラストベア
リング49を嵌め込み可能な凹部343を有する傾動部
76aと、該傾動部76aの両端側から側面視で垂直に
折曲され、傾動軸心に向かって延びる支持部76b・7
6bと、それぞれの支持部の先端から外方に向けて垂直
に一体突設される前記トラニオン軸76c・76cとに
より構成される。二本のトラニオン軸76cは、うち一
本は長く、一本は短く構成してある。前記傾動部76a
には、前述したカラー357の外径及び前記止め輪35
6の外径よりも大きい、中心孔344が形設され、該中
心孔344に後述するサブアッセンブリ375のポンプ
軸26を挿通させることとしている。
【0042】このような構成で、最初に可動斜板76を
図5に示す如く前記側部の開口342から組み込み、短
い側の前記トラニオン軸76cの一端を、前記ボス部3
41に嵌合させて支持させる。次に、該開口342を蓋
体345により閉鎖させる。この蓋体345は、長い側
のトラニオン軸76cを挿通させる孔345aを有して
おり、該孔345aを該トラニオン軸76cが挿通する
ようにしながら蓋体345をハウジング23t側壁に取
り付けて、蓋体345と前記ボス部341とで両側のト
ラニオン軸76c・76cを支持して、該トラニオン軸
76cまわりに可動斜板76が傾動可能となるようにし
ている。長い方のトラニオン軸76cのハウジング23
t外延出部分には、コントロールレバー193の基端が
固定される。
【0043】この状態から図6に示すように、ハウジン
グ23t上面のボス部340にハウジング23内部側か
らポンプ軸26を挿通させるよう、サブアッセンブリ3
75を下側から取り付け、ポンプ軸26上のカラー35
7が可動斜板76の中心孔344を挿通し、スラストベ
アリング49が傾動部76a下面の凹部343に嵌め込
まれるようにする。その上で、前記センタセクション7
5を、図2に示す如く上記上部ハウジング23tに対し
ボルト385により固定するのである。このようにして
サブアッセンブリ375が上部ハウジング23tに組み
付けられる。その上で図6に示すように、前記ポンプ軸
26に上方からベアリング351を挿嵌してハウジング
23t上面のボス部340に嵌め込みつつ前記止め輪3
50に当接させ、更に止め輪352をポンプ軸26に、
止め輪354をボス部340の内面にそれぞれ嵌着させ
て、ポンプ軸26をハウジング23tに対して支持させ
る。
【0044】尚、上記サブアッセンブリ375において
部品群の両端を固定する止め輪353・356間の距離
は、ハウジング23内部に組み付けた場合の該部品群の
両端間の距離より長くして、これにより適宜長さの遊び
を持たせてある。この遊びにより、前記部品群同士を余
裕を持って組み立てることができるようにし、サブアッ
センブリ375の油圧ポンプ71部分の組立てを容易と
している。この遊びはサブアッセンブリ375をハウジ
ング23に組み付ける際に、センタセクション75を上
部ハウジング23tにボルト止めすることで失われ、そ
の失われた遊びの分だけ図2に示すように、止め輪35
3はセンタセクション75のポンプ付設面75aと反対
側の面に対し、止め輪356はカラー357に対し、そ
れぞれ浮いた(離間された)状態となり、間に隙間が生
じることとなる。しかしこの組み付けた状態では図2に
示すように、ポンプ軸26の軸方向変位は、一側はベア
リング351を介して止め輪354により、他側はセン
タセクション75により規制されているため、ポンプ軸
26が軸方向にガタつくことはなく、この状態でステア
リングHST22がスムーズに駆動されることとなる。
換言すれば、上記止め輪353・356は、前記サブア
ッセンブリ375の部品群に対し適度の遊びを持たせな
がら、かつ分解されないよう一体的な状態を保持するた
めの、仮止めとしての役割を果たしている。また、前記
カラー357は、一端を止め輪356に、他端をスラス
トベアリング49の端面に当接させておく、仮止めの際
のスペーサとしての役割を果たしている。
【0045】尚、前述のように、二つの止め輪353・
356はいずれも、ポンプ軸26に対して一体的に回転
する関係にない部品、例えばセンタセクション75やハ
ウジング23t・23b等とは離間されているので、回
