JP2705646B2 - 微細パターン形成方法 - Google Patents

微細パターン形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造プロセ
スにおけるフォトリソグラフィー工程に関し、特にシリ
ル化法に用いる感光性組成物及び感光性組成物(以下レ
ジストと記す)を用いた微細パターン形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスを初めとする微細
加工を必要とする各種電子デバイスの分野では、デバイ
スの高密度化、高集積化の要求がますます高まってお
り、これらの要求を満たすにはパターンの微細化が必須
となってきている。そして半導体デバイス製造工程で、
微細パターン形成に重要な役割を果たしているのがフォ
トリソグラフィー工程である。更に、フォトリソグラフ
ィー工程においては、半導体デバイスの微細化に伴い、
レジストパターンを精度良く基板に転写する方法が求め
られ、従来のウェットエッチングに変わり、ガスプラズ
マ等を用いたドライエッチングが用いられるようになり
つつある。特に、酸素プラズマを用いてレジストパター
ンを転写する方法においては、耐酸素プラズマ性の高い
珪素化合物を選択的にレジスト膜表面に導入する単層シ
リル化法が盛んに検討されている。
【0003】従来の単層シリル化法は、パターン露光後
に光照射部または未照射部のレジスト膜表面を選択的に
シリル化し、その後、酸素プラズマによりドライ現像を
行い、パターニングするものである。露光部を選択的に
シリル化する方法としては、例えば、ジャーナル・オブ
・バキューム・サイエンス・アンド・テクノロジー(J
ournal of Vacuume Science
& Technology)B、9巻、6号、339
9頁〜3405頁(1991年)に記載されているKi
−Ho BaikらのDESIRE(Diffusio
n Enhanced Silylation Res
ist)プロセスがある。DESIREプロセスとは、
パターン露光し、ベーク後、レジスト膜をシリル化剤
(例えば、ヘキサメチルジシラザン)を用いてシリル化
を行い、その後、酸素プラズマでドライ現像を行いパタ
ーンを形成するものである。この時、露光部ではシリル
化により、樹脂(例えば、ノボラック樹脂)のヒドロキ
シ基(−OH基)とシリル化剤が反応して、シリルエー
テル〔−OSi(CH33 〕が形成されるため、酸素
プラズマに対するエッチング耐性が向上する。一方、未
露光部では、露光後のベーク処理により、感光剤(例え
ば、ナフトキノンジアジド基を含む感光剤)と樹脂との
架橋反応が起こるため、シリル化反応が起こらない。そ
の結果、露光部と未露光部で酸素プラズマによるエッチ
ング速度の差が生じ、ネガパターン形成が可能となる。
【0004】また、未露光部を選択的にシリル化する方
法としては、例えば、樹脂と光酸発生剤、および酸の作
用により樹脂と架橋反応を起こす架橋剤とから成るレジ
ストを用いることを特徴とする、特開平4−28704
7号公報に記載されている藤野らの方法がある。この方
法では、パターン露光、ベーク、シリル化、酸素プラズ
マによるドライ現像と、上記記載の方法と工程は同様で
あるが、この方法では、露光部は、露光により発生した
酸の作用により樹脂と架橋剤が架橋反応を起こすため、
シリル化剤がレジスト膜中に拡散できず、シリル化反応
がおこらない。一方、未露光部では、そのような架橋反
応が起こらないので、シリル化される。その結果、露光
部と未露光部でエッチング速度の差が生じ、ポジパター
ン形成が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の単層シ
リル化法に用いられるレジストは、シリル化剤と反応で
きるヒドロキシル基が、樹脂(例えば、ノボラック樹
脂、ポリビニルフェノール)1ユニット当たり1つしか
ない。このため、レジストに導入されるシリル基の濃度
が低く、酸素プラズマに対するエッチング耐性が十分で
はない。更に、従来の単層シリル化法では、実際にはシ
リル化させたくない領域にもシリル化反応が進むためシ
