JPH075732U - 透明性の高い樹脂層付きガラス - Google Patents

透明性の高い樹脂層付きガラス

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JPH075732U
JPH075732U JP4133693U JP4133693U JPH075732U JP H075732 U JPH075732 U JP H075732U JP 4133693 U JP4133693 U JP 4133693U JP 4133693 U JP4133693 U JP 4133693U JP H075732 U JPH075732 U JP H075732U
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平野  明
俊宏 味方
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Abstract

(57)【要約】 【目的】セラミックプリント等の被覆層を貼付したガラ
ス板にホログラム等の透明シートを確実に密着させて高
精度に貼り付ける。 【構成】ガラス板1を局部的に覆う被覆層2を有し、該
被覆層装着部分に透明性の高い樹脂層4を設けたガラス
板構造において、前記樹脂層4を装着すべき部分の被覆
層2を除去し、これに代えて該被覆層2と略同厚の透明
膜3を設け、該透明膜3上に前記樹脂層4を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車用窓ガラスにホログラム等の透明性の高い樹脂シート を貼付した透明性の高い樹脂層付きガラスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車リヤウインド下縁部等に設けるセンターハイマウントトップランプ等の 装置としては、あるいはヘッドアップディスプレイ等の車内表示方法として、あ るいは防眩装置としてホログラムを利用したものが近年注目されている。このよ うなホログラムを利用した表示装置を構成する際に必要なホログラムはその用途 に応じて様々な場所に配置されるが、フロントガラス、リヤガラス等に貼り合わ せたり、組込んで使用することが多い。例えば、自動車用のハイマウントストッ プランプにおいては、光学素子としてリヤガラスの所定位置にホログラムを配置 して利用する。このような場合、ホログラムは、リヤガラス周辺に設けたガラス 取付け時の保護用および外観向上のための通常黒いセラミックプリント部分を避 けて配置したりあるいはホログラムを貼る位置のセラミックプリントを除去して 使用することが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなホログラム貼り付けガラスにおいて、セラミックプリントの除去方 法として、印刷時にその部分をプリントしないで明けておき予めセラミックに未 印刷部分(開口部)を設けたり、または印刷後に化学的または物理的にセラミッ クをガラス面から削除する方法等を用いることができる。ホログラムを貼り付け る場合、通常はデザイン性を向上させるためにセラミックプリント面内に未印刷 部分を設けそこに貼り付けることが一般的に行われている。また使用するホログ ラムは通常物理的な耐擦傷性が悪いためあるいはその他化学的な保護として薄い ガラスやハードコートの付いたポリエチレンテレフタレート等をホログラム上に 一緒に貼り付けることがよく行われる。
【0004】 しかしこの方法においては、未印刷部分がホログラムよりも大きい場合には、 貼り付けの出来によって外観上バランスが悪くなることがある。その点を解決す るために逆にホログラムの方を大きくしてガラスを自動車に取り付けた場合、外 から見た状態では未印刷部全てにホログラムが張り付けてあるように見せること ができ、またホログラムの周縁部における貼り付け部分を隠蔽することができる 等、デザイン性あるいは貼り付け精度の向上が図れるので望ましい。一方この方 法ではホログラムの保護のために付加したガラスあるいはポリエチレンテレフタ レート等の保護膜の形状追従性が一般に悪いのでセラミックプリントとガラスと の段差によりその境界ではホログラムの密着が悪く空隙が生じやすいという欠点 があった。
【0005】 即ち、図3に示すように、ガラス1上に形成したセラミックプリント2の未印 刷部分(開口部)8上にホログラム4を貼り付けた場合、樹脂材からなる保護層 7でホログラム4を覆っても、ホログラム4の周緑部が浮き上がって密着性が悪 くなり、ホログラム4の方向性や屈折特性に影響し、所定の機能が得られない場 合があった。
