JPH0756177B2 - 自動車駐車装置におけるパレットの水平移送装置 - Google Patents

自動車駐車装置におけるパレットの水平移送装置

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JPH0756177B2
JPH0756177B2 JP30592286A JP30592286A JPH0756177B2 JP H0756177 B2 JPH0756177 B2 JP H0756177B2 JP 30592286 A JP30592286 A JP 30592286A JP 30592286 A JP30592286 A JP 30592286A JP H0756177 B2 JPH0756177 B2 JP H0756177B2
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弘 森岡
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日成ビルド工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、狭い土地を最も効率よく使用するための自
動車駐車装置におけるパレットの水平移送装置に関す
る。
従来技術 都市においては、土地が狭いため、自動車駐車場は、ビ
ル等の建築物の地下設備として建設される場合が少なく
ない。
かかる形態の地下駐車場として最も一般的なものは、路
上に面して出入口を設け、自動車が走行できるスロープ
を介し、出入口と、駐車場スペースとなっている所定の
地下階とを連絡するものである。自動車を駐車する際、
運転者は、スロープを通って所定の地下階の駐車スペー
スにまで自動車を走行させ、所定位置において自動車を
駐車した後、階段またはエレベータによって地上に戻
り、自動車を搬出するときは、再び自動車を駐車してあ
る地下階にまで赴き、スロープを通って自動車を走行さ
せ、地上に出て来ることができる。
しかしながら、かかる一般的な地下駐車場に付随する最
大の問題点は、土地利用効率の低さである。地下の駐車
場スペースには、入出庫に際して自動車を走行させるた
めのスロープや走行通路を確保することが必要であるば
かりでなく、各階は、運転者が歩行するに充分な天井高
さを維持するとともに、運転者のための地上との連絡通
路としてエレベータや階段等を設備しなければならない
ため、有効な駐車面積が大きく削減されてしまうからで
ある。
そこで、出願人は、かかる一般的な地下駐車場における
問題を解決するために、自動車を収納するための収容ラ
ックを地下に構築し、リフト装置とスタッカクレーンと
を使用して自動車を搬送することによって、運転者が地
下の駐車場スペースに入ることを要せず、したがって、
自動車の走行用スロープや通路等の付帯空間を駐車場ス
ペース内に設ける必要がなく、土地利用効率を最大限に
向上させることができる自動車駐車装置を提案した(特
開昭63−55275号公報)。
なお、このものの収容ラックは、複数の自動車収容スペ
ースを多段積みに形成し、向い合わせて2列に配列され
ている。また、その中間には、自動車を水平垂直の双方
向に搬送するスタッカクレーンが配設されている。
発明が解決しようとする問題点 かかる従来技術によるときは、収容ラックは、各1台の
リフト装置、スタッカクレーンによって自動車を搬送す
るために、向い合わせて配列する2列に限定されてしま
うから、自動車の収容台数を大きくするときは、収容ラ
ックを高くして自動車収容スペースの積上げ段数を増や
すか、収容ラックを長くして段積みされた自動車収容ス
ペースの数を増やすかの方法しかなく、所定の駐車台数
規模を実現することが必ずしも容易でないという問題が
あった。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の実情に鑑
み、間隔を隔てて隣接する収容ラックの自動車収容スペ
ース間に案内レールを配設することによって、収容ラッ
ク間において自動車の水平移動を可能にし、任意の駐車
台数規模を簡単に実現することができる自動車駐車装置
におけるパレットの水平移送装置を提供することにあ
る。
問題点を解決するための手段 かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、自動車
収容スペースを多段積みに形成するとともに互いに間隔
を隔てて隣接する2列の収容ラックの対応する自動車収
容スペース間に配設する一対の案内レールと、案内レー
