JPH075691A - 親水性部分をインキ反撥性にさせながら銀をベースにした印刷板の銀部分をインキ反撥性に変換させる方法 - Google Patents

親水性部分をインキ反撥性にさせながら銀をベースにした印刷板の銀部分をインキ反撥性に変換させる方法

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JPH075691A
JPH075691A JP6119745A JP11974594A JPH075691A JP H075691 A JPH075691 A JP H075691A JP 6119745 A JP6119745 A JP 6119745A JP 11974594 A JP11974594 A JP 11974594A JP H075691 A JPH075691 A JP H075691A
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ジヤン−マリー・デワンケレ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 銀をベースにした印刷板のインキ受容性部分
およびインキ反撥性部分を変換させる方法を提供する。 【構成】 銀をベースにした印刷板の背景部分をインキ
受容性とさせながら銀をベースにした印刷板の銀部分を
インキ反撥性部分に変換させるための変換液体であり、
変換液体は親水性背景部分に吸着可能な疎水性化化合物
および銀部分に吸着可能な親水性化化合物および/また
は銀をベースにした印刷板中で銀を酸化可能な漂白用化
合物を含んでなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】1.発明の分野 本発明は、リトグラフ印刷板の親水性背景上のインキ受
容性銀部分をインキ反撥性部分にそして親水性背景部分
をインキ受容性部分に変換させるための変換液体に関す
る。
【0002】2.発明の背景 リトグラフ印刷は、一部はインキを受容できる(親油性
部分)が他の部分はインキを受容しない(疎油性部分)
ように特別に製造された表面から印刷する方法である。
親油性部分が印刷部分を形成し、疎油性部分が背景部分
を形成する。
【0003】特に興味のある印刷板は、銀塩拡散転写方
法に従いハロゲン化銀写真材料から製造されるものであ
る。以下でDTR−方法と称されている銀錯体拡散転写
逆転方法の原則は例えば米国特許第2,352,014号
並びにアンドレ・ロット(Andre Rott)およびエディス・
ウェイド(Edith Weyde)による書籍「写真ハロゲン化銀
拡散方法(Photographic Silver Halide Diffusion Proc
esses)」、フォーカル・プレス、ロンドンおよびニュー
ヨーク、(1972)に記載されている。
【0004】DTR方法では、情報通りに露光された写
真ハロゲン化銀乳剤層材料の現像されていないハロゲン
化銀をいわゆるハロゲン化銀溶媒を用いて可溶性の銀錯
体化合物に転換させ、それが像−受容層中に拡散しそし
てその中で現像剤を用いて、一般的には物理的現像核の
存在下で、還元されて、写真材料の露光された部分で得
られる黒色の銀像に関して逆転された像密度値を有する
銀像(DTR像)を生成する。
【0005】像受容層はハロゲン化銀乳剤層の頂部上の
表面層であってもよく、または別個の受容材料上の表面
層として存在していてもよい。像受容表面層中で生成す
る銀像は疎水性であるかまたは疎水性にできるためそれ
は印刷板のインキ受容性部分を形成するが、非−銀部分
は親水性であり従ってグリース状インキに対してインキ
−反撥性である。別法に従うと、像受容層を親水性支持
体とハロゲン化銀乳剤層との間に置くことができる。D
TR方法に従う現像後に、このハロゲン化銀乳剤層並び
に像受容層とハロゲン化銀乳剤層との間にある任意に存
在する層は例えば普通の水を用いるすすぎによる洗浄方
法で除去される。
【0006】DTR印刷板の欠点は、それらが一般的に
ポジ作用性であることすなわちオリジナル中のイメージ
バリュー(image value)も印刷部分を生じることであ
る。ネガ作用性DTR印刷板を得るためにDTR写真材
料を適応させようとして数種の提案がなされている。こ
の方式の明白な欠点は、ポジおよびネガ作用性の板に関
して異なる型の写真材料が必要でありそれは高価であり