転の際に止め輪353・356がセンタセクション75
等と擦れて摩擦抵抗が生じることがなく、止め輪353
・356をポンプ軸26に取り付けた状態でもスムーズ
な回転が得られる。これは、サブアッセンブリ375が
ハウジング23t・23bに組み付けられて止め輪35
3・356が仮止めとしての役目を終えた後も、止め輪
353・356を取り外す必要がないことを意味する。
これは組立て工数の低減に寄与し得ることを意味し、ま
た、後にメンテナンスのためにステアリングHST22
を取り外さなければならないような場合でも、そのまま
サブアッセンブリ375全体として取り外すことがで
き、便宜である。
【0046】上記サブアッセンブリ375を上部ハウジ
ング23tに組み付けた後は、他のドライブトレーンや
差動機構などをも組み付けた上で上下のハウジング半部
23t・23bを接合させることにより、図2に示す如
くステアリングHST22がハウジング23の内部に配
置されて構成されることとなる。
【0047】尚、上記サブアッセンブリ375の組立方
法は一例であって、これに限るものではない。例えば、
油圧ポンプ71部分を組み立てる方法として、最初にポ
ンプ軸26の端部に止め輪353を嵌着し、その上で該
ポンプ軸26にセンタセクション75→シリンダブロッ
ク46→スラストベアリング49→カラー357の順に
組み付け、最後にもう一つの止め輪356をポンプ軸2
6に嵌着させることとしても構わない。更には、サブア
ッセンブリは、図3・図4に示すようにステアリングH
ST22の油圧ポンプ71部分・油圧モータ72部分の
両者を一体としたものとする構成に限らない。例えば、
油圧ポンプ71部分のみをサブアッセンブリとしてハウ
ジング23外部で組み立て、該サブアッセンブリを上部
ハウジング23tに組み付けて、その上で上記モータ軸
77やシリンダブロック80や固定斜板85をハウジン
グ内部においてセンタセクション75に組み付け、上下
のハウジング半部23t・23bを接合させるようにし
ても良い。
【0048】〔第二の組付け例〕更には図7に示すサブ
アッセンブリ376のように、ポンプ軸26に嵌着させ
る外径の大きい止め輪356’を前記スラストベアリン
グ49の端面に当接させて規制するようにして、前記カ
ラー357が不要な構成とすることもできる。該止め輪
356’の外径は、スラストベアリング49の上記長孔
49aの幅より大きく、かつ、前記可動斜板76の中心
孔344の径より小さく構成している。該サブアッセン
ブリの他の部分の構成は、前記第一の組付け例における
それ375と同様である。尚、この場合も二つの止め輪
353・356’の間の距離には十分の遊びを持たせて
おき、サブアッセンブリ376を図8に示す如く組み付
けた後は、前記スラストベアリング49から止め輪35
6’が浮いた状態となって、傾動される可動斜板76と
止め輪356’とが干渉しないようにしており、二つの
止め輪353・356’に仮止めとしての役割を果たさ
せるようにしている。この構成はスペーサとしてのカラ
ー357を不要とすることにより、部品点数の削減を図
ることができる。
【0049】〔第三の組付け例〕また、一側の止め輪3
56の代わりに、筒状のカラー357’を図9に示すよ
うにポンプ軸26に外嵌して、カラー357’の一端が
スラストベアリング49の端面を押止し得るようにし、
カラー357’の他端側においてはボールチェックタイ
プのソケット358をポンプ軸26の適宜の溝に係合さ
せるようにして、センタセクションやシリンダブロック
やピストンやスラストベアリング等がポンプ軸26より
抜脱されないように構成することができる。即ち、止め
輪356の代わりにソケット358を抜止め具としてサ
ブアッセンブリを構成し、このサブアッセンブリ379
の状態で前述と同様の方法(図6と同様の方法)でハウ
ジング23tに組み付けるのである。尚、カラー35
7’やソケット358は、その外径をハウジング23の
前記ボス部340の内径より小さく構成してあり、従っ
て、サブアッセンブリ379をハウジング23tに組み
付けた後は、ソケット358やカラー357’をポンプ
軸26から抜脱して取り外すことができる。即ち本構成
