JP2504980B2 - プレキヤスト合成板 - Google Patents
プレキヤスト合成板Info
- Publication number
- JP2504980B2 JP2504980B2 JP62019689A JP1968987A JP2504980B2 JP 2504980 B2 JP2504980 B2 JP 2504980B2 JP 62019689 A JP62019689 A JP 62019689A JP 1968987 A JP1968987 A JP 1968987A JP 2504980 B2 JP2504980 B2 JP 2504980B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- steel material
- steel
- alc
- joined
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はALC板、またはプレキャストコンクリート
板を鋼材で補強した構造のプレキャスト合成板に関する
ものである。
板を鋼材で補強した構造のプレキャスト合成板に関する
ものである。
例えばALC板の板厚、長さ等の寸法は通常主として梁
間のスパンによって決定されるが、ALC板自身の剛性、
強度の限界より階高を抑えるための板の薄肉化、また大
スパンに対応させるための板の長大化にも限度があるの
が実情である。
間のスパンによって決定されるが、ALC板自身の剛性、
強度の限界より階高を抑えるための板の薄肉化、また大
スパンに対応させるための板の長大化にも限度があるの
が実情である。
この発明はこうしたALC板等の寸法上の限界に着目し
てなされたもので、ALC板等に長さ方向に鋼材を接合す
ることによりその板の剛性を高めようとするもである。
てなされたもので、ALC板等に長さ方向に鋼材を接合す
ることによりその板の剛性を高めようとするもである。
本発明では、ALC板、またはプレキャストコンクリー
ト板に、その長さ方向に鋼材を接合することによりALC
板等の長さ方向の剛性を高め、その薄肉化、長大化を可
能にする。
ト板に、その長さ方向に鋼材を接合することによりALC
板等の長さ方向の剛性を高め、その薄肉化、長大化を可
能にする。
鋼材はALC板等の片面または両面に接合され、さらに
はその端部を板の端部を巻き込むように折り曲げて他面
側に固定する。
はその端部を板の端部を巻き込むように折り曲げて他面
側に固定する。
鋼材の端部を折り曲げて固定する場合、板端部と鋼材
との間に支圧板を入れ、鋼材から伝達される応力の板端
部への集中を避け、これを分散させると同時に、両者の
一体化の効果を高める。
との間に支圧板を入れ、鋼材から伝達される応力の板端
部への集中を避け、これを分散させると同時に、両者の
一体化の効果を高める。
この合成板は床板として使用する場合、下面の鋼材が
引張力を、ALC板等が圧縮力をそれぞれ負担する構造と
なる。
引張力を、ALC板等が圧縮力をそれぞれ負担する構造と
なる。
以下、この発明を一実施例として床板を示した図面を
基づいて説明する。
基づいて説明する。
この発明のプレキャスト合成板ＡはALC板、またはプ
レキャストコンクリート板、特にALC板１の片面に鋼材
２を接合して合成構造化されたもので、主として床板と
して使用されるものである。
レキャストコンクリート板、特にALC板１の片面に鋼材
２を接合して合成構造化されたもので、主として床板と
して使用されるものである。
この発明の第一の発明は第１図に示すように長方形状
のALC板１の下面に、長さ方向に鋼材２を接合して形成
されるものである。
のALC板１の下面に、長さ方向に鋼材２を接合して形成
されるものである。
鋼材２には図示するような形鋼、または鋼板、鋼線が
用いられ、これは第２図に示すようにALC板１にねじ３
を螺合する等により接合される。
用いられ、これは第２図に示すようにALC板１にねじ３
を螺合する等により接合される。
そしてこの発明はその端部を第２図、第３図に示すよ
うにALC板１の端面に沿って折り曲げ、その上面に同じ
くねじ３等により固定して形成されるものである。
うにALC板１の端面に沿って折り曲げ、その上面に同じ
くねじ３等により固定して形成されるものである。
鋼材２には実施例のような鋼板の他に形鋼等が使用さ
れる。この鋼材２の折り曲げ、固定の際、その立ち上が
り部分をALC板１の端面に密着させ、また応力の分散を
図るため必要により第３図−IIのように間に支圧板４を
入れる。この支圧板４は鋼材２の応力をALC板１の端面
に分散させ、これを保護する役目を果たすと同時に、AL
C板１と鋼材２とを一体化させる機能を有する。
れる。この鋼材２の折り曲げ、固定の際、その立ち上が
り部分をALC板１の端面に密着させ、また応力の分散を
図るため必要により第３図−IIのように間に支圧板４を
入れる。この支圧板４は鋼材２の応力をALC板１の端面
に分散させ、これを保護する役目を果たすと同時に、AL
C板１と鋼材２とを一体化させる機能を有する。
第４図はプレキャスト合成板Ａの鉄骨梁Ｂへの接合例
を示したものである。
を示したものである。
Ｉは現場溶接により、IIはボルト５により、IIIはモ
ルタル６の充填によりそれぞれ接合したものである。
ルタル６の充填によりそれぞれ接合したものである。
次に第５図乃至第８図により第二の発明を説明する。
この発明は第５図に示すようにプレキャスト合成板Ａ
の上面にさらに耐力材７を接合して形成されるものであ
る。
の上面にさらに耐力材７を接合して形成されるものであ