且つ不便であることである。
【0007】さらに、以下で銀をベースにした印刷板と
称されている銀像がインキ受容性部分を形成するような
ネガ作用性リトグラフ印刷板を熱方式記録方法で製造す
ることもでき、そこでは金属銀の層は除去されるかまた
は高強度レーザー光線で露光された部分においてインキ
反撥性にされる。そのような方法は、全ての非−像部分
が露光されてそれらが印刷板中でインキを受容しないよ
うにすることが必要であり、従って時間がかかる方法で
ある。
【0008】上記のことから、最初のインキ反撥性部分
をグリース状インキに対してインキ受容性にさせながら
インキ受容性銀部分をインキ反撥性部分に変換する必要
性があることは明白である。
【0009】3.発明の要旨従って、本発明の目的は銀
をベースにした印刷板のインキ受容性部分およびインキ
反撥性部分を変換させる方法を提供するものである。
【0010】本発明の別の目的は以下の記載から明白に
なるであろう。
【0011】本発明に従うと、銀をベースにした印刷板
の背景部分をインキ受容性とさせながら銀をベースにし
た印刷板の銀部分をインキ反撥性部分に変換させるため
の変換液体が提供され、変換液体は親水性背景部分に吸
着可能な疎水性化化合物(hydrophobizing compound)お
よび銀部分に吸着可能な親水性化化合物(hydrophilisin
g compound)および/または銀をベースにした印刷板中
で銀を酸化可能な漂白用化合物(bleaching compound)を
含んでなるものである。
【0012】本発明に従うと、銀をベースにした印刷板
の銀部分をインキ反撥性部分に変換させそして銀をベー
スにした印刷板の背景部分をインキ受容性とさせるよう
に互いに組み合わせて使用するための親水性化液体およ
び/または漂白用液体および疎水性化液体を含有するパ
ッケージも提供され、疎水性化液体は親水性背景部分に
吸着可能な疎水性化化合物を含んでおり、親水性化液体
は銀部分に吸着可能な親水性化化合物を含んでおり、そ
して漂白用液体は銀をベースにした印刷板中で銀を酸化
可能な漂白用化合物を含んでなるものである。
【0013】本発明に従うと、銀をベースにした印刷板
を親水性背景部分に吸着可能な疎水性化化合物および銀
部分に吸着可能な親水性化化合物および/または銀をベ
ースにした印刷板中で銀を酸化可能な漂白用化合物で処
理することを含んでなる、銀をベースにした印刷板の背
景部分をインキ受容性にさせながら銀をベースにした印
刷板の銀部分をインキ反撥性に変換させる方法も提供さ
れる。
【0014】4.発明の詳細な記述 本発明の好適態様に従うと、親水性化化合物および/ま
たは漂白用化合物並びに疎水性化化合物が水性液体中に
含有される。該液体は水溶液または水性乳化液であるこ
とができる。本発明に関する使用に適する親水性化化合
物は、銀に化学的もしくは物理的に吸着可能な基を有す
るかまたは全体的化合物を親水性化かもしくはグリース
状インキに対して反撥性にさせる1種以上の親水性の基
を有する化合物である。
【0015】好適態様に従うと、銀に吸着可能なそのよ
うな基はメルカプト基またはその互変異性チオン基であ
る。好適な親水性の基は化合物の水溶性を改良する基で
あり、適当な親水性の基の代表例は例えばヒドロキシ
基、アミノ基、酸基、例えばカルボン酸基、スルホン酸
基、スルフィン酸基、ホスホン酸基または燐酸基、アン
モニウム基、スルホニウム基などである。
【0016】本発明に関して最も好適な態様に従うと、
下記式(I)に従う親水性化化合物が使用される: MS−R−A (I) [式中、Mは水素、金属カチオン、例えばNa+、K+
ど、またはNH4 +を表し、Rは2価の結合基を表し、そ
してAは例えば以上で挙げられているような親水性の基
を表す] 親水性化化合物、特に式(I)に従うもの、は銀部分へ
の適用時に親水性化化合物を生成する先駆体化合物の形
態で存在できることは当技術の専門家には明白であろ
う。例えば、式(I)に従う親水性化化合物は変換液体
または親水性化液体中で二硫化物として存在できる。銀
部分への適用時に二硫化物結合が分解して式(I)に従
う化合物が生成する。
【0017】式(I)中の好適な2価の結合基は例えば
未置換の低級アルキレン(C1−C4)、未置換のフェニレ
ン、オキシアルキレン、ポリオキシアルキレン、1個以
上の親水性の基で置換されたアルキレン、1個以上の親