は、ソケット358やカラー357’を取り外して何度
でも再利用することが可能であり、組立コストの低減に
寄与し得る構成である。
【0050】〔第四の組付け例〕更には図10のサブア
ッセンブリ380に示すように、前記ソケットとしてボ
ールチェックタイプのものを用いる代わりに、ゴム等の
フリクション材にて構成したソケット358’を抜止め
具として用いることができる。この場合は、前記構成の
ソケット358のボールに相当する位置に適宜突起を設
けたものに構成し、該突起部分がポンプ軸26に適宜設
けた溝に係入することで、前記シリンダ孔内にある付勢
バネの力を受けるようにすれば良い。本構成はソケット
を簡素な構成とできるので、組立コストを更に低減させ
得る。
【0051】〔第五の組付け例〕また図11のサブアッ
センブリ381に示すように、前記カラー357’の一
端が、スラストベアリング49ではなくピストン47の
頭部に直接接当して、前記シリンダ孔内にある付勢バネ
の力を受けるようにすることもできる。この場合スラス
トベアリング49はサブアッセンブリ381に含まれな
いが、スラストベアリング49は、可動斜板76をハウ
ジングに組み付ける前にその凹部343に予め組み付け
ておけばよい。むしろ、前記第一の組付け例のように、
スラストベアリング49をサブアッセンブリに含めて構
成しておき、図6で示す如く該サブアッセンブリをハウ
ジング23に組み付けると同時にスラストベアリング4
9を可動斜板76に嵌め込んで組み付けるとすると、可
動斜板76の凹部343とスラストベアリング49との
位置合わせが困難であり、手間がかかるということもで
きる。従って、予め可動斜板76にスラストベアリング
49を組み付けておく本構成によれば、組立てがより容
易で有利である。
【0052】〔第六の組付け例〕また、次に示すよう
に、可動斜板76をも含めたサブアッセンブリとして、
ハウジング組付けの際の取り回しをより便宜にすること
もできる。以下、この構成例を説明する。図12はサブ
アッセンブリに可動斜板も含める場合の、ポンプ軸に部
品群を組み付ける工程、及び、油圧モータを組み立てる
工程を示した説明図、図13は部品群の両端位置におい
てポンプ軸に止め輪を嵌着させる様子を示した斜視図で
ある。図14は前記可動斜板のトラニオン軸をハウジン
グの接合面に支持させながら、サブアッセンブリをハウ
ジングに組み付ける様子を示した背面断面図である。
【0053】即ち図12に示すように、前記ポンプ軸2
6に対して、前述のサブアッセンブリ375と同様に前
記シリンダブロック46を嵌合し、シリンダブロック4
6にピストン47を支持させ、スラストベアリング4
9’を組み付ける。該スラストベアリング49’は、長
孔を設けない通例のものとしてある。そして更に、前記
可動斜板76をポンプ軸26に組み付け、前記スラスト
ベアリング49’を該可動斜板76の凹部343に嵌め
込んで取り付ける。この場合の可動斜板76は、ポンプ
軸26を挿通させるための孔を、その傾動方向に平行な
長孔346に構成しており、該長孔346の幅より大き
い外径を有する止め輪356’を図13の如くポンプ軸
26に嵌着することにより、可動斜板76の端面を規制
するようにしている。以上のようにして、可動斜板76
をも含んだサブアッセンブリ377が構成される。
【0054】上記サブアッセンブリ377のハウジング
23への組付けを説明する。即ち、この場合の上部ハウ
ジング23tは図14に示すように、可動斜板76のト
ラニオン軸76cの軸受部を含む接合面にて分割した、
更に上下割りの構造となっている。従って、前記ポンプ
軸26に取り付けられたベアリング351をハウジング
内部から嵌め込むようにしながら、前記トラニオン軸7
6cを挟んでハウジング23t・23tを接合させるこ
とで、該接合面にトラニオン軸76cが回動可能に支持
された状態となる。後は、前述と同様にセンタセクショ
ン75をハウジング23tにボルト止めすればよい。
【0055】〔第七の組付け例〕更には、サブアッセン
ブリに可動斜板をも含める構成としては、以下のように
することもできる。以下、この構成を説明する。図15
は可動斜板のトラニオン軸を短く構成したサブアッセン