ルに沿って往復移動する一対の移動体と、移動体を同時
に正逆に駆動する駆動機構とを備えてなり、案内レール
は、各自動車収容スペースの前端にまで到達する溝形部
材とし、移動体は、自動車積載用のパレットの両端部を
支承し、自動車収容スペース間においてパレットを水平
搬送することをその要旨とする。
作用 かかる発明の構成によるときは、案内レールは、互いに
間隔を隔てて隣接する2列の収容ラックの対応する自動
車収容スペース間に配設されており、案内レールには、
パレットを水平搬送する移動体が組み合わされている。
そこで、自動車は、移動体によって搬送するパレットを
介し、2列の収容ラックの一方から他方に自在に移送す
ることができる。
実施例 以下、図面を以って実施例を説明する。
自動車駐車装置におけるパレットの水平移送装置40は、
隣接する2列の収容ラック30、30の対応する自動車収容
スペース35、35間に一対の案内レール42、42を設けてな
る(第1図、第2図)。
自動車駐車装置は、リフト装置10と、収容ラック30、30
…と、スタッカクレーン20、20と、水平移送装置40とを
備えて構成されている。
リフト装置10は、地表レベルGL上から地下にかけて吹抜
け構造となっている建築物E内に設置されており、昇降
体14を有する。なお、昇降体14は、油圧シリンダ11を介
し、ガイドマスト12、12に沿って上下方向に昇降させる
ことができる。昇降体14には、片持ち式の棚14aが突設
されており、棚14a上には、プラットホーム14cとスペー
サ14bとが設けられている。スペーサ14b上には、自動車
Cを積載するためのパレットPを置くことができる。た
だし、プラットホーム14cは、スペーサ14b上のパレット
Pの上面と略同一高さに定めてあり、自動車Cから降車
する運転者のための歩行通路を形成している。
建築物Eは、リフト装置10の長手方向に面する位置に、
出入口EXが設けられている。出入口EXの前方には、図示
しないターンテーブルが設けてあり、自動車Cは、路上
からターンテーブル上を通って出入口EXに進入し、リフ
ト装置10の昇降体14が地表レベルGLのホームポジション
HPにあるとき、そのままパレットP上に停止させること
ができる。すなわち、ホームポジションHPの高さ位置
は、昇降体14上のパレットPの上面が地表レベルGLに一
致するように定めてあるものとする。また、リフト装置
10は、ホームポジションHPと受渡し位置TRとの間を昇降
体14の昇降ストロークとして動作するものとし、受渡し
位置TRは、ホームポジションHPの下方に、少なくとも自
動車Cの車高よりも低く定めるものとする。
収容ラック30、30…は、それぞれ、複数の自動車収容ス
ペース35、35…を多段積みにして形成されている。収容
ラック30、30…は、互いに向い合わせて配列する2列を
単位として、地下の駐車場スペースS内に整然と配列さ
れている。
互いに向い合う2列の収容ラック30、30は、駐車場スペ
ースS内において、スタッカクレーン20の走行経路に沿
って、すなわち、スタッカクレーン20の案内レール21
a、21aの両側に、柱31、31…を介して構築されている。
各柱31には、パレットPを受ける支承板32、32…が所定
の高さごとに固定されており、柱31、31…と支承板32、
32…の上面に支承するパレットP、P…とによって区切
られる各空間は、自動車Cを1台ずつ格納して収容する
ための自動車収容スペース35となっている。また、スタ
ッカクレーン20は、収容ラック30、30の前面に沿って走
行することができる。
なお、ここでは、収容ラック30、30…は、駐車場スペー
スS内において、リフト装置10の昇降用のスペースと、
スタッカクレーン20、20の走行用のスペースとを除き、
スタッカクレーン20、20の各走行経路の両側に各3段ず
つの自動車収容スペース35、35…を互いに向い合わせて
2列に配列した上、駐車場スペースS内の柱S1、S1…を
挟んで、2組が平行に配設されている。ただし、収容ラ
ック30、30…の数や、各収容ラック30を形成する自動車
収容スペース35、35…の段数や列数は、所望の駐車台数
規模に応じ、任意に選定してよいものとする。
スタッカクレーン20は、2列に向い合わせて配列されて
いる収容ラック30、30の中間に設置する走行形クレーン
装置である。スタッカクレーン20は、上下端の案内レー
ル21a、21aに案内されて走行移動する2本のマスト21、
21と、マスト21、21の間に昇降自在な本体22と、本体22
