JPH075607B2 - カルバペネム化合物の製造法 - Google Patents

カルバペネム化合物の製造法

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JPH075607B2
JPH075607B2 JP3096169A JP9616991A JPH075607B2 JP H075607 B2 JPH075607 B2 JP H075607B2 JP 3096169 A JP3096169 A JP 3096169A JP 9616991 A JP9616991 A JP 9616991A JP H075607 B2 JPH075607 B2 JP H075607B2
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阿部  隆夫
祐之助 長瀬
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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はカルバペネム化合物の製造法に関
し、さらに詳細には、次式(I)
【0002】
【化5】
【0003】で示される(1R,5S,6S)−2−
[(6,7−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2−a]
[1,2,4]トリアゾリウム−6−イル)]チオ−6
−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−カ
ルバペネム−3−カルボキシレートまたはその薬理学的
に許容される塩の製造法に関する。
【0004】チエナマイシン[アメリカ特許第3,95
0,357号;J.Am.Chem.Soc.,10
、313(1987)]などのカルバペネム化合物が
優れた抗菌活性を示すことが知られており、カルバペネ
ム系抗生物質として種々の化合物の合成検討が行なわれ
て来ている。そのなかで実用的なカルバペネム系抗生物
質としてイミペネム(imipenem;INN)が開
発・市販され、臨床的に広く使用されるまでに至ってい
る。
【0005】本発明者らも抗菌剤として優れたカルバペ
ネム化合物の開発を目標に鋭意研究を重ねた結果、前記
式(I)で示される化合物が強力な抗菌活性を有するこ
とを見い出している(特開昭64−25779号公報;
アメリカ特許第4,866,171号、同第4,92
5,836号および同第4,295,935号明細書;
ヨーロッパ特許第289801号明細書)。すなわち、
前記式(I)で示される化合物はカルバ−2−ペネム−
3−カルボン酸誘導体に属し、その1位にβ配位でメチ
ル基を有し、3位に次式
【0006】
【化6】
【0007】で示される特異的な6,7−ジヒドロ−5
H−ピラゾロ[1,2−a][1,2,4]トリアゾリ
ウム−6−イル−チオ基を有する新規な化合物であり、
この化合物は広範囲にわたる強力な抗菌活性を有すると
ともに、化学的、物理的安定性も良く、生体内における
腎デヒドロペプチダーゼに対して安定であり、臨床上優
れた医薬品となることが期待されている化合物である。
【0008】ところで、先に提案されている前記式
(I)で示されるカルバペネム化合物の製造方法は、次
式(II)
【0009】
【化7】
【0010】式中、R1はカルボキシ保護基を表わし、
aはアシル基を表わす、で示される化合物を次式(V
II)
【0011】
【化8】
【0012】式中、Rbはアミノ基の保護基を表わす、
で示されるメルカプト試薬と反応させ、次式(VII
I)
【0013】
【化9】
【0014】式中、R1およびRbは前記定義のとおりで
ある、で示される化合物となし、次いで該化合物から保
護基R1およびRbを脱離せしめ、次式(IX)
【0015】
【化10】
【0016】で示される化合物を得、そして得られる式
(IX)の化合物をホルムイミド酸エステル誘導体と反
応させることにより行なわれている。
【0017】本発明者らは、前記式(I)で示されるカ
ルバペネム化合物のより効率的な製造法を開発すべく検
討した結果、今回、次式(III)
【0018】
【化11】
【0019】式中、X-は塩形成性陰イオンを表わす、
で示される6,7−ジヒドロ−6−メルカプト−5H−
ピラゾロ[1,2−a][1,2,4]トリアゾリウム
を収率良く合成することに成功し、この式(III)で
示されるメルカプト試薬を用いた式(I)で示されるカ
ルバペネム化合物の簡易合成法を確立することに成功し
