JPH075695A - レジスト表面の処理方法 - Google Patents

レジスト表面の処理方法

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JPH075695A
JPH075695A JP8132593A JP8132593A JPH075695A JP H075695 A JPH075695 A JP H075695A JP 8132593 A JP8132593 A JP 8132593A JP 8132593 A JP8132593 A JP 8132593A JP H075695 A JPH075695 A JP H075695A
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JP
Japan
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resist
organometallic compound
treatment
vapor
org
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JP8132593A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Takahashi
俊彦 高橋
Takumi Yoshizaki
拓巳 吉崎
Kenji Yanagihara
健児 柳原
Junichi Takahashi
純一 高橋
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基板上に塗布されたレジスト皮膜表面に有機
金属化合物を接触させる表面処理方法において,基板上
に塗布されたレジスト皮膜表面に有機金属化合物蒸気を
接触させる前あるいは同時にレジスト皮膜表面を有機溶
剤蒸気に接触させることを特徴とするレジスト皮膜表面
の表面処理方法。 【効果】 長い処理時間を必要とせず,比較的低温で処
理しても良好なレジストパターンが得られる有機金属化
合物によるレジスト表面の表面処理方法を提供すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可視光線、紫外線、X
線、電子線等に感応するレジスト表面の有機金属化合物
の蒸気による処理方法に関し、詳しくは、プラズマエッ
チングを用いるドライ現像方式によるレジストパターン
形成に適用する処理方法に関する。本発明は特に半導体
集積回路の製造に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、IC、LSI、超LSI等の半導
体素子の製造工程では、その加工されるべき基板上にポ
リイソプレンの環化物にビスアジドを混合したネガ型ホ
トレジストやノボラック樹脂にキノンジアジド化合物を
混合したポジ型ホトレジスト等のレジストを塗布し、水
銀灯のg線(波長436nm)やi線(波長365n
m)を用いて露光し現像液で現像する、いわゆる湿式現
像法によりパターンを形成するホトリソグラフィー法が
採用されている。
【0003】しかしながら、近年では、超LSIがさら
に微細化し、基板上に形成されるべきパターンの最小寸
法は1μm以下の領域に入りつつあり、このような微細
な寸法領域では、現像液を用いて現像する湿式現像法に
よる従来のホトリソグラフィー法を採用しても、特に段
差構造を有する基板を使用する場合、露光時の光反射の
影響や露光系における焦点深度の浅さ等の理由から、パ
ターンが十分解像されないという問題があった。この様
な問題を解決する方法として、現像液を用いて現像する
代わりに、異方性を有する酸素プラズマ等のガスプラズ
マを用いてエッチングすることによりドライ現像して、
レジストパターンを形成する方法が提案されている。
【0004】即ち、特開昭61−107346号公報に
は、光活性化合物と混合または結合されたポリマーを含
む感光性樹脂を基板に塗布し感光性樹脂層を形成し、該
感光性樹脂層の選択された部分だけを露光させるマスク
を通して紫外線または可視光線で露光し、露光後の感光
性樹脂層をシリル化剤で処理することにより、該シリル
化剤を感光性樹脂層の露光部分に選択的に拡散、吸収さ
せて反応を起こさせ、次いで、このように処理された感
光性樹脂層をプラズマエッチングしてドライ現像するこ
とにより、その未露光部を選択的に除去して、所望のネ
ガパターンを形成する方法が記載されている。この方法
によると、紫外線または可視光線で露光された部分に選
択的に吸収されたシリル化剤がガスプラズマに対する耐
性が非常に高いため、異方性の高い酸素プラズマ等によ
りエッチングを行うことにより急峻な側壁を有するレジ
ストパターンを得る事ができ、したがって微細なパター
ンを解像できることが記載されている。
【0005】特開昭61−284924号公報には、気
相または凝相の有機金属化合物でレジスト表面を処理し
た後、ドライ現像することによりネガ型またはポジ型の
レジストパターンが得られることが記載されている。特
開昭62−165650号公報には、ポリ(p−ter
t−ブトキシカルボニルオキシスチレン)のような有機
金属化合物と反応する基が保護されたポリマーを基板上
に塗布し、パターン露光して保護基を除去した後、保護
基を除去した官能基と反応する非有機金属化合物でポリ
マーを処理し、その後さらにポリマーを全面露光するこ
とによりポリマーに存在する保護基を除去し、有機金属
化合物で処理し、酸素プラズマでドライ現像することに
よりポジ型パターンを得る方法が記載されている。ま
た、平成3年秋期第52回応用物理学会学術講演会講演
予稿集No.2,536(1991)には、シリル化剤