水性の基で置換されたアリーレン、1個以上の親水性の
基で置換されたアリーレンアルキレン、1個以上の親水
性の基で置換されたアルキレンアリーレン、置換された
もしくは未置換の複素環式環などである。
【0018】本発明に従う使用のための親水性化化合物
の例を以下に述べる: 表 1 4−メルカプトブチルスルホン酸およびその塩類 3−メルカプトプロピルスルホン酸およびその塩類 4−メルカプトブチル炭酸およびその塩類 2−メルカプト−1−アミノエチル炭酸およびその塩類 3−メルカプト−5−スルホメチル−1,2,4−トリア
ゾールおよびその塩類 2−メルカプト−1−カルボキシメチル−テトラゾール
およびその塩類 2−メルカプト−1−カルボキシフェニル−テトラゾー
ルおよびその塩類 2−メルカプト−5−スルホベンズイミダゾールおよび
その塩類 2−メルカプト−5−スルホベンズチアゾールおよびそ
の塩類 2−メルカプトメチル−5−スルホベンズイミダゾール
およびその塩類 1,2−ジメルカプトプロピルスルホン酸およびその塩
類 本発明に従う使用のために適する疎水性化化合物は、銀
をベースにした印刷板の親水性背景部分に吸着可能であ
る基を含んでおりそして疎水性の基を含有しており、そ
の結果として全体的化合物はグリース状インキに対して
インキ受容性である。適当な疎水性の基は例えば長鎖ア
ルキル、長鎖アルケニル、長鎖アルキニル、アリール、
アラルキル、アルキルアリールなどである。これらの基
は、それらの一般的な疎水特性が保有される限り、例え
ば弗素原子により置換されていてもよい。長鎖という語
は、少なくとも4個の炭素原子を、好適には少なくとも
6個の炭素原子を、有する基を意味する。
【0019】親水性背景部分に吸着可能な基の型は、銀
をベースにしたリトグラフ印刷板の親水性表面の型に依
存する。最も一般的に使用される親水性表面は酸化アル
ミニウムまたは酸化ケイ素表面である。これらの種類の
表面に吸着させるために特に適する基は例えばスルホン
酸基、ホスホン酸基または燐酸基およびカルボン酸基で
ある。最も好適な基は燐酸基である。
【0020】本発明に関する使用に好適な疎水性化化合
物は式(II): {[G−(K)n−(L)n−O−]xPO4-x}st (II) [式中、Gは少なくとも6個の炭素原子を有するアルキ
ル、アルケニルもしくはアルキニル基、アリール、アル
キルアリールまたはアラルキルを表し、それらの基のそ
れぞれは置換されていてもよくKはカーボンアミドまた
はスルホンアミド基を表し、Lはオキシアルキレンまた
はポリオキシアルキレンを表し、nは0または1を表
し、xは1または2を表し、sおよびtは中性化合物を
得るための最小整数を表し、Qは水素、金属カチオン、
例えばNa+、K+など、またはNH4 +を表す]に相当す
る。
【0021】本発明に関する使用のために適する親水剤
の例を以下に記す。
【0022】表 2 化合物1 n.C715−CO2−NH4 化合物2 n.C817−SO3−Li 化合物3 n.C1327−O−(CH2−CH2−O−)6
−PO32 化合物4 [n.C1327−O−(CH2−CH2−O−)
6]2−PO2H 化合物5 n.C1225−O−PO32 化合物6 n.C1837−O−PO32 化合物7 n.C1429−O−PO32 化合物8 (n.C1225−O−)2PO2H 化合物9 (n.C1837−O−)2PO2H 化合物10 (n.C1429−O−)2PO2H 化合物11 p.C919−C64−O−(CH2−CH2
−O)20−PO32 化合物12 p.C919−C64−O−(CH2−CH2
−O)30−PO32 化合物13 [p.C919−C64−O−(CH2−CH2
−O)20]2−PO2H 化合物14 [p.C919−C64−O−(CH2−CH2
−O)30]2−PO2H 化合物15 n.C817−SO2−N(C25)−CH2
CH2−OPO32 化合物16 n.C1021−(O−CH2−CH2)m−OP
32 化合物17 [n.C1021−(O−CH2−CH2)m−O]
2PO2H 上記の2種の式において、mは1〜50の整数を表す。
【0023】疎水性化化合物は乳剤として水不溶性油、
例えばアマニ油、未硬化のまたは硬化されたケイ素油、
の水性乳化液として使用できる。この工程により、変換
液体中または疎水性化液体中での疎水性化化合物の濃度
を低下させることができる。
【0024】漂白用化合物は銀を酸化可能な化合物であ