た。
【0020】しかして、本発明は、次式(II)
【0021】
【化12】
【0022】式中、R1はカルボキシ保護基を表わし、
aはアシル基を表わす、で示される化合物を次式(I
II)
【0023】
【化13】
【0024】式中、X-は前記定義のとおりである、で
示される6,7−ジヒドロ−6−メルカプト−5H−ピ
ラゾロ[1,2−a][1,2,4]トリアゾリウムと
反応させ、次式(IV)
【0025】
【化14】
【0026】式中、R1およびX-は前記定義のとおりで
ある、で示される化合物となし、次いで必要に応じて、
該化合物から保護基R1を脱離せしめて次式(I)
【0027】
【化15】
【0028】で示される(1R,5S,6S)−2−
[(6,7−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2−a]
[1,2,4]トリアゾリウム−6−イル)]チオ−6
−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−カ
ルバペネム−3−カルボキシレートまたはその薬理学的
に許容される塩とすることを特徴とする上記式(IV)
または(I)のカルバペネム化合物の製造法を提供する
ものである。
【0029】また、本発明の別の態様は、上記製造法で
使用されるメルカプト試薬、すなわち次式(III)
【0030】
【化16】
【0031】式中、X-は前記定義のとおりである、で
示される6,7−ジヒドロ−6−メルカプト−5H−ピ
ラゾロ[1,2−a][1,2,4]トリアゾリウムお
よびその製造法、すなわち次式(V)
【0032】
【化17】
【0033】で示されるピラゾリジン−4−イル−ジス
ルフィドまたはその酸付加塩に、ホルムイミド酸エステ
ル誘導体を反応させて次式(VI)
【0034】
【化18】
【0035】式中、X-は塩形成性陰イオンを表わす、
で示される6,7−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2
−a][1,2,4]トリアゾリウム−6−イル−ジス
ルフィドを得、次いで得られる式(VI)の化合物を還
元することを特徴とする前記式(III)で示されるメ
ルカプト試薬の製造法を提供するものである。
【0036】上記の如く提供される式(IV)または
(I)のカルバペネム化合物の製造法は、従来の方法に
比較しより簡便なものであり、特に有用性の高いものと
いえる。
【0037】なお、本明細書において、「低級」なる語
は、この語が付された基または化合物の炭素原子数が1
〜7個、好ましくは1〜4個であることを意味する。
【0038】「低級アルキル基」は直鎖状または分枝鎖
状のいずれであってもよく、好ましくは1〜6個の炭素
原子を有することができ、例えばメチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s
ec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソ
ペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル基等が包含され
る。
【0039】「カルボキシル保護基」としては、例えば
エステル残基を例示することができ、かかるエステル残
基としてはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−、iso−、tert−ブチル、n−ヘキシル
エステル等の低級アルキルエステル残基;ベンジル、p
−ニトロベンジル、o−ニトロベンジル、m−ニトロベ
ンジル、2,4−ジニトロベンジル、p−クロロベンジ
ル、p−ブロモベンジル、p−メトキシベンジル等のア
ラアルキルエステル残基;アセトキシメチル、アセトキ
シエチル、プロピオニルオキシメチル、n−、iso
−、ブチリルオキシメチル、ピバロイルオキシメチル等
の低級脂肪族アシルオキシメチル残基等が挙げられる。
【0040】また、「アシル基」は、単に有機カルボン
酸のカルボキシル基からOHを除いた残りの原子団のみ
ならず、広義に、有機スルホン酸や有機リン酸から誘導
されるアシル基をも包含され、例えばアセチル、プロピ
オニル、ブチリル等の低級アルカノイル基;メタンスル
ホニル、トリフルオロメタンスルホニル基等の(ハロ)
低級アルキルスルホニル基;ベンゼンスルホニル、p−
ニトロベンゼンスルホニル、p−ブロモベンゼンスルホ
ニル、トルエンスルホニル、2,4,6−トリイソプロ
