JPH0756448A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0756448A
JPH0756448A JP20384193A JP20384193A JPH0756448A JP H0756448 A JPH0756448 A JP H0756448A JP 20384193 A JP20384193 A JP 20384193A JP 20384193 A JP20384193 A JP 20384193A JP H0756448 A JPH0756448 A JP H0756448A
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JP
Japan
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sheet
transfer drum
paper
drum
cam
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Application number
JP20384193A
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English (en)
Inventor
Arihiro Tsunoda
有弘 角田
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写ドラムのシートに吸着された2枚の用紙
を共に同じ高さ位置で分離できるようにする。 【構成】 転写ドラム17の回転によって、用紙押上部
材32がカム部材35上を通過する際に、カム駆動機構
36によってカム部材35を転写ドラム17の径方向外
方に進出させることにより、前記押上部材32を、ステ
ー24に形成された貫通切欠部31から突出させ、この
切欠部31に臨む1枚目の用紙P1の端部を剥離する一
方、前記ドラム17が更に回転し、2枚目の用紙P2の端
部がカム部材35上を通過する際に、カム部材35を進
出させてシート26をその曲率が局部的に大きくなるよ
うに押し上げることにより、2枚目の用紙P2の端部がそ
の腰の作用によってシート26から跳ね上がる形で剥離
するようにし、さらに剥離した各用紙P1、P2の端部と、
ドラム17との間に分離爪37が進入して各用紙P1、P2
がドラム17から分離されるようにした構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルカラー電子
複写機等の画像形成装置に係り、より特定的には大サイ
ズ用紙に対応できる転写ドラムにおいて、2枚の小サイ
ズ用紙の同時転写処理を行う際の用紙剥離手段の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー複写機はイエロー、マゼ
ンタ、シアンの3種の有色トナーと、黒色トナーとを用
い、これらのトナーを順次、静電潜像担持体表面に現像
するとともに、各トナーを現像する毎に静電潜像担持体
から転写用紙に転写することを繰り返すことにより、用
紙上にカラー原稿の画像が複写されるように構成されて
いる。このためカラー複写機では、従来より同一用紙上
に繰り返して転写が行えるように、用紙保持体として静
電潜像担持体の移動方向と順方向に回転する転写ドラム
が使用されている。
【0003】図8は従来のカラー複写機における転写部
の構成を示している。この図に示すように、従来の転写
部では、静電潜像担持体としての感光体ドラム51と対
向する位置に、該感光体ドラム51の移動方向に対して
順方向に回転する転写ドラム52を配設するとともに、
転写ドラム52を挟んで感光体ドラム51と対向する位
置に転写チャージャー53を配設し、さらに該転写チャ
ージャー53よりも転写ドラム52の回転方向下流側と
なる位置に分離チャージャー54を配設している。
【0004】転写ドラム52は互いに対向する一対の環
状端板55(図では一方のみ図示)間を単一のステー5
6によって一体に連結してなる枠体57を備え、この枠
体57の外周をほぼ1周する状態で用紙吸着用のシート
58を貼着してなるもので、該転写ドラム52のシート
58で覆われた外周長は複写可能な最大寸法の用紙Pの
長さに対応している。
【0005】このような構成の転写部においては、給紙
路59を経て転写ドラム52のほぼ接線方向から進入し
