JPH0756348Y2 - 隅部ピース - Google Patents

隅部ピース

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JPH0756348Y2
JPH0756348Y2 JP1988169268U JP16926888U JPH0756348Y2 JP H0756348 Y2 JPH0756348 Y2 JP H0756348Y2 JP 1988169268 U JP1988169268 U JP 1988169268U JP 16926888 U JP16926888 U JP 16926888U JP H0756348 Y2 JPH0756348 Y2 JP H0756348Y2
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JP1988169268U
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JPH0293348U (ja
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靖久 堀場
和弘 東
喜久男 小島
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Marufuji Sheetpiling Co Ltd
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Marufuji Sheetpiling Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、山留支保工に用いる隅部ピースに関し、特に
直交する腹起を結合する際に用い、かつ腹起の一部に空
間を生ずるような場合に使用して適切な隅部ピースに係
る。
[従来技術とその問題点] 従来から、地下構造物や基礎の構築に際して、構築現場
に土留及び止水の目的で複数のシートパイル等を打設
し、これらのシートパイルによって形成された山留め壁
を腹起、切梁等によって支持するようにしている。そし
て第6〜8図に示すように、互いに直交する腹起6,7の
結合部には補強用の隅部ピース1や斜材2を取り付ける
ようにしている。前記従来型の隅部ピース1は、図示の
ように台形状の基台3の両斜辺部4に複数のボルト孔5
が穿設され、このボルト孔を腹起6、7に予め穿設した
ボルト孔に合致させてボルトで締結するようにしてい
る。なお、腹起6、7は規格化されており、通常、50cm
刻みで1m〜6mの長さのものが揃えられている。また、長
さ調整用の補助ピース8として、10cmから40cmまでの10
cm刻みの長さをもったコマ材が用意されており、この補
助ピース8等を用いて腹起しの長さを適宜調整するよう
にしている。
しかしながら、上記の隅部ピースには、以下に説明する
ような問題点があり、解決が望まれていた。
すなわち、前記のようなコマ材を使用したとしても、腹
起の長さが直交部においてぴったりと収まることが少な
く(第8図参照)、また、敷地との関係でも腹起と土留
壁との間に若干の隙間が生じる(第7図参照)ことが多
い。すなわち、隅部では腹起6、7間に位置ズレが生じ
たり、或いは空間Cか発生するという不具合の生ずるこ
とが多かった。また、これらの場合において、腹起6、
7に隅部ピース1を取付けようとしてもボルト孔が符号
せず、結局、腹起及び隅部ピースにまでガス孔をあけて
ボルトで締結しなければならないという問題もあった。
ちなみに、ボルト締結時における孔合わせをスムースに
行うため隅部ピース1のボルト孔5を長孔にしておいた
場合には、腹起6、7及び隅部ピース1に作用する土圧
の剪断荷重によってボルトが利かなくなる虞れがある。
すなわち、前記のボルト孔5を長孔にしておいたときに
は、腹起7にはF1方向の土圧が働くので、補助ピース8
も同方向に押されてボルトに緩みが生ずるという問題が
あった。
他方、前記した補助ピース8を用いた場合にあっても隅
部に空間Cが発生するときには、第8図に示すようにF2
方向の荷重を支持することができないので、この空間に
はセメントモルタルを打設する等の手当を施していた。
さらにまた第8図のような大型の斜材2を使用したとき
には、それだけ平面的な作業空間を狭める結果になるの
で、なるべく小型の隅部ピースでこと足りるようにして
作業空間を広くとるようにしたいとの要望もあった。
[課題を解決するための手段] ここにおいて本考案は、前記の目的を達成させるため、
次のような手段を講じたものである。すなわち、図示の
ように直角に配設されボルト締結用の長穴を複数個穿設
