JPH0757452B2 - パーツ圧入装置 - Google Patents

パーツ圧入装置

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JPH0757452B2
JPH0757452B2 JP1096759A JP9675989A JPH0757452B2 JP H0757452 B2 JPH0757452 B2 JP H0757452B2 JP 1096759 A JP1096759 A JP 1096759A JP 9675989 A JP9675989 A JP 9675989A JP H0757452 B2 JPH0757452 B2 JP H0757452B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はパーツ圧入装置に関し、一層詳細には、軸受等
のパーツを保持する圧入ユニットとケーシング等の被圧
入部材を配置する可動台とを備え、前記圧入ユニットを
可動台側に変位させて、先ず、前記被圧入部材を基準面
に押圧して位置決め保持した後に前記パーツを圧入する
よう構成したパーツ圧入装置に関する。
[発明の背景] 例えば、軸受やブシュ等のパーツを被圧入部材であるケ
ーシングに組み付ける作業が一般的に行われている。こ
の種の組付作業では、単一のケーシングに対して複数個
のパーツを圧入する場合が多く、しかも前記ケーシング
を大量生産しようという要請が強い。従って、パーツの
圧入作業を作業者の手作業に依存していたのでは到底対
応することが出来ず、このため、パーツ圧入作業の自動
化が望まれている。
そこで、従来から、種種の自動圧入装置が提案されてお
り、例えば、特公昭第49−22744号にその技術的思想が
開示されている。この従来技術に係る自動圧入装置は、
固定基準面を備えたフレームと、被圧入部材であるケー
シングを支持し前記フレームに対し進退自在なパレット
と、前記ケーシングの両側に一対のブシュを圧入すべく
互いに進退自在な一組の圧入ロッドとから基本的に構成
されている。
このような構成において、パレットにケーシングを載置
した後、一方の圧入ロッドを前記ケーシング側に移動さ
せてこの圧入ロッドの端部に保持されているブシュを前
記ケーシングの孔部に圧入する。さらに、圧入ロッドを
移動させると、この圧入ロッドの肩部がケーシングを押
圧し、これによってパレット全体がフレーム側に押され
て前記パレットの端面が固定基準面に係合して保持され
る。このような状態で、他方の圧入ロッドをケーシング
側に変位させ、これに保持されているブシュを前記ケー
シングの所望の孔部に圧入している。
然しながら、前記の従来技術では、圧入ロッドの変位作
用下にブシュをケーシングに対し圧入した後、パレット
を固定基準面に押し付けて保持させており、前記固定基
準面を介しケーシングの位置決め機能を営むことが出来
ない。このため、例えば、ケーシングのブシュ圧入用孔
部と圧入ロッドの夫々の軸線がずれた状態で前記圧入ロ
ッドが変位すると、当該圧入ロッドの押圧作用下に前記
ケーシングに対しブシュが傾斜したまま圧入されてしま
うという不都合が指摘されている。
[発明の目的] 本発明は前記の不都合を克服するためになされたもので
あって、固定基準面を設けた治具台と、被圧入部材を支
持し前記治具台に対して進退変位すると共に前記固定基
準面と被圧入部材との間に所定の間隙を画成する可動台
とを設け、一方、圧入部品であるパーツを保持する圧入
ユニットに前記可動台を治具台側に押圧する押圧手段を
設けておき、前記圧入ユニットを被圧入部材側に変位さ
せる際、先ず、押圧手段が可動台あるいは前記被圧入部
材を治具台側へと押圧して固定基準面により当該被圧入
部材を位置決め保持した状態でパーツを圧入するよう構
成し、これによって被圧入部材を固定基準面を介し正確
に位置決めしてパーツを所望の部位に圧入することが出
来、前記パーツの圧入不良を可及的に阻止して効率的な
且つ高精度なパーツ圧入作業を遂行可能にしたパーツ圧
入装置を提供することを目的とする。
[目的を達成するための手段] 前記の目的を達成するために、本発明は、被圧入部材に
パーツを圧入するための装置であって、 固定基準面を設けた治具台と、前記固定基準面に対し進
退自在な可動台と、前記可動台に被圧入部材を保持する