ブリを、ハウジングに組み付ける様子を示した背面断面
図、図16は図15の状態からハウジングの外部より支
持部材を取り付けて、可動斜板のトラニオン軸を支持さ
せる様子を示した背面断面図である。
【0056】即ち、本構成におけるサブアッセンブリ3
78においては図15に示すように、その可動斜板76
を、コントロールアーム193を取り付ける側のトラニ
オン軸76c’を短くしたものに構成し、サブアッセン
ブリ378のトラニオン軸方向の幅Lを短くしている。
その他は前記第六の組付け例377とまったく同様に、
サブアッセンブリを組み立てる。このように構成したサ
ブアッセンブリ378を取り付けるハウジング23t
は、下部ハウジング23bとの接合面に、可動斜板76
のトラニオン軸方向の幅Lより大きい幅の開放部を有す
るように構成し、図15に示すように、該開放部からサ
ブアッセンブリ378をハウジング23tに組付け可能
としている。また、この組付け例においては、前記トラ
ニオン軸76c近傍位置において、ハウジング23t側
壁に開口347・348を形成してある。そして図16
に示すように、該開口347・348に取り付けられる
支持部材361・362は、前記トラニオン軸76c・
76cを支持し得る筒状部分をそれぞれ有しており、該
筒状部分を前記開口347・348からハウジング23
t内部に突入させて、トラニオン軸76c・76c’を
挿嵌する。これにより可動斜板76を該トラニオン軸7
6c回りに傾動自在となるよう、ハウジング23tに対
して支持させることができる。最後に、前記短くした側
のトラニオン軸76c’に、コントロールレバー19
3’を組み付ける。該コントロールレバー193’は、
前記支持部材349の筒状部分に挿嵌し得る軸部194
と、該軸部194に基端を固設するレバー部195とに
より構成されている。該軸部194の先端には、前記ト
ラニオン軸76c’と係合可能な凸片197が形設され
ており、更には軸部194及びトラニオン軸76c’に
は、その軸心に沿ってボルト孔196が形設され、図示
せぬボルトを該ボルト孔196に螺設してトラニオン軸
76c’とコントロールレバー193’とを一体的に連
結することにより、コントロールレバー193’の傾動
操作に応じて可動斜板76が傾動されることとなる。
【0057】〔付記〕尚、詳細な構成は説明が重複する
ため省略するが、上記走行駆動HST21についても、
前述のステアリングHST22とまったく同様の方法で
サブアッセンブリをいったんハウジング23外部におい
て構成しており、該サブアッセンブリを上部ハウジング
23tに組み付けることにより、ハウジング23の内部
に取り付けられている。
【0058】以上に本発明の実施例を説明したが、本発
明の技術的範囲は上記の実施例に限定されるものではな
く、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる
本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及
ぶものである。特に、トラニオン式可動斜板を用いた可
変容量型油圧モータについては、前述した油圧ポンプを
油圧モータとしてそのまま転用すれば足りるので、本発
明の技術的範囲を油圧ポンプに係る構成のみに限定すべ
きでない。また、前記抜止め具は止め輪に限るものでも
なく、該抜止め具を係着させるためにポンプ軸26に設
けられる欠切部も、溝に限らず、例えば抜止め具をピン
とした場合はピン孔としても良いし、例えば抜止め具を
ビスとする場合はビス孔とすることができる。
【0059】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0060】即ち、請求項1に示す如く、ハウジングの
内部に組み付けられる可変容量型アキシャルピストン油
圧機械であって、a)回転軸と、b)該回転軸に平行に
往復動自在とされるピストンと、c)該ピストンを支持
するシリンダブロックであって、前記回転軸に固定され
るものと、d)前記ピストンを接当させるスラストベア
リングと、e)該スラストベアリングを取り付ける、ト
ラニオン型の可動斜板と、f)センタセクションであっ
て、前記シリンダブロックを付設させる摺動面を備えた