した側板14、側板15および端面板18とによって平面形状
が直角三角形状の基台11を形成させ、かつ、前記基台に
おける直角隅部の外側において、側板14を延長し、この
延長部と側板15の一部と負数のプレートとで箱形スペー
サ13を一体に形成し、前記基台における側板14の延長部
の、前記箱形スペーサ13とは反対側の位置に、箱形スペ
ーサ12をボルトナットにより着脱自在に取り付けたこと
を特徴とする隅部ピースを提供し、もって前記目的を達
成しようと意図したものである。
[実施例] 本考案を実施例に基づき具体的に説明する。第1図は本
考案たる隅部ピースの一実施例を示す斜視図であるが、
同図に明示したように、前記ピース10は、平面形状が略
直角二等辺三角形を呈する基台11と、この基台11の直角
隅部の外側に、一方の側板14を延長してその延長部と、
他方の側板15の一部と、プレート27、28、とで、箱形の
スペーサ13を一体に形成し、さらにこのスペーサ13に隣
接するように取外し自在に設けた別の箱形第2スペーサ
12を組合せて構成させたものである。
前記の基台11は、H形鋼からなる長尺状部材14と短尺状
部材15とを互いに直交させて溶接すると共に、前記三角
形の斜辺部(図2のAB間)には端面板18を溶着させ、さ
らに前記長尺状部材14における側板14aの延長上におい
て該基台と一体に箱形のスペーサ13を直角三角形状の基
台の外側に形成させる。なお、前記の長尺及び短尺部材
14および15におけるフランジ面、すなわち側板14aと15a
の各面には、それぞれ腹起に固定するためのボルト挿通
用の長孔16および17を穿設しておく(図1参照)。な
お、前記長尺状部材14における側板14aおよびその延長
上に設けられたスペーサ13の側板13aに対しては、後記
の箱形第2スペーサ12を取り付けるための複数のボルト
孔22を形成させておく。以下、基台11に対して一体に設
けた箱形スペーサ13と、取外し自在とした同じく箱形の
第2スペーサ12の構成について説明する。まず、基台11
を構成する長尺状部材14と短尺状部材15との直交部P付
近には、一例として後記のような構成を有する箱形スペ
ーサ13を基台に11に対して一体に延設するものである。
すなわち、第3図に示すように長尺状部材14を構成して
いるH形鋼の内側フランジ14bとウエブ14cとを一部切り
欠くと共に、その切欠に対応した逆L字形の補強パネル
25,26を前記ウエブ14cの上下に装着して溶接し、さらに
前記補強パネル25に対しては上方に向う補強用のリブ30
をも固着して強度を高めておくのを可とする。さらにま
た、前記ウエブ14c、補強パネル25,26及び補強用リブ30
の各端面に接する形でエンドプレート27および28を固着
することにより前記スペーサ13を形成させるものであっ
て、該エンドプレート28には第4図に示すように腹起と
結合するための複数のボルト孔29を穿設しておく。
ちなみに、第2〜3図に示すようにH形鋼で構成させた
スペーサ12の両端部には、複数のボルト孔19をあけたエ
ンドプレート20を取り付けると共に、必要に応じ補強用
のリブ31(第2図参照)も設ける。また、前記スペーサ
を構成するH形鋼の内側フランジ面には、前記した長尺
状部材14と結合させるための複数のボルト孔21を設けて
おく、そしてこのボルト孔21を介してボルト23及びナッ
ト24による長尺状部材14に対する締結を可能ならしめ
る。なお、スペーサ12のフランジ14aの面方向における
長さは、このフランジ14aよりも短く設定されている。
第4図は、山留め支保工において腹起40,41が同段で交
差し、交差端部に空間が生じている場合を示した。この
場合において、本考案の隅部ピース10は腹起40の端部側
にスペーサ13を位置させ、一方、別のスペーサ12は、別
の腹起41の端部側に位置するように配設した事例であ
る。なお、図示の例では腹起し41とスペーサ12との間
に、符号51で示す間隙調整材を挟み込んでいるが、この
部分には前記したコマ材を装着してもよく、また、前記
の間隙調整材51を腹起し40とスペーサ13との間に介装さ
せてもよい。
ちなみに、前記腹起し40、41に対して本考案の隅部ピー
ス10を締結するに際しては、前記腹起し40、41に設けら
れたボルト孔43と、前記ピース10に穿設した長孔16(1
7)とを貫通するようにボルト45(46)を挿通した上で
ナット47(46)で締め付け固定するのである。その際、
前記ピース10に穿設したボルト孔は長孔16(17)で構成
されているので、孔合わせが容易であり、改めてガス孔
を穿設する必要もないといった利便を発揮する。また、
腹起40の端面とスペーサ13のエンドプレート28を締結す