ためのクランプ手段と、該可動台に被圧入部材を載置す
る際に前記可動台を該固定基準面に直交し且つ離間する
方向にばね部材により押圧して前記被圧入部材の端面と
固定基準面との間に所定の間隙を画成するための押出手
段と、を設けた位置決め機構と、 圧入ロッドにパーツを保持し可動台に対して進退自在な
圧入ユニットと、前記圧入ロッドによりパーツを被圧入
部材に圧入するに先立って前記被圧入部材の端面を固定
基準面に押圧して位置決め保持するための弾性体に係合
する押圧ロッドを有する押圧手段と、を設けた圧入機構
と、 前記圧入ロッドを介しパーツを被圧入部材に圧入する際
に前記圧入ユニットが該被圧入部材から離間する方向に
移動することを阻止する支持機構と、 を備えることを特徴とする。
[実施態様] 次に、本発明に係るパーツ圧入装置について好適な実施
態様を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明
する。
第1図および第2図において、参照符号10は本実施態様
に係るパーツ圧入装置を示す。前記パーツ圧入装置10を
構成する基台12の一側部側には支柱14が立設され、この
支柱14に被圧入部材であるワークWを当該圧入装置10と
図示しないステーションとに移送自在に搬送機構100が
設けられる。一方、基台12上には前記搬送機構100の下
方にあってワークWの位置決め並びに保持を行うための
位置決め機構200が装着されており、この位置決め機構2
00から所定間隔離間して前記基台12上に圧入機構300が
載設される。この場合、前記圧入機構300は、例えば、
軸受部材等のパーツPを保持し、このパーツPをワーク
Wの夫々の圧入用孔部16a、16bに圧入するものであり、
位置決め機構200と圧入機構300との間には前記パーツP
の圧入時に後述する圧入ユニットを保持するための支持
機構400が載設される。
そこで、先ず、搬送機構100について以下に説明する。
第1図乃至第3図において、前記搬送機構100を構成す
る角体102はパーツPの圧入方向(矢印A方向)に直交
する方向(矢印B方向)に延在して支柱14に固着されて
おり、この角体102の上下両面には一対のガイドレール1
04a、104bが固着される。この場合、一方のガイドレー
ル104a側に矢印B方向に延在してラック106が係着さ
れ、このラック106並びにガイドレール104a、104bに可
動本体108が係合する。前記可動本体108にはラック106
に噛合するピニオン110を回転駆動するための回転駆動
源112を設けると共に、前記可動本体108から鉛直下方向
に昇降ロッド114が延在する。ここで、可動本体108には
水平方向に指向して回転駆動源116が配設され、この回
転駆動源116に連結されたピニオン118が昇降ロッド114
の側部に形成されたラック120に噛合している(第2図
参照)。
一方、昇降ロッド114の下部には把持手段122が設けられ
る。前記把持手段122はシリンダ124を含み、このシリン
ダ124から水平方向に延在するロッド126にピン128を介
して揺動部材130が係合する。前記揺動部材130は回転軸
132に係着されており、この回転軸132の両端部に夫々開
閉アーム134a、134bが固着される。前記開閉アーム134a
にはリンク片136a、136aの一端が係合し、このリンク片
136a、136aの他端はアーム部材138a、138aの一端に係合
する。この場合、アーム部材138a、138aの略中央はフレ
ーム140aに揺動自在に支持されると共に、夫々の他端に
受部材142a、142aを設ける。なお、開閉アーム134bは前
述した開閉アーム134aと同様に構成されるものであり、
同一の構成要素には同一の参照数字にbを付してその詳
細な説明は省略する。
フレーム140a、140bにワークWの上面側を押圧するため
の保持部材144a、144bを配設する。この場合、前記保持
部材144a、144bは実質的に夫々のフレーム140a、140bか
ら下方向に延在するガイドロッド146a、146bに沿って摺
動自在に構成され、この保持部材144a、144bとフレーム
140a、140bとの間に弾性部材148a、148bを介装する。ま
た、保持部材144a、144bの下面側、すなわち、ワークW
に直接係合する面を平滑に形成しておく。
この、シリンダ124から延在するロッド126を長尺に構成