ピルベンゼンスルホニル等の置換もしくは未置換のアリ
ールスルホニル基;ジフェニルホスホリル基等が挙げら
れる。
【0041】また、「塩形成性陰イオン」とは、四級ア
ンモニウムの陽イオンに対応する陰イオンをいい、具体
的には例えば、ヒドロキシアニオン、メトキシアニオ
ン、エトキシアニオン等のアルコキシアニオン;クロル
アニオン、ブロモアニオン、ヨードアニオン、フツ素ア
ニオン等のハロゲンアニオン;または次で述べる「酸ア
ニオン」等を挙げることができる。なお「酸アニオン」
としては広義にプロトン供与性分子から水素原子を除い
た残りの原子団を意味し、その代表例としては有機酸残
基、例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸、トリフルオロ酢
酸、トリクロロ酢酸等の低級脂肪酸;安息香酸、p−ニ
トロ安息香酸等の置換または未置換の安息香酸;メタン
スルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の(ハ
ロ)低級アルキルスルホン酸;ベンゼンスルホン酸、p
−ニトロベンゼンスルホン酸、p−ブロモベンゼンスル
ホン酸、トルエンスルホン酸、2,4,6−トリイソプ
ロピルベンゼンスルホン酸等の置換または未置換のアリ
ールスルホン酸;ジフェニルリン酸等の有機リン酸から
水素原子を除いた残りの原子団:無機酸残基、例えば亜
硝酸、硝酸、硫酸または過塩素酸、ホウフッ化水素酸等
のハロゲン化水素酸から水素原子を除いた残りの原子団
を例示することができる。
【0042】以下、本発明についてさらに詳細に説明す
る。
【0043】A:メルカプト試薬の製造: 本発明のカルバペネム化合物の製造法において使用され
る前記式(III)で示されるメルカプト試薬、すなわ
ち6,7−ジヒドロ−6−メルカプト−5H−ピラゾロ
[1,2−a][1,2,4]トリアゾリウム塩は、具
体的には以下の反応式に従って製造される。
【0044】
【化19】
【0045】式中、R2は低級アルキル基を表わし、X-
は前記定義のとおりである。
【0046】また、(a)、(b)は工程を示す。
【0047】上記反応式の各工程(a)および(b)に
ついて更に詳細に説明する。
【0048】工程(a):工程(a)は、式(V)で示
される化合物に次式(X)
【0049】
【化20】 R2OCH=NH (X) 式中、R2は上記の意味を表わす、で示されるホルムイ
ミド酸エステル誘導体と反応させることにより、ジスル
フイド体である式(VI)で示される化合物を得る工程
である。
【0050】反応は不活性溶媒中、例えば、水、アルコ
ール、テトラヒドロフラン、アセトン等の中より選択さ
れる任意の溶媒中で行うことができる。
【0051】ホルムイミド酸エステル誘導体および式
(V)で示される化合物は、各々それ自体酸付加塩であ
ってもよく、式(V)の化合物あるいは上記ホルムイミ
ド酸エステル誘導体(X)が酸付加塩である場合には、
反応溶媒としては特に水が好ましく、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウ
ム、酢酸カリウム等の塩素を添加し、pHが約6.0〜
約8.0に調整した中性付近で反応を行うことが好まし
い。
【0052】使用される式(X)で示されるホルムイミ
ド酸エステル誘導体ならびにその酸付加塩としては、具
体的にはホルムイミド酸エチル、ホルムイミド酸メチル
あるいはホルムイミド酸ベンジルまたはこれらの塩酸塩
を挙げることができる。
【0053】これらホルムイミド酸エステル誘導体また
はその酸付加塩の使用量は、式(V)で示される化合物
1モルに対して約4〜約20モル、好ましくは約4〜約
12モルの割合で使用することができる。
【0054】反応温度は一概に限定し得ないが、約−7
8℃〜ほぼ室温で行うことができ、より好ましくは約−
20℃〜約10℃の比較的低温で行うのが良く、一般に
は約5分ないし約1時間で反応を終了させることができ
る。目的とする式(VI)で示される化合物は多くの場
合結晶として反応液から単離される。
【0055】工程(b):工程(b)は、上記工程
(a)で得られたジスルフィド体である化合物(VI)
を還元することによりメルカプト試薬である式(II
I)で示される6,7−ジヒドロ−6−メルカプト−5
H−ピラゾロ[1,2−a][1,2,4]トリアゾリ
ウムを得る工程である。
【0056】本工程(b)における還元反応は、通常の
有機化学反応におけるジスルフィドの硫黄−硫黄結合を
開裂させるのに汎用されている還元条件が適用され、具
