JP2983948B2 - パターン形成材料及びパターン形成方法 - Google Patents

パターン形成材料及びパターン形成方法

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JP2983948B2
JP2983948B2 JP10022874A JP2287498A JP2983948B2 JP 2983948 B2 JP2983948 B2 JP 2983948B2 JP 10022874 A JP10022874 A JP 10022874A JP 2287498 A JP2287498 A JP 2287498A JP 2983948 B2 JP2983948 B2 JP 2983948B2
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acid
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政孝 遠藤
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置等を製作するプロセスにおける微細なレジストパター
ンの形成方法及び該方法に用いられるパターン形成材料
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、IC又はLSI等の製造において
は、紫外線を用いたホトリソグラフィーによってパター
ン形成を行なっているが、半導体素子の微細化に伴って
短波長光源の使用が進められている。短波長光源を使用
する場合、焦点深度を高めたり実用解像度を向上させた
りするために、近年、ドライ現像を用いた表面解像プロ
セスの開発が進められてきている。
【0003】表面解像プロセスとしては、例えば、US
P5,278,029号に示されるように、露光される
と酸を発生させるレジストよりなるレジスト膜の表面に
選択的にポリシロキサン膜を形成した後、該ポリシロキ
サンをマスクとして前記レジスト膜に対してドライエッ
チングを行なうことにより、レジストパターンを形成す
るネガ型の表面修飾プロセスが提案されている。
【0004】以下、前記レジストパターンの形成方法
を、図9(a)〜(d)を参照しながら説明する。
【0005】露光されると酸を発生させるレジストとし
て、1,2,3,4−テトラヒドロナフチリデンイミノ
−p−スチレンスルフォナート(NISS)とメタクリ
ル酸メチル(MMA)との共重合体を使用した例につい
て説明する。
【0006】まず、図9(a)に示すように、半導体基
板10の上に塗布された、露光されると酸を発生させる
レジスト膜11に対してマスク13を用いてArFエキ
シマレーザ14を照射すると、レジスト膜11における
露光部11aに酸が発生する。この酸の働きによって露
光部11aは親水性に変化し、大気中の水を吸着し易く
なるので、図9(b)に示すように、露光部11aの表
面近傍に、薄い水の吸着層15が形成される。
【0007】次に、レジスト膜11の表面にアルコキシ
シランガス16を導入すると、露光部11aの表面に発
生している酸が触媒となってアルコキシシランの加水分
解と脱水縮合とが起こり、図9(c)に示すように、露
光部11aの表面に金属酸化膜17が形成される。その
後、金属酸化膜17をマスクとしてレジスト膜11に対
してO2 プラズマ18を用いるRIEによりドライエッ
チングを行なうと、図9(d)に示すように、微細なレ
ジストパターン19が形成されるというものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のパタ
ーン形成方法によると、レジスト膜の露光部に酸を発生
させ、発生した酸を触媒として露光部に選択的に金属酸
化膜を形成し、この金属酸化膜をマスクにしてドライエ
ッチングを行なうことにより、レジストパターンを形成
するので、レジスト膜の露光部にレジストパターンが形
成されるネガ型のリソグラフィプロセスとなる。
【0009】ネガ型のリソグラフィプロセスは、例えば
集積回路の多層配線を接続するコンタクトホールを形成
する場合に、次に示すような問題がある。
【0010】まず、第1に、以下に説明するように、パ
ターン露光に通常用いられるマスクの使用上に問題があ
る。コンタクトホールを形成するリソグラフィ工程で
は、前述のようにネガ型のリソグラフィプロセスを用い
ると、マスクの開口率が非常に高くなる。すなわち、マ
スク上において、コンタクトホール部分にのみ露光光に
対する遮光膜が形成される一方、コンタクトホール以外
の部分は露光光を透過させるために遮光膜が除去されて
マスク基板の石英がむき出しの状態となる。一般に半導
体チップの面積に対する全コンタクトホールの占める面
積の割合は非常に小さいので、マスクにおいては遮光膜
の面積に対するむき出しの石英の面積の割合が高くつま
りマスクの開口率が高くなってしまう。
【0011】マスクの開口率が高くなると、環境中から
のダストの汚染の影響が大きくなる。すなわち、マスク
の遮光膜の部分にダストが付着しても影響は殆ど無い
が、マスクの透過部分にダストが付着すると、ダストが
付着した部分が遮光部となる。ダストが付着したマスク
を用いて露光するとダスト付着部と対応する部分にパタ
ーン欠陥が発生する。以上説明したように、ネガ型のリ
ソグラフィプロセスは、マスクの開口率が高いために、
ダストの影響を受けやすく、歩留まりが低下し易いとい
う問題がある。
【0012】次に、第2の問題を説明する。コンタクト
ホールを形成するリソグラフィ工程において焦点深度の
向上を目的としてハーフトーン型マスクを用いる場合が
あるが、焦点深度向上の効果は、ポジ型のリソグラフィ
プロセスにおいてのみ得られ、ネガ型のリソグラフィプ
ロセスでは得られないという問題がある。このため、コ
ンタクトホールを形成する場合、ネガ型のプロセスはポ
ジ型のプロセスに比べて焦点深度が小さいという問題が
ある。
【0013】前述した第1及び第2の問題は、コンタク
トホールを形成する場合に限られず、光の透過部分の多
いマスクを用いる場合及び焦点深度の向上を図る場合に
発生する。
【0014】前記に鑑み、本発明は、ネガ型の表面修飾
プロセスに代えて、ポジ型の表面修飾プロセスを実現す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、加熱又は第1のエネルギービームの照射
により酸を発生させる基を含む重合体と、第1のエネル
ギービームとエネルギー帯が異なる第2のエネルギービ
ームの照射により塩基を発生させる化合物とからなるレ
ジスト膜を形成し、該レジスト膜のパターン露光の露光
部においては、重合体から発生した酸と化合物から発生
した塩基とを中和させる一方、レジスト膜のパターン露
光の未露光部においては、重合体から発生した酸を残存
させ、残存する酸の触媒作用により金属アルコキシドを
反応させて金属酸化膜を形成するものである。
【0016】本発明に係る第1のパターン形成材料は、
加熱されると酸を発生させる基を含む重合体と、エネル
ギービームが照射されると塩基を発生させる化合物とか
らなる。
【0017】第1のパターン形成材料により形成された
レジスト膜が加熱されると全面に亘って重合体から酸が
発生し、その後、レジスト膜がエネルギービームにより
パターン露光されると、レジスト膜の露光部において
は、化合物から塩基が発生し、重合体から発生した酸と
化合物から発生した塩基とが中和する一方、レジスト膜
の未露光部においては酸が残存する。
【0018】本発明に係る第2のパターン形成材料は、
第1のエネルギー帯の第1のエネルギービームが照射さ
れると酸を発生させる基を含む重合体と、第1のエネル
ギー帯と異なる第2のエネルギー帯の第2のエネルギー
ビームが照射されると塩基を発生させる化合物とからな
る。
【0019】第2のパターン形成材料により形成された
レジスト膜が第1のエネルギービームにより全面露光さ
れると重合体から全面に亘って酸が発生し、レジスト膜
が第2のエネルギービームによりパターン露光される
と、レジスト膜における第2のエネルギービームの露光
部においては、化合物から塩基が発生し、重合体から発
生した酸と化合物から発生した塩基とが中和する一方、
レジスト膜における第2のエネルギービームの未露光部
においては酸が残存する。
【0020】第1又は第2のパターン形成材料におい
て、重合体は、一般式
【0021】
【化6】
【0022】(但し、R1 は水素原子又はアルキル基を
示し、R2 及びR3 はそれぞれが互いに独立している水
素原子、アルキル基、フェニル基若しくはアルケニル
基、又は両者で環状となっている環状アルキル基、環状
アルケニル基、フェニル基を持つ環状アルキル基若しく
はフェニル基を持つ環状アルケニル基を示す)により表
される化合物に他の基が重合してなる2元以上の重合体
であることが好ましい。
【0023】ここで、2元以上の重合体中における一般
式[化6]で示す化合物の割合については、任意である
が、塩基による中和を容易にするために50mol%以
下であることが望ましい場合がある。
【0024】また、第1のパターン形成材料において、
重合体は、一般式
【0025】
【化7】
【0026】(但し、R1 は水素原子又はアルキル基を
示し、R4 はアルキル基、アルケニル基、環状アルキル
基又は環状アルケニル基を示す)により表される化合物
に他の基が重合してなる2元以上の重合体であることが
好ましい。
【0027】一般式[化7]により表わされる化合物
は、光の照射(エネルギービームの照射)によっては殆
ど酸を発生しないという特徴を持っている。ここで、2
元以上の重合体中における一般式[化7]で示す化合物
の割合については、任意であるが、塩基による中和を容
易にするために50mol%以下であることが望ましい
場合がある。
【0028】また、第1又は第2のパターン形成材料に
おいて、化合物は、アシルオキシム、ベンジルオキシカ
ルボニル化合物又はホルムアミドであることが好まし
い。
【0029】本発明に係る第1のパターン形成方法は、
加熱されると酸を発生させる基を含む重合体と、エネル
ギービームが照射されると塩基を発生させる化合物とか
らなるパターン形成材料を半導体基板上に塗布してレジ
スト膜を形成する第1の工程と、レジスト膜を加熱して
重合体から酸を発生させる第2の工程と、レジスト膜に
所望のパターン形状を持つマスクを介してエネルギービ
ームを照射して、レジスト膜の露光部に化合物から塩基
を発生させることにより、レジスト膜の露光部において
重合体から発生した酸と化合物から発生した塩基とを中
和させる第3の工程と、レジスト膜に金属アルコキシド
を供給して、レジスト膜の未露光部の表面に金属酸化膜
を形成する第4の工程と、金属酸化膜をマスクとしてレ
ジスト膜に対してドライエッチングを行なって、レジス
ト膜よりなるレジストパターンを形成する第5の工程と
を備えている。
【0030】第1のパターン形成方法によると、レジス
ト膜が加熱されると、レジスト膜の全面に亘って重合体
から酸が発生し、その後、レジスト膜がエネルギービー
ムによりパターン露光されると、レジスト膜の露光部に
おいては、化合物から塩基が発生し、重合体から発生し
た酸と化合物から発生した塩基とが中和する一方、レジ
スト膜の未露光部においては酸が残存する。次に、レジ
スト膜に金属アルコキシドを供給すると、レジスト膜の
未露光部においては、残存する酸の触媒作用によって金
属アルコキシドが反応して金属酸化膜が形成される一
方、レジスト膜の露光部においては、中和されているた
め金属酸化膜は形成されない。
【0031】本発明に係る第2のパターン形成方法は、