し、当該装置10以外のステーションにおいて図示しない
ワークWを把持するための把持手段にこのロッド126を
一体的に係合してもよい。これによって、単一のシリン
ダ124を介し複数のワークWを一体的に把持することが
出来る。
次いで、位置決め機構200は基台12上に載設される治具
台202を有し、この治具台202の一端側には鉛直上方向に
延在して膨出部204を設け、この膨出部204には鉛直方向
に指向し且つ平滑な固定基準面206を設ける。前記膨出
部204の下部側には押打手段208を装着する。
すなわち、第4図に示すように、前記押出手段208を構
成する押出ロッド210が前記膨出部204に水平方向に形成
された段付孔部212に嵌合し、前記段付孔部212の大径部
側に配設されるばね部材214を介して前記押出ロッド210
の端部が固定基準面206側に所定量だけ突出している。
さらに、治具台202には前記押出ロッド210に対向してス
トッパボルトが位置調整自在に螺着される。このストッ
パボルト216と押出ロッド210との間にあって治具台202
には一対のガイドレール218a、218bが矢印A方向に延在
し固着され、このガイドレール218a、218b上に可動台で
ある支持テーブル220が進退自在に載設される。
前記支持テーブル220の一端には受板222を固着すると共
に、この支持テーブル220の上面には夫々所定の位置に
複数の基準座224と位置決めピン226並びにワークWをこ
の支持テーブル220に固定するための複数のクランプ手
段228を装着する。第5図に示すように、前記クランプ
手段228はシリンダ230を有し、このシリンダ230から鉛
直上方向に延在するピストンロッド232にクランプアー
ム234の一端が係合する。クランプアーム234の略中央部
には揺動自在なリンク片236が係合すると共に、前記ク
ランプアーム234の先端に押圧238を係着する。ここで、
前記クランプ手段228は実質的にワークWの下端部側の
4個所を押圧支持するように配設されている。
さらに、圧入機構300について説明すると、この圧入機
構300を構成するベース301が基台12上の一端側から位置
決め機構200を構成する治具台202の近傍まで延在して設
けられ、このベース301の短手方向両側部に夫々ガイド
レール302a、302bが固着される。前記ベース301の端部
にシフト用シリンダ304が配設され、このシフト用シリ
ンダ304から矢印A方向に延在するピストンロッド306に
圧入ユニット308が係着される。
前記圧入ユニット308は実質液に前記ピストンロッド306
に係着されてガイドレール302a、302bに沿って進退自在
なユニット本体310を有し、このユニット本体310には一
組の圧入シリンダ312a、312bが設けられる。第6図に示
すように、前記圧入シリンダ312aからユニット本体310
内にピストンロッド314aが延在すると共に、このユニッ
ト本体310にはホルダ316aが取着され、このホルダ316a
に中間押圧体318aと圧入ロッド320aとが前記ピストンロ
ッド314aと同軸上に配設される。すなわち、前記中間押
圧体318aにホルダ316a内に摺動自在に配設され、このホ
ルダ316a内に介装されるばね部材322aを介してピストン
ロッド314a側に押圧付勢されている。中間押圧体318aの
中央部には段付孔部324aが穿設され、この段付孔部324a
に圧入ロッド320aの小径部326aが嵌合すると共に、この
小径部326aの端部にばね部材328aが係合する。
圧入ロッド320aはホルダ316aを貫通して位置決め機構20
0側へと延在しており、その中央部にはエア供給用通路3
30aが形成される。通路330aの一端側はホルダ316a内で
半径外方向に屈曲して管路331aに接続され、一方、前記
通路330aの他端側は圧入ロッド320aの先端から外部に開
放している。そこで、前記圧入ロッド320aの先端部に略
円柱状を呈する支持部材332aをボルト334aを介して固着
する。この支持部材332aには夫々等角度間隔離間して外
方に傾斜した後、鋭角に屈曲して半径外方向に対し圧入
ロッド320a側に傾斜して外方に開放する4本の導出用通
路336aが形成され、前記通路336aはボルト334aに形成さ
れた通路338aを介して通路330aに連通する。前記支持部