た用紙Pは、吸着ローラ60と吸着チャージャー61と
により構成される吸着部において、先端部分を除いてシ
ート58に静電的に吸着されることにより、転写ドラム
52に巻き付けられた上で、転写チャージャー53の動
作によって感光体ドラム51の表面に形成されたトナー
像が転写される。このトナー像の転写は、前述のように
都合4回繰り返された後、用紙Pは分離チャージャー5
4によってシート58への吸着状態を解除される。
【0006】図9及び図10は転写ドラム52に設けら
れた用紙分離部を示している。これらの図に示すよう
に、用紙分離部はステー56の転写ドラム回転方向上流
側部位に、径方向外方に開放している有底の切欠部62
を形成し、この切欠部62内に前後一対の剥離用爪63
及び分離用爪64をそれぞれ別に設けられた回動軸63
a、64aに枢支することにより、これらの爪63、6
4をそれぞれ別々に動作させるように構成されている。
【0007】このような構成の用紙分離部においては、
剥離用爪63が回動軸63a回りに回動することによ
り、該剥離用爪63の先端部が切欠部62から突出し
て、該切欠部62に臨んでいる用紙Pの先端部をシート
58から剥離し、次いで分離用爪64が回動軸64a回
りに回動し、剥離された用紙Pの先端部を押し上げてシ
ート58から完全に分離するように動作する。
【0008】ところで、上記構成の転写ドラム52は前
述のように最大寸法の用紙(例えばA3サイズの用紙)
の転写が可能なだけの外周長を有しているが、このこと
を利用して、最大寸法の用紙の約半分の長さの用紙(例
えばA4サイズの用紙)を同時に転写ドラム上に吸着
し、一括して転写を施すようにすれば複写動作の効率を
飛躍的に向上させることができる。
【0009】しかしながら、この場合、上記従来例にお
ける用紙分離部では、剥離用爪63及び分離用爪64が
いずれも転写ドラム52のステー56に装着されてい
て、該転写ドラム52及びこれに吸着されている用紙と
ともに回動するものであるため、1枚目の用紙の分離は
前述のようにして行い得るものの、2枚目の用紙を転写
ドラム52から分離することは不可能である。
【0010】このような不都合を解消し、2枚目の用紙
を転写ドラムから分離し得るものとして、従来では例え
ば図11〜図14に示すような用紙分離手段を備えたも
のが提案されている。なお、図11〜図14において、
前掲の従来例と作用及び構成が共通する部分には共通の
符号を付している。
【0011】この従来例の用紙分離手段では、1枚目の
用紙P1の分離部として、ステー56に転写ドラム52の
径方向外方に開放する凹部65を形成する一方、2枚目
の用紙P2の分離部として、ソレノイド(図示せず)によ
って転写ドラム52の径方向に進退駆動されるローラ部
材66を転写ドラム52内に臨んで配設し、さらにロー
ラ部材66と転写ドラム52を挟んでほぼ対向する位置
に分離爪67を配設している。
【0012】図12は分離爪67を動作させる機構を示
している。この分離爪動作機構では、1枚目の用紙P1の
分離位置に対応してステー56に設けられた凹部65と
同一位相位置に第1カム穴68を設けるとともに、2枚
目の用紙P2の分離位置に対応して、前記第1カム穴68
よりも浅い第2カム穴69を設けている。一方、各カム
穴68、69に対するカムフォロアとして、端板55の
外周面上を転動するコロ70を設け、このコロ70に分
離爪67を連動連結しており、これによって分離爪67
とシート58との隙間を規制している。
【0013】上記構成においては図13に示すように、
1枚目の用紙P1は先端部が約8mm程度凹部65上に迫り
出した状態で転写ドラム53上に吸着されるようになっ
ている。そして、転写ドラム52の回転に伴ってコロ7
0が第1カム穴68に入り込むと、これに追従して分離
爪67が凹部65内に入り込み、該コロ70が第1カム
穴68から離脱すると同時に分離爪67も凹部65から
抜け出す。
【0014】このように分離爪67が凹部65に対して
相対的に移動しながら上下動することにより、1枚目の
用紙P1の凹部65への迫り出し部分が該分離爪67に押
し上げられて転写ドラム52から分離する。この場合、
分離爪67は凹部65内に入り込むため、シート58よ
りも更に転写ドラム52の径方向の内側まで下がること
になる。
【0015】2枚目の用紙P2は転写ドラム52の回転に
伴って先端部がローラ部材66と対向する位置まで到達