る。漂白用化合物は当技術で既知であり、そして例えば
T.H.ジェームス(James)により「写真方法の理論(The
Theory of the Photographic Process)」、4版、44
7−450頁、マクミラン・パブリッシング・カンパニ
ー・インコーポレーテッド、ニューヨーク(1977)
中に記載されている。本発明に関する使用に好適な漂白
用化合物はキノン、ヨウ素、過酸化水素並びにFe3+
Cr6+およびS28 2-の塩類である。
【0025】好適には、漂白用化合物を含む液体は定着
用化合物も含んでおり、従って漂白−定着システムと称
される。定着用化合物は銀イオンと反応して水溶性の塩
または錯体を生成可能な化合物である。定着用化合物は
当技術で既知でありそして例えばT.H.ジェームス(Jam
es)により「写真方法の理論(The Theory of the Photog
raphic Process)」、4版、437−447頁および4
50−453頁、マクミラン・パブリッシング・カンパ
ニー・インコーポレーテッド、ニューヨーク(197
7)中に記載されている。本発明に関する使用のために
好適な定着用化合物はエチレンジアミン四酢酸およびそ
の塩類、チオウレアおよびその誘導体、チオ硫酸および
チオシアン酸の塩類、並びに前記の親水性化化合物であ
る。
【0026】しかしながら、定着用化合物は板を漂白用
化合物で処理する最中または処理した後に銀をベースに
した印刷板に適用すべき別の溶液、いわゆる定着用溶
液、の中に存在させることもできる。
【0027】本発明に従う親水性化化合物および/また
は漂白用化合物並びに疎水性化化合物は好適には変換液
体中で互いに混合されて使用される。好適には、親水性
化化合物は0.1g/l〜10g/lの量で、より好適
には0.2g/l〜5g/lの量で使用され、漂白用化
合物は5g/l〜100g/lの量で、より好適には1
0g/l〜50g/lの量で使用され、そして定着用化
合物は5g/l〜200g/lの量で、より好適には1
0g/l〜150g/lの量で使用される。疎水性化化
合物は好適には0.1g/l〜10g/lの濃度で、よ
り好適には0.5g/l〜5g/lの量で使用される。
本発明に従うと、2種以上の親水性化化合物、漂白用化
合物、定着用化合物および/または疎水性化化合物を互
いに混合して使用することができる。
【0028】本発明に従うと、この変換液体は現像され
た銀をベースにした印刷板に例えば銀をベースにした印
刷板を変換液体中に導くことによりまたは単に板の上を
変換液体でふくことにより適用される。本発明に関する
最も好適な態様に従うと、変換液体は時々銀をベースに
した印刷板の処理の最後に銀像の疎水特性を増加させる
ために使用される仕上げ液体と交換することができる。
【0029】本発明の別の態様に従うと、親水性化化合
物、漂白用化合物および疎水性化化合物をそれぞれ親水
性化液体、漂白用液体および疎水性化液体の中に含有さ
せることができる。そのような液体はそれぞれ独立して
水溶液または水性乳化液であることができる。そのよう
な親水性化液体およびそのような疎水性化液体は上記の
如くいずれかの順序で銀をベースにした印刷板に適用す
ることができる。或いは、そのような疎水性化液体およ
びそのような漂白用液体を上記の如く指定された順序で
銀をベースにした印刷板に適用することもできる。その
ような親水性化液体および/または漂白用液体並びに疎
水性化液体は印刷板の表面で混合することもできる。
【0030】より好適には、親水性化液体を銀をベース
にした印刷板の製造に含まれている1種以上の段階、例
えば現像段階および/またはそれぞれ中和段階もしくは
洗浄段階、において例えば親水性化液体をこれらの段階
で使用される液体に加えることによりあらかじめ使用
し、このようにして得られる溶液は親水性化化合物を
0.1g/l〜10g/lの濃度で、より好適には0.5
g/l〜5g/lの量で含有する。
【0031】変換液体または親水性化液体は少量の、好
適には0.1g/l〜10g/lの漂白用化合物を含有
できる。
【0032】変換液体、漂白用液体、親水性化液体およ
び/または疎水性化液体は追加成分、例えば親水性重合
体、防腐剤、湿潤剤など、を含有できる。好適には、該
液体のpHは2.5〜7の間である。
【0033】好適には、銀をベースにした印刷板と変換
液体、漂白用液体、親水性化液体および/または疎水性