材332aの外周部はパーツPの内周面に嵌合する直径に選
択されると共に、このパーツPの端部が当接するフラン
ジ部340aを設ける。そして、支持部材332aにパーツPの
切欠部342に嵌合してこのパーツPの位置決めを行う位
置決めキー344aが取着される。
一方、圧入シリンダ312b側においては、前述した圧入シ
リンダ312a側と同様に構成されるものであり、同一の構
成要素には同一の参照数字にbを付してその詳細な説明
は省略する。
ユニット本体310の前面には夫々のホルダ316a、316bの
間で且つ下方にあって押圧手段350が設けられる。前記
押圧手段350は略円筒状のホルダ352を有し、このホルダ
352をユニット本体310に固着すると共に、その中央部に
画成されている段付孔部354にクランプロッド356の端部
を挿通する。このクランプロッド356の端部にばね部材3
58を係合させることによって、前記クランプロッド356
を当該ユニット本体310から離間する方向に所定の長さ
だけ突出させる。
さらにまた、ユニット本体310の両側部には夫々外方に
突出して突起部360a、360bを設ける。前記突起部360a、
360bは夫々後方(位置決め機構200から離間する方向)
に指向して外方に傾斜する傾斜面362a、362bと、外方に
延在する係止面364a、364bとを有し、これらの傾斜面36
2a、362b並びに係止面364a、364bが支持機構400に係合
する。
前記支持機構400は実質的に前述した圧入機構300の両側
にあって基台12上に立設される一組の支柱402a、402bを
含む。そこで、以下に支柱402a側について詳細に声明
し、支柱402b側の構成要素には同一の参照数字にbを付
してその詳細な説明は省略する。
すなわち、第7図に示すように、前記支柱420aの上部に
は水平方向に指向し且つ角柱状を呈する開口部404aが矢
印B方向に貫通形成されており、この開口部404aの一端
を閉塞するようにしてシリンダ406aが取着される。前記
シリンダ406aから開口部404a内にピストンロッド408aが
臨入し、このピストンロッド408aの先端部に 取着され
たばね受部材410aに係止ブロック体412aが係合する。こ
の場合、前記係止ブロック体412aは開口部404aに嵌合す
べく筐体状に呈しており、開口部404aの他端から外部に
露呈する係止ブロック体412aの端部にユニット本体310
の突起360aの傾斜面362aに対応して傾斜する傾斜面414a
を形成する。前記係止ブロック体412a内には開口部416a
が画成され、この開口部416aにばね受部材410aが臨入す
ると共に、このばね受部材410aにばね部材418aの端部が
当接する。このため、ばね部材418aの弾発力を介して係
止ブロック体412aがピストンロッド408aから離間する方
向に常時付勢されている。
本実施態様に係るパーツ圧入装置は基本的には以上のよ
うに構成されるものであり、次にその作用並びに効果に
ついて説明する。
先ず、図示しない他のステーションに配置されているワ
ークWを搬送機構100により当該装置10を構成する位置
決め機構200に搬入する。ここで、ワークWを把持手段1
22により把持する際には、シリンダ124の駆動作用下に
ロッド126をシリンダ124側に変位させ、これにピン128
を介して係合する揺動部材130を矢印方向に揺動変位さ
せる。このため、揺動部材130に係着されている回転軸1
32を介し開閉アーム134a、134bが所定の角度だけ回転
し、夫々のリンク片136a、136aおよび136b、136bに係合
しているアーム部材138a、138aおよび138b、138bの下部
側がワークW側に揺動する。これによって、受部材142
a、142aおよび142b、142bがワークWを保持するに至
る。
次に、回転駆動源116の駆動作用下にピニオン118を回転
させ、これに噛合するラック120を介して昇降ロッド114
を上昇させて把持手段122によりワークWを吊持する。
さらに、回転駆動源112の駆動作用下にピニオン110およ
びラック106を介して可動本体108をガイドレール104a、
104bの案内作用下に矢印B方向に変位させ、前記ワーク
Wを位置決め機構200の上方に配置させる。そこで、回
転駆動源112の駆動を停止すると共に、回転駆動源116を