の代わりに、ビス(トリエチルゲルミル)アミンの如き
ゲルミル化剤を用いることによりパターンが形成される
ことが明らかにされている。
【0006】以上の既知プロセスに共通しているのは、
パターン露光により感光性樹脂層表面において有機金属
化合物の濃度に差を生じさせ、その結果、酸素プラズマ
に対する耐性に差ができることを利用して露光パターン
に従ったレジストパターンを形成する点である。すなわ
ち、露光された部分に選択的に有機金属化合物が浸透し
固定化する場合にはネガ型のパターンが得られ、逆に露
光されない部分に選択的に有機金属化合物が浸透し固定
化する場合にはポジ型のパターンが得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうち液
相の有機金属化合物で処理する方法においては、何らか
の槽中にある有機金属化合物に処理すべき基板を浸す方
法と、処理すべき基板上に有機金属化合物を塗布する方
法がある。しかしながら、前者の方法では処理すべき基
板の裏側に付着している異物がレジストを塗布してある
表側を汚染する危険性がある。後者の方法では有機金属
化合物の処理中の一部気化による塗布された有機金属化
合物の温度の低下および気化に伴う有機金属化合物の塗
布量の減少により再現性よく良好レジストパターンを得
ることが難しいと言う問題点がある。
【0008】また、有機金属化合物のみを用いて気相で
処理を行う上記従来技術では、長い処理時間を必要とし
たり、非常に高温で処理しなければならないなどの問題
点が有った。長い処理時間は半導体集積回路の生産性を
低下させるため好ましくない。また、非常に高温での処
理は温度制御が難しく、レジストパターン形成の再現性
を低下させるという悪影響を生じるため、できるだけ低
温での処理が望まれている。本発明は上記問題点に鑑み
なされたものであり、長い処理時間を必要とせず、比較
的低温で処理しても良好なレジストパターンが得られる
有機金属化合物によるレジストの表面の処理方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、基板上に塗布されたレジスト表
面を有機金属化合物に接触させる表面処理方法におい
て、基板上に塗布されたレジスト表面を有機金属化合物
蒸気に接触させる前あるいは同時にレジスト表面を有機
溶剤蒸気に接触させる。本発明に用いられる有機溶剤と
しては、標準大気圧における沸点が30℃〜250℃で
ある、炭化水素類、エーテル類、ケトン類、エステル
類、アミド類、尿素置換体類、ニトリル類、スルホキシ
ド類、アルコール類、アミン類が好ましく、これらの化
合物分子中の水素原子の一部がハロゲン原子もしくはニ
トロ基で置換されていても良い。さらに好ましくは、標
準大気圧における沸点が50℃〜200℃であり、その
分子中に水酸基もしくはアミノ基を持たない、エーテル
類、ケトン類、エステル類、アミド類、尿素置換体類、
スルホキシド類が用いられ、特に好ましくは、標準大気
圧における沸点が50℃〜180℃であり、その分子中
に水酸基もしくはアミノ基を持たない、ケトン類、エス
テル類、アミド類、である。
【0010】炭化水素類の例としては、 n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチ
レン、クメン、クロロホルム、四塩化炭素、ブロモホル
ム、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、などが挙げら
れる。エーテル類の例としては、エチルビニルエーテ
ル、エチルエーテル、プロピルエーテル、イソプロピル
エーテル、ブチルビニルエーテル、ブチルエーテル、ペ
ンチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ジグライ
ム、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、テトラ
ヒドロピラン、ベンジルエチルエーテル、ベラトロー
ル、アセタール、などが挙げられる。
【0011】ケトン類の例としては、 アセトン、メチ
ルエチルケトン、3−ペンタノン、4−メチル−2−ペ
ンタノン、2−ヘキサノン、3−ヘキサノン、2−ヘプ
タノン、3−ヘプタノン、2−オクタノン、3−オクタ
ノン、などが挙げられる。エステル類の例としては、
酢酸メチル、酢酸ビニル、酢酸エチル、酢酸プロピル、
酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸
ペンチル、酢酸イソペンチル、酢酸ベンジル、エチレン
グリコールジアセテート、プロピレングリコールメチル
エーテルアセテート、プロピレングリコールエチルエー
テルアセテート、メチルセロソルブアセテート、エチル
セロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、
プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、3−メトキ
シプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチ
ル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプ
ロピオン酸エチル、蓚酸ジエチル、蓚酸ジブチル、マロ
ン酸ジエチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸プロピ
ル、乳酸ブチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル
などが挙げられる。アミド類の例としては、 ホルムア
ミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホル
ムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルプロピオン
アミド、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリド
ン、などが挙げられる。尿素置換体の例としては、
1,1,2,2−テトラメチル尿素、1,1−ジメチル
尿素、1,2−ジメチル尿素、1,3−ジメチル−2−
イミダゾリジノン、などが挙げられる。
【0012】ニトリル類の例としては、 アセトニトリ
ル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニ
トリル、バレロニトリル、ヘキサンニトリル、4−メチ
ルバレロニトリル、オクタンニトリル、ベンゾニトリ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、などが挙
げられる。スルホキシド類の例としては、 ジメチルス
ルホキシドが挙げられる。アルコール類の例としては、
メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プ
ロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メ
チル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノー
ル、1−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル
1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、2−メ
チル−2−ブタノール、3−メチル−2−ブタノール、
2,2−ジメチル−1−プロパノール、シクロヘキサノ
ール、1−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノー
ル、4−メチル−2−ペンタノール、1−メチルシクロ
ヘキサノール、2−メチルシクロヘキサノール、3−メ
チルシクロヘキサノール、4−メチルシクロヘキサノー
ル、2−ヘプタノール、1−オクタノール、2−エチル
−1−ヘキサノール、ベンジルアルコール、アリルアル
コール、クロチルアルコール、プロパルギルアルコー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリ
エチレングリコール、1,3−ブタンジオール、などが
挙げられる。アミン類の例としては、 プロピルアミ
ン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルア
ミン、sec−ブチルアミン、tert−ブチルアミ
ン、シクロヘキシルアミン、アニリン、o−トルイジ
ン、m−トルイジン、p−トルイジン、アリルアミン、
エチレンジアミン、エチレンイミン、ジエチルアミン、
ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジブチルア
ミン、ピロール、ピペリジン、トリエチルアミン、ピリ
ジン、キノリン、などが挙げられる。これらの有機溶剤
は単独で、もしくは2種類以上混合して用いられる。
【0013】レジスト表面に上記有機溶剤蒸気を接触さ
せる際の温度は50℃〜250℃、好ましくは70℃〜
220℃、特に好ましくは90℃〜200℃である。
50℃未満では有機金属による処理時間を短縮すること
ができず、また、有機金属化合物による処理温度も低下
させることもできず、期待される効果が得られない。2
50℃を越えると温度の制御が困難となり再現性の良い
効果が得られない。有機溶剤蒸気の圧力は100〜20
0000Pa、好ましくは500〜120000Pa、
特に好ましくは1000〜50000Paである。10
0Pa未満では期待される効果が得られず200000
Paを越えると浸透させたくない部分まで有機金属化合
物が浸透するため酸素プラズマに対する選択性が低下し
て良好なレジストパターンが得られない。
【0014】有機金属化合物蒸気の圧力と有機溶剤蒸気
の圧力の比は各々用いる物質により異なるが、通常、有
機金属化合物蒸気の圧力に対して、0.001〜4倍、
好ましくは0.01〜2倍、特に好ましくは0.05〜
1倍である。0.001倍未満では期待される効果が十
分得られず、4倍を越えると有機金属化合物蒸気の圧力
が相対的に低くなるため有機金属化合物による処理の効
果が低くなる。有機溶剤蒸気は該有機溶剤蒸気と安定し
て共存できる不活性な気体と混合しても用いることがで
きる。不活性な気体としては窒素、ヘリウム、ネオン、
アルゴン、クリプトン、キセノン等が挙げられる。有機
溶剤蒸気の発生方法は上記不活性気体によるバブリング
法を用いてもよいし、有機溶剤を加熱して発生してもよ
いし、減圧下または不活性気体存在下で有機溶剤を噴霧
することにより発生してもよい。レジスト表面に上記有
機溶剤蒸気を接触させる時間は5秒以上、好ましくは1
0秒以上、特に好ましくは20秒以上である。5秒以下
ではレジスト表面と有機溶剤蒸気の接触時間が短すぎて
期待する効果が得られない。本発明に用いられる有機金
属化合物としては、例えば、テトラクロロシラン、トリ
メチルクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、メチル
トリクロロシラン、トリメチルブロモシラン、トリメチ
ルヨードシラン、トリフェニルクロロシラン、ヘキサメ
チルジシラザン、1,1,3,3,−テトラメチルジシ
ラザン、ヘプタメチルジシラザン、ヘキサフェニルジシ
ラザン、1,3−ビス(クロロメチル)−1,1,3,