リル化のコントラストが低下する。さらに、従来の単層
シリル化法では、現在シリル化に利用されているシリル
化剤が、ヘキサメチルジシラザン、ジメチルシリルジメ
チルシラン、テトラメチルジシラザン、N,N−ジメチ
ルアミノトリメチルシラン、1,1,3,3,5,5−
ヘキサメチルシクロトリシラザン等、シリル化によっ
て、樹脂(例えば、ノボラック樹脂、ポリビニルフェノ
ール)のヒドロキシル基1つに対し、珪素原子が1つし
か導入できない化合物のみである。
【0006】このため、レジストに導入される珪素原子
の濃度が低く、酸素プラズマに対するエッチング耐性が
十分ではない。その結果、酸素プラズマによるエッチン
グ後、微細パターンでの形状の劣化が特に激しく、レジ
ストパターンの寸法制御が困難となる。このことから、
単層レジストのシリル化法においては、より高濃度、高
選択的にシリル化領域を形成し、シリル化層のエッチン
グ耐性やシリル化のコントラストを向上させる方法が求
められている。そこでこの分野での技術的課題は、高濃
度、および高選択的にシリル化しうる感光性組成物、お
よびその方法の開発である。
【0007】本発明の目的は、導入される珪素原子の濃
度がより高く、しかも酸素プラズマ耐性に優れ、高選択
的にシリル化しうる感光性組成物を用いた微細パターン
形成方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究の結
果、上記課題は、シリル化用のレジストを被加工基板上
に塗布し、プリベーク後露光し、つぎにシリル化剤を用
いて液相、又は気相でシリル化を行いシリル化領域を形
成し、さらに該シリル化領域をマスクとして前記感光性
組成物層をガスプラズマによりエッチングする微細パタ
ーン形成方法において、シリル化する工程が感光性組成
物層を水蒸気に曝す工程と該感光性組成物層を多官能性
のシリル化剤で処理する工程を含む工程か、またはプリ
ベーク後露光し、つぎにシリル化剤を用いて液相、又は
気相でシリル化を行いシリル化領域を形成し、さらに該
シリル化領域をマスクとして前記感光性組成物層をガス
プラズマによりエッチングする微細パターン形成方法に
おいて、シリル化する工程が感光性組成物層を水蒸気に
曝す工程と該感光性組成物層を多官能性のシリル化剤で
処理する工程とを含む工程か、またはシリル化剤に一般
式(1)で表されるシリル化剤を用いるシリル化工程で
あることを特徴とする微細パターン形成方法により解決
できることを見出し本発明にいたった。 (但し、Meはメチル基、R1 は水素原子又はメチル
基、R2 はメチル基またはエチル基を表す。)
【0009】 また、レジスト膜を水蒸気に曝す工程を行
った後、レジスト膜を多官能性のシリル化剤で処理する
シリル化方法、或いはレジスト膜を多官能性のシリル化
剤(例えばSi(NR)X :x≧2)で処理した後、さ
らにシラノール化合物で処理するシリル化方法に用いら
れる多官能性のシリ化剤及びシラノール化合物として
は、ビス(ジメチルアミノ)ジメチルシラン、ビス(ジ
エチルアミノ)ジメチルシラン、メチルトリス(ジメチ
ルアミノ)シラン、トリメチルシラノール、トリエチル
シラノール等が利用できる。そして、レジスト膜を多官
能性のシリル化剤で処理するシリル化方法では、図2
示すように、樹脂(パラビニルフェノール)とシリル化
剤が反応した後、膜中に存在する水(H2 O)と反応
し、更にシリル化剤との反応が起こり、その結果、樹脂
1ユニットあたり、複数個の珪素原子が導入されるた
め、レジストに導入されるシリル基の濃度が増大し、そ
の結果、エッチング耐性が向上する。また、レジストを
多官能性のシリル化剤で処理した後、さらにシラノール
化合物で処理するシリル化方法では、図3に示すよう
に、樹脂とシリル化剤との反応後、更にシラノール化合
物との反応により、樹脂1ユニットあたり2個の珪素原
子が導入されるため、レジストに導入されるシリル基の
濃度が増大し、その結果、エッチング耐性が向上する。
【0010】 そして次に、シリル化したレジスト膜を酸
素プラズマによりエッチングを行う。その結果、レジス
ト膜を水蒸気に曝す工程を行った後、このレジスト膜を
多官能性のシリル化剤で処理するシリル化方法、或いは