体的にはトリメチルホフィン、トリエチルホスフィン、
トリブチルホスフィン等のトリアルキルスルフィン、ト
ルフェニルホスフィン等のトリアリールホスフィンを用
いる方法あるいは金属による還元、または水素化ホウ素
ナトリウム、水素化リチウムアルミニウム、トリエチル
水素化ホウ素リチウムによる還元が好ましく、なかでも
トリブチルホスフィンを使用するのが好ましい。反応は
通常溶媒中で行なわれ、その様な溶媒としては反応に直
接の影響を与えないものならば任意に選択することがで
き、用いる還元試薬により、水、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール等のアルコール、エーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒を必要
に応じ適宜組合せ使用することができる。
【0057】反応温度ならびに反応時間は、用いる還元
試薬により異なり、一概に限定し得ないが、−20℃〜
100℃、好ましくは室温〜約50℃にて10分〜10
時間程度で終了させることができる。反応終了後式(I
II)で示されるメルカプト試薬の単離はそれ自体公知
の方法、例えば溶媒留去、抽出、洗浄、凍結乾燥等の手
段を適宜組合せることにより行なわれ、目的物を固体粉
末として取り出すことができる。
【0058】この場合式(VI)あるいは(III)で
示される化合物は通常四級アンモニウムの塩として単離
される。かかる四級アンモニウムの塩を形成する陰イオ
ン部分は酸残基が該当し、酸残基を構成する酸としては
脂肪酸、置換または未置換の安息香酸、置換または未置
換のアリールスルホン酸、有機リン酸等に代表される有
機酸、硝酸、硫酸、ハロゲン化水素酸等に代表される無
機酸が挙げられるが中でもメタンスルホン酸、p−トル
エンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、
トリフルオロメタンスルホン酸等の有機酸、あるいは塩
酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、ホウフッ化水素酸、過
塩素酸、亜硝酸等の無機酸が好ましく用いられる。
【0059】かくして塩の種類により具体的には以下に
例示する式(III)で示されるメルカプト試薬を得る
ことができる。
【0060】6,7−ジヒドロ−6−メルカプト−5H
−ピラゾロ[1,2−a][1,2,4]トリアゾリウ
ムクロライド、ブロマイド、アイオダイド、トリフルロ
アセテート、メタンスルホネート、p−トルエンスルホ
ネート等。
【0061】なお、式(III)で示されるメルカプト
試薬の製造に際し出発化合物となる式(V)で示される
ピラゾリジン−4−イル−ジスルフィドまたはその酸付
加塩は、本発明者らにより本願出願と同日付で出願され
た明細書に記載の方法で製造することができる(後記参
考例参照)。
【0062】B:式(I)で示されるカルバペネム化合
物の製造: 前記で製造される式(III)で示されるメルカプト試
薬を使用する式(I)で示されるカルバペネム化合物の
製造法は具体的には以下の反応式で表わすことができ
る。
【0063】
【化21】
【0064】式中、R1、RaおよびX-は前記定義のと
おりである。
【0065】すなわち、本発明のカルバペネム化合物の
製造は、式(II)で示される化合物と、メルカプト試
薬である式(III)で示される化合物、6,7−ジヒ
ドロ−6−メルカプト−5H−ピラゾロ[1,2−a]
[1,2,4]トリアゾリウム塩を反応させ、式(I
V)で示される化合物となし、次いで必要に応じて得ら
れた式(IV)の化合物中のカルボキシ保護基R1を脱
離することにより、式(I)で示される化合物、(1
R,5S,6S)−2−[(6,7−ジヒドロ−5H−
ピラゾロ[1,2−a][1,2,4]トリアゾリウム
−6−イル)]チオ−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−メチル−カルバペネム−3−カルボキシレ
ートが製造される。
【0066】この場合において、式(II)で示される
化合物と式(III)で示されるメルカプト化合物との
反応は、例えば式(II)で示される化合物を、テトラ
ヒドロフラン、ジクロルメタン、ジオキサン、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリ
ル、ヘキサメチルホスホラミドなど等の適当な溶媒中
で、ほぼ等モル量乃至約5倍モル量、好ましくは約1.