上に搭載するフォーク装置23、23とを備えている。フォ
ーク装置23、23は、スタッカクレーン20の走行方向に対
して直角方向に、すなわち本体22の左右方向に伸縮自在
である。そこで、スタッカクレーン20は、フォーク装置
23、23をパレットPの下面に挿し入れるように伸長させ
て本体22を上昇させることにより、パレットPを介して
フォーク装置23、23上に自動車Cを移載し、本体22上に
自動車Cを積載することができる。
柱S1、S2…を挟み、間隔dを隔てて隣接する収容ラック
30、30の間には、水平移送装置40が配設されている。水
平移送装置40は、収容ラック30、30の対応する自動車収
容スペース35、35間において、自動車Cを積載して、ま
たは、自動車Cを積載しない状態で、パレットPを水平
に往復搬送することができる。
水平移送装置40は、2台のギヤドモータ41、41と、一対
の案内レール42、42と、パレットPを支承する一対の移
動体44、44と、移動体44、44を駆動するピニオン43、43
…とを主要部材としてなる。ギヤドモータ41、41は、自
動車収容スペース35、35間の間隔d内に設置されてお
り、各ギヤドモータ41は、それぞれ、伝導チェーン41
a、41b、41cを介し、自動車収容スペース35、35内、間
隔d内に設けるピニオン43、43…に連結されている(第
3図、第4図)。
案内レール42、42は、自動車収容スペース35、35間に水
平に掛け渡されている。各案内レール42は、ベース板42
aと、ベース板42aの上面両側に付設する角材42b、42bと
を組み合わせてなる溝形部材であり、角材42b、42bの上
面には、摩擦係数の小さな滑り板42c、42cが貼着されて
いる。各案内レール42は、他の自動車収容スペース35、
35…においてパレットPの両端を支承する支承板32、32
と同一高さにパレットPを支承することができるよう
に、支承板32に類似の支承板42fと、チャンネル材42eと
を介して支持されている。また、各案内レール42は、両
側の各自動車収容スペース35の前端にまで到達する長さ
となっている。一方、ピニオン43、43…は、案内レール
42の直下の支承板42f上に軸着されており、各ピニオン4
3は、角材42b、42bの間に形成する角孔42dを介し、案内
レール42の上方に外周の一部が突出しているものとす
る。
各移動体44は、対応する案内レール42に案内され、案内
レール42の上面を滑走し得る板状の部材である(第4
図、第5図)。移動体44は、板体44aの裏面に、両端部
を斜面に形成するラック44bを付設してなり、板体44aの
両端には、止め板44c、44cがねじ止めされている。ただ
し、各止め板44cの突縁部は、斜めに形成されている
(第6図)。移動体44の全長は、パレットPの全幅より
やや長く、裏面のラック44bは、案内レール42の角材42
b、42bの間に形成される溝部に嵌合し、角孔42dを介し
て上方に突出するピニオン43、43…に噛合する。また、
移動体44は、滑り坂42c、42cを介し、案内レール42によ
って摺動自在に支持されており、ピニオン43、43…を正
逆に回転することにより、案内ルール42に沿って左右に
往復移動することができる。すなわち、各移動体44は、
対応する案内レール42上に移動自在に搭載されている。
ピニオン43、43…は、案内レール42、42によって連結さ
れる自動車収容スペース35、35内に、各案内レール42に
対応して1個づつが配設され(第3図)、さらに、間隔
d内にも1個が配設されている。なお、ピニオン43、43
…の軸間距離は、移動体44の長さよりも短いものとし、
また、案内レール42、42は、その上面の移動体44、44を
介し、パレットPの両端部を支承し得るように、パレッ
トPの全長よりやや短い間隔を介して平行に配設されて
いるものとする。
かかる構成の自動車駐車装置は、次ぎのようにして作動
する。
まず、リフト装置10は、昇降体14の棚14a上にパレット
Pを置き、昇降体14をホームポジションHPに上昇させて
待機する。また、リフト装置10に近い側の収容ラック3
0、30の間のスタッカクレーン20は、本体22をリフト装
置10の受渡し位置TRに対向する位置にして待機させる。
なお、各自動車収容スペース35、35…には、向い合わせ
て配列する収容ラック30、30ごとに、その任意の1個を
除き、各1枚宛のパレットPを配置しておくものとす
る。
自動車駐車装置に格納すべき最初の自動車Cは、第2図
の矢印方向に進入させ、リフト装置10上のパレットPの