る。
耐力材７は鋼材２と同じくALC板１の長さ方向に接合
され、端部では鋼材２に連続し、ALC板１は耐力材７と
鋼材２に挟まれる形になる。
され、端部では鋼材２に連続し、ALC板１は耐力材７と
鋼材２に挟まれる形になる。
耐力材７にはプレキャスト合成板Ａ上への根太等の配
置、接合の便宜を考慮してフランジを有する、例えば山
形鋼等の形鋼が使用され、この耐力材７もまた鋼材２と
同様第６図のようにねじ３等によってALC板１に固定さ
れる。なお耐力材７として直接根太等を接合しても構わ
ない。
置、接合の便宜を考慮してフランジを有する、例えば山
形鋼等の形鋼が使用され、この耐力材７もまた鋼材２と
同様第６図のようにねじ３等によってALC板１に固定さ
れる。なお耐力材７として直接根太等を接合しても構わ
ない。
第７図はプレキャスト合成板Ａ端部の納まり例を示し
たものである。
たものである。
Ｉは鋼材２の端部を立ち上げ、ALC板１の上面まで回
して耐力材７とともにねじ３で止めたもの、II,IIIは一
枚の鋼材２をALC板１の端面間に接合し、別のＵ字状に
折り曲げられた鋼材２″を上下面間に跨がって接合した
もので、IIは鋼材２″を溶接で鋼材２及び耐力材７に、
IIIはボルト５を通してALC板１にそれぞれ固定したもの
である。
して耐力材７とともにねじ３で止めたもの、II,IIIは一
枚の鋼材２をALC板１の端面間に接合し、別のＵ字状に
折り曲げられた鋼材２″を上下面間に跨がって接合した
もので、IIは鋼材２″を溶接で鋼材２及び耐力材７に、
IIIはボルト５を通してALC板１にそれぞれ固定したもの
である。
この発明においても鋼材２とALC板１端面間に支圧板
４を入れることによって両者の一体化、応力の分散の効
果を高めることができる。
４を入れることによって両者の一体化、応力の分散の効
果を高めることができる。
第８図はプレキャスト合成板Ａと根太Ｃとの取合い例
を示したものであるが、根太Ｃはその下面に耐力材７の
フランジにかみ合う切込みが設けられて耐力材７に直交
して配置される。
を示したものであるが、根太Ｃはその下面に耐力材７の
フランジにかみ合う切込みが設けられて耐力材７に直交
して配置される。
以上この発明を床板の実施例により説明したが、この
プレキャスト合成板Ａを壁板として使用することも可能
である。
プレキャスト合成板Ａを壁板として使用することも可能
である。
この発明は以上の通りであり、鋼材、さらに耐力材に
よってALC板の長さ方向の剛性が高められるので板を薄
肉に、そして長大にすることができ、その結果大スパン
化に対応させることができると同時に、天井高を大きく
取ることが可能であり、また建物の軽量化を図ることが
できる。そして鋼材の端部を板の端面に沿って折り曲げ
て固定するので、その端部の補強と定着を確実とし、ま
た端部に支圧板を入れることにより鋼材の応力は分散さ
れてALC板に伝達されるので合成板としての耐力を向上
させることができ、応力の端部への集中が避けられる。
よってALC板の長さ方向の剛性が高められるので板を薄
肉に、そして長大にすることができ、その結果大スパン
化に対応させることができると同時に、天井高を大きく
取ることが可能であり、また建物の軽量化を図ることが
できる。そして鋼材の端部を板の端面に沿って折り曲げ
て固定するので、その端部の補強と定着を確実とし、ま
た端部に支圧板を入れることにより鋼材の応力は分散さ
れてALC板に伝達されるので合成板としての耐力を向上
させることができ、応力の端部への集中が避けられる。
また鋼材はALC板の下面に固定されるので、この発明
では耐力材に接合されて固定されるので面内せん断力の
伝達機構が確保され、水平ブレースを省略することもで
きる。
では耐力材に接合されて固定されるので面内せん断力の
伝達機構が確保され、水平ブレースを省略することもで
きる。
第１図乃至第４図は第一の発明の実施例を示したもの
で、第１図、第２図は製作例を示したそれぞれ斜視図、
断面図、第３図−I,IIは端部の詳細例を示した断面図、
第４図−I,II,IIIは鉄骨梁への接合例を示した断面図で
ある。 第５図乃至第８図は第二の発明の実施例を示したもの
で、第５図、第６図は製作例を示したそれぞれ斜視図、
断面図、第７図−I,II,IIIは端部の詳細例を示した断面
図、第８図はプレキャスト合成板と根太との取合い例を
示した正面図である。 Ａ……プレキャスト合成板、Ｂ……鉄骨梁、Ｃ……根太 １……ALC板、1a……止め付け用鋼材、2,2′,2″……鋼
材、３……ねじ、４……支圧板、５……ボルト、６……
モルタル、７……耐力材。
で、第１図、第２図は製作例を示したそれぞれ斜視図、
断面図、第３図−I,IIは端部の詳細例を示した断面図、
第４図−I,II,IIIは鉄骨梁への接合例を示した断面図で
ある。 第５図乃至第８図は第二の発明の実施例を示したもの
で、第５図、第６図は製作例を示したそれぞれ斜視図、
断面図、第７図−I,II,IIIは端部の詳細例を示した断面
図、第８図はプレキャスト合成板と根太との取合い例を
示した正面図である。 Ａ……プレキャスト合成板、Ｂ……鉄骨梁、Ｃ……根太 １……ALC板、1a……止め付け用鋼材、2,2′,2″……鋼
材、３……ねじ、４……支圧板、５……ボルト、６……
モルタル、７……耐力材。
Claims (2)
- 【請求項１】長方形状に製作されたALC板、またはプレ
キャストコンクリート板の片面に、長さ方向に鋼材を接
合し、その鋼材の端部を板の端面に沿って折り曲げて他
面側に固定してなることを特徴とするプレキャスト合成