構成のものと、を少なくとも具備するものにおいて、該
可変容量型アキシャルピストン油圧機械を前記ハウジン
グに組み付けるための方法は、前記ピストン、前記シ
リンダブロック及び前記センタセクションを少なくとも
含む部品群を、該ハウジングの外部において前記回転軸
に組み付けて、サブアッセンブリを構成する第一の工程
と、該サブアッセンブリを前記ハウジングに組み付け
る第二の工程と、を含み、更に、前記サブアッセンブリ
は、前記部品群の端部位置において前記回転軸に抜止め
具を取り付けることによって、該部品群が該回転軸より
抜脱されないように構成されているので、狭いハウジン
グ内で個々の部品を組み立てる構成でなく、ハウジング
外部で組み立てたサブアッセンブリの状態でハウジング
内に組み付けて可変容量型アキシャルピストン油圧機械
を構成するので、組立ての際に個々の部品がハウジング
内へ転落することを防止できる。このため、部品を落下
させて損傷させたり、落下した部品の拾い出しに手間を
要したりすることがない。また、サブアッセンブリは抜
止め具により部品群の端部を固定する簡易な方法で構成
されるので、容易に組み立てることができ、従って製造
の工数も削減される。また、サブアッセンブリを単位と
してハウジングに取付け及び取外しができる構成である
ことから、例えばメンテナンス等の際にアキシャルピス
トン油圧機械をハウジングから取り外す場合でも、該油
圧機械を個々の部品に分解する必要はなく、サブアッセ
ンブリの状態で取り外すことができるのである。これは
メンテナンス性の大幅な向上を意味する。更には、サブ
アッセンブリの状態で油圧機械の機能を奏するように構
成できるため、ハウジングに組み付けないサブアッセン
ブリの状態でその品質を確かめるべく運転検査を行うこ
とが可能であり、構成部品個々にではなく、組み立てた
サブアッセンブリ一体の状態でまとめて品質保証を行う
ことが可能である。従って、検査工数や品質保証の手間
を顕著に低減できることにもなる。
【0061】請求項2に示す如く、可変容量型アキシャ
ルピストン油圧機械であって、a)回転軸と、b)回転
軸に平行に往復動自在とされるピストンと、c)該ピス
トンを支持するシリンダブロックであって、前記回転軸
に固定されるものと、d)前記ピストンを接当させるス
ラストベアリングと、e)該スラストベアリングを取り
付ける、トラニオン型の可動斜板と、f)センタセクシ
ョンであって、前記シリンダブロックを付設させる摺動
面を備えた構成のものと、を少なくとも具備するものに
おいて、前記回転軸に前記シリンダブロックを固定して
ある領域、及び、前記回転軸に前記センタセクションを
組み付けてある領域を挟んだ位置で、欠切部を前記回転
軸に設けてあり、該欠切部は、少なくとも前記センタセ
クション及び前記シリンダブロックの該回転軸からの抜
脱を規制できる抜止め具を係着し得るように構成されて
いるので、ハウジング外部でアキシャルピストン油圧機
械をある程度組み立てておき、回転軸の欠切部に抜止め
具を取り付けることでその組み立てた状態を維持できる
ので、その状態でハウジング内に組み付けることで個々
の部品がハウジング内へ転落することを防止できる。こ
のため、部品を落下させて損傷させたり、落下した部品
の拾い出しに手間を要したりすることがない。また、あ
る程度組み立てた状態でハウジングに取付け及び取外し
ができる構成であることから、メンテナンス性が大幅に
向上される。更には、ある程度組み立てたユニットの状
態でアキシャルピストン機械の機能を奏するように構成
することもでき、この場合はハウジングに組み付けない
状態でその品質を確かめるべく運転検査を行うことが可
能であり、この結果、構成部品個々にではなく、組み立
てたサブアッセンブリ一体の状態でまとめて品質保証を
行うことが可能である。従って、検査工数や品質保証の
手間を顕著に低減できることにもなる。
【0062】請求項3に示す如く、請求項1又は請求項
2記載の可変容量型アキシャルピストン油圧機械におい
て、前記可動斜板のトラニオン軸は、前記ハウジングの
接合面に支持されるので、トラニオン軸を一体的に形設
した可動斜板をも取りまとめたサブアッセンブリを構成
した場合でも、そのハウジングへの取付けが容易なので