5〜約3倍モル量の過剰量の式(III)で示されるメ
ルカプト試薬と、好ましくは炭酸水素ナトリウム、炭酸
カリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルア
ミンなどの塩基の存在下に約−40〜約25℃で範囲内
の温度で約30分〜約24時間反応させることにより行
なうことができる。
【0067】以上の反応により、式(IV)で示される
化合物が得られるが、この式(IV)の化合物は3位の
カルボン酸がカルボキシ保護基で保護されている。保護
基の除去は、ソルボリシスまたは水素添加分解のような
それ自体既知の脱保護基反応により行なうことができ
る。典型的に、式(IV)で示される化合物を例えばp
H5.5の酢酸緩衝液、pH5.5のモルホリノプロパ
ンスルホン酸−水酸化ナトリウム緩衝液、pH5.5の
リン酸塩緩衝液、リン酸二カリウム、重炭酸ナトリウム
などを含むテトラヒドロフラン−水、テトラヒドロフラ
ン−エタノール−水、ジオキサン−水、ジオキサン−エ
タノール−水、n−ブタノール−水などのような混合溶
媒中で、1〜4気圧の水素を用い、酸化白金、パラジウ
ム−活性炭、水酸化パラジウム−活性炭などの水添触媒
の存在下に、約0〜約50℃の範囲内の温度で約0.2
5〜約5時間処理することにより行なうことができる。
【0068】また、保護基の脱離は、緩衝液中の亜鉛で
処理することにより実施することもできる。例えば、式
(IV)で示される化合物をpH5〜7の緩衝液、例え
ばリン酸緩衝液、酢酸緩衝液、クエン酸緩衝液、モルホ
リノプロパンスルホン酸緩衝液、N−メチルモルホリン
酸緩衝液中の亜鉛で処理することにより行なうことがで
きる。使用される亜鉛としては、例えば亜鉛粉末、華状
亜鉛、顆粒亜鉛等が挙げられ、その使用量は特に限定さ
れないが、一般には式(IV)の化合物1重量部に対し
1〜10重量部、好ましくは1〜5重量部の範囲内であ
る。また、本脱離反応においては均一反応系を確保する
ため、必要に応じ、有機溶媒を併用してもよく、その際
に使用しうる溶媒としては例えば、エタノール、プロパ
ノール、n−ブタノールなどのアルコール系溶媒;ジエ
チルエタノール、テトラヒドロフランなどのエーテル系
溶媒;アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド等が挙げられる。反応は−20〜約50
℃、好ましくは室温〜約30℃で0.1ないし5時間処
理することにより完了させることができる。
【0069】かくして、本発明の目的化合物である式
(I)で示される(1R,5S,6S)−2−[(6,
7−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2−a][1,
2,4]トリアゾリウム−6−イル)]チオ−6−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−カル
バペネム−3−カルボキシレートが製造される。
【0070】本発明で提供される前記式(I)で示され
るカルバペネム化合物は、既に述べた様にデヒドロペプ
チダーゼ(DHP)として知られている腎酵素による攻
撃に対し極めて安定であり、かつその抗菌活性も優れて
いる。また、化学的、物理的安定性も高く、臨床上優れ
た医薬品となり得るものであり、本発明はかかる化合物
のより効率的な製造方法を提供する点で実用的価値は高
いものと判断される。以下、参考例および実施例によっ
て本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら
の記載によって何ら限定されるものでない。
【0071】なお、各記載中の記号は以下の意味を有す
る。
【0072】Z:ベンジルオキシカルボニル基 PNB:パラニトロベンジルオキシカルボニル基
【0073】
【参考例1】
【0074】
【化22】
【0075】化合物(1)を1.14g溶解したジクロ
ロメタン溶液20mlにトリエチルアミン0.56m
l、ヨウ素508mgを加え、室温にて10分間撹拌す
る。反応終了後反応液をチオ硫酸ナトリウム水、飽和食
塩水にて洗浄し、硫酸マグネシウムにて乾燥させた後溶
媒を減圧留去する。得られた残渣をシリカゲルクロマト
グラフイー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて
精製し、化合物(2)を淡黄色固体として939mg
(85.2%)得た。
【0076】1H−NMR(CDCl3、δppm):
3.25(m,2H)、3.40(m,2H)、3.7
0(m,2H)、4.10(m,4H)、5.16
(s,8H)、7.30(s,20H)
【0077】
【参考例2】
【0078】
【化23】
【0079】参考例1で得られた化合物(2)742m
gを臭化水素酸の25%酢酸溶液3.1gに溶解し、室
温にて4時間撹拌を行う。反応終了後析出物として得ら
れる化合物(3)を濾取し、酢酸エチル10mlで洗浄
する。得られた析出物をメタノールに溶解した後溶媒を
減圧留去して化合物(3)を褐色固体として420mg
(70%)得た。
【0080】1H−NMR(D2O、δppm):3.5
0(m,4H)、3.53〜3.85(m,6H)
【0081】
【実施例1】
【0082】
【化24】
【0083】参考例2で得た化合物(3)568mgを
水30mlに溶解し、氷冷下炭酸水素カリウム858.