板。 - 【請求項２】長方形状に製作されたALC板、またはプレ
キャストコンクリート板の片面に、長さ方向に鋼材を接
合し、その鋼材端部を板の端面に沿って折り曲げて他面
側に固定するとともに、板の他面に、鋼材の端部に連続
して耐力材を同じく長さ方向に接合してなることを特徴
とするプレキャスト合成板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62019689A JP2504980B2 (ja) | 1987-01-30 | 1987-01-30 | プレキヤスト合成板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62019689A JP2504980B2 (ja) | 1987-01-30 | 1987-01-30 | プレキヤスト合成板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63189553A JPS63189553A (ja) | 1988-08-05 |
| JP2504980B2 true JP2504980B2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=12006211
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62019689A Expired - Lifetime JP2504980B2 (ja) | 1987-01-30 | 1987-01-30 | プレキヤスト合成板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2504980B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05280139A (ja) * | 1992-02-06 | 1993-10-26 | Natl House Ind Co Ltd | 壁パネル |
| JP2779304B2 (ja) * | 1993-05-19 | 1998-07-23 | 淳 中川 | 合成床版 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5112016U (ja) * | 1974-07-15 | 1976-01-29 | ||
| JPS57180737A (en) * | 1981-04-28 | 1982-11-06 | Sho Bond Const | Floor panel, floor using same and receiving beam scrambling and contacting method |
-
1987
- 1987-01-30 JP JP62019689A patent/JP2504980B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63189553A (ja) | 1988-08-05 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6920724B1 (en) | Bracket for a structural panel and a structural panel made with such a bracket | |
| JP3060166B2 (ja) | 木造建築物の柱と横架材の接合構造および接合方法 | |
| JPH07116788B2 (ja) | 木質合成梁 | |
| JPH10280542A (ja) | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合部構造 | |
| JP2504980B2 (ja) | プレキヤスト合成板 | |
| JP2521524Y2 (ja) | 木質構造建築物にける床構造 | |
| JP2883655B2 (ja) | 建築用水平耐力部材 | |
| JPS6259742A (ja) | ユニツト建物 | |
| JP3046523U (ja) | 高応力強さを持つ組立式かべの改良 | |
| JP2686372B2 (ja) | ユニット住宅 | |
| JPH08246590A (ja) | 床パネルの取り付け構造 | |
| JPH0536585B2 (ja) | ||
| JP7082099B2 (ja) | 建物構造 | |
| JPH0728251Y2 (ja) | 木構造における集成材梁の接合部構造 | |
| JP2759712B2 (ja) | 鉄骨柱と鉄筋コンクリートフラットスラブの接合部の構造 | |
| JP2784483B2 (ja) | 床 板 | |
| JP2004084353A (ja) | 屋根用トラス梁の据付構造及び据付方法 | |
| JP2920295B2 (ja) | 水平荷重を負担するようにしたｐｃスラブ | |
| JPH0781353B2 (ja) | Ａｌｃ床板の組付構造 | |
| JP2564732B2 (ja) | ユニット式建物のプレキャストコンクリートブロック基礎 | |
| JP4606155B2 (ja) | 壁式鉄筋コンクリート構造物 | |
| JP2990425B2 (ja) | 建築物の床構造 | |
| JP2804603B2 (ja) | 建築物 | |
| JP2539977B2 (ja) | 住宅ユニットのフレ―ムの補強構造 | |
| JP2869728B2 (ja) | 建築用床フレームと床パネル |