上面に停止させる(第1図の実線、第2図)。自動車C
の運転者は、駐車ブレーキをセットした後、リフト装置
10のプラットホーム14c上に降車して退出する。
次いで、リフト装置10は、昇降体14を下降させ、自動車
CをホームポジションHPから受渡し位置TRに搬送する
(第1図の二点鎖線)。受渡し位置TRに対向する位置に
は、スタッカクレーン20の本体22が待機しているから、
この状態で、スタッカクレーン20のフォーク装置23、23
をリフト装置10に向けて伸長すると、フォーク装置23、
23は、スペーサ14bによって形成される棚14aとパレット
Pとの間の間隙内に挿入することができる。そこで、ス
タッカクレーン20の本体22を僅かに上昇させると、自動
車Cは、パレットPに積載されたままリフト装置10から
スタッカクレーン20上にスムースに移載することができ
る。
次いで、スタッカクレーン20は、フォーク装置23、23を
短縮し、自動車Cを本体22の中央部に移動させた上、案
内レール21a、21aに沿って走行し、自動車Cを水平搬送
することができる。一方、スタッカクレーン20は、その
本体22がマスト21、21に沿って昇降自在であるから、全
体の水平走行と本体22の昇降動作とを組み合わせること
により、本体22上の自動車Cを任意の自動車収容スペー
ス35の正面に搬送することができる。
そこで、スタッカクレーン20は、パレットPを配置して
いない自動車収容スペース35の正面に自動車Cを搬送
し、フォーク装置23、23を当該自動車収容スペース35の
内部に向けて伸長させ、本体22を僅かに下降させること
により、自動車Cを積載しているパレットPの両端を当
該自動車収容スペース35の支承板32、32の上面に支承さ
せ、自動車Cを当該自動車収容スペース35に搬入して格
納することができる。
スタッカクレーン20は、このようにして自動車Cを自動
車収容スペース35に搬入したら、フォーク装置23、23を
短縮させ、別の任意の自動車収容スペース35の正面に移
動した上、フォーク装置23、23により、その自動車収容
スペース35内に配置されているパレットPを搬出する。
しかる後、スタッカクレーン20は、受渡し位置TRにある
リフト装置10に対向する位置に移動し、自動車Cの搬入
手順と逆の手順により、パレットPをリフト装置10上に
移載する。リフト装置10は、直ちにホームポジションHP
に復帰し、次ぎの自動車Cの搬入に備えればよい。
自動車Cの搬入に当り、リフト装置10に近い側の収容ラ
ック30、30に空の自動車収容スペース35が見出せないと
きは、水平移送装置40を使用する。すなわち、リフト装
置10の受渡し位置TRから、パレットPとともに自動車C
をスタッカクレーン20上に移載したら、これを直ちに受
渡し位置TRに対向する自動車収容スペース35に格納す
る。ただし、このとき、水平移送装置40の移動体44、44
は、この自動車収容スペース35内にあらかじめ移動して
おくものとし、したがって、自動車Cを積載したパレッ
トPは、この自動車収容スペース35内において、移動体
44、44によって両端部が支承されることになる。
次いで、ギヤドモータ41、41を駆動すると、伝導チェー
ン41a、41a、41b、41b、41c、41cを介してピニオン43、
43…が一斉に駆動されるから、移動体44、44は、ラック
44b、44b、ピニオン43、43…からなるラックピニオン機
構により、案内レール42、42に沿って同時に水平に移動
し、最終的に、隣接している他の収容ラック30の自動車
収容スペース35内にパレットPを移動させることができ
る。すなわち、移動体44、44は、パレットPを介し、パ
レットP上に積載されている自動車Cを円滑に水平搬送
し、間隔dを隔てて隣接する他の収容ラック30に移送す
ることができる。
移動体44、44は、案内レール42、42に沿うピニオン43、
43…の軸間距離より長く形成されているので、各移動体
44は、一斉に駆動されているピニオン43、43…のうち少
なくとも1個によって常に駆動される(第6図)。した
がって、移動体44、44によって支承されているパレット
Pは、自動車収容スペース35、35間の間隔dを円滑に進
行し、移動体44、44は、パレットPを介し、隣接する収
容ラック30、30の一方から他方に自動車Cを水平搬送す
ることができる。また、このようにして別の収容ラック
30に移動された自動車Cは、その収容ラック30の前面を
走行するスタッカクレーン20を使用し、その収容ラック