2mgを徐々に加え、水溶液のpHを7.10に調整す
る。次いでホルムイミド酸エチル塩酸塩を2.112g
加えて同条件下にて10分間撹拌する。反応終了後1N
−塩酸にて水溶液のpHを5.5に調整し、次いで反応
液を酢酸エチル50mlにて洗浄する。水層を減圧濃縮
乾固し、メタノール30mlを加えて析出物を濾別す
る。メタノールを減圧留去して得られる残渣をSP−2
07カラムクロマト(SP−207、100ml、水)
にて精製し、化合物(4)を得る。得られた化合物
(4)を凍結乾燥し、メタノール10ml、トリフルオ
ロ酢酸1mlを加え、反応終了後溶媒を減圧留去し化合
物(5)を白色結晶として317.2mg(58.3
%)得た。
【0084】1H−NMR(D2O、δppm):4.8
0〜5.00(m,4H)、5.00〜5.16(m,
6H)、9.05(s,4H)
【0085】
【実施例2】
【0086】
【化25】
【0087】化合物(5)112mgを水3ml、テト
ラヒドロフラン3mlの混液に溶解し、氷冷下トリn−
ブチルリン0.082mlを加え同条件下で1時間撹拌
する。反応終了後水10mlを加え、ジクロロメタン1
0mlで2回、次いで酢酸エチル10mlで1回反応液
を洗浄し、得られた水層を凍結乾燥し化合物(6)を1
02.2mg(90.9%)得た。
【0088】1H−NMR(D2O、δppm):4.5
0〜4.70(m,2H)、5.00〜5.20(m,
3H)、9.00(s,2H)
【0089】
【実施例3】
【0090】
【化26】
【0091】実施例2で得られた化合物(6)85.5
mg及び化合物(7)199.6mgを無水アセトニト
リル3mlに溶解し、冷却する。ジイソプロピルエチル
アミン0.06mlを加え、氷冷下にて1時間撹拌す
る。反応終了後反応液を減圧濃縮し、酢酸エチル20m
lを加え、遠沈(3000rpm、5分)後、デカント
で上清を除く。上記遠沈作業を3回繰り返し、デカント
で除いた上清を集めて濃縮し、クロロホルム20mlを
加えた後遠沈して上清を除く。それぞれの処理で得られ
た遠沈物をメタノールに溶解して集め、メタノールを減
圧留去して化合物(8)を淡黄色油状物として134.