化液体との間の接触時間は20秒〜600秒、より好適
には30秒〜300秒である。
【0034】好適には、変換液体、漂白用液体、親水性
化液体および/または疎水性化液体の温度は15℃〜5
0℃、より好適には20℃〜35℃である。
【0035】本発明に従い処理できる適当な銀をベース
にした印刷板は例えば銀塩拡散転写方法に従い得られる
印刷板である。
【0036】一態様に従うと、そのような板は米国特許
第5059508号に記載されている如く −ハロゲン化銀乳剤および物理的現像核を含有する像受
容層を含んでなる感光層を支持体上に含んでなる像要素
を像通りに露光し、 −像要素を1種またはそれ以上の現像剤および1種また
はそれ以上のハロゲン化銀溶媒の存在下でアルカリ性処
理液体を用いて現像し、そして −このようにして得られた現像された像要素を中和液体
を用いて中和する段階を含んでなる方法により製造でき
る。
【0037】他の態様に従うと、そのような板は −感光性ハロゲン化銀乳剤層を支持体上に含んでなる像
要素を像通りに露光し、 −像要素を物理的現像核を含有する像受容層を支持体の
親水性表面上に含んでなる像受容層と接触させながら、
1種またはそれ以上の現像剤および1種またはそれ以上
のハロゲン化銀溶媒の存在下で水性アルカリ性処理溶液
を用いて現像し、そして −像要素および像受容物質を互いに分離する 段階を含んでなる方法により製造できる。
【0038】最も好適な態様に従うと、そのような板は −指定された順序で支持体の親水性表面上に(i)物理
的現像核を含有する像受容性および(ii)感光性ハロゲ
ン化銀乳剤を含んでなる感光層を含んでなる像要素を像
通りに現像し、ここで感光層は像受容層と水透過性関係
にあり、 −水性アルカリ性溶液を像要素に現像剤およびハロゲン
化銀溶媒の存在下で適用して銀像を像受容層中で生成
し、 −像要素を処理して像受容層の頂部上の1枚またはそれ
以上の層を好適には像要素をすすぎ水で洗浄することに
より除去し、それにより像受容層中で生成した銀像を被
覆除去することにより支持体の像のついた表面を露光す
る 段階を含んでなる方法により製造できる。
【0039】本発明を下記の実施例により説明するが、
それらは本発明を限定するものではない。
【0040】
【実施例】
実施例1(比較) 下記の組成を有する4種の変換液体A−Dを製造した: 4−メルカプト−n.ブチルスルホン酸のグアニジニウム塩 1g 上記表2の疎水性化試薬 1g 1リットルにするための水 pHを3に調節するためのNaHSO4 変換液体Aは化合物3を、液体Bは化合物4を、液体C
は化合物8を、そして液体Dは化合物14を含有してお
り、それらは全て表2にある。
【0041】粗くされそして陽極処理されたアルミニウ
ム支持体を有する銀をベースにしたリトグラフ印刷板を
EP−A−410500、実施例2に記載されている銀
塩拡散転写方法に従ったが定着剤処理を省略して製造し
た。このようにして得られた銀をベースにした印刷板を
20℃の変換液体の中に3分間浸漬することによりそれ
ぞれ上記の変換液体で処理した。
【0042】それらを次に空気中で1時間放置して乾燥
した。対照用として、1枚の銀をベースにした印刷板は
変換液体で処理しなかった。それぞれの印刷板を使用し
てオフセットプレス上で一般的に使用されているインキ
だめおよびグリースインキを用いて印刷した。
【0043】対照用ではポジのコピーが得られ、すなわ
ち像部分が印刷されたが変換液体で処理された印刷板は
ネガのコピーを生じ、すなわち像部分は印刷されなかっ
たがオリジナルの背景部分が印刷されたことが見られ
た。
【0044】それぞれの印刷板は印刷と非−印刷部分と
の間で顕著な差を生じそして高い印刷耐性を生じた。
【0045】実施例2(比較) 実施例1の変換液体Aと同じ組成を有するがその他に5
gのFe3+エチレンジアミン四酢酸を含有している変換
液体Eを製造した。
【0046】実施例1に記載されている如くして製造さ
れた銀をベースにしたリトグラフ印刷板を変換液体Eで
処理しそして実施例1に記載されている如く乾燥した。
対照用として、第二の銀をベースにした印刷板は変換液
体Eで処理されなかった。両者の印刷板のそれぞれを使
用してオフセットプレス上で一般的に使用されているイ
ンキだめおよびグリースインキを用いて印刷した。
【0047】前記の実施例と同じ結果が見られた。