加熱されると酸を発生させる基を含む重合体と、エネル
ギービームが照射されると塩基を発生させる化合物とか
らなるパターン形成材料を半導体基板上に塗布してレジ
スト膜を形成する第1の工程と、レジスト膜に所望のパ
ターン形状を持つマスクを介してエネルギービームを照
射して レジスト膜の露光部に化合物から塩基を発生さ
せる第2の工程と、レジスト膜を加熱して重合体から酸
を発生させることにより、レジスト膜の露光部において
化合物から発生した塩基と重合体から発生した酸とを中
和させる第3の工程と、レジスト膜に金属アルコキシド
を供給して、レジスト膜の未露光部の表面に金属酸化膜
を形成する第4の工程と、金属酸化膜をマスクとしてレ
ジスト膜に対してドライエッチングを行なって、レジス
ト膜よりなるレジストパターンを形成する第5の工程と
を備えている。
【0032】第2のパターン形成方法によると、レジス
ト膜がエネルギービームによりパターン露光されると、
レジスト膜の露光部において化合物から塩基が発生し、
その後、レジスト膜が加熱されると、レジスト膜の全面
に亘って重合体から酸が発生し、レジスト膜の露光部に
おいては、化合物から発生した塩基と重合体から発生し
た酸とが中和する一方、レジスト膜の未露光部において
は酸が残存する。次に、レジスト膜に金属アルコキシド
を供給すると、レジスト膜の未露光部においては、残存
する酸の触媒作用によって金属アルコキシドが反応して
金属酸化膜が形成される一方、レジスト膜の露光部にお
いては、中和されているため金属酸化膜は形成されな
い。
【0033】第1又は第2のパターン形成方法におい
て、第4の工程は、レジスト膜の未露光部に水を吸収さ
せる工程を含むことが好ましい。
【0034】本発明に係る第3のパターン形成方法は、
第1のエネルギー帯の第1のエネルギービームが照射さ
れると塩基を発生させる化合物と、第1のエネルギー帯
と異なる第2のエネルギー帯の第2のエネルギービーム
が照射されると酸を発生させる重合体とからなるパター
ン形成材料を半導体基板上に塗布してレジスト膜を形成
する第1の工程と、レジスト膜に所望のパターン形状を
持つマスクを介して第1のエネルギービームを照射し
て、レジスト膜における第1のエネルギービームの露光
部に化合物から塩基を発生させる第2の工程と、レジス
ト膜に対して第2のエネルギービームを全面に照射して
レジスト膜の全面に重合体から酸を発生させることによ
り、レジスト膜における第1のエネルギービームの露光
部において、化合物から発生した塩基と重合体から発生
した酸とを中和させる第3の工程と、レジスト膜に金属
アルコキシドを供給して、レジスト膜における第1のエ
ネルギービームの未露光部の表面に金属酸化膜を形成す
る第4の工程と、金属酸化膜をマスクとしてレジスト膜
に対してドライエッチングを行なって、レジスト膜より
なるレジストパターンを形成する第5の工程とを備えて
いる。
【0035】第3のパターン形成方法によると、レジス
ト膜が第1のエネルギービームによりパターン露光され
ると、レジスト膜における第1のエネルギービームの露
光部において化合物から塩基が発生し、その後、レジス
ト膜が第2のエネルギービームにより全面露光されると
重合体から酸が発生する。レジスト膜における第1のエ
ネルギービームの露光部においては、化合物から発生し
た塩基と重合体から発生した酸とが中和する一方、レジ
スト膜における第1のエネルギービームの未露光部にお
いては酸が残存する。次に、レジスト膜に金属アルコキ
シドを供給すると、レジスト膜における第1のエネルギ
ービームの未露光部においては、残存する酸の触媒作用
によって金属アルコキシドが反応して金属酸化膜が形成
される一方、レジスト膜における第1のエネルギービー
ムの露光部においては、中和されているため金属酸化膜
は形成されない。
【0036】第3のパターン形成方法において、第4の
工程は、レジスト膜における第1のエネルギービームの
未露光部に水を吸収させる工程を含むことが好ましい。
【0037】本発明に係る第4のパターン形成方法は、
第1のエネルギー帯の第1のエネルギービームが照射さ
れると酸を発生させる重合体と、第1のエネルギー帯と
異なる第2のエネルギー帯の第2のエネルギービームが
照射されると塩基を発生させる化合物とからなるパター
ン形成材料を半導体基板上に塗布してレジスト膜を形成
する第1の工程と、レジスト膜に対して第1のエネルギ
ービームを全面に照射して、レジスト膜に重合体から酸
を発生させる第2の工程と、レジスト膜に対して所望の
パターン形状を持つマスクを介して第2のエネルギービ
ームを照射して、レジスト膜における第2のエネルギー
ビームの露光部に化合物から塩基を発生させることによ
り、レジスト膜における第2のエネルギービームの露光
部において、重合体から発生した酸と化合物から発生し
た塩基とを中和させる第3の工程と、レジスト膜に金属
アルコキシドを供給して、レジスト膜における第2のエ
ネルギービームの未露光部の表面に金属酸化膜を形成す
る第4の工程と、金属酸化膜をマスクとしてレジスト膜
に対してドライエッチングを行なって、レジスト膜より
なるレジストパターンを形成する第5の工程とを備えて
いる。
【0038】第4のパターン形成方法によると、レジス
ト膜が第1のエネルギービームにより全面露光される
と、レジスト膜の全面に亘って重合体から酸が発生し、
その後、レジスト膜が第2のエネルギービームによりパ
ターン露光されると、レジスト膜における第2のエネル
ギービームの露光部においては、化合物から塩基が発生
し、重合体から発生した酸と化合物から発生した塩基と
が中和する一方、レジスト膜における第2のエネルギー
ビームの未露光部においては酸が残存する。次に、レジ
スト膜に金属アルコキシドを供給すると、レジスト膜に
おける第2のエネルギービームの未露光部においては、
残存する酸の触媒作用によって金属アルコキシドが反応
して金属酸化膜が形成される一方、レジスト膜における
第2のエネルギービームの露光部においては、中和され
ているため金属酸化膜は形成されない。
【0039】第4のパターン形成方法において、第4の
工程は、レジスト膜における第2のエネルギービームの
未露光部に水を吸収させる工程を含むことが好ましい。
【0040】第1〜第4のパターン形成方法において、
重合体は、一般式
【0041】
【化8】
【0042】(但し、R1 は水素原子又はアルキル基を
示し、R2 及びR3 はそれぞれが互いに独立している水
素原子、アルキル基、フェニル基若しくはアルケニル
基、又は両者で環状となっている環状アルキル基、環状
アルケニル基、フェニル基を持つ環状アルキル基若しく
は環状アルケニル基を示す)により表される化合物に他
の基が重合してなる2元以上の重合体であることが好ま
しい。
【0043】ここで、2元以上の重合体中における一般
式[化8]で示す化合物の割合については、任意である
が、塩基による中和を容易にするために50mol%以
下であることが望ましい場合がある。
【0044】また、第1又は第2のパターン形成方法に
おいて、重合体は、一般式
【0045】
【化9】
【0046】(但し、R1 は水素原子又はアルキル基を
示し、R4 はアルキル基、アルケニル基、環状アルキル
基又は環状アルケニル基を示す)により表される化合物
に他の基が重合してなる2元以上の重合体であることが
好ましい。
【0047】一般式[化9]により表わされる化合物
は、光の照射(エネルギービームの照射)によっては殆
ど酸を発生しないという特徴を持っている。ここで、2
元以上の重合体中における一般式[化9]に示す化合物
の割合については、任意であるが、塩基による中和を容
易にするために50mol%以下であることが望ましい
場合がある。
【0048】また、第1〜第4のパターン形成方法にお
いて、化合物は、アシルオキシム、ベンジルオキシカル
ボニル化合物又はホルムアミドであることが好ましい。
特に、アシルオキシムとしては、ο−フェニルアセチル
−アセト−α−ナフトン−オキシム、ο−フェニルアセ
チル−アセト−β−ナフトン−オキシム又はο−フェニ
ルアセチル−アセトフェノン−オキシム等が挙げられ
る。
【0049】本発明に係る第5のパターン形成方法は、
加熱されると酸を発生させる基を含む重合体と、エネル
ギービームが照射されると塩基を発生させる化合物とか
らなるパターン形成材料を半導体基板上に塗布してレジ
スト膜を形成する第1の工程と、レジスト膜を加熱して
重合体から酸を発生させる第2の工程と、レジスト膜に
所望のパターン形状を持つマスクを介してエネルギービ
ームを照射してパターン露光した後、パターン露光され
たレジスト膜に対して気相又は液相で水処理を行なうこ
とにより、レジスト膜の露光部に化合物から塩基を発生
させ、発生した塩基とレジスト膜の酸とを中和させる第
3の工程と、レジスト膜を、水蒸気の雰囲気に曝した後
に、水蒸気と金属アルコキシドとの混合ガス雰囲気に曝
すことにより、レジスト膜の未露光部の表面に金属酸化
膜を形成する第4の工程と、レジスト膜に対して金属酸
化膜をマスクとしてドライエッチングを行なって、レジ
スト膜からなるレジストパターンを形成する第5の工程
とを備えている。
【0050】本発明に係る第6のパターン形成方法は、
加熱されると酸を発生させる基を含む重合体と、エネル
ギービームが照射されると塩基を発生させる化合物とか
らなるパターン形成材料を半導体基板上に塗布してレジ
スト膜を形成する第1の工程と、レジスト膜を加熱して
重合体から酸を発生させる第2の工程と、レジスト膜に
所望のパターン形状を持つマスクを介してエネルギービ
ームを照射してパターン露光した後、パターン露光され
たレジスト膜を不活性ガスの雰囲気下で保持することに
より、レジスト膜の露光部に化合物から塩基を発生させ
て、発生した塩基とレジスト膜の酸とを中和させる第3
の工程と、レジスト膜を、水蒸気の雰囲気に曝した後
に、水蒸気と金属アルコキシドとの混合ガス雰囲気に曝
すことにより、レジスト膜の未露光部の表面に金属酸化
膜を形成する第4の工程と、レジスト膜に対して金属酸
化膜をマスクとしてドライエッチングを行なって、レジ
スト膜からなるレジストパターンを形成する第5の工程
とを備えている。
【0051】本発明に係る第7のパターン形成方法は、
加熱されると酸を発生させる基を含む重合体と、エネル
ギービームが照射されると塩基を発生させる化合物とか
らなるパターン形成材料を半導体基板上に塗布してレジ
スト膜を形成する第1の工程と、レジスト膜を加熱して
重合体から酸を発生させる第2の工程と、レジスト膜に
所望のパターン形状を持つマスクを介してエネルギービ
ームを照射してパターン露光した後、パターン露光され
たレジスト膜を、不活性ガスの雰囲気下で水蒸気の雰囲
気に曝すことにより、レジスト膜の露光部に化合物から
塩基を発生させて、発生した塩基とレジスト膜の酸とを
中和させる第3の工程と、レジスト膜を水蒸気と金属ア
ルコキシドとの混合ガス雰囲気に曝すことにより、レジ
スト膜の未露光部の表面に金属酸化膜を形成する第4の
工程と、レジスト膜に対して金属酸化膜をマスクとして
ドライエッチングを行なって、レジスト膜からなるレジ
ストパターンを形成する第5の工程とを備えている。
【0052】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態) 図1(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に係る
パターン形成方法の各工程を示す断面図である。
【0053】レジスト材料としては、[化10]で示さ
れる共重合体(加熱により酸を発生させる基を含む重合
体)と、[化11]で示される化合物(エネルギービー