レジスト膜を多官能性のシリル化剤で処理した後、さら
にシラノール化合物で処理するレジスト膜のシリル化方
法は、従来のレジスト膜をシリル化剤で一度処理するだ
けの方法に比べ、シリル化層のエッチング耐性が優れ、
またパターン形状が良好であることを確認した。このこ
とからレジスト膜を水蒸気に曝す工程を行った後、レジ
スト膜を多官能性のシリル化剤で処理するシリル化方
法、或いはレジストを多官能性のシリル化剤で処理した
後、さらにシラノール化合物で処理するレジスト膜のシ
リル化方法は、微細パターン形成方法におけるレジスト
膜のシリル化方法として有効である。
【0011】 また、本発明に用いられるシリル化剤とし
ては、例えば一般式(1)で表されるシリル化剤が利用
される。
【0012】
【0013】(但し、Meはメチル基、R1 は水素原子
またはメチル基、R2 はメチル基またはエチル基を表
す。)一般式(1)で表されるシリル化剤は、例えば以
下のようにして合成される。即ち一般式(2)で表され
る珪素化合物と等モルの一般式(3)で表されるシラノ
ール化合物を無溶媒中、室温、または加熱下で反応させ
ることにより合成される。
【0014】
【0015】(但し、R1 は水素原子、またはメチル基
を表す。)
【0016】
【0017】(但し、R2 はメチル基またはエチル基を
表す。)一般式(1)で表されるシリル化剤の具体的な
例としては、1−ジメチルアミノ−1,3,3,3−テ
トラメチルジシロキサン、1−ジメチルアミノ−1,
1,3,3,3−ペンタメチルジシロキサン、1−ジメ
チルアミノ−1−メチル−3,3,3−トリエチルジシ
ロキサン、1−ジメチルアミノ−1−ジメチル−3,
3,3−テトラエチルジシロキサン等が挙げられるが、
これらの例に限定されるものではない。
【0018】 これらの一般式(1)で表されるシリル化
剤を用いたシリル化によって形成されたシリル化層は、
従来の分子内に珪素原子を1つしか持たないシリル化剤
により形成されたシリル化層に比べ、エッチング耐性が
優れ、またパターン形状が良好であることを確認した。
従って、一般式(1)で表されるシリル化剤を用いたシ
リル化方法は微細パターンの形成に有効である。
【0019】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳しく説明す
るが、本発明はこれらの例によって何ら制限されるもの
ではない。
【0020】 (実施例1) ポリビニルフェノール(MW=34000)20gを乳
酸エチル80gに溶解し、さらに0.2μm孔メンブレ
ンフィルターでろ過し、レジスト溶液を調製した。得ら
れた溶液をシリコン基板上に回転塗布しホットプレート
上で100℃、60秒ベークを行い、厚さ0.7μmの
レジスト膜を形成した。次にレジスト膜を水蒸気に30
秒曝し、その後多官能性シリル化剤としてビス(ジメチ
ルアミノ)ジメチルシラン10%、キシレン87%、N
−メチルピロリドン3%からなる混合溶液に室温で90
秒間浸漬し、次いでレジスト膜をキシレンでリンスする
ことによりレジスト膜をシリル化した。その後、O2
ECR(Power=50W、圧力=5mTorr、温
度=−50℃)によりエッチングを行った。その結果、
レジスト膜を全てエッチングするのに530秒を要し
た。一方水蒸気処理をしない場合は、エッチングに要し
た時間は400秒であったことから、本実施例の感光
性組成物(レジスト)は、酸素プラズマに対する耐性が
優れていることが明らかとなった。
【0021】 (実施例2) 実施例1 と同様の方法で、厚さ0.7μmのレジスト膜
を形成した。そして作成したレジスト膜にArFエキシ
マレーザを露光光源として、密着露光した。次にレジス
ト膜を水蒸気に30秒曝し、その後ビス(ジメチルアミ
ノ)ジメチルシラン10%、キシレン87%、N−メチ
ルピロリドン3%からなる混合溶液に室温で90秒間浸
漬し、次いでレジスト膜をキシレンでリンスすることに
よりレジスト膜をシリル化した。その後、O2 −ECR
(Power=50W、圧力=5mTorr、温度=−
50℃)によりエッチングを行った。その結果、0.1