【0006】 本考案は上記従来技術の欠点に鑑みなされたものであって、セラミックプリン ト等の被覆層が設けられたガラス板にホログラム等の透明シートを確実に密着さ せて高精度に貼り付けることができる透明性の高い樹脂層付きガラスの提供を目 的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案ではガラス板を部分的に覆う被覆層を有し、 該被覆層が設けられていない部分に透明性の高い樹脂層が備えられたガラス板構 造において、樹脂層が備えられる部分には前記被覆層と略同厚の透明膜層が設け られていて、前記樹脂層は透明膜層上に備えられていることを特徴とする。
【0008】 好ましい実施例においては、前記ガラス板は自動車用窓ガラスであり、前記被 覆層は該窓ガラスの周縁部を覆うセラミックプリントからなり、前記透明性の高 い樹脂層はホログラムからなることを特徴としている。
【0009】 さらに好ましい実施例においては、前記被覆層は未印刷部分によって前記ホロ グラムの大きさよりも小さい開口部が形成されるように印刷されたものであり、 該開口部に前記ホログラムが備えられていることを特徴としている。
【0010】 別の好ましい実施例においては、前記透明性の高い樹脂層上に該樹脂層の物理 的または化学的保護用の保護層を設けたことを特徴としている。
【0011】 別の好ましい実施例においては、前記透明膜層として紫外線吸収または反射機 能を有する材料を用いたことを特徴としている。
【0012】
【作用】
セラミックプリント内にホログラムを貼り付ける際に、貼り付け部分のセラミ ックプリントを取り除くとともにセラミックプリントと同程度あるいはそれ以上 の厚さの光学的透明性の高い層を形成し、ホログラムを貼り付ける面内での局部 的な段差を低減し、ホログラムの浮きを防止した。 なお、本明細書中における透明性とは直進的に光が透過する部材だけではなく 、ホログラムなどのように回折して光が透過する部材を含むものとし、また、こ の部材としてホログラムを用いている場合には、光の波長選択性を有しているこ とも含めて光が透過することとする。
【0013】
【実施例】
以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0014】 図1は、本考案に係るホログラム貼り付けガラスの一例を示す断面図である。 1はガラス、2はセラミックプリント、3は厚さ補正用の透明層、4はホログラ ム、5は保護用のガラスである。使用するホログラム材料は、例えばポリビニル カルバゾール、重クロム酸ゼラチン、光レジスト、フォトポリマー等を用いるこ とができる。また、ホログラム4の種類としては、現在広く使われているエンボ スタイプだけでなく、リップマンタイプ、フレネルタイプ、レインボータイプそ の他ホログラムと呼ばれるものに対して広く用いることができる。
【0015】 今回の考案に用いた透明層3としては、アクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、E VA系、光重合樹脂、紫外線硬化樹脂、エポキシ樹脂等のもののほか5〜50μ mの厚さで可視光線透過率が70%以上、屈折率がガラス、PVBおよびホログ ラムに近い材料ならば広く使用でき、特に貼り付けるホログラム材料とガラス両 方に接着するような材料であると工程を短縮できるので好ましく、また紫外線カ ットの性能を有しているとホログラムの紫外線での劣化を防止する上で大変望ま しい。
【0016】 この際、セラミックプリント2と今回実施例に使用した透明樹脂層3との膜厚 差は0〜10μmが適当であり特に5μm以下が望ましい。また、セラミックプ リント2の内側部分だけに上記にあげた透明層3の材料を塗布することが難しい 場合には、図4に示すようにセラミックプリント2の外側部分まで透明層3を設 けてもなんら問題はない。なお、このような膜厚に鑑みて、透明層3はその材料 を塗布して硬化させることが作業的にも有利であるが、所望の厚みの所望の大き さのフィルム体としてこの透明層3が得られるものであれば、透明層3として特 に制限はない。
【0017】 このようなホログラム積層構造は、例えば図2に示すように、自動車のリヤウ ィンド10のガラス1の周緑部に形成した保護および外観向上用の黒い不透明被 覆層(セラミックプリント2)のストップランプ装着部分6に設けられる。
【0018】 このようなホログラム付きのガラスの製造方法としては、ガラス板の被覆層( セラミックプリント2)の所定の位置に開口部を形成しここに透明層3を塗布、 あるいは成膜する。この場合、透明層3を使用形状に切断し所定位置に積層、ま たは貼り付けを行い、その上にホログラムを重ねて貼り付けを実施し、必要に応 じて加熱、圧着、あるいは紫外線照射を行う。