したとき、図14に示すように、ローラ部材66がソレ
ノイドの動作によって転写ドラム52の径方向外方へ進
出し、シート58を押し上げる。押し上げられたシート
58は局部的に小径のローラ部材66とほぼ同一曲率と
なるため、2枚目の用紙P2の先端部はその腰の作用によ
ってシート58から跳ね上がる形で剥離する。
【0016】一方、コロ70が第2カム穴69に入り込
むことに追従して下動した分離爪67が、該2枚目の用
紙P2の剥離部分に進入し、これによって該用紙P2が転写
ドラム52から分離される。この場合、分離爪67はシ
ート58よりも転写ドラム52の径方向の外側に位置し
ている。なお、該分離爪67の用紙分離動作時の位置保
持は例えば該分離爪67に連動連結したソレノイド(図
示せず)の進退動作によって行われる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような用紙分離手段を用いた従来例においては、転写ド
ラム52のシート58と分離爪67との間の位置関係を
シビアに制御する必要があるため、端板55に設けた第
1、第2カム68、69に入り込むコロ70と分離爪6
7との位置関係の設定等に調整を要するという問題点が
ある。
【0018】即ち、分離爪67とコロ70は一体的に形
成する必要があるが、両者67、70の位置関係を高精
度に設定することは極めて困難であり、現状の加工技術
においては、少なくとも 0.5mm程度の公差が必要であ
る。ところが、1枚目の用紙P1の分離に際して、分離爪
67がステー56の凹部65内に入り込んだ後、用紙P1
を剥離するためには、現状では約6mm程度の移動距離が
必要となる。
【0019】この場合、分離爪67の移動が僅かでも遅
れることになると、分離爪67の先端がシート58の内
側に入って、該シート58を破る危険性がある。従っ
て、上記公差と必要移動距離との関係を勘案したとき、
コロ70に対する分離爪67の位置調整は必然的に工程
として製造工程に組み込むことが必要となり、その分、
工数とコストが増大することが避けられない。
【0020】また、1枚目の用紙P1の分離プロセスと、
2枚目の用紙P2のそれとでは、分離爪67の進入高さが
相違しているため、分離爪67と連動連結したコロ70
や、端板55の2個所に形成された深さの異なるカム穴
68、69等のように精度を要する構成が別に必要とな
る。
【0021】その上、分離爪67の用紙分離動作時の位
置保持用ソレノイドの移動ストロークを例えば1枚目の
用紙P1の分離時を基準として設定した場合、2枚目の用
紙P2の分離時には、ソレノイドの移動量は基準ストロー
クよりも短くなるため、該ソレノイドを途中位置で磁気
吸着保持しなければならず、安定した位置保持が困難と
なる等の不具合がある。
【0022】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、1枚目の用紙と2枚目の用紙の分
離時における分離爪の高さを変更する必要がなく、ま
た、シートを破る危険性のない安全且つ確実な用紙分離
手段を備えた画像形成装置を提供することを目的とする
ものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに対向す
る一対の環状端板間を単一のステーによって一体に連結
してなる枠体の外周をほぼ1周する状態で用紙吸着用の
シートを貼着してなり、且つ、静電潜像担持体の移動方
向に対して順方向に回転する転写ドラムを備え、この転
写ドラムのシート上にその周方向に沿って順次静電吸着
された1枚目、2枚目の用紙にそれぞれ前記静電潜像担
持体表面に形成されたトナー像の転写が可能な画像形成
装置を対象としている。
【0024】上記目的を達成するために本発明では、前
記転写ドラムのステーに該転写ドラムの径方向に貫通す
る空間部を形成する一方、前記ステーに前記空間部から
転写ドラム外周の内外に突没可能に装着された用紙押上
部材と、前記転写ドラム内に臨む位置で該転写ドラムの
径方向に進退可能な用紙分離用のカム部材と、前記カム
部材を前記転写ドラムの回転に同期して進退駆動するカ
ム駆動手段と、分離爪とを設けている。
【0025】そして、前記カム駆動手段によってカム部
材を駆動することにより、用紙押上部材を前記空間部か
ら突出させて該空間部に臨む1枚目の用紙の端部を転写
ドラム表面から剥離し、前記カム部材を前記シートに当
接させて該シートの曲率を変化させることにより該シー