30と、それに向い合う収納ラック30とに含まれる任意の
自動車収容スペース35に搬送して格納すればよい。
リフト装置10に近い側の収容ラック30、30に収容されて
いる自動車Cを搬出するときは、リフト装置10を受渡し
位置TRに下降させた後、まず、スタッカクレーン20によ
ってリフト装置10上のパレットPを空いている自動車収
容スペース35に搬入する。しかる後、スタッカクレーン
20は、搬出すべき自動車Cが格納されている自動車収容
スペース35の正面に移動し、パレットPとともに自動車
Cを搬出し、受渡し位置TRにあるリフト装置10の位置に
搬送した後、リフト装置10上に移載する。そこで、リフ
ト装置10は、昇降体14をホームポジションHPに復帰させ
ることにより、自動車CをホームポジションHPに搬出す
ることができる。したがって、自動車Cは、その後、運
転者が乗車して後退方向に発進させ、出入口EXの前方の
図示しないターンテーブル上に移動し、ターンテーブル
を介して方向転換した上、前進方向に発進して出庫させ
ることができる。
搬出すべき自動車Cがリフト装置10から遠い側の収容ラ
ック30、30に収容されているときは、水平移送装置40を
使用する。すなわち、自動車Cの搬入のときと逆の手順
により、まず、自動車Cが収容されている側の収容ラッ
ク30、30間のスタッカクレーン20を使用し、パレットP
とともに自動車Cを水平移送装置40が設けられている自
動車収容スペース35に搬送し、つづいて、水平移送装置
40を駆動し、これをリフト装置10に近い側の自動車収容
スペース35内に移送し、さらに、スタッカクレーン20に
よってこれをリフト装置10上に移載した上、リフト装置
10により、ホームポジションHPに搬出すればよい。
以上の手順を繰り返すことによって、収容ラック30、30
…を形成するすべての自動車収容スペース35、35…に対
して自動車C、C…を格納し、これを搬出することがで
きる。なお、自動車C、C…の搬出入は、順不同にして
もよい。また、スタッカクレーン20、20、水平移送装置
40は、自動車Cを格納するための空きスペースをリフト
装置10に近い位置にできるだけ作るために、あるいは、
リフト装置10に近い側の収容ラック30、30に空のパレッ
トPが過剰に蓄積されることを防ぐために、随時、自動
車Cを積載して、または、自動車Cを積載しない状態で
パレットPを移動させることができ、これらの全体シス
テムの制御は、図示しないコンピュータを介し、適当な
プログラム制御によって実現するものとする。
なお、水平移送装置40は、各案内レール42に対応して3
個のピニオン43、43…を設けるに代えて、2個または4
個以上のピニオン43、43…を配設してもよい。すなわ
ち、水平移送装置40によって連結する自動車収容スペー
ス35、35の間隔dが極く狭く、移動体44のラック44bが
自動車収容スペース35、35内のピニオン43、43に同時に
噛合し得るときは、中間のピニオン43を省略してもよ
い。逆に、間隔dが大きく、1個のピニオン43を中間に
配設するのみでは、少なくとも1個のピニオン43とラッ
ク44bとの噛合状態を維持することができないときは、
間隔d内に2個以上のピニオン43、43…を設けることが
できる。ただし、いずれの場合においても、すべてのピ
ニオン43、43…は、同時に一斉に駆動するものとする。
他の実施例 水平移送装置40は、案内レール42、42を溝形部材に形成
するとともに、移動体44、44は、走行車輪44d、44d…、
案内車輪44f、44fを下面に設けることができる(第7図
ないし第9図)。
移動体44は、角パイプ44hを主部材としてなり(第8
図)、その上面にパレットPを支承することができる。
走行車輪44d、44d…は、ブラケット44e、44eを介し、角
パイプ44hの下面にダブル車輪として軸着されている。
一方、各案内車輪44fは、角パイプ44hの下面に平行に、
軸44gを介して軸着されている。各移動体44は、両側を
走行する無端のチェーン41d、41dに対し、連結片41e、4
1e…を介して連結されており、チェーン41d、41d…は、
伝導チェーン41f、回転軸41gを介して共通のギヤドモー
タ41に連結されている(第7図、第9図)。そこで、こ
れらの一連の部材は、移動体44、44に対する駆動機構と
して、前実施例のラックピニオン機構に代わるチェーン
駆動機構を構成している。
各移動体44は、走行車輪44d、44d…を介して案内レール
42に沿って走行し、滑り板42c、42cを使用しないので、