ム(ArFエキシマレーザ)の照射により塩基を発生さ
せる化合物)をダイグライムに溶解したものとからなる
混合物を用いる。
【0054】
【化10】
【0055】
【化11】
【0056】まず、図1(a)に示すように、シリコン
よりなる半導体基板100の上に、前記レジスト材料を
スピンコートし、90℃の温度下において90秒間プリ
ベークして、膜厚1μmのレジスト膜101を形成す
る。このとき、膜剥がれ等は生じず、密着性の良好なレ
ジスト膜101が得られた。また、このプリベークの熱
により、[化12]に示すように、[化10]で示され
る共重合体からスルフォン酸が発生した。
【0057】
【化12】
【0058】次に、レジスト膜101に対してマスク1
03を用いてエネルギービームとしてのArFエキシマ
レーザ104を照射することにより、レジスト膜101
にマスク103のパターンを転写する。このようにする
と、レジスト膜101の露光部101aの表面におい
て、[化13]の化学反応式に示すように、ο−フェニ
ルアセチル−アセトフェノン−オキシムが分解してベン
ジルアミンが発生する。
【0059】
【化13】
【0060】レジスト膜101の未露光部101bは、
化12]に示す化学式中のスルホン酸基の働きにより
強い酸性を示す。一方、レジスト膜101の露光部10
1aにおいては、[化13]の化学反応式に示すよう
に、ο−フェニルアセチル−アセトフェノン−オキシム
が分解して塩基性のベンジルアミンが発生しているた
め、該ベンジルアミンがスルホン酸基の働きによる酸性
を打ち消すので、ある程度中和する。
【0061】レジスト膜101の未露光部101bは、
酸性の強い極性を示すため、中和された露光部101a
に比べて水が吸着し易い状態にある。すなわち、未露光
部101bにおいては、酸性の極性の強い基が存在する
ため、水との水素結合が強くなるので、水が吸収され易
くなる。これに対して、露光部101aにおいては、中
和により水との水素結合が弱くなるので、水が吸収され
難い状態になる。
【0062】次に、図1(b)に示すように、半導体基
板100を30℃の温度下における相対湿度95%の空
気中に30分間保持することにより、レジスト膜101
の表面に水蒸気105を供給する。このようにすると、
水が吸着し易くなった未露光部101bの表面に水蒸気
105が吸着し、未露光部101bにおける表面から深
い部位例えば100nmの部位まで水が拡散する。露光
部101aは中和されているため水は吸着され難く、未
露光部101bに選択的に水の吸着層106が形成され
る。
【0063】次に、図1(c)に示すように、半導体基
板100を30℃の温度下における相対湿度95%の空
気中に保持した状態で、金属アルコキシドとしてのメチ
ルトリエトキシシラン(MTEOS)の蒸気107をレ
ジスト膜101の表面に30分間吹き付けると、レジス
ト膜101の未露光部101bの表面に金属酸化膜10
8が選択的に形成される。この場合、スルホン酸からの
酸(H+ )が触媒になってMTEOSの加水分解と脱水
縮合との反応が起きて金属酸化膜108が形成されるの
である。金属酸化膜108は触媒である酸(H+ )及び
水の存在するところに成長する。
【0064】第1の実施形態によると、レジスト膜10
1の露光部101aにおいては、スルホン酸はベンジル
アミンの発生により中和されて触媒としての働きが失わ
れると共に、水が吸収され難いため、金属酸化膜は形成
されない。一方、レジスト膜101の未露光部101b
においては、触媒のH+ が存在すると共に十分な量の水
が吸収されているために、金属酸化膜108が形成され
る。
【0065】次に、図1(d)に示すように、金属酸化
膜108をマスクにしてO2 プラズマ109を用いてR
IE(反応性イオンエッチング)を行なうことにより、
レジストパターン110を形成する。この場合のO2
ラズマのRIEの条件は、例えば、平行平板型のRIE
装置を使用し、パワー:900W、圧力:0.7Pa、
流量:40SCCMである。
【0066】第1の実施形態によると、未露光部101
bにのみ選択的に金属酸化膜108を形成し、該金属酸
化膜108を用いてエッチングするので、未露光部10
1bに垂直な断面形状を持つ0.15μmのポジ型のレ
ジストパターン110を形成することができる。
【0067】また、図1(b)に示す工程において、レ
ジスト膜101に水蒸気105を供給するため、レジス
ト膜101の未露光部101bにおける表面から深い部
位まで水が拡散しているため、金属酸化膜108の成長
がレジスト膜101の内部に進行するので、膜厚の大き
い金属酸化膜108を形成することができる。
【0068】さらに、図1(c)に示す工程において、
レジスト膜101に対して、相対湿度95%の空気中に
おいてMTEOSを供給するため、レジスト膜101に
吸収された水の蒸発が防止されると共に金属酸化膜10
8の形成に必要な水分が補給され、水の平衡状態が維持
されるので、O2 プラズマのRIEに耐える十分な膜厚
を有する金属酸化膜108を形成することができる。
【0069】以上説明したように、第1の実施形態によ
ると、加熱により共重合体から酸が発生しているレジス
ト膜101に対してパターン露光し、露光部101aに
おいては塩基を発生させて露光部101aの酸性を中和
する一方、未露光部101bにのみ選択的に金属酸化膜
108を形成し、その後、金属酸化膜108をマスクと
してレジスト膜101に対してエッチングを行なうた
め、形状が良好で且つ微細なポジ型のレジストパターン
110を形成することができる。
【0070】また、金属酸化膜108の成長前に未露光
部101bに水を強制的に吸収させるため、O2 プラズ
マのRIEによるドライ現像において必要である十分な
膜厚の金属酸化膜108を形成することができる。
【0071】金属アルコシキドとしては、MTEOSを
用いたが、これに代えて、CH3 Si(OCH3
3 (メチルトリメトキシシラン)、Si(OCH3 4
(テトラメトキシシラン)、Si(OC2 H5)4 (テ
トラエトキシシラン)、Ti(OC2 5 )4、Ge
(OC2 5 4 、Al(OC2 5 3 又はZr(O
25 3 等の他の金属アルコシキドを気相又は液相
で供給してもよい。
【0072】また、ドライ現像の方法としては、O2
ラズマによるRIEを用いたが、これに代えて、O2
ラズマによるECR(電子サイクロトロン共鳴エッチン
グ)等を用いてもよい。また、エッチングガス種として
は、O2 ガスにSO2 ガス等を添加してもよい。
【0073】また、露光光源としては、ArFエキシマ
レーザを用いたが、これに代えて、i線、KrFエキシ
マレーザ、VUV、EUV、EB又はX線等を用いても
よい。
【0074】さらに、レジスト膜101の未露光部10
1bの表面に水を拡散する工程においては、半導体基板
100を水蒸気中に保持したが、これに代えて、半導体
基板100の上のレジスト膜101に液体の水を供給し
てもよい。もっとも、液相状態の水を供給する場合より
も気相状態の水を供給する方が、水の拡散が速やかに進
み、金属酸化膜108の深さが大きくなるので好まし
い。 (第2の実施形態) 図2(a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態に係る
パターン形成方法の各工程を示す断面図である。
【0075】レジスト材料としては、[化14]で示さ
れる共重合体(加熱により酸を発生させる基を含む重合
体)と、[化15]で示される化合物(エネルギービー
ム(ArFエキシマレーザ)の照射により塩基を発生さ
せる化合物)をダイグライムに溶解したものとからなる
混合物を用いる。
【0076】
【化14】
【0077】
【化15】
【0078】まず、図2(a)に示すように、シリコン
よりなる半導体基板200の上に、前記レジスト材料を
スピンコートし、120℃の温度下において90秒間プ
リベクしてして、膜厚1μmのレジスト膜201を形成
する。このとき、膜剥がれ等は生じず、密着性の良好な
レジスト膜201が得られた。また、このプリベークの
熱により、[化16]に示すように、[化14]で示さ
れる共重合体からスルフォン酸が発生した。
【0079】
【化16】
【0080】次に、レジスト膜201に対してマスク2
03を用いてエネルギービームとしてのArFエキシマ
レーザ204を照射することにより、レジスト膜201
にマスク203のパターンを転写する。このようにする
と、レジスト膜201の露光部201aの表面におい
て、[化17]の化学反応式に示すように、ο−フェニ
ルアセチル−アセトフェノン−オキシムが分解してベン
ジルアミンが発生する。
【0081】
【化17】
【0082】レジスト膜201の未露光部201bは、
化16]に示す化学式中のスルホン酸基の働きにより
強い酸性を示す。一方、レジスト膜201の露光部20
1aにおいては、[化17]の化学反応式に示すよう
に、ο−フェニルアセチル−アセトフェノン−オキシム
が分解して塩基性のベンジルアミンが発生しているた
め、該ベンジルアミンがスルホン酸基の働きによる酸性
を打ち消すので、ある程度中和する。
【0083】レジスト膜201の未露光部201bは、
酸性の強い極性を示すため、中和された露光部201a
に比べて水が吸着し易い状態にある。すなわち、未露光
部201bにおいては、酸性の極性の強い基が存在する
ため、水との水素結合が強くなるので、水が吸収され易
くなる。これに対して、露光部201aにおいては、中
和により水との水素結合が弱くなるので、水が吸収され
難い状態になる。
【0084】次に、図2(b)に示すように、半導体基
板200を30℃の温度下における相対湿度95%の空
気中に30分間保持することにより、レジスト膜201
の表面に水蒸気205を供給する。このようにすると、
水が吸着し易くなった未露光部201bの表面に水蒸気
205が吸着し、未露光部201bにおける表面から深
い部位例えば100nmの部位まで水が拡散する。露光
部201aは中和されているため水は吸着され難く、未
露光部201bに選択的に水の吸着層206が形成され
る。
【0085】次に、図2(c)に示すように、半導体基
板200を30℃の温度下における相対湿度95%の空
気中に保持した状態で、金属アルコキシドとしてのメチ
ルトリメトキシシラン(MTMOS)の蒸気207をレ
ジスト膜201の表面に20分間吹き付けると、レジス
ト膜201の未露光部201bの表面に金属酸化膜20
8が選択的に形成される。この場合、スルホン酸からの
酸(H+ )が触媒になってMTMOSの加水分解と脱水
縮合との反応が起きて金属酸化膜208が形成されるの
である。金属酸化膜208は触媒である酸(H+ )及び
水の存在するところに成長する。
【0086】第2の実施形態によると、レジスト膜20
1の露光部201aにおいては、スルホン酸はベンジル
アミンの発生により中和されて触媒としての働きが失わ
れると共に、水が吸収され難いため、金属酸化膜は形成
されない。一方、レジスト膜201の未露光部201b
においては、触媒のH+ が存在すると共に十分な量の水
が吸収されているために、金属酸化膜208が形成され
る。
【0087】次に、図2(d)に示すように、金属酸化
膜208をマスクにしてO2 プラズマ209を用いてR
IE(反応性イオンエッチング)を行なうことにより、
レジストパターン210を形成する。この場合のO2
ラズマのRIEの条件は、例えば、平行平板型のRIE
装置を使用し、パワー:900W、圧力:0.7Pa、
流量:40SCCMである。
【0088】第2の実施形態によると、未露光部201
bにのみ選択的に金属酸化膜208を形成し、該金属酸