3−テトラメチルジシラザン、1,1,3,3,5,5
−ヘキサメチルシクロトリシラザン、ジメチルジエチル
アミノシラン、ジメチルアミノトリメチルシラン,ジエ
チルアミノトリメチルシラン、ビス(ジメチルアミノ)
ジメチルシラン、ビス(ジメチルアミノ)メチルシラ
ン、トリス(ジメチルアミノ)シラン、1−トリメチル
シリルイミダゾール、N−トリメチルシリルアセトアミ
ド、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド、
N,N’−ビス(トリメチルシリル)尿素、N,N’−
ジフェニル−N−(トリメチルシリル)尿素などのシリ
ル化剤、ビス(トリメチルゲルミル)アミン、ビス(ジ
メチルゲルミル)アミン、ビス(トリエチルゲルミル)
アミン、ビス(ジエチルゲルミル)アミン、トリメチル
クロロゲルマン、トリエチルクロロゲルマン、ジメチル
ジクロロゲルマン、メチルトリクロロゲルマン、テトラ
クロロゲルマン、N−(ジメチルフェニルゲルミル)ジ
メチルアミン、N−(トリメチルゲルミル)ジメチルア
ミン、N−(ジメチルフェニルゲルミル)ジエチルアミ
ン、N−(ジエチルフェニルゲルミル)ジメチルアミ
ン、N−(トリメチルゲルミル)イミダゾール、N−
(トリメチルゲルミル)アセトアミド、トリメチルシア
ノゲルマン、ジメチルシアノゲルマン、トリエチルシア
ノゲルマン、ジエチルシアノゲルマンなどのゲルミル化
剤を挙げることができる。上記有機金属化合物は単独
で、もしくは2種類以上混合して用いられる。
【0016】また、有機金属化合物蒸気と有機溶剤蒸気
を同時にレジスト表面に接触させる場合には前記有機溶
剤と上記有機金属化合物は独立に気化させた後、同時に
レジスト表面に接触させもよいし、また有機溶剤と有機
金属化合物を混合した後に気化させてレジスト表面に接
触させてもよい。レジスト表面に上記有機金属化合物蒸
気を接触させる際の温度は50℃〜250℃、好ましく
は70℃〜220℃、特に好ましくは90℃〜200℃
である。50℃未満ではレジスト表面に選択的に酸素プ
ラズマ耐性を付与することができずドライ現像後良好な
レジストパターンを得る事ができない。250℃以上で
は温度の制御が困難となり再現性の良い効果が得られな
い。有機金属化合物蒸気の圧力は100〜200000
Pa、好ましくは500〜120000Pa、特に好ま
しくは1000〜50000Paである。100Pa未
満ではレジストに選択的に酸素プラズマ耐性を付与する
ことができずドライ現像後良好なレジストパターンを得
る事ができない。 また、200000Pa以上では浸
透させたくない部分まで有機金属化合物が浸透するため
酸素プラズマに対する選択性が低下して良好なレジスト
パターンが得られない。有機金属化合物蒸気は該有機金
属化合物蒸気と安定して共存できる不活性な気体と混合
しても用いることができる。不活性な気体としては窒
素、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノ
ン等が挙げられる。
【0017】有機金属化合物蒸気の発生方法は上記不活
性気体によるバブリング法を用いてもよいし、有機金属
化合物を加熱して発生してもよいし、減圧下または不活
性気体存在下で有機金属化合物を噴霧することにより発
生してもよい。レジスト表面に上記有機金属化合物蒸気
を接触させる時間は5秒〜10分、好ましくは10秒〜
5分である。5秒以下ではレジスト表面と有機金属化合
物蒸気の接触時間が短すぎて酸素プラズマに対する耐性
を付与できず、10分以上では本発明の目的の一つであ
る処理時間の短縮に反する。
【0018】本発明を用いて表面を有機金属化合物で処
理されるレジストは有機金属化合物で処理することが必
須であるレジストパターン形成方法で用いられるレジス
トであれば特に限定されない。本発明で使用されるレジ
ストとしては、特開昭61−107346号公報、特開
平2−20869号公報、等に記載されているジアゾキ
ノンを感光成分とし、フェノール系ポリマーを基材とす
るレジスト、特開昭63−24248号公報に記載され
ているビス(アリール)アジドを感光成分としフェノー
ル系ポリマーを基材とするレジスト、特開昭61−28
4924号公報に記載されているエッチング抵抗性皮膜
の形成方法に使用されるレジスト、特開昭61−136
255号公報に記載されている放射線に照射されると分
子転位を受けて不安定で反応性の水素を生じる成分を含
むレジスト、特開昭60−241225号公報に記載さ
れている、ポリ−(p−フォルミルオキシスチレン)、
およびp−フォルミルオキシスチレンを原料モノマーの
一つとする共重合体や酸と反応し易い保護基により保護
された反応性の官能基と、放射線の照射により酸を生成
する物質とを含有するレジスト、特開昭62−1656
50号公報に記載されているポリ(p−tert−ブト
キシカルボニルオキシスチレン)のような有機金属化合
物との反応する基が保護されたポリマーを含むレジス
ト、特開昭63−253356号公報に記載されている
放射線に照射されると酸を形成する物質と酸の作用で架
橋反応を生じる成分を含むレジスト、等が挙げられる。
【0019】本発明において、レジスト表面を有機溶剤
蒸気に接触させる工程はレジスト表面を有機金属化合物
蒸気に接触させる工程の直前あるいは同時であれば、基
板上にレジストを塗布しレジスト皮膜を形成した後、パ
ターン露光工程、全面露光工程、本発明に関わる有機溶
剤および有機金属化合物以外の物質で処理する工程など
レジストパターン形成に必要な他の工程の前でも後でも
必要に応じて選択できる。
【0020】
【作用】本発明においては、基板上に塗布されたレジス
ト表面を有機金属化合物蒸気に接触させ反応させる前あ
