JPH0756550B2 - 液晶セルの製造方法 - Google Patents
液晶セルの製造方法Info
- Publication number
- JPH0756550B2 JPH0756550B2 JP2194764A JP19476490A JPH0756550B2 JP H0756550 B2 JPH0756550 B2 JP H0756550B2 JP 2194764 A JP2194764 A JP 2194764A JP 19476490 A JP19476490 A JP 19476490A JP H0756550 B2 JPH0756550 B2 JP H0756550B2
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- JP
- Japan
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- liquid crystal
- crystal cell
- alignment film
- silane coupling
- tilt angle
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、同種の配向膜材料で容易にチルト角の制御
が可能な液晶セルの製造方法に関するものである。
が可能な液晶セルの製造方法に関するものである。
液晶表示装置に使用されている液晶セルは、二枚のガラ
ス基板の間に液晶を封入した構造となっており、ガラス
基板の内側には透明電極及び配向膜が設けられている。
この配向膜は、液晶の表示モードに応じて要求が異な
り、例えば、TNモードではチルト角が低く、STNモード
ではチルト角が高いことが要求される。また強誘電性液
晶では、セルを構成する二枚のガラス基板に同一の配向
処理を行うとツイスト状態やユニホームに二つの状態が
現われるため、二枚のガラス基板に別々の配向処理を行
う場合がある。
ス基板の間に液晶を封入した構造となっており、ガラス
基板の内側には透明電極及び配向膜が設けられている。
この配向膜は、液晶の表示モードに応じて要求が異な
り、例えば、TNモードではチルト角が低く、STNモード
ではチルト角が高いことが要求される。また強誘電性液
晶では、セルを構成する二枚のガラス基板に同一の配向
処理を行うとツイスト状態やユニホームに二つの状態が
現われるため、二枚のガラス基板に別々の配向処理を行
う場合がある。
従来では、上記のようにガラス基板に異なる配向処理を
行う場合、要求されるチルト角に応じて配向膜材料を選
定し、各々独立した製造工程により配向膜を形成して液
晶セルを作製している。
行う場合、要求されるチルト角に応じて配向膜材料を選
定し、各々独立した製造工程により配向膜を形成して液
晶セルを作製している。
従来の液晶セルの製造方法にあっては、上記のようにガ
ラス基板に異なる配向処理を施す場合、チルト角に応じ
た各々の配向膜材料を用いて別々の工程で配向膜を形成
しているため、量産性が悪く、高価なものになると共
に、製品管理に手間がかかるという問題点があった。
ラス基板に異なる配向処理を施す場合、チルト角に応じ
た各々の配向膜材料を用いて別々の工程で配向膜を形成
しているため、量産性が悪く、高価なものになると共
に、製品管理に手間がかかるという問題点があった。
この発明は、このような問題点に着目してなされたもの
で、チルト角の異なる少量,多品種の液晶セルを作製す
る場合でも基準となる配向膜材料で一種類に限定でき、
量産性が向上し、安価で、また製品管理の容易な水平配
向の配向性を有する液晶セルの製造方法を提供すること
を目的としている。
で、チルト角の異なる少量,多品種の液晶セルを作製す
る場合でも基準となる配向膜材料で一種類に限定でき、
量産性が向上し、安価で、また製品管理の容易な水平配
向の配向性を有する液晶セルの製造方法を提供すること
を目的としている。
この発明の液晶セルの製造方法は、液晶を封入するガラ
ス基板に有機系配向膜材料を塗布し、その表面にラビン
グ処理を施した後、布、ごみ等の付着物を除去するため
の純水洗浄工程で、所定の種類及び濃度のシランカップ
リング剤の水溶液に浸すことによりチルト角を設定して
水平配向処理を施すようにしたものである。
ス基板に有機系配向膜材料を塗布し、その表面にラビン
グ処理を施した後、布、ごみ等の付着物を除去するため
の純水洗浄工程で、所定の種類及び濃度のシランカップ
リング剤の水溶液に浸すことによりチルト角を設定して
水平配向処理を施すようにしたものである。
この発明の液晶セルの製造方法においては、ガラス基板
に有機系配向膜材料を塗布し、その表面にラビング処理
を施した後、シランカップリング剤に浸しており、その
シランカップリング剤の種類及び濃度を変えることによ
りチルト角を設定している。
に有機系配向膜材料を塗布し、その表面にラビング処理
を施した後、シランカップリング剤に浸しており、その
シランカップリング剤の種類及び濃度を変えることによ
りチルト角を設定している。
次に、第1図の工程図を用いて、この発明の一実施例を
説明する。
説明する。
液晶セルの作製に際して、先ずITO(Indium Tin Oxid
e)付ガラス基板にポリイミド樹脂(polyimid resin)
に代表されるような有機系配向膜材料を塗布する。次
に、その表面にラビング処理を施す。その後、布,ごみ
等の付着物を除去するための洗浄工程で、所定の種類及
び濃度(0%を含む)のシランカップリング(silaneco
upling)剤の水溶液に浸す。その際、シランカップリン
グ剤の種類及び濃度を適当に選択することで、液晶配向
の際のチルト角を所望の値に設定することができる。
e)付ガラス基板にポリイミド樹脂(polyimid resin)
に代表されるような有機系配向膜材料を塗布する。次
に、その表面にラビング処理を施す。その後、布,ごみ
等の付着物を除去するための洗浄工程で、所定の種類及
び濃度(0%を含む)のシランカップリング(silaneco
upling)剤の水溶液に浸す。その際、シランカップリン
グ剤の種類及び濃度を適当に選択することで、液晶配向
の際のチルト角を所望の値に設定することができる。
第2図はこのようにして作製された液晶セルの概略構成
を示すものである。図中、1は上述した二枚のITO付ガ
ラス基板で、これらの間に液晶2が封入されている。そ
して、各ガラス基板1の表面には、ラビング処理され、
またシランカップリング剤に浸されて形成された配向膜
3が設けられている。なお、図示していないが、ガラス
基板1の内側には透明電極,絶縁保護膜等も設けられて
いる。
を示すものである。図中、1は上述した二枚のITO付ガ
ラス基板で、これらの間に液晶2が封入されている。そ
して、各ガラス基板1の表面には、ラビング処理され、
またシランカップリング剤に浸されて形成された配向膜
3が設けられている。なお、図示していないが、ガラス
基板1の内側には透明電極,絶縁保護膜等も設けられて
いる。
次に上述した液晶セルの作製過程について、実験結果を
基に具体的に説明する。
基に具体的に説明する。
先ず、上記ITO付ガラス基板にポリイミド系配向膜材料
を塗布した。そして、イミド化のために230℃で1時間
の熱処理を行った。その後、ナイロン系の布でラビング
処理を行った。次に、このガラス基板に付着している繊
維ごみ等を取り除くため、純水(濃度0%のシランカッ
プリング剤水溶液)に浸して純水洗浄し、120℃で1時
間の加熱を行ってセルを作製した。そして、このセルに
液晶(製品番号ZLI−2293,メルク社製)を注入してクリ
スタルローテンション法により基板表面に対するチルト
角を測定した結果、平均して4.1degの値が得られた。
を塗布した。そして、イミド化のために230℃で1時間
の熱処理を行った。その後、ナイロン系の布でラビング
処理を行った。次に、このガラス基板に付着している繊
維ごみ等を取り除くため、純水(濃度0%のシランカッ
プリング剤水溶液)に浸して純水洗浄し、120℃で1時
間の加熱を行ってセルを作製した。そして、このセルに
液晶(製品番号ZLI−2293,メルク社製)を注入してクリ
スタルローテンション法により基板表面に対するチルト
角を測定した結果、平均して4.1degの値が得られた。
次に、同様の工程にて上記洗浄の際にシランカップリン
グ剤(製品番号KBM603,信越シリコーン社製)を0.1wt%
の濃度で添加した水溶液に浸し、純水洗浄を行った。そ
の後、120℃で1時間の加熱を行ってセルを作製した。
そして、このセルに上記と同一の液晶を注入して同様に
チルト角を測定した結果、2.3degの値が得られた。
グ剤(製品番号KBM603,信越シリコーン社製)を0.1wt%
の濃度で添加した水溶液に浸し、純水洗浄を行った。そ
の後、120℃で1時間の加熱を行ってセルを作製した。
そして、このセルに上記と同一の液晶を注入して同様に
チルト角を測定した結果、2.3degの値が得られた。
同様にして、上記シランカップリング剤の濃度を0.01wt
%,1.0wt%と変えてセルを作製した。この時、それぞれ
2.7deg,2.0degの値が得られた。
%,1.0wt%と変えてセルを作製した。この時、それぞれ
2.7deg,2.0degの値が得られた。
また、上記のシランカップリング剤をDMOAP(N−dimth
yl−N−Octadecy1−3,Aminopropyltrimethoxysilyl,ch
loride)に替え、0.1wt%の濃度の水溶液に浸してセル
を作製した結果、5.3degのチルト角が得られた。
yl−N−Octadecy1−3,Aminopropyltrimethoxysilyl,ch
loride)に替え、0.1wt%の濃度の水溶液に浸してセル
を作製した結果、5.3degのチルト角が得られた。
なお、上記何れの場合においても、液晶注入後の液晶分
子の平行配向状態は良く、何ら問題のないものであっ
た。
子の平行配向状態は良く、何ら問題のないものであっ
た。
このように、ラビング処理後の基板洗浄の際、シランカ
ップリング剤の水溶液を使用し、その種類,濃度を変え
ることで、有機系配向膜のラビング効果を失うことな
く、簡単に所望のチルト角,配向界面にすることができ
る。その際、基準となる有機系配向膜材料を一種類に限
定でき、またシランカップリング剤の水溶液に浸す工程
を既存の基板洗浄工程に組み込めるため、生産性に影響
を与えることはない。したがって、チルト角の異なる少
量,多品種の液晶セルを作製する場合でも量産性を向上
させることができ、製品管理も容易となる。
ップリング剤の水溶液を使用し、その種類,濃度を変え
ることで、有機系配向膜のラビング効果を失うことな
く、簡単に所望のチルト角,配向界面にすることができ
る。その際、基準となる有機系配向膜材料を一種類に限
定でき、またシランカップリング剤の水溶液に浸す工程
を既存の基板洗浄工程に組み込めるため、生産性に影響
を与えることはない。したがって、チルト角の異なる少
量,多品種の液晶セルを作製する場合でも量産性を向上
させることができ、製品管理も容易となる。
以上のように、この発明によれば、チルト角の異なる少
量,多品種の液晶セルを作製する場合でも基準となる配
向膜材料を一種類に限定でき、量産性が向上し、安価な
ものとなり、また製品管理も容易になるという効果があ
る。
量,多品種の液晶セルを作製する場合でも基準となる配
向膜材料を一種類に限定でき、量産性が向上し、安価な
ものとなり、また製品管理も容易になるという効果があ
る。
第1図はこの発明の一実施例を示す工程図、第2図は第
1図の工程で作製された液晶セルの概略構成図である。 1……ITO付ガラス基板 2……液晶 3……配向膜
1図の工程で作製された液晶セルの概略構成図である。 1……ITO付ガラス基板 2……液晶 3……配向膜
Claims (1)
- 【請求項1】液晶を封入するガラス基板に有機系配向膜
材料を塗布し、その表面にラビング処理を施した後、
布、ごみ等の付着物を除去するための純水洗浄工程で、
所定の種類及び濃度のシランカップリング剤の水溶液に
浸すことによりチルト角を設定して水平配向処理を施す
ことを特徴とする液晶セルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2194764A JPH0756550B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | 液晶セルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2194764A JPH0756550B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | 液晶セルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0481721A JPH0481721A (ja) | 1992-03-16 |
JPH0756550B2 true JPH0756550B2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=16329853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2194764A Expired - Lifetime JPH0756550B2 (ja) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | 液晶セルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0756550B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006045189A (ja) * | 2004-06-30 | 2006-02-16 | Nitto Denko Corp | シランカップリング剤溶液の製造方法、シランカップリング剤溶液、それを用いた基材の表面処理方法、ならびにそれを用いた位相差板の製造方法 |
JP5078326B2 (ja) * | 2005-11-24 | 2012-11-21 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 液晶表示装置の作製方法 |
WO2007060901A1 (en) * | 2005-11-24 | 2007-05-31 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method for manufacturing liquid crystal display device |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56164319A (en) * | 1980-05-22 | 1981-12-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Treatment of liquid crystal orientation |
JPS56167123A (en) * | 1980-05-27 | 1981-12-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Orienting method for liquid crystal |
JPS6132817A (ja) * | 1984-07-25 | 1986-02-15 | Fujitsu Ltd | 液晶表示パネル及び製造方法 |
JPS62234130A (ja) * | 1986-04-04 | 1987-10-14 | Sharp Corp | 液晶分子の配向方法 |
-
1990
- 1990-07-25 JP JP2194764A patent/JPH0756550B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0481721A (ja) | 1992-03-16 |
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