化膜208を用いてエッチングするので、未露光部20
1bに垂直な断面形状を持つ0.15μmのポジ型のレ
ジストパターン210を形成することができる。
【0089】また、図2(b)に示す工程において、レ
ジスト膜201に水蒸気205を供給するため、レジス
ト膜201の未露光部201bにおける表面から深い部
位まで水が拡散しているため、金属酸化膜208の成長
がレジスト膜201の内部に進行するので、膜厚の大き
い金属酸化膜208を形成することができる。
【0090】さらに、図2(c)に示す工程において、
レジスト膜201に対して、相対湿度95%の空気中に
おいてMTMOSを供給するため、レジスト膜201に
吸収された水の蒸発が防止されると共に金属酸化膜20
8の形成に必要な水分が補給され、水の平衡状態が維持
されるので、O2 プラズマのRIEに耐える十分な膜厚
を有する金属酸化膜208を形成することができる。
【0091】以上説明したように、第2の実施形態によ
ると、加熱により共重合体から酸が発生しているレジス
ト膜201に対してパターン露光し、露光部201aに
おいては塩基を発生させて露光部201aの酸性を中和
する一方、未露光部201bにのみ選択的に金属酸化膜
208を形成し、その後、金属酸化膜208をマスクと
してレジスト膜201に対してエッチングを行なうた
め、形状が良好で且つ微細なポジ型のレジストパターン
210を形成することができる。
【0092】また、金属酸化膜208の成長前に未露光
部201bに水を強制的に吸収させるため、O2 プラズ
マのRIEによるドライ現像において必要である十分な
膜厚の金属酸化膜208を形成することができる。
【0093】金属アルコシキドとしては、MTMOSを
用いたが、これに代えて、CH3 Si(OC25
3 (メチルトリエトキシシラン)、Si(OCH3 4
(テトラメトキシシラン)、Si(OC2 5 4 (テ
トラエトキシシラン)、Ti(OC2 5 4 、Ge
(OC2 5 4 、Al(OC2 5 3 又はZr(O
25 3 等の他の金属アルコシキドを気相又は液相
で供給してもよい。
【0094】また、ドライ現像の方法としては、O2
ラズマによるRIEを用いたが、これに代えて、O2
ラズマによるECR(電子サイクロトロン共鳴エッチン
グ)等を用いてもよい。また、エッチングガス種として
は、O2 ガスにSO2 ガス等を添加してもよい。
【0095】また、露光光源としては、ArFエキシマ
レーザを用いたが、これに代えて、i線、KrFエキシ
マレーザ、VUV、EUV、EB又はX線等を用いても
よい。
【0096】さらに、レジスト膜201の未露光部20
1bの表面に水を拡散する工程においては、半導体基板
200を水蒸気中に保持したが、これに代えて、半導体
基板200の上のレジスト膜201に液体の水を供給し
てもよい。もっとも、液相状態の水を供給する場合より
も気相状態の水を供給する方が、水の拡散が速やかに進
み、金属酸化膜208の深さが大きくなるので好まし
い。 (第3の実施形態) 図2(a)〜(d)は、本発明の第3の実施形態に係る
パターン形成方法の各工程を示す断面図でもある。
【0097】レジスト材料としては、[化18]で示さ
れる共重合体(加熱により酸を発生させる基を含む重合
体)と、[化19]で示される化合物(エネルギービー
ム(ArFエキシマレーザ)の照射により塩基を発生さ
せる化合物)をモノグライムに溶解したものとからなる
混合物を用いる。
【0098】
【化18】
【0099】
【化19】
【0100】まず、図2(a)に示すように、シリコン
よりなる半導体基板200の上に、前記レジスト材料を
スピンコートし、80℃の温度下において90秒間プリ
ベクして、膜厚1μmのレジスト膜201を形成する。
このとき、膜剥がれ等は生じず、密着性の良好なレジス
ト膜201が得られた。このプリベークでは、[化1
]で示される共重合体から酸は発生しなかった。
【0101】次に、レジスト膜201に対してマスク2
03を用いてエネルギービームとしてのArFエキシマ
レーザ204を照射することにより、レジスト膜201
にマスク203のパターンを転写する。このようにする
と、レジスト膜201の露光部201aの表面におい
て、ο−フェニルアセチル−アセトナフトン−オキシム
が分解してベンジルアミンが発生する。
【0102】次に、レジスト膜201に対して120℃
の温度下において90秒間のベーキングを行なう。この
ベーキングの熱により、[化20]の化学反応式に示す
ように、[化18]で示される共重合体からスルホン酸
が発生した。
【0103】
【化20】
【0104】レジスト膜201の未露光部201bは、
化20]に示す化学式中のスルホン酸基の働きにより
強い酸性を示す。一方、レジスト膜201の露光部20
1aにおいては、ο−フェニルアセチル−アセトナフト
ン−オキシムが分解して塩基性のベンジルアミンが発生
しているため、該ベンジルアミンがスルホン酸基の働き
による酸性を打ち消すので、ある程度中和する。
【0105】レジスト膜201の未露光部201bは、
酸性の強い極性を示すため、中和された露光部201a
に比べて水が吸着し易い状態にある。すなわち、未露光
部201bにおいては、酸性の極性の強い基が存在する
ため、水との水素結合が強くなるので、水が吸収され易
くなる。これに対して、露光部201aにおいては、中
和により水との水素結合が弱くなるので、水が吸収され
難い状態になる。
【0106】次に、図2(b)に示すように、半導体基
板200を30℃の温度下における相対湿度95%の空
気中に30分間保持することにより、レジスト膜201
の表面に水蒸気205を供給する。このようにすると、
水が吸着し易くなった未露光部201bの表面に水蒸気
205が吸着し、未露光部201bにおける表面から深
い部位例えば100nmの部位まで水が拡散する。露光
部201aは中和されているため水は吸着され難く、未
露光部201bに選択的に水の吸着層206が形成され
る。
【0107】次に、図2(c)に示すように、半導体基
板200を30℃の温度下における相対湿度95%の空
気中に保持した状態で、金属アルコキシドとしてのメチ
ルトリメトキシシラン(MTMOS)の蒸気207をレ
ジスト膜201の表面に20分間吹き付けると、レジス
ト膜201の未露光部201bの表面に金属酸化膜20
8が選択的に形成される。この場合、スルホン酸からの
酸(H+ )が触媒になってMTMOSの加水分解と脱水
縮合との反応が起きて金属酸化膜208が形成されるの
である。金属酸化膜208は触媒である酸(H+ )及び
水の存在するところに成長する。
【0108】第3の実施形態によると、レジスト膜20
1の露光部201aにおいては、スルホン酸はベンジル
アミンの発生により中和されて触媒としての働きが失わ
れると共に、水が吸収され難いため、金属酸化膜は形成
されない。一方、レジスト膜201の未露光部201b
においては、触媒のH+ が存在すると共に十分な量の水
が吸収されているために、金属酸化膜208が形成され
る。
【0109】次に、図2(d)に示すように、金属酸化
膜208をマスクにしてO2 プラズマ209を用いてR
IE(反応性イオンエッチング)を行なうことにより、
レジストパターン210を形成する。この場合のO2
ラズマのRIEの条件は、例えば、平行平板型のRIE
装置を使用し、パワー:900W、圧力:0.7Pa、
流量:40SCCMである。
【0110】第3の実施形態によると、未露光部201
bにのみ選択的に金属酸化膜208を形成し、該金属酸
化膜208を用いてエッチングするので、未露光部20
1bに垂直な断面形状を持つ0.15μmのポジ型のレ
ジストパターン210を形成することができる。
【0111】また、図2(b)に示す工程において、レ
ジスト膜201に水蒸気205を供給するため、レジス
ト膜201の未露光部201bにおける表面から深い部
位まで水が拡散しているため、金属酸化膜208の成長
がレジスト膜201の内部に進行するので、膜厚の大き
い金属酸化膜208を形成することができる。
【0112】さらに、図2(c)に示す工程において、
レジスト膜201に対して、相対湿度95%の空気中に
おいてMTMOSを供給するため、レジスト膜201に
吸収された水の蒸発が防止されると共に金属酸化膜20
8の形成に必要な水分が補給され、水の平衡状態が維持
されるので、O2 プラズマのRIEに耐える十分な膜厚
を有する金属酸化膜208を形成することができる。
【0113】以上説明したように、第3の実施形態によ
ると、レジスト膜201に対してパターン露光して露光
部201aにおいて塩基を発生させた後、加熱により共
重合体から酸を発生させて露光部201aの塩基性を中
和する一方、未露光部201bにのみ選択的に金属酸化
膜208を形成し、その後、金属酸化膜208をマスク
としてレジスト膜201に対してエッチングを行なうた
め、形状が良好で且つ微細なポジ型のレジストパターン
210を形成することができる。
【0114】また、金属酸化膜208の成長前に未露光
部201bに水を強制的に吸収させるため、O2 プラズ
マのRIEによるドライ現像において必要である十分な
膜厚の金属酸化膜208を形成することができる。
【0115】金属アルコシキドとしては、MTMOSを
用いたが、これに代えて、CH3 Si(OC25
3 (メチルトリエトキシシラン)、Si(OCH3 4
(テトラメトキシシラン)、Si(OC2 5 4 (テ
トラエトキシシラン)、Ti(OC2 5 4 、Ge
(OC2 5 4 、Al(OC2 5 3 又はZr(O
25 3 等の他の金属アルコシキドを気相又は液相
で供給してもよい。
【0116】また、ドライ現像の方法としては、O2
ラズマによるRIEを用いたが、これに代えて、O2
ラズマによるECR(電子サイクロトロン共鳴エッチン
グ)等を用いてもよい。また、エッチングガス種として
は、O2 ガスにSO2 ガス等を添加してもよい。
【0117】また、露光光源としては、ArFエキシマ
レーザを用いたが、これに代えて、i線、KrFエキシ
マレーザ、VUV、EUV、EB又はX線等を用いても
よい。
【0118】さらに、レジスト膜201の未露光部20
1bの表面に水を拡散する工程においては、半導体基板
200を水蒸気中に保持したが、これに代えて、半導体
基板200の上のレジスト膜201に液体の水を供給し
てもよい。もっとも、液相状態の水を供給する場合より
も気相状態の水を供給する方が、水の拡散が速やかに進
み、金属酸化膜208の深さが大きくなるので好まし
い。 (第4の実施形態) 図3(a)〜(c)及び図4(a)、(b)は、本発明
の第3の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示
す断面図である。
【0119】レジスト材料としては、[化21]で示さ
れる共重合体(第2のエネルギービーム(i線)の照射
により酸を発生させる基を含む重合体)と、[化22
で示される化合物(第1のエネルギービーム(ArFエ
キシマレーザ)の照射により塩基を発生させる化合物)
をダイグライムに溶解したものと混合物を用いる。
【0120】
【化21】
【0121】
【化22】
【0122】まず、図3(a)に示すように、シリコン
よりなる半導体基板300の上に、前記レジスト材料を
スピンコートし、90℃の温度下において90秒間加熱
して、膜厚1μmのレジスト膜301を形成する。この
とき、膜剥がれ等は生じず、密着性の良好なレジスト膜
301が得られた。
【0123】次に、レジスト膜301に対してマスク3
03を用いて第1のエネルギービームとしてのArFエ
キシマレーザ304を照射することにより、レジスト膜