るいは同時にレジスト表面を有機溶剤蒸気に接触させる
ことにより、レジスト表面の有機金属化合物による処理
を速やかに、かつレジスト表面の露光された部分と露光
されない部分を高い選択性で有機金属化合物による処理
を施すことが可能である。そのため、有機溶剤蒸気に接
触させない従来の方法と比較して小さい露光エネルギー
で露光した場合でもコントラストの高いレジストパター
ンを得る事ができる、あるいは有機金属化合物で処理す
る際の温度の低温化が可能となり再現性良くレジストパ
ターンが形成できる。さらに、有機金属化合物による処
理時間の短縮、あるいは処理に必要な有機金属化合物の
量の低減が可能で、半導体集積回路の生産性の向上とコ
ストの低減、安全性の向上等をもたらす。
【0021】
【実施例】以下本発明を実施例により具体的に説明する
が、これによって本発明が制限されるものではない。図
1は実施例で用いた、レジスト表面を有機金属化合物で
処理する装置(以下、「処理装置」と称する)である。
ここで、1は有機金属化合物で処理を行う処理容器であ
り基板の出し入れが出来るよう開閉機構が備えられてお
り閉状態のときは外界と遮断される。2及び3は各々ヒ
ーターを内蔵した上部温度制御板および下部温度制御板
であり有機金属化合物で処理を行う際または処理の前後
に基板温度を制御する。処理を受ける基板は上部温度制
御板の上に置かれ処理される。4は有機金属化合物およ
び有機溶剤を供給する供給容器、5は液体用流量制御機
であり有機金属化合物および有機溶剤の供給量を制御で
きる。6は気化器でありここで気化された有機金属化合
物および有機溶剤は凝結を防止するため保温された配管
を通じて処理容器に導かれる。また、気化器には必要に
応じて希釈用の不活性気体を導入するための配管と気体
用流量制御機7が設けられている。
【0022】本実施例では有機金属化合物および有機溶
剤の混合物を供給容器4に入れて処理に供したが供給容
器、液体用流量制御機、気化器などを各々複数個設置し
有機金属化合物蒸気および有機溶剤蒸気を別々に処理容
器1に導入することも可能である。本実施例で用いた有
機金属化合物および有機溶剤の混合物を以下、「有機金
属化剤」と称する。また、処理容器1に導入される有機
金属化合物蒸気、有機溶剤蒸気および希釈用不活性気体
の混合物を以下、「処理用ガス」と称する。処理用ガス
は排気装置8により排出されるが排気速度と処理用ガス
の供給速度を調整する事により処理容器内の処理用ガス
圧力を制御することができる。ところで、実施例で用い
た処理用ガス供給方法においては、処理容器中の有機金
属化合物と有機溶剤の濃度,即ち分圧は有機金属化剤の
組成、液体用流量制御機5で制御される有機金属化剤の
流量、気体用流量制御機7で制御される不活性気体の流
量、及び処理容器内の全圧力によって決定される。
【0023】したがって、i種類の有機金属化合物を用
い各々に1からiまでの番号を付して区別し、j種類の
有機溶剤を用い各々に1からjまでの番号を付して区別
した場合、処理容器内におけるx番目の有機金属化合物
の蒸気圧(Pmx)、y番目の有機溶剤の蒸気圧(Ps
y)および不活性気体の分圧(Pg)は各々、式1、式2
および式3により概略求めることができる。
【0024】
【式1】
【0025】
【式2】
【0026】
【式3】
【0027】
【式4】
【0028】実施例1 重量平均分子量(Mw)=3000、数平均分子量(M
n)=1400であるポリ(p−ビニルフェノール)
1重量部 と 6−ジアゾ−5−オキソ−5、6−ジヒ
ドロナフタレン−1−スルホニルクロリド 0.48重
量部 を反応させて得られた水酸基の一部が部分的にエ
ステル化された樹脂 100g と 6−ジアゾ−5−
オキソ−5、6−ジヒドロナフタレン−1−スルホン酸
1gおよび 1、3−ジメチル−2−イミダゾリドン
4g をプロピレングリコールメチルエーテルアセテ
ート 340g に溶解した後、孔径0.2μmのテフ
ロン製メンブランフィルターにて濾過しレジスト溶液を
調製した(以下、「レジストA」と称する)。
【0029】シリコンウェーハ上にレジストAをスピン
ナーにより回転塗布した後ホットプレート上で120℃
で90秒間ベーキングを行い膜厚1.0μmのレジスト
被膜を作成した。該ウェーハに開口数 0.42のKr
Fエキシマーレーザーステッパーを用いて種々の露光エ
ネルギーでパターン露光しレジスト皮膜に潜像パターン
を形成した。次に上記露光後のシリコンウェーハを処理
装置を用いて圧力48000Paの窒素雰囲気下で18
0℃で3分間ベーキングした後、ヘキサメチルジシラザ
ン(分子量:161; 密度:0.77)95重量%と
ジメチルホルムアミド(分子量:73; 密度:0.9
5)5重量%の混合物からなる有機金属化剤(以下、
「有機金属化剤A」と称する)の蒸気を窒素で希釈した
混合気体を処理容器(容積:700ミリリットル)に導
入し、180℃で3分間シリル化処理を行なった。この
有機金属化剤の流量は,1.00ミリリットル/分であ
った。また、希釈に用いた窒素ガスの流量は,0.5リ
ットル/分であり、シリル化処理の間、処理容器の圧力
は101330Paに保持された。式1、式2および式
3から処理容器内のガスの分圧は、ヘキサメチルジシラ
ザン16940Pa、ジメチルホルムアミド1970P
a、窒素82420Paと算出された。 上記シリル化
処理を行なったウェーハをMRC社製マグネトロン増強
型反応性イオンエッチング装置、ARIES−C、を用
いて、RFパワー:1700W、酸素ガス流量 :50
sccm、圧力:0.44Paの条件で酸素プラズマに
よりドライ現像したところ、80mJ/cm2 という
低露光エネルギーで矩形の断面形状を呈する良好な0.