長期に亘って良好な運動性を維持することができる。
以上の説明において、駐車場スペースSは、その全体が
地表レベルGLより下方に構築される完全地下式のものに
代えて、土地の形態または地上に建築される建築物との
関係により、その一部が地表レベルGLより上方にある半
地下式のものとしてもよく、さらに、その全部が地表レ
ベルGLより上方にある地上式のものとしてもよい。ただ
し、地上式のものとするときは、リフト装置10は不要で
あり、自動車Cは、スタッカクレーン20により、ホーム
ポジションHPに対して直接搬出入すればよい。
また、水平移送装置40は、隣接する収容ラック30、30に
対し、リフト装置10に最も近い位置に1組を設置する例
を示したが、このものは、その他の任意の位置に設置し
得るのみならず、収容ラック30、30間に2組以上を並設
してもよいものとする。水平移送装置40を2組以上設置
すれば、その各両側の自動車収容スペース35、35が自動
車Cを移送するための中継用スペースとして使用される
ので、全体としての有効駐車台数が減少するけれども、
収容ラック30、30間において自動車Cの移送ルートを複
数にとることができるから、自動車Cの搬出入時間の短
縮を図ることができる。
さらに、収容ラック30、30…は、所要駐車台数規模に応
じ、任意の数を配列することができる。このとき、間隔
dを隔てて隣接する各収容ラック30、30間は、それぞれ
1組以上の水平移送装置40を介して連結すればよい。
発明の効果 以上説明したように、この発明によれば、案内レールと
移動体と駆動機構とを組み合わせることによって、移動
体は、パレットを支承し、間隔を隔てて隣接する収容ラ
ック間にパレットを介して自動車を自在に水平搬送する
ことができるから、収容ラックの全体配列数を2列以上
の任意にとることができ、任意の駐車台数規模を簡単に
実現することができるという極めて優れた効果がある。
加えて、収容ラックは、スタッカクレーンと組み合わせ
て地下の駐車場スペースに配列することも可能であるか
ら、このときの駐車場スペース内には、自動車の走行用
スロープや通路等の付帯空間を設ける必要が全くなく、
土地利用効率を最大限に高めることができるという効果
もある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は実施例を示し、第1図は使用状態
立面図、第2図は同平面図、第3図は第2図の要部拡大
図、第4図は第3図のX−X線矢視相当図、第5図は移
動体の斜視説明図、第6図は動作説明図である。 第7図ないし第9図は他の実施例を示し、第7図は第3
図相当図、第8図は第7図のY−Y線矢視相当拡大図、
第9図は第6図相当図である。 d……間隔 P……パレット 30…収容ラック 35…自動車収容スペース 40…水平移送装置 41d……チェーン 42……案内レール 43……ピニオン 44……移動体 44b……ラック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車収容スペースを多段積みに形成する
    とともに互いに間隔を隔てて隣接する2列の収容ラック
    の対応する自動車収容スペース間に配設する一対の案内
    レールと、該案内レールに沿って往復移動する一対の移
    動体と、該移動体を同時に正逆に駆動する駆動機構とを
    備えてなり、前記案内レールは、前記各自動車収容スペ
    ースの前端にまで到達する溝形部材とし、前記移動体
    は、自動車積載用のパレットの両端部を支承し、前記自
    動車収容スペース間においてパレットを水平搬送するこ
    とを特徴とする自動車駐車装置におけるパレットの水平
    移送装置。
  2. 【請求項2】前記駆動機構は、ラックピニオン機構であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の自動車
    駐車装置におけるパレットの水平移送装置。
  3. 【請求項3】前記駆動機構は、チェーン駆動機構である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の自動車駐
    車装置におけるパレットの水平移送装置。
JP30592286A 1986-12-22 1986-12-22 自動車駐車装置におけるパレットの水平移送装置 Expired - Lifetime JPH0756177B2 (ja)

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