ある。即ち、一般にトラニオン軸は前記回転軸に対し直
交配置されるので、トラニオン軸をハウジングに対し取
り付ける方向は、サブアッセンブリをハウジングに取り
付ける方向に対し垂直となる。従って、トラニオン軸を
一体的に形設した可動斜板をサブアッセンブリに含めた
場合は、そのハウジングへの取付けが困難となる。この
点、本発明においてはトラニオン軸をハウジングの接合
面にて支持させることから、サブアッセンブリを前記回
転軸と平行な方向にハウジングに取り付け、その後ハウ
ジングを接合させてトラニオン軸を支持させれば足り
る。この結果、更なる可変容量型アキシャルピストン油
圧機械の組立て工数の削減を図ることができ、メンテナ
ンス性の更なる向上を図ることができる。
【0063】請求項4に示す如く、請求項1又は請求項
2記載の可変容量型アキシャルピストン油圧機械におい
て、前記可動斜板のトラニオン軸は、前記ハウジングの
外部から組み付けられる支持部材に支持されるので、ト
ラニオン軸を一体的に形設した可動斜板をも取りまとめ
たサブアッセンブリを構成した場合でも、そのハウジン
グへの取付けが容易なのである。即ち、一般にトラニオ
ン軸は前記回転軸に対し直交配置されるので、トラニオ
ン軸をハウジングに対し取り付ける方向は、サブアッセ
ンブリをハウジングに取り付ける方向と垂直となる。従
って、トラニオン軸を一体的に形設した可動斜板をサブ
アッセンブリに含めた場合は、そのハウジングへの取付
けが困難となる。この点、本発明においてはトラニオン
軸をハウジングの外部から組み付けられる支持部材にて
支持させることから、サブアッセンブリを前記回転軸と
平行な方向にハウジングに取り付け、その後に該支持部
材によりトラニオン軸を支持させれば良いのである。こ
の結果、可変容量型アキシャルピストン油圧機械の組立
工数が更に削減され、メンテナンス性が更に向上する。
【0064】請求項5に示す如く、請求項1又は請求項
2記載の可変容量型アキシャルピストン油圧機械を油圧
ポンプ又は油圧モータとして含ませて、静油圧式無段変
速装置を構成したので、狭いハウジング内で個々の部品
を組み立てる構成でなく、ハウジング外部である程度組
み立てた状態でハウジング内に組み付けて静油圧式無段
変速装置を構成するので、組立ての際に個々の部品がハ
ウジング内へ転落することを防止できる。このため、部
品を落下させて損傷させたり、落下した部品の拾い出し
に手間を要したりすることが少なくなる。また、ある程
度組み立てられている状態を単位としてハウジングに取
付け及び取外しができる構成であることから、例えばメ
ンテナンス等の際に静油圧式無段変速装置をハウジング
から取り外す場合でも、該油圧機械の個々の部品にまで
分解する必要はなく、ある程度まとまった状態で取り外
すことができるのである。これはメンテナンス性の大幅
な向上を意味する。また、ハウジング外で静油圧式無段
変速装置の機能を奏し得る状態まで組み立てた場合は、
そのままその品質を確かめるべく運転検査を行うことが
可能であり、構成部品個々にではなく、組み立てた静油
圧式無段変速装置一体の状態でまとめて品質保証を行う
ことが可能である。従って、検査工数や品質保証の手間
を顕著に低減できることにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアキシャルピストン油圧機械及び静油
圧式無段変速装置が適用される例としての操向駆動装置
のスケルトン図。
【図2】本発明の静油圧式無段変速装置としてのステア
リングHSTが操向駆動装置に配設される様子を示した
側面断面図。
【図3】ステアリングHSTのサブアッセンブリを構成
するために、ポンプ軸に部品群を組み付ける工程、及
び、油圧モータを組み立てる工程を示した説明図。
【図4】部品群の両端位置においてポンプ軸に止め輪を
嵌着させる等して、サブアッセンブリを完成させる様子
を示した斜視図。
【図5】トラニオン型の可動斜板をハウジングへ組み付
け、蓋体を取り付ける様子を示した背面断面図。
【図6】サブアッセンブリをハウジング内部に固定する
様子を示した背面断面図。
【図7】カラーを用いずサブアッセンブリを組み立てる
変形例を示した斜視図。