前記とは逆方向に回転させ、ピニオン118、ラック120を
介して昇降ロッド114を下降させ把持手段122に吊持され
ているワークWを基準座224および位置決めピン226を介
して支持テーブル220上に位置決め載置する。
前記支持テーブル220において、クランプ手段228を構成
するシリンダ230を駆動しピストンロッド232を鉛直上方
向に変位させ、これに係合するクランプアーム234およ
びリンク片236を介して押圧部材238をワークW側に揺動
変位させる。これにより前記ワークWの下端部側が夫々
の押圧部材238で押圧保持される。一方、把持手段122に
おいては、シリンダ124を介しロッド126を前記とは逆方
向に変位させ、回転軸132の回転作用下に開閉アーム134
a、134bを前記とは逆方向に回転させる。このため、前
記開閉アーム134a、134bに係合するリンク片136a、136a
および136b、136bを介しアーム部材138a、138aおよび13
8b、138bがワークWから離間する方向に揺動し、受部材
142a、142aおよび142b、142bが前記ワークWから離脱す
る。ここで、ワークWの上面は夫々の保持部材144a、14
4bが弾発的に係合している。
その際、支持テーブル220には押出手段208を構成する押
出ロッド210がばね部材214の弾発力を介して係合してい
る。従って、支持テーブル220の端部がストッパボルト2
16に当接し、これに載置されているワークWの端面Waが
膨出部204の固定基準面206から所定の間隙を画成して離
間する。
次いで、圧入機構300を構成するシフト用シリンダ304を
駆動し、圧入ユニット308をガイドレール302a、302bの
案内作用下に位置決め機構200側へと移動させる。この
ため、先ず、押圧手段350を構成するクランプロッド356
が支持テーブル220に係着されている受板222に係合し、
前記支持テーブル220をばね部材214の弾発力に抗して膨
出部204側に押圧する。これによって、支持テーブル220
がガイドレール218a、218bの案内作用下に膨出部204側
に移動し、ワークWの端面Waが固定基準面206に係合す
る。ユニット本体310がシフト用シリンダ304の作用下に
さらに位置決め機構200側に移動すると、クランプロッ
ド326はばね部材358の弾発作用下にワークWを固定基準
面206に対し押圧するに至る(第8図a参照)。
一方、ユニット本体310が位置決め機構200側に移動する
と、このユニット本体310の両側部に設けられている突
起部360a、360bが支持機構400を構成する係止ブロック
体412a、412bに係合する。ここで、突起部360a、360bお
よび係止ブロック体412a、412bには夫々傾斜面362a、36
2bおよび412a、412bを形成しており、前記ユニット本体
310が位置決め機構200側へと移動するに伴って各係止ブ
ロック本体412a、412bが支柱402a、402bの内方へと押圧
される。従って、係止ブロック本体412a、412bはばね部
材418a、418bの弾発力に抗して開口部404a、404b内に臨
入し、突起部360a、360bから離脱する際に前記係止ブロ
ック本体412a、412bがばね部材418a、418bの弾発力を介
しユニット本体310側へと突出して各突起360a、360bの
係止面364a、364bに係合する。この位置において、シフ
ト用シリンダ304の駆動が停止される。
次に、圧入シリンダ312aを駆動しピストンロッド314aを
圧入ロッド320a側に変位させると、このピストンロッド
314aの端部が、先ず。中間押圧体318aに係合し、この中
間押圧体318aをばね部材322aの弾発力に抗して圧入ロッ
ド320a側に変位させる。このため、中間押圧体318aの段
付孔部324a内に小径部326aを臨ませている圧入ロッド32
0aはばね部材328aの弾発力を介してワークW側へと変位
し、その先端部に設けられた支持部材332aに予め保持さ
れているパーツPを前記ワークWの孔部16a内に臨ませ
る。その際、圧入ロッド320aに形成されている通路330a
の一端に接続されている管路331aを介し図示しないエア
供給源から前記通路330aに圧力空気が導入されており、
この圧力空気は通路330aから夫々四つの導出用通路336a
に分岐供給された後、支持部材332aの外周部から外方へ