4μmのライン・アンド・スペースパターンが設計寸法
通りに形成された。
【0030】実施例2 フェノール 0.8モルに対して p−tertブチル
フェノール 0.2モルである混合フェノール類とホル
ムアルデヒドとを縮重合して得られた重量平均分子量
(Mw)=14000、数平均分子量(Mn)=140
0であるノボラック樹脂1重量部と6−ジアゾ−5−オ
キソ−5、6−ジヒドロナフタレン−1−スルホニルク
ロリド0.48重量部を反応させて得られた、水酸基の
一部が部分的にエステル化された樹脂100gと6−ジ
アゾ−5−オキソ−5、6−ジヒドロナフタレン−1−
スルホン酸1gおよび 1、3−ジメチル−2−イミダ
ゾリドン4gをプロピレングリコールメチルエーテルア
セテート280gに溶解した後、孔径0.2μmのテフ
ロン製メンブランフィルターにて濾過しレジスト溶液を
調製した(以下、「レジストB」と称する)。シリコン
ウェーハ上にレジストBをスピンナーにより回転塗布し
た後ホットプレート上で120℃で90秒間ベーキング
を行い膜厚1.5μmのレジスト被膜を作成した。該ウ
ェーハに開口数 0.42のKrFエキシマーレーザー
ステッパーを用いて実施例1と同様にパターン露光しレ
ジスト皮膜に潜像パターンを形成した。次に上記露光後
のシリコンウェーハを処理装置を用いて圧力48000
Paの窒素雰囲気下で180℃で3分間ベーキングした
後、実施例1で用いた有機金属化剤Aの蒸気を窒素で希
釈した混合気体を処理容器に導入し、180℃で3分間
シリル化処理を行なった。有機金属化剤Aの流量、希釈
に用いた窒素ガスの流量および処理容器内の圧力は実施
例1と同じ値に設定した。したがって、ヘキサメチルジ
シラザン、ジメチルホルムアミドおよび窒素の分圧は実
施例1と同じである。上記シリル化処理を行なったウェ
ーハを実施例1で用いたドライ現像方法と同様の方法で
ドライ現像したところ60mJ/cm2 という低露光エ
ネルギーで矩形の断面形状を呈する良好な0.4μmの
ライン・アンド・スペースパターンが設計寸法通りに形
成された。
【0031】実施例3 実施例1で用いたレジストAを実施例1と同様の方法に
て塗布、ベーキング、露光を行ったのち露光後のシリコ
ンウェーハを処理装置を用いて圧力48000Paの窒
素雰囲気下で180℃で3分間ベーキングした後ヘキサ
メチルジシラザン 68重量%と3−メトキシプロピオ
ン酸メチル(分子量:118; 密度:1.01)32
重量%の混合物からなる有機金属化剤(以下、「有機金
属化剤B」と称する)の蒸気を窒素で希釈した混合気体
を処理容器に導入し、180℃で3分間シリル化処理を
行なった。この有機金属化剤の流量は 2.00ミリリ
ットル/分であった。また、希釈に用いた窒素ガスの流
量は0.5リットル/分であり、シリル化処理の間、処
理容器の圧力は101330Paに保持された。式1、
式2および式3から処理容器内のガスの分圧は、ヘキサ
メチルジシラザン21060Pa、3−メトキシプロピ
オン酸メチル13520Pa、窒素66750Paと算
出された。 上記シリル化処理を行なったウェーハを実
施例1で用いたドライ現像方法と同様の方法でドライ現
像したところ、90mJ/cm2 という低露光エネル
ギーで矩形の断面形状を呈する良好な0.4μmのライ
ン・アンド・スペースパターンが設計寸法通りに形成さ
れた。
【0032】実施例4 実施例2で用いたレジストBを実施例2と同様の方法に
て塗布、ベーキングした後、(株)ニコン製i線ステッ
パー、NSR1755i7Aを用いて種々の露光エネル
ギーでパターン露光しレジスト皮膜に潜像パターンを形
成した。次に上記露光後のシリコンウェーハを処理装置
を用いて圧力48000Paの窒素雰囲気下で180℃
で3分間ベーキングした後、実施例1で用いた有機金属
化剤Aの蒸気を窒素で希釈した混合気体を処理容器に導
入し、180℃で3分間シリル化処理を行なった。この
有機金属化剤の流量は1.05ミリリットル/分であっ
た。 また、希釈に用いた窒素ガスの流量は 0.5リ
ットル/分であり、シリル化処理の間、処理容器の圧力
は101330Paに保持された。式1、式2および式
3から処理容器内のガスの分圧は、ヘキサメチルジシラ
ザン17780Pa、ジメチルホルムアミド2050P
a、窒素81500Paと算出された。上記シリル化処
理を行なったウェーハを実施例1で用いたドライ現像方
法と同様の方法でドライ現像したところ、65mJ/c
2 という低露光エネルギーで矩形の断面形状を呈する
良好な0.5μmのライン・アンド・スペースパターン
が設計寸法通りに形成された。
【0033】実施例5 実施例2で用いたレジストBを実施例2と同様の方法に
て塗布、ベーキングした後、実施例4と同様の方法にて