301にマスク303のパターンを転写する。このよう
にすると、レジスト膜301の露光部301aの表面に
おいて、[化23]の化学反応式に示すように、οター
シャリーブチルアセチル−アセトフェノン−オキシムが
分解してアミンが発生する。
【0124】
【化23】
【0125】次に、図3(b)に示すように、第2のエ
ネルギービームとしてi線305を用いてレジスト膜3
01の表面部を全面露光する。このようにすると、Ar
Fエキシマレーザ304によりパターン露光された露光
部301aにおいては、[化13]の化学反応式に示す
ように、i線305による全面露光により酸性のスルホ
ン酸が発生するので中和する。
【0126】
【化24】
【0127】一方、ArFエキシマレーザ304による
パターン露光が行なわれなかった未露光部301bにお
いては、[化24]の化学反応式に示すように、i線3
05による全面露光によりスルホン酸が発生するので酸
性を示す。このとき、未露光部301bは酸性の強い極
性を示すため、中和された露光部301aに比べて水が
吸着し易い状態にある。
【0128】次に、図3(c)に示すように、半導体基
板300を30℃の温度下における相対湿度95%の空
気中に30分間保持することにより、レジスト膜301
の表面に水蒸気307を供給する。このようにすると、
水が吸着し易くなった未露光部301bの表面に水蒸気
307が吸着し、未露光部301bにおける表面から深
い部位例えば100nmの部位まで水が拡散する。露光
部301aは中和されているため水は吸着され難く、未
露光部301bに選択的に水の吸着層308が形成され
る。
【0129】次に、図4(a)に示すように、半導体基
板300を30℃の温度下における相対湿度95%の空
気中に保持した状態で、金属アルコキシドとしてのMT
EOSの蒸気309をレジスト膜301の表面に30分
間吹き付けると、レジスト膜301の未露光部301b
の表面に金属酸化膜310が選択的に形成される。この
場合、スルホン酸からの酸(H+ )が触媒になってMT
EOSの加水分解と脱水縮合との反応が起きて金属酸化
膜310が形成される。金属酸化膜310は触媒である
酸(H+ )と水の存在するところに成長する。
【0130】第4の実施形態によると、レジスト膜30
1の露光部301aにおいては、アミンの働きはスルホ
ン酸の発生により中和されて触媒としての働きが失われ
ると共に水が吸収され難いため、金属酸化膜は形成され
ない。一方、レジスト膜301の未露光部301bにお
いては、触媒の酸が存在すると共に十分な量の水が吸収
されているために、金属酸化膜310が形成される。
【0131】次に、図4(b)に示すように、金属酸化
膜310をマスクにしてO2 プラズマ311を用いてR
IEを行なうことにより、レジストパターン312を形
成する。この場合のO2 プラズマのRIEの条件は、例
えば平行平板型のRIE装置を使用し、パワー:900
W、圧力:0.7Pa、流量:40SCCMである。
【0132】第4の実施形態によると、未露光部301
bにのみ選択的に金属酸化膜310を形成し、該金属酸
化膜310を用いてエッチングするので、未露光部30
1bに垂直な断面形状を持つ0.15μmのポジ型のレ
ジストパターン312を形成することができる。
【0133】また、図3(c)に示す工程において、レ
ジスト膜301に水蒸気307を供給しているため、レ
ジスト膜301の未露光部301bにおける表面から深
い部位まで水が拡散しているため、金属酸化膜310の
成長がレジスト膜301の内部に進行するので、膜厚の
大きい金属酸化膜310を形成することができる。特
に、レジスト膜301の表面部分にのみ酸を発生させて
いるため、水の吸着層308の厚さを酸が発生している
深さに制限できるので、露光部301aの下側部分への
水の回り込みを防止することができる。
【0134】さらに、図4(a)に示す工程において、
レジスト膜301に対して、相対湿度95%の空気中に
おいてMTEOSを供給するため、レジスト膜301に
吸収された水の蒸発が防止されると共に金属酸化膜31
0の形成に必要な水分が補給され、水の平衡状態が維持
されるので、O2 プラズマのRIEに耐える十分な膜厚
を有する金属酸化膜310を形成することができる。
【0135】以上説明したように、第4の実施形態によ
ると、第1のエネルギービームを用いてパターン露光を
行なって露光部301aに塩基を発生させた後、第2の
エネルギービームを用いて全面露光を行なって酸を発生
させることによって、パターン露光された露光部301
aを中性にする一方、未露光部301bを酸性にさせて
未露光部301bにのみ選択的に金属酸化膜310を形
成し、その後、金属酸化膜310を用いてレジスト膜3
01に対してエッチングを行なうため、形状が良好で且
つ微細なポジ型のレジストパターン312を形成するこ
とができる。
【0136】また、金属酸化膜310の成長前に未露光
部301bに強制的に水を吸収させるため、O2 プラズ
マのRIEによるドライ現像において必要である十分な
膜厚の金属酸化膜310を形成することができる。
【0137】尚、第4の実施形態においては、金属アル
コシキドとしては、MTEOSを用いたが、これに代え
て、CH3 Si(OCH3 3 (メチルトリメトキシシ
ラン)、Si(OCH3 4 (テトラメトキシシラ
ン)、Si(OC2 5 4 (テトラエトキシシラ
ン)、Ti(OC2 5 4 、Ge(OC2 5 4
Al(OC2 5 3 又はZr(OC2 5 3 等の他
の金属アルコシキドを気相又は液相で用いてもよい。
【0138】また、ドライ現像の方法としては、O2
ラズマによるRIEを用いたが、これに代えて、O2
ラズマによるECR(電子サイクロトロン共鳴エッチン
グ)等を用いてもよい。また、エッチングガス種として
は、O2 ガスにSO2 ガス等を添加してもよい。
【0139】また、レジスト膜301の未露光部301
bの表面に水を拡散する工程においては、半導体基板3
00を水蒸気中に保持したが、これに代えて、半導体基
板300の上のレジスト膜301に液体の水を供給して
もよい。もっとも、液相状態の水を供給する場合よりも
気相状態の水を供給する方が、水の拡散が速やかに進
み、金属酸化膜310の深さが大きくなるので好まし
い。 (第4の実施形態の変形例) 第1のエネルギービーム(例えば、i線)により酸を発
生させる基を含む重合体([化21]で示される共重合
体)と、第2のエネルギービーム(例えば、ArFエキ
シマレーザ)により塩基を発生させる化合物([化2
]で示される化合物)との混合物をレジスト材料とし
て用いる。
【0140】レジスト膜に対して第1のエネルギービー
ムにより全面露光して共重合体から酸を発生させた後、
第2のエネルギービームによりパターン露光してレジス
ト膜における第2のエネルギービームの露光部に塩基を
発生させる。このようにすると、レジスト膜における第
2のエネルギービームの露光部においては、共重合体か
ら発生した酸と化合物から発生した塩基とが中和する。
【0141】一方、レジスト膜における第2のエネルギ
ービームの未露光部においては、共重合体から発生した
酸が残存するので、水蒸気を供給して水を吸収させた後
に、水蒸気とアルコキシシランとを供給すると、金属酸
化膜が形成される。
【0142】次に、金属酸化膜を用いてレジスト膜に対
してエッチングを行なうことによりレジストパターンを
形成する。
【0143】この第4の実施形態の変形例によっても、
第1〜第4の実施形態と同様に、形状が良好で且つ微細
なポジ型のレジストパターンを形成することができる。
【0144】尚、第1の実施形態、第2の実施形態、第
3の実施形態、第4の実施形態及びその変形例において
は、重合体として、[化10]、[化14]、[化1
]、[化21]に示される共重合体を用いたが、これ
に代えて、例えば、[化25]〜[化31]に示される
ような、スルホン酸を発生させる基を含む共重合体を用
いてもよく、また、スルホン酸を発生させる基に代え
て、強酸の性質を持つ基を含む重合体を用いることもで
きる。
【0145】
【化25】
【0146】
【化26】
【0147】
【化27】
【0148】
【化28】
【0149】
【化29】
【0150】
【化30】
【0151】
【化31】
【0152】尚、前記の共重合体中におけるスルホン酸
を発生させる基又は強酸の性質を持つ基の割合について
は、任意であるが、塩基による中和を容易にするため
に、50mol%以下であることが望ましい場合があ
る。
【0153】また、第1の実施形態、第2の実施形態、
第3の実施形態、第4の実施形態及びその変形例におい
て、塩基を発生させる化合物としては、例えば、[化3
]〜[化37]に示されるようなアミンを発生させる
基を含む化合物を用いてもよいし、アミンを発生させる
基に代えて塩基性の性質を持つ基を発生させる化合物を
用いることもできる。
【0154】
【化32】
【0155】
【化33】
【0156】
【化34】
【0157】
【化35】
【0158】
【化36】
【0159】
【化37】
【0160】また、第1の実施形態、第2の実施形態、
第3の実施形態、第4の実施形態及びその変形例におい
ては、スルホン酸発生基を含む重合体を用いたが、これ
に代えて、スルホン酸発生基に[化38]に示す基等が
重合してなる2元の重合体を用いてもよい。
【0161】
【化38】
【0162】また、第4の実施形態において、第1のエ
ネルギービームによるパターン露光における露光光源と
しては、ArFエキシマレーザを用いたが、これに代え
て、i線、KrFエキシマレーザ、EB又はX線等を用
いてもよい。この場合には、[化20]で示される化合
物に代えて、これらのエネルギービームの照射によって
塩基を発生させる化合物を用いる必要がある。また、第
2のエネルギービームによる全面露光における露光光源
としては、i線を用いたが、他の光源を用いてもよい。
この場合にも、[化21]で示される重合体に代えて、
他の光源の照射によって酸を発生させる基を含む重合体
を用いる必要がある。
【0163】ところで、第1〜第4の実施形態において
は、表面修飾膜である金属酸化膜の選択性が充分ではな
く、レジストパターンを形成した後の半導体基板上に金
属酸化膜からなる残渣が発生するという問題がある。
【0164】そこで、第1の実施形態において、レジス
ト膜の表面にエネルギービームをパターン露光したとき
に、ο−フェニルアセチル−アセトフェノン−オキシム
が分解してベンジルアミンが発生するメカニズムについ
て検討を行なった。ο−フェニルアセチル−アセトフェ
ノン−オキシムが分解してベンジルアミンが発生するメ
カニズムは[化39]に示す通りである。
【0165】
【化39】
【0166】まず、ο−フェニルアセチル−アセトフェ
ノン−オキシムは、光が照射されると、第1の反応つま
りラジカル分解が起きて、ラジカルa、CO2 、及びラ
ジカルbに分解する。その後、第2の反応が起きて、ラ
ジカルaとラジカルbとが結合した後、第3の反応つま
り大気中の水分による加水分解が起きて、ベンジルアミ
ンが生成されるのである。
【0167】ところで、本件発明者は、レジスト膜の未
露光部における塩基(OH- )の発生量を増加させて残
渣を低減するべく、ArFエキシマレーザ光の露光量を
増加させて実験を繰り返してみたが、やはり、半導体基
板の上に残渣が形成された。
【0168】また、[化39]に示す化学反応を種々の
環境下で行なってみたところ、化学反応が行なわれる環
境によってベンジルアミンの生成量が異なること、及び
化39]の反応式における第2の反応が大気中に存在
する炭素等の不純物の影響により阻害されることを見出