【図8】変形例のサブアッセンブリをハウジングに取り
付ける様子を示した背面断面図。
【図9】部品群の一端側のスラストベアリングをボール
チェック型のソケットで保持固定してサブアッセンブリ
を構成した変形例を示した背面断面図。
【図10】部品群の一端側のスラストベアリングをゴム
素材の保持具で保持固定してサブアッセンブリを構成し
た変形例を示した背面断面図。
【図11】部品群の一端側にあるピストンをゴム素材の
保持具で保持固定してサブアッセンブリを構成した変形
例を示した背面断面図。
【図12】サブアッセンブリに可動斜板も含める場合
の、ポンプ軸に部品群を組み付ける工程、及び、油圧モ
ータを組み立てる工程を示した説明図。
【図13】部品群の両端位置においてポンプ軸に止め輪
を嵌着させる様子を示した斜視図。
【図14】前記可動斜板のトラニオン軸をハウジングの
接合面に支持させながら、サブアッセンブリをハウジン
グに組み付ける様子を示した背面断面図。
【図15】可動斜板のトラニオン軸を短く構成したサブ
アッセンブリを、ハウジングに組み付ける様子を示した
背面断面図。
【図16】図15の状態からハウジングの外部より支持
部材を取り付けて、可動斜板のトラニオン軸を支持させ
る様子を示した背面断面図。
【符号の説明】
22 ステアリングHST(静油圧式無段変速装置) 23 ハウジング 26 ポンプ軸(回転軸) 26a・26b 溝(欠切部) 46 シリンダブロック 47 ピストン 49 スラストベアリング 71 油圧ポンプ 72 油圧モータ 75 センタセクション 76 トラニオン式の可動斜板 76c トラニオン軸 71 油圧ポンプ(可変容量型アキシャルピストン油圧
機械) 353・356 止め輪(抜止め具) 375 サブアッセンブリ 361・362 支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥取 寛 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目18番1号 株式 会社神崎高級工機製作所内 (72)発明者 長田 健太郎 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目18番1号 株式 会社神崎高級工機製作所内 (72)発明者 大橋 良太 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目18番1号 株式 会社神崎高級工機製作所内 (72)発明者 高田 憲一 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目18番1号 株式 会社神崎高級工機製作所内 (72)発明者 伊藤 元彦 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目18番1号 株式 会社神崎高級工機製作所内 (72)発明者 湯浅 哲昌 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目18番1号 株式 会社神崎高級工機製作所内 (72)発明者 坂東 武久 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目18番1号 株式 会社神崎高級工機製作所内 Fターム(参考) 3H070 AA01 BB04 BB06 CC32 CC33 CC35 DD05 DD17 DD32 DD93 DD96 3H084 AA06 AA16 AA43 AA45 AA51 BB24 BB25 BB27 BB30 CC64 CC70

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの内部に組み付けられる可変
    容量型アキシャルピストン油圧機械であって、 a)回転軸と、 b)該回転軸に平行に往復動自在とされるピストンと、 c)該ピストンを支持するシリンダブロックであって、
    前記回転軸に固定されるものと、 d)前記ピストンを接当させるスラストベアリングと、 e)該スラストベアリングを取り付ける、トラニオン型
    の可動斜板と、 f)センタセクションであって、前記シリンダブロック