ト上の2枚目の用紙の端部を該シート表面から剥離する
一方、剥離された各用紙端の内側に分離爪が進入して該
用紙を転写ドラムから分離するように構成している。
【0026】
【作用】上記構成によると、転写ドラムの回転によっ
て、用紙押上部材がカム部材上を通過する際に、該カム
部材が転写ドラムの径方向に進出して用紙押上部材を押
し上げることにより、該押上部材が空間部から転写ドラ
ムの外周面外方に突出して1枚目の用紙の端部を剥離す
る。次いで、転写ドラムの回転によって分離爪が、剥離
された用紙端部と転写ドラムの外周面との間に進入し、
1枚目の用紙が転写ドラムから分離される。
【0027】転写ドラムが更に回転し、2枚目の用紙の
端部が前記カム部材上を通過する際に、該カム部材が進
出し、シートを押し上げることにより、該シートの曲率
が局部的に大きくなって、用紙端部が該用紙の腰の作用
によってシートから跳ね上がる形で剥離する。次いで、
前記1枚目の用紙の場合と同様に分離爪の進入により2
枚目の用紙が分離される。
【0028】この場合、用紙端部が転写ドラムから剥離
される位置は1枚目も2枚目も共に転写ドラムの外周面
上の同じ高さ位置に設定できるので、分離爪の位置を1
枚目の用紙と2枚目の用紙とで変化させる必要がないた
め、該分離爪の移動機構も不要になる。また、分離爪が
シートよりも転写ドラムの径方向の内側に入り込むこと
がないため、シートが分離爪によって破損される危険も
生じない。
【0029】
【実施例】以下、本発明をディジタルカラー電子複写機
に適用した実施例について図面を参照しながら説明す
る。図1は本実施例に係る複写機の全体構成を示してい
る。この図において、1は原稿Sが載置されるコンタク
トガラス、2はコンタクトガラス1上に開閉自在に配設
された原稿押さえ、3はコンタクトガラス1の下方に配
設された走査光学系、4はレーザースキャナーユニッ
ト、5は静電潜像担持体としての感光体ドラム、6はメ
インチャージャーである。
【0030】前記感光体ドラム5の表面には、次のよう
にして原稿画像の静電潜像が形成される。即ち、原稿S
はコンタクトガラス1上に載置され、原稿押さえ2によ
って押し付けられる。この原稿Sの画像は走査光学系3
によってスキャンされ、その画像情報が光を媒体として
集光レンズ7からCCD等の受光素子8に導かれ、ここ
で電気信号に変換された後、画像処理回路9で信号処理
が施される。
【0031】一方、感光体ドラム5の表面はメインチャ
ージャー6によって予め帯電されており、画像処理回路
9から出力された画像信号がレーザースキャナーユニッ
ト4によってレーザー光に変換され、このレーザー光に
よって帯電された感光体ドラム5の表面が露光されるこ
とにより静電潜像が形成される。
【0032】図2は画像処理回路9及びレーザースキャ
ナーユニット4の要部を中心にそれらの関係を示してお
り、最大画像データ出力回路10から出力された色画像
データに基づいてパルス発生回路11で画像データの値
に応じた幅のパルスが出力され、このパルスによってド
ライブ回路12を介してレーザースキャナーユニット4
の半導体レーザー13が作動し、レーザービームBを発
射する。このレーザービームBはモータ14により回転
駆動されるポリゴンミラー15によって感光体ドラム5
の表面を走査し、感光体ドラム5の表面に静電潜像を書
き込む。
【0033】感光体ドラム5の周囲には、その回転方向
に従って前記メインチャージャー6、レーザービームB
による露光部、Y、M、C、BKの都合4種の現像器16
a、16b、16c、16d、転写ドラム17、クリー
ニング装置18がその順序で配設されている。
【0034】フルカラー画像を形成する場合は、まずイ
エローの色画像データに基づいてレーザービームBによ
り感光体ドラム5の表面に静電潜像を形成し、その静電
潜像をY現像器16aによって現像する。Y現像器16
aはイエローのトナーを有しており、感光体ドラム5上
の静電潜像をこのイエローのトナーで現像する。前記イ
エローのトナーによって現像された感光体ドラム5上の
トナー像は、転写ドラム表面に吸着された用紙に転写さ
れる。
【0035】この用紙は、複写機に装填された用紙サイ
ズの異なる複数の給紙カセット19から択一的に選択さ
れたカセット19から取り出され、給紙路20を経て転
写ドラム17の表面に吸着されるものである。この用紙
はイエローの画像が転写された後も転写ドラム表面に装