露光しレジスト皮膜に潜像パターンを形成した。次に上
記露光後のシリコンウェーハを処理装置を用いて圧力4
8000Paの窒素雰囲気下で180℃で3分間ベーキ
ングした後、実施例3で用いた有機金属化剤B の蒸気
を窒素で希釈した混合気体を処理容器に導入し、180
℃で3分間シリル化処理を行なった。この有機金属化剤
の流量は 1.47ミリリットル/分であった。また、
希釈に用いた窒素ガスの流量は0.5リットル/分であ
り、シリル化処理の間、処理容器の圧力は101330
Paに保持された。式1、式2および式3から処理容器
内のガスの分圧は、ヘキサメチルジシラザン 1701
0Pa、3−メトキシプロピオン酸メチル 10920
Pa、窒素 73400Paと算出された。上記シリル
化処理を行なったウェーハを実施例1で用いたドライ現
像方法と同様の方法でドライ現像したところ、60mJ
/cm2 という低露光エネルギーで矩形の断面形状を
呈する良好な0.5μmのライン・アンド・スペースパ
ターンが設計寸法通りに形成された。
【0034】実施例6 実施例2で用いたレジストBを実施例2と同様の方法に
て塗布、ベーキングした後、実施例4と同様の方法にて
露光しレジスト皮膜に潜像パターンを形成した。次に上
記露光後のシリコンウェーハを処理装置を用いて圧力4
8000Paの窒素雰囲気下で180℃で3分間ベーキ
ングした後、ヘキサメチルジシラザン80重量%と m
−キシレン(分子量:106; 密度:0.86) 2
0重量%の混合物からなる有機金属化剤の蒸気を窒素で
希釈した混合気体を処理容器に導入し、180℃で3分
間シリル化処理を行なった。この有機金属化剤の流量は
2.50ミリリットル/分であった。 また、希釈
に用いた窒素ガスの流量は 0.5リットル/分であ
り、シリル化処理の間、処理容器の圧力は101330
Paに保持された。式1、式2および式3から処理容器
内のガスの分圧は、ヘキサメチルジシラザン27650
Pa、m−キシレン10500Pa、窒素63180P
aと算出された。上記シリル化処理を行なったウェーハ
を実施例1で用いたドライ現像方法と同様の方法でドラ
イ現像したところ、105mJ/cm2 という低露光
エネルギーで矩形の断面形状を呈する良好な0.5μm
のライン・アンド・スペースパターンが設計寸法通りに
形成された。
【0035】実施例7 実施例2で用いたレジストBを実施例2と同様の方法に
て塗布、ベーキングした後、実施例4と同様の方法にて
露光しレジスト皮膜に潜像パターンを形成した。次に上
記露光後のシリコンウェーハを処理装置を用いて圧力4
8000Paの窒素雰囲気下で180℃で3分間ベーキ
ングした後、ヘキサメチルジシラザン47.5重量%と
ジメチルホルムアミド 2.5重量% およびm−キシ
レン50.0重量%、の混合物からなる有機金属化剤の
蒸気を窒素で希釈した混合気体を処理容器に導入し、1
80℃で3分間シリル化処理を行なった。この有機金属
化剤の流量は 1.00ミリリットル/分であった。ま
た、希釈に用いた窒素ガスの流量は 0.5リットル/
分であり、シリル化処理の間、処理容器の圧力は101
330Paに保持された。 式1、式2および式3から
処理容器内のガスの分圧は、ヘキサメチルジシラザン
8580Pa、ジメチルホルムアミド1000Pa、m
−キシレン 12320Pa、 窒素 79430Pa
と算出された。上記シリル化処理を行なったウェーハを
実施例1で用いたドライ現像方法と同様の方法でドライ
現像したところ、120mJ/cm2 という低露光エ
ネルギーで矩形の断面形状を呈する良好な0.5μmの
ライン・アンド・スペースパターンが設計寸法通りに形
成された。
【0036】比較例1 実施例1で用いたレジストAを実施例1と同様に塗布、
ベーキング、露光を行ったのち露光後のシリコンウェー
ハを、処理装置を用いて 圧力48000Paの窒素雰
囲気下で180℃で3分間ベーキングした後、有機溶剤
を用いず、ヘキサメチルジシラザン単独からなる蒸気を
窒素で希釈した混合気体を処理容器に導入し、180℃
で3分間シリル化処理を行なった。ヘキサメチルジシラ
ザンの流量は 1.00ミリリットル/分であった。ま
た、希釈に用いた窒素ガスの流量は 0.5リットル/
分であり、シリル化処理の間、処理容器の圧力は101
330Paに保持された。式1および式3から処理容器
内のガスの分圧は、ヘキサメチルジシラザン 1788
0Pa、窒素83450Paと算出された。上記シリル
化処理を行なったウェーハを実施例1で用いたドライ現
像方法と同様の方法でドライ現像したところ、220m
J/cm2 という大きな露光エネルギーで露光しない
と0.5μmのライン・アンド・スペースパターンが形
成されなかった。