8mg(67%)得た。
【0092】1H−NMR(CD3OD、δppm):
1.32(d,6H,J=6.0Hz)、3.35
(m,1H)、3.65(m,1H)、4.20(m,
1H)、4.42(m,1H)、4.60〜4.90
(m,2H)、5.1〜 5.3(m,3H)、5.3
6(ABq、2H,J=13.7Hz)、7.67
(d,2H,J=8.5Hz)、8.21(d,2H,
J=8.5Hz)、9.07(s,1H)、9.08
(s,1H)
【0093】
【実施例4】
【0094】
【化27】
【0095】実施例3で得られた化合物(8)84.9
mgを0.1M酢酸緩衝液(pH5.5)2.5mlに
溶解し、n−ブタノール2.5ml、10%パラジウム
−炭素25mgを加え、水素雰囲気下(4気圧)室温で
1時間撹拌を行つた。反応終了後、反応液をセライト濾
過し、水20mlでセライトを洗浄した後、1N−水酸
化ナトリウムで水層のpHを4.8−5.6に調整し、
ブタノール20mlにて洗浄する。水層を5mlになる
まで減圧濃縮し、得られた残渣をSP−207カラムク
ロマトグラフィー(SP−207、10ml)にて精製
し、化合物(9)の分画を10mlになるまで濃縮した
後凍結乾燥する。得られた固体に水0.1ml、エタノ
ール2mlを加え、結晶化を行い、化合物(9)として
(1R,5S,6S)−2−[(6,7−ジヒドロ−5
H−ピラゾロ[1,2−a][1,2,4]トリアゾリ
ウム−6−イル)]チオ−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−カルボキシレートを白色結晶
として30mg(60%)得た。
【0096】1H−NMR(D2O、δppm):1.2
9(d,3H,J=7.3Hz)、1.33(d,3
H,J=6.3Hz)、3.44(dq,1H,J=
7.3,9.5Hz)、3.56(dd,1H,J=
2.9,6.2Hz)、4.30(quintet,1
H,J=6.2Hz)、4.34(dd,1H,J=
2.9,9.5Hz)、4.75〜4.84(m,2
H)、5.08〜5.17(m,2H)、4.98〜
5.04(m,1H)、9.06(s,1H)、9.0
7(s,1H)
【0097】
【実施例5】
【0098】
【化28】
【0099】参考例2に記載の方法に従い得た化合物
(3)568mgを水30mlに溶解し、氷冷下炭酸水
素カリウム858.2mgを徐々に加え、水溶液のpH
を7.10に調整する。次いでホルムイミド酸エチル塩
酸塩を2.1g加えて同条件下にて10分間撹拌する。
反応終了後1N−塩酸にて水溶液のpHを3.5に調整
し、次いで反応液を酢酸エチル50mlにて洗浄する。
水層を減圧濃縮乾固し、メタノール30mlを加えて析
出物を濾別する。メタノールを減圧留去して得られる残
渣をカラムクロマト(DOWEX−X4、11ml、5
0%メタノール水、50%6N塩酸−メタノール)にて
精製後、少量のメタノールを加えて一夜放置する。析出
する結晶を集め真空乾燥することにより化合物(4)を
337mg(56%)得た[化合物(4)は10%含水
塩]。
【0100】1H−NMR(D2O、δppm):4.8
0〜5.00(m,4H)、5.00〜5.16(m,
6H)、9.05(s,4H)
【0101】
【実施例6】
【0102】
【化29】
【0103】実施例5で得た化合物(4)353mgを
水10ml、テトラヒドロフラン10mlの混液に溶解
し、氷冷下トリフェニルホスフィン340mgを加え同
条件下で1時間撹拌する。反応終了後テトラヒドロフラ
ンを留去し、水10mlを加え、酢酸エチル10mlで
3回洗浄し、得られた水層を凍結乾燥し化合物(10)
を160mg(90%)得た。
【0104】1H−NMR(D2O、δppm):4.5
0〜4.70(m,2H)、5.00〜5.20(m,
3H)、9.00(s,2H)
【0105】
【実施例7】
【0106】
【化30】
【0107】実施例6で得られた化合物(10)177
mg及び化合物(7)594mgを無水アセトニトリル
6mlに懸濁し、氷冷する。ジイソプロピルエチルアミ
ン0.2mlを加え、氷冷下にて1時間撹拌する。反応
終了後ジクロルメタン6mlを加え、析出する結晶を集
める。結晶を少量のアセトニトリル、ジクロロメタン−
アセトニトリル(1:1)、ジクロロメタンで順次洗浄
し真空下乾燥すると化合物(11)を365mg(70
%)得た。
【0108】1H−NMR(CD3OD、δppm):
1.32(d,6H,J=6.0Hz)、3.35
(m,1H)、3.65(m,1H)、4.20(m,
1H)、4.42(m,1H)、4.60〜4.90
(m,2H)、5.1〜5.3(m,3H)、5.36
(ABq,2H,J=13.7Hz)、7.67(d,
2H,J=8.5Hz)、8.21(d,2H,J=
8.5Hz)、9.07(s,1H)、9.08(s,
1H)
【0109】
【実施例8】
【0110】
【化31】
【0111】実施例7で得られた化合物(11)250
mgを0.3Mリン酸緩衝液(pH5.6)8.6ml
に溶解し、n−ブタノール8.6ml、亜鉛末2gを加
え、室温で30分間撹拌を行つた。反応終了後、反応液
をセライト濾過し、水20mlでセライトを洗浄した
後、1N−水酸化ナトリウムで水層のpHを5.5に調
整し、n−ブタノール20mlを加えて分液する。水層
を10mlになるまで減圧濃縮し、得られた残渣をSP
−207カラムクロマトグラフィー(SP−207、1
0ml)にて精製し、化合物(9)の分画を5mlにな
るまで濃縮した後凍結乾燥する。得られた固体に水0.