と導出される。
これによって、パーツPがフランジ部340a側に押圧さ
れ、前記パーツPを支持部材332aに対し保持することが
出来る。
圧入シリンダ312aの作用下にピストンロッド314aをさら
にワークW側に変位させ、中間押圧体318aを介し圧入ロ
ッド320aを所定の押圧力で前記ワークW側へと変位させ
ることによりパーツPをワークWの孔部16a内に圧入す
る(第8図b参照)。
孔部16aに対するパーツPの圧入作業を終了した後、圧
入シリンダ312aを駆動してピストンロッド314aを前記と
は逆方向に変位させると、中間押圧体318aがばね部材32
8a、328bの弾発力を介して前記ピストンロッド314a側に
変位し、さらに圧入ロッド320aがこの中間押圧体318aに
係合した状態で前記ピストンロッド314a側に変位する。
従って、圧入ロッド320aの先端部に設けられている支持
部材332aはワークWから離脱することになる。
このように、ワークWの孔部16aにパーツPを圧入した
後、圧入シリンダ312bを駆動して圧入ロッド320bをワー
クW側へと移動させ、これに装着されている支持部材33
2bに保持されたパーツPを前記と同様にワークWの他の
孔部16bに圧入する作業を行う。
ワークWの孔部16a、16bにパーツPを圧入した後、支持
機構400を駆動して圧入ユニット308の保持作用を解除す
る。すなわち、支柱402a、402bに設けられているシリン
ダ406a、406bを駆動してピストンロッド408a、408bをユ
ニット本体310から離間する方向に変位させる。このた
め、ピストンロッド408a、408bのばね受部材410a、410b
に係合する係止ブロック体412a、412bが開口部404a、40
4b内に臨入して突起部360a、360bの係止面364a、364bか
ら離間するに至る。そこで、シフト用シリンダ304を駆
動してユニット本体310をカイドレール302a、302bの案
内作用下に位置決め機構200から離間する方向に変位さ
せ、所定の待機位置に配置しておく。
搬送機構100を駆動し把持手段122によりパーツPの圧入
作業を終了したワークWを把持すると共に、クランプ手
段228を構成するシリンダ230を駆動してピストンロッド
232を鉛直下方向に変位させ、リンク片236を介してクラ
ンプアーム234をワークWから離間させる。次いで、回
転駆動源116の作用下に昇降ロッド114を介して把持手段
122を上昇させた後、回転駆動源112を駆動してワークW
を次なるステーションへと搬送する一方、位置決め機構
200を構成する支持テーブル220上に新たなワークWを載
置する。
この場合、本実施態様によれば、搬送機構100を介しワ
ークWを支持テーブル220に載置する際、この支持テー
ブル220は押出手段208を構成する押出ロッド210の押圧
作用下にストッパボルト216に当接支持されており、こ
のワークWの端面Waと固定基準面206との間に所定の間
隙が画成される。従って、ワークWを支持テーブル220
に着脱する時に、この固定基準面206に前記ワークWが
干渉することを阻止することが出来る。
さらに、このような状態でシフト用シリンダ304を駆動
して圧入ユニット308を位置決め機構200側に変位させる
際、先ず、押圧手段350を構成するクランプロッド356が
受板222に係合して支持テーブル220を膨出部204側へと
押圧する。このため、クランプロッド356に係合するば
ね部材358の弾発作用下にワークWの端面Waが固定基準
面206に対し所定の押圧力で弾発支持され、前記ワーク
Wは固定基準面206を介し正確に且つ強固に位置決め保
持されるに至る。これによって、圧入シリンダ312aの駆
動作用下に圧入ロッド320aの先端部に保持されているパ
ーツPをワークWの孔部16aに対し高精度に圧入するこ
とが可能となる効果が得られる。
しかも、ワークWは支持テーブル220に設けられている
クランプ手段228並びに基準座224および位置決めピン22
6により保持されると共に、その上面を把持手段122に設
けられている保持部材144a、144bを介し弾発支持されて
おり、パーツPを圧入する際にこのワークWが不要に移
動することを阻止することが出来る。
結果的に、ワークWの孔部16aの軸線と圧入ロッド320a
の軸線とを常に同軸上に維持して高精度な且つ効率的な