9μmL/Sの矩形パターンが得られた。
【0022】 (実施例3) 実施例1 と同様の方法で、厚さ0.7μmのレジスト膜
を形成した。次にレジスト膜をビス(ジメチルアミノ)
ジメチルシラン10%、キシレン87%、N−メチルピ
ロリドン3%からなる混合溶液に室温で90秒間浸漬
し、次いでレジスト膜をキシレンでリンスし、その後、
トリメチルシラノール20%、N−メチルピロリドン4
%、キシレン76%からなる混合溶液に室温で60秒間
浸漬し、更にキシレンでリンスし、レジスト膜をシリル
化した。その後、O2 −ECR(Power=50W、
圧力=5mTorr、温度=−50℃)によりエッチン
グを行った。その結果、レジスト膜を全てエッチングす
るのに500秒を要した。一方シラノール化合物の処理
をしない場合は、エッチングに要した時間は400秒で
あったことから、実施例3の感光性組成物(レジスト)
は、酸素プラズマに対する耐性が優れていることが明ら
かとなった。
【0023】 (合成例1)1−ジメチルアミノ−1,
3,3,3−テトラメチルジシロキサンの合成を次のよ
うにして行った。
【0024】 温度計、滴下ロート、還流管を付けた10
0ml三口フラスコに、ビス(ジメチルアミノ)メチル
シラン25g(0.19mol)を加えて氷冷する。そ
こにトリメチルシラノール17g(0.19mol)を
滴下ロートからゆっくり滴下した。滴下終了後、氷水浴
中で1時間反応させた。その後、混合物を減圧下蒸留す
ることにより1−ジメチルアミノ−1,3,3,3−テ
トラメチルジシロキサンを16.7g(収率50%)を
得た。この物質のbpは34〜35℃(25mmH
g),IR(cm-1)は2950(νC−H)、215
0(νSi−H)、1060(νSi−O−Si)、1
255(νSi−Me)であった。
【0025】 (実施例4) ポリビニルフェノール(MW−34000)20gを乳
酸エチル85gに溶解し、さらに0.2μm孔メンブレ
ンフィルターでろ過し、レジスト溶液を調製した。得ら
れた溶液をシリコン基板上に回転塗布し、ホットプレー
ト上で100℃、60秒ベークを行い、厚さ0.7μm
のレジスト膜を形成した。このようにして作成したレジ
スト膜のFTIRスペクトルを測定した。次にレジスト
膜を、合成例1で得た1−ジメチルアミノ−1,3,
3,3−テトラメチルジシロキサン10%、キシレン8
7%、N−メチルピロリドン3%からなる混合溶液に室
温で120秒間浸漬し、次いでキシレンでリンスするこ
とにより膜を全面シリル化した。そしてシリル化後のF
TIRスペクトルを測定した。その時のFTIR差スペ
クトルを図1に示す。図1から、シリル化後、Si−O
−Si結合に由来する1068cm-1の吸収が増大して
いた。この結果から、1−ジメチルアミノ−1,3,
3,3−テトラメチルジシロキサンを用いたシリル化で
は、樹脂(ポリビニルフェノール)のヒドロキシル基1
つに対し、複数個の珪素原子が導入されていることが明
らかとなった。
【0026】 (比較例1) 比較例1 として、実施例4と同様にして、但しレジスト
膜のシリル化を100℃に加熱しながら、10Torr
のジメチルシリルジメチルアミン蒸気に、2分間曝すこ
とにより行った。その結果、FTIR差スペクトルにお
いて、Si−O−Si結合に由来する吸収がなかった。
このことからジメチルシリルジメチルアミンを用いたシ
リル化では、樹脂のヒドロキシル基1つに対し、1個の
珪素原子しか導入されていないことが明らかであった。
【0027】 (実施例5) 実施例4 と同様にして、レジスト膜をシリル化した。次
に、日新ハイボルテージ(株)製後方散乱測定装置AN
−2500(入射イオン:4 He+ 、入射エネルギー:
2MeV、ビーム電流:1nA)を用いてラザフォード
後方散乱分析(以下RBSと略す)を行い、シリル化層
のSi濃度を測定した。その結果を表1に示す。
【0028】(比較例2) 比較例2 として、レジスト膜を100℃に加熱しなが
ら、10Torrのジメチルシリルジメチルアミン蒸気
に、2分間曝してシリル化したレジスト膜のRBSも行
った。その結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】これらの結果から、1−ジメチルアミノ−