5ml、エタノール3.7mlを加え、結晶化を行い、
化合物(9)として(1R,5S,6S)−2−
[(6,7−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2−a]
[1,2,4]トリアゾリウム−6−イル)]チオ−6
−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−カ
ルボキシレートを白色結晶として132mg(79%)
得た。
【0112】本品のNMRスペクトルは実施例4のもの
と完全に一致した。
【0113】
【実施例9】実施例7に記載の方法に従い以下の化合物
をそれぞれ得た。
【0114】エチル(1R,5S,6S)−2−
[(6,7−ジヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2−a]
[1,2,4]トリアゾリウム−6−イル)チオ]−6
−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチルカ
ルバペン−2−エム−3−カルボキシレートクロライド
(12)
【0115】
【化32】
【0116】1H−NMR(CDCl3−CD3OD)
δ:1.23〜1.34(9H,m)、3.28〜3.
31(1H,m)、3.55〜3.65(1H,m)、
4.18〜4.27(3H,m)、4.39〜4.43
(1H,m)、4.56〜4.69(2H,m)、5.
10〜5.22(1H,m)、5.22〜5.31(2
H,m)、8.97(2H,bs)IR(KBr)cm
-1:1770、17051−アセトキシエチル(1R,
5S,6S)−2−[(6,7−ジヒドロ−5H−ピラ
ゾロ[1,2−a][1,2,4]トリアゾリウム−6
−イル)チオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−1−メチルカルバペン−2−エム−3−カルボキ
シレートクロライド(13)
【0117】
【化33】
【0118】1H−NMR(D2O)δ:1.30(3
H,d,J=7.2Hz)、1.53(1.5H,d,
J=5,3Hz)、1.54(1.5H,d,J=5.
3Hz)、2.09(3H,s)、3.55〜3.64
(2H,m)、4.25(1H,quintet,J=
6.2Hz)、4.63(1H,dd,J=2.7H
z,9.4Hz)、4.91〜5.22(5H,m)、
6.89(1H,q,J=5.3Hz)、9.04(1
H,s)、9.07(1H,s)IR(KBr)c
-1:1760、3400

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(II) 【化1】 式中、R1はカルボキシ保護基を表わし、Raはアシル基
    を表わす、で示される化合物を次式(III) 【化2】 式中、X-は塩形成性陰イオンを表わす、で示される
    6,7−ジヒドロ−6−メルカプト−5H−ピラゾロ
    [1,2−a][1,2,4]トリアゾリウムと反応さ
    せ、次式(IV) 【化3】 式中、R1およびX-は前記定義のとおりである、で示さ
    れる化合物となし、次いで必要に応じて、該化合物から
    保護基R1を脱離せしめて次式(I) 【化4】 で示される(1R,5S,6S)−2−[(6,7−ジ
    ヒドロ−5H−ピラゾロ[1,2−a][1,2,4]
    トリアゾリウム−6−イル)]チオ−6−[(R)−1
    −ヒドロキシエチル]−1−メチル−カルバペネム−3
    −カルボキシレートまたはその薬理学的に許容される塩
    とすることを特徴とする上記式(IV)又は(I)のカ
    ルバペネム化合物の製造法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化合物(IV)から保護
    基R1を脱離することを特徴とする請求項1記載の式
    (I)で示されるカルバペネム化合物またはその薬理学
    的に許容される塩の製造法。
  3. 【請求項3】 保護基R1の脱離をソルボリシス、水素
    添加分解または緩衝液中における亜鉛処理のいずれかの
    方法で行なう請求項1または2記載の製造法。
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