した。すなわち、[化39]に示す化学反応式における
第3の反応つまり大気中の水分による加水分解は必要で
あるが、この際、大気中に存在する炭素等の不純物によ
って第2の反応が阻害されるのである。
【0169】以下、レジストパターンを形成した後の半
導体基板上に発生する金属酸化膜の残渣を低減すること
ができる方法について説明する。 (第5の実施形態) 以下、本発明の第5の実施形態に係るパターン形成方法
について、図5(a)〜(c)及び図6(a)〜(c)
を参照しながら説明する。
【0170】まず、図5(a)に示すように、半導体基
板400の上に、以下に示す組成を有するレジスト材料
を塗布して、膜厚が0.5μmのレジスト膜401を形
成した。
【0171】 重合体……ポリ(プロピリデンイミノスチレンスルフォン酸(14mol%) −co−メチルメタクリル酸(86mol%)) 10g 塩基発生化合物……ο−フェニルアセチルアセトフェノンオキシム 2.3g 溶媒………ジグライム 40g 次に、レジスト膜401に対して90℃の温度下におい
て、60秒間のホットプレートによる加熱402を行な
って、図5(b)に示すように、レジスト膜401の全
面に亘って酸(H+ )を発生させる。
【0172】次に、図5(c)に示すように、所望のパ
ターン形状を有するマスク403を用いて、ArFエキ
シマレーザ光404(NA:0.55)により、露光エ
ネルギー250mJ/cm2 の露光を行なう。尚、図5
(c)において、401aは露光部を示し、401bは
未露光部を示す。
【0173】次に、図6(a)に示すように、N2 ガス
405の雰囲気下において、レジスト膜401の全面に
亘って水蒸気406を供給する水蒸気処理を行なう。こ
のようにすると、大気中の不純物により反応が阻害され
ないため、レジスト膜401の露光部401aにおい
て、塩基発生化合物であるο−フェニルアセチルアセト
フェノンオキシムからベンジルアミンよりなる塩基(O
- )が十分に生成され、十分に生成された塩基(OH
- )によりレジスト膜401中の酸(H+ )をほぼ完全
に中和される。
【0174】次に、図6(b)に示すように、レジスト
膜401の全面に亘って、水蒸気406を供給する水蒸
気処理及びメチルトリメトキシシラン407を供給する
CVD処理を行なう。このようにすると、レジスト膜4
01の未露光部401bにおいてのみ金属酸化膜として
のポリシロキサン膜408が形成される。
【0175】次に、図6(c)に示すように、レジスト
膜401に対してポリシロキサン膜408をマスクにし
てO2 ガス409によるドライエッチングを行なうこと
により現像してレジストパターン410を形成する。こ
のようにすると、レジスト膜401の露光部401aに
おいては残渣が形成されない。
【0176】第5の実施形態によると、N2 ガス405
の雰囲気下において、レジスト膜401の全面に亘って
水蒸気406を供給する水蒸気処理を行なうため、[
39]に示す化学反応式における第2の反応が阻害され
ないと共に[化39]に示す化学反応式における第3の
反応が促進されるので、塩基発生化合物からの塩基の発
生効率が向上する。 (第6の実施形態) 以下、本発明の第6の実施形態に係るパターン形成方法
について、図5(a)〜(c)、図6(b)、(c)及
び図7(a)、(b)を参照しながら説明する。
【0177】まず、図5(a)に示すように、半導体基
板400の上に第4の実施形態と同様の組成を有するレ
ジスト材料を塗布してレジスト膜401を形成した後、
該レジスト膜401に対して90℃の温度下において、
60秒間のホットプレートによる加熱402を行なっ
て、図5(b)に示すように、レジスト膜401の全面
に亘って酸(H+ )を発生させ、その後、図5(c)に
示すように、所望のパターン形状を有するマスク403
を用いて、ArFエキシマレーザ光404により露光を
行なう。
【0178】次に、図7(a)に示すように、レジスト
膜401の全面に亘って気相又は液相で水分420を供
給する。このようにすると、塩基発生化合物であるο−
フェニルアセチルアセトフェノンオキシムは多量の水分
を吸収するため、レジスト膜401の露光部401aに
おいて、ο−フェニルアセチルアセトフェノンオキシム
からベンジルアミンよりなる塩基(OH- )が十分に生
成され、十分に生成された塩基(OH- )によりレジス
ト膜401中の酸(H+ )をほぼ完全に中和される。
【0179】次に、図7(b)に示すように、レジスト
膜401の全面に亘って水蒸気406を供給する水蒸気
処理を行なった後、図6(b)に示すように、レジスト
膜401の全面に亘って、水蒸気406を供給する水蒸
気処理及びメチルトリメトキシシラン407を供給する
CVD処理を行なう。このようにすると、レジスト膜4
01の未露光部401bにおいてのみ金属酸化膜として
のポリシロキサン膜408が形成される。
【0180】次に、図6(c)に示すように、レジスト
膜401に対してポリシロキサン膜408をマスクにし
てO2 ガス409によるドライエッチングを行なうこと
により現像してレジストパターン410を形成する。こ
のようにすると、レジスト膜401の露光部401aに
おいては残渣が形成されない。
【0181】第6の実施形態によると、パターン露光さ
れたレジスト膜401に気相又は液相で水分420を供
給するため、[化39]に示す化学反応式における第3
の反応が促進されるので、塩基発生化合物からの塩基の
発生効率が向上する。 (第7の実施形態) 以下、本発明の第7の実施形態に係るパターン形成方法
について、図5(a)〜(c)、図6(b)、(c)及
び図8(a)、(b)を参照しながら説明する。
【0182】まず、図5(a)に示すように、半導体基
板400の上に第4の実施形態と同様の組成を有するレ
ジスト材料を塗布してレジスト膜401を形成した後、
該レジスト膜401に対して90℃の温度下において、
60秒間のホットプレートによる加熱402を行なっ
て、図5(b)に示すように、レジスト膜401の全面
に亘って酸(H+ )を発生させ、その後、図5(c)に
示すように、所望のパターン形状を有するマスク403
を用いて、ArFエキシマレーザ光404により露光を
行なう。
【0183】次に、図8(a)に示すように、レジスト
膜401をN2 ガス430の雰囲気下で保持する。この
ようにすると、大気中の不純物により反応が阻害されな
いため、レジスト膜401の露光部401aにおいて、
塩基発生化合物であるο−フェニルアセチルアセトフェ
ノンオキシムからベンジルアミンよりなる塩基(O
- )が十分に生成され、十分に生成された塩基(OH
- )によりレジスト膜401中の酸(H+ )をほぼ完全
に中和される。
【0184】次に、図8(b)に示すように、レジスト
膜401の全面に亘って水蒸気406を供給する水蒸気
処理を行なった後、図6(b)に示すように、レジスト
膜401の全面に亘って、水蒸気406を供給する水蒸
気処理及びメチルトリメトキシシラン407を供給する
CVD処理を行なう。このようにすると、レジスト膜4
01の未露光部401bにおいてのみ金属酸化膜として
のポリシロキサン膜408が形成される。
【0185】次に、図6(c)に示すように、レジスト
膜401に対してポリシロキサン膜408をマスクにし
てO2 ガス409によるドライエッチングを行なうこと
により現像してレジストパターン410を形成する。こ
のようにすると、レジスト膜401の露光部401aに
おいては残渣が形成されない。
【0186】第7の実施形態によると、パターン露光さ
れたレジスト膜401をN2 ガス430の雰囲気下で保
持するため、[化39]に示す化学反応式における第2
の反応が阻害されないので、塩基発生化合物からの塩基
の発生効率が向上する。
【0187】尚、第5及び第7の実施形態においては、
不活性ガスとしてN2 ガス405、430を用いたが、
これに代えて、Arガス等の他の不活性ガスを用いても
よい。
【0188】また、第5〜第7の実施形態においては、
アルコキシシランとしてメチルトリメトキシシラン40
7を供給したが、これに代えて、メチルトリエトキシシ
ラン、エチルトリエトキシシラン又はエチルトリメトキ
シシランを用いてもよい。また、本発明はこれらに限定
されない。
【0189】また、第5〜第7の実施形態においては、
2 ガスによるドライエッチングを行なったが、エッチ
ングガス種としては、O2 ガスにSO2 ガス等を添加し
てもよい。
【0190】さらに、第5〜第7の実施形態において
は、露光をArFエキシマレーザ光としたが、本発明は
これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば
2 光等のVUV光、13nm光等のEUV光、電子線
又はX線等を用いてもよい。
【0191】
【発明の効果】第1のパターン形成材料によると、レジ
スト膜の露光部においては、重合体から発生した酸と化
合物から発生した塩基とが中和する一方、レジスト膜の
未露光部においては酸が残存するため、つまりレジスト
膜の未露光部においてのみ選択的に酸を残存させること
ができるため、ポジ型の表面修飾プロセスを実現するこ
とができる。
【0192】第2のパターン形成材料によると、レジス
ト膜における第2のエネルギービームの露光部において
は、重合体から発生した酸と化合物から発生した塩基と
が中和する一方、レジスト膜における第2のエネルギー
ビームの未露光部においては酸が残存するため、つまり
レジスト膜における第2のエネルギービームの未露光部
においてのみ選択的に酸を残存させることができるた
め、ポジ型の表面修飾プロセスを実現することができ
る。
【0193】また、第1又は第2のパターン形成材料
は、酸を発生させる基を含む重合体と塩基を発生させる
化合物との混合物であるため、重合体と化合物との混合
割合のフレキシビリティがある。
【0194】第1又は第2のパターン形成材料におい
て、重合体が一般式[化7]により表される化合物に他
の基が重合してなる2元以上の重合体であるか、又は、
第1のパターン形成材料において、重合体が一般式[
]により表される化合物に他の基が重合してなる2元
以上の重合体であると、レジスト膜の未露光部において
金属酸化膜を形成する際に、重合体から発生するスルホ
ン酸が強い触媒作用を発揮するため、コントラストの高
いポジ型の表面修飾プロセスを実現することができる。
【0195】また、第1又は第2のパターン形成材料に
おいて、化合物がアシルオキシム、ベンジルオキシカル
ボニル化合物又はホルムアミドであると、レジスト膜の
露光部においてアミンが発生し、アミンが酸を強力に中
和するため、コントラストの高いポジ型の表面修飾プロ
セスを実現することができる。
【0196】第1のパターン形成方法によると、レジス
ト膜がエネルギービームによりパターン露光されると、
レジスト膜の露光部においては、重合体から発生した酸
と化合物から発生した塩基とが中和する一方、レジスト
膜の未露光部においては酸が残存するため、レジスト膜
に金属アルコキシドを供給すると、レジスト膜の露光部
においては、中和されているため金属酸化膜が形成され
ない一方、レジスト膜の未露光部においては、酸の触媒
作用により金属酸化膜が形成されるので、ドライエッチ
ングを行なうことにより、ポジ型のパターン形状を有す
る良好で微細なレジストパターンを形成することができ
る。
【0197】第2のパターン形成方法によると、レジス
ト膜が加熱されると、レジスト膜の露光部においては、
重合体から発生した酸と化合物から発生した塩基とが中
和する一方、レジスト膜の未露光部においては酸が残存
するため、レジスト膜に金属アルコキシドを供給する