【0037】比較例2 実施例1で用いたレジストAを実施例1と同様に塗布、
ベーキング、露光を行ったのち露光後のシリコンウェー
ハを処理装置を用いて圧力48000Paの窒素雰囲気
下で20℃で3分間ベーキングした後、有機溶剤を用い
ず、ヘキサメチルジシラザン単独からなる蒸気を窒素で
希釈した混合気体を処理容器に導入し、200℃で3分
間シリル化処理を行なった。ヘキサメチルジシラザンの
流量は1.00ミリリットル/分であった。また、希釈
に用いた窒素ガスの流量は 0.5リットル/分であ
り、シリル化処理の間、処理容器の圧力は101330
Paに保持された。したがって、ガスの分圧は比較例1
の場合と同じである。上記シリル化処理を行なったウェ
ーハを実施例1で用いたドライ現像方法と同様の方法で
ドライ現像したところ、80mJ/cm2 の露光エネ
ルギーで0.5μmのライン・アンド・スペースパター
ンが形成されたがレジスト表面がドライ現像による損傷
を受けて凸凹した好ましくない形状であった。
【0038】比較例3 実施例1で用いたレジストAを実施例1と同様に塗布、
ベーキング、露光を行ったのち露光後のシリコンウェー
ハを、処理装置を用いて 圧力48000Paの窒素雰
囲気下で180℃で3分間ベーキングした後、有機溶剤
を用いず、ヘキサメチルジシラザン単独からなる蒸気を
窒素で希釈した混合気体を処理容器に導入し、180℃
で10分間シリル化処理を行なった。ヘキサメチルジシ
ラザンの流量は 1.00ミリリットル/分であった。
また、希釈に用いた窒素ガスの流量は 0.5リットル
/分であり、シリル化処理の間、処理容器の圧力は10
1330Paに保持された。したがって、ガスの分圧は
比較例1の場合と同じである。上記シリル化処理を行な
ったウェーハを実施例1で用いたドライ現像方法と同様
の方法でドライ現像したところ、150mJ/cm2
の露光エネルギーで0.5μmのライン・アンド・スペ
ースパターンが形成されたがレジスト表面がドライ現像
による損傷を受けて凸凹した好ましくない形状であっ
た。
【0039】比較例4 実施例2で用いたレジストBを実施例2と同様に塗布、
ベーキングを行ったのち、実施例4と同様の方法にて露
光しレジスト皮膜に潜像パターンを形成した。露光後の
シリコンウェーハを処理装置を用いて圧力48000P
aの窒素雰囲気下で180℃で3分間ベーキングした
後、有機溶剤を用いず、ヘキサメチルジシラザン単独か
らなる蒸気を窒素で希釈した混合気体を処理容器に導入
し、180℃で3分間シリル化処理を行なった。ヘキサ
メチルジシラザンの流量は 2.00ミリリットル/分
であった。また、希釈に用いた窒素ガスの流量は 0.
5リットル/分であり、シリル化処理の間、処理容器の
圧力は101330Paに保持された。式1および式3
から処理容器内のガスの分圧は、ヘキサメチルジシラザ
ン 30400Pa、窒素70930Paと算出され
た。上記シリル化処理を行なったウェーハを実施例1で
用いたドライ現像方法と同様の方法でドライ現像したと
ころ、180mJ/cm2 という大きな露光エネルギ
ーで露光しないと0.5μmのライン・アンド・スペー
スパターンが形成されなかった。また、レジスト表面が
ドライ現像による損傷を受けて凸凹した好ましくない形
状であった。
【0040】
【発明の効果】本発明のレジスト表面の処理方法を用い
ることにより、短時間でかつ比較的低温で有機金属化合
物によるレジストの表面処理しても良好なレジストパタ
ーンが得られる。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する処理装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 処理装置 2 上部温度制御板 3 下部温度制御板 4 供給装置 5 液体用流量制御機 6 気化器 7 気体用流量制御機 8 排気装置 9 基板 10有機金属化剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 純一 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に塗布されたレジスト表面に有機金
    属化合物を接触させる表面処理方法において、基板上に
    塗布されたレジスト皮膜表面に有機金属化合物蒸気を接
    触させる前あるいは同時にレジスト表面を有機溶剤蒸気
    に接触させることを特徴とするレジスト表面の処理方
    法。
JP8132593A 1993-03-16 1993-03-16 レジスト表面の処理方法 Pending JPH075695A (ja)

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