着されたままとなり、次の色の画像転写に供される。な
お、転写ドラム17を含む転写部の構成は後に詳述す
る。
【0036】転写後、感光体ドラム表面の残留トナーは
クリーニング装置18により除去され、さらに除電部
(図示せず)で除電された後、再度メインチャージャー
6により帯電される。
【0037】イエロー画像が転写されると、次いで、マ
ゼンタ画像が転写される。この場合、マゼンタの色画像
データに基づいて潜像書き込み動作をするレーザービー
ムBによって感光体ドラム表面にマゼンタ画像の静電潜
像が形成されるが、この静電潜像はM現像器16bによ
って現像される。このときM現像器16bはY現像器1
6aに代わって感光体ドラム5に対向する位置まで移動
している。
【0038】前記イエローの現像を行うY現像器16
a、マゼンタの現像を行うM現像器16b、シアンの現
像を行うC現像器16c、黒の現像を行うBK現像器16
dは上下方向に移動する移動機構21に上下方向にその
順序で取り付けられており、いずれの現像器16a〜1
6dもレーザービームBによる潜像書き込みの色画像デ
ータに対応して択一的に感光体ドラム5と対向する現像
位置に移動するように構成されている。
【0039】マゼンタのトナーで現像された感光体ドラ
ム5上のトナー像は転写ドラム17の表面の既にイエロ
ー画像が転写されている用紙に重ねて転写される。そし
て、同様の動作を繰り返して、更に前記用紙にシアンと
黒の画像が重ねて転写されることによりフルカラー画像
が形成される。その後、転写済用紙は転写ドラム17か
ら分離して定着部22で加熱加圧されて、カラー画像が
用紙上に定着され、最終的に複写機から排出される。
【0040】図3〜図7は転写ドラム17を含む転写部
の構成を示している。図3及び図4に示すように、転写
ドラム17は互いに対向する一対の環状端板23間を単
一のステー24によって一体に連結してなる枠体25を
有し、この枠体25の外周をほぼ1周する状態で誘電体
フィルムからなる用紙吸着用のシート26を貼着してな
るもので、感光体ドラム5と対向する位置に配設され、
感光体ドラム5の移動方向に対して順方向に、且つ、該
感光体ドラム5と同期して回転駆動される。なお、転写
ドラム17の外周長は複写可能な最大寸法の用紙よりも
若干長く形成されている。
【0041】前記給紙路20の終端部は、用紙が図4の
破線で示すように転写ドラム17の下方からほぼ接線方
向に該転写ドラム表面に進入するように構成されてお
り、この用紙進入部の直後に、用紙をシート26上に静
電的に吸着させる吸着ローラ27と、吸着チャージャー
28とが転写ドラム17を挟んで対向する状態で配設さ
れている。吸着チャージャー28の転写ドラム回転方向
下流側には、転写ドラム17を挟んで感光体ドラム5と
対向する位置に転写チャージャー29が配設され、さら
にその下流側に分離チャージャー30が配設されてい
る。
【0042】このような構成の転写部においては、給紙
路20を経て転写ドラム17のほぼ接線方向から進入し
た用紙は、先端側所定長さ部分を除いて吸着チャージャ
ー28に直流電圧を印加されることによりシート26に
静電的に吸着される。転写ドラム17の表面に巻き付け
られた用紙が転写ドラム17の回転に伴って感光体ドラ
ム5との対向部に至ると、転写チャージャー29に感光
体ドラム5上に形成されたトナー像とは逆極性の電圧が
印加されることにより、該トナー像が用紙上に転写され
る。
【0043】このトナー像の転写は前述のように都合4
回繰り返される。このようにして用紙への各トナー像の
転写が完了した後、分離チャージャー30に交流電圧が
印加され、これによって用紙のシート26への吸着状態
が解除され、前述のように定着部22へと送られる。
【0044】ところで本実施例では、転写ドラム17の
シート26上に最大用紙サイズの半分以下のサイズの用
紙を2枚、周方向に沿って同時に吸着し、一括して転写
を施すことができるように構成されており、この構成に
対応して2枚の用紙P1、P2を転写ドラムから分離するた
めの用紙分離手段を備えている。
【0045】この用紙分離手段では、図5に拡大して示
すように、ステー24の中央部に転写ドラム17の径方
向に貫通する空間部としての切欠部31を形成する一
方、この切欠部31内に断面L字形状の用紙押上部材3
2を配設している。
【0046】この用紙押上部材32は押上片32aと作
用片32bとを直交状に配し、これら両片32a、32