と、レジスト膜の露光部においては、中和されているた
め金属酸化膜が形成されない一方、レジスト膜の未露光
部においては、酸の触媒作用により金属酸化膜が形成さ
れるので、ドライエッチングを行なうことにより、ポジ
型のパターン形状を有する良好で微細なレジストパター
ンを形成することができる。
【0198】第1又は第2のパターン形成方法におい
て、第4の工程がレジスト膜の未露光部に水を吸収させ
る工程を含むと、レジスト膜の未露光部において表面か
ら深い部位まで水が拡散するので、レジスト膜の未露光
部の表面に形成される金属酸化膜の膜厚が大きくなる。
【0199】第3のパターン形成方法によると、レジス
ト膜が第1のエネルギービームによりパターン露光され
ると、レジスト膜における第1のエネルギービームの露
光部においては、化合物から発生した塩基と重合体から
発生した酸とが中和する一方、レジスト膜における第1
のエネルギービームの未露光部においては酸が残存する
ため、レジスト膜に金属アルコキシドを供給すると、レ
ジスト膜における第1のエネルギービームの露光部にお
いては、中和されているため金属酸化膜が形成されない
一方、レジスト膜における第1のエネルギービームの未
露光部においては、酸の触媒作用により金属酸化膜が形
成されるので、ドライエッチングを行なうことにより、
ポジ型のパターン形状を有する良好で微細なレジストパ
ターンを形成することができる。
【0200】第3のパターン形成方法において、第4の
工程がレジスト膜における第1のエネルギービームの未
露光部に水を吸収させる工程を含むと、レジスト膜にお
ける第1のエネルギービームの未露光部において表面か
ら深い部位まで水が拡散するので、レジスト膜における
第1のエネルギービームの未露光部の表面に形成される
金属酸化膜の膜厚が大きくなる。
【0201】第4のパターン形成方法によると、レジス
ト膜が第2のエネルギービームによりパターン露光され
ると、レジスト膜における第2のエネルギービームの露
光部においては、重合体から発生した酸と化合物から発
生した塩基とが中和する一方、レジスト膜における第2
のエネルギービームの未露光部においては酸が残存する
ため、レジスト膜に金属アルコキシドを供給すると、レ
ジスト膜における第2のエネルギービームの露光部にお
いては、中和されているため金属酸化膜が形成されない
一方、レジスト膜における第2のエネルギービームの未
露光部においては、酸の触媒作用により金属酸化膜が形
成されるので、ドライエッチングを行なうことにより、
ポジ型のパターン形状を有する良好で微細なレジストパ
ターンを形成することができる。
【0202】第4のパターン形成方法において、第4の
工程がレジスト膜における第2のエネルギービームの未
露光部に水を吸収させる工程を含むと、レジスト膜にお
ける第2のエネルギービームの未露光部において表面か
ら深い部位まで水が拡散するので、レジスト膜における
第2のエネルギービームの未露光部の表面に形成される
金属酸化膜の膜厚が大きくなる。
【0203】第1〜第4のパターン形成方法において、
重合体が一般式[化3]により表される化合物に他の基
が重合してなる2元以上の重合体であるか、又は、第1
のパターン形成方法において、重合体が一般式[化4]
により表される化合物に他の基が重合してなる2元以上
の重合体であると、レジスト膜の未露光部において金属
酸化膜を形成する際、スルホン酸が強い触媒作用を発揮
するため、レジスト膜の未露光部にのみ選択性の高い金
属酸化膜を形成できるので、ポジ型のパターン形状を有
する良好で且つより微細なレジストパターンを形成する
ことができる。
【0204】第1〜第4のパターン形成方法において、
化合物がアシルオキシム、ベンジルオキシカルボニル化
合物又はホルムアミドであると、レジスト膜の露光部に
おいてアミンが発生し、アミンが酸を強力に中和するた
め、レジスト膜の未露光部にのみ選択性の高い金属酸化
膜を形成できるので、ポジ型のパターン形状を有する良
好で且つより微細なレジストパターンを形成することが
できる。
【0205】第5のパターン形成方法によると、酸が発
生したレジスト膜に対してパターン露光を行なった後、
パターン露光されたレジスト膜に対して気相又は液相で
水処理を行なうため、レジスト膜の露光部においては、
化合物からレジスト膜の酸を中和するのに十分な塩基が
発生する。このため、レジスト膜の露光部においては、
酸が残存しないため金属酸化膜が形成されないので、レ
ジストパターンを形成した後の半導体基板上に金属酸化
膜よりなる残渣が形成されない。
【0206】第6のパターン形成方法によると、酸が発
生したレジスト膜に対してパターン露光を行なった後、
パターン露光されたレジスト膜を不活性ガスの雰囲気下
で保持するため、レジスト膜の露光部においては化合物
からレジスト膜の酸を中和するのに十分な塩基が発生す
る。このため、レジスト膜の露光部においては、酸が残
存しないため金属酸化膜が形成されないので、レジスト
パターンを形成した後の半導体基板上に金属酸化膜より
なる残渣が形成されない。
【0207】第7のパターン形成方法によると、酸が発
生したレジスト膜に対してパターン露光を行なった後、
パターン露光されたレジスト膜を不活性ガスの雰囲気下
で水蒸気の雰囲気に曝すため、レジスト膜の露光部にお
いては化合物からレジスト膜の酸を中和するのに十分な
塩基が発生する。このため、レジスト膜の露光部におい
ては、酸が残存しないため金属酸化膜が形成されないの
で、レジストパターンを形成した後の半導体基板上に金
属酸化膜よりなる残渣が形成されない。
【0208】また、第7のパターン形成方法によると、
パターン露光されたレジスト膜を不活性ガスの雰囲気下
で水蒸気の雰囲気に曝すため、レジスト膜を水蒸気と金
属アルコキシドとの混合ガス雰囲気に曝す工程よりも前
に行なう水蒸気の雰囲気に曝す工程を省略することがで
きる。
【0209】従って、第5〜第7のパターン形成方法に
よると、レジストパターンを形成した後の半導体基板上
に金属酸化膜よりなる残渣が形成されないため、後工程
における残渣に起因する不良要因を防止できるので、半
導体製造プロセスにおける歩留まりを向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係
るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。
【図2】(a)〜(d)は本発明の第2又は第3の実施
形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図であ
る。
【図3】(a)〜(c)は本発明の第4の実施形態に係
るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。
【図4】(a),(b)は本発明の第4の実施形態に係
るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。
【図5】(a)〜(c)は本発明の第5の実施形態に係
るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。
【図6】(a)〜(c)は本発明の第5の実施形態に係
るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。
【図7】(a)、(b)は本発明の第6の実施形態に係
るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。
【図8】(a)、(b)は本発明の第7の実施形態に係
るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。
【図9】(a)〜(d)は従来のパターン形成方法の各
工程を示す断面図である。
【符号の説明】
100 半導体基板 101 レジスト膜 101a 露光部 101b 未露光部 103 マスク 104 ArFエキシマレーザ 105 水蒸気 106 水の吸着層 107 MTEOSの蒸気 108 金属酸化膜 109 O2 プラズマ 110 レジストパターン 200 半導体基板 201 レジスト膜 201a 露光部 201b 未露光部 203 マスク 204 ArFエキシマレーザ 205 水蒸気 206 水の吸着層 207 MTMOSの蒸気 208 金属酸化膜 209 O2 プラズマ 210 レジストパターン 300 半導体基板 301 レジスト膜 301a 露光部 301b 未露光部 303 マスク 304 ArFエキシマレーザ 305 i線 307 水蒸気 308 水の吸着層 309 MTEOSの蒸気 310 金属酸化膜 311 O2 プラズマ 312 レジストパターン 400 半導体基板 401 レジスト膜 401a 露光部 401b 未露光部 402 加熱 403 マスク 404 ArFエキシマレーザ 405 N2 ガスの雰囲気 406 水蒸気 407 メチルトリメトキシシラン 408 ポリシロキサン膜 409 O2 ガスのドライエッチング 410 レジストパターン 420 水分 430 N2 ガスの雰囲気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/38 512 G03F 7/38 512 H01L 21/027 H01L 21/30 502R 568 569H (56)参考文献 特開 平6−194834(JP,A) 特開 平7−140663(JP,A) 特開 平8−146608(JP,A) 特開 平7−261393(JP,A) 特開 平9−134014(JP,A) 特開 平10−221842(JP,A) 特開 平9−292707(JP,A) 特開 平8−76385(JP,A) 特開 平5−150459(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/039 G03F 7/004 G03F 7/36 G03F 7/38 H01L 21/027

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱されると酸を発生させる基を含む重
    合体と、エネルギービームが照射されると塩基を発生さ
    せる化合物とからなり、 前記重合体は、一般式 【化1】 (但し、R 1 は水素原子又はアルキル基を示し、R 2
    びR 3 はそれぞれが互いに独立している水素原子、アル
    キル基、フェニル基若しくはアルケニル基、又は両者で
    環状となっている環状アルキル基、環状アルケニル基、
    フェニル基を持つ環状アルキル基若しくはフェニル基を
    持つ環状アルケニル基を示す)により表される化合物に
    他の基が重合してなる2元以上の重合体であることを特
    徴とするパターン形成材料。
  2. 【請求項2】 加熱されると酸を発生させる基を含む重
    合体と、エネルギービームが照射されると塩基を発生さ
    せる化合物とからなり、 前記重合体は、一般式 【化2】 (但し、R 1 は水素原子又はアルキル基を示し、R 4
    アルキル基、アルケニル基、環状アルキル基又は環状ア
    ルケニル基を示す)により表される化合物に他の基が重
    合してなる2元以上の重合体であることを特徴とするパ
    ターン形成材料。
  3. 【請求項3】 第1のエネルギー帯の第1のエネルギー
    ビームが照射されると酸を発生させる基を含む重合体
    と、前記第1のエネルギー帯と異なる第2のエネルギー
    帯の第2のエネルギービームが照射されると塩基を発生
    させる化合物とからなることを特徴とするパターン形成
    材料。