パーツ圧入作業を遂行することが可能となるという利点
が得られる。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、被圧入部材を可動台に
載置する際、この被圧入部材の位置決め用端面と治具台
の固定基準面との間に所定の間隙を画成している。この
ため、可動台に対し被圧入部材の着脱を行う際に固定基
準面に前記被圧入部材が干渉することを阻止することが
出来る。
さらに、圧入ユニットを被圧入部材側に変位させると、
先ず押圧手段の作用下に前記被圧入部材が固定基準面に
押圧して位置決め保持され、次いで、軸受等の所定のパ
ーツが当該被圧入部材に対し圧入される。従って、被圧
入部材を固定基準面に対し確実に且つ強固に位置決め固
定することが可能となり、パーツをこの被圧入部材に対
し正確に圧入することが出来るという効果が得られる。
これによって、パーツ圧入作業を効率的に且つ高精度に
遂行し得るという利点が挙げられる。
以上、本発明について好適な実施態様を挙げて説明した
が、本発明はこの実施態様に限定されるものではなく、
例えば、押圧手段により支持テーブルに設けられている
受板を押圧するものに代替してこの押圧手段によりワー
クを直接押圧するよう構成することが出来る等、本発明
の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計
の変更が可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るパーツ圧入装置の概略斜視説明
図、 第2図は当該パーツ圧入装置の概略側面図、 第3図は当該パーツ圧入装置を構成する搬送機構の斜視
説明図、 第4図は当該パーツ圧入装置を構成する位置決め機構の
一部断面側面図、 第5図は第4図に示す位置決め機構を構成するクランプ
手段の説明図、 第6図は当該パーツ圧入装置を構成する圧入機構の要部
断面説明図、 第7図は当該パーツ圧入装置を構成する支持機構の一部
断面平面図、 第8図aおよびbは当該パーツ圧入装置によりパーツを
圧入する際の説明図である。 10……パーツ圧入装置、100……搬送機構 122……把持手段、200……位置決め機構 202……治具台、206……固定基準面 208……押出手段、220……支持テーブル 228……クランプ手段、300……圧入機構 308……圧入ユニット、310……ユニット本体 312a、312b……圧入シリンダ 320a、320bb……圧入ロッド、400……支持機構 412a、412b……係止ブロック体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被圧入部材にパーツを圧入するための装置
    であって、 固定基準面を設けた治具台と、前記固定基準面に対し進
    退自在な可動台と、前記可動台に被圧入部材を保持する
    ためのクランプ手段と、該可動台に被圧入部材を載置す
    る際に前記可動台を該固定基準面に直交し且つ離間する
    方向にばね部材により押圧して前記被圧入部材の端面と
    固定基準面との間に所定の間隙を画成するための押出手
    段と、を設けた位置決め機構と、 圧入ロッドにパーツを保持し可動台に対して進退自在な
    圧入ユニットと、前記圧入ロッドによりパーツを被圧入
    部材に圧入するに先立って前記被圧入部材の端面を固定
    基準面に押圧して位置決め保持するための弾性体に係合
    する押圧ロッドを有する押圧手段と、を設けた圧入機構
    と、 前記圧入ロッドを介しパーツを被圧入部材に圧入する際
    に前記圧入ユニットが該被圧入部材から離間する方向に
    移動することを阻止する支持機構と、 を備えることを特徴とするパーツ圧入装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、可動台に対
    し被圧入部材を自動的に着脱する把持手段を備えた搬送
    機構を設け、 前記把持手段は、アクチュエータの作用下に開閉自在な
    アーム部材と、 パーツ圧入作業時に被圧入部材を弾発的に押圧保持する
    保持部材と、 を備えることを特徴とするパーツ圧入装置。
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