1,3,3,3−テトラメチルジシロキサンを用いたシ
リル化では、従来の方法に比べて、シリル化された領域
のSi濃度が高いことが明らかとなった。
【0031】 (実施例6) ポリビニルフェノール(MW=34000)20gを乳
酸エチル85gに溶解し、さらに0.2μm孔メンブレ
ンフィルターでろ過し、レジスト溶液を調製した。得ら
れた溶液をシリコン基板上に回転塗布し、ホットプレー
ト上で100℃、60秒ベークを行い、厚さ0.7μm
のレジスト膜を形成した。このようにして作成した膜に
ArFエキシマレーザを露光光源として、密着露光し
た。露光後、レジスト膜を、1−ジメチルアミノ−1,
3,3,3−テトラメチルジシロキサン10%、キシレ
ン87%、N−メチルピロリドン3%からなる混合溶液
に室温で120秒間浸漬し、次いでレジスト膜をキシレ
ンでリンスし、未露光領域のレジストをシリル化した。
その後、O2 −ECR(Power=50W、圧力=5
mTorr、温度=−50℃、時間=90秒)によりエ
ッチングを行った結果、0.18μmL/Sの矩形パタ
ーンが得られた。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、レジスト膜を水蒸
気に曝す工程を行った後、レジスト膜を多官能性のシリ
ル化剤で処理するシリル化方法、或いはレジスト膜を多
官能性のシリル化剤で処理した後、さらにシラノール化
合物で処理するシリル化方法、或いは一般式(1)で表
わされるシリル化剤を用いたシリル化方法は、シリル化
後のシリル化層の酸素プラズマ耐性が優れており、レジ
スト膜の微細パターン形成方法として有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例におけるレジスト膜のFTI
R差スペクトルを示す図。
【図2】 レジスト膜を水蒸気に曝した後、多官能性のシ
リル化剤で処理するシリル化方法における樹脂とシリル
化剤の反応を示す図。
【図3】 レジスト膜を多官能性のシリル化剤で処理した
後、さらにシラノール化合物で処理するシリル化方法に
おける樹脂とシリル化剤、及びシラノール化合物の反応
を示す図。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/302 H (56)参考文献 特開 平2−127645(JP,A) 特開 平2−5060(JP,A) 特開 平4−14049(JP,A) 特開 平6−148887(JP,A) 特開 昭63−78540(JP,A) 特開 平6−273936(JP,A) 特開 昭62−297837(JP,A) 特開 平2−187766(JP,A) 特開 平8−146599(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリル化用感光性組成物を被加工基板上
    に塗布し、プリベーク後露光し、つぎにシリル化剤を用
    いて液相、又は気相でシリル化を行いシリル化領域を形
    成し、さらに該シリル化領域をマスクとして前記感光性
    組成物層をガスプラズマによりエッチングする微細パタ
    ーン形成方法において、シリル化する工程が感光性組成
    物層を水蒸気に曝す工程と該感光性組成物層を多官能性
    のシリル化剤で処理する工程とを含むことを特徴とする
    微細パターン形成方法。
  2. 【請求項2】 シリル化する工程が感光性組成物層を多
    官能性のシリル化剤で処理する工程と、該感光性組成物
    層をシラノール化合物で処理する工程とを含むことを特
    徴とする請求項1記載の微細パターン形成方法。
  3. 【請求項3】 シリル化する工程において、シリル化剤
    に一般式(1)で表されるシリル化剤を用いることを特
    徴とする請求項1記載の微細パターン形成方法。 (但し、Meはメチル基、R1 は水素原子又はメチル
    基、R2 はメチル基またはエチル基を表す。)
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