    を付設させる摺動面を備えた構成のものと、を少なくと
    も具備するものにおいて、該可変容量型アキシャルピス
    トン油圧機械を前記ハウジングに組み付けるための方法
    は、 前記ピストン、前記シリンダブロック及び前記センタ
    セクションを少なくとも含む部品群を、該ハウジングの
    外部において前記回転軸に組み付けて、サブアッセンブ
    リを構成する第一の工程と、 該サブアッセンブリを前記ハウジングに組み付ける第
    二の工程と、を含み、更に、 前記サブアッセンブリは、前記部品群の端部位置におい
    て前記回転軸に抜止め具を取り付けることによって、該
    部品群が該回転軸より抜脱されないように構成されてい
    ることを特徴とする、 可変容量型アキシャルピストン油圧機械。
  2. 【請求項2】 可変容量型アキシャルピストン油圧機械
    であって、 a)回転軸と、 b)回転軸に平行に往復動自在とされるピストンと、 c)該ピストンを支持するシリンダブロックであって、
    前記回転軸に固定されるものと、 d)前記ピストンを接当させるスラストベアリングと、 e)該スラストベアリングを取り付ける、トラニオン型
    の可動斜板と、 f)センタセクションであって、前記シリンダブロック
    を付設させる摺動面を備えた構成のものと、を少なくと
    も具備するものにおいて、 前記回転軸に前記シリンダブロックを固定してある領
    域、及び、前記回転軸に前記センタセクションを組み付
    けてある領域を挟んだ位置で、欠切部を前記回転軸に設
    けてあり、 該欠切部は、少なくとも前記センタセクション及び前記
    シリンダブロックの該回転軸からの抜脱を規制できる抜
    止め具を係着し得るように構成されている、 可変容量型アキシャルピストン油圧機械。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の可変容量型
    アキシャルピストン油圧機械において、 前記可動斜板のトラニオン軸は、前記ハウジングの接合
    面に支持されることを特徴とする、 可変容量型アキシャルピストン油圧機械。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の可変容量型
    アキシャルピストン油圧機械において、 前記可動斜板のトラニオン軸は、前記ハウジングの外部
    から組み付けられる支持部材に支持されることを特徴と
    する、 可変容量型アキシャルピストン油圧機械。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載の可変容量
    型アキシャルピストン油圧機械を含んで構成した、静油
    圧式無段変速装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104295436A (zh) * 2014-09-19 2015-01-21 湖南大学 一种柱塞式液压能量回收装置
JP2016038018A (ja) * 2014-08-07 2016-03-22 株式会社 神崎高級工機製作所 油圧式変速装置制御用アクチュエータユニット
US10641389B2 (en) 2014-08-07 2020-05-05 Kanzaki Kokyukoki Mfg. Co., Ltd. Actuator unit for controlling hydraulic pump
US10794480B2 (en) 2014-08-07 2020-10-06 Kanzaki Kokyukoki Mfg. Co., Ltd. Control mechanism for stepless transmission
US10890252B2 (en) 2014-08-07 2021-01-12 Kanzaki Kokyukoki Mfg. Co., Ltd. Control mechanism for stepless transmission

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