る際には、ボルト48及びナット50を用いる。なお、第5
図に示すように腹起41側には空間が形成されず、腹起41
側にのみ空間がある場合には、第4図に示すスペーサ12
は、これを取り外して設置すればよい。スペーサ12の取
付け、取外しは、前記側板14aおよび側板13aに穿設され
たボルト孔22と、別体箱形スペーサ12のフランジ面12a
に穿設されたボルト孔21とを用い、かつボルトナット2
3,24を使用して行う。
[考案の効果] 本考案の隅部ピースは、上記のような構成であるので、
次のような効果を奏する。
腹起40または41に対して隅部ピースを取り付ける際
に使用されるボルトに対しては、第4〜5図に明示した
ように、常に圧縮荷重が加わるのみで、剪断荷重が加わ
ることがないから、従来型のこの種コーナブロックに比
較して安全性が高い。換言すれば、腹起しに加わる巨大
な土圧は、これを側板13aおよび14a等により面で支持す
る構成となっているから、コンパクトな隅部ピースで大
きな支持力を得ることができ、安全性をも向上させるこ
とができる。
直角三角形状の基台11に対して箱形のスペーサを組
合せた構成であって、従来型のように隅リブに加えて別
の斜材を溶接したものではないから、全体として小型化
が可能になり、大きな作業空間を確保することが可能と
なる。その結果、比較的狭い場所での地下構築物の設置
に用いて有用性を発揮する。
本考案の隅部ピースは、比較的小型の箱形スペーサ
12が一体に延設された三角形状の基台(本体部11)と、
別体の箱型スペーサ12の2部材で構成され、かつそれら
両者は取り外し自在に組み合わされているので、敷地も
しくは現場の関係で腹起の交差部位に生ずる空間の寸法
がかなり変動しても、前記スペーサの入れ替えにより融
通性をもって対応できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す隅部ピースの斜視
図、第2図は同上平面図、第3図は同上一部破断して示
した分解斜視図、第4図ないし第5図は使用状態を示し
た平面図、第6図は従来型の隅部ピースを示す斜視図、
第7図ないし第8図は腹起の交差部に生ずる隙間の状態
を説明するための平面図である。 10……隅部ピース 11……基台 12、13……スペーサ 14……長尺状部材、15……短尺状部材 13a、14a、15a……側板 16、17……ボルト長孔 22……ボルト孔 40、41……腹起 51……空間調整部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小島 喜久男 東京都中央区日本橋本町1―6―5 丸藤 シートパイル株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−168819(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】直角に配設されボルト締結用の長穴を複数
    個穿設した側板(14)側板(15)および端面板(18)と
    によって平面形状が直角三角形状の基台(11)を形成さ
    せ、かつ、前記基台における直角隅部の外側において、
    側板(14)を延長し、この延長部と側板(15)の一部と
    複数のプレートとで箱形スペーサ(13)を一体に形成
    し、前記基台における側板(14)の延長部の、前記箱形
    スペーサ(13)とは反対側の位置に、箱形スペーサ(1
    2)をボルトナットにより着脱自在に取り付けたことを
    特徴とする隅部ピース。
JP1988169268U 1988-12-30 1988-12-30 隅部ピース Expired - Lifetime JPH0756348Y2 (ja)

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JPH0293348U JPH0293348U (ja) 1990-07-25
JPH0756348Y2 true JPH0756348Y2 (ja) 1995-12-25

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60168819A (ja) * 1984-02-10 1985-09-02 Hirose Kozai Sangyo Kk 山留支保工のコ−ナ−ブロツク

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JPH0293348U (ja) 1990-07-25

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