bの交差部をステー24に架着された枢軸33によって
回動自在に枢支したもので、押上片32aが転写ドラム
17外周の内外に突没するように構成されており、作用
片32bの先端とステー24間に張設された引張ばね3
4によって常時、押上片32aが切欠部31内に没入す
る方向に付勢されている。
【0047】また、用紙押上部材32と転写ドラム17
の軸方向で一致する該転写ドラム17内に臨む位置には
用紙分離用のカム部材35及びこのカム部材35を転写
ドラム17の回転に同期して進退駆動するカム駆動機構
36が配設されているとともに、転写ドラム17の外側
でカム部材35よりも若干下流側となる位置に分離爪3
7が配設されている。
【0048】図6及び図7に示すように、カム駆動機構
36はソレノイド38の動作端部に揺動プレート39を
係合するとともに、この揺動プレート39にリンク40
を介して小径ローラからなるカム部材35を回転自在に
連動連結し、さらにリンク40を引張ばね41によって
揺動プレート39側に付勢するとともに、揺動プレート
39の下端部を引張ばね42によってソレノイド38の
伸長方向に付勢してなるもので、カム駆動機構36全体
が図外の制御手段によって電気的に制御されることによ
り転写ドラム17の回転と同期して転写ドラム17の径
方向に進退するように構成されている。
【0049】上記構成においては図6に示すように、転
写ドラム17の回転によって用紙押上部材32がカム部
材35上を通過する際、カム駆動機構36は第1の位置
にある。この位置において、ソレノイド38が通電され
て引張ばね42の付勢力に抗して縮退動作することによ
り、カム部材35が転写ドラム17の径方向に進出して
用紙押上部材32の作用片32bを回動させ、これに追
従して押上片32aが枢軸33回りに回動する。
【0050】1枚目の用紙P1はその先端部が切欠部31
上に迫り出した状態でシート26上に吸着されており、
この迫り出し部分が切欠部31から突出した押上片32
aによって押し上げられることにより、該1枚目の用紙
P1の端部が剥離する。次いで、転写ドラム17が更に回
転することによって分離爪37が、剥離された1枚目の
用紙P1の端部と転写ドラム17の外周面との間に進入
し、該用紙P1が転写ドラム17から分離される。
【0051】次いで、転写ドラム17が更に回転し、図
7に示すように2枚目の用紙P2の端部がカム部材35上
を通過する際、カム駆動機構36は前記第1の位置より
も転写ドラム17の径方向外方に突出する第2の位置ま
で進出する。そして、第2の位置において、ソレノイド
38が縮退動作することにより、カム部材35がシート
26を押し上げる。このときカム部材35の動作によっ
てシート26に衝撃が付与される虞があるが、この衝撃
は引張ばね41によって吸収されるので、シート26へ
の衝撃は大きく緩和される。
【0052】カム部材35に押し上げられたシート26
の局部は、その部分のみ曲率が大きくなるため、2枚目
の用紙P2の端部がその腰の作用によって、シート26の
静電吸着力に打ち勝ち、シート26から跳ね上がる形で
剥離する。次いで、転写ドラム17が更に回転すること
によって、分離爪37が、剥離された2枚目の用紙P2の
端部と転写ドラム17の外周面との間に進入し、該用紙
P2が転写ドラム17から分離される。
【0053】このように用紙端部が転写ドラム17から
剥離される位置は1枚目も2枚目も共に転写ドラム17
の外周面上の同じ高さ位置に設定されるので、分離爪3
7の位置を1枚目の用紙P1と2枚目の用紙P2とで変化さ
せる必要がないため、該分離爪37の移動機構も不要に
なる。また、分離爪37がシート26よりも転写ドラム
17の径方向の内側に入り込むことがないため、シート
26が分離爪37によって破損される危険も生じない。
【0054】なお、分離爪37は剥離された用紙P1、P2
の端部と転写ドラム17の外周面との間に進入した後、
用紙P1、P2を跳ね上げるように動作するものとしてもよ
いが、単に固定位置で静止しているものであっても必要
な分離機能を果たし得るものである。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、転
写ドラムの回転によって、用紙押上部材がカム部材上を
通過する際に、カム駆動手段によってカム部材を転写ド
ラムの径方向外方に進出させることにより、用紙押上部
材をステーに形成された空間部から突出させ、この空間