【0048】実施例3(比較) 下記の組成を有する疎水性化液体Fを製造した: 表2の化合物3 1g 1リットルにするための水 pHを3に調節するためのNaHSO4 銀をベースにしたリトグラフ印刷板を実施例1に記載さ
れている如くして製造した(比較試料)。4枚の他の銀
をベースにしたリトグラフ印刷板は同一方法で製造され
たが、条件として実施例1に記載されている現像用溶液
がその他に親水性化化合物である4−メルカプトブチル
スルホン酸、2−メルカプト−1−アミノエチレン炭
酸、2−メルカプト−1−カルボキシメチル−テトラゾ
ールおよび2−メチル−1−カルボキシフェニル−テト
ラゾールをそれぞれ含有しておりそしてこれらの最後の
4枚の板を20℃の疎水性化液体の中に3分間浸漬する
ことにより処理しそして実施例1に記載されている如く
乾燥した。それぞれの印刷板を使用してオフセットプレ
ス上で一般的に使用されているインキだめおよびグリー
スインキを用いて印刷した。
【0049】前記の実施例と同じ結果が見られた。
【0050】実施例4(比較) 下記の組成を有する漂白用液体Gを製造した: フェリシアン化ナトリウム 25g チオウレウム(Thioureum) 10g チオ硫酸ナトリウム 125g 硝酸ナトリウム 10g ポリグリコール3000 75g 1リットルにするための水 pHを3に調節するためのNaHSO4 実施例1に記載されている如くして製造された銀をベー
スにしたリトグラフ印刷板を20℃の疎水性化液体の中
に3分間浸漬することにより実施例3の疎水性化液体F
で処理した。次に板を20℃の漂白用液体中に3分間浸
漬することにより漂白用液体Gで処理し、そしてそして
実施例1に記載されている如くして乾燥した。対照用と
して、第二の銀をベースにした印刷板はそのままにし
た。両者の印刷板のそれぞれを使用してオフセットプレ
ス上で一般的に使用されているインキだめおよびグリー
スインキを用いて印刷した。
【0051】前記の実施例と同じ結果が見られた。
【0052】実施例5(比較) 下記の組成を有する疎水性化液体Hを製造した: 表2の化合物3 0.1g アマニ油 5g 1リットルにするための水 pHを3に調節するためのNaHSO4 実施例1に記載されている如くして製造された銀をベー
スにしたリトグラフ印刷板を、疎水性化液体Hを実施例
4の疎水性化液体Fで交換したこと以外は実施例4に記
載されている如く処理した。対照用として、第二の銀を
ベースにした印刷板はそのままにした。両者の印刷板の
それぞれを使用してオフセットプレス上で一般的に使用
されているインキだめおよびグリースインキを用いて印
刷した。
【0053】前記の実施例と同じ結果が見られた。
【0054】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0055】1.銀をベースにした印刷板の背景部分を
インキ受容性とさせながら銀をベースにした印刷板の銀
部分をインキ反撥性部分に変換させるための変換液体で
あり、変換液体が親水性背景部分に吸着可能な疎水性化
化合物および銀部分に吸着可能な親水性化化合物および
/または銀をベースにした印刷板中で銀を酸化可能な漂
白用化合物を含んでなる変換用液体。
【0056】2.親水性化化合物が下記式: MS−R−A (I) [式中、Mは水素、金属カチオンまたはNH4 +であり、
Rは2価の結合基を表し、そしてAは親水性の基を表
す]に相当する、上記1の変換液体。
【0057】3.疎水性化化合物が疎水性の基および酸
化アルミニウムまたは酸化ケイ素表面に吸着可能な基を
含有している、上記1または2の変換液体。
【0058】4.疎水性化化合物が下記式: {[G−(K)n−(L)n−O−]xPO4-x}st (II) [式中、Gは炭素数が少なくとも6のアルキル、アルケ
ニルもしくはアルキニル基、アリール、アルキルアリー
ルまたはアラルキルを表し、Kはカーボンアミドまたは
スルホンアミド基を表し、Lは酸化アルキレンまたはポ
リ酸化アルキレンを表し、nは0または1を表し、xは
1または2を表し、sおよびtは中性化合物を得るため
の最小整数を表し、Qは水素、金属カチオンまたはNH
4 +を表す]に相当する、上記3の変換液体。
【0059】5.銀をベースにした印刷板中で銀を酸化
可能な漂白用化合物がキノン、ヨウ素、過酸化水素また
はFe3+、Cr6+もしくはS26 2-の塩である、上記1
−4のいずれかの変換液体。