  4. 【請求項4】 前記重合体は、一般式 【化3】 (但し、R 1 は水素原子又はアルキル基を示し、R 2
    びR 3 はそれぞれが互いに独立している水素原子、アル
    キル基、フェニル基若しくはアルケニル基、又は両者で
    環状となっている環状アルキル基、環状アルケニル基、
    フェニル基を持つ環状アルキル基若しくはフェニル基を
    持つ環状アルケニル基を示す)により表される化合物に
    他の基が重合してなる2元以上の重合体であることを特
    徴とする請求項3に記載のパターン形成材料。
  5. 【請求項5】 前記化合物は、アシルオキシム、ベンジ
    ルオキシカルボニル化合物又はホルムアミドであること
    を特徴とする請求項1、2又は3に記載のパターン形成
    材料。
  6. 【請求項6】 加熱されると酸を発生させる基を含む重
    合体と、エネルギービームが照射されると塩基を発生さ
    せる化合物とからなるパターン形成材料を半導体基板上
    に塗布してレジスト膜を形成する第1の工程と、 前記レジスト膜を加熱して前記重合体から酸を発生させ
    る第2の工程と、 前記レジスト膜に所望のパターン形状を持つマスクを介
    してエネルギービームを照射して、前記レジスト膜の露
    光部に前記化合物から塩基を発生させることにより、前
    記レジスト膜の露光部において前記重合体から発生した
    酸と前記化合物から発生した塩基とを中和させる第3の
    工程と、 前記レジスト膜に金属アルコキシドを供給して、前記レ
    ジスト膜の未露光部の表面に金属酸化膜を形成する第4
    の工程と、 前記金属酸化膜をマスクとして前記レジスト膜に対して
    ドライエッチングを行なって、前記レジスト膜よりなる
    レジストパターンを形成する第5の工程とを備えている
    ことを特徴とするパターン形成方法。
  7. 【請求項7】 加熱されると酸を発生させる基を含む重
    合体と、エネルギービームが照射されると塩基を発生さ
    せる化合物とからなるパターン形成材料を半導体基板上
    に塗布してレジスト膜を形成する第1の工程と、 前記レジスト膜に所望のパターン形状を持つマスクを介
    してエネルギービームを照射して 前記レジスト膜の露
    光部に前記化合物から塩基を発生させる第2の工程と、 前記レジスト膜を加熱して前記重合体から酸を発生させ
    ることにより、前記レジスト膜の露光部において前記化
    合物から発生した塩基と前記重合体から発生した酸とを
    中和させる第3の工程と、 前記レジスト膜に金属アルコキシドを供給して、前記レ
    ジスト膜の未露光部の表面に金属酸化膜を形成する第4
    の工程と、 前記金属酸化膜をマスクとして前記レジスト膜に対して
    ドライエッチングを行なって、前記レジスト膜よりなる
    レジストパターンを形成する第5の工程とを備えている
    ことを特徴とするパターン形成方法。
  8. 【請求項8】 前記第4の工程は、前記レジスト膜の未
    露光部に水を吸収させる工程を含むことを特徴とする請
    求項6又は7に記載のパターン形成方法。
  9. 【請求項9】 第1のエネルギー帯の第1のエネルギー
    ビームが照射されると塩基を発生させる化合物と、前記
    第1のエネルギー帯と異なる第2のエネルギー帯の第2
    のエネルギービームが照射されると酸を発生させる重合
    体とからなるパターン形成材料を半導体基板上に塗布し
    てレジスト膜を形成する第1の工程と、 前記レジスト膜に所望のパターン形状を持つマスクを介
    して第1のエネルギービームを照射して、前記レジスト
    膜における第1のエネルギービームの露光部に前記化合
    物から塩基を発生させる第2の工程と、 前記レジスト膜に対して第2のエネルギービームを全面
    に照射して前記レジスト膜の全面に前記重合体から酸を
    発生させることにより、前記レジスト膜における第1の
    エネルギービームの露光部において、前記化合物から発
    生した塩基と前記重合体から発生した酸とを中和させる
    第3の工程と、 前記レジスト膜に金属アルコキシドを供給して、前記レ
    ジスト膜における第1のエネルギービームの未露光部の
    表面に金属酸化膜を形成する第4の工程と、 前記金属酸化膜をマスクとして前記レジスト膜に対して
    ドライエッチングを行なって、前記レジスト膜よりなる
    レジストパターンを形成する第5の工程とを備えている
    ことを特徴とするパターン形成方法。
  10. 【請求項10】 前記第4の工程は、前記レジスト膜に
    おける第1のエネルギービームの未露光部に水を吸収さ
    せる工程を含むことを特徴とする請求項9に記載のパタ
    ーン形成方法。
  11. 【請求項11】 第1のエネルギー帯の第1のエネルギ
    ービームが照射されると酸を発生させる重合体と、前記
    第1のエネルギー帯と異なる第2のエネルギー帯の第2
    のエネルギービームが照射されると塩基を発生させる化
    合物とからなるパターン形成材料を半導体基板上に塗布
    してレジスト膜を形成する第1の工程と、 前記レジス
    ト膜に対して第1のエネルギービームを全面に照射し
    て、前記レジスト膜に前記重合体から酸を発生させる第
    2の工程と、 前記レジスト膜に対して所望のパターン形状を持つマス
    クを介して第2のエネルギービームを照射して、前記レ
    ジスト膜における第2のエネルギービームの露光部に前
    記化合物から塩基を発生させることにより、前記レジス
    ト膜における第2のエネルギービームの露光部におい
    て、前記重合体から発生した酸と前記化合物から発生し
    た塩基とを中和させる第3の工程と、 前記レジスト膜に金属アルコキシドを供給して、前記レ
    ジスト膜における第2のエネルギービームの未露光部の
    表面に金属酸化膜を形成する第4の工程と、 前記金属酸化膜をマスクとして前記レジスト膜に対して
    ドライエッチングを行なって、前記レジスト膜よりなる
    レジストパターンを形成する第5の工程とを備えている
    ことを特徴とするパターン形成方法。
  12. 【請求項12】 前記第4の工程は、前記レジスト膜に
    おける第2のエネルギービームの未露光部に水を吸収さ
    せる工程を含むことを特徴とする請求項11に記載のパ
    ターン形成方法。
  13. 【請求項13】 前記重合体は、一般式 【化4】 (但し、R1 は水素原子又はアルキル基を示し、R2
    びR3 はそれぞれが互いに独立している水素原子、アル
    キル基、フェニル基若しくはアルケニル基、又は両者で
    環状となっている環状アルキル基、環状アルケニル基、
    フェニル基を持つ環状アルキル基若しくは環状アルケニ
    ル基を示す)により表される化合物に他の基が重合して
    なる2元以上の重合体であることを特徴とする請求項7
    〜13のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  14. 【請求項14】 前記重合体は、一般式 【化5】 (但し、R1 は水素原子又はアルキル基を示し、R4
    アルキル基、アルケニル基、環状アルキル基又は環状ア
    ルケニル基を示す)により表される化合物に他の基が重
    合してなる2元以上の重合体であることを特徴とする請
    求項6又は7に記載のパターン形成方法。
  15. 【請求項15】 前記化合物は、アシルオキシム、ベン
    ジルオキシカルボニル化合物又はホルムアミドであるこ
    とを特徴とする請求項6〜12のいずれか1項に記載の
    パターン形成方法。
  16. 【請求項16】 加熱されると酸を発生させる基を含む
    重合体と、エネルギービームが照射されると塩基を発生
    させる化合物とからなるパターン形成材料を半導体基板
    上に塗布してレジスト膜を形成する第1の工程と、 前記レジスト膜を加熱して前記重合体から酸を発生させ
    る第2の工程と、 前記レジスト膜に所望のパターン形状を持つマスクを介
    してエネルギービームを照射してパターン露光した後、
    パターン露光された前記レジスト膜に対して気相又は液
    相で水処理を行なうことにより、前記レジスト膜の露光
    部に前記化合物から塩基を発生させ、発生した塩基と前
    記レジスト膜の酸とを中和させる第3の工程と、 前記レジスト膜を、水蒸気の雰囲気に曝した後に、水蒸
    気と金属アルコキシドとの混合ガス雰囲気に曝すことに
    より、前記レジスト膜の未露光部の表面に金属酸化膜を
    形成する第4の工程と、 前記レジスト膜に対して前記金属酸化膜をマスクとして
    ドライエッチングを行なって、前記レジスト膜からなる
    レジストパターンを形成する第5の工程とを備えている
    ことを特徴とするパターン形成方法。
  17. 【請求項17】 加熱されると酸を発生させる基を含む
    重合体と、エネルギービームが照射されると塩基を発生
    させる化合物とからなるパターン形成材料を半導体基板
    上に塗布してレジスト膜を形成する第1の工程と、 前記レジスト膜を加熱して前記重合体から酸を発生させ
    る第2の工程と、 前記レジスト膜に所望のパターン形状を持つマスクを介
    してエネルギービームを照射してパターン露光した後、
    パターン露光された前記レジスト膜を不活性ガスの雰囲
    気下で保持することにより、前記レジスト膜の露光部に
    前記化合物から塩基を発生させ、発生した塩基と前記レ
    ジスト膜の酸とを中和させる第3の工程と、 前記レジスト膜を、水蒸気の雰囲気に曝した後に、水蒸
    気と金属アルコキシドとの混合ガス雰囲気に曝すことに
    より、前記レジスト膜の未露光部の表面に金属酸化膜を
    形成する第4の工程と、 前記レジスト膜に対して前記金属酸化膜をマスクとして
    ドライエッチングを行なって、前記レジスト膜からなる
    レジストパターンを形成する第5の工程とを備えている
    ことを特徴とするパターン形成方法。
  18. 【請求項18】 加熱されると酸を発生させる基を含む
    重合体と、エネルギービームが照射されると塩基を発生
    させる化合物とからなるパターン形成材料を半導体基板
    上に塗布してレジスト膜を形成する第1の工程と、 前記レジスト膜を加熱して前記重合体から酸を発生させ
    る第2の工程と、 前記レジスト膜に所望のパターン形状を持つマスクを介
    してエネルギービームを照射してパターン露光した後、
    パターン露光された前記レジスト膜を、不活性ガスの雰
    囲気下で水蒸気の雰囲気に曝すことにより、前記レジス
    ト膜の露光部に前記化合物から塩基を発生させ、発生し
    た塩基と前記レジスト膜の酸とを中和させる第3の工程
    と、 前記レジスト膜を水蒸気と金属アルコキシドとの混合ガ
    ス雰囲気に曝すことにより、前記レジスト膜の未露光部
    の表面に金属酸化膜を形成する第4の工程と、 前記レジスト膜に対して前記金属酸化膜をマスクとして
    ドライエッチングを行なって、前記レジスト膜からなる
    レジストパターンを形成する第5の工程とを備えている
    ことを特徴とするパターン形成方法。
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