【0019】 (実施例1) 所定の形状に切断面取りした2mm厚さの通常のフロートガラスを用意し、酸 化セリウムで研磨後純水で充分にすすぎ、窒素ガスを吹き付けて乾燥させた。そ の後100mm角の未印刷部分ができるようにセラミックプリント2の印刷を行 い、所定の温度で焼結させて貼り付け用のガラスを準備した。その際のセラミッ クプリント2の膜厚は15μmであった。また透明層3としては、ポリエチレン テレフタレートからなる基材上にウレタン樹脂を約15μmになるようにスピン コートを行ったものを用意した。またホログラム4は110mm角のフレネル型 の物を準備し、その片面に粘着剤を塗布した。
【0020】 セラミックプリント2の開口部(未印刷の部分)を酸化セリウムで研磨し純水 で充分にすすぎ、窒素ガスを吹き付けて乾燥させた後、ウレタン膜(透明層3) がガラス1に接触するように80℃に加熱したゴムローラーで空気残りがないよ うに貼り付けを行い、室温まで下げた後ポリエチレンテレフタレートをウレタン 膜より剥離を行った。その後同様にホログラム4を空気残りがないようにローラ ー圧着した。できあがったホログラム貼り付けガラスはセラミックプリント2と ガラス1との境界面での浮きもなく外観上良好なものであり、また再生波長、半 値幅、回折効率の変化も少ない良好なものであった。
【0021】 (実施例2) 透明層3としてウレタンではなく紫外線硬化型の樹脂をガラスに塗布し、紫外 線の照射を行い硬化させたあと前記実施例1と同様の工程を経てホログラム貼り 付けガラスを作製し、実施例1と同様な作用効果が得られた。
【0022】
【考案の効果】 以上説明したように、本考案によれば、セラミックプリントとガラスとの段差 に起因する、ホログラムを貼り付けた際に生じる境界での浮きを低減することが でき、高精度で密着性のよいホログラム積層構造が得られ、信頼性の高いホログ ラムの光学的機能が達成される。 また、透明層として、または、ホログラム上に紫外線吸収の機能を持ったフィ ルムを設けることにより紫外線によるホログラムの特性変化をおさえることがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るホログラム貼り付けガラスの一例
を示す断面図
【図2】本考案に係るホログラム貼り付けガラスを自動
車のリヤウインドに適用した例を示す正面図
【図3】従来技術の欠点を説明するための断面図
【図4】本考案に係るホログラム貼り付けガラスの一例
を示す断面図
【符号の説明】
1:ガラス 2:セラミックプリント 3:透明層 4:ホログラム 5:保護用のガラス。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス板を部分的に覆う被覆層を有し、該
    被覆層が設けられていない部分に透明性の高い樹脂層が
    備えられたガラス板構造において、樹脂層が備えられる
    部分には前記被覆層と略同厚の透明膜層が設けられてい
    て、前記樹脂層は透明膜層上に備えられていることを特
    徴とする透明性の高い樹脂層付きガラス。
  2. 【請求項2】前記ガラス板は自動車用窓ガラスであり、
    前記被覆層は該窓ガラスの周縁部を覆うセラミックプリ
    ントからなり、前記透明性の高い樹脂層はホログラムか
    らなることを特徴とする請求項1の樹脂層付きガラス。
  3. 【請求項3】前記被覆層は未印刷部分によって前記ホロ
    グラムの大きさよりも小さい開口部が形成されるように
    印刷されたものであり、該開口部に前記ホログラムが備
    えられていることを特徴とする請求項1または2の樹脂
    層付きガラス。
  4. 【請求項4】前記透明性の高い樹脂層上に該樹脂層の物
    理的または化学的保護用の保護層を設けたことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかの樹脂層付きガラス。
  5. 【請求項5】前記透明膜層として紫外線吸収または反射
    機能を有する材料を用いたことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかの樹脂層付きガラス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5033679U (ja) * 1973-07-20 1975-04-11

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