【0060】6.銀をベースにした印刷板の銀部分をイ
ンキ反撥性部分に変換させそして銀をベースにした印刷
板の背景部分をインキ受容性とさせるように互いに組み
合わせて使用するための親水性化液体および/または漂
白用液体および疎水性化液体を含有するパッケージであ
り、疎水性化液体が親水性背景部分に吸着可能な疎水性
化化合物を含んでおり、親水性化液体が銀部分に吸着可
能な親水性化化合物を含んでおり、そして漂白用液体が
銀をベースにした印刷板中で銀を酸化可能な漂白用化合
物を含んでなるパッケージ。
【0061】7.親水性化液体が上記2で定義されてい
る親水性化液体を含有しており、ここで疎水性化液体が
上記3または4で定義されている疎水性化液体を含有し
ており、そしてここで漂白用液体が上記5で定義されて
いる漂白用化合物を含有している、上記6のパッケー
ジ。
【0062】8.銀をベースにした印刷板を親水性背景
部分に吸着可能な疎水性化化合物および銀部分に吸着可
能な親水性化化合物および/または銀をベースにした印
刷板中で銀を酸化可能な漂白用化合物で処理することを
含んでなる、銀をベースにした印刷板の背景部分をイン
キ受容性にさせながら銀をベースにした印刷板の銀部分
をインキ反撥性に変換させる方法。
【0063】9.疎水性化化合物および親水性化化合物
および/または漂白用化合物を上記1−5のいずれかで
定義されている変換液体から適用する、上記8の方法。
【0064】10.疎水性化化合物を銀をベースにした
印刷板に上記6または7で定義されている如き疎水性化
液体から適用し、そしてここで親水性化化合物を銀をベ
ースにした印刷板に上記6または7で定義されている如
き親水性化液体から適用し、および/または漂白用化合
物を銀をベースにした印刷板に上記6または7で定義さ
れている如き漂白用液体から適用する、上記8の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギルベルト・フオールトマンス ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 (72)発明者 ジヤン−マリー・デワンケレ ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 (72)発明者 ヨハン・ロツクフイール ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀をベースにした印刷板の背景部分をイ
    ンキ受容性とさせながら銀をベースにした印刷板の銀部
    分をインキ反撥性部分に変換させるための変換液体であ
    り、変換液体が親水性背景部分に吸着可能な疎水性化化
    合物および銀部分に吸着可能な親水性化化合物および/
    または銀をベースにした印刷板中で銀を酸化可能な漂白
    用化合物を含んでなる変換用液体。
  2. 【請求項2】 銀をベースにした印刷板の銀部分をイン
    キ反撥性部分に変換させそして銀をベースにした印刷板
    の背景部分をインキ受容性とさせるように互いに組み合
    わせて使用するための親水性化液体および/または漂白
    用液体および疎水性化液体を含有するパッケージであ
    り、疎水性化液体が親水性背景部分に吸着可能な疎水性
    化化合物を含んでおり、親水性化液体が銀部分に吸着可
    能な親水性化化合物を含んでおり、そして漂白用液体が
    銀をベースにした印刷板中で銀を酸化可能な漂白用化合
    物を含んでなるパッケージ。
  3. 【請求項3】 銀をベースにした印刷板を親水性背景部
    分に吸着可能な疎水性化化合物および銀部分に吸着可能
    な親水性化化合物および/または銀をベースにした印刷
    板中で銀を酸化可能な漂白用化合物で処理することを特
    徴とする、銀をベースにした印刷板の背景部分をインキ
    受容性にさせながら銀をベースにした印刷板の銀部分を
    インキ反撥性に変換させる方法。
JP11974594A 1993-05-13 1994-05-10 親水性部分をインキ反撥性にさせながら銀をベースにした印刷板の銀部分をインキ反撥性に変換させる方法 Expired - Fee Related JP3413619B2 (ja)

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