部に臨む1枚目の用紙の端部を剥離し、また、該カム部
材の進出動作によりシートをその曲率が局部的に大きく
なるように押し上げ、2枚目の用紙の端部を剥離し、さ
らに剥離した各用紙の端部と、転写ドラムとの間に分離
爪が進入して各用紙が転写ドラムから分離されるように
しているので、分離爪の位置が1枚目と2枚目の用紙で
同じ位置にすることができる。従って、該分離爪の固定
構造を簡単なものとすることができる上、製造時におい
て分離爪の位置調整が一切不要になる。
【0056】さらに、分離爪はシートより内側に入り込
むことがないため、シートが破損するという危険性もな
くなる等、従来に見られない優れた効果を発揮するもの
となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係るディジタルカラー電子
複写機の全体構成を模式的に示す正面図。
【図2】 画像データの読取部及び露光部を模式的に示
す構成図。
【図3】 転写ドラムを示す概略斜視図。
【図4】 転写部を模式的に示す縦断正面図。
【図5】 用紙押上部材及びその取付構造を示す要部斜
視図。
【図6】 1枚目の用紙の剥離状態を示す要部断面図。
【図7】 2枚目の用紙の剥離状態を示す要部断面図。
【図8】 従来装置における転写部の一例を模式的に示
す正面図。
【図9】 剥離用爪及び分離爪を示す平面図。
【図10】 その要部断面図。
【図11】 2枚の用紙の同時転写が可能な従来装置に
おける転写部の一例を模式的に示す正面図。
【図12】 分離爪動作機構を模式的に示す要部斜視
図。
【図13】 1枚目の用紙の転写ドラムからの分離動作
を示す要部断面図。
【図14】 2枚目の用紙の転写ドラムからの分離動作
を示す要部断面図。
【符号の説明】
5 感光体ドラム 17 転写ドラム 23 端板 24 ステー 25 枠体 26 シート 31 切欠部 35 カム部材 32 用紙押上部材 37 分離爪 P1 1枚目の用紙 P2 2枚目の用紙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する一対の環状端板間を単一
    のステーによって一体に連結してなる枠体を有し、この
    枠体の外周をほぼ1周する状態で用紙吸着用のシートを
    貼着してなり、且つ、静電潜像担持体の移動方向に対し
    て順方向に回転する転写ドラムを備え、この転写ドラム
    のシート上にその周方向に沿って順次静電吸着された2
    枚の用紙にそれぞれ前記静電潜像担持体表面に形成され
    たトナー像の転写が可能な画像形成装置において、前記
    転写ドラムのステーに該転写ドラムの径方向に貫通する
    空間部を形成する一方、前記ステーに前記空間部から転
    写ドラム外周の内外に突没可能に装着された用紙押上部
    材と、前記転写ドラム内に臨む位置で該転写ドラムの径
    方向に進退駆動される用紙分離用のカム部材と、前記カ
    ム部材の進退動作に連動して前記空間部から突出した用
    紙押上部材により前記空間部に臨む1枚目の用紙の端部
    を転写ドラム表面から剥離させるとともに前記カム部材
    を前記シートに当接させて該シートの曲率を変化させる
    ことにより該シート上の2枚目の用紙の端部を該シート
    表面から剥離させるように前記カム部材を前記転写ドラ
    ムの回転に同期して進退駆動するカム駆動手段と、前記
    用紙押上部材またはカム部材によって剥離された用紙端
    の内側に進入して該用紙を前記転写ドラムから分離する
    分離爪とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012058377A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Ricoh Co Ltd ベルト装置、転写ベルト装置及び画像形成装置

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JP2012058377A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Ricoh Co Ltd ベルト装置、転写ベルト